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リュドミラ・セメニャカ
9月の台風の季節になると,、1983年の9月に台風の影響による雨の中渋谷のNHK
ホールにボリショイバレエ団の公演を観にいったことを毎年のように思い出します。

ただ素晴らしい公演というだけならこうまで強烈な印象を今も残すことはなかったと
思いますが、(当時の)ソ連の誇るボリショイバレエ団のこの公演は会場を機動隊や
右翼の街宣車が取囲む中、異様な雰囲気の中で行われた公演でした。

1983年9月・ソ連と言ったらピンと来る方もおられると思いますが9月1日
大韓航空機撃墜事件と言われる大事件がおこり、日本人乗客も28人が死亡。
日本人のソ連への憎悪は極限に達しました。


1983年9月1日に大韓航空のボーイング747が、ソビエト連邦の領空を侵犯したために
ソ連防空軍[1]の戦闘機により撃墜された事件。乗員乗客合わせて269人全員が死亡した。

                         (ウィキペディアより)


その約10日後に行われたボリショイバレエ団の日本公演。
キャンセルはされなかったものの本来なら日曜日の午後お洒落をして優雅に
ちょっと背伸びして入るべきホールは簡単ですが手荷物検査がされロビーにも
何人か警察官が配備されるものものしい雰囲気でした。

この異様な雰囲気の中、演目は「白鳥の湖」。主演はボリショイを代表する
バレリーナだったリュドミラ・セメニャカとユーリー・ヴァシュチェンコ。
彼らが平常心で踊りきれるか非常に心配でしたが、満員の観客は温かく惜しみない
拍手を彼らに送り、主役二人も期待に違わぬ素晴らしい踊りを非凡な集中力で
堪能させてくれました。



セメニャカは私と同世代以上のバレエファンには非常に人気のあるバレリーナでした。
ワガノワ学校仕込みのエレガントなダンサーで演技力も技術も兼ね備えたまさしく
ソ連の名花でした。彼女の特筆すべき美質は、とにかく古典バレエを踊るために
生まれてきたような華やぎと可憐さ、舞台に立っただけで回りを明るくする天性の
華やかなオーラだったと思います。この日のオデット=オディールも彼女が踊ると
外の冷たい雨も機動隊のものものしさも右翼の罵声もどこか別の世界に追いやるような
法悦とも言える至福のひと時を感じさせてくれる至芸でした。

今の若い世代にとってはロシアのバレエ団もアメリカのバレエ団も同じ
ものだと思いますが、あの1983年の9月、二度とあってはならない冷戦の
極致の中行われたボリショイの公演はソ連への憎しみが渦巻く中、それでも
日本の観客に最高の芸を披露してくれたダンサーたちと心からの拍手を送った
観客の心が一体になったものでした。当時21才だった私にとって芸術家の使命を
初めて考えた忘れられない公演でした。

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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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