fc2ブログ
<<03  2024,04/ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  05>>
フォートナム・アンド・メイソンに圧倒された話
イギリスの老舗ブランドフォートナム・アンド・メイソン。(以下、F&Mと表記)
紅茶やジャムで日本でも根強い人気があります。
2004年に日本法人が設立され、三越本店などで本格的なアフタヌーン・ティーが楽しめます。

私は15年位前からここのジャスミン・ティーが好きで(というかここのものしか飲めない)ごく
たまにオーダーしています。
先日、オーダーのためにF&MのHPを読み、伝統の力にただただ圧倒される思いでした。

創立は1707年。日本では元禄時代です。小さなグロサリーはウィリアム・メイソンがアン女王の
従僕だったこともあり、細やかな配慮のされた高品質の食品は瞬く間に王室や上流階級の
支持を受けてゆきます。

1700年代に東インド会社が発足。F&Mもメンバーに名を連ね紅茶や香辛料で利益を上げて
会社は大きく成長。産業革命などの時代を経て、20世紀の大きな大戦で大変な苦労の時代も
ありましたが、創立から300年。現在も英国王室御用達の老舗として、超一流の地位を保って
います。

F&Mの歴史を読んでいて、ターニングポイントとなる二つの出来事に注目しました。

ひとつは、1815年。ワーテルローの戦い。
ナポレオン率いるフランス軍にイギリス連合軍が圧勝した戦いです。
この戦いに、軍需品として食糧をイギリス軍に提供したのがF&Mです。
調達品は紅茶・ジャム・はちみつ・香辛料など。美しい包装紙に覆われたおいしい
品々は兵士の士気を高め、その様子はタイム紙で大きく報道されたようです。

もうひとつは1855年。クリミア戦争。
かのナイチンゲールの献身的な働きで知られる戦争です。
戦地のスクタリでは衛生状態が悪く戦病死するものが続出。戦地からの報告や
ナイチンゲールの訴えに、ヴィクトリア女王が直々にF&Mに対し「病人用のビーフスープ
の缶詰を大量にスクタリに送るよう」命じ、船荷として戦地に送られました。

どちらの出来事も既に王室に信頼される高い品質をF&Mが勝ち取っていたからこその、
出来事ですが、たとえ戦地への調達品といえど美しい包装紙を用いる繊細な心遣いは
兵士の心も満たしたと想像できます。
帰還した彼らの口コミも一層、F&Mの評判を高めたと思います。

またF&Mは1800年代から、従業員が労働組合を作ることを認め、利益を従業員に
給料という形で還元。また戦地に赴く従業員が帰還した時は会社の元のポストを
保証していたようで、従業員のF&Mへの忠誠心は大変大きいものでした。

私は元々ナショナルブランドの製品が好きでその伝統から学ぶことを大切にしています。
F&Mの事跡を見ると、不祥事を連発している日本の老舗との格の違いを目の当たりに
した気がしました。
300年続くという重みは考えている以上に偉大なことだと思います。

製品の品質と同じくらい、パッケージやしおりなどに思いを込めることは、ナショナルブランド
の姿勢から学んできました。
お腹だけでなく心も幸福感で満たすこと。ささやかな規模の私たちですがそのような製品を
作ってゆければと切に願っています。

F&Mには圧倒されました。ジャスミンティーとともにオーダーしたマーマレードには
可愛いキツネの絵が描かれています。届くのを楽しみにしています。



スポンサーサイト



Secret
(非公開コメント受付中)

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

メールフォーム

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カレンダー
03 | 2024/04 | 05
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
カテゴリー
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる