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お帰り!
昨日、預託していた県の浅間牧場から育成牛が一頭帰ってきました。
去年の5月に浅間に行ったので1年4ヶ月ぶりの再会です。
種付けをして来年の元日が予定日です。

JAのトラックから降りてきた彼女(名前はノンノン)を見て
主人も私もおお!と感激。
去年114キロだった体重は600キロ以上に成長してました。
浅間牧場では夏の間は放牧主体で自由に歩き回ってしっかりした
足腰を作ります。よほど居心地がよかったのでしょうね。

ノンノン

 昨日は牧草を食べた後は長旅の疲れかお休み中。
 人なつこい牛なので、私のことも覚えていてくれたようです。
 
平穏に牛を飼える日々は忙しいけれど幸せです。

ここでお知らせです。

このブログでも何回かご紹介した宮崎の西都市の和牛繁殖農家
川越久美子さん(ウロンコロンさん)のブログをもとにした
ドキュメンタリーが1NHKで10月4日の深夜0時~0時20分の予定で
放映されます。

  番組名 「NHKキュメント20min ブログにつづった口蹄疫」

放映時間 関東地区 10月4日(日曜深夜 0時~0時20分)
    関西地区 10月4日(日曜深夜 1時20分~1時40分)


NHK ドキュメント20min 公式HP


川越さんご夫妻はセリで購入した10数頭の牛と再建をスタートされました。
同じ畜産農家として本格的な宮崎の畜産の再興を心から祈念いたします。

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健康保険証 = ドナーカードには抵抗があります
臓器移植に関して個人の微妙な価値観や気持を書いていますので
積極的に臓器移植を容認される方は、不快に思われるかも
しれないのでスルーして下さい。

10月1日の国民健康保険証の切り替えに合わせて新しい保険証が
市から送付されてきました。私の住む市では一人づつカード形式に
なった保険証です。開けてみてびっくりしたのが保険証の裏面が
臓器移植のドナーカードになっていたことです。

カード

封筒の中には去年までは入っていなかった臓器移植ネットワークの
パンフレットも同封されていました。調べてみたところ市町村によっては
保険証にドナーカードを反映させなかったり、シール形式のドナーカードに
して保険証に貼り付けることができる意思表示シール形式のものもあるようです。

臓器移植に関する法律は以下のようになっています。

なお2009年の法改正により、2010年1月17日からは、臓器を提供する意思表示に併せて
親族に対し臓器を優先的に提供する意思を書面により表示できることになった。
また2010年7月17日からは、本人の臓器提供の意思が不明な場合にも、
家族の承諾があれば臓器提供が可能となる。これにより15歳未満の者からの
脳死下での臓器提供も可能になる。
                 (Wikipediaより)
                   

現在ニュースになっている移植は今回の改正で認められた家族のみの
承諾による移植です。この法改正で事実上15歳未満の子供からの
国内での臓器移植が解禁になりました。

ここからは私の全くの個人的見解です。
法改正で臓器移植が事実上大幅に要件を緩和された以上
行政が臓器移植を推進するような動きをしてもそのこと自体に
問題はないと思います。でもそれと感情はまた別です。
感情的なのは承知していますが、6才の息子の保険証の裏まで
ドナーカードになっている保険証には正直言ってかなり抵抗があります。
献血や生者 → 生者の生体間移植と臓器移植は全く次元の異なる医療です。

臓器移植ネットワークのパンフレットにあるように「あなたの意思で
救える命がある」ことは確かでしょう。でも臓器移植を受ける側になったと
したらどこかで他人の死を望む気持ちがないといえば嘘なわけで
私はそのような状況に身を置きたくないのです。またドナーになることを
承諾してどこかで私や家族の死を望まれる状況も耐えられない。
幼稚な感情だと思いますが、私は臓器移植のドナーになることは
現在のところまったく考えていません。

報道によると7月からはじまった家族の承諾のみによる臓器移植の中には
家族の突然の死の動揺の中で、強引に関係者が説得したのではないかと
噂される事例や、まだ生後まもない赤ちゃんのドナーが虐待の疑いが拭えず
家族の承諾が却下された事例もあったということです。
そういうあってはならない噂も聞く現状で、行政が保険証の裏面をドナーカードに
して住民に給付することには抵抗があります。
せめて従来の形式の保険証が希望かドナーカードと一体型の保険証が
希望か提出させた上で切り替えて欲しかったと思います。

