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プチメンテナンス
うちのような個人の小規模牧場は後継者が確定しているなど大規模な
設備投資にメリットがある場合を除いてできるだけ機械の買い替えや
修理のコストを迎えていくことも経営上大切だと思います。要はものを
大切に使うということですね。

バーンクリーナーの上の金属製のスノコもこのように傷むと部分補修をしながら
大切に使っています。一気にすべてを取り替えると軽く百万単位のコストが
かかるためできるだけ使えるものはプチメンテナンスで迎えるようにしています。

002_20120531085854.jpg

酪農経営の難しさの一つに機械の導入や修繕にコストがかかることが上げられます。
先月、円高差益のキャンペーンでかなり値下げされたので搾乳した牛乳のパイプラインの
洗浄機を取り替えましたがこれももう30年以上メンテナンスを重ねながら使っていよいよ
寿命ということで入れたものです。

順調に牛乳を生産できるように牛の健康に気をつけることと、普段から機械の
プチメンテナンスをして大規模な出費を迎えること。酪農経営の大切な原則です。

余談ですが、このスノコはずっと以前から地元の鉄工所にお願いしています。
先日主人がお願いに行ったところ、社長は何と息子と仲の良いクラスメートの
お父さんだと知ってびっくりでした。

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日帰り出張
昨日はお取引先でもある百貨店の尊敬するバイヤーさんに今後の検査の
回数等の助言をいただくため東京に行ってきました。
朝九時前に高崎から新幹線に乗り帰宅したのが午後二時半!
息子が「ママ、もう帰ってたの?」とびっくりするほどの直行直帰を
通り越して伝書鳩レベルのソッコー帰着です。

詳しくはまた正式にお取引が始まってからお話しますが現在の相模原店に
次いで東京の方の百貨店でも近く取扱いを開始して下さることになり
また、昨今の消費動向など非常に有意義なお話を伺うことができ本当に
お忙しい中お時間を取っていただき感謝しております。

当分、独自に行う牛乳の放射性物質の検査を月に一回行うことになりました。
やはりお客様へ安心して自信を持って勧めるにはベターであるということで
意見が一致しました。

相手あってのことですが、私はそろそろ定年(役職定年も含め)に近い五十代の
優れた見識をお持ちのバイヤーさんには進んで助言やご教示をいただくように
しています。生産者サイドだけではなく実際の小売市場の意見を聞き自分たちの
製品作りや管理に生かすことは大切だからです。

忙しい日程でしたが東京駅構内は百貨店顔負けなほど魅力的な商品が
揃っているので、東北の駅弁の他に次のお土産を買って帰りました。

001_20120529090013.jpg

広島の三原で作っている八天堂のクリームパン。手作りですが今や全国人気。
東京駅の売店でも行列でした。家族にもお土産に差し上げた塾の先生にも
大好評でした。八重洲口側にお店があります。

002_20120529090020.jpg

同じく東京駅構内で購入したチェコ製の動物消しゴム。
百円以下なのでたくさん購入。息子はお友達にも分けてあげるそうです。

初種付け
去年1月に産まれて三月の最後の日にうちの子になったブラウンスイス牛の
ハイジが本日めでたく初種付けとなりました。

ブラウンスイスは骨太で大柄なので既にホルスタインの成牛並みの体格を
誇りますが、小柄なのに早熟で生後1年での種付けが珍しくない
ジャージー牛に比べると晩生でおっとりしています。

003_20120527140705.jpg

これまでブラウンスイスの種は輸入物が大半でしたが今回ハイジに
種付けしたのは北海道の国内で飼養されている雄牛のものです。
無事に受胎して無事に出産してくれることを願うばかりです。
祖母~母のような女腹でありますように!

おまけの画像。生後一ヶ月のジャージー。元気なのにお腹が弱く
苦労しましたが最近見違えるほど健康になっています。

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もらい得は納得できません.
年収五千万円もの収入がありながら実母が生活保護を受けているのは疑問と
週刊誌や野党議員の追求を受け、吉本系のお笑い芸人が本日記者会見をするそうです。

あまりこういうことは思いたくありませんが今回の有名人の母親のように
あきらかにその受給に疑問がつくケースは実は多いのではないかと思います。
生活保護という制度があることは小学生の頃から知っていましたが当時は
高度成長のまっただなか。生活保護を受けた方が給料や年金より収入が上とか
ましてもらい得感覚の受給者がいるなどのケースは想像もできませんでした。

初めて「?」のつく受給者がいるのではと思ったのはちょうどバブルの頃
母の話を聞いてからです。当時母は調剤薬局に薬剤師として勤務していましたが
顔なじみになった生活保護を受けているおばあさんにこう言われたそうです。

 「私はね、生活保護だけど米にだけはうるさいんだよ。だから必ずコシヒカリ
  を買う度に精米してもらって食べるんだよ。」

と母に言い母にどんな米を食べているか聞き、母がごく普通の米だと答えたところ

 「あんたね、薬剤師の先生なんだから米ぐらいちゃんとしたコシヒカリや
  ササニシキを食べなきゃダメだよ。コシヒカリの新米なんか味が違うよ」

と母に向かい得意気に説教をしたそうで、母も怒りよりもポカーンとして
私たちに「生活保護のばあさんに食生活の説教をされちゃったよ」と
苦笑交じりに言っていました。

生活保護はやむを得ず生計を立てられない人間が受給することは当然の権利だと
思います。たとえばもうずっと以前ですが、ご本人も体が悪いのに寝たきりの奥様を
介護されている方が遠慮して申請をせず、生活が逼迫したときに民生委員だった義父が
「決して恥じることではないから」とご本人に話し生活保護を受けられるように
なったときは心からよかったと思ったし義父もやるじゃないかと感じました。

反面、田舎だから車の所有はいいとしても生活保護を受けながら近くに住む
実の祖母に小遣いをもらい子供も数人いるのに、ブランド物を身に付けている
若いお母さんについてはつい自分と比べて不合理だなと感じたこともあります。

