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「母から娘へ フランスのレシピ」
これは2002年に文化出版局から出版された料理本。
著者はパリ在住のナディーヌ・ヴォジェル夫人。彼女は自宅で少人数の料理教室を開き、
主に日本人女性にフランスの家庭料理を教えておられます。
弟子の一人が、人気料理研究家(現在は衆院議員)の藤野真紀子さん。
豊かなフランスの家庭料理を伝えてくれるこの本は私の本棚の数多くの料理本の中でも
お気に入りの一冊です。

この本に出てくる料理とお菓子のレシピは全てヴォジェル夫人が祖母と母から受け継いだ
手書きのレシピが元になっています。料理を作った場所も自宅。
材料も現地のもののみ。なので、日本で手軽に作れるフレンチと違いがちょうの脂やポロねぎ
など入手の難しい材料も多いです。なので日本で全く同じ味を再現することは困難です。

それでも私は時々この本を手に取るととても豊かな気持ちになります。
夫人の双方の祖母はブルゴーニュとペリゴールのご出身ということですが、それらの
郷土色豊かな料理が季節の野菜やその地方の特産の食材で提供されているからでしょうか。

私の好きなメニューの一つが「豚肉のローストパン屋風」という料理。
フランスのブルゴーニュの郷土料理のようです。元々パン屋の釜の余熱を村人が利用させて
もらって作っていたところからこの名前で呼ばれます。
豚の固まり肉に焦げ目をつけて焼き、薄くスライスしたじゃがいもと玉ねぎとにんにくをグラタン皿
に入れ、スープを入れその上に豚肉を乗せてオーヴンで焼く、という素朴な料理。
私の地元ではおいしい豚肉が手に入るので、時々作っています。
このレシピのようにレストランの華やかなフランス料理ではなく、どっしりとした素朴なフランスの
家庭料理が紹介されています。

  まだ輸送することがまれだったころ、収穫された全ての食材はその土地で消費されて
  いました。今ではそれが知恵によるものであったことがわかります。とれたての材料の
  味に勝るものはありませんから。 (あとがきより。ナディヌ・ヴォジェル)

こうやってずっと家族のためにごはんを作ってこられた女性の言葉はとても質感があって
無理なく心に響きます。日本では地産地消と言うのでしょうが、私はことに食に関しては
始めに理念ありきではなく、始めに料理ありきだと思っているのでマダムの言葉がしっくりきます。
有名なシェフの手によるフランス料理のレシピ本は多数ありますが、正真正銘のお母さんの
手によるお母さんのレシピを伝えるこの本は非常に貴重だと思います。

 この本の写真にはいくつかマダムの愛猫の写真が出てきます。キッチンのマダムの
 足元にいる写真もあって微笑ましい。これがプロの現場ならうるさいのでしょうが
 家庭料理だからこそのおおらかさがとても素敵です。
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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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