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子供の読解力
私の息子への国語の家庭での教育の心の支えにしている本に麻布中学・高校の
国語教師である中島先生の読書に関する名著があります。
読書や文章表現力がなまじの目先の点数よりいかに生きる上に大切かを
教えてくれる素晴らしい一冊です。

小学生のための読解力をつける魔法の本棚小学生のための読解力をつける魔法の本棚
(2009/07/03)
中島 克治

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麻布といえば浪人を入れれば東大に三桁人数を送りこむ名門ですが、それもあってか
この本の中で中島先生が例として出される小学校六年生向けの国語の読解問題は
内容難易度共に非常に難問で、よくも悪くもいろいろなことを考えされられました。

題材は芥川龍之介の「杜子春」と遠藤周作の「海と毒薬」でこれだけでも凄い。
杜子春の出題はいずれも40字以内で答える記述式で、物語の最後、ある種の悟りの
境地に達した杜子春が仙人の手を思わず握ったときの気持を述べよという問題には
良くも悪くも唸りました。

これは思わずいろいろな感慨で感極まった杜子春が言葉だけではあふれそうな
思いを手を握るというスキンシップで思わず伝える場面ですが、秀才とはいえ
11~12才の小学生(特に男児)が果たしてそこまで想像できるのかと思いました。

この杜子春の気持は、人によっては恋愛をして初めて知るでしょうし
あるいは我が子を手に抱いて初めて知る気持かもしれません。いずれにしても
利発でも小学生が読解力や受験勉強で知る気持ではないと思います。
それでも麻布に合格する児童ならぬかりなく塾で技術を身に着けるのでしょうが。
幸い息子に受験させたい県内の中高一貫のミッションスクールはこのような
難問は出ないのでその意味では安心なのですが。

レベルは高いですがこの中島先生の言葉はとても柔らかく親の心に
ストレートに読書の大切さを教えてくれます。ご自身麻布~東大の出身
ですが、受験勉強だけできて読書や芸術にも触れない秀才よりたとえ私学や
浪人して東大という生徒でも読書力や文章表現力、芸術的感受性を備えた
生徒の方がよほど素敵な大人となっているという趣旨のことも述べられています。

麻布に行くような六年生はあるいは大人の感受性もあるかもしれませんが
やはり国語力は算数と違い(うちも息子もまさにこの例)教科書と本だけでは
身につくものではない難しさがあります。あせらず日々の会話も大切に息子の
国語の家庭教育には向かおうと日々を送るようにしています。

六年生のときの私の愛読書は、教科書でさわりをやってはまったシェークスピアの
リア王とロミオとジュリエット。(乳母の猥褻な台詞にどきどきしました)
インドの聖者を描いた「ガンジー伝」そしてツルゲーネフの「初恋」と
親の本棚でこっそり見ていた「クリムト画集」でした。早熟な子供でしたが
それでもあの杜子春の問題にはおそらく手も足も出なかったと思われます。

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(非公開コメント受付中)

No title
麻布学園は私の母校なので、ちょっとだけ思ったことを書きます。
(中島先生は、私より少しだけ後輩になるようですが、この本も読んだことないし、
面識もありません。)

中学に入った私が感じたのは、確かにすごく早熟な同級生がいたことです。
おくてな私は、ロマン・ロランを読んでいるような同級生を、何だろう…、
と思っていましたし、音楽その他のことについても、ひどく早熟な少年がいた
のは事実です。(いまでも、そう変わってはいないでしょう。)

でも、ほとんどの生徒はそんなことのない、ふつうの子どもたちです。
この年齢だと、早熟な人とそうでない人で、差が付きやすいと思いますが、
早熟な少年がそのまま天才になるわけではないことくらい、先生方なら
とっくに了解しているはず。まして「大人の感受性」がなければ合格できない
ようなことは、全くないと思います。
(もちろん、一部の早熟な子どもには有利でしょう。)

ところで、麻布の現代国語の授業では、あまり教科書を使うことはありませんでした。
ほとんどの題材は、文庫本です。
結局後から思うと、「文学」に、いかに向き合うか、という「姿勢」を
教えてもらっていたような気がします。

読んでないのに、こんなことを言うのも何ですが、
中島先生が示したいのも、そういうことではないでしょうか。

持ち合わせていない「大人の感性」を求めても無理ですし、そんなことは
出題者は求めていないでしょう。その時点の自分なりの感性で、
真摯に文学に向き合うことができれば、たぶんokな筈だと思います
コンタンさま
コメントありがとうございます。
口蹄疫のときに少しお会いしましたね。