三親等内の血族には扶養義務があるといっても、感情的なものもあるし
何より血族だって自分の生活があるし、いきなり親戚に仕送りしろといっても
無理なこともあるので扶養義務を振りかざすことはむしろ常識がないと思います。
でも、どんな法律にも抜け穴があるとしても明らかに身内から多額の金銭援助を
もらったり、生活保護として支給されたお金で旅行に繰り出したり度の過ぎた
食道楽をしたり、パチンコなどギャンブルにつぎ込むことはやっぱり変です。
生活を監視することはあまり褒められない行為ですがこのあたりになると
通報されても当然だという気がします。

今朝の朝日新聞もこの芸人のことを実名報道していましたが記事の中で
ある行政担当者の「昔は親が生活保護を受けるのは恥という感覚があったが
現在は、もらえるものはもらわないと損」という感覚の人間が多いという一説を
みて何故か笑いがこみあげました。

こういうモラルなき受給者はある意味人間のクズで厳正に対処するのは当然ですが
年金やまじめに働いた人間の収入が生活保護より明らかに低いというのは
どうみてもおかしいことで、このあたりは法律や実際の行政で正さねばこういう
もらい得感覚の不正受給がいつまでも減らないことになります。
私も小市民なので、生活保護のヤンママがお小遣いの他に彼氏までいて
彼氏の大きなバンで着飾ってお出かけする姿をみると働くことがアホのように感じます。

本日の会見で件の芸人はどう釈明するのでしょうか。マスコミが報道しなければ
今も受給していたであろう母親。紳助さんの暴力団との交際に続き今度は
所属芸人の不正受給疑惑。吉本のコンプライアンスはどうなっているのでしょう。

男の肖像
1980年のショパン国際ピアノコンクール(ショパンコンクール)は現在もカリスマ的な
大ピアニストとして活躍する旧ユーゴ出身のイーヴォ・ポゴレリッチが第三次予選で
落選してセンセーションを巻き起こした「事件」で記憶されていて肝心の優勝者が
つい忘れられがちな大会となりましたが、優勝したのはアジア人として初めての
優勝となったベトナム出身のダン・タイ・ソンです。

アジア人として初の栄光に加えベトナム戦争のさなかレッスン場にも不自由した
青年は1977年に音楽教育の最高峰モスクワ音楽院に留学し、その三年後見事な
優勝で世界デビューを果たし、その後順調にキャリアを積んで現代最高のピアニストの
一人としてまた教師として世界中で活躍しています。

ダン・タイ・ソンの優れた個性はフランス人教師から(ベトナムがフランスの植民地
だったことにもよる)手ほどきを受けた母親から正統派の古典音楽を習得した
ことも大きいと思います。そしていやらしい見栄を切ることなく真摯に音楽に
向き合う姿勢はショパンだけでなくモーツァルトやメンデルスゾーンのように
クリアで迎えた表現を要求する作曲家の作品で輝きを増し私の一番好きな
ピアニストの一人となっています。

ダン・タイ・ソンはショパンコンクールで着るスーツを心配したと本人が
語るほど清貧な青年でした。そして西側と違いコンサートの経験もないままの
コンクール参加で本選での協奏曲は「曲が短いから選んだ」という理由で二番の
協奏曲を選んだという微笑ましい逸話の持ち主です。



本選での映像です。田舎から東京の大学に受験で出てきたような素朴な青年ですが
戦争のハンディなど感じさせない、端正で明るい音楽性に審査員も彼の確かな才能を
感じその上での優勝だったとわかります。



そしてこちらは最近のショパンの「舟歌」の演奏。
音楽性も音の美しさもコンクールとは別人のような進化を遂げて
いますが、演奏と同じくらい胸を打たれるのは本当に良い顔の
芸術家となった彼のたたずまいです。決して芸能人張りの押しの強さは
感じませんが、芸術を極めた音楽家だけがもつ洗練された静かさでしょうか。

ピアノもバレエもジュニア時代のコンクールで優勝しても才能や努力が
とまってジュニアだけで終わる人間も多い世界です。
才能に加え、ギリシャ神話的な表現ですが芸術の神に一生を捧げることの
できる者だけが到達できる境地。そんな数少ない芸術家の一人に
ダン・タイ・ソンは間違いなく位置しています。

「男の肖像」
彼の奥ゆかしいたたずまいを見る度にこの言葉が浮かびます。

日付が大きく!
今日の店頭着分からヨーグルトの日付表示が大きく読みやすくなりました。

先週京都の工場兼務のハンコ屋さんに注文したとこ運よく紙フタに
収まる範囲で字の大きな既存の日付印がありすぐに納品となりました。
見違えるように日付が読みやすくなりちょっと感動です。

シャチハタ製ではありませんが探してみるものですね。
コロンブスの卵的な心境です。

群馬なのに
先週の土曜日もちろん日帰りですが家族で草津までドライブに行ってきました。
伊香保は車で20分ですが草津となれば1時間以上かかるので到着してからの
お買い物も楽しみでした。

ところが!草津といえば群馬を代表する温泉で観光地のはずが道の駅の
売店に並ぶお土産品の何と長野産が多いこと!もちろん浅間を越えたらすぐに
長野という地理的条件もあるのでしょうが、野沢菜漬、ジャム、調味料、お菓子
温泉まんじゅうこそ地元の老舗も頑張っていますがここは長野県?と思うほど。

うちのヨーグルトもかなりの売行きを見せている子持(渋川市内)の道の駅の
直売書は経営母体が地元ということもあるのでしょうが、野菜から加工品そして
なかなかおいしいお弁当までほぼすべて地元産・群馬産のものばかりです。
オリジナルの浅漬けも特産のチンゲンサイを地元で有名な麹漬の会社に
製造させていますし、観光客以外に地元客も多く週末は激混みです。

