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一寸の虫にも五分の魂
昨日の日記に東京の超高級ホテルからのチーズのサンプル依頼の話を書きましたが
その顛末のことを書きたいと思います。
武勇伝のような気持ちはまったくありませんし自分の選択がベストだとも
考えておりませんのでそのあたりを前提に読んでくだされば幸いです。

先月、日本橋の外資系の超高級ホテルの購買担当からから突然
「そちらのチーズをコンテスト会場でこちらのシェフが見て興味を持っているので
サンプルと見積を送って下さい」と電話をいただきました。
東京に開業して5年が経過したので食材の仕入先を一新したいのでシェフの
ピックアップした生産者に電話をしているとのことでした。

本社が香港・六ツ星・ホテルに入っているフレンチはミシュラン一ツ星
といえばどのホテルかお分かりだと思います。

担当に「サンプルを送ることは光栄ですが送料は着払いでご負担して
いただいております」と申し上げたところ「それは....困ります」
とのお返事でした。若干の違和感を感じながらも資料も完璧に仕上げて
お送りしました。その結果は

 ① 到着してからの一言の電話もなし

 ②  一定期間経過して電話でシェフの感想を求めたら購買担当が
   「他社からのサンプルがまた来ていないのでもう少し待って欲しい」

というものでした。サンプル依頼の電話を頂いて以来ずっとどこかで我慢して
いましたがある意味横柄ともいえるホテル側の姿勢に疑問が生じ昨日この
購買担当者にこのように申し上げました。

 ① 世界的なホテルからの申し出を光栄に思っていましたが取引をする前提の
   信頼を築くための価値観が違いすぎるので結果が出る前にご遠慮したいと思います。

 ② どんなに小さなレストランの若いシェフでもサンプルを求める電話を下さる方は
   「大切な製品ですから購入させてください」と言ってくださる方ばかりでした。
   御社は一人一泊五万前後という庶民には手の出ない価格で私どもと金銭感覚が
   違いすぎます。ご自分から突然電話をかけてこられて無料でサンプルも資料も送って
   欲しい、数百円の送料すら持つことは拒否されて五万円の宿泊費や豪華なレストランに
   それがふさわしいマナーなのか私はとても疑問です。こういう生産者から経費をかけずに
   食材を集めて試食するやりかたはあなた個人の方法でしょうか?
   それとも組織としてのやり方でしょうか?お客さんにはドレスコードまで指定する
   ホテルとしては私は品がないと思います。マガジンハウスさんなどは掲載するにあたって
   必ず請求書を入れてくださいとやさしい言葉をあちらからかけて下さいました。

 ③ 高額なお金を出すお客さんにはもちろんマナーを尽くすのでしょうが
   御社から申し出ておいて既存取引先でもない生産者には無料で送らせるのが当然と
   いうやり方はいかがなものかと考えておりました。しかも結果もすぐに出さず到着の
   報告の電話もない。牛乳を搾るまでにどのくらいの労働が必要か考えたことは
   おありですか?私は無料で得したという考え方は六ツ星ホテルと言えど品格を疑います。
   このサンプル代金で子供の体操着が買えるのです。そう考える私がおかしいですか?

私はとても穏やかに申し上げました。担当者は「送料もそちらで持ってください」
と居丈高に仰った方と同一人物と思えないほど低姿勢で「本当に申し訳ありませんでした。
すぐに大切な資料を返却させていただきサンプル代金も入金させていただきます」
と仰ってくださいました。    

主人は電話を聞いていましたが、私を責めることなくそれどころか
「ありがとう」と珍しく言ってくれたのでとても嬉しかったです。

私はことさらに生産者の誇りを言い立てることはむしろ嫌いです。
でも一寸の虫にも五分の魂といいますが私たちに限らず小さくても
人生を賭けて日々誠実に製品に向き合う生産者の気持ちを思いやることの
ないお客様はたとえ世界的企業とも言えどお取引はできません。
真摯に心込めた生産はある意味お客様への忠誠心があるからこそできるのです。

見苦しい話ですが小さな生産者への勇気づけになればこれに勝る喜びはありません。

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(非公開コメント受付中)

いやぁ~。
す~っとしました。
Applause, applause!です。
仰っていること、一本、太~い筋が通ってます。
五分の魂と表現されていますが、とんでもない。

そして、また、ご主人がすばらしい。
くぁ~、「ありがとう」なんて、普通言えないですよ。普通、「どうすんだよ。」が関の山ですよ。
読んでて、思わず、涙がでました。
cowboyさん
お恥ずかしい愚痴記事に温かいコメントを本当に
ありがとうございます。私も取引先に選ばれれば
宣伝効果があると思いましてかなり迷いました。
でも、政府の財政状態のニュースを聞いても
暗い話ばかり。こんな法外なホテルがいつまで
東京で持つかわからないと思いましたしあるいは
懐が苦しいから仕入先を変えるのかとも勘ぐりました。
帝国ホテルが安く感じるほどの料金。売店でシュークリームが
1個450円。高いことが品格と言わんばかりの商売なのに
素材の選択の費用はゼロなんておかしいと確定申告の
計算をしていたら、これは無理だと思ってしまったのです。
主人は私が気持ちよく商売できないと商売が成り立たないことを
理解してくれているのがありがたいです。
この後「普通は言えないよ。奥さんだから言えたよ。」
と言っていました。(滝汗)

もう7年もお世話になっている伊香保の千明仁泉亭は
皇族が泊まるほどの格式なのに取りに来てくださり
事情をいつも考えてくださいます。だからいつもお歳暮に
京都の和菓子をお送りしています。こういうこの方のために
頑張ろうと思わせる宿こそが本当のラグジュアリーなのだと
思っています。
ご主人、素晴らしい!
「ありがとう」という優しい言葉の中には、けいさんへの感謝の気持ちだけではなく、自分達のブランド価値を守るためによくぞやってくれた!という想いもあると思います。
ご主人は穏やかそうですが男気のある方、とお見受けしました。
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Ri~naさん
昨日は主人のミスが発覚しその後始末が
大変でした。
考えてみれば大変なことはすべて私が
対処してきました。このくらいは言っておかないと
と思っているのではないかなとい思います。(汗)

Ri~naさんの出身高校では私の出身大学など
きっと劣等性扱いだろうなと思います。
私は理数系は嫌いだしできないし最初から国公立は
対象外でした。親も六大学ならいいというゆるさでした。
だからピアノも高校三年までできたしと思います。
私の芸術方面の知識は自分で言うのも変ですが20代から
異業種の電通やテレビ局の友人たちの間でも評判だったので
多分私が不得意なのは受験勉強の分野だったと思います。
笑われるかもしれませんがあれだけピアノをやっていたにしては
まあまあ今に繋がる良い学校で青春を楽しめたのではと思います。
Ri~naさんのような努力家で頭脳なら今頃売れっ子弁護士
だったかもしれません。(滝汗)

若さというより幼稚。激しく同意です。
たとえば引き合いにだす題材の稚拙さなどを
見ると非常に今の20代のアンバランスさがわかりますね。
自信はいいのですが裏打ちされた洗練や教養がないと
時に人を傷つけますので要注意です。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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