現行法も、本人が臓器移植を明確に拒否していればそれを優先する
ことになっています。でも感情論だとはわかっていても小さな子供の
保険証の裏がドナーカードということはどうにも暗澹とした気持になります。

家族承諾のみの移植が開始されてから、皮肉なことに臓器移植を拒否する
人間が増えたそうです。法律を制定したからそれでOKではなく人間の
死生観の根本に関わる問題だけにデリケートな配慮をして下さることを
特に行政には切に望みます。

法律論ではなくまったくの感情論で申訳ありません。


夏の牛舎仕事のまとめ
先週後半から群馬はすっかり秋になりました。
夏の40度近い連日の猛暑が遠い日々のようです。

夏の間、牛舎では大型扇風機をいくつも回しましたが
平均33~35℃。牛も大変だったと思います。
ホルスタインは暑さに弱いため特にお産を控えた牛の管理は
細心の注意を払ったつもりです。出産後も味噌汁とビタミン剤を
すぐに与え、胎盤がちゃんと排出されたかを確認し食欲が
落ちていないかなどを2~3日は観察しています。

7~9月のお産はメスが3頭(うちジャージーが1頭)オスが2頭
F1のオスが2頭で母子とも元気で満足のいくものでしたが
9月に予定日の2ヶ月前に死産した母牛を体調が戻らないまま
廃用にするという悲しい出来事もありました。

猛暑の間は昼も子牛に水を与えたりとにかく熱中症には
注意しました。牛の仕事は牛が好きでなければとてもできませんね。
猛暑の中で牛よりも人間の方が倒れそうになったこともありました。

秋になり牛もかなり楽になったようでのんびり反芻しています。
子牛も元気に成長しています。

子牛

生後2ヶ月のジャージー子牛のあかりと
 生後1ヶ月のポプリも大きくなりました。
 ミルクをやる私を見ると突進してきます。

  


高雅なポエジー
今年はショパン生誕200年にあたり、11月には5年に1回のショパンクンクールが
開催されることもあり昨日は2000年のショパンクンクールのドキュメンタリー
がNHKで再放送されていました。

2000年のこの大会では当時18才のユンディ・リーが中国人として
初めて優勝。審査員として参加された中村紘子さんの非常に素晴らしい
解説が心に残りました。

中村さんは桜井洋子アナウンサーの「ショパンの演奏に求められるものは?」
という質問に「高雅なポエジー」と言葉を表現のニュアンスを微妙に
変えながら答えていました。
そしてショパンの曲を「ピアノにおけるベルカント(歌)」だとした上で
超絶的な技術は決してそれがショパンの演奏の目的ではないとも。

芸術とは何かと考える上で中村さんの言葉はとても心に残るものでした。



1960年代に優勝したポリーニやアルゲリッチのショパンの素晴らしさは
語るに及ばずですが、私がショパンらしい優雅な演奏として挙げたいのが
フランスのピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダの演奏です。
彼は1985年にあのブーニンが圧倒的な優勝を飾った大会で5位入賞を果たしました。

技術を見せる演奏ではありませんが、ブーニンも思わず聞き惚れたという
古き良き時代のサロンを感じさせる穏やかで上品なショパンです。
彼はピアノと同じくらい読書や観劇を大切にしているそうです。
彼のような個性のピアニストが今回も本選に残ってくれることを願っています。

ショパンコンクールでの優勝や入賞という結果は一生ものの輝かしい
栄光ですがそれと同時にプロとしてのスタート地点でしかありません。
ルイサダはコンクールの入賞歴以上の芸術性を備えた真の音楽家に
成長した数少ないピアニストの一人です。



食の仕事は奥が深い
去年、県が開いた農産物の販売戦略セミナーに参加して
こんな日記を書きました。


私はコストに見合った効果が上がるか疑問な限りは大手の会社のサイトを使った
電子取引をメインにするつもりはありません。
仕事の進め方を選んでゆくのも経営者の力量です。
コストに疑問を投げかけたところ、私はとある運営会社の担当に大勢の方の前で
「コストに見合った効果をあげている小さな生産者もいる。あなたがコストを
高く感じるのはやる気と能力がないからだ」と言われ唖然としました。