去年はJRとタイアップしたデスティネーションキャンペーンがあり
普段から県挙げて観光客の誘致に頑張っている群馬県ですが県外から
わざわさ草津にお越しくださる方々はお土産に長野のものをお求めなので
しょうか?品揃えが便利だからなどの理由もあるでしょうが地元の特産物を
試行錯誤して育ててゆかなければ本当の群馬の観光にならないのではと
つい考えてしまった草津観光でした。

金環日食
今日は金環日食。群馬は先ほど月と太陽が重なりました。

息子たちは小学校で校庭で観察するためいつもより30分早く7時の
登校班の集合で登校しました。どの子も観察グラスを持って大張切り。
私は早い登校に合わせていつもより早く4時半から牛舎に出て仕事でした。
せっかくの天体ショー。きれいに晴れて本当によかったです。

登校直前には既に太陽が欠け始め観察していた息子が口にした一句です。

      「太陽が 変身するよ 三日月に」

俳句とも言えない腰折れですが息子はこのようにとっさの一句をひねるのが
得意です。お粗末さまでした。 
   
                 日食の日の記念に


フローズンヨーグルト (2)
主人が現在製法や機械をあれこれ考えているフローズンヨーグルトですが
早くても完成は来年の夏以降になると思います。

主人がフローズンヨーグルトを作りたいと思った理由はこの二つだそうです。

 ① 毎年の大人でも食欲がなくなるほどの猛暑日々、特に子供が
   さっぱりと食べられてかつ栄養にもなるデザートを作りたい

 ② 人気のフローズンヨーグルトの製造メーカーはいくつかあり
   それぞれの魅力があるけれど、どうもヨーグルトそのものよりも
   トッピングするフルーツやフレーバーに力が入っている気がする。
   自分としては乳酸菌数も発酵乳の基準値を大きく上回る「氷菓」ではない  
   狭義の意味でのフローズンヨーグルトを小規模でいいので作りたい


何となくわかります。多分現在そこそこ有名なフローズンヨーグルトが牛乳などには
こだわっても酪農家の手によるものではないので、もう一つ原料のヨーグルトから
伝わってくるものが希薄な感じは私自身もするからです。

季節限定なので、同じ市内で無農薬でブルーベリーを作り出荷している主人の
中学以来の親友の作るブルーベリーの使用も考えています。
製造まではまだまだ研究途中ですがあわせて夢を見る時間も楽しんでやって
もらえれば何よりです。
 

フローズンヨーグルト
ちょっと遅れての母の日のプレゼントに主人がスノーラのフローズンヨーグルトを
取寄せてくれました。スノーラはアメリカに本社を置くメーカーで日本橋の
三越などで店舗展開をしています。

スノーラHP

無脂肪加工した群馬県の嬬恋村産の牛乳を二種類の乳酸菌で発酵させた
ヨーグルトを冷凍し添付のフルーツソースをかけて食べるデザートですが
さっぱりととてもおいしかったです。無脂肪乳ベースなので若干冷凍すると
固さを感じますが個人的にはもう少し乳脂肪分があればベターという感想です。

実は実現するとしても早くて来年の夏になりますが、主人は夏の三ヶ月の間限定で
フローズンヨーグルトをごく少量ですが作りたいという希望を持っていて
機械のカタログや凍らしてから添付する形の乳酸菌などの資料を少しずつ
始めています。このスノーラのフローズンヨーグルトの取寄せも参考資料としての
役割を兼ねています。

機械ですがレストランのデザートを作るサイズのエフ・エム・アイ社製のものを
検討しています。仕様としては下記の通りのごく小型のものです。

HTF-6N
電 源 100V 50/60Hz
電 流 12.5/9.5A
消費電力 750W
冷 媒 R404A 225g
製造能力 0.8~1.5L(0.9~1.7kg)/1バッチ
連続製造能力 1.5L(1.7kg)/15min(ミックス温度4℃)

フローズンヨーグルトは保健所によると乳酸菌数が発酵乳の基準なら
従来のヨーグルトの製造許可基準のもとで行えます。それ以下だと
アイスクリーム基準になり検査等厳しくなるので、原料は普段作っている
ヨーグルトですがさらに添付形の乳酸菌の使用ということになると思います。

一つの商品を開発するには試作を重ね検査を受け、さらに容器の選定等やるべき
ことが山積みですが、主人は強い意志があるようですし、彼は確かな味覚を
持っているので世に出す以上はそれなりのものを作ってくれると思います。

私は28日に東京に出張してずっとお世話になっているバイヤーさんにお会いし
ついでなので東京から吉祥寺に足を伸ばし小規模ながら圧倒的な人気を
誇るフローズンヨーグルトの専門店ウッドベリーズに行き店頭で食べながら
味をしっかりと記憶してこようと思います。
高級車より大切なものがあるだろう(と私は思う)
読む方によっては不快に感じられたら申訳ありません。
昨日、県立の農業系高校の先生が1時間半ほどいらっしゃいました。
ネットでベーベ工房のことに興味を持ち是非生徒のために意見を聞かせて
いただきたいと日曜日の夜突然お電話をいただいたのです。
お電話で話したときはてっきり畜産科の教師だと思っていたのですが
実際にお会いすると畜産専攻ではなく農業経済を教えておられるということでした。
校長の意向を受けての私たちへのアプローチではなく現在高3の教え子の進路その他に
ついて意見を聞きたかったようですが、正直何を求めての長時間の訪問だったのか
よくわからない90分でした。

先生との会話の中で一つだけ軽い衝撃を受けた言葉がありました。
農業系高校ですのでいわゆる難関大学に入る生徒はいないようですが
私は「就農するにしても今はもしチャンスがあるなら大学で勉強することも
大切だと思う。最近の主人の母校である酪農学園大学発行の専門誌にも
私とほぼ同意見が書かれていましたが」と申上げたところ、何故か
「あなたの意見は普通高校の発想なんです!」とと怒られて大規模なキャベツ農家の
子弟の生徒たちは口を揃えて

