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ベルトラン........早すぎた散文詩人
アロイジウス・ベルトラン(フランス 1807~1841年)の名前を知らない方でも
ラヴェルの超絶難度のピアノ曲「夜のガスパール」をご存知の方は多いと思います。
ラヴェルに多大なインスピレーションを与え、この曲の題材になった同名の詩集の作者が
夭折の詩人ベルトランです。
13才のときにその名を知って以来、30年以上経ってようやく日本語訳の「夜のガスパール」
を読むことができました。

ベルトランは生前はその作品が認められることはなく、出版社にいつも門前払い。
生前はついに一冊の本も出すことなく、貧困と病の中34才の短い人生を終えました。
唯一の詩集「夜のガスパール」が出版されたのは死後1年経った1842年でした。
その後、ボードレールなどによりベルトランの作品は再評価を受け、ラヴェルが作曲した
1908年頃にはベルトランの「夜のガスパール」の作品的価値は広く認められていました。

文学史的に言えばベルトランは韻文詩に対し初めて散文詩の分野を開拓した詩人と
言われています。詩の題材も死者、悪魔、妖精、霊魂と言った怪奇的・幻想的なものが
多く作品は退廃的で刹那的な幽玄の世界を醸し出しています。
ラヴェルはピアノでベルトランの3編の詩を音で表現して、この夭折の詩人の名を不朽の
ものにしました。
私の心の中でもベルトランとラヴェルはワンセットとなって独特の存在感を残しています。

散文詩はボードレール以降、ランボーやマラルメ、イギリスではオスカー・ワイルドによって
そのジャンルを確立しました。
日本では萩原朔太郎などが有名です。

ベルトランの価値はボードレールが自らの散文詩集「パリの憂鬱」の前書きで絶賛したこと
で認められました。
韻文詩全盛時代に、早く生まれすぎた悲劇の詩人だったのがベルトランです。

追記

  散文詩の名手だった顔ぶれを見るとデカダンな生涯を送った面々が多いことに驚きます。
  ヴェルレーヌとの同性愛スキャンダルで名高いランボー。戯曲「サロメ」などで認められ
  美しい妻と子がありながら同性愛で投獄されたワイルド。
  今でも「火宅の人」の評価もある朔太郎.........。
  
  散文詩は従来の文学表現に収まりきれない感性を持った詩人達のための表現形式
  なのでしょうか?ベルトランがもう少し生きたらどんな人生を送ったのでしょうか? 


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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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