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近代史の伝え方の難しさ
数日前からの急な冷え込みで利き手の腱鞘炎が悪化してほとんど五十肩状態の痛みで
(辛うじて四十肩と言いたいのですが)で少々牛舎の仕事をセーブしています。

ところで、先週から放映されているNHKドラマ「坂の上の雲」ですが録画しながら
息子と観ております。ただ最終クールの今シリーズは日露戦争のヤマ場である
二百三高地の激闘場面が多く、さすがに小学校一年生は恐怖を感じるようです。

それでも合間を縫うように息子なりに質問や疑問をぶつけてくるのですが
いたずらに戦死者ばかりが増えてゆく膠着状態の場面で「こんなやりかたを
していると死ぬ人ばっかり増えるのになんでこんな方法で戦争するの?」と
聞いてきたのには驚きました。

そして小さな子供の質問に答えながら感じたのは明治期以降の近代史の
伝え方の難しさです。たとえば陸軍海軍共通ですが位のこと。
例えば息子は司令長官(乃木さんや東郷さん)と参謀総長(児玉さんや島村さん)
はどう違うのかと聞いてくるのですが、まだ細かいことを言ってもわからないので
先日まで夢中で見ていた「江(ごう」を引き合いに乃木さんは家康のような総大将で
児玉さんは本多正信のような重臣だとたとえながら教えています。

そして何より子供相手に伝えることが難しい原因は、近代国家という概念が
明治期以降は欠かせないことや国際関係がからむこと、そして何より戦国武将を
語るようにいささか漫談のような軽いノリが通用しないこと、そして親の歴史観を
押付けすぎない配慮の必要性があることでしょうか。

原作では司馬遼太郎さんは乃木と伊地知のコンビを無能と口を極めて批判して
いますが(私も同感ですが)ドラマを見ていると近代的な要塞戦を未経験な
状態では自分の経歴にだけ固執する伊地知のような人間の方が現在に照らしても
多数派だと(だから児玉や秋山真之が天才なのですが)思うし、善玉悪玉では
計れない価値観を子供に伝えることの難しさを感じています。

それでも息子なりに戦闘場面の悲惨さに戦争にならないための努力が必要なことや
先週の戦争資金調達にロンドンで外交面で懸命の努力をする西田敏行さん扮する
高橋是清の場面に心が動いたらしく誰とでも友達になれることは大事だね
と一人前のことを語っていました。

昨日の第二回はとにかく大胆な戦術転換を決めた高橋英樹さん扮する児玉源太郎の
視野の広い柔軟さに感動するばかりでした。息子に一つの物事をいろいろな方向から
見られるようにするために算数の勉強があって、人に自分の考えを伝えてゆくために
国語の勉強があるのだと私なりの考えも伝えておきました。

個人的に近代史が難しいと思うもう一つの理由は、受験で世界史を選んだ上に法学部で
ローマ法や近代法制史を学ぶ課程で世界史やローマ史は学んでも改めて日本史を
学ぶ機会が少なかったことにもあると思っています。これを機会に趣味程度にでも
日本の近代史を読んでみたくなりました。但しイデオロギーに偏らない本を探す
ことが至難だと思われますが。

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(非公開コメント受付中)

日本近代史は
おっしゃるとおり難しいです。
けい様ご指摘の点プラス、戦略・戦術論の知識も必要ですし、経済面からの分析が欠かせません。
軍需産業が当時の経済を動かしていましたから。
イデオロギーに偏り過ぎずに戦争を語った本として
加藤陽子 それでも、日本人は「戦争」を選んだ
がお勧めだと思います。
東大で近現代史を教えていらっしゃる加藤先生が、
栄光学園歴史研究部の生徒さんに行った講義を書籍化したものです。
文章とは別に所々にポイントが書かれているのでわかりやすいです。
もっとも、読む側のイデオロギーによっては
あまり面白くないかもしれません。
学ぶ側のイデオロギーによって左右される。
そこが日本近代史をさらに難しくしています。
Ri~naさん
貴重なご助言をありがとうございます。
栄光学園はミッションなのでこういう企画が
できる自由さがあるのだと思います。

記事に書きながらこういうことを書く事は
生意気なんですが、私はできれば丸山眞男東大教授の
政治学的な点からの歴史を一度学んでみたいな
と思っています。基本的に私には全く「右」の
思想はないのでこの現代を代表する学者の著書は
手に取りたいと思っています。

あくまで専門家ではないので多分経済からの
アプローチは能力的に読みこなせる自信がありません。(笑)
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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