 「いい大学に行って例えば県庁や県内の銀行に勤めてもあの給料じゃ
  若いときは軽自動車にしか乗れないけれど、高校を出て親の農場を継げば
  20代でレクサスやベンツに乗れるから大学なんか意味がない」

と言っているということを誇らしく言われたのには正直、気力が萎えました。
農業高校とはいえ教育者ですよね。

同時に質素に暮らしている農家が大半ですが、群馬に嫁いで15年間一部の農家の
度の過ぎた機械道楽車道楽にかすかな違和感をずっと感じていることの理由が
わかったような気がしました。やっぱりまだまだ農家には金にもならない学問より
高級車に若い頃から乗れる人生が上だと思っている方も多いんでしょう。
だからまだ十六七の子供が平気で高級車を乗り回すことが豊かな人生だと公言
するのでしょう。それを誇らしげに初対面の私に言う教師に私は強い疑問を感じました。
私はやんわりとですが「私は高級車に人生の価値を見出しておりませんので」
と言ってもう90分を経過していましたしこれ以上先生の持論を聞かされた上に
会ったこともない他所のお子さんの将来を考えてくれと言われても不毛なので
お開きにしていただきました。午後からは出張先の会議とのことでしたがこの先生
何を求めての訪問だったのでしょうか?

私は酪農学園の教授も専門誌で言われているようにチャンスがあるなら
農家を継ぐとしても勉強をすることは今後農業の発展のためにも大切だと
考えています。このあたりのニュアンスを私の拙い筆では上手く表現できませんので
先日この日記でも紹介した杉本苑子さんの「二条院ノ讃岐」の一節で気持を
伝えられたらと思います。

 .......武門の輩である以上、たしかに武芸の練磨は大切でございます。
 でも朝廷の政事、法や掟の何たるかを理解し、貴族高官の暮らしぶり、風儀や
 慣わし、ものの考え方に同化して見識を深め、たとえ少しずつでも門葉の地位を
 押し上げていってこそ武門の棟梁ではありますまいか。

                (杉本苑子 「二条院ノ讃岐」より)

武門の棟梁を先祖伝来の広大な土地を受け継ぐ当主に置き換え武芸を農作業に
置き換えれば農家について私が考えている価値観になります。

それにしても「普通科の考え」つまりきちんと高校生は勉強すべきという
私の価値観は初対面のそれもほぼ強引に押しかけてくる教師に怒声を
浴びせられるほど異端なのでしょうか。笑い話ですが、先生が帰られたあとどういう
教育観をお持ちなのか知りたいと思い何気にPCを検索したらヒットしました。
この先生はボディビルでは有名な方で、50代の今も日本ではチャンピオンのようで
この方面のHPでは去年秋の大会で全裸に近い状態の隆々とした肉体を誇示する大きな
画像が何枚も公開されていて、私はあまりの衝撃にPCの前で唖然としていました。
ショック状態の私に主人が「レアものだから」と慰めてくれたのが救いでしたが。

私もいささかショック状態でお見苦しい不快な記事を書いて本当にごめんなさい。
でも、50になる私は思います。若い頃から本や芸術や学問に親しんで得た豊かさは
決して高級車を乗り回すことに負けません。たとえ質素な農家の人間としても。


日付印のこと
最近の牛乳や乳製品は紙パックやプラスチック容器が主流なので消費期限の
表示は年月日すべてを表示するのが普通ですが、ガラスびん入りの牛乳などは
小さな紙栓部分に日付を入れることになるのでスペースの関係上も
あるのか乳等省令でこの画像のように20 30 などの日だけの表示が認められています。
(私世代の方なら給食の牛乳でご記憶だと思います)

image[2]

   (画像はお借りしました)

べーべ工房のヨーグルトもガラスビン入りで紙栓に消費期限をスタンプしています。
表示形式は2012・5.16のように西暦・月・月日。
今までこれについて特に要望が寄せられたことはありませんがオーガニック系ショップの
お客さんからもう少し字を大きくして欲しいと要望されたことをきっかけに
個人的にももう少し字体を大きくした方がベターではと考えていたので行動を
起こすことにしました。

ところがたったこれだけのことですが壁がいくつかありました。
大きな原因は使用している回転式のスタンプの仕様の問題です。
HPで調べてもシャチハタでは〇号というスタンプの規格自体は
変えられないようでした。そこで地元の保健所の担当者に字体を紙栓という
限られたスペースの中で大きくするために西暦を抜かして月日だけでも表示できるか
電話で質問しました。担当者は乳等省令にも通暁した熱意のある方で次のような
回答をいただきました。

 ① 法令上は(上の画像のような)日付だけの表示もヨーグルトでも可能

 ② 西暦又は元号を抜いて月日だけの場合例えば生産者としては
   12月3日のつもりで12.3と表示してももし消費者が「12年3月」と
   誤認したら表示上まずいことになる。(註 スペースの関係で月日
   という漢字を入れることは不可能)

 ③ 定期検査で保存しているベーベ工房のヨーグルトの日付表示を見ると
   法令で要求している8ポイント以上の字の大きさで問題がないので
   ほんのわずかなお客さんの要望にすべて従う必要もないかもしれない。

というとてもわかりやすいものでした。それでも字体を大きくした方がより
ベターであるということは私も担当者も一致しており改善を考えました。

昨日ネットで検索したところ、関西で日付印などをオーダーに応じて製造販売
する会社が見つかり問い合わせたところ字体を縦に大きくすることは可能かも
しれないということで、現在の字体の紙栓等を送り見積をしてもらうことになりました。

乳製品は法令によって表示も厳格に規定されていますし、まして紙栓のように
小さなスペースに表示するとなると技術上のこともありすぐに変えることは大変です。
それでも何とか字体を大きくすることに可能性が見えてきたことはほっとしています。

上記の画像の日付のみで表示可というのはビン入り牛乳が主流だった昔の基準です。
今のようにロングライフ牛乳もあたりまえに売られている時代には少々若い消費者には
わかりづらい表示かもと担当者がおっしゃっていましたが私も深く同意です。

