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平忠盛
視聴率とドラマとしての価値は比例しないと常々思っているのですが
NHKの大河ドラマ「平清盛」についてもそれを感じます。
視聴率が悪いとマスコミでは叩いていますが、前作の「江(ごう)」より
数段役者の演技のレベルもフィクションもありますが人物の描き方も上だと思います。

昨日は中井貴一(俳優については敬省略をご了承ください)扮する清盛の父親平忠盛が
清盛を後継に指名しこの世を去る前半のクライマックスの回でしたが中井貴一の
立っているだけで品格を感じる名演技もあり、歴史では清盛ほどの知名度はないものの
後の平家政権の基礎を作り江戸時代まで続いた武士の世を開いたのはまぎれもなく
忠盛だと実感しました。

近現代でも新しい時代を切り開いた初代の才能に反比例しての苦労は並ではありません。
岩崎弥太郎しかり松下幸之助しかり。これほどの功績はなくとも地盤看板のない無名の
青年が政治の世界に入り世の中を動かすまでに出世することは並みの人物ではできません。

忠盛は院政全盛期という特殊な時代もありましたが、散逸した荘園を管理し海賊を
配下におさめ宋との貿易を開始して財を成しました。その武力と財を天皇家や摂関家は
利用していましたが、白河上皇・鳥羽上皇の信任を得て武士としてかつてない出世をしてゆく
忠盛に時には現在なら間違いなく人権問題になる嫌がらせをすることもあったといいます。
(平家物語でも名高い殿上の闇討ちとか忠盛のわずかな斜視を「すがめ」と舞の席で囃したなど)

さまざまな困難を克服しながら平家一門の格を引き上げた忠盛は武人としてだけでは
なく歌人としても名高い教養の持主でもありました。私はこのあたりの人としての品格に
忠盛の真骨頂を見る思いがします。

忠盛が公卿まであと一息というときに57才の生涯を終えたとき、決して関係良好とも言えなかった
藤原摂関家の長者であった藤原頼長(ドラマでは山本耕史の妖艶な悪役ぶりが秀逸)は日記に
このように記してその人柄と功績を絶賛しています。

 「数国の吏を経、富巨万を累ね、奴僕国に満ち、武威人にすぐ。人となり恭倹
  いまだかつて奢侈の行いあらず、時人これを惜しむ」

武士のカリスマといえば後の世の頼朝、そして信長、秀吉、家康が有名です。
もちろん彼らの功績は言うまでもないことですが、私は歴史の歯車を前に動かした
武人としては平忠盛と頼朝の義弟で鎌倉幕府の二代目の執権として承久の乱を勝ち抜き
武士の世を確実なものとした北条義時を評価したいと思います。

彼ら二人に共通しているのは、決して功名心にはやっての軽率な行動を
せず自分が目立ちたいという幼稚さがなかったことと金銭面でも品格の
ある使い方をする人間だったということです。そして見かけの官位以上の
真の実力を持っていたことも共通しています。承久の乱に勝ち上皇三人を
配流した北条義時の官位も相模守に過ぎませんでした。

掲示板ではファンにパパ盛とも書かれる忠盛ですが、この人の頑張りがなければ
短かったけれどその後の平家の政権も鎌倉幕府以降の武家政権はありえませんでした。
そんな史実に日を当ててくれただけでも私的には今年の大河ドラマを評価しています。
世界バレエフェスティバル卒業かも
1982年の第三回から(三年に一回の開催)2009年までずっと鑑賞してきた世界バレエ
フェステバルが今年8月に東京で開催されます。主催者から案内が届きましたが今年は
行かない公算が大になりそうです。理由は

 ① いつもチケット争奪が烈しく多少の会員向け優先があっても希望日に
   息子と連続のシートを取れる確率が限りなく低い。

 ② 8月はここ数年異様な猛暑で、仮に私一人で日帰りで行った場合でも
   息子が熱中症にならないかなど気になる。

 ③ これが大きな理由ですが、さすがに30年以上のバレエフリークだといかに
   スターダンサーが踊る醍醐味はあっても超絶技巧を競う定番のパ・ド・ドゥや
   創作ものでも所詮断片的なガラ・コンサートのフェスティバルよりやはり
   バレエは全幕を観てこそのものと鑑賞者として変化・成長があったこと。

このような理由でたぶん今年はバレエフェスティバルには行かないと思われます。

ここ10年バレエ界も特に定番のクラシックのパ・ド・ドゥはスポーツさながらの
超絶技巧を見せ付けるものに変わっています。32回のフェッテをダブルやトリプルで
回るとかいかに豪快な跳躍を見せるとか。典型的なのがこの2006年に私も会場で熱狂した
キューバのペアによる「ディアナとアクティオン」など。この二人の凄すぎる技巧には
当時ですらいささか疑問を呈するファンもいたほどです。確かに凄いけど。