仕事は宗教ではありません。自社のシステムを売り込みたい気持ちはわかりますが
自社のシステムの価値観だけを認めそれに疑問を持ったり、自分には合わないと
他の方法を選んだ人間を「やる気がない」「能力がない」などと公言する人間をこそ
私は軽蔑します。
繰り返しますが仕事の進め方は千差万別です。それだからこそ仕事はやりがいが
あるのだと思います。そんな価値観を共有できる方と一緒に仕事はしたいと思います。

最近ひょんなことから県がこのセミナーに招聘した30代の
女性講師(?)がビューティ業界に転職して書いているブログを
発見し驚きました。
自分に自信があるのか写真を何枚も公開しいつも長く伸ばした爪の手でVサイン。(笑)
こういうレベルの人間が、講師として1年ちょっと前には県が講師として
招聘してプロの農家やJAの役付きの方の前で農産物のブランド化の
えらそうな、立派な講演をして私を無能と壇上から言ったのだからビックリですよ。

私が結婚して酪農をやってから13年。ベーベ工房を初始めて12年です。
ある程度の経験は積んでも農と食の世界は奥が深いと日々思います。
特に夫婦でやっているとそのステージ毎に営業に力点を置いたり
デザインのことを考えたり、最近のように安全管理や表示のことを
真剣に勉強したり。だから小さな家内工業でも飽きないのでしょう。

私がこの仕事をしている間は、結婚指輪や香水をつけることは
ないと思うし、ネイルアートの長い爪はありえないと思う。
(料理は日課だし最近はひそかにピアノの稽古しているし)

毒吐き日記でごめんなさい。



Good Job !
仕事から商業デザインやパッケージデザインは無意識にですが
アンテナを張っているように思います。

最近思わず心の中で「Good Job !(グッジョブ!)」と
叫んだのがこのデザイン。
9月14日に発売されたサントリーの缶コーヒー「Symple Style」です。

ボス缶

乳成分は脱脂粉乳は使わず牛乳のみ。甘味料は使わず少量の砂糖のみで
自然な甘さに仕立てていると赤のチェックマークで絶妙に表現しています。
思わずパクリたくなってしまうくらい心のツボにグッときました。

最近は牛乳は低価格の加工乳が相変わらず幅をきかせていますが
缶コーヒーの世界は牛乳のみ使用したものが高品質とされているので
ちょっと不思議な気持です。私は缶コーヒーは飲みませんが主人に
よるとこの「Symple Style」はスタバ級のおいしさなんだそうです。

酪農家としては牛乳100%使用が売りの缶コーヒーはご贔屓にしたくなりますね。



ディズニー・オン・アイスに行ってきました
昨日は前橋のアリーナ(自宅から車で10分程です)に家族3人で
ディズニー・オン・アイスのショーを鑑賞に行ってきました。
ディズニーランドに連れて行く余裕がないので息子の誕生日プレゼントも
兼ねてたまにはね。

ディズニー

夫婦でディズニーランドに興味のある方ではないのでディズニー関係の
イベントは初めてでしたが、スケートのショーはレベルも高く素晴らしかったです。
特にペア。高度な片手リフトやデススパイラルなどオリンピックでもレベル4が
取れそうな技を堪能させてくれました。
息子はミッキーとミニーが登場すると歓声をあげて喜んでいました。
出演者は誰もが観客を喜ばせようとする熱意に溢れていたし
素敵な2時間だったと思います。

噂には聞いていましたが、主人も思わずつぶやいたようにディズニーの
イベントは懐には決して優しくありません。
おもちゃにグッズなど安くても1200円~1500円。一万円がみるみるなくなります。
ディズニーランド本家がそうであるように会場内の自販機はすべて使えず
キャラクターの容器入りのかき氷が1000円超えという高さ。
救いは会場外に出店していた地元のおいしいパン屋やハム屋でおいしいものを
買えたことかな。

