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塩野七生「ローマ人の物語」 すべての道はローマに通ず
最近は(レジャーに行くお金も時間もないので)読書三昧。
塩野七生さんの「ローマ人の物語」シリーズをAMAZONで注文しながら読んでます。
このシリーズはイタリア在住の塩野さんにとってのライフワークともいえる古代ローマ帝国の
誕生から終焉までをさまざまな角度から描いた大作です。単行本で15巻。文庫版でまだ途中
ですが、現在まで28巻が刊行されています。私がこのこの10日で読んだのが、
文庫版24~26巻「賢帝の世紀」と27&28巻「すべての道はローマに通ず」です。

特にインフラについて述べた「すべての道はローマに通ず」は現代の国や為政者の責任や
なすべき責務などについて非常に興味深い内容が書かれています。
一言で言うと、すべての現代まで通じるシステムの基礎は、カエサルと彼の養子で
後を継いだ初代ローマ皇帝アウグストゥスによって成し遂げられています。
インフラの父といわれたローマ人は都市インフラの意義を

   「人間が人間らしい生活をおくるために必要な大事業」ととらえていました。
塩野さんの分類によれば
 ハードなインフラ  街道 上下水道 橋 港湾 コロセウムなどの娯楽施設
 ソフトなインフラ  通貨 郵便 安全保障と治安 教育 医療 貧者救済 奨学金 法律
などのシステムはすべてローマに始まっています。

アッピア街道などの今も残るローマの街道や橋などの工事は、兵士達が行いました。
戦闘にあけくれた時代が終わり、平和な時代が来ても皇帝たちは兵士が路頭に迷う
ことのないように公共工事をあてがったのです。
その他、貴族の子弟が家庭教師の元で学ぶ時は、その家の奴隷の子も一緒に学びました。
将来の補佐官や家の有能な家令を作るためです。ローマ人の合理性を感じます。

ローマ帝国の最盛期の五賢帝時代、皇帝が護衛もつけずに属州を視察できるほど治安も
安定しました。学術的には「ローマの平和(パクス・ロマーナ)」と言われる時代は、
単に戦争がないだけでなく、治安も、生活面の国家の責任も最高レベルの保障がなされた
時代でもありました。それだからこそ国民は夢を持つことができたのです。
精神論を説く前に、国民がベストを尽くせる環境を国が全力で整備したのがローマです。

本を読みながら、無意識に比べてしまうのが現在の日本。二年連続の政権放棄。
雇用と食の慢性的な不安。不況。公共工事の激減による地方の疲弊。
結果がすぐに出なくても「人間らしい生活を不安なくおくれるシステム」を真剣に考えられる
リーダーが出ないものでしょうか。

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(非公開コメント受付中)

No title
私も塩野七生さんの「ローマ人の物語」の評判をいろんな人から聞いて読もうと張りきって図書館に借りにいったんです。長編なので買うと結構かかるしここは図書館だ!と思ったのですが、いつも貸出中…人気あるんですね。ブログ読んで、ますます読みたくなってきました(笑) 
ぱんだままさん
ご訪問ありがとうございます。
塩野七生さんは17歳の時に
「ルネサンスの女達」を読んで以来のファンです。でもこの膨大な
「ローマ人の物語」はつい敬遠してました。でも数日前にこのブログでトラヤヌス帝のことを
書いてから読みたくなって文庫版を買っています。塩野さんはカエサル命(^^)なんですよ。
私は受験は世界史を選択、法学部で英米法を専攻しローマ法大全は詳しく学びましたので、
読みやすく面白いです。昔取った杵柄というやつですね。う
ちの近くの図書館はこんな高級な本はないです。おいてある図書館が近くなんて
ぱんだままさんが羨ましいです。
父の愛読書
この本、父の愛読書です。
父はかなりの読書家で、本はどんどん買って読んではブックオフなどに売っているのですが、この本だけは売らないと言って手元においています。
私は本はあまり読まないのですが、昔、6巻ぐらいまでは読んで、この人すんごい知識だなぁ、と思いました。
いつか時間ができたら読んでみたいと思っているのですが、大作すぎてなかなか・・・です。

ゆずきさん
ご訪問ありがとうございます。
お父様、読破されたのですね。
凄いです。私はこの本を難しく考えすぎて読まなかったのですが、
読んでみると面白くてノンストップ。(^^)お父様は新書版でいたっしゃいますか?
私は文庫本です。記事に書いたシリーズに続きアウグストゥスの「パクス・ロマーナ」の三冊を
読んでいます。塩野さんは知識+特有の感性がおありですよね。
ところで、お体は順調でいらっしゃいますか?残暑が厳しく不安定な天候が続きます。
どうぞくれぐれもお大切になさって下さいね。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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