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続・おいしさの根底にあるものは
昨日の記事に対して同じ酪農家ブランドを持ち首都圏でも大人気のファームデザインズの
社長さんから感動的なコメントを頂きました。本当にありがとうございました。
催事の記事の時と同じように読者の皆様にも読んでいただきたく、社長のコメントを
紹介させて下さい。

ファームデザインズさん

>生き物を飼うということはきれい事ではないというけれど、ま、そうなんだけれども、でもね・・・・・
はらすえてこの世界に飛び込んだものと、「体験」という「アトラクション」のような感じでこの世界をのぞきに来た人とのギャップは、どうにも埋めがたく。いま不況で農業への転職がもてはやされつつある世の中だけれど、「こころしておいでなさい」と、そっとテレビに向かってささやく今日この頃です。

 農業だけで食べていくことは並大抵のことではありません。天候や災害などどうにも
 ならないことに左右されることも多いからです。米や野菜農家の苦労に加えて
 酪農など畜産農家は「命」「死」というものに嫌でも向き合わざるを得ない仕事です。
 酪農体験、食育というなら、特に就農に向けての体験なら牧歌的なイメージだけを
 教えるのではなく、悲惨な光景もきちんと見せるべきだと思います。
 病気や難産による牛の死は何年やっても心に傷を残すこともあります。
 特に夏場。週末やお盆など牛の亡骸を取りに来るまでの時間がかかる時の悲惨さ。
 大きな牛が牛舎で斃死した時に仲間の酪農家の手も借りて外に運び出す時の
 気持ち。今でこそ感情に折り合いがつきますが、初めはこんな光景を見たら実家の親は
 娘を不憫がって泣くだろうと考えました。アトラクションでは絶対に耐えられない。
 生業(なりわい)だからこそ耐えられるものだと私も同感です。 

> 1年のうちに何回も、20年もやっていれば何百回もこういう事に出会うことになります。牛たちも早ければ4,5年で入れ替わっていく。1番から始まって、いまうちの牛の耳標が700番台ということは700頭の牛を見送ってきたということです。

 全く同感で社長の言葉がひとつひとつ胸に響きました。12年前に結婚した時ベーベの
 母の検定番号が99番でした。それが今やもうすぐ200番台です。一番今古い牛が
 136番です。うちのようにごく中規模な牧場ですら100頭を私は見送ったことに
 なります。牛は毎日世話をしてまして子牛から世話をするとただ経済動物と割り切れる
 ものではないですよね。4才の息子ですら老齢牛を市場に出す朝は黙って見送ります。
 同じ酪農家ブランドを持つ社長にだからお聞きしたいのですが、こういう切ない思いも
 抱えながら製造~販売そしてデザインなども手がけるのが我々の仕事なわけで
 そこの微妙な感情を想像することもなく「ガンガン売ればいいんですよ」
 「商売人はもっと図太くなきゃ」とあっけらかんと言われると違和感を感じることが
 おありではないですか?そこの微妙な感情を少しでも共有できる人とじゃないと
 結局良い仕事はできないように思います。

> こんなつらいことも伝えていくのが、私たちの役目だと、思いますよ。自分たちが何を食べているのか。キチンと伝えていくのが、大切だということを怖がってはいけないと思います。危ないもの、汚いもの、大変な目に遭うことを遠ざけてきたいまの教育は、「とんでも人間」を作る下地になっていると思えて仕方がないので。

 私は勇気がなかなか持てなかったのですがこの言葉は本当に励みになります。
 食育といってもこういう負の部分も教えてゆかなければ。
 昔のリーダーになるべき家の親は子供にこういう社会の悲惨な部分も見せたそうです。
 あのダイアナ妃が将来国王になるウィリアム王子が少年時代にホームレスや
 エイズ患者の現状をきちんと継続的に現場に連れてゆき見せていたということも
 これに繋がるものです。お受験をしてエリートに我が子をさせたいなら社会の生き物の
 そして自然の厳しい実態を見せるべきと私も深く共感します。

酪農家のブランドだからこそ伝えなければならないこともある。
このことは全ての酪農家ブランドを持つ製造者が真摯に考えなければならない
ことだと思っています。社長にこの場を借りまして心より御礼申しあげます。
 
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(非公開コメント受付中)

ファームデザインズさま
お返事が遅くなりました。
バイヤーの質は会社名でも規模でもなく
本人の資質だと思います。
おっしゃるように合併や倒産の憂き目にあっている
会社のバイヤーほどブランドをバックにやたらと
威張っていたような。私は慎重にお店を選んで営業
するせいかあまり酷い方に当たったことはありません。
私たちは催事には出さないので高級スーパーが主体です。
デイリー製品は今はスーパーの方が上のレベルの
ところもあります。そしてポリシーのあるオーガニックショップ。
10年来のお取引先はやはりバイヤーが
素晴らしいですね。社長に先日お電話したとき
某百貨店のバイヤー(笑)のシビアさをお聞きできて
本当に良かったです。とにかく自分の製品を扱って
いただくお店とバイヤーは恋人を選ぶくらい
慎重に相性を見極めたいと思っています。
貴重なご意見に感謝申しあげます。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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