ディズニーランドのファンには申訳ありませんが一言。
ディズニーのライセンスのお菓子などはっきり言っておいしくないです。
息子は入れ物に惹かれて1500円もするキャラメルポップコーンを買わせておいて
一口食べて「これ嫌い」(爆)。確かにおいしいとは言いかねるお味です。
ディズニーのキャラクター容器に入っていればどんなにまずくても高くても
買ってくれるお客が多いから現状のままなのでしょうが、長期的に見れば
ある程度はおいしさと安全にこだわったものにシフトした方が良いと思うのですが。
神田精養軒のおいしいマドレーヌのミッキーバージョンなら即買いなのに。
今の子供はお菓子に関しては舌が肥えているし、今回のアイスショーもそうですが
企画は素晴らしいものがあるだけに、ご一考をお願いしたいものです。

子供時代から思い出に残るイベントは不思議なほどおいしい思い出と
結びついています。夏祭りの夜店の素晴らしくおいしい焼きそばや
特急列車で食べたバニラアイスクリームのおいしさなど。
息子のディズニーの思い出がおいしい記憶と一致しなかったのがちょっと残念です。

お正月に里帰りした時に息子と行った野毛山動物園(無料です)は
今も「また行きたいね」と二人で言っているくらい素敵な思い出です。
動物はもちろんですが、野毛山ソフトクリームのおいしかったこと!
真冬なのに息子のこの至福の表情!(表情が部分的なので特別公開)

息子

 くせのないおいしさが素晴らしい!園のスタッフが企画し乳製品会社と
 何度も試作を重ねてできた一品だそうです。これで300円。 
 ディズニー・オン・アイスの会場でこれが食べられれば最高です。


週末あれこれ
急に寒くなりました。衣替えも大急ぎでしなくてはいけません。

今日は午後から前橋のアリーナでディズニー・オン・アイスの
ショーを家族で鑑賞してきます。
なかなかホンモノのディズニーランドに連れて行ってやれないので
誕生日プレゼントも兼ねて出かけてきます。

ピアノのレッスンを午前に変更していただきましたので
これから出かけてきます。
新しい記事は夜にでもゆっくり書きたいと思いますので
よろしくお願いいたします。

みなさまも素敵な週末をお過ごしくださいね。
クラフトマンシップは忘れたくない
先週、東京の高級フレンチ「シェ松尾」が資金繰りに行き詰まり事実上の倒産。
事業は外食産業グループに譲渡されることになりました。

松濤の一軒屋フレンチから成長したシェ松尾はカリスマシェフの
事業展開のお約束(?)のように惣菜や菓子や店舗拡大路線を
展開し、最近ではよくある高級レストランの一つ程度に
ブランドの威光が下がっていたことも倒産の原因だったようです。

私が思うにブランドの魅力はただ一つ。
買うこと、持つこと、使うこと、食べることに高揚感を感じることです。
簡単に手に入り大量生産に走ると利益が増えることと反比例するように
カリスマ性は失われます。

私は元々大手メーカーが作る製品は別として、小さな生産者やレストランの
作るものはプロダクツ(Product)ではなくクラフト(Craft)であり続ける
勇気が必要だと思っています。特に最初クラフトであったものが周囲の
思惑もありプロダクツ化するとどこか製品の品位が落ちるような気がします。
ハナエモリやウェッジウッド社が事業譲渡に追い込まれた原因もあまりにも
安易に手に入ることでブランドの神秘性が失せたことがあるのではないでしょうか?

始めはコツコツとささやかにやっていたレストランなどが成功し
周囲から業務拡大や委託による大量生産の提案を受けることは
確かに光栄なことですし、言葉は悪いですが悪魔的な魅力もあると
思います。経営が安定するだろうという希望的観測も働きますし。

ブランドは少量生産で入手しづらく飢餓感があるから成立つものです。
「欲しいけれど手に入らない」状態をできるだけ長い期間続けることも
多少のあざとさを感じますが経営戦略です。
何より機械化されたラインから作られた工業製品的な製品と
職人の手作りで出来上がる製品は全く次元の異なるものです。

私たちに企業化などのお話がかかることはまずないでしょうが
(メーカーからの委託製造のお話は数回ありました)
どんな時にもクラフトマンシップ(職人魂)は忘れないように
したいと思います。華やかな夢を一時は持っても結局幻のように
消え去るのでは何も残らないことになりますから。



