<<09  2017,10/ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  11>>
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
おいしさの根底にあるものは
昨日、無事に若い牛の初めてのお産が済んだと書きました。
ところが数時間後、母牛は元気ですが産まれた子牛(肉牛との間のF1)が
死亡するという本当に悲しいことが起きてしまいました。原因は思っていた以上に
お産の時に羊水を飲み込んでいて肺が機能しなかったこと。
お産の後は子牛を逆さにして羊水を吐かせるのですが、それでもわからなかったのです。
ショックでしたがすぐに斃獣処理の業者にきてもらい引渡しをしました。

酪農を10年もやっていればこのように目の前で牛が死んで、引渡しまでの始末をする
という一番辛い仕事したことがないという人は皆無に近いでしょう。
まこやんやファームデザインズの社長さんもそんな切なくて辛い現実に向き合った
ことがあると拝察しています。酪農に限らず養豚や養鶏農家の方も同じように
辛い現実に向きあうことはおありでしょう。私はこのブログでベーベ工房のチーズや
ヨーグルトのことあるいは食のことを綴っています。読者の中には私たちの仕事に
対し「陽」のイメージを持って下さっておられる方も多いかと思います。
でも現実はもちろん稀にですが目の前で牛が死んだり、血まみれの手術や難産の
壮絶な光景が繰り広げられることもあります。

私たちのように牛を飼養する酪農家がその牛乳でチーズなどを作る
フェルミエ農家も各地に誕生しました。もちろん製品は安全でおいしく衛生的
で各人のセンスあふれるものがお店に並びお客さまの手元に届くわけですが
そのおいしさの根底には時に目を背けたくなるような辛い現実が横たわって
いることも心の片隅においていただければ幸いです。そして生産者である
私たち自身も。こうやっていわば「負」の部分を書いていると「顔の見える製品」
というのも壮絶なものだな、と感じます。

本当はこのブログも酪農家の製品のイメージに水を指すことを書いてはあるいは
いけないのかもしれません。でも先日アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の
関係者の真摯な言葉を聞くと牛の死を恥じることはないと初めて思えたのです。
センスもおいしさも安全性もそんな乗り越えるべき感情の上にある。
それこそが本当の誇るべきフェルミエ農家の食なのだと感じています。
本木雅弘さんに、心からの感謝を捧げます。
スポンサーサイト
Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

メールフォーム

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。