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風評被害の防止
未だに感染の拡大が収まらない新型インフルエンザ。
当初は「豚インフルエンザ」の呼称でしたが、警戒水準がフェーズ5へ引き上げられた
4月30日からは新型インフルエンザ(インフルエンザA型 H1N1型)と呼称が変わりました。
この呼称変更には養豚業界や豚肉を風評被害から守るという目的もあるとも聞きますが
豚に止まらず人同士の感染がここまで拡大している以上、豚の病気だというイメージを
与える豚インフルエンザより新型インフルエンザの方が実態を正しく反映した名称でしょう。

ところで、2001年のBSE(狂牛病)発生時の異常な風評被害の教訓なのか農水省や
都道府県は比較的早くから豚肉の安全性を科学的データを示しながら説明しています。

養豚業界への風評被害防止策

ところで、私がこのエントリーを書くきっかけになったのはとある女性アルファブロガーの
記事がきっかけでした。彼女は政治や社会に対して鋭い記事を自身のブログに
書いている有名なブロガーなのですが、アメリカ嫌いと私から見ると食に対する
専門的な知識の不足から今回の豚インフルエンザの呼称変更も、かつての
狂牛病のBSEへの呼称変更も「自国の利益を守りたいアメリカの言いなり」
体質が原因だとあるエントリーで繰り返し述べていました。
私は2001年のBSE騒動で苦労した酪農家として、正しい呼称でマスコミ報道をして
一般生活者に正しい知識を伝えてゆくことは「事実を正確に伝える」ことで
アメリカに迎合することと全く別次元の問題だと思っています。

例えばBSEという用語。これは牛海綿状脳症を示す英語の

 Bovine Spongiform Encephalopathy 

の頭文字をとったものでこの病気の症状を的確に表しています。
狂牛病」(Mad Cow Disease)より遥かに正確に事実を伝える単語だと
思います。ウィキペディアで2001年の日本でのBSE騒動に関して非常に
興味深い一文がありましたので引用させていただきます。

記事ではBSEが風評被害など社会問題化したのはマスコミが一般生活者に迎合した
報道をしたことが原因だとした上で

 「原因と対策」による食の安全管理より「感情と対応」による安心対策が優先
 することになり生活者の食に対する自己啓発は停滞し....

と非常に鋭い分析をしています。

今回の新型インフルエンザは豚肉の風評被害以前に自分への感染が不安な状況
ですしBSEの時のような過剰な報道はされないと思いますが、それでも
朝日新聞に大きく大手牛丼チェーンの豚丼がメキシコ産豚肉を使用しているので
当面自粛すると掲載されていました。消費者行政担当大臣はこの会社を
「風評被害の原因になる」と批判していますが、こういうことを大きく新聞に載せる
メディアの体質も問われるように思います。

農業生産者や流通業者に都合の良い情報だけを報道するという大本営発表は
決してあってはなりません。しかし安全性が科学的に実証されたことについては
いたずらに自粛などの報道は控えるべきだと私は思います。
近代の戦争は情報の戦争ともいわれますが正しい食の危機管理もまさしく
戦争なのだと新型インフルエンザの報道を読みながら考えています。

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(非公開コメント受付中)

賢い消費者
新型インフルエンザについては「正確な情報に基づいて冷静に対応して下さい」と言いながら扇情的な報道を繰り返すマスコミには少々うんざりしています。
BSE騒動は今から思い返すと、あれはいったい何だったのだろうとかと思ってしまいます。
良い解釈をすれば、あの騒動は食の「安全」と「安心」について考えるきっかけとなったと言えるかもしれませんが、「安心」が常に「正しい」かと言えばそうではないというところが問題でしょう。
科学的な根拠のない「安心」は、有害なことさえあると思います。
Wikipediaの【「原因と対策」による食の安全管理より「感情と対応」による安心対策が優先 することになり生活者の食に対する自己啓発は停滞し・・・】という記述には、そのとおりだと同感です。
賢い消費者になるには勉強しないと・・・
生産者の方々はもちろんでしょうが、消費者も楽ではありませんね(^^;)
こにタンさま
コメントありがとうございます。
BSE感染牛3頭目が群馬の乳牛であの後しばらくの
風評被害は群馬の野菜にまで及んだと聞きました。
ベーベ工房のお客様は冷静で売り上げが落ちなかったのですが私は
徹夜で取引先に(直前に発行してもらっていた)飼料の成分表をFAXしたのを
覚えています。

私がウィキペディアにあるような事象を目の当たりに
したのは翌年の農協主催の牛肉への理解を求める
イベントでの出来事でした。あれほど「牛肉は危険だから食べない」と言っていた
はずの一般消費者なのにタダでふるまわれる焼肉に何度も並んでおかわりを
する有様でした。いかに消費者が科学的根拠ではなくマスコミ報道で
「食の安全」を判断しているか思い知った出来事でした。こういう砂上の楼閣の
ような食の安全なので未だに偽装がなくならないのでしょう。
あのBSE騒動以来群馬の食の安全を守るシステムは飛躍的に成長したと思います。
自分がベーベ工房の製品を東京のバイヤーに営業しても
群馬の農産物への信頼が10年前に比べて格段に増したと感じます。

おっしゃるとおり科学的根拠のない安全はむしろ有害だと私も同感です。
インフルエンザの報道は慎重になされないと社会的
パニックを引き起こすおそれもありますし
養豚業界も甚大な影響を蒙ることを懸念しています。
賢い消費者になることは賢い生産者になる以上に
難しいことだといつも実感しております。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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