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バターはどこへ?
4月30日に若林農水相がバターの増産を大手4社に要請し、大手4社も応じる意向で
5月に増産するという報道がされました。(このブログにもアップしています)

また独立行政法人「農畜産業振興機構」が5月に業務用バターの輸入を前倒しすることも
既に報道されています。
(但し、業務用バターなので乳業メーカーに回されるので一般向けのバター不足にどこまで
 効果があるかはわかりません)

ところが、5月も中旬を過ぎた現在もいわゆるナショナルブランドの雪印やよつ葉などの
一般向けバターが順調に店舗に並んでいる状況ではありません。
行きつけのスーパーでも相変わらずバター不足を説明する広告が売り場に貼られ、一個も
バターは見当たらないと状態でした。担当に聞いてみたところ、「毎日発注はしているが
いつ入荷するか全くわからない」とのことでした。

先日、牛乳の販売をまとめる公益法人の役職の方と電話で話しました。
バター不足のことを伺うと順調に増産していると状況ではないニュアンスのことを
仰っていました。
そして「お宅も牛の数は増えてないでしょう?」と質問されました。牛乳不足が全てだとも。

相変わらずの牛乳不足~バター不足の根本の原因は改善されていません。

バターが不足するならバターを増産しろ。一般の方はこのように思って当然です。
ただ、バターを作って採算を合わせるには条件があるのです。
説明しますと、バターは牛乳の乳脂肪から作られます。
1キロの牛乳からはその3%から4%しかバターは製造できません。
バターの他に脱脂粉乳やチーズ(ゴーダチーズなど)を抱き合わせで作り、かつ売れないと
大半の牛乳を廃棄することになり、採算がとても取れないのです。
(例を述べると人気のカルピスバターはカルピスを作る過程で抜いた脂肪分からできます)

また5月になるとそろそろ暑くなり飲用牛乳の需要が伸びます。2年前に牛乳余りで牛を
大量に殺処分したこと、飼料の高騰で廃業も多く、残っている酪農家も牛を増やせない、
という状況なら、牛乳不足でいくら大臣がバターの増産要請をしても思うようにバターを
製造できないスパイラルがあるのだろうと感じています。

ただ、私が不信が残るのが、乳価への影響もあるバターの増産要請について乳業メーカー
がどのように対応しているのか、きちんと生産者団体からも説明の紙一つ未だに手元に
届いていないことです。
ただでさえ、牛乳の消費が伸び悩みいわれのない牛乳バッシングもある昨今、きちんと
正しい情報を提示しないと、取り返しがつかない酪農不信を消費者に持たれるのでは
ないかと私は非常に懸念しています。
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(非公開コメント受付中)

こんにちは
「バターの他に脱脂粉乳やチーズ(ゴーダチーズなど)を抱き合わせで作り、かつ売れないと大半の牛乳を廃棄することになり、採算がとても取れないのです」なんていう事情は全然知りませんでした。
牛乳を堪能するには脱脂粉乳もチーズも売れねば!なんですね。しかし、脱脂粉乳なんて私は料理に使ったことないです。製菓会社にうまく提供できていくシステムがあればいいのかなぁ?消費者としてはどうしたらいいのでしょう?チーズは好きでよく買って食べますが、例えばバター200gほどを消費するのに対して、脱脂粉乳やチーズなどをどのくらい消費すると、そちらの採算が合うのでしょう?
なんかチンプンカンプンなこと言ってますかね?>.<
これからもこちらで少しずつ楽しく勉強させて頂きたいと思います。^^;
 
コメントありがとうございます
シャンティcocoさん早速のレスとコメントありがとうございます。恥ずかしながら私も
この採算ベースのことは最近まで詳しく知らなかったです。バターは通常は余った牛乳で
12月に作り、我々酪農家が大量の脱脂粉乳やゴーダチーズと一緒に天引きで買わされていました。
昔は、保育園や小学校で給食に脱脂粉乳(あ、私の時は既に牛乳でしたよ)が出ていたし
缶コーヒーも生乳ではなく100%脱脂粉乳で作っていたので消費があったのでしょうね。
今年の酪農への補助金の内訳に「脱脂粉乳を使った商品開発への補助」なんていう項目がありました。でも一般の方はこんな専門的なことを知らなくて当然ですよ。
(私だって結婚するまでは全く知りませんでした)きちんとわかりやすく資料を一般向けに作るのも
農林省の役目だと思うのですが。(爆)
シャンティさんのブログとても楽しいです。今度私の好きなベトナム料理のこともお聞かせくださいね。
こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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