そうですか。麻布ご出身ですか。
貴重なご意見をありがとうございます。

中島先生の本は国語力(入試という意味ではなく)と
いうものについて考えさせられえる名著だと思います。

ただ、少しだけ考えてしまったのは、ご自身も町の中学高校ではなく
エリートの私立一貫校出身の中島先生の具体例をあげながらの読書論
や国語教育論は素晴らしいのですが、実際の例としてのこの出題内容は
コンタンさんがおっしゃるように

持ち合わせていない「大人の感性」を求めても無理ですし、そんなことは
出題者は求めていないでしょう。その時点の自分なりの感性で、
真摯に文学に向き合うことができれば、たぶんokな筈だと思います

ということが中島先生や学校側の出題意図であっても
やはり入試での出題となればそれほどきれいごとではないのでは
ないかと考えてしまったのです。たとえ本当の意味がわからなくても
塾や予備校で解き方を学んで書けばOKになってしまうのはどうかなと。
私などごく普通に公立高校を出て明大に行った凡人だからそう考えて
しまうのかもしれませんが。(笑)

一般論ですが、中島先生の仰るどんな道に進んでも読書を通じて
感受性と表現力を養うことが生きる力に繋がるという考え方には
全面的に賛成で感銘を受けました。コンタンさんもあるいは某畜産農家さんの
ブログでお気づきだったかも知れませんが、理科系が得意ということを
理由に読書や文学にまったく興味がないということをある種の謙虚さも
なく自慢し、あげくに母校にわけのわからない手紙を出したり自分と
相容れない部活動や進路を選択する学生のことをブログ等で口汚く
罵倒する生き方を見ているといかに読書をすることが多様な価値観を育て
PCで知識や情報を収集することと読書がまったく別のことかということを
痛感しました。

OBとしてもし気に障ったら申し訳ありません。

私は国語は好きでしたので麻布のような授業は羨ましいです。
さすがに公立高校なので授業は教科書でしたがそれでも題材の
中島敦や大岡昇平、安部公房などの作家の名作を通じて素晴らしい
授業をしてくれた教科担任には今も感謝しています。

まとまりのない文章で失礼いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。
No title
そうですね。
受験技術というのは、確かにありますから、そこはきれい事だけではないですね。

しかし、塾でそれをみっちり仕込んで合格できる、というのはやはり
幻想ではないかなぁ、と思います。

試験というものを一般化して言えば、どんな試験でも、選ぶ側は、受験技術だけ
に長けた人を選びたいとは思っていないでしょう。

で、技術化されにくいような問題を考案するわけですが、いったん知られてしまえば、
それをテクニックとして教える方法を考案する人がいるわけです。

そのイタチごっこが終わることはないでしょうけど、でも、テクニックの部分に
とらわれては、本当に本と向き合うことにはならないでしょう。

たとえば音楽のテクニックを鍛えることと、音楽を深めることの違い、なんかも
これに近いと思うのですが。
コンタンさま
私は普通の公立の中学高校なので受験技術(小学生向け)は
詳しくありませんが確かにイタチごっこ的な側面は
あると思います。

こういっては元も子もありませんがやはり麻布などに
合格する子は少なくとも小学生のときは頭そのものが
いいのだと思います。

音楽の世界も大きなコンクールの優勝するにはそのときの
音楽界の微妙な流行や審査員の嗜好によるところも
あるらしく、そのあたりを対策してレッスンするという
こともある程度行われているようです。

但し、プロの芸術家に限らず一般人でも人の心を
捉える表現をしてゆくには、その後の生き方や無意識にでも
良い表現をしたいと模索する心、そして良い本や芸術に触れる
営みは必須だと思います。素晴らしい作家にはそれぞれの
個性的な表現があるように思います。
私が好きな作家では塩野七生さんは非常に冷静で乾いた表現をされる
作家ですが愛する(笑)カエサルについての記述は女らしさも
そこここにちりばめられていて、私などファンはその表現に
影響されていたりします。但しいきなり読書や芸術に親しむことなく
子供時代を過ごした人間にいきなりある程度の文学を読めとか
ブルックナーを聴けというのは無理があると思うので人生を
自分の表現でたとえ小さくても前に動かしてゆくためには
受験とは全く別の次元で良い芸術(もちろん読書も含めて)に
触れてゆくことは大切だと思います。

40を過ぎれば芸術から触れた感動を自分の生き方に
反映できれば理想だなと思いつつ、シジフォスのような
日々の営みを繰り返しております。(笑)

わけのわからないレスになって申し訳ありません。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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