子供の食は楽しくが一番
2年前の北京オリンピックの頃に書いた子供の偏食に関する
記事に共感のコメントをいただきありがとうございました。
イチローも体操の世界チャンピオン内村航平くんもサッカーの
中田ヒデも子供時代から現在に至るまで激しく偏食野郎だと
いう記事なのですが、どの親にとっても子供が偏食だとか
食が細い場合、渦中にあると悩ましい日々を送ることになります。

偏食を考える

6才になった息子ですが、家ではわがままを言っていますが
去年あたりから保育園でも好き嫌いなくよく食べるようになったようです。
家でもかなり食べるようになりました。但し舌が妙に肥えていて大好きな
そぼろやからあげも絶対に私の作ったものしか食べませんが。

私も委員として加えていただいている県の食品安県民会議では食育に
ついての話題も出ることがあります。先回の会議で廃棄される食べ物が
多いことについて食育に熱心な女性委員が「廃棄が多いのは食べ残す子供が
多いからで親のしつけが悪い」と発言されいささかびっくりしました。
(廃棄が多いのは賞味期限前でも売場から下げる店が多いことも原因)

この女性委員のお子様は小さい頃きっと何でも食べて、母として
食べさせることに苦労されなかったのだろうなと思いました。
偏食や少食の幼児を持った母の悩みは本当に深刻です。
しつけで偏食が矯正できるなら悩みはないわけで。
たとえ嚥下障害など病的なものではないとしても、発育に問題が
出るのではと不安になったり、自分が苦労して作った離乳食を拒否されて
わけもなく泣きたくなったり。私も息子が3才くらいまでは偏食に本当に
苦労しました。育児ノイローゼの一歩手前になりかかったことも。

いろいろな方に相談もしましたが、吹っ切れたのが個人的に
親交のある県外のベテランの保育園の園長先生の言葉でした。

「朝は無理におにぎりでなくてもカステラやおせんべいに
 りんごでも食べられれば十分。これに牛乳を飲めば完璧よ」

この言葉で育児が楽になったお母さんはたくさんいるそうです。
私もその一人で、それからはこちらが辛くなるほど真面目に
やるのをやめて、日曜日のお昼はホットケーキに果物で十分
というお気楽な育児に転換して現在に至っています。

子供が小学校の中学年以上くらいになれば栄養バランスや
安全な食とに重点を置いた食育も大切でしょう。
でも小さな子供への食育は(アレルギーのことはまた別ですが)
まず楽しく食べること。これで十分だと思います。
大人だって楽しく美味しく食べることがどれだけ生きる
意欲を持たせてくれることか。まず楽しく食べることで子供は
生きる力を育んでいくものだと実感しています。

私の経験からですが、子供は低血糖になりやすいので
冷蔵庫にヤクルトやりんごを常備しておくと便利です。
それから、未満児といわれる3才以下の場合シンプルな
ビスケットやえびせん、ラスクなどの常備もお奨めです。

3才までは超のつく偏食野郎の息子でしたが体も
丈夫になり、頭も成長しました。
親ばかで恐縮ですが、学習雑誌に載っていた私立小学校の入試を
教えもしないのに楽しそうに全部正解で解いて私の方が驚きました。
少々の偏食も少食も大丈夫。気になることはどんどん回りに相談して
親の方もリラックスして子育てをできれば十分だと思います。

へなちょこ母のつぶやきでした。

将来について思うこと
仕事がうまく行っているときでも、漠然と将来への不安を感じたり
このままでよいのか自問自答して、感傷的になったり焼け付くような
焦燥感を感じたりすることはことは、きっと私だけではなく
誰にでもあることだろうと思います。

自分たちの手で作り販売先を見つけること。
このスタイルでベーベ工房が12年目を迎えられたことは
よくやったと自分なりに思うしこれからもこのスタイルで
やってゆくこと。これは揺るがないと思います。

比べるつもりはないのですが最近、同世代で多額の借金をしながらも
多くのスタッフを抱えて、業務を拡大し華やかに講演をしたり
有名人と対談したりして、農業は成功するビジネスだ!と
語っている同世代の経営者を見ると、家内製造にとどまっている
自分が何だか情けない存在に一瞬ですが思えて寂しくなりました。