SNSについて
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)ですが私は基本的に使っていません。
ネットを通じて親しくなったお友達の中にはかけがえのないリアル友人になった方も
数人いますし、そのような方とは当然メールアドレスや連絡先も知っているので
無理にSNSを使う必要がないからです。Mixiも退会しましたしFacebookも
海外在住の友人一人だけとのやり取りに使うだけです。

ヘビーユーザーでもない私が言うのも説得力がないのですがFacebookを巡っては意外に
トラブルが多く下記の記事のような利用者のストレスも指摘されています。

Facebookユーザーの約7割がストレスを経験

 日本人のFacebookユーザー数は、約800万人(’12年4月現在)ともいわれている。
利用者が増えるにつれ、Facebookの実名登録を原則とした特性が逆に不都合に
なることも。ジャストシステムの調査によると、「Facebookを利用していて
何らかのストレスを感じたことがある」と答えたユーザーは、約7割にも及んだ
(詳細は後述)。

その理由としては、「人間関係があからさまでプライバシーがない」(34.3%)が最も多く
続いて「シェアされるとどこまで広がるのかわからないので余計なことを発言できない」
(33.8%)、「ソーシャルアプリの“おせっかい”な誘い(招待や勧誘)」
(31.1%)、「友達リクエストをされて断りにくい」(27.1%)が挙がった。

                    (SPA!より)


実は私もお会いしたことがある主人のチーズ関係の仲間の男性から何度も
友達リクエストを受け根負けして承認しましたが、膨大なFacebook友達を
持つ彼の友達一覧を見て、もちろんチーズ仲間でご存知の方がほとんどでしたが
実際に個人的お付き合いのない方々にまで私の実名や出身大学を知らせる
ことに強い疑問やいささかの不安を感じて申し訳なかったけれど友達承認
自体を取消ししました。唯一のFacebook友達はあの口蹄疫をきっかけに
知合った私よりずっと若い(といっても二児の良きパパですが)大手企業
系列の農場でで働く研究者で、メールなどのやり取りを通じてとても性格や
物事の感じ方が合うことや人として信頼できることから彼が海外勤務となって
からもやり取りが続いています。

ネットでの交流はお互いの記事に共感してブログにコメントをすることから
始まることもあります。HNだけで本名はお互い知らなくてももう何年も
交流が続いている方もいます。Facebookはもちろん上手に使っている方も多いので
しょうが、実名が原則なので友達の承認は慎重にやらないと思わぬ個人情報の漏洩や
人間関係のトラブルに巻き込まれる可能性もあるように思います。

私はどうもFacebookの友達の友達はあなたとも友達式の芋づる式ないささか
無神経なつながりが苦手です。一応社会人として相応に人付き合いはありますが
仕事のことも含めて本当に自分の素直な気持を打ち明けられる方はそれほど
多くない方です。ウマが合うとかその方の生き方や思考法が尊敬できるとか
とにかく何かしら心に{!}の感情がなければある程度の心の深い交流は無理です。

サガンの著書に「愛と同じくらい孤独」という名作があります。正確にはサガンが
恋愛や人生に関するインタビューに答えているという本なのですが、私はこの本の
タイトルのようにどれだけ信頼し合っていてもお互の相性の良さを喜びつつもお互いの
孤独な部分に踏み込まず、でもやさしく見守るという関係が好きです。
Facebookの友達の輪!式の騒々しい人間関係はビジネスと割り切るならともかく
自分とは肌合いが違うような気がしています。

妊婦は特に!生肉に注意
去年の焼肉店での死者の出る食中毒を受けて生レバーや生肉の飲食店での
提供が禁止されるようになりましたが、やはり焼肉店では人気メニューのようで
生レバーの提供を認めるように一部の焼肉店では要望を出したそうです。

冷たい言い方ですが、本人がリスクを承知でそれでもどうしても食べたいと
いうことなら食中毒になろうが命を落そうがそれこそ自己責任だと思いますが
妊婦は胎児の命と一生の健康がかかっている以上安易な気持で生肉を食べない
ことをお勧めします。おせっかいは百も承知ですが。

今年の2月26日の毎日新聞の記事です。



食中毒菌「カンピロバクター」による母子感染で、新生児が髄膜炎を発症したと
みられる例が報告されている。妊婦が生レバーを食べていたケースが目立つ。
肉などを食べる場合、十分な加熱調理が」必要だ。

関東地方に住む女性(29)は妊娠30週(8カ月)ごろ、飲食店で生レバーを食べ
翌日に下痢の症状が出た。その6週間後、不正出血があり、産婦人科医院を受診。
胎児の心拍を示すモニターに異常がみられ、緊急帝王切開になった。生まれた
男児は呼吸状態が悪く、すぐ群馬県渋川市の県立小児医療センターに搬送された。
検査の結果、男児は髄膜炎と診断され、血液からは「カンピロバクター・フェタス」が
見つかった。複数の抗菌薬の投与で菌は消えたが、脳性麻痺等の障害が残った。
 中略

同センター新生児科の丸山部長によると、カンピロバクター・フェタスによる新生児
髄膜炎は1962年に海外で報告され、国内でも過去約20年で23例が報告されている。
うち12例では母親が妊娠中に生レバーなどの生肉を食べていた。丸山部長は
「大人は胃腸炎程度で済んでも、菌が血液に入って胎児に感染すると脳に重い
障害を残すことがある」と警告する


記事中の小児医療センターは私の地元にあり息子が小さい頃は特に夜間の
高熱や嘔吐でお世話になりましたし、部長にも診療していただきましたので
余計にこの記事がリアルに心に響きました。

妊娠中はどうしても母体の抵抗力が落ちるので思わぬ感染症にかかる
ことは決して珍しくありません。それだけに余計に食中毒にも神経を
払うべきでどんなに好物でも焼肉店等で生肉を食べることは我慢した
方が賢明です。赤ちゃんの一生を左右するような後遺症が最悪発生する
リスクがあるということは心に留めて欲しいなと思います。

