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くるみ割り人形
12月の風物詩のひとつがバレエ「くるみ割り人形」。
少女クララのクリスマスイブの淡い夢が、お菓子の国を描いたチャイコフスキーの
色彩豊かな音楽で描かれた名作です。

いくつかの版があるなかで最も感動したのが、1977年にバリシニコフが振付と主演をした
この作品。共演は当時私生活でも恋人だったゲルシー・カークランド。
この作品は1978年に(珍しく)民放で昼時間にテレビ放映されました。
旧ソ連から亡命したバリシニコフは映画「愛と喝采の日々」にも主演した
バレエ界のスーパースターです。

男性ダンサーを素敵だと思うことは多々ありますが、私が文字通り憧れてボーっと
したのは後にも先にもこのバリシニコフのこの場面だけ。
ねずみの王様から自分を救ってくれたクララに、醜い顔をしたくるみ割り人形は美しい
王子に姿を変えて、お菓子の国に案内をしてくれることになる場面です。

この場面の音楽はバレエ音楽の中でも最も美しいものの一つで胸が痛くなるほど。
バリシニコフ版では思春期の入り口に立った少女の淡い憧れとときめきを
リリカルに表現した忘れられない名場面です。



この作品では比類ないパートナーシップを見せるミーシャ(バリシニコフの愛称)とゲルシー
でしたが破局。名うてのプレイボーイだったミーシャへの嫉妬と芸術家としてのありかた
にも苦しんだゲルシーは苦しみを紛らわすために薬物に手を出し薬物中毒に。
80年代には赤裸々な自叙伝も出版しています。アメリカ人ダンサーらしい美質に溢れた
彼女は若くしてダンサーを引退しました。(現在は後進の指導にもあたっています)

彼女は繊細すぎるほどの感受性を持ったバレリーナでした。
だからこそダンサー同士のパートナーシップと私生活上のそれが別のものと
割り切れなくて苦しんだのでしょう。技術だけでは表現できない何かを持った稀有な
バレリーナの感性の代償はあまりにも大きすぎるものでした。

くるみ割り人形のこの場面をみるたびに、少女時代に少し年長の男性に淡い憧れや
ときめきを感じたちょっぴり切なくて甘い気持ちや、二度と戻れない贅沢な時間に
記憶の彼方の自分を見出す女性も多いと思います。
自分が大人になったせいか、大人へのステップを踏み出す年頃の少女には淡い憧れという
気持ちを片思いでも大切にして欲しいと願わずにはいられません。
憧れる想いはたとえ大人になっても豊かな何かを心に残してくれるから。
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(非公開コメント受付中)

我が墓上に踊る
いつも、けい様のお書きになる記事にはいろいろと刺激を受け、懐かしい記憶を呼び覚まされるものが多く、コメントさせて頂きたいことがたくさん浮かんで来るのですが、今回は、特にそうでした。ありがとうございます。私、ゲルシー・カークランドの自伝『ダンシング・オン・マイ・グレイヴ』、かつて読みました。

彼女自身、素晴らしく繊細で才能に溢れた美しい踊り手であったにも関わらず、バリシニコフという巨大な才能の前に、非常に深く苦悩したことが印象的でした。ミハイル・バリシニコフはダンサーとしての彼女に革命的な転換の可能性を開いてみせてくれた人でしたが、同時に、彼女の進路を示し導くのがバリシニコフである限り、彼女は彼を超えることが出来ず、さらに私生活上の彼の奔放な愛情に彼女は振り回されました。

> 技術だけでは表現できない何かを持った稀有なバレリーナの
> 感性の代償はあまりにも大きすぎるものでした

本当にその通りだと思います。
カークランド自身が才能あるダンサーであったために、私人としての彼女に不幸な結果を招くことになったのですよね。でもその才能ゆえにバリシニコフを魅了したのでもありましたから、やはり彼女は踊る以外になかったのだろうとは思いますが。

確か、77年の振り付けでバリシニコフがテーマにしたのは、王子が追放される(でしたか?)ラストシーンで、『クララの夢は終わった。人生には夢を見る余地はない』ということだったらしいのですが、カークランドの解釈は、『幕が下りても王子を探し求める。たとえ王子が消えても、クララの夢や理想は消えない』というものだった筈です。自伝のどこかに書いてあった記憶があります。
よし子さま
この記事を書くにあったってもしかしたらよし子さまもこの作品を
ご覧になったかも、と考えましたのでコメントをいただき本当に
嬉しいです。

私も彼女の自叙伝は妹から借りて読みました。
くるみ割り人形をミーシャはそのように解釈していたのですね。
多分読み落としていた部分です。
私はちょうどコカイン中毒で当時のABTのスターだったパトリック・ヴィッセルが
急死した直後に読んだので、ゲルシーが彼から麻薬をもらった話や彼とも
深い関係にあったということも書かれていてショックでした。

よし子さまのおっしゃるようにバランシンスタイルのバレエを身につけた彼女が
正統なロシアバレエ育ちのバリシニコフの踊りにコンプレックスがあったと
いうことは想像がつきます。YOU YUBEで見る彼らのドン・キはどこか
無理をするゲルシーの踊りに痛々しさを感じます。
彼女が、フェリやシンシア・ハーヴェイのようにきちんと家庭を持ち
自己コントロールができる性格だったらまた違ったのでしょうか?

追伸 お義父さまのパジャマの話、笑いながらよし子さまのやさしさを感じ
    とても胸に響きました。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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