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近親交配のこと
少し専門的な話です。安全な牛乳を生産するためには健康な牛の生産が前提です。
最近は牛の世界でもかつてはわからなかった遺伝性の重篤な疾患も原因が解明
されてきました。先日ある重篤な遺伝性疾患の保有因子を調べるためのモニタリング
検査の結果が届きました。検査を受けた2頭とも正常という結果が出ました。
この検査は

    BLAD(牛白血球粘着性欠如症)
    CVM(牛複合脊椎形成不全症)

という極めて致死性の高い病気がある遺伝子の保有によるものということが解明され
その因子を牛が保有していないか調べる目的です。

黒毛和牛ほどではありませんがホルスタインも体形が良く乳量も多い牛を生産するために
ある程度の近親交配がされてきました。ただあまりにも代々近親交配が続くと
さまざまな疾患が現れやすくなるので、血統登録をすることできちんと2代前までの
血統を分かりやすくして、なるべくアウトブリードになる種牛を掛け合わせる努力を
牧場はしています。

幸い我が家では現在まで致死性の高い病気は発見されていませんが
それでも不幸にも同じ牛が流産を連続してした時は、検査をして原因を
解明することにしています。あまりにも流産を繰返した牛は残念ながら
淘汰の対象に入れています。

話が飛びますが、近親交配があまりにも続くと人間も明らかに
病的な因子が表に出ます。有名な例がハプスブルグ家でオーストリア
本家はそれでも王政の廃止まで続きましたが、スペインハプスブルグ
家は極度な近親結婚が何代も続き、1700年のカルロス2世の死でその
家系が絶えました。(叔父と姪の結婚などが続いた)

悩みはうちにいるジャージー牛が比較的近親交配が強いこと。
なかなか種が入らないこともありますが、次代に向けて
今から獣医に取り寄せを依頼しなくてはなりません。
先日生まれたジャージーのあかりは、実はかなりの近親交配で
父と曽祖父が同じ種牛です。もし人間がこうだったら怖いだろうな。


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深刻な問題
これは、非常に深刻な問題です。
黒毛和牛は、種牛造成の段階で、既に近親交配が多くなってます。
そうすれば、やがて、母方も近親交配が多くなり、種牛と母牛が親戚ということは、十分に起こりうる現状です。
母方の祖父と父方(種牛)の祖父が同じ、何てことは、普通です。
遺伝的多様性が減少していく。
Cowboyさん
コメントありがとうございます。
和牛農家さんのブログで父が忠富士で母の父が安平と
いうのを何度も見て獣医に聞いたら和牛では普通だといわれ
何頭かの種牛の血統をみせてもらいましたが本当に
父方と母方の血統が近くておどろきました。
健康な牛と言う意味ではどうなのでしょうか?
今度是非ご教示いただければ幸いです。
健康な牛
恐らく、本当の意味での健康な牛というのは、今後、少なくなっていくことは間違いないでしょう。
すでに、和牛にも、上記ホルスタインと同じような病気が存在しますし、一部の種牛の遺伝子検査結果も農水省から県別で公表されています。(公表を拒否している種牛もいるような文言もあります。)
その結果をみても、「保因」の文字があることはあります。
死に至るほどではない病気も含めると、かなりの遺伝子病(?)が存在するのではないでしょうか。また、新たな病気も出てくるかもしれません。
今後は、かなり、抜本的に種牛の改良を行うか、牛肉の格付け(ABC)、BMS No.などを無くし、人気が1頭の種牛に偏らないような施策が必要なのかもしれません。
ただ、これまでの和牛の歴史を一変させることになりますから、容易にはいかないでしょう。しかし、どこかで、やらないといけない。
この状態をいつまで続けられるか、「神のみぞ知る」ってとこでしょう。
Cowboyさん
詳細に教えていただきありがとうございます。
書いておられた華盛桜の例など本当は公表すべきですよね。
ホルスの世界は比較的情報公開されているように思います。

近親交配をすることで肉質が良くなるのでしょうか?
素晴らしく良い牛が出る反面流産や奇形率等が
どうか気になってしまいます。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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