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向田邦子さんへのオマージュ
8月22日は作家・脚本家の向田邦子さんの命日です。
1981年のこの日、台湾旅行中の向田さんは航空機事故のため
51才の若さで忽然とこの世を去りました。前年に直木賞を受賞し
脚本家としても作家としてもまだまだこれからという時の死となりました。

向田さんは昭和4年生まれ。脚本家としての代表作に「阿修羅のごとく」
「あ・うん」「寺内貫太郎一家」「隣の女」など現在でも原作が読み継がれる
名作を数多く残しました。高校時代に放映された「阿修羅のごとく」「あ・うん」
大学に入ってまもなく放映された「隣の女」。どれも大人の世界を知り始めた
私にとって決定的な影響を残した名作です。

向田さんはまたお料理やお取寄せ、和食器の収集など生活の達人でも
ありました。料理への情熱は作品の中でも絶妙な描写となって
向田さんならではの世界を作り出していました。特に阿修羅の如く
ではドラマ屈指の名場面があります。

特に料理が印象的な場面はすべて未亡人の長女役の加藤治子さんと
その相手で妻子ある中年男の菅原謙次さんの場面。
昼間に次女が姉の家を訪問したら出前に頼んだうな重が届いたと思って
赤い長襦袢姿の加藤さんが素足で出てきて....。
そして愛人が泊まった夜、真っ暗な部屋に電話が鳴り
ちゃぶ台には水炊きの残骸。演じた加藤さんも後に
鮮烈にエロティックな香りを感じたと述べています。

私が結婚して最初に買った料理本が「向田邦子の料理」(講談社)でした。
そこで目にした温かい家庭料理と向田さんが愛したおいしいものの世界は
慣れない環境に潰されそうだった私に、普段の生活にこそ夢があり
自己表現の場があることを教えてくれました。
私の仕事もたぶんそこにルーツがあると思います。

主婦の生活は、家族が元気に平穏に暮らすために目に見えない努力の
積み重ねの地味な作業だと思います。
時に退屈になったり平凡さに泣きたくなったり、華やかな世界の
他人を羨んだり。平穏を積み重ねることの途方もなさに時に泣きたくなると
私は向田さんの作品を手にとっています。

向田さんは生涯独身でしたが、恋をする感受性にも十分に
恵まれた方でした。「あ・うん」では親友の妻に寄せる男の
淡い想いを描き、「大切なことは胸にしまっておもっている」
ことが大人の愛だと現在も多くの読者に感動を与えています。

私が結婚して13年になりました。向田さんの料理本とのおつきあいも
同じ年が経ちました。自分が向田さんの亡くなった年に近くなっても
向田さんは私の永遠のミューズです。



 このテーマ曲を聞くといまも切なくなります。

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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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