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貧困は自身の問題
先日ブログに書いた急速に進む日本の貧困の現実のこと。

第8回大佛次郎論壇賞

Aogyさまからいただいたコメントを読みながら改めてこの問題を考えました。
新聞やテレビでは毎日のように派遣切りのことが報道されています。
昨日テレビで見た新宿のホームレスの風景は、あの街を知っている者として声が出ないほど
厳しいものでした。地下街にはバブル期からホームレスがいましたが、テレビで見ただけでも
その数は倍以上。公園にはいたるところに青いビニールシートとダンボールハウス。
「社会の一部の問題」ともはや片付けることのできない現実です。

私が貧困問題を直視しようと自分なりに思ったきっかけは湯浅誠氏の著作でした。
彼の著作や連日の派遣切りの報道などで、酪農家として牛乳やベーベ工房の製品
を売る相手は、多くの若い人が仕事どころか住む家もない社会なのだと自分の問題
として考えなければいけないと追い詰められた現実を突きつけられたからです。
恥ずかしいことですが、物を売ることで社会に対峙しているからこそ自分の問題として
貧困を考えるようになったのです。

先日、酪農関係者と忘年会を兼ねて会食をする機会がありました。
何人かが「酪農家も苦しいけど住むところもない派遣を切られた人たちより幸せ」と
口にしていました。確かにそうですが酪農家も支払いができない農家が多く
乳価の値上げを前倒ししている現実をみるとこの手の発言にどうにも違和感を
感じたものでした。こんなにホームレスの増えた社会が果たして値上がりした牛乳を
受け入れてくれるか私はむしろ不安になります。

湯浅氏の言われる「貧困は自分の住む社会の問題として考えるべき」という意見に
まったく同感です。貧困層=購買力のない層の増大は結局社会経済が機能しなく
なることです。安い派遣労働者を大量雇用していた自動車産業も貧困者の増大が
まさか自分の首を絞めることになるとは予想外だったのではないでしょうか。

繰り返すようですが、私が貧困のことを自分のこととして考えるのはそれが自分たちの
生活に直結するからという理由です。不況だからと度の過ぎた安売りが続けば新たな
貧困を生み出す。それを絶対に防ぐためには自分が何をしたら良いのか、真剣に
向き合おうと思います。今までもBSE(狂牛病)、偽装問題、去年の未曾有の酪農危機と
向きあわなければならない現実はたくさんありました。でもまさか「貧困」という私たちの
世代ではありえないとされていた現実を意識して仕事をする日がくるとは思いませんでした。
貧困を直視することは辛いことです。でも目をそむけるともっと辛くなる。
だから勇気を持って貧困に目をむけてゆこうと思います。

戦後の高度成長期に育った私たちに比べ、戦争を経験した親の世代は強いです。
教育を受けられないことが貧困の再生の原因といわれる現在。
「貧乏が嫌なら勉強をしなさい」。繰り返して子供に言い聞かせ安心して学ばせてくれた
両親の有難さが今になって身にしみます。

追記
  いい子ぶってと笑われそうですが、私たちには一つの夢があります。
  息子が社会に出て多少ゆとりができたら、小さな個人の奨学金制度を作ること。
  能力とやる気がありながら経済状態で大学進学をあきらめる農家の子弟に
  教育資金を援助したい。主人も私も若い頃勉強させてもらったから現在があります。
  その感謝を息子の世代にお返しすることが大人の責任だと以前から夫と
  話しています。
  
  
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(非公開コメント受付中)

現時点で派遣切りに遭った人々の数は全国で二万くらいになるのでしょうか?
47都道府県に二万人を均等に配分して、既に450人を超す計算になりますから、その人口がまだ今まで働いて来ておられた地域に残っているなら、けいさんがニュースでご覧になったように、人目に付かないはずのない状況があちこちに生まれていることになりますね。

「貧乏など人ごと」という感覚と「自分も安心できない」という気持ちが大多数の国民の心で交錯しているかも知れない今ですが、国政の失策と不可抗力(世界的恐慌)が原因でこうなっているにもかかわらず、大災害時には行政側が当たり前に用意する避難所や仮設住宅が、今回こういった目に遭っている人々のためには用意されない。
「そうしたらどうでしょうか?」という声をあげても、下手をすると「企業が切った人々をなぜ税金で世話しなくてはならないのか」という反応が返って来るかと思うくらい、今の日本は冷え冷えとしているように感じています。

私個人としては、全国の自治体の持っている土地を今のうちから少しずつ避難所に充てて、路頭に迷っている人々(年季の入ったホームレスの方々の中にも希望者がいれば)の移送+受け入れを行い、せめて温かいものを食べ、身体や衣服を清潔に保てる環境で、彼らが地元の協力を受けながら今後のことを前向きに考えられるようにしないと、じきに大変なことになる・・・という思いでいます。

早く税金を使ってそういったことを実行しておかないと、「企業がやったことなのだから企業が責任を負うべき」と考えている人々も含めて、この国全体が(ほんの一握りのお金持ちを除いて)いずれ衰退することになる、と。

そう考えている国会議員のひとりもいないように見える今、湯浅さんを政界に送り込むのを待つ余裕もないように思えます。
今すぐ何とかしなければならないことなのに。

国外にいることがとてももどかしく思えるこの頃です。
日本の外も大変なのですが、自分が何年外にいても、やはり日本のことが大事で・・・。
Aogyさま
メールに詳しく書いたのですが、名古屋では炊き出しに大行列。
ホームレスになった元派遣労働者に駆け込まれた市が
民間のボランティアに泣きついて避難所を紹介してもらうという
奇妙なことになっています。
1985年に派遣法ができたときはまだ専門性の高い分野にしか
派遣は認めていませんでしたが、小泉内閣の時に経団連の
要請に応える形で改正され一気に期間工としての派遣が開放
されたのが現在の惨状に繋がっています。
派遣労働者の費用は人件費ではなく工賃という費目だそうです。
経営側に「仕事は人生である」というモラルがなくなりました。
名古屋の惨状を聞くにつけトヨタの品性を問いたくなります。
働くことは人生です。お金だけでははかれない夢もあります。

この国はもう衰退していると思います。
さすがに最近はミシュランなど話題にあがらなくなりました。
まさか憲法25条の生存権をもう一度読むとは思いませんでしたね。
悲しいことですが。
現在の貧困は、戦後の過剰な浪費のつけかと
感じる時があります。
まるで夢の中で生きているように、ふわふわと
なんでも手に入ると錯覚してきた人間が、
しっかりと現実を直視して、生きていく時が来たのでしょうか。
そういう時こそ、目先の事ばかりにとらわれず、
しっかりとした哲学を持つ事が、大事かと。
「仕事は人生である」という言葉と、けいさんのご意見に共感しています。
れいちぇるさま
老舗の若奥様として喜びもご苦労もともに頑張っておられる
れいちぇるさまに共感いただけて光栄です。
昔は少々のことでは転職せずに家族を養い家を立てていた
人たちが安易に転職を重ねて、それに付け込むように
派遣法もどんどん悪くなりました。
派遣はせいぜいパートかアルバイトでするべきで一生の仕事ではないように
思います。3か月毎の契約更新では一年後の
自分を考えて努力ができない。人間無気力になりますよ。
お互い地味でもしっかりと生活をしてゆきたいですね。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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