工房にエアコンも無事に入りだいぶ暑さも落ち着いたので
10月に入ったら環境微生物検査を行う予定です。
昨日書いたチーズの指定保存温度の変更のための検査も含め
私が、大企業とは比べるべくもありませんが自分なりの危機管理
システムを作りたいと努力している理由はただひとつ。
クレームや品質管理について問い合わせがあった場合
私ではなくても科学的データの裏づけを持った説明ができる
体制を作ること。
これにつきます。
今後、私が長期で入院したり(縁起でもないけれど)そんな
事態にならなければ私の書斎兼仕事部屋に他人が入って
仕事をすることはないと思いますが、一言でいえば工房内の
衛生管理~ヨーグルトやチーズの細菌検査のデータをファイル
して置いて、万が一のクレームや時々いただく製品についての
問合せに迅速かつ冷静に丁寧に対応可能な資料をまとめて
おきたいと考えています。
クレームや込み入った質問も財産という言葉があります。
最近ようやくその意味が理解できるようになりました。
どれだけきちんと作っても、その製品ならではの一種の
弱点や欠点もあります。実際のお客様の声から初めてわかる
ことも多く、真摯に小手先ではなく改善を図ってゆくことが
小さくても自分で築いたブランドを続かせることになるのです。
一般の方はもう忘れた方が多いと思いますが2000年の雪印の
食中毒事件で初動の対応の稚拙から、雪印ブランドの牛乳が
姿を消した(現在はメグミルクとなっています)衝撃は反面教師として
今でも強く心に残っています。
危機管理システム作りは誠実や正直という主観的な美徳ではなく
純粋に客観的なデータと正確な知識を持って築きたいと思います。
勉強することが山のようにありますが、未知への挑戦が楽しみでもある日々です。
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