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クラシックで滑ること
70年代後半からフィギュアスケートフリークで大体の選手の演技は記憶しています。
面白いもので私の場合、記憶に残る名演技は技術の難易度以上にその音楽や振付に
よるものが大きいように思います。

現在の男子フィギュアはバンクーバー以後、技術的な難易度は益々アップしていますが
アジア系の選手(世界チャンピオンのパトリック・チャンは中国系カナダ人)の活躍
ばかりが目立ちかつての正統派ともいうべき欧米系の端整なクラシック音楽が似合う
選手がなかなか上位に来ないことが物足りなくもあります。

1988年のカルガリー五輪以降1992年のアルベールビル五輪までのシーズンは私好みの
クラシック貴公子とでも言うべき正統派の美しいスケーティングをする特にヨーロッパ
系の男子選手の全盛だったと思います。アルベールビルの金メダリストでもある
ヴィクトール・ペトレンコがその代表格ですが、フィギュアのコアなファンが今も
絶賛する演技がこの二人の演技と音楽です。

一人はチェコスロバキア(当時)のペトル・バルナでアルベールビル五輪の銅メダリスト
です。カルガリー五輪以後NHK杯などで来日も多く、重厚なクラシック音楽を
端正なスケーティングで表現することで随一の選手でした。特に今も高い評価を受けて
いるのが1990年シーズンに一気に世界のトップレベルに踊り出たときのヴェルディの
オペラ「ナブッコ」などに乗せた演技で、NHK杯の解説で五十嵐文男さんが
技術以上に格調と品格が素晴らしい選手と絶賛していたことが思い出されます。



この演技の影響でヴェルディのオペラの序曲のCDが売れたとの話もあります。
チェコスロバキアは当時ビロード革命が前後の時期でしたが、さすがに晩年の
モーツァルトを庇護した国らしく芸術性が豊かな国でバルナ以前にもサボフチックなど
世界チャンピオンにはなれなかったものの、正統派で美しい演技をする名選手を出しています。
体操の名花チャスラフスカもそうですが、東欧の小国は時に意地を見せるようにこういう本物の
芸術性を持った心に残る選手を輩出しているように思います。

もう一人はペトル・バルナよりずっと格上の選手で肝心なところで大ミスを
出してオリンピックのメダルは取れなかった悲劇の選手ではあるけれど
おそらくスケート技術とスケートを舞踊の域にまで持って行った芸術性は
世界一と言っても過言ではなかったソ連(当時)のアレクサンドル・ファデエフで
彼の1989年シーズンのムソルグスキーの「禿山の一夜」で滑った演技は今も男子
フィギュア史上NO1の名演技と評価するファンの多い演技です。



この前年のカルガリー五輪ではよもやのSPでの転倒のあとフリーは
棄権という結果に終わったファデーエフですが、シーズン翌年のこの
プログラムは品格・風格・スケート技術の高さで圧倒的な完成度で翌年
4回転を成功させて世界チャンピオンになったカナダのブラウニングを
まるで子ども扱いするほどの素晴らしい演技だったと思います。演技中に
手袋をはめるのを私ははじめてこの演技で見ました。当時フィギュアスケートは
規定を課されていましたがフリーだけでなく規定も強かったのがファディエフで
ジャンプなどだけでなくバレエとスケーティングの基礎の上に立った美しさは
世界一の選手でした。解説で聞いたのですが彼はスケート靴を履く時必ず裸足で履いて
ほんの少しの氷の感触の違いも完璧に体で記憶していたそうです。

この二人の演技を見ていると単にクラシック音楽に乗って滑るというより
作曲家が表現したかったものを凝縮してスケーティングを通じて表出している
ように感じます。スケートに使うときは原曲を短縮しますがたとえ原曲を短くされても
この演技を見れば作曲家も満足したことでしょう。

最近はアジア系の選手もスタイルが良くなり小塚嵩彦選手のように見事にクラシックを
表現する選手も多くなりました。そんな風潮にあっても(単なる好みですが)ボリショイの
舞台に立たせてもぴったりと思われる端整な容姿のヨーロッパ系の選手のクラシックに
乗った滑りがまた世界を席巻しその中で高橋選手も小塚選手もしのぎをけずって欲しいと
スケートファンの欲目で考えてしまいます。クラシック音楽を表現するには個性だけでは
ない天性の品格や端整さといった才能が要求されますからね。

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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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