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乳製品の加工を目指す方へ。━借入金1000万のスタート
はじめにお断りしておきますが、この借入金1000万円はすでに完済しております。(笑)


これは1996年に私たちのように小さな酪農家にも乳製品の加工の道が通達の改正によって道が開け、ついでに結婚も決まりチーズを製造するための施設を建てるために夫が農協から借り入れた金額です。農業関係以外の読者のために説明をしますと、この借入金は「近代化
資金」といい農業を営む者が一定の要件(かなり厳密なものです)を満たす場合、施設や農業機械を購入する場合利子分を税金によって補助してくださるという制度です。
(ほぼ元金だけの返済ですみます)


以前の日記に書いたように異常な飼料代の高騰で酪農家がかつてない苦しい状況におかれている昨今、酪農の専門誌などで「加工も併せてやりましょう」的な論調で書かれるジャーナリストや大学教授のご意見を目にすることが多くなりました。
また、皆様の支えにより何とか10年目を迎える事ができた私たちも「いくらの資金でスタートされましたか」と聞かれることも増えました。
上に書いた文章はそれに対する回答です。


1000万といえば小さな農家にとっては大きな借金です。でも農業以外の世界から来て、「知識のないことが幸せ」ということを地で行っていた当時の私は不思議なほど不安はありませんでした。まだ若かった(爆)のもあるのでしょうが、工房部分を一階に、住居部分を二階に、という構造だったため「家を建てるなら都会なら安い方」と良い意味で開き直れる金額だったことと、1000万ならたとえ加工が上手くいかなくて「撤退!」という事態になっても最悪畑を売れば家や牛まで被害がこなくて済む金額だと計算がたてられたからです。


前置きが長くなりました。加工を考えておられる酪農家の方へ一つだけ伝えたいことがあります。それは、

「お金儲けではなく,チーズやヨーグルトやバターなどの製品を作ることに人生を捧げても悔いがないくらい作ることが好きでなければ酪農に加えて加工をやることはお勧めしない」

ということです。

そのくらいの気持ちなら私たちのような先が読める金額の借金なら例え加工が上手く行かなくて辞めても悔いが残らないだろうと思うからです。

また昨今の食品の偽装問題が明るみに出る度に「まずお金儲けありき」という食の仕事がいかに安易に堕落していくかを痛感するからです。

また偉そうに書くつもりは毛頭ありませんが、牛を飼い、飼料を作り、堆肥を土に還元しながら安全かつおいしい製品を作りつづけることが,どれほど強い精神力が必要とされるか日々夫婦で痛感している、ということもあります。

本当に安全でおいしい製品を作りたい、そういう気持ちがまず原点であって欲しいと切に希望しています。利益はその結果です。
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(非公開コメント受付中)

プロフィール

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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