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牛のFamily(家族)~Herd(一群)
酪農全体が苦しい状況だと経済的なことばかり考えて気持ちが暗くなってしまうのですが、
先日、久しぶりに読んだ夫の大学時代の教科書「乳牛の哺育」(明文書房)というテキストは
ともすれば、忙しさの中で忘れがちになる牛を世話することの大切な哲学を思い出させて
くれました。

初版が昭和44年という古い専門書なのですが、この20年とかく大規模化して乳量を追求
して産業化した酪農のとは別の一番大切な価値観などが、格調高い表現で書かれた名著です。

子牛を育てることの意味についてはこのように書かれています。

......酪農業(都市近郊の搾乳専業は含めない)というのは、(中略)長い期間にわたって、
人と牛の信頼感、子牛時代からの友情、牛同士のファミリー(Family 家族)の意識、
そういうのもが平和的にからみあった一群(Herd ハード)の形成があって始めて経営の
安定が期せられる。

........いかに多額を投じて優秀なめす牛を買い集めても一朝一夕に優れたHerdの状態に
持って行くことはむつかしい。

そして著者は酪農は経済学的に損得をはじくだけでなく、多分に心理的・技術的な要素が
関係している。と述べています。

以前読んだときもこの部分には感銘を受けました。

我が家は自家産の牛を大切にしてきていますし、ジャージー牛を導入した時も子牛から
飼い、愛情を注いで飼養してきました。それだけは自負しています。
また住宅街にあるので大規模に牛を増やすことも不可能な条件下です。
それだけに一頭の牛を健康にできるだけ長生きさせるような飼い方をしています。
ことにベーベ工房という小さくても自分のブランドを持ったとき、牛のFamily~Herdという
自分の手で育てた牛達の穏やかな空間が牛舎にあって本当によかったと思いました。
やはり子牛時代から育てた牛たちには愛情が沸きますし、家族の一員としての思いが
あります。

酪農が当分苦しい状況が続くと思われる現在、ただただ乳量を追求して、ホルモン剤を
多量に投与して受精卵移植などを行って出産させ、牛舎を大規模化するだけの
酪農には疑問を感じています。

この本をもう時代に合わないと思う方もおられると思います。
でも、私はこの本が夫の本棚にあったことの幸運を大切にしたいと思っています。
ただお金と肉体だけの酪農は私にはできそうもないからです。







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(非公開コメント受付中)

はじめまして
ノックさん。はじままして。コメントありがとう
ございます。酪農家でいらっしゃいますか?
後産停滞の治療ですが、もしノックさんが酪農家で
いらっしゃるなら担当の獣医さんに聞いて見てください。こちらは獣医ではありませんので
申し訳ありませんが、ブログ上ではお答えしかねることをご了承ください。
大規模とは定義はありませんが、私の中では搾乳牛だけで100頭以上というイメージです。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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