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細い糸を紡ぐこと
昨日、お取引先のスーパーでここ数ヶ月ヨーグルトを買って下さっているという
お客様からお電話があり「本当においしくて」と嬉しいお言葉をいただきました。
思わず話が弾んで私がお礼に自家食用のほうれんそうとゆずをお送りしたいと
申し上げたところ感激して下さいました。ニコ

私は以前からこうやってわざわざ電話や手紙でおいしいと伝えてくださる方に
ささやかでも野菜などをお送りするようにしています。
こんな小さな生産者に手間をかけて気持を伝えて下さるということは何にも
まして感激することでその気持を伝えずにはいられません。
製品を通じて私たちの牧場や価値観などが伝わって喜んでいただければ
生産者冥利につきます。

「生産者の顔の見える関係」というのは紙の上のスローガンとして掲げることではなく
気持ちを込めて、ともすれば切れてしまいそうな細い糸を太くしっかりとした糸に
紡いでゆくことなのではないかと思います。
その気持の込め方にはそれぞれの生産者の個性や感受性が反映され、それこそが
商売の醍醐味なのではないでしょうか。

糸を紡いでゆくためには情報の発信の仕方にも一考が必要です。

先日のフォーラムで供された群馬県産素材による料理のレシピ集が配られました。
ある方がおっしゃっていたのですが「上州牛」「群馬県産豚肉」と書いている
だけでは、使ってみたい聞いてみたいという好奇心がそそられないと。
主人も同じことを言っていましたが品評会で1位を取った方の材料を優先的に
買い上げるなどして「〇〇さんの牛肉」などの表記で具体的な生産者のイメージ
を喚起させることは非常にインパクトがあります。何故なら名前を出された生産者に
限らず人の名前を出すことで、食材としての枝肉としてでなく牛や牧場のイメージが
脳裏に浮かぶからです。(去年のレシピ集にはベーベ工房の名前でチーズを出して
いただきそれを見た プロの料理人が取引先で購入して使って下さっていて感激しました)

小さなベーベ工房ですが11年間真摯に消費者に向き合ってきたからこそ
わかったことがあります。それはどんなに素晴らしい食材でもそこから
見える生産者という「人」を感じることができて初めて食材に対する
信頼が芽生えるのではないかということです。料理人や優れたバイヤー
そして真剣に食のことを考える生活者ならなおさらです。

農家はなかなか休みが取れずたくさんの方と出会う機会には恵まれていません。
それだからこそ私は一期一会の気持ちは大切にしていますし製品にもそれを
込めるようにしています。たったひとつの製品から生じた儚い細い糸に
気持を込めてそれがいつの間にか太い縁になっていたときの嬉しさは
何ものにも替えがたい喜びです。


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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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