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魂のメンデルスゾーン
日本の誇るヴァイオリニスト五嶋みどりさん。
2003年に発売された彼女のメンデルスゾーン&ブルッフのヴァイオリン協奏曲のCDを
先日初めて聴きました。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲ホ短調といえばチャイコフスキーのそれと並んで
おそらく世界で一番有名で愛されるヴァイオリン協奏曲でしょう。「メン・コン」という略称で
通用するくらいです。名ヴァイオリニストの名盤も数限りなく存在します。
それゆえに五嶋みどりさんほどの天才でも今回の録音が初めてのメンデルスゾーンです。

五嶋みどりさんがデビューしたのは11才の時。(ズービン・メータ指揮のNYフィルと競演)
13才でバーンスタインと競演した舞台では2回もE弦を切りながらも見事に弾き切り、その
舞台は「タングルウッドの奇跡」として伝説になっています。

私が彼女のCDを初めて聴いたのは彼女が15才と14才のときに録音した、パガニーニと
バッハの協奏曲です。難曲中の難曲パガニーニを見事な音と輝くような表現で軽々と
演奏する彼女にひたすら驚愕したことを憶えています。

天才少女も20代は拒食症を患い、一時はヴァイオリンを弾くことをやめた苦しみの時期が
ありました。彼女はボランティアや教えること、大学で心理学を学ぶことなどで少しづつ
苦しみを乗り越え、30代になった現在、現代を代表するヴァイオリニストの一人として
世界中から絶賛をあびています。

五嶋みどりさんのメンデルスゾーンの協奏曲は満を持しての録音で素晴らしかったです。
端正で節度ある表現のなかに嫋嫋とした情感が溢れ、五嶋みどりさんの女性としての
成長も伺えるものでした。
私は、1981年に録音された韓国の女流ヴァイオリニスト、チョン・キョンファの江戸っ子の
ような爽快な演奏が大好きなのですが、五嶋みどりさんのそれはチョン・キョンファと
対照的な繊細な美質を感じさせるものです。

少女時代に渡米しジュリアード音楽院で学び、生活基盤もずっとアメリカだった五嶋みどり
さんですが、30代の大人になった演奏を聞くと、バレリーナの森下洋子さんや吉田都さんにも
通じる「日本人の美質」を感じます。切れと余韻が見事に同居し、無理のない自然で流れる
ような歌ごころ。コスモポリタンの代表のような存在ながらやはり五嶋みどりさんは日本人の
女性なのだと思いました。

このCDのもうひとつの曲、ブルッフの協奏曲もほとばしるような彼女の感性の爆発が
心を虜にします。
10代の時にパガニーニで見せた奔放さこそソフィスケートされましたが、五嶋みどりさんの
苦しみを乗り越えての魂の輝きがこのメンデルズゾーンとブルッフの協奏曲をより
心を揺さぶるものにしています。

長い間、彼女のメンデルスゾーンを待っていた甲斐がありました。



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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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