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イギリスの口蹄疫対策
昨日のNHKの「クローズアップ現代」は口蹄疫特集でした。
非常に密度の濃い内容でしたが、殊にイギリスでの口蹄疫対策を
わかりやすく解説しており国を挙げての危機管理の必要性を痛感しました。

イギリスでは2001年に初動対策の遅れから600万頭以上の家畜が処分され
経済的にも壊滅的な打撃を蒙りました。その経験を生かし国家に一元化した
危機管理システムを作り上げ2007年に発生した時は最小の被害に食い止めています。

イギリスの口蹄疫対策の特徴は私なりの解釈ですが

 ① 口蹄疫は当該農家や地域の問題ではなくすべての国民を対象にした
   国家の一大事であるという認識の徹底

 ② 対策は首相以下国家が一元集約的に行う
   具体的には発生農家は直接DEFRA(環境食糧農村地域省)に連絡。
   陽性ならすぐに首相をトップに据えた対策本部を設置してイギリス全土の  
   家畜の移動を制限。

 ③ 口蹄疫の感染力の早さは一刻一秒を争うという危機意識の共有
   (簡易検査キットの使用など)

ということにあるように思います。

危機管理システムは口蹄疫に限らず担当者の主観や恣意に左右されない
一元的かつ合理的なシステムを構築することにその目的があると私は
常に思っているのですがイギリスの口蹄疫対策はそのお手本のような事例です。

2007年の発生時にはこのシステムが功を奏し最小の被害で終息。
農家が通報してから感染確定~殺処分まで丸1日というスピードには驚嘆しました。
そして殺処分を受ける農家(対象区域内の家畜は感染していなくても処分)への
手厚い補償も法律で定められていることも大きな効果を発揮させています。

宮崎での今回の拡大は初動の遅れと埋却が進まないことが大きな原因ですが
県と国の間で一種の責任のなすりあいが目に付きました。
イギリスでも2001年の発生時は国と地方の食い違いが大きな被害をもたらした
原因でその反省の元にシステムが構築されています。

アジアでの口蹄疫発生は年々多くなり、日本でもいつ発生してもおかしく
ない状況です。宮崎の悲劇を教訓にイギリス的な責任の所在を一元化する
危機管理システムと補償制度作りに一刻も早く着手して欲しいと強く望みます。

イギリスといえばのどかな田園地帯に牛や羊などの家畜が放牧されている
風景がイメージされます。おそらく一般国民にとっても家畜の危機は自分たちの
生活の危機そのものだという意識なのだと想像します。
DEFRA(環境食糧農村地域省)という管轄機関の名称にもそれは表れています。
口蹄疫は発生は地域や畜産農家だけの問題ではなくテロのように自分たちの国家の
一大事なのだと国を挙げての意識改革が何より急務なのかもしれません。

 
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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
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