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マイヤ・プリセツカヤ 「瀕死の白鳥」
ボリショイ劇場の不世出のバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤ。(1925年生れ)
ロシアバレエの代名詞的な存在だった彼女は20世紀最高のバレリーナの一人です。
彼女は70才過ぎるまで現役のバレリーナとして舞台に立ち、衰えぬ創作意欲と
圧倒的な存在感で観客を魅了し続けた空前絶後な芸術家です。

プリセツカヤの代名詞ともいえるのがこの「瀕死の白鳥」。伝説のバレリーナ、アンナ・パヴロワ
のためにフォーキンが振付けた小品です。サン・サーンスの曲に乗せて死にゆく白鳥の
最後の羽ばたきを描いたこの作品はプリセツカヤの代表作の一つです。
パヴロワが死への静かなあきらめを表現したのに対し、プリセツカヤは生への渇望を躍ったと
対比的に語られています。



彼女はユダヤ系の芸術家一家に誕生しました。スターリンに父を殺されボリショイに
入団してからもユダヤ系ということでいわれなき差別も受けました。
それでも天性の表現力と美しい肢体は「プリセツカヤの後にプリセツカヤなし」と讃えられ
群舞の経験をすることなく、入団直後から大スターでした。「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」
などの古典バレエの表現は今も彼女の踊りが一種のスタンダードとなっています。

何より特筆すべきは鉄のカーテン時代のソ連にあって、西側の振付家の作品を
文字通り命をかけて躍り、創作しそれらの作品に不滅の生命を与えたことでしょう。
「カルメン組曲」は夫君でもあるシチェドリンがビゼーの原曲を編曲し、白鳥と並んで
プリセツカヤを象徴する作品となり、現在も多くのバレリーナが躍り続けています。
フランスの振付家ローラン・プチが彼女に捧げた「バラの死」も忘れがたい作品です。

カルメン組曲

バラの死

プリセツカヤの全盛時代はソ連の全盛時代に重なります。パステルナークやソルジェニツィン
など多くの作家や芸術家が国外追放や軟禁など大きな苦難にあった時代です。
プリセツカヤもそんな時代に、表現することを闘いながら実現してゆきました。
権力に媚びず、へつらわず、自身の芸術のために闘い続けたバレリーナ。
彼女の1990年代に出版された自叙伝の題名は「闘う白鳥」です。
一見、か弱い白鳥の魂の底にあるしなやかな強さ。それこそがプリセツカヤのバレエです。
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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

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