昨日、10月に京都に行く時の夕食の予約をするために
イタリア帰りの料理人たむちん(ブログを通じて2年前に知り合った
誠実で才能あるシェフです)に電話をして、自分の上記のような
気持ちを聞いてもらいました。
これから自分の店を持つべく頑張っている彼は

「安心して生活ができて、ときどきおいしいものをお取寄せ
 できるけいさんの生活をすることがどれだけすごいことか」

と心温まる励ましをくれました。
同じ食の世界で夢に向って懸命に頑張っている彼の言葉は
不思議なほど私を落ち着かせ安心させてくれました。

時々こうやって気持ちが揺れることもあるかもしれませんが
牛と息子の存在がある限り私が今度も規模の拡大をすることは
ないと思いますが、息子が大学を出る17年後まではベーベ工房
を続けられたらと願っています。攻めの姿勢に出ることはありませんが
築いた信頼や品質を守るための努力は重ねようと思います。
もう一度基本的な部分から食の安全や製造環境の整備の部分を
学んで磐石にしたいとこの1ヶ月自分なりにテキストを読み
勉強しているのもそのためです。

主人の20才のときからのチーズ作りの夢をかなえて
仕事を通じて素晴らしい方々にも出会えて、プチ贅沢
をたまにはできるだけの収があって息子にも恵まれた。
満足しきっては進歩が止まるけれど十分幸せですよね。





秋の気配に物思うときにおすすめなのがバーバーの「弦楽のためのアダージョ」
バーバーは20世紀のアメリカの作曲家ですが、この曲は中世ヨーロッパのような
典雅な哀愁を湛えた名曲です。
ケネディ大統領の葬儀に使われたことで世界的に知られるようになりました。
(映画プラトーンでも印象的に使われています)
時にはとことん自分の感傷につき合うのも生きるためのエネルギーを補給する
ためには必要な期間かもしれません。


卵の話
卵が大好きで毎朝必ず食べています。
半熟卵が多いのですが、目玉焼きや息子のそぼろご飯
を作るときはいり卵の時もあります。

半熟卵を食べる時に使うのがこのエッグスタンド。
本当は横浜の母が息子にと送ってくれましたが息子はまだ
半熟卵が苦手なので私が失敬して借りて使っています。

卵容れ

群馬に来て嬉しかったのがごく普通の値段でスーパーでおいしい
卵が手に入ることでした。とりたててブランド卵ではありませんが
横浜ではそれなりの価格のブランド卵でないとおいしいと
思わなかったのでこれはとても嬉しいことでした。

ところで、私はアレルギーはありませんがサルモネラ菌による
食中毒が怖いので夏の間は卵かけご飯は自粛しています。
保育園でも初夏に息子たちが、軽くですが夏はなるべく生卵を
避けてねと言われたそうです。小さい子供は特に季節を問わず
加熱した卵の方がいいかもしれません。専門家に聞いたところ
洗卵してパックに詰めているスーパーで売っている卵は
まずサルモネラ中毒は大丈夫だろうとのことでした。

ごくたまにですが直売所などでチャボの卵が手に入る
ことがあります。本当はチャボを飼ってみたいのですが
牛の世話がある上、たまに鶏インフルエンザが各地で発生するので
これだけは主人がOKを出しません。
チャボを飼うことは引退後のお楽しみにすることにしています。



芸格というもの
79才になられた狂言師の野村万作さんが2007年から
続けてきた「万作・狂言十八選」の最後を飾る大作
「釣狐(つりぎつね)」を24.25日に厳島で演じられます。

釣狐は「猿に始まり狐に終わる」と例えられる狂言師の芸の最高峰に
位置づけられる大作です。人(役者)が狐に扮し、その狐がさらに
人に化けるという二重に化ける演目で、精神的緊張度も高く肉体的にも
極限を求められます。万作さんは体力を考えこの釣狐を面や装束なしの
「袴狂言」として演じられます。インタビューに答え「私も古狐なので
それが出せれば」とユーモアを交えて語りつつ「芸格と演技力で演じる」
と現代最高の狂言師の気概を見せておられました。

私は能はもうひとつなじめないