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日本人の味覚に合わせていくこと
昨日のエントリーに続いてクロテッドクリームの話題です。

昨日、フォートナム&メイソン(F&M)のクロテッドクリームが入手できるかどうかショップに
問い合わせてみました。
とても丁寧に応対して下さり、ショップのティールームで使っているクロテッドクリームは英国の
ものではなく日本の中沢乳業のクロテッドクリームとのこと。
国内でクロテッドクリームを製造している会社は少なく、大手では中沢乳業のみ。
ここのクロテッドは英国製に比べて柔らかく、スコーンに塗りやすくなっています。

F&Mが国産のクロテッドを使っておられる背景には、あくまで私の想像ですが、コストだけで
なく「日本人の嗜好」があるように思います。
英国産のクロテッドはかなり固めです。ジャージー牛など濃いミルクが原料ということもあり
ジャクジャクした食感のものが人気があるようでパサパサした食感のスコーンにクロテッド
をたっぷり乗せて食べるのが英国風です。

これに対し、ふっくらしたお米を食べる民族ということもあるのか日本人はしっとり柔らかい
口当たりのものが好みという方が多いという気がします。
お菓子でもしっとりしたシフォンケーキやスポンジケーキは人気です。

クロテッドクリームの数年後の商品化を目指して資料にあたる作業をしていますが、
英国と日本の味覚の違いということに注目しています。
英国に詳しい方で、「本場ものは甘すぎる」「クロテッドももっとさっぱりしたものが好き」
と口にされる方が多いのです。

何冊か持っているイギリス菓子の本の中に「紅茶に合う美味しいイギリスのお菓子」
(林正愛著 2000年アスペクト発行)という本があります。
著者は本場のアフタヌーン・ティーに通じた方です。
この方のレシピには、プレーンヨーグルトをガーゼに乗せて一晩水切りをして、
柔らかめのクロテッドくらいの硬さにしてからたっぶりとスコーンに乗せるという目からウロコ
の食べ方が紹介されていました。
やはり日本人には柔らかめで、本場より若干低脂肪のものが好まれるのかもしれません。

これから試作を繰り返すことになりますが、本場のコンセプトを大切にしながらも日本人の
嗜好や健康面にも十分配慮した製品作りを心がけてゆくつもりです。

話は逸れますが、横浜出身の私は子供時代から時々家族で中華街で食事をしました。
30年以上前は、現在の中華街より本国の味付けが多かったように思います。
八角の濃い香り、ラードの強さなど。メニューによってはどうにも好みに合わないものも
ありました。それが10年前に行った時は、本場の良さを残しながらもさっぱりとした食感の
メニューが多く本当においしくいただきました。

日本で根付いていく食べものは、やはり日本人の嗜好に応じて微妙に形を変えています。
きっとそれが食文化の伝播ということでしょうし、本場の味に敬意を持ち、そのポリシーを
大切に守るという礼儀をわきまえているという条件の上でなら、日本人においしい、と
感じていただけるものに進化させていゆくことも大切なことではないかと考えています。
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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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