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エシレバター
昨日の日記で触れたフランスのエシレバター。
今日はこのバターの話です。この日記はバター不足のカテゴリではなく食の
カテゴリにいれておきます。

フランスのAOC(原産地呼称制度)認定の高級バターであるエシレバター。
1894年以来フランスのエシレ村(人口3000人)でエシレ酪農組合の手で伝統的な製法に
従って作られるバターです。顧客は欧州の王室、フランス大統領府などなど。
日本にも輸入されており高級スーパーなどで入手可能で、食通と言われる人々に
愛用されています。

エシレ=高級品なのですが、酪農家の私がこのバターの存在を尊敬するのは、酪農の
あるべき姿、ひいては農業全般のあるべき姿が体現されており、エシレバターの存在自体に
敬意を表しているからです。

製造者はエシレ酪農協同組合。→いわばJA。私たちの牛乳の出荷先と同じような組合。
地元の約60件の酪農家の牛乳を集荷した牛乳が原料→ これが私たちの仕事です。

ごく普通の組合が、誠実に伝統的な製法で作り上げている製品です。

AOCの認定基準は大変に厳格で
              ① 原産地
              ② その地方に伝わる伝統的製法であること
              ③ 土壌管理
      認定を受けるには非常に厳しい要件があります。

衛生基準は特にEU発足後は近代的な基準になってきていますが、伝統的な製法については
厳格に守られています。つまり莫大な資金を投入してHACCP認定を受ける、ということの
対極にあるものです。(ベーベ工房のような小さな生産者には励みになります)
AOCの目的が原産地と土壌の保護にあり、製品が高く売れることで将来的に農業が
継承されていく仕組みを作ることで「小規模生産者の保護」にあるからです。
根本的に国家レベルで食を文化遺産として次代に繋げていこうと取り組んでいるのです。

エシレの工場も小さな古い建物で年間のバター生産量は1000トン。
写真を見ると私が毎日見慣れている乳牛の搾乳~集乳~工場というプロセスで作られていて
親しみが沸いてきます。

実は5月末に届くようにエシレバターを注文しました。
グルメというよりエシレのスピリットに触れてみたくて。元気をもらいたくて。
酪農家としてバターに限らず素晴らしい乳製品を組合規模で作っていければ.......。
夢みたいですけど。


PS  日本でも佐渡島バターや八丈島バターなど組合の作るおいしいバターがあります。
    佐渡島バターはチーズショップ「フェルミエ」さんでも入手できます。 
   
    

 
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(非公開コメント受付中)

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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