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ブランドとして育ってゆくために(2)
昨日のブランドに関する私なりの考え方の記事の続きです。
ブランドとして認められるための王道はないけれど、認められるために為すべき
こととして次の要件を書きました。

  ① 当然ですがおいしくて安全で作り手の個性があるもの
  ② ①が一般の消費者が食べておいしいと思うもの
  ③ 取り扱っていただく店や顧客が一流である種のカリスマ性をもつこと
  ④ ③のような店や顧客に可愛がられて大切にされるだけの人間的スキル。

私が特に重視するのが③です。(①と②は当然なので)
いくら高い品質のものを作っても取扱店のレベルは決定的に商品イメージを作ります。
もっとはっきり書くと

   取扱店の評価  =  製品の評価   という面があります。

製品の価値のわかる顧客を抱えた高級スーパーなどに取扱いしていただくためには
製品の品質の他パッケージやデザインなども非常に大切です。
今でこそ農家製でも非常にセンスの良い製品を見かけるようになりましたが98年に
ベーベ工房をスタートさせた当時は農家の加工品は素朴でありさえすれば良いと
いった感のあるセンスの悪いものが多いのが現状でした。
私は紀伊国屋に置いても売り場の雰囲気になじむ外観を目指しました。

扱っていただく店の中でも私は、国産品を大切に考え乳製品にも酪農レベルから
知識がありセンスが良い中にも温かさのある店にこだわりました。
今はほぼ撤退しましたが一時は黒船襲来かと言われたカルフールには
興味がありませんでした。但し同じ酪農家の手による乳製品でもむしろ外資系の
高級スーパーが向いている製品もあると思います。

例えば北海道のしんむら牧場さん。以前からクロテッドクリームやミルクジャムに
定評のある生産者でしたが去年パッケージを一新。
掲載された日経デザインによるとこのデザインのミルクジャムが東京のアメリカ系の
高級スーパー「ディーン&デルーカ」のバイヤーの目に留まり取引することに
なりなかなかの人気商品となったとありました。

北海道しんむら牧場HP

クロテッドクリームやミルクジャムといった外国人に好まれる製品&クールでカッコイイ
ロゴマークはディーン&デルーカの感性にマッチしたのだと納得です。

ブランドという定義はできても形としては想像するしかない無形財産にするためには
生産者個人の努力だけではなく、製品に関わるさまざまな会社や人間の努力や
イメージが大切です。最低限のことですがくれぐれも激安スーパーや商品管理に
関心のない個人スーパーには納品しないことをお勧めします。
そして、個人の生産者の場合喫煙やギャンブルなども製品のイメージにかかわる
こともありますのでご注意を。窮屈な、と思われるかもしれませんがそもそも高い
ブランドイメージになるということはある種の不自由さがつきものなので
ご理解いただけると嬉しいです。
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(非公開コメント受付中)

パッケージデザイン
では、うちの製品も結構いい線いってると思うんですが(デザイナー御用達のパッケージデザインの本にも出ました)、うちのデザインではディーン&デルーカの好みに合わなかったようです。味の面では料理長が絶賛して取引を,と言ってくれたのですが、別の部署からパッケージデザインの面でとクレームが入り中止となりました。「うしぷりん」などネーミングの「つちくささ」がネックになったと思われます。ディーン&デルーカはニューヨークのお店の大ファンで、ぜひお取引をしたいんですが。うちのもっとうである洗練されたスタイルの中にも、現場を第一線と考える姿勢を変えるわけにはいかないので、デザインを変えてでも,と言う気はさらさらおこりません。
しんむら牧場さんのデザインは都会で並ぶ製品と遜色ないほど洗練されたデザインですが、その差がしんむら牧場さんとファームデザインズの差なのだと考えています。どっちがいいかは「好み」ですからね。
しんむらさんとは放牧酪農の勉強会でもいっしょで、親しくしてもらっています。奥様も東京の方でとってもおきれいですよ。
牧場内にあるカフェはファームデザインズよりももっと素敵、というかヨーロッパ調。なごやか~~~な雰囲気が漂っています。ファームデザインズは攻撃的な料理を考えているので(笑)もっとワイルドかな。アーリーアメリカン調なんで。って、しんむら牧場さんへ行って気づきました。
ファームデザインズさま
コメントありがとうございます。社長の的確な
文章と表現とユーモアに見惚れて読ませていただきました。(^^)
ディーン&デルーカは私は個人的にはあまり関心が
ないのです。(夫も私もヨーロッパ文化が好きです)
そういういきさつがあったのですね。
でもパッケージにこだわるのも必要ですが程ほどに
しないと本当に良い製品を逃すことになるように
思います。思い切って書いてしまうと私は社長の
会社のロゴの方が好きです。適度に丸みがあることや
サングラスの牛のようなユーモアがあって。
「あちら」はちょっとメタリックな印象であくまで
個人の好みですが飽きるかなと。
あと商品的には4才児の母としてうしぷりんの
方に惹かれるというのもあります。
私も洗練されているだけでなく土の香りがする
素朴さをどこか持っていたいなと感じます。
思い出したのが有名なチャイコフスキーのピアノ
協奏曲のこと。華麗なテクニックだけでなくロシアの
土着性までかすかに感じさせるのが難しいそうです。
でも社長も私も「好み」「感性」のレベルで机上の
空論でなくこうやって会話をブログ上で交わせるのは
幸せですよね。どこがゴールかわかりませんが
おいしく安全で小さな子供にも理解されるものを
作り続けていきたいですね。大先輩の社長に
私なんかが僭越ですが。(^^)
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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