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司馬遼太郎「坂の上の雲」
このところ忙しいです。普段の仕事に29日の商談会の準備。
夕べも遅くまであれこれやっていました。
ずっと頭で「食」の字が躍っているので今日は久々に読書の話を。

年末から大河ドラマ枠でNHKから放映される司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」。
配役もイメージ通りの本木雅弘、阿部寛、香川照之、菅野美穂。
日清~日露戦争時代を舞台に軍人の秋山好古・真之兄弟と真之の親友だった
歌人の正岡子規を描いた司馬さんの代表作。文春文庫で全8巻の大作です。
私が読んだのは30才前後の頃でした。

政治家や大企業のトップが愛読書として挙げることの多いこの作品ですが
特に3巻で正岡子規が若くして結核で亡くなるまでの前半は青春小説としても
とても魅力的です。後に不世出の若き参謀として海軍を率いる秋山真之の
少年時代の悪ガキぶりが生き生きと描かれて微笑ましい。
4巻から8巻まではもっぱら日露戦争とそれにまつわる人間関係が描かれて
多少の軍事的な知識や日本史の知識がないとわかりにくいかもしれませんが
戦争のさなかの緊迫した会話や心の動きはさすがに司馬さんらしく読ませます。

この作品のクライマックスは日本海海戦でロシアの艦隊を破り日本が勝利する
場面ですが、海軍のことをご存知なかった司馬さんは旧日本海軍の将校だった
方々に図説や写真を交えて何年もレクチャーを受け頭で海軍のイメージを
徐々に作り上げてゆかれたそうです。この作品を読む上で大切なのは細かな
軍事用語ではなく「感覚」です。なかなかわかりにくいこの感覚ですが幸いにも
私は亡き父が海軍兵学校のOBで父の同級生の方々からこの距離感や当時の
海軍のリベラルでハイカラな雰囲気を直接に教えていただく機会に恵まれました。

司馬さんは手塩にかけたこの作品が安易に軍事や戦争賛美に使われることを
怖れて生前はドラマ化を許可されませんでした。そのような経緯もあり台本にも
演出にも司馬さんの気持ちが引き継がれていることと信じたいと思います。

坂の上の雲は内容も司馬さんの代表作にふさわしい風格を持っていますが
題名が本当に素敵です。辛いことがあっても美しい雲を見上げながら上を目指して
一歩ずつ歩んでいく......。司馬さんは登場人物だけでなくGNPの45%が軍事費
という異様な状況下でも国を信じて貧しい生活に耐え抜いた庶民を讃えていました。
そして国民の信頼に応えて日露戦争を戦い抜いた軍人と政治家も。
国に対しての信頼はこんなにも国民を強くするのかと目を見張る思いです。
明治の男の品位と男気に焦がれること必至の名作です。

ところでドラマで秋山真之に扮するのが本木雅弘。モックンも素敵ですが
私のイメージ的には若い頃の真田広之かな。あくまでも私見ですが。(笑)
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(非公開コメント受付中)

けいさま
坂の上の雲は私も好きです。
たまたま大学三年生で進路を考えている時期に読み、とても勇気づけられた作品でした。
今もう一度読み返しても、きっと色々実生活上の気持ちの持ち方にヒントになるところが沢山あるだろうなと思います。
秋山真之は非常に魅力的なキャラクターですね。
おっしゃるように昔の真田広之も適役だったことと思います。
モックンのことは映画「おくりびと」の詳細を知って(イタリアでは公開があるかどうか未定で、DVDもまだ来ていません)随分見直したんです。
非常に知性も素養も、人間としての感性もある、頼もしく、また謙虚な表現人ですね(書道も段のつく腕前でいらっしゃると知りました)。
Aogyさま
坂の上の雲を女性と語ったのは初めてです。
すごく新鮮です。
あの小説は明治時代をよく描いていたと思います。
秋山真之は日本海海戦のときは36才の中佐。
父の同級生に伺ったところ「あの年令で参謀は
例外中の例外」とのことでした。終戦後抜け殻の
ようになった彼はまだ36才の「青年」だったのですね。
モックンはエキセントリックな美男ですよね。
私も好きです。彼の舅と姑も。(笑)
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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