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良い店の条件
先日の「助言」というエントリーの中で触れた10年来
お世話になっているバイヤーさんとの会話の中で教えていただいた
優れた店の条件を箇条書きにしてみます。

 ① 社長以下のスタッフが育っていること。

 ② 商品に対してのコンセプトが明瞭であること

 ③ 特に私たちのような小規模生産者は毎日
   製造~出荷が不可能なことを理解できる懐の深さがあること。

 ④ 自分の店が純粋にスーパーか百貨店なのか高級コンビニなのか
   立ち位置をしっかり理解していること。 
  

説明を加えますと

①は個人経営の店なら多くは子弟にあたる次期社長が力量・人柄
ともに育っていること。企業なら社長にモノを言える社員が育っていること。
組織全体の力量があることは大切です。

②はただ珍しいから置くのではなく、原材料を吟味する力量があること
は大切です。膨大な商品の中からどういう基準で置く商品を選んで
いるのか良い店ほど話しただけでもわかります。

③の懐の深さがなければ私たちのような週1回の生産者は
取引不可能です。無理のない生産のためにも大切です。

④は最近は紀伊国屋がJR東日本の傘下に入ったり高級スーパーの
組織変更も多くなっています。そんな環境の変化の中
店の文化がどのように継承されているかは、店をみるだけでは
わからないのですができる限り情報を集めて、営業に役立てる
ことも大切です。

私の備忘録記事ですがお役に立てれば幸いです。
   
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くるみ割り人形
今年のクリスマスももうすぐ。
クリスマスと言えば私にとってはくるみ割り人形です。

チャイコフスキーの三大バレエの中で音楽的に一番優れているのが
くるみ割り人形だと言われています。お菓子の国の踊りを色彩豊かな民族舞踊で
表現した組曲は音楽の授業の鑑賞で耳にされた方も多いと思います。

2年前にもバリシニコフ版でこの場面のことを書いたのですが
バレエ作品として一番好きなのが、第一幕の終わりでねずみの王様との
戦いで自分を守ってくれたお礼に、醜いくるみ割り人形は麗しい王子に
姿を変えてクララをお菓子の国に案内する絵に描いたように美しいこの
場面です。あらゆるバレエ音楽の中で最も美しいと称えられる音楽が
情感豊かに胸に迫ります。



これは英国ロイヤルバレエ団のバージョンです。ロイヤル版の特徴はバレエ学校の
生徒たちが一幕にたくさん登場しうることと、女性美の象徴のようなこんぺいとうの
女王を踊るバレリーナとクララを踊るバレリーナが別人ということでしょうか。

この版で王子を踊るのは現在は引退しましたがロイヤルで
一世を風靡したボリショイ出身のイレク・ムハメドフ。
名前の通りイスラムの血を引く彼は、ボリショイ時代驚異的な跳躍を
生かしたスパルタクスなどで名演を残しましたが子供の教育のために
イギリスに移住。ロヤルバレエでは演劇的な演目で洗練された素晴らしい
名演を見せ、日本の誇るプリマ吉田都さんとも数多く共演しています。

この場面の音楽は言葉がいらないほどひたすら美しく、大人の世界に
足を踏み入れる年頃の少女の淡い憧れを見事に描いています。
最近は、片思いや淡い憧れを経ることなく一足飛びに大人になる
10代も多いようですが、それではあまりにももったいない。
憧れることときめくことが一番似合うのは何と言っても若さの特権です。

ムハメドフもこの舞台でこんぺいとうの女王を踊った吉田都さんも
第一線から引退しました。もう映像でしか見られない彼らの踊りを
思い出すたびに、かつて私にも夢多き少女時代があったのだと少しばかり
切なくなるのです。


一番やりたくない仕事
不快な記事は嫌だと言う方はスルーして下さいね。

どんな仕事にも光と影の部分があると思います。
ベーベ工房では影の部分の仕事はほぼ100%私がやってきました。

私にとって一番やりたくない仕事は?
それは支払代金の督促です。

スーパーなどは支払期日に振込んでくれるし、ここ数年
よほど個人的に親しい方を除くと個人のお客様で初回注文の
方は代金引換にしていただいているので督促と言ってもお得意
さんがごくまれにうっかり忘れてそれに対し軽くお願いする程度でした。
10年前、結局支払ってもらいましたが、いわゆる札付きの
客で苦労して以来基本的には初回は代引きという方法を取らせていただいています。

ところが、最近主人が郵便振込にして欲しいという
お客さんの注文を受けて、代引きにしなかったところ
支払いがされず、この女性にいただいた名刺の勤務先に
電話をして代表の方に支払いの督促をして非常にストレスを
ためました。

お客様のことを悪く書くのは本意ではありませんが
主人が誰に注文を受けたかと申しますと
組合で旅行に行ったときに宴席に侍ったコンパニオンの
若い女性です。私が督促の電話をしたのは所属の会社です。
応対に出た経営者と思われるマダムに「どうもごちそうさまでした」
と言われ、この業界では買うと言うことは男からの贈り物か?
と一瞬たじろぎましたが心を鬼にして支払いをお願いしたところ
ご理解いただいたようでした。

主人に聞くと「代引きは割高だから嫌なの」と
言われたそうですが、不払いの督促という誰もがしたくない
ことをやるのは私です。今後は「初回は代引きルール」を厳守
するように主人にきつく申し渡しました。

ネット通販やお取寄せが日常化した現在、悪質な不払者が
残念ながら多いことも事実です。最近は被害を受けた業者がネットで
情報提供してブラックリストを共有している会員制サイトもあります。
そこまでのことは起こらないと思いますが、代金の支払請求という当然の
権利を行使することが実はどれだけ辛いことか!

主人がいただいた名刺には注文数の他に
「できれば○○日到着がいいな。
と記してありました。支払遅延を起こされてもむべなるかなと
暗澹としました。主人が自分の甘さを猛省したのは言うまでもありません。
自分たちの経営を、生活を守るには心を鬼にせざるを得ないこともあるのです。

不愉快な日記を失礼しました。


週末あれこれ
年末にかかる週末は仕事の他にもあれこれと
忙しくしています。

今日から、明治時代に建てられた蔵の修理工事が始まります。
早朝から職人さんが入っています。縁起をかついで昼前に神主さんが
来てくれてお祓いをしてくれることになっています。
蔵の中は涼しく湿気も低いので私の本もたくさん入っているのですが
それは動かさなくても良いそうです。蔵がある家はこのあたりでも今は
少なくなっています。

明日は息子のピアノの進級試験があり、そちらも大変です。
来週から近くの学研教室に週二回一時間づつ通い、少しずつ
入学に向けての準備も始まりました。息子は相変わらずやんちゃですが
このところ急に成長し、なかなか知的好奇心の高い質問をするので
私と丁々発止とやりあっています。保育園のクリスマス会の劇で大役を
いただき張り切っていて演劇好きはお母さん似と言われ親ばか全開です。

昨日の夕方は元気なホルスタインのメスが生まれました。
忙しくなりますが、後継牛が生まれるのは毎回とても嬉しいものです。
相変わらずの慌しい毎日ですが、平穏な週末にほっとしています。

ところで、テレビのニュースを見て息子が聞いてきました。

 「ママ、えびぞうさん殴られてけがをしたんだって。どうして?」

仕事をさぼっていつまでもお酒を飲むからよ。と答えておきました。
梨園という特殊な世界ですが、やはり奥様の役割はとても重要だそうです。
下世話な勘繰りですが、今回の事件で新婚早々夫が相変わらず遊んで
いることがさらけ出されてしまった小林麻央さん。これからも海老蔵さんに
変わらない信頼を抱けるのかなと思います。

夫婦で仕事をやる場合、信頼は何よりも大切だと思います。
もし、妻にやましいことをやるなら絶対に悟らせず墓場まで秘密を
持って行って欲しい。妻として同情され哀れまれるようなことを
されるのは私はまっぴらです。そんなことになったら即離婚です。(爆)