私が全幕バレエの魅力に目覚めたのは現在は多くの名演がDVD化されていて気軽に
鑑賞できることにもあります。特に私のバレエを観る目を成長させたのは1970年代~
1980年代に活躍した英国最高の男性舞踊手アンソニー・ダウエルの物語バレエ
「田園の出来事」や「マノン」で、抜粋でコンサートで踊られない踊りやマイムにも
バレエならではの感動がちりばめられていることの魅力を知ってからです。



この田園の出来事はツルゲーネフの原作のバレエ化ですが、魅力的な家庭教師
がひとつの家族の心にさざ波を巻き起こすひと夏の様子が英国らしい演劇的
要素とショパンの音楽で表現されていてこの画像でもコンサートではまず
踊られない主人公(ダウエル)と脇役のメイドが戯れる素晴らしく魅力的な
ダンスが踊られます。こういう格の高い全幕の前には超絶技巧のフェッテも
どうも霞みがちになってしまいます。私のバレエファンとしての成長だということで
自身では納得しています。

Erbarme Dich, mein Gott(神よ憐れみ給え)
キリスト教の主要行事である復活祭(イースター)は今年は4月8日に行われます。
ご存知と思いますが、イースターは十字架で処刑されたイエスが三日後に復活したと
いう聖書に記された出来事を祝う宗教行事でバチカンでも教皇が主催して盛大に行われます。
ドイツはルター派のプロテスタントが多数を占める国ですがイースターの前には数日かけて
ラジオなどでバッハの「マタイ受難曲」を放送するそうです。

自らも敬虔なクリスチャンで多くの宗教曲を残したバッハの「マタイ受難曲」は
宗教曲の最高峰に立つ名曲です。演奏時間は3時間を越える大曲で一部がイエスの
受難の予告、二部がイエスの捕縛~十字架上の死~復活の予告という構成で
マタイの福音書の言葉と合唱曲及びソリストの独唱曲によって構成されています。

どれもがオペラ以上のドラマ性と迫力のある名曲ですが特に名曲として
名高いのが二部のアルトの独唱「Erbarme Dich, mein Gott(神よ憐れみ給え)」
です。これはユダヤ議会に逮捕されたイエスを不安な思いで見守る弟子のペテロが
群集の「お前はイエスと一緒にいた弟子の一人だ」という言葉に恐怖を感じ
心ならずも「イエスなど私は知らない」と三度否認し、鶏の鳴声にはっと我に返り
最愛の師を心ならずも裏切って否認した自分を恥じ「烈しく泣いた」(福音書)
場面でペテロの弱さや涙を包み込むように歌われます。



イエスは弟子たちの命と引き換えにローマ帝国によって十字架上の死を
遂げますが、息を引取る瞬間まで弟子たちの救いを祈り続けました。
このイエスの命をかけての「赦し」に衝撃を受けたペテロたち弟子たちは
初めて勇気と強さを持ち、厳しい迫害に耐え殉教しながらもローマ帝国
などに布教に出かけます。この赦しと弟子たちの再生は人間は誰しもが
弱いものだということを実に感動的に伝えてくれて赤ん坊の頃受動的に
洗礼を受けさせられた私が敬虔とは言えずともクリスチャンであることの
最大の理由となっています。

息子も幼児洗礼は受けていますが、特に宗教的な教育はしていません。
それでも図書室の伝記等でモーゼやイエスの生涯を読んだのかしきりに
質問をしてくるので、春休みにお願いして前橋の牧師さんに子供向けに
気軽な気持で息子の質問に答えながら聖書のお話をしていただくことを
お願いしました。先生は私と同世代で牧師の傍ら大学の医学部などで哲学の
講師もしておられますが、快く引き受けていただきました。

ミッションスクールなどではこのような聖書を題材にした哲学的な
授業が行われていますが、たとえクリスチャンでなくとも客観的に見て
聖書は子供の好奇心を刺激しながら哲学的思考や感受性の基本を学ぶには
良い教材だと思います。法学などもヨーロッパ伝来の法律の基礎を理解するには
キリスト教思想を知っておくことは必要なことだと思いますし、何より親の
日々を見ながら獣医になることを志望している息子には、命というものの
重さを感じとる感受性は養って欲しいと願っています。

この演奏はマタイ受難曲のバイブルと言われる1958年録音のカール・リヒター
指揮のものです。私はこの曲に中学時代感銘を受けレコード店に注文して
ドイツ直輸入の全曲盤を購入してもらった思い出の名曲です。



エヴァ・エフドキモワ
2009年4月、20世紀後半を代表するバレエの名花だったエヴァ・エフドキモワが
癌のため亡くなりました。彼女は私が初めてチケットを買いライヴで公演を観た
忘れることのできないバレリーナです。

初めてバレエの公演に足を運んだのは忘れもしない1981年4月。
ちょうど大学の入学を控えた18才の時でした。受験直前のお正月にテレビで観た
エヴァ・エフトキモワという初めて耳にする名前の若手のバレリーナが踊る「海賊」
に魅せられた私は合格後エフドキモワの来日公演を知り親にねだって一万円の
チケットを買ってもらい初めて上野の文化会館に一人でバレエを観に行ったのです。
演目は「白鳥の湖」。共演は当時エヴァと同じベルリンで活躍していた
美男ダンサーとして名を馳せていたピーター・ブロイヤー。期待にたがわず美しい
容姿の二人が技術・表現力兼ね備えたスケールの大きな踊りを披露して世界の
一線で活躍するダンサーとはこのようなものかと食い入るように観ながら
感嘆していました。

エヴァ・エフドキモワ(1948~2009年)のことを少し紹介してみたいと思います。
国籍はアメリカですが、10代からロシアやデンマークで一流の教育を受け森下
洋子さんを世界に羽ばたかせたヴァルナのコンクールで優勝したことをきっかけに
ドイツに拠点を置きながら世界の一流バレエ団に招かれ70年代~80年代文字通り
世界のプリマとして活躍。日本でも世界バレエフェスティバルに連続参加して
絶大な人気を誇ったバレリーナでした。

彼女のバレエの特質は何と言っても強靭な技術と優雅な芸術性が見事に調和
しているところでしょう。どぎつさがなく良質で明るい知性を感じさせる踊りは
彼女ならではのバレエ芸術を彩っていました。

80年代後半、驚異的な身体能力を持つシルヴィ・ギエムが出現しクラシックに
加えてフォーサイスなどのコンテンポラリーダンスで衝撃を与え、現在のバレエの
潮流に大きな影響を与えましたが、ギエム以前のバレエ界の女王は完璧なクラシック
を優雅な芸術性で踊る森下洋子さんやオペラ座のポントワ、そしてエフドキモワでした。
最近はジュニアのコンクールであるローザンヌでもコンテンポラリーが重視され名門
バレエ学校でもコンテンポラリーに力を入れていますが、以前よりダンサーの怪我が
多くなったり、クラシックが以前より優雅ではなくなったなどの「副作用」も指摘
されています。(個人的には体操選手出身で肉体の強靭さのケタが違うギエムを
目標にし過ぎることはイソップ童話のカエルの話を想像してしまいます)



これは彼女のキャリアの最後の時期、東京の世界バレエフェスティヴァルで
踊った「ライモンダ」です。ハンガリーの姫君のエキゾティックなパ・ド・ドゥは
ジュニアも踊る有名なものですが、エフドキモワが踊るとマンネリ感など微塵もなく
クラシックとは超一流のバレリーナこそが踊るべきもの、と新鮮な感動に打たれた
ものです。

現在のバレエの基準に当てはめるといかにも古き良き時代のクラシックダンサー
そのもののエフドキモワですが、現在にも続く「革命」をたった一人で成し遂げた
エピソードがあります。1979年東京で踊った「海賊」の名演は新鮮な衝撃を
与え、それ以来海賊のパ・ド・ドゥは彼女か着けていた長い丈のチュチュにジュニア
までも様変わりしたと讃えられています。


祝オスカー!
サウンド・オブ・ミュージックのトラップ大佐役でおなじみのベテラン俳優
クリストファー・プラマーが82才にしてはじめてのアカデミー賞を受賞しました。


第84回アカデミー賞授賞式が現地時間26日に行われ、『人生はビギナーズ』の
クリストファー・プラマーが助演男優賞を受賞し、82歳という俳優部門では
史上最高齢でのアカデミー賞受賞となった。結果が発表された瞬間はブラッド・ピット
アンジェリーナ・ジョリーをはじめ、会場中の人々がスタンディング・オベーション。
ステージに上がったクリストファーも涙をこらえるようにしばらくの間、佇んでいた。

                      (シネマトゥデイより)



代表作を既に持ち、順調なキャリアを重ねてきたプラマーですが何故か
オスカーには縁がなく二回目のノミネートで初の受賞です。ファンとして本当に
嬉しいです。私の母が80才ですからさらに2才年上。嬉しかっただろうなあ。

若いときの彼はそれは端整な美男でトラップ大佐役はヒロインのマリアでなくとも
心ときめく美男ぶりで、歌こそ吹き替えでしたがサウンド・オブ・ミュージックの
成功はクリストファー・プラマーの存在も大きい要因だと思います。

アカデミー賞は昨日三回目の受賞をしたメリル・ストリープのように何度でも
縁のある俳優もいれば故デボラ・カーのように何回も候補になりながら受賞
できない不運な名優もいます。それだけに昨日のクリストファー・プラマーは
役者人生最高の日だったことでしょう。おめでとうございます!

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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