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マリア・カラスの「トスカ」
あらゆるジャンルの音楽家の中で私にとってのディーヴァ(女神)はマリア・カラスただ一人。
マリア・カラス(1932~1977年)は20世紀最高のソプラノといわれる伝説的な歌手です。
彼女の役柄に深く切り込んだドラマティックな表現はオペラの概念を大きく変え
現代に至るまでオペラ界に大きな影響を与えています。

「トスカ」は最大の当たり役で録音でも舞台でも最も彼女が多く演じた役柄の一つです。
ここで歌われる「歌に生き、愛に生き」は2幕で我が身の不運を嘆くトスカが祈りそして
歌う作品の最大の見せ場です。

私がマリア・カラスのこのアリアを初めて聞いたのは16才の時。オペラフリークだった父が
FMから録音したテープでした。これは面白い構成で同じ「歌に生き、愛に生き」を
歴史的なソプラノ歌手3人によって聞き比べるという番組でした。一人は失念しましたが、
最初に演奏されたのが美声で名高いスペインの名花カバリエ。美しく伸びのあるソプラノ
はまさに理想のトスカ。そして3人目がマリア・カラス。彼女の歌を初めて聴いたときの気持ちは
今に至るも言い表せないようなものでした。カバリエと正反対な美声とは言い難いアルトの
ように低い声。地から湧き上がってくるような熱っぽい表現。これまでのソプラノの概念を
根底から覆すような個性。16才当時の私は圧倒的にカバリエのファンでした。

それから10年経って一通り演劇やバレエも観るようになって久々に聞いたマリア・カラスの
トスカ。歌がこんなにも人間の心を揺さぶるものだと初めて思い知ったような衝撃でした。
そして憑かれたように聴いた彼女の椿姫やカルメン。
やはりマリア・カラスのソプラノは異形のディーヴァでした。
私は彼女の虜になってしまい、多くの本やCDをコレクションしています。

ギリシャ系らしい彫の深いオペラ歌手になるために生まれてきたようなあでやかな美貌。
彼女の舞台写真を見たことで、俳優や歌手を志した若者も多いと聞きます。
坂東玉三郎さんが「心乱すソプラノ」と評された表現が彼女の存在の全てを表現しています。



この画像は1965年とありますから彼女のオペラ歌手としての最後の年のもの。
いくつかある「トスカ」の録音では1953年のものが全盛期の彼女の魅力を伝え最高とされます。
私が初めて聴いた彼女のトスカがその1953年版。幸せなことでした。

マリア・カラスの全盛時代はわずか10年ほどでした。声の酷使、ダイエットが声を蝕み
さらにオナシスの愛人になった彼女は舞台よりも一人の女としての人生を選びました。
ジャクリーン・ケネディと結婚したオナシスに棄てられた彼女がパリで孤独な死を迎えた
のは1977年。55年の文字通り歌に生き、恋に生きた人生でした。
新聞は不世出の名花の死を大きく伝え「最後は椿姫のように」と見出しにはありました。
あの時のテープは結婚の時にも大切に持ってきて現在の家で保管しています。
20年前に亡くなった父の手書きのラベルを貼ったテープは、今は息子も弾くピアノと共に
私が受け継いだ唯一の父の芸術的な遺産となっています。

マリア・カラスのことは私の表現力では当分書けないと思っていましたが
ブログのお友達の日記にイタリアでの心の底から感動したという演奏会の記事があり
その感激が私にまで伝播して、イタリアの劇場が頭に浮かび一気に書きました。
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(非公開コメント受付中)

僕が通っている中古レコード屋にもカラスのレコードがたくさんあるのですが、いまのところまだ手を付けていません。お弁当の好きなおかずは最後に食べる性分だからでしょうか。いつかはマリア カラス1953年の声を聴いてみたいですね。
takaさん
takaさんにインスパイアされて書きました。ありがとうございます。
カラスの中古レコードなんてそれこそお宝盤ですよ。
カラスが栄光の座に登ったのもイタリア、大統領臨席の中での「ノルマ」
の舞台途中での降板劇から実質イタリアの劇場から追放されたのもイタリアです。
そんないきさつがあったイタリアでも
今もファンがいるなんてきっと彼女も喜んでいるでしょう。
「お弁当の好きなおかずは最後に」は私もそうです。(笑)
最初に聞いたトスカが1953年版。最初にとびきりおいしい
唐揚げを食べてしまった気分..............。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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