こういう生肉についての注意は自治体や産科の母親学級できちんと指導すべき
重要なことでしょう。子供が健康に産まれて育ってゆくためには
立会い分娩がどうの生まれてから母乳で育てましょうなどのことより
ずっとすっと大切なことです。

カルメン
最近は熱心なファンがオペラの全幕をYOU TUBEに投稿して下さって
家にいながら歴史的なオペラの名舞台を堪能できることは本当にありがたいことです。

先日バレエもファン歴30年を越えると超絶技巧を見せるコンサート方式の
フェスティバルよりも全幕を観たくなると書きましたがオペラも同じです。
有名なアリアをリサイタルで聴くよりも、チケットが高くて多少の冗長さが
あってもやはり全幕で歌と演劇を堪能してこそのオペラだと思います。

全幕とアリアの抜粋でまったく印象が違うオペラの最右翼がビゼーのカルメンです。
ご存知の通り、ファムファタル(運命の女)カルメンと彼女を愛しついには殺して
しまう士官のドン・ホセの血なまぐさい恋物語ですが、ハバネラだけをコンサートで
聴くといささか安っぽい毒婦の色気だけを感じるこの作品ですが、豪華な舞台装置や
バレエ団も存在感を示す中でアリアや物語を見ると非常に等身大の心に響く
物語となるのがこのカルメンというオペラの真骨頂だと痛感します。

私が特に好きなのが、有名な序曲が終わり幕が開く冒頭部分でいかにも
乾いて誇りっぽいスペインの町の喧騒を表す音楽を背景に町の人々や
駐屯する兵士たちが、ごく平凡な日々を少々退屈しながら送っていることが
伝わってくる場面です。この平凡な日常の延長に、カルメンが起こした
喧嘩騒ぎも彼女に誘惑されて脱走させて投獄されたドン・ホセの想いも
闘牛士のエスカミーリョとの三角関係もあったのだと思うととかく
暑苦しいヴァンプの物語という印象を与えるカルメンのイメージが大きく
変わる名場面だと思います。



私が好きなのは何と言っても希代のカルメン歌手として名高いアグネス・バルツァと
三大テノールの一人ホセ・カレーラスの版ですが、酒場でのジプシーの踊りの場面での
バレエ団のダイナミックな踊りや闘牛場での合唱の場面など、オペラは国の文化の
総合力を示す芸術だと思いを新たにします。スカラ座レベルの公演だとチケットが
優に五万円を越えるのもむべなるかなです。

放射能対策についての一文
先日の商談の際、先方のマネージャーに提示した放射性物質対策についての
データ開示と取組みについて、信頼できる生産者という過分なお言葉を頂きました。

参考のために対策に関する一文を掲載させていただきます。
(これに今まで受けた検査結果や市が発行する線量マップを提示しています)


      ベーベ工房の放射性物質対策

私どもは平成23年3月11日の大震災及び福島第一原発の事故以降
所属組合(年赤城酪農業連合組合)及び群馬県畜産課の指導
及び検査については自主判断に基づき飼料・牛乳及び製品の
管理について次のように取り組んでおります。

1  3月の原発事故の後遅滞なく組合と県の家畜保健所の
指導により、三月~五月に刈り入れた牧草については東京電力に
補償を求めるためロールにして給与はせず、6月以降順次畑や堆肥の
放射性物質が不検出という結果を受けて飼料トウモロコシや牧草の
作付け~刈入れ・給与をしております。
 
2 放牧についてですが私どもの牧場はパドックがありませんので搾乳牛も
育成牛もすべて屋内での飼養になっております。

3 群馬県及び組合で定期的に原乳の放射性物質の検査を行っておりますが
この地域はすべての回で不検出となっており、また個人で独自に
定期的に検査機関に依頼して行っている製品(ヨーグルト)及び
堆肥の検査結果も別添の資料通り不検出となっております。
(この自主検査は来年も定期的に行ってゆく予定です)

     以上ご報告申し上げます。


一時ほどの過剰反応は影を潜めましたが生産者としての知識や
取組みを示すためにもしばらくは検査結果を公表したいと考えています。
商談の後
昨日は高崎にある群馬を代表するイタリアンレストランの本社に行き
チーズの商談をしてきました。サンプル&資料に好意的な感想をいただいて
実際にお会いして、という商談でしたがこちらの利益や負担もきちんと考えて
下さる誠実な担当者で(さすがに老舗だと感心しました)お見積を出すことととなり
とても良い商談となりました。

実際に詳しい商談になることはとても嬉しいことですが、年齢を重ねたことにも
よるのでしょうが最近は一見緊張などしていないように見えるかもしれませんが
かなり神経を張り詰める時間の後、私は目に見えるほど顔に疲労感が出るようです。
昨日もお昼前に商談が終わり、予定では久々に出かけた高崎でお一人様ランチを
楽しむ予定でしたが、げっそりと疲労してまっすぐ家に帰りました。

商談というものは、お互いのポリシーや取引をする上での相性なども
見極める場でもありますが、具体的な利益率のこと相手の要望に沿う形での
提案を頭の片隅で電卓を時にはじきながら誠実に自分の言葉で話すことを
何よりも要求されます。決してこの場に立つことは嫌いではなくむしろ
誇りさえ持てる時間ではありますが、全力投球の後の消耗も激しいものがあります。
それでもその疲労が嫌かといえば決してそんなことはありません。
その気持ちがある限りは非力ですがきっと私は商談の場に今後も立つことでしょう。


杉本苑子「二条院ノ讃岐」
ファンからは、かなり高評価を得ている大河ドラマ「平清盛」ですがあいかわらず
視聴率の低さをメディアでは批判されています。
私もこのドラマのファンですが、視聴率の低さの原因に清盛を取り巻く登場人物の
関係のわかりにくさがあると思っています。戦国時代大河と違って戦闘シーンより
人間関係を知らなければこの時代を舞台にしたドラマはどれも楽しめません。

