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秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)
今年は源氏物語が世に出て千年目。「源氏物語千年紀」のイベントが各地で行われています。
私も源氏物語は大好き。名作漫画「あさきゆめみし」を筆頭に、田辺聖子
瀬戸内寂聴版、橋本治版、円地文子さんの対談集etc.......。20代~30代前半はかなり
ハマった時期がありました。

源氏物語のお楽しみの一つが人物評。登場人物の誰が好き、という楽しみは源氏物語を
読む上で大きなウェイトを占めていると思います。
ヒロインの紫の上、夕顔、源氏の永遠の想い人の藤壺中宮、セクシーな朧月夜.....。
私ももちろんファンなのですが、このあたりが人気ランキング上位の常連です。
その上で私が心惹かれるのが、地味なヒロイン秋好中宮(あきこのむちゅうぐう)。
あの夕顔や源氏の正妻葵の上を生霊となって取り殺した、光源氏の年上の恋人六条御息所
(ろくじょうみやすどころ)の娘です。

 秋好中宮の役どころは 
    ①光源氏と藤壺の密通で生まれた冷泉帝の9歳上の皇后
    ②名目上は光源氏の養女  
    ③絵に才能を示す、地味だがさすがの教養と気品を持った元斎宮。 というところ。

橋本治版で気がついたのですが、養父である光源氏は御簾越しに言葉は交わすものの
終生、彼女の顔を見ることなく後見を務め心を通わせます。
帝(実は息子)の嫁である彼女を危うく口説こうとしたこともありましたが、聡明な彼女は
冷静に対処。趣味の絵を通じ年下の冷泉帝との仲もむつまじく、光源氏の権力の拠り所という
ポジションを全うします。

円地文子さんが、秋好中宮を評して「本当の女の器量のある女性。教養が整った真の
貴婦人」と述べられている表現が私は大好きです。教養が整った、という素敵な表現。
秋好中宮の女としての器量が前面に出る場面が光源氏が晩年、最愛の妻である紫の上を
亡くして、孤独に打ちのめされる秋の場面です。秋好中宮は心を込めたお悔やみの手紙
(和歌で表現)を光源氏にしたためます。それを読み光源氏は、
「まだ、この宮さまのように心を分かち合える人がこの世にいた」とひと時、心の平安を得ます。
とても心に刻まれる名場面だと思います。

顔も見たことのない女性に癒される悲しみに沈んだ男。ちょっと不思議な関係ですが、
考えてみればブログやHPなどが全盛の今日。以外に多くの「光源氏と秋好中宮」的な
関係がそこかしこにあるような気がしています。それもきっと愛の一つの形でしょう。
さすがに紫式部。現代に通じる愛の古典。日本人として誇りに思います。
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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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