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日本の風土に合ったモッツァレラを
本日になり、宮崎の口蹄疫は3月下旬に水牛に発生していたのを
典型的な症状がなく家畜保健所が見逃したことが感染拡大の
一因ではないかと報道されるようになりました。

発生見逃し

実は県のHPで3/31に検体を採取したということが出ていたのでもしかしたら
と思っていました。

実はこの水牛は飼養主がモッツァレラチーズを作るために宮崎に
新規就農して豪州から水牛を買い付けて飼養しながらモッツァレラを
作っておられた牧場でした。

モッツァレラチーズは元々ナポリ近郊で水牛の乳から作るものが
正統派とされています。(イタリアでも牛乳製の方が生産量は多いです)
輸入ものも水牛製はかなり高額ですがグルメな方は
「やっぱり水牛製がホンモノ」だの「日本でも水牛製を作ればいいのに」
と口にされます。この宮崎の方も非農家でしたがイタリアでチーズ作りを
学んで本場の水牛製チーズを作る夢を宮崎で叶えるべく頑張っておられました。

これは結果論でしかありませんが、やはり日本で水牛を飼う事は
乳牛を飼うこととは全く違うリスクもあります。
まず水牛は家畜としてではなくペットとしての輸入になります。そして
何より日本に根付いた動物ではありません。飼養方法も確立したものか
疑問が残ります。

私たちの牧場は三代目で代々の血統を大事にしています。
特に明治時代に小岩井牧場が輸入したアリエンという群馬で根付いた
血統は飼養しやすくいくつかのファミリーを大切にしています。

酪農家が作るチーズなのであくまで自分の牧場の牛を健康に
飼う事を大切にしたいと思ってきました。
手探りで水牛を飼うリスクを犯してまでチーズを作ることは
考えたこともありません。自分の風土に合った乳で作れば十分です。


チーズより何より安全に健康に牛を飼うこと。
その上でチーズを作ることができれば幸せです。

追記
 今回の感染拡大は診察した獣医の責任でも発生農家と報道された
 水牛の牧場の責任でもありません。ほんの少しの不運が積み重なった
 ことが惨事に繋がることは口蹄疫に限らずあると思います。
 ただ、チーズを作りたい一心で無理に無理を重ねて飼養技術が
 確立しているとは言い難い水牛を飼うことが果たして本当に
 幸福なチーズ作りなのか個人的に疑問で今回のエントリーを書いたことを
 ご理解いただければ幸いです。

 

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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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