いい年をした男が遊ぶなら楽しく粋にそして妻から見て可愛げを
感じるやり方で遊んで欲しいものです。
くだらない独り言を失礼いたしました。

助言
来年から息子が小学生。
私の生活も、現在以上に神経を使い多忙になると思います。

そして参加は不可避とも言われるTPP。
ブログを通じて仲良くさせていただいている宮崎の和牛繁殖農家
さんたちの記事を読むと、来年には微妙に影響が出そうなことも
書かれていて酪農の将来も気がかりになっている状況です。

来年、現在以上に努力してたとえ一店舗でも最高級クラスの
スーパーに出せるように営業をするべきか、私生活とのバランスを
どうするかなど1月くらいまでかけてじっくり悩んで考えるつもりです。
そのためにずっと個人的に助言やご指導をいただいているバイヤーさん
に東京でお会いしてお話を聞いていただくことにしました。
また群馬でもずっとお世話になっている方に相談に乗っていただくことに。

商売をしていると景気など自分ではどうしようもない景気のことなど
自信をなくしたり、精神的に不安定になったりすることはしょっちゅうです。
ほとんどは主人相手に愚痴ったりして自分の中で解決でできますが
次のステージをどうするかなどの局面で煮詰まったときは、本当に
心を許せる方に相談して助言をいただくようにしています。

私が心の底から信頼できて相談できる方はごく少数です。
プロとしての見識が高く、私の性格上の欠点や弱さを理解した上で
努力してきた過程をたとえ未熟でも評価して下さる方々です。

孤独感はマイナスにしかなりません。
甘え過ぎず、でも素直に心を開いて来年の計画を立てたいと思案中です。

数字マジック
不況の中、製品の品質以上に売れるか否かを決定するのは価格の印象
つまり数字マジックだと思います。
いくら良いものでも高い or 高い印象だと売れません。

牛乳は普通の牛乳(成分無調整牛乳)の200円をちょっと超えたラインなら
高いという印象を与えるようです。そこで作る乳業メーカーにも小売店にも人気
なのが178円とか158円売価の低脂肪乳。品質や味よりも数字が消費者行動を決めている
一例です。だから飲用牛乳の需要が伸びないわけで、組合から乳価についての
お知らせが来て「牛乳の需要が伸びない」といささか暗~く書かれていました。

ベーベ工房の製品も大手のものよりは割高だと思いますが
取引先からも「べらぼうに高いものではない」とか「品質に見合った価格」
と言っていただくので、高いといっても許容範囲なのではと思います。

先日書いたように、私は取引先の売り方には基本的に口を出さないように
していますが最近、オーガニック宅配の会社の担当にお願いという形で
強く提案させていただきました。生協型の配送という性格上やむを
えないのだと思いますが、その会社では180ccのビン入りヨーグルトを
4本セットでカタログに載せています。他社のバラ売りのヨーグルトに比べて
価格が異常に高い印象で、本当に定番として今後も売れ続けるかと懸念しましたが
案の定予感は的中。私が強くお願いして年明けから1本単位での販売開始予定です。

数字マジックというのは意外に強烈な印象です。だからこそ

     998円
     9980円

といったゼロをひとつ落とした価格をつけるのでしょう。

このあたりの消費者心理を忖度できないとどんなにこだわった安全な
製品を仕入れても、店の経営が行き詰まります。
(自然食品店などに多く見られるような気がする)
コンビニなどはさすがにこのあたりは長けていて、これは食品では
ないけれど今までも売れていた198円の中身を少し減らして168円にして
いつもこの商品は品薄状態です。私は安全と安心の知識に加え
数字マジックの感覚が優れたお店と取引するのが理想です。

話が変わりますが、私は数学の才能はまるきりないけれど
数字マジックのカンは10代のときから良かったようです。
最たる例が大学受験でした。私は明治大学に行きましたが祖父も出た
立教も視野に入れていて模擬試験ではどちらも合格ラインでした。
明治も立教も当時から偏差値は62くらいでほぼ同じでしたが結局より
簡単そうな明治を受験し立教は受けませんでした。ここで数字マジックの
話なのですが、この当時両校とも実質競争率は5倍。でも中身が違います。

  明治 (法)  約12500人受験 約2200人合格
  立教 (法)  約1500人受験  約200人合格

という差があります。合格ラインの2000番に入る自信はあっても
上位200人は無理な可能性もあるので、可能性の高い方に賭けたのです。
ついでに私が気にしたのが合格最低点。進路指導教諭が舌を巻いた狡猾な
高校生でした。このあたりの数字マジックが読めないと一般入試の場合
現在でも実力はあるのに不合格を重ねるという悲劇が起こります。

長く商売を続けてゆくにはまず安全で美味な良い製品を作ることです。
それに加えて、謙虚に消費者は安いものを選ぶのだという当然のことを
受け止めできる限り価格を抑え、さらによりリーズナブルに感じさせる
ある種のあざとい数字マジックもプロとしては大切なことだと考えています。


市場のこと
事項もかかるので詳しくは書けませんが確かな筋の情報ですが
11月の前橋家畜市場のF1と和牛のスモール(だいたい月齢60日程度)の出場は
例年に比べて大幅に少ないようです。

お陰でというか11月から値下がりを覚悟していたF1の濡れ仔(生まれてすぐの
子牛)の引き取り価格もOver 10万円はいきそうでほっとしました。

オスの方が体格が大きいのでスモールでも濡れ仔でも高く売れます。
先日主人が組合で旅行に行っていた時に、F1のスモールが生まれ私が
生まれてすぐの処置をしてから引き取られたのですが立派なオスで
金額を考えるとありがたくて後光がさして見えたものです。

F1の子牛のセリへの出荷が減っているのはホルスタインの初妊牛
(はじめての仔を受胎した若い牛)が高いので自分の牧場でホルスタインを
種付けする牧場が多かったからと思われます。

セリの動向と牛の状態を勘案しながらホルスをつけるか和牛をつけるか
決めるのですが、生まれるのは11ヵ月後。
ホルスはメスが生まれなければどうしようもないし市場価格も生まれる頃には
わからないし、こればかりは運としか言いようがなく.....。

年末に二頭のF1が誕生予定です。まず何をおいても安産で。
できればオスを生んでくれ.....。が本音です。人間のエゴで
牛にはゴメンナサイなのですが。


自然ほど難しい
ジャージー牛ちろりのわずか2才3ヶ月での廃用(死)は
口にこそ出しませんが主人にも私にも大きな悲しみを残しました。

現在ジャージー牛は経産牛2頭、育成牛2頭でいずれも元気です。
今の系統は今後も大切に守るつもりですが、今後ジャージー牛を
新たに導入することはないと思います。

私たちの管理が下手だと言われても仕方ありませんが
(主人の名誉のために書くと主人も義父譲りの飼養技術には定評があります)
ジャージー牛の管理は難しいと思います。改良の進んだホルスタインと違い
原種に近いため早熟だしホルスタインの感覚とは違います。
ジャージー専門の放牧主体の牧場ならあるいは管理しやすい牛なのかとも思いますが
繋ぎ飼いには改良の進んだホルスタインの方が適応性が高いと感じます。

自然なものほど楽だし、生体に負担を与えず素晴らしいという
価値観があります。
酪農の世界なら繋ぎ飼いより自然放牧の方が牛が幸せと言われたり
人間なら自然分娩・母乳育児こそが素晴らしく、私のように
帝王切開・ミルク育児は子供が可哀想と言われたり。

牛と人間を一概に一緒にはできませんが、自然なもの原始に近い
ものの方が一歩間違えれば生命に関わる事故のリスクも高いと思います。
自然放牧で牛を飼う牧場の様子をテレビで見たことがありますが
厳冬期、足を凍った地面で滑らせて転倒する牛にはっとしました。
浅間牧場でも放牧特有の事故はあるということなので自然放牧を
誇らしく語る牧場でも事故はゼロではないのだろうと想像します。

人間の医療でも自然なものほど素晴らしいとお産などの場面で
主張する方々がいます。リスクを直視せず自然の良さばかりを
無責任に言い立てることは非常に危険で傲慢だと思います。
最近、朝日新聞の兵庫県の一部で掲載された無介助分娩を賛美する
記事には、出産したご本人だけでなく掲載した朝日にも専門家から
厳しい批判が出ています。(新聞では実名と写真入ですが苗字は伏せます)


医師・助産師頼らず自宅出産 朝来の夫婦
2010年11月17日

 朝来市和田山町の山あいにある朝日地区で、農業や養蜂などを営みながら
自給自足の生活を実践しているげんさん(29)、梨紗子さん(30)夫婦に
10月三男かやちゃんが生まれた。妊娠の確認以外は医師にも助産師にも頼らず
定期的な妊婦検診も一度も受けなかった完全な自宅出産。
17日に産後1カ月を迎えるが、母子ともに健康だ。

長男つくし君(6)を助産院で、次男すぎな君(3)を病院で産み

毎月の妊婦検診などで自分の思いとは違う出産になった経験から
「私がリラックスできたら赤ん坊にもストレスのないお産になる。
体重を増やさないなど妊娠中の自己管理さえできれば家族だけで産める」と言い切る。


妊婦検診も受けず出産時に助産師にすら見せずたまたま母子とも
元気だったということで無責任に賛美する記者は批判されて当然です。
お産の事故で不幸にも死産や母親が死亡したり、子供に重篤な後遺症が
残ることが意外に多いことはきちんと知るべきです。
この母親は私のように結婚8年目40代の後がない出産でも同じことを
したのでしょうか?

牛も人間も自然でありのままでも元気で生を全うできることは
理想だと思います。でも自然に近いということはそれだけリスクも
高いのだと正確な智識と謙虚さは持つべきです。
人間の健康のことも牛のことも自分の能力と個体差を考えて人間が
手をかけてやることを恥じることなどありません。
自己満足の自然志向には分野を超えて危険だと申し上げたいと思います。

体調の悪いときのごはん
胃腸風邪がまだ長引いて体調不良です。(号泣)
腸に基礎疾患を抱える私にとってはたかが胃腸風邪と
言えないのがつらいところですが、食事は自分で消化の良いものを
作っています。昨日は金沢直送の新鮮なカマスが手に入ったので
塩焼きにしました。それから大根と豆腐のお味噌汁。
北海道の知人からいただいたじゃがいもでそぼろ煮。

料理本は数え切れないほど持っていますが最近のお勧め本がこれ。
大阪で木村緑さんが2003年から開いている定食屋カフェ「ROCA」の
レシピ本です。和食中心で消化の良いメニューが多いのでとても
参考になります。こんな店が近くになったら3日に一回は行くのに。

ロカ

しばらくは和食中心のメニューになりそうですが腸の持病は
あせってもストレスをためるだけなので、消化の良いおいしい
食事とおやつで気長に回復を待つことにします。

そろそろ寒さが本格的になっていますので皆様もご自愛くださいね。
ポジティブ思考とはいかないけれど
今年も残すところあと1ヶ月ちょっと。
取引先に年末年始の予定を知らせる季節になりました。

ベーベ工房の仕事つまり商売を始めてからは、仕事が順調だった年ほど
年末になると「今年は良い年だった」という嬉しさよりも「来年も今年のように
いけばいいのだけれど」と少々悲壮な気持ちになります。
特に一昨年のリーマンショック以来はなおさらです。

数年前、お取寄せがきっかけで京都の老舗豆腐店とようけ屋の社長と
お電話でいろいろお話しする機会がありました。社長は京都を代表する
豆腐の製造販売と北野天満宮前で大人気の豆腐料理店を経営する、京都を
代表する経営者で豆腐職人ですが、私と同じような気持で年の瀬を迎える
ことや、「良いこと、今の言葉でいうポジティブなことを考えることは
ほとんどないな。気の小さいことばかり考えて毎日そりゃもう必死や」
とおっしゃっていました。そして光栄なことに私のことを「あんたがそうやって
不安を感じることは天性の商才があるからで自信を持って頑張ればいい」
と励まして下さったことは、本当に嬉しいことでした。

酪農は農業の中でも、比較的安定した経営が自身の努力で可能ですが
ベーベ工房の商売は運にも左右されます。上手くいっていた取引先が
いきなり倒産や閉店ということも経験しました。
売れるための努力やシュミレーションは365日頭から離れないし
景気だけでなく、気温や天気なども毎日気になります。
それでも何とか冷静な気持ちで仕事に向えるのは年齢を重ねたことや
基本的に私が心配性ながらも楽天的で日々の暮らしの中に楽しみを感じられる
性分だからだと思ってます。

昔から商売をしている家には商売繁盛を願って大黒さんやえびすさんを
飾っているところも多いし、縁起かつぎをされているところも少なく
ありません。この程度なら健全ですが、若いときから過度に占いや風水に
のめりこんでいる方は商売に向かないような気がします。
芸能人や有名な経営者の中には、私生活のことまで多額のお金を払って
占い師の「ご託宣」で意思決定をされる方もいますが行過ぎると洗脳
状態になり自分の人生を生きることができなくなるように感じます。
かといって、痛々しいほど物事を自分に都合よく前向きに解釈しすぎる
ポジティブ思考も判断を誤らせる懸念があり、商売に向かう心の持ち方は
実際に業績を上げることと同じくらい難しいことだとも感じます。

私は商売人の血は一滴も入っていない素人出身だしベーベ工房も親の代からの
重圧もなくある意味気軽な立場です。なかなか平常心を保つのは大変ですが
とようけやの社長の言われるところの気の小さいことを考えて悩みながらも
日々を楽天的に過ごせればと考えています。何かあっても明けない夜はないと
言われますしね。それが私の商売のお心得。(笑)

じゃじゃ馬ならし
金曜日から胃腸風邪でどうも体調が落ち着きません。
出かけられないので部屋でDVD鑑賞です。

久々に観て大笑いしたのがこの映画。1966年公開の「じゃじゃ馬ならし」。
シェークスピアの有名な喜劇です。
主演は当時おしどり夫婦だったリザベス・テーラーとリチャード・バートン。

有名な古典ですがあらすじを少し。イタリアのパドヴァの裕福な商人の長女
カタリーナは手のつけられないあばずれ娘。妹のビアンカは対照的に美人で
快活なモテ娘。父親はカタリーナを嫁に出すまではビアンカも嫁に出さないと宣言。
町に来た機知に富んだ若者ルーセンシオはビアンカに一目ぼれ。自分がビアンカと
結婚できるように、ヴェローナの紳士で金には目のないペトルーキオをカタリーナ
と結婚するように仕向ける。ペトルーキオは時に暴力的にカタリーナを支配しながらも
カタリーナを従順な女に徐々に変えてゆき二人は結婚。ルーセンシオもビアンカと結ばれ
騒々しくも幸せな二組の夫婦ができあがりめでたしめでたしで幕。




この作品は原作より先にこの映画で観ました。監督はゼッフィレッリ。
この2年後にオリビア・ハッセー主演の「ロミオとジュリエット」を世に出した
巨匠です。演出も素晴らしいけれどまさに適役!なのが主演の二人。
リズはこんなに古典喜劇が上手かったかと思わせる名演技だし
リチャード・バートンはペトルーキオは彼以外に考えられないハマリ役。
押し出しが立派で華があって、一筋縄でいかないしたたかものでだけど
愛嬌があって憎めない。登場しただけでそんな存在感が一杯です。
リチャード・バートンでこの作品を知ったせいか、じゃじゃ馬ならしという作品は
ペトルーキオに扮する役者に観客がどれだけ一目ぼれできるかで可否が決まると
解釈しています。惚れている男だからこそ(いささかMっぽい)じゃじゃ馬ならし
になるわけで、生理的にダメな男ならただのDVというのがこの物語ですので。

現代の男女平等論からすればこの作品は鼻持ちならない男性優位だと思います。
でも救いは、カタリーナに罰として食事を与えない場面ではペトルーキオも
自分も食事抜きで彼女に同化しながら、じゃじゃ馬ならしをしていることでしょうか。
ペトルーキオはもともと財産目当てに彼女を娶ろうと思ったしたたか者ですが
それでもすったもんだの末、二人は幸せな夫婦になったらしいのでこのあたりの
男女の機微の面白さを堪能する大人のためのラブコメディーかもしれませんね。

ジュリエットは演じる女優の若さや可憐さといった素材勝負の役ですが
カタリーナはもっと複雑な、男女のエロスへの感性までも必要とされる
大人の女優向けの役だと思います。オリビア・ハッセーとリズを比べて
みれば端的にイメージできると思います。

リズはその後のも何回も結婚と離婚を繰り返しますが二回とも
離婚しましたがバートンとは二回結婚しました。
リズとバートンはやはりかけがえのないパートナーだったと
この作品をみるたびにため息が出るのです。

要望
夫婦で何回も話し合った結果の県への要望なので
クレーマーなどと受け止めないでいただければ幸いです。

うちの牧場ではずっと以前から種付け前の若い牛を何頭か
浅間にある県の育成牧場に預け管理していただいて数ヶ月して種付けをして
お産の2~3ヶ月前に戻して出産させています。
今まで約20年間幸い大きなトラブルもなく、なかなか種付けがうまくいかない
ときも現地の獣医の方針に口を挟むことなくお任せしてきました。

ところが今年大きなトラブルが発生しました。
無事に受胎が確認されて11月に出産予定の牛が9月に退牧予定でしたが
8月3日に現地の獣医から電話があり「流産しました」と。
あの月数なら胎児も大きいと思いますが、わかりませんとのことで胎児を
探すこともされず流産の原因の病勢鑑定もなされませんでした。
クレーマー体質の畜主ならここで怒りが爆発していると思います。
そのことを開業獣医に相談したところ、9月はまだ猛暑だしもう一度
種付けしてもらい受胎してから戻してもらうことを薦められ
浅間にもそのようにお願いしました。ところが県側に事務手続きにミスが
あり9月に退牧させると誤って連絡があり、農協にまで迷惑をかけ私が何度も
お詫びしました。この牛はなんとか次の子を受胎して来週戻ります。

昨日、要望を聞きたいということで県の職員がいらしてくださいました。
私は穏やかにですが次のことをお願いしました。

 ① 事務窓口の家畜保健所と浅間牧場は同じ県の組織なので
   データは共有していただきたい。事務処理のミスで周りに
   大きな迷惑をかけた。

 ② 出産が後期流産が原因で1年延びてその間大きな牛の飼料代も
   莫大である。流産した胎児の確認もせず当然病勢鑑定にも出さず
   共済金も下りない。後期流産なら管理のミスもありうると思う。
   原因不明の経済的なリスクを畜主がすべてこの場合負うことに疑問である。
  (職員がかつて浅間で黒毛和牛の受精卵を移植した牛が畜主の下に帰り奇形子牛を
   出産したときは子牛を鑑定に出して共済金が下りたと教えてくれました)
   ケチだと思われるかもしれないが経営のことも考えていただきたい。
   せめて9月~11月の管理費用の減免を協議していただきたいとお願いしました。

担当職員は一人は以前から仲良くさせていただいている方で
上司にあたる方も現場を良く知る方で真摯に受け止めていただき
必ず協議しますとお答えいただきました。私の要望は当然のことだと
言っていただきほっとしました。 

まだ受胎した初期の段階でトラックで長旅をする牛が不憫でなりません。
(規則でこれ以上は置けないということなので)
浅間に上げる牛はどの牧場にとっても次代を担う財産です。
流産のときの病勢鑑定など取り決めることも必要な気がします。

こういう悲しい出来事が前提の話し合いは空しいです。
来年は元気に出産できますように。

クリスマスカード
今年は義父の逝去があり年賀状を欠礼させていただきます。
但し仕事柄もあり、義母も快く許可してくれたので個人的に
親しい方にはクリスマスカードをお送りするつもりです。

印刷会社にお願いしようと思いましたが思うようなデザインが
ないので、クリスマス用のポストカードは素敵なデザインのものが
良心的価格でネットで販売されていたのでそちらに申し込み
文面だけ印刷することにしました。クリスマスカードはやはり
宗教の関係もあり外国製や教会ボランティアの作成するものの
方が素敵なものがあるように思います。

今回申込んだカードも色彩デザインともに素敵なもので
クリスマスにまつわる聖書の言葉が記されていますが
宗教的な信条の押し付けにならぬよう英語バージョンの
カードを選びました。

聖書の有名な言葉はミッションスクールの校訓になって
いたりクリスチャンでない方にも比較的浸透しているのかもしれませんが
私は自身はクリスチャンですが、主人にも誰にも宗教的信条をはじめ一切の
信条(特定の思想や支持政党はありませんが)を押付けることはしないことを
旨としています。それをやれば私の教養や人間性が問われることになります。
主人も私にお寺とのお付合いを強制することは一切ありません。

不況もあるのでしょうがバブルの頃に比べクリスマスで社会を
挙げて大騒ぎする風潮は沈静化したと思います。
クリスマス商戦はまだしも私が20代の頃はクリスマスに恋人が
いないことが恥ずかしいとされ異様なまでの雰囲気でした。
クリスマスは本来は宗教行事なので私は家族でのんびり過ごします。

切手

   郵便局で買ったクリスマスシール。
   これを貼れば万全!

ハレの日には黒毛和牛を食べたい
黒毛和牛、それもA5A4ランクのグレートの高い牛肉などめったに
口に出来ませんがそれだけにそのおいしさは忘れることができません。

 バブル期に、休日出勤のお礼にと上司がご馳走してくれた銀座のすき焼き。

 2001年のBSE騒動ピークの年末、格安で買えた和牛のフィレ肉

 伊香保の老舗旅館で催した息子の1才の誕生日の会食で供された和牛の陶版焼き

この時に食した黒毛和牛の美味しさは多分一生心に残るおいしさです。

群馬も全国6位の牛肉生産量の畜産県で上州和牛と称される
黒毛和牛も生産されていますが、グレードの高い肉はほとんど
輸出か高級料理店に出回るだけで、スーパーに出ることはほとんど
ありません。これも十分おいしいけれど上州牛と言われるF1牛
(ホルスタインのメスに和牛を種付けした交雑種)がせいぜいです。
あとは輸入牛肉かごくたまに上州和牛とラベルにあってもいかにも
等級の低い肉で、個人商店に至っては牛肉を置いていない店も多数。
高くて買えないからです。

ブログで仲良くさせていただいている宮崎の繁殖農家
さんが、先日のセリが全体的に経営を圧迫するレベルでの
低価格での取引に終わったことに加えて、和牛子牛を購入しても
実際に出荷されるのは20ヵ月後で、その頃にはTPPに日本は
加入していて牛肉の輸入解禁になっているのではないかという
不穏な憶測が何となく漂っているのではないかと書かれていました。
彼のように実績も情熱も申分のない若い畜産農家が将来への
一抹の不安を感じていることに切ない思いを感じます

口蹄疫の報道を通じて松阪牛や佐賀牛、米沢牛などのブランド和牛が
宮崎の和牛子牛が各地に買われて育てられ出荷されたものだと知った
方も多いと思いますが、宮崎の和牛繁殖農家の低迷は宮崎だけの
問題ではなく日本の和牛の将来を大きく左右する問題です。
TPPに現況のまま日本が加入したら輸入牛肉との価格競争に負けない
品質の和牛しか生き残れないとも言われています。

畜産農家として一消費者として、日本の和牛生産が将来も
続けられるように応援したいと心から思うのですが
それには黒毛和牛の価値を保ちつつ、ハレの日くらいはちょっと
奮発すれば普通の家庭でも黒毛和牛のグレードの高い肉を食べられる
価格設定やそのための流通システムの整備が大切だと思うのですが
これは和牛の世界を知らない素人の主婦の幻想でしょうか?

この繁殖農家さんが2年前に比べ農家の手取りは1頭当たり
10万円も減ったのに、黒毛和牛の販売価格は以前のままだと
教えていただき、切ない理不尽さを感じました。

かつて牛肉の輸入が自由化されたときにそれらに
負けない品質の国産和牛を!と国を挙げて取組んだ成果は
どこにも負けないおいしさの牛肉を作り出しました。
それは農家の努力も相まって本当に素晴らしいことで
輸出向けも大切ですが、一般的なレベルの国内の消費者が支持して
こそ農業は成立するわけで、そのためにも黒毛和牛がもう少し
一般人の手に届く範囲で高嶺の花であって欲しいと願います。
  
給食で年に1回くらい子供たちにA4以上の牛肉のミニステーキ
を出すなんてどうでしょう?あの和牛の美味しさは子供の心にきっと
響くと思うし、学校でも家庭でもきっと話題になりますよ。
私の理想の黒毛和牛との距離はタイトルの通りです。

売れるための努力
私たちの製品は取引先に完全買取方式で納品して
店が責任を持って販売するという方法で売られています。
だから私にとっては、お取引先を見つけてくるのが営業で
基本的には店での売り方に干渉することはありません。

取引先を見つけることは私にとって「売る努力」ですが
状況によっては店の担当者にお願いや提案という形で
「売れるための努力」をせざるを得ないこともあります。
不況が続き、良いものといえど適度な値頃感や消費者の
心理にプラスαで訴える何かがないとたちまち売れなくなって
しまうので、このあたりを少し改善すればということを
感じた時は出しゃばらない程度に担当者と話し合い
「売れるための努力」もするように心がけています。

地元野菜の農産物直売所での販売は別ですが
売れた分だけ対価が支払われる委託販売方式よりも
納品した製品がたとえロスが出ても返品されず納品数の対価が
支払われる完全買取方式の方が店も生産者も売れるための努力を
しているように感じます。完全買取方式は、売残れば店は当然利益が
減るしこれが続けば生産者は取引中止を申渡される双方がリスクを
背負っての販売方法です。シビアですがそれだけに双方の売れるための
努力は委託販売方式の比ではありません。

一例として条件面として私はこのようにしています。

  ① 無理のないロットと隔週納品などリスクを下げる。
  ② 小売店の利益を3割と多目に設定。

委託方式の淡々とした商売を最近目の当たりにしたことがあります。
ごくたまに利用しているコンビニ(群馬が本部のセー〇オンやセ〇ンイレブン
ではありません)で群馬ブランド100にも指定された公社製造のヨーグルト
を扱っています。ある日販売棚に残っている全部のヨーグルトを納品にきた
男性が棚から戻し、まったく同数くらいのヨーグルトを淡々と棚に陳列して
公社のマークの入った冷蔵車に戻ってゆきました。レジにいる店員と話すことも
なくほとんど売れていないであろうかなりの量を目にしてもまったく
無表情な姿を見て、委託方式はよほど生産者自身が売れるための努力を
し続けないとブランドとして育つことはないと痛感しました。
(補助金付の公社と私たちのような個人牧場では温度差もあるでしょう)

優れた経営者ほど日々の天候にまで一喜一憂して売れるための
努力を欠かさないといいます。私も経験を積むほどに天気や
カレンダーのことに至るまで無意識に考えるようになりました。
人間は生活と人生と名誉がかかるほどに真剣に売れる努力を
するものだ、またその部分で当事者ではないと人の心を動かす
レベルでの努力などできないものなのだととしみじみと感じます。

暑苦しくなく、一見飄々と淡々と心にアンテナを張りながら
私はこれからも売れるための努力をしてゆくつもりです。
生活が、そして息子の将来がかかっているからです。
プロ意識
妻の幼い子供を残しての自死という不慮の出来事に
遭った大物俳優は、昨日死を知らされた後も気丈に
座長公演を多くの観客の前で勤め上げ、東京に戻り
哀しみの対面をした後、公演の行われている九州に戻りました。
とやかくいう人間もあるいはいるかもしれませんが
私は彼のプロ意識を心から称えたいと思います。

昨日の午後このニュースを知り12年前近しい姻族の死を
同じような形で受け止めざるを得なかったことを
思い出して一瞬ですがフラッシュバックが起こりました。

身内の尋常でない死は残された家族への労りだけでなく
残酷な好奇心も回りから受けることになります。
大物俳優ということで残されたお子さんやご親戚に
興味本位の取材がなされないことを切に願います。

私たちも既にたくさん予約をいただいている状況で
このような衝撃から立直れない中でベーベ工房の
初めての製造出荷をスタートしました。
それだけにこの大物俳優の気持ちは痛いほどわかります。

そんな思いの中でもやってきた仕事。
引退の日まで投げ出さずに頑張りますよ。

今さらですが自殺は残された家族に悲しみと苦しみを与えます。
苦しみを抱え込まず、信頼できる人間に一人でも悩みを
打ち明けて欲しいと思います。

ティー・クリッパーが復活
吉祥寺のロフト近くにかつてティー・クリッパーと
いう伝説的な紅茶喫茶店がありました。

紅茶喫茶店の草分けともいえる店でたっぷり三杯は
取れる大きさのポットに入った紅茶手作りのケーキは
手頃な価格なのに、紅茶に開眼させるにふさわしいおいしさで
紅茶ファンならばその名を知らぬ者はない名店でした。
私も大学生の頃、特に1.2年は校舎が吉祥寺に近く
何回も友人たちと店に行き、紅茶の素晴らしさに目覚めました。

2002年に惜しまれながらティー・クリッパーは閉店し
多くの紅茶ファンがブログなどでこの店の思い出を綴っていました。

昨日、偶然にある方のブログを読みティー・クリッパーが
吉祥寺駅のすぐ近くの小さなビルで復活したことを知りました。
ある方がこの店のことをブログに書いたら親切な方がコメントで
再開したことを教えてくれて早速店に行ったら、小さな店内は
昔からのファンで一杯で、おいしい紅茶とともに温かい雰囲気に
満たされたと日記に書いていました。

Tea For LIfeのHPから

再開したティー・クリッパーは上記HPにあるように午後5時半までの
営業です。夜はこのビルのオーナーが経営するパブにかわります。

ティー・クリッパーの復活はブログからたくさんのかつての
ファンに伝わったようです。閉店後10年近くなってもファンは
あの店のちょっと濃い目の紅茶の味も手作りの焼き菓子の味も
決して忘れていなかったのですね。(私もその一人です)
オーナーはかつてのムジカのティーポットとカップを大事に
ずっと保管していたそうで、復活した店でも使われているそうです。

東京に出かけたら絶対に行ってみよう。

マルグリット・デュラス 「愛人」
この週末久々にマルグリット・デュラスを読んだ。
1992年に映画化もされた代表作の「愛人(ラマン)」と
その続編と言うべき「北の愛人」の二冊。

この作品はデュラスの自伝とも言える物語で10代を当時
フランスの植民地だったベトナムで過した少女と大金持ちの
中国人青年の恋愛を描いています。恋愛と言えば聞こえが
いいけれどほとんど援助交際をしていた若き日の自分の物語。



繊細な描写がこの作品をキワモノのエロ小説でなく
文芸作品足りうる品格を与えたんだろうと思います。

これは映画のオープニング。
16才で私は老いたという有名な書出しが
ジャンヌ・モローのナレーションで語られます。

「愛人」が発表されたのは1984年。
たちまちベストセラーとなりゴンクール賞を受賞しました。
当時デュラスは既に70才。大作家そして脚本家として国際的な
名声を得ていました。そんな彼女が、ずっと心に封印していた
中国人青年への想いをペンに託した作品。

映画も映画館で観ました。感動しましたが
原作は抑えた表現ながらもっと素晴らしい。
この画像に出てくる妖艶な少女は当時のデュラス本人です。

もし高校生の時にこの作品が発表されていたら間違いなく
読書感想文コンクールにこの作品を選んでいたと思います。
10代で感想文書きたかったな。当時の私はわりと早熟な高校生で
県のコンクールで賞をいただいた時の題材にプルーストの
「失われた時を求めて」の中のアルベルチーヌの物語を
選んで教師を驚かせたものですが、もし「愛人」を選んでいたら
どういう結果になったか30年経った今もときどき考えています。


愛想がなくて申訳ありません
休日になるとときどき電話をいただきます。

 「今、伊香保にいるんですが帰りに寄って
  ヨーグルトなどを買いたいのですが」

 「〇月〇日に群馬に行くのですが牧場に寄りたいのですが」 
  
伊香保が水上だったり草津のこともありますが観光客の方々です。

昨日も電話をいただきましたが、息子のピアノ教室に
出かける直前だったので申訳ありませんとお断りさせていただきました。

愛想がなくて本当に申訳なく思うのですがうちの事情をよく
御存知の親しい方を除いて、急な電話での訪問は基本的に
お断りさせていただいています。

理由は

 ① 基本的に予約製造なので在庫がないことが多い

 ② 初めての方は道を間違えることも多く到着までに
   時間がかかり、その間用事で出かけることもできない。

 ③ 観光施設ではないので病気を持ち込まれることが怖い。

ということが理由です。

そして、極めて個人的な事情ですがお客様が
寄って下さるために化粧をしたり場合によっては
着替えたりして、初めてお会いする方に愛想良くお話
することは、意外と気疲れするもので仕事に集中し
休むときは休むためにも申訳ないのですが
突然の訪問は遠慮していただいております。

中央酪農会議では消費者との触れ合いを推進し
群馬では、来年度大型観光キャンペーンを成功させるべく県を
挙げて取組んでいる最中で本当に愛想がないと思いますが
牛を健康に飼い良い製品を作るよう努力いたしますので
ご理解のほどよろしくお願いいたします。

週末
週末は更新をお休みします。

主人の旅行のお土産のサンマと格闘し
伝票を書き、息子をピアノ教室に連れて行き
何だかんだと慌しく日々が過ぎてゆきます。

皆様も良い週末をお過ごしください。

冬のギフト
12月に入ったら個人的所用でそれどころではないので
親しい方へのギフトの手配を済ませました。
11月中旬までの申込みなら10%OFF。これを使わない手はない!

昨日東京に住む仲良しのハトコと久々に長電話をしました。
今年のギフト何がいい?というような他愛ない要件です。
母親同士が従姉妹で仲が良いので8才上の彼女はずっと
憧れの存在。身内自慢ではないけれど美女で若い頃国費で
オックスフォード大学に留学した翻訳家です。

彼女が「おいしいものをこうやって毎年けいちゃんと贈り合える
関係って本当に幸せ。同じDNAを持ってるんだなってすごく
嬉しくなる。他人ならソウルメイトって呼ぶんだろうね」
と言ってくれて心がほっこりしたものです。

法に触れるような贈収賄めいたギフトはもちろん下心ミエミエの
ギフトはご法度ですが、相手のことを考えながらギフトを考えて贈り
受取るほうも変な勘ぐりもなく、必要以上の遠慮もなくおいしいものを
心から喜んでという関係は、何気ないけれど心の深いところで
信頼しているからこそ成立つ素敵な関係だと思います。

次は息子のクリスマスプレゼント選び。
これが一番大変だな。(汗)

伝えたいこと
大先輩の農家の方々にとっては分かりきったことだと思いますが
息子とこれから酪農やフェルミエ農家として乳製品製造の道に
進みたいと考えている若い方々に次のことを伝えたいと思います。

① TPP参加も想定内の状況で決して酪農を取り巻く状況は
  楽ではありませんが、休みがなく,ともすれば3Kとも言われる
  酪農ですが、牛を愛情込めて飼い安全でおいしい牛乳を生産したり
  その乳で自分の手で製品を作ることは一生を賭ける価値のある仕事です。
  今風の表現でいう人気大学を出て大手企業のOLだった私がそれは
  胸を張って言える事です。


② 小さな農家では肩書きも地位もなく、特に若い時代は地位のある
  方の前で卑小な思いをすることもあるかもしれません。
  でも休みなく牛の世話をし真摯に生産をする日々を積重ねることで
  地位や肩書き以上のその人なりの貫禄や自信もできます。
  食の安全・安心という一番大切な言葉も現場で毎日真摯に向き合い
  実際に汗をかいて生計を立てている人間だからこそ重みを持って
  伝えられると思います。
   

③ 家業として農家を継ぐ若い人も、これからは本を読み教養を身につけ
  できれば大学で学び友人を作り世界を広げることをお奨めします。
  自分で考え、感じ、表現することはこれからの農家には欠かせません。
  
  これは宮崎の繁殖農家のブログの大切な友人がご自身の経験から
  私に下さった素敵なメッセージです。
  
  > 息子さん、絶対に大学に行って見聞を広め、知性を磨いた方が
    必ず、いい人生を送れるはずです。決して、足踏みでも
    遠回りでもないはずです。

④ 休みはまとまって取れませんが、母親が家で仕事をするため
  子育ての環境として恵まれていると思います。
  たとえ綺麗な服を着ての仕事でなくても親が真剣に安全な食を
  作るため働いている姿を子供が見られることは価値のあることです。

⑤ ①と重なりますが、農業の将来が不安定な現在自分自身に
  言い聞かせることでもありますが、安全で安心な食を作る仕事は
  価値がある仕事で、誇りを持った生涯を送れる仕事です。

ときどき「息子さんに継がせますか?」と聞かれます。
その時には「彼自身が決めることです。もし継ぐとしてもきちんと
勉強をして大学を出てから継いで欲しい」と答えることにしています。

30頭の搾乳牛と15頭の子牛など育成牛。自宅敷地内の慎ましい工房。
それが私たち夫婦の世界です。毎日たくさんの名刺をいただいたり
華やかなパーティに出席する生活とは無縁です。
そんな小さな世界ですが、息子に何か一つでも誇りを持ってもらえば
これ以上の喜びはないし、もし何かの縁でこのブログを読んでくださった
方が一人でも酪農やフェルミエ農家を志して下さったなら
このブログを書き続けた甲斐があるというものです。 

自然に手が動いた記事ですが、もしかしたらこんなことを
息子や若い世代に伝えたくて3年近くも分身のようになったブログを
書き続けてきたのかもしれないととても幸せな気持です。


 
仕事メモ
主人が組合の旅行に行き、2日間ヘルパーが来てくれます。
子牛の哺乳は私がやりますが、多少ゆっくりできるので
子牛の登録申請や、請求書の作成などをしてついでに掃除もしておこう。

来週行う予定だった環境微生物検査は主人と話し合った結果
やるとしても、その価値やデータをどう生かすか考えてからと
いうことで一度白紙に戻します。

検査会社の担当もこの検査は主に大規模工場は行うところも
あるけれど、少なくとも県内で小さな工場で行った例は一件も
ないと言っていて、果たしてかなりの費用を投入してもデータが
どこまで有効に活用され担当者から将来に繋がるアドバイスをして
もらえるか見通しがなく、コストに見合った信用という対価が得られるか
疑問になったのが主な理由です。そして提言して下さった方に
検査を行うことを報告したものの、恐らく微妙に意思の疎通が円滑に
行かなくなったと理解せざるを得ない状況の中で、数万円を投資しても
データを有効に活用する自信がなくなったことも理由の一つです。
現在の私には精神的も肉体的にも微妙な問題に向合う自信がないことが
残念でなりません。自分自身が専門知識を向上させ自分の頭でデータを
分析し理解してベーベ工房の信用を高める自信ができた時に
もう一度検査の実行を検討したいと思います。

以上、仕事メモ。


焼菓子作り
ブログのお友達で、ハンドメイドの上手なお母さんがいます。
仕事と子育ての合間にときどき仲間で集まって作ったハンドメイドの
イベント(即売会)をカフェなどで開いている日記を読むたびに
私もこんなイベントが地元であれば参加したいなと思うようになりました。
彼女は縫い物系のハンドメイドですが、お菓子を作って参加の方もいます。

まだこんなに忙しくなる前は焼菓子を毎日作っていた時期がありました。
マドレーヌ スポンジケーキ ガトーショコラ バナナケーキ
バターケーキなどほとんどは自家用ですが、たまにプレゼントすると
リクエストをいただいたりもしました。

体調が回復したら、しばらくは書くことより焼菓子作りなど
地元のこういうことが好きなお母さん同士でも楽しめることに
没頭しようかと思います。桐生のいじめ事件などを見ていると
お母さん同士の連携も必要だと痛感したこともあります。

食の仕事もプロとしてやることは本当に神経をすり減らします。
作るだけでなく商売もとなると、回りに気を使いすぎるほど
使ってきましたが、体を壊してそれも少し考えようと思いました。
礼を尽くすのは仕事関係とお互いのやさしさが分かり合える人
のみにして、自分を卑下せず大切にしようと思います。

事務の仕事を信頼できる親戚に少しお願いして、穏やかで
普通のお母さんでいられる時間を増やしたいと思っています。
焼菓子を作りながら夢を持って仕事をしていた一番輝いていた
10年前の私の生活にタイムスリップしようと計画中です。


ひめりんご

 今年も青森のりんご農家さんとヨーグルトを物々交換しました。
 これは小さなひめりんご。息子が毎年楽しみにしています。

ブログについて (続)
前の記事について暖かいメッセージをありがとうございました。

ブログについてですが、しばらく体調を元に戻すことを優先し
ごく他愛ないことを綴ることになると思います。

管理するFC2がなくなってしまえばそれまでですが(笑)
私はこのブログを将来息子が読んでくれれば幸せです。

それからブログの更新をやめたときに飛ぶ鳥跡を濁さずに
しておきたいので書いておきたいことがあります。
私が一部の一般人の方の批判を書いたと心配して下さった
方がいらっしゃるので私なりの信条を述べておくべきと思います。

私は身近な家族や親戚、保育園のお母さんや友人など対等な
方のことを批判的に書いたことはないと思います。
政治家や芸能人は別ですが私が私人について批判的に書いたのは
一定以上の力と立場をお持ちの方(及びそのような家族の地位を
ひけらかす家族)など職務上その地位に応じた責任を負う立場の
方「つまり「社会的強者」が、職務上あまりにもそれに
ふさわしくない行動をしてそれに対して私が不快な印象を持ったり
傷ついた時のみです。できるだけ穏便な記事にしようと思ってきましたが
一定の常識は常に意識しておりますのでそのあたりはご理解いただきたく
よろしくお願いいたします。


  
               けい
ブログについて
このところブログで親しくさせていただいていた
お友達がブログを閉鎖されたりなどちょっと寂しいことが
重なりました。

私自身もブログを閉鎖することはないと思いますが
このまま書き続けて良いものか考えています。

加齢(?)と15年来の持病もあり私の体調が必ずしも
万全ではないことや、息子の小学校入学を控え環境が
変わること、そして何人もの方に読んで勉強になります
とか近況がわかって嬉しいですとメールをいただいたり
言っていただきますが考えてみれば、そう言って下さる方の
大半は情報発信をして下さるわけでもなく読み逃げがほとんどで
私の一方的な情報の発信、悪い表現で言うと垂れ流しになって
いないかと反省も含めてふと考えてしまったのです。

やっぱり先日の会議なんか出るんじゃなかったと思います。
思いっきり後に残るストレスを溜め込んだだけでした。
超多忙だったけど、自分で望んで応募して選んでいただき
責任を果たそうと純粋に思ったけど世の中そんなに真面目に
やらなくてもいいんだと嫌というほど見せつけられました。

食の現場の仕事って普通の人以上に真面目・誠実・モラル
最近は高度な専門知識や教養まで求められていると思います。
商売をやっているとなおさら。息苦しくなるときもあります。
この12年間に2回多呼吸症候群を再発させました。

ブログは仕事がらみだと意外に神経を使います。
自分の日記だからとたまには毒吐きを書いて
あとで自己嫌悪になったり。

もう3年近く書いたんだからそろそろブログを引退して
限られた友人とだけ交流しようかなとも考慮中です。

お友達は突然ブログを閉鎖しました。
私は自分の資料にも使っているから閉鎖はしませんが
もしばったり更新をしなくなったら引退したと思って下さい。(笑) 


無殺菌牛乳製チーズについて
チーズはフランスの多くのAOC(原産地呼称統制)チーズのように
無殺菌牛乳から作ったチーズが理想とされますが、日本では無殺菌牛乳
(山羊乳のこともある)製のチーズの輸入は認められていますが
国内での製造は禁止されています。

ここで少しAOCの説明を。

AOCの認定基準は大変に厳格で
              ① 原産地
              ② その地方に伝わる伝統的製法であること
              ③ 土壌管理
      認定を受けるには非常に厳しい要件があります。

衛生基準は特にEU発足後は近代的な基準になってきていますが、
伝統的な製法については厳格に守られています。AOCの目的は原産地と
土壌の保護にあり、製品が高く売れることで将来的に農業が継承されていく
仕組みを作ることで小規模生産者の保護を図り、国家レベルで食を
文化遺産として次代に繋げていこうと取り組んでいます。
有名なカマンベールもAOCの認定を受けるには無殺菌牛乳で作ることが
義務付けられています。

無殺菌の牛乳には乳酸菌など(有害ではない)菌が生きていて
殺菌した牛乳では出せない複雑なおいしさを発酵の過程で生み出します。
日本でも早く製造許可をと求める声も多いのですが、無殺菌牛乳製
チーズはおいしさの反面、リステリア菌による食中毒のリスク
(フランスでは死亡事故の例もあります)もあり販売者だけでなく
食べる人間にもリスクに関して正確な知識が求められます。
あるフランス人が日本人に「フグのようなもの」と表現したのは
そのあたりの取扱注意!を言ったものです。

フランスではチーズは国民食なので一般人も安全性については
心得ていて妊婦はナチュラルチーズを食べないようです。
(リステリア菌の問題だけでなく青カビのリスクもあるので)
リステリア菌自体は比較的弱い菌で、妊婦や乳幼児など抵抗力の弱い人間が
感染する菌です。日本で作られているナチュラルチーズは法律で殺菌が
義務付けられており保健所がリステリア菌の検査をしています。

気をつけなければいけないのは、チーズ専門店などに売られている輸入品のチーズ
(特にフランス産)です。「au Lait Cru」の表示があるものは、無殺菌の牛乳から
作られているので、妊娠中や体力が落ちているときは食べない方が安全です。

日本でも無殺菌牛乳製のチーズを作れるようにして欲しいという
チーズ職人や愛好家の声もありますが、フランスのように一般人に
知識が普及していない現状を鑑み、もし認可するなら販売店が
正確な知識を持ち無殺菌牛乳製のチーズには「妊婦や乳幼児など
抵抗力の弱いと思われる方にはリスクがあります」という
表示の義務付けが必要なことだと考えています。

ヨーロッパのナチュラルチーズはとかく美味しさだけが強調されますが
食中毒のリスクも周知させて安心して食べるものだと伝えたいと思います。

坂の上の雲
店にNHKのガイド本が出たのでご存知の方も
多いと思いますが、12月5日から4回放送で司馬遼太郎原作の
「坂の上の雲」の第二部が放映されます。

去年の第一部は主人公三人の青春時代でしたが、第二部は
正岡子規(香川照之)の死、そして秋山好古(阿部寛)と秋山真之
(本木雅弘)が軍人として日露戦争に向ってゆく日々描きます。

ガイド本を見ると第二部では(当然ですが)海軍のことが
多く描かれています。異例の若さで真之が作戦参謀に任命されたり
広瀬武夫中佐の戦死、東郷平八郎大将(渡哲也)の連合艦隊司令長官
任命のエピソードなど。

1993年に初めて原作を読んだ頃、私は父の海軍兵学校の同期の
方々に坂の上の雲の読み方について詳しくレクチャーしていただきました。
そして、戦前の日本で最高のエリート校の誉れの高かった海軍兵学校の
生活のことも膨大な資料をいただきました。

坂の上の雲の中で秋山真之が学費の問題で帝国大学への進学を
断念して学費のかからない兵学校に進学するエピソードが出てきますが
あのようなケースは昭和になっても多かったようです。
父の同期の方々は戦後大学に行き直して大企業の重役や官僚など
出世した方も多いのですが「田舎で兄弟も多くお金がないから
兵学校に行った」とか笑いながら「口減らしで兵学校に行ったのさ」
と言われる方も多かったです。私の父も毎日特高警察が家に来るお世辞にも
豊かとは言えない牧師の長男という事情もあり海軍兵学校に進学しました。
当時は旧制中学を出て旧制高校~帝大は多額の学費がかかりました。
それができない家の優秀な男子が陸軍士官学校や海軍兵学校を目指したのです。

父の入学当時(昭和18年)はすでに戦争たけなわでしたが
英語はしっかり学べるという環境だったそうです。
田舎のちょっと頭が良くて丈夫なアンチャン(OB談)を3年で
国費で一人前の仕官の卵にするため、体罰も日常的だったそうです。

坂の上の雲では最終巻、日露戦争に勝利して日本が沸き立つ中
自身の作戦により多くの戦死者を出した秋山真之が、以前の自分には
戻れないうつろな気持ちで親友だった子規の墓参りに行くところで終わります。
真之に扮する本木雅弘さんがインタビューで「まだ30代で親友の子規と
広瀬武夫を失い、国の存亡をかけた戦争の作戦を一人で作る苦悩は
想像を絶するだろう」と語っていましたが、本当にその通りだと思います。

日露戦争は明治の軍人が(陸軍も含め)貧しい家の優秀な男子がやむをえない事情で
選んだ職業をまっとうしたものだとも言われています。
坂の上の雲を読むたびに、進路の選び方や男の一生の仕事とは?と
少しだけ切ない気持ちになりますが第二部の放映を楽しみにしています。

独り言ですみません。


TPPには反対です
私にとって尖閣問題以上に気になるのがTPP(環太平洋連携協定)に
加入するかどうかの問題。党内からも農業対策が不十分として
異論が続出してとりあえず加入は白紙状態に。


 政府がTPP(環太平洋連携協定)の参加を検討している中で、農水省は10月27日
同協定に関連する影響(関税全廃時の被害)試算を公表した。牛乳・乳製品を含む
主要19品目の関税が全廃された場合、農産物の生産減少額(年額)は約4兆1千億円
食料自給率(カロリーベース)は14%程度まで激減する。このうち牛乳・乳製品の
生産減少額は4500億円にのぼり、国産乳製品は、ほぼ全量が輸入品に置き換わる。
その結果、行き場を失った北海道産生乳が都府県の飲用向けとして供
給されることになり、都府県の生乳生産は、プレミアム牛乳など一部を除き
ほぼ「消滅」するとみられている。
なお、同試算には林産物・水産物
は含まれていないため、影響はさらに拡大する。

       (社団法人 酪農協会HPより)

TPPに加入すると脱脂粉乳やバターはほぼ100%外国産になり
行き場を失った加工乳向け牛乳(主に北海道産牛乳)が本州に
流れることになり本州の酪農の多くが廃業に追い込まれます。

農業支援をしっかりしてから加入を考えると政府は言いますが
所得保障をすればよいものというわけではありません。
何より食糧の調達を今以上に輸入に頼るようになることは
安全保障の面からも非常に危険です。

経団連などは早期の締結を政府に迫っているようですが
最近唐突に民主党が発表した「企業からの献金受取の再開」
と何か関係があるのか勘ぐりたくなります。

感情論ではなく、酪農に関してはもしTPPに加入した場合の
加工乳向け牛乳をどうするかきちんと保証を数字で示さなければ
加入に賛成するわけにはいきません。

群馬も畜産県として農協関係団体は反対するでしょうが
以前書いたように群馬は経済連のトップも酪農団体のトップも
80才近い老会長がその座を一人で占めています。
TPPの対応策大丈夫ですかね?

ドギーバックにも慎みを
自分がマナーに通暁した人間とは夢にも思っておりませんので
そこを前提にお読みいただきたいのですが、最近のレストランなどで
食べ残したものを自己責任のもとに持ち帰るというドギーバック
とも称される風潮は食べ物を無駄にしない、ゴミを出さないことからも
大方は好意的に受け取られており私も基本的には賛成です。

但し、回りに与える印象や微妙なマナーの視点から見ると
一人づつ配膳された料理の持ち帰りと立食パーティーなどいわゆる
大皿盛りの料理の持ち帰りは微妙に(この形容詞が多くて恐縮です)
周囲に与える印象が違うように思います。

こんなことを考えたきっかけは先日出席した県の会議の後の
交流会(アフタヌーンティという雰囲気の立食パーティ)でした。
お開きになった後テーブルにはカナッペや果物、プチケーキなどが
かなり残りました。会場担当のマダムがアルミホイルを出して下さって
持帰りOKが出ました。私はお留守番をしている息子のためにとマダムに
お断りしてメロンを少々頂きました。残りの大半は女性委員お二人が
ホイルの包み数個にして持ち帰られました。「これも大丈夫よ!」と
歓声を上げながらホイルに包んでいるその雰囲気にマダムが苦笑しながら
「持帰りは自己責任ですよ!」と仰ったので、マダムは微妙に
お二人のマナーに違和感を感じられたのだなと拝察しました。

最近、昭和の人間の私は目的に大義名分あれば少々マナーが
悪くてもそれを恥じない雰囲気の社会になっていることに
かすかに生き辛さを感じることがあります。
食べ物を無駄にしないという大義名分のもとにマダムの
戸惑い顔をよそにごっそり残り物を持ち帰ることは時間を
無駄にしないという大義名分のもとに公共交通機関の中で
フルメークをする若い女性の羞恥心のないマナーとあまり
変わらないのではないかと思ったりします。

マナーというものの怖さはそれが行う人の美意識や良心
感性にすべてが委ねられていて、違反することが法律違反の
ように悪いことではないけれど、下手をすると回りから軽侮され
低い評価をされてしまうことにあると思います。商売をしていると
この評価が仕事に悪い影響を与えることもあります。

私は職業柄、食に関するマナーには敏感だと自認しています。
テーブルマナーという高度なものではなく、周囲にあさましい
みっともないと思われるようなことは特に食は本能に関わるだけに
自分ではしたくないと思い息子にもそれは伝えています。

半年程前、保育園の帰りにいつものスーパーに行ったら
同じクラスのお友達数人と会いました。子供たちははしゃいで
母たちを尻目にリンゴの試食コーナーに行きかなりの量の試食分を
食べて店長さんは「いいんですよ」と笑って下さったけれど
お詫びして、帰りの車で息子にああいうことはみっともないことだと言いました。
みっともないとどうなるの?と聞く息子に大人になってちゃんと仕事が
できないし、女の子にもてないと思うと言ったところ納得したようでした。

交流会の帰り、数個のアルミホイルを持参の風呂敷に入れている
件の女性委員に「全部召し上がるのですか?」とお聞きしたら
「一部はワンちゃんのよ。今日はドギーバック用に(風呂敷を)
 持ってきたのよ」と言われました。皮肉を言って恐縮ですが会議は
欠席してもその周到さにびっくりしました。
この方が食育アドバイザーをつとめる会に息子を連れて行くのは遠慮しますわ。

話が変わりますが、このブログで何回か書いた宮崎の和牛農家のウロンコロンさんは
食に関する感覚も絶妙です。牧場の再開直前、殺処分の苦労を癒すためにお二人で
小旅行に行かれた日記で、宿の朝食で食べきれなかった卵を大切に持ち帰り
次の目的地の温泉で温泉卵を作った様子がお茶目に綴られていました。
こんなことも共感を呼ぶお人柄だから、口蹄疫の記録としてだけでなく
NHKでブログが特番化されたのだろうなあと感嘆しています。


プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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