日本史を受験で選択した人間なら、大河でこれから描かれる保元の乱や平治の乱で
誰がどちらについて戦ったか暗記したと思いますが、このあたりの人物関係は
単純に人物名を覚えるだけでは理解できないほど複雑な関係です。

私が大河ドラマに比較的すっと入り込めたのは20代から愛読している杉本苑子さんの
名著「二条院ノ讃岐」(中公文庫)によるところが大で最近再び手によって読んでいます。
題名にもなっている二条院の讃岐とは百人一首にも入選しているまさに清盛と同時代の
女流歌人です。

わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし

の作者と言えば思いだされる方も多いでしょう。彼女は源平争乱の始めに破れ
自刃した源三位と呼ばれた源頼政の娘で後白河の子供である二条天皇に仕えた
内裏女房でした。

二条院ノ讃岐 (中公文庫)二条院ノ讃岐 (中公文庫)
(1985/11)
杉本 苑子

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「二条院ノ讃岐」は作者が4人のそれぞれ立場が異なる女性たちに語らせる形で
讃岐の生涯とそれ以上に白河院~鳥羽院~後白河院~平氏の滅亡という時代を
複雑な関係の人間関係を解き明かしながら描いている作品です。

私が特に興味深く読んだのが第二章にあたる紀伊二位と呼ばれた後白河天皇の乳母にして
かの信西(大河では阿部サダヲさんが好演)の妻だった藤原朝子が語る章です。

平安時代末期、院政が始まり天皇=幼帝となってから摂関家に代わり蔭の実力者に
なったのは乳母とその一族です。乳母と言ってもベビーシッターではなく養君が
乳幼児の頃は文字通りの乳母、少し大きくなっでからは教育係という関係で
乳母の夫始め一族で一生の奉仕をします。天皇家の親王の乳母ともなればそれはもう
才媛の上にやり手。特に平安末期は親王などゴロゴロいる時代。回りを蹴落として
養君を天皇の座に押し上げるのは表面にこそ出なくても間違いなく乳母一族の
甲斐性によるものです。先日の大河で競馬なら万馬券が出そうなほどノーマーク
だった雅仁親王が皇太子を経ずに天皇の地位に上ったのはひとえに乳母の朝子と
夫の信西の手腕によるもので、杉本苑子さんは気風の良い朝子の独白の形を
取り実に巧みに院政期の人間関係を描いています。

大河ドラマ「平清盛」は多少史実から脱線したり手放しで満点は与えられませんが
それでもよく天皇家そして平氏と源氏の一門の関係を上手く描いていると思います。
ドラマを観るために日本史の勉強をするというと鼻白む方も多いかと思いますが
シェークスピア史劇を楽しむにもある程度英国史の知らなければ楽しめないように
楽しみを兼ねてちょっと下調べをして大河に限らずドラマを観るのも一興だと思います。
面白いドラマは、怪物的視聴率を叩き出した某家政婦のドラマだけではないのですから。

美味しければ結果として支援する
GWが終わりました。今年はいつになく荒れ模様の天気の上に学校の宿題が
どうよ?と思うほど出たこともあり(一部適当にはしょらせましたが)
遠出はせず美味しいものを食べてのんびり過ごしたGWになりました。

私の友達は定期的に被災地の特産物を詰め合わせたセットを被災地支援として
購入しているそうです。もちろん美味しいものも入っているけれど中には
特産物過ぎてどうにも口に合わないものも入っていてそういう時はボランティアと
思って我慢すると言っていました。

私は特に被災地支援的な活動はしていませんが、現在に至るも安全性が証明されて
いるものであれば一部の消費者のように「東日本のものはだめ」「福島のものは嫌」
などの消費行動は一切していません。それどころか安全性が証明されたもので
あればおいしければ福島のものも積極的に購入しています。

ある中堅スーパーでは売場に定期的に放射性物質の検査結果を公開して
積極的に宮城県産の牛肉や福島県産のブランド鶏肉を販売しています。
この鶏肉は多少の割高感はあるものの、さすがにブランド肉だけのことは
あり非常に美味しいので店に行くたびに購入しています。
また他の店では安全証明付きで小さい会社のものですが福島の実においしい
キムチを販売していてこれも時々購入しています。そして以前も書きましたが
原料米こそしばらくは山形で作ることになったそうですが、相変わらずあの
おいしい福島の料理酒は愛用しています。

あくまで私の流儀なのでそれを人に押付けるつもりはまったくありませんが
安全が証明されているということが大前提にせよやはり他では代用できない美味しさ
を持つ食べ物であれば私的にはまったくノープロブレムです。息子にも普通に
食べさせています。美味しい食事は子供の健康に欠かせませんから。
その代わり農薬や添加物についてはチェックしています。

美味しければ買う。それが結果的に被災地の支援に貢献しているので
あれば同じ食に従事するものとしてこれに勝る喜びはありません。

看護
先週から五日間、牛の看護に明け暮れていました。
まだ念のために獣医の診療を受けていますが、一昨日から食欲も戻り
ほぼ回復しました。

先週4月26日の朝、出産目前のこの牛の様子が明らかに変でした。
急な下痢そして腰抜け状態。すぐにカルシウムを注射し立ったものの
手を入れたら子牛の位置がおかしくしかも半端に子宮がねじれていて
産道が十分に開いていないという状況。このまま出産すると母牛も死亡するため
急遽帝王切開になりました。人間の帝王切開と違い牛のそれは本当に大変で
手術修了まで四時間という大手術でした。

子牛はだめでした。母牛は手術後の体力低下乳房炎になり一時は器具を使って
立たす状態になり、最近牛の事故が多く本当に落ちこみました。
それでも一縷の望みを持ち、とにかくこまめに口にする牧草と水を与え
後悔のないようにしたい一心で看護しました。乳房炎はひどくなると敗血症を
引き起こすので治療の他、とにかく水分をこまめに取らせて尿から菌を排出させる
ことが大切です。一昨日ようやく自力で立ち上がり大量の尿を出してからは目に見えて
回復していきました。まだ気をつけていますが峠は越えたようです。

獣医の診療に加え、重症時はとにかく細やかな看護が明暗を分けます。
ここ数日牛舎に行きっぱなしでGWも何もありませんでしたが今日は
少しだけ食事等家族で近場に出かけてきます。
だから競馬は面白い
昨日の春の天皇賞。単勝1.3倍の絶対の一番人気の去年の三冠馬オルフェーブルが
まさかの11着惨敗で勝ったのは14番人気のビートブラック。単勝15,960円。
馬連 61,570円。3連単に至っては 1,452,520 円!レース終了後は淀の駅が静まりかえった
のではないかと思いますが、私などビートブラックの馬名すらレース前は知りませんでした。
血統表に父ミスキャストとあったのを見ててっきり外国産馬だと思っていました。

ところが調べてみるとミスキャスト自身は重賞を勝つこともなかった無名馬ですが
その母をみて驚きました。ミスキャストの母、つまり今年の天皇賞馬の父方の祖母は
1990年代にマイルの女王と言われ屈指の人気を誇った名牝ノースフライトだったのです。
このノースフライトにサンデーサイレンスを付けて生れたのが父のミスキャストで
おそらく血統と馬主の愛情だけて種牡馬になったものと思われます。
実績もない種馬は当然人気があるはずもなく少ない産駒しかいませんがその中に
天皇賞を勝つダイヤモンドがいたのですから競馬の奥深さを感じざるを得ません。

ビートブラック血統表

最近のG1馬はほぼすべてがサンデーサイレンス系統の名馬(ディープインパクトなど)や
外国の名馬を父に持つ馬ばかりですが、血統上こそ名馬でも実績もないアテ馬兼用の
馬を父に持つ(そんな種馬をつける母馬も期待はされていなかったと思う)馬が
三冠馬や去年の天皇賞馬すべてを破りぶっちぎりの4馬身差で3200mの天皇賞を
逃げ切るなど誰も想像もしていなかったことは配当を見てもわかります。でもごくごく
稀にですが、このような奇跡としか言いようのない血統の不思議さを感じる出来事が
あるからこそ、生産者もファンも夢を見ることができるのだと思います。

いくら歴史的名牝のノースフライトを母に持つといっても馬主など関係者の
愛情がなければミスキャストが種牡馬になることは不可能でその愛情とある種の
物好きがまさかの天皇賞馬を世に出したということの感慨はたとえ馬券は外しても
多くの競馬ファンが共有していることと思います。

だから競馬は奥が深い。だから競馬は面白い。
競馬の楽しみはオッズや配当だけではないのです。
馬券は買いませんが競馬ファン歴20年の私が声を出して伝えたいことです。
インフォメーション
群馬県内での新規お取扱店のお知らせです。

 5月2日(水)より関越道駒形インターチェンジ近くのモールガーデン内の
 フードスクエアガーデン(スーパーカスミ)でヨーグルトのお取扱いが
 始ります。


お店の担当者にサンプルをお預けしておりますので試飲も可能だと思います。
毎週水曜日の納品予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
フードスクエアガーデンは郊外型の大型店舗で駐車場も広くとても綺麗なお店です。

そして、今年の一月から扱っていただいていますが、渋川市の観光スポット
「こもち道の駅」の農産物直売所でもヨーグルトとチーズを購入できますので
こちらにお越しの際は是非手にとっていただけると幸いです。


尚、ときどき直接の購入が可能か観光客の方に携帯からお電話をいただきますが
大変恐縮ですが、自宅での販売はしておりませんのでこれらのお取扱店で購入して
いただければと思います。あわせてよろしくお願いいたします。

低価格への警鐘
関越道の大型バスの事故は群馬県内での事故ということもありショックでした。
現場ではトリアージが医療者によって行われたということも朝日新聞の群馬版で
知り、事故の大きさに衝撃を受けました。
事故原因は運転手の居眠り運転ということですが、その背景にある勤務条件の
問題や低価格競争が事故の原因になったことは間違いないと思います。

不況で可処分所得がどんどん減っていることや、規制緩和に名を借りた価格競争は
高速バス業界だけの話ではなく食の世界でも生産者の生活や夢をどんどん侵食して
いると日々感じています。最近は営業をして特に感じるのが、HPでは食の安全や
高品質で美味な製品に力を入れていると謳っていても実際に営業をすると
とにかく安く売ることだけに血道を上げているバイヤーに以前とは比較にならないほど
遭遇する確率が増えました。

価格が安いこと自体は悪いことだとは思いません。但し現在の日本は品質と価格の
釣り合いというバランスを考えないままやみくもに安さを追求する一種の病気に
かかっているように思います。格安の商品が出てくると消費者の流れは、どうしても
格安に流れるようになり正常な価格帯のものや、品質で勝負してる商品の客が
一つ下のランクに流れてゆき商品そのものが売れなくなり、市場から駆逐されます。

あまりこの表現は好きではありませんが価格のチキンレースです。品質を下げてもとにかく
安いものを出す企業や生産者が経営努力をしていると表され、品質に釣り合ったまじめな
商品を製造して売る者が、値段が高いと批判される。その結果激安かさもなければ
超高価格製品の二者択一になってしまい、手の出る範囲で高価格の個性ある商品が
どんどん姿を消していくことになります。牛丼業界の低価格競争など顕著な一例でしょう。

安全なサービスはこれまで以上に付けて欲しい、でも価格はどんどん下げて欲しい。
それはあまりにも虫が良い考えだと思います。大切なものをどんどん切り捨てて
低価格を推奨し今回の関越の大事故などが起これば、だから低価格競争はダメだと
そのときだけは批判する。このあたりに現在の日本が抱える病を感じます。

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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