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ショパン・ワルツロ短調 作品69番2
ショパンが19才の時の哀愁に満ちたワルツです。
ショパンの作品の中では難易度は低いほうなので、ピアノの発表会で弾かれることも多い曲です。

この曲が一般に強い印象を残すきっかけになったのが、マルグリット・デュラスの自伝的
小説を1992年に映画化した、「ラマン 愛人」だと思います。
物語は以下を参照してください。

ラマン 愛人

15才の少女(デュラス)の中国人青年との絶望的な性愛が描かれたR-18指定の映画です。
私も映画館で観ましたが、原作の魅力もありいわゆる成人映画とは一線を画する作品でした。
少女と資産家の中国人青年の関係は、表面上は「援助交際」そのものなのですが。
ショパンのワルツが使われるのは、ラスト近く、少女の一家がベトナムを去りフランスに帰る
客船の中の場面です。夜中に船のどこかで誰かが弾く、ショパンのワルツを聴いた少女は、

 「何かしらに関する天からの厳命のように、内容の知れぬ神の命令のように」
 と自身の中に湧き上がる衝撃を感じ、「あの中国人青年を愛していないという確信が持てなく
 なって」身を揉んで号泣します。

少女の心の奥深いところにしまわれていた自分でも見えなかった愛を、ショパンのワルツ 
はゆさぶったのです。恋の切なさや絶望感を知った人間には肌で迫ってくるような名場面です。



原作は「18才で私は老いた」という書き出しで始まります。
私は個人的には早すぎる性体験には懐疑的ですが、端からみれば援助交際を、
ここまでの芸術に高めたデュラスには脱帽です。

映画はその後再会することのなかった二人ですが、ずっと後年(映画で女性の初老の背中が
年月を語ります)、パリに妻と来たかつての中国人青年が作家となった彼女に電話して
「ずっとあなたを愛し続けるだろう」と言ったとジャンヌ・モローのナレーションが語るところで
終わります。電話での再会までにあった出来事は戦争、収容所、結婚、離婚、子供の死。
デュラスも一生この中国人のことを心の大切な場所にしまって、1996年82才の生涯を
閉じました。さまざまな恋の伝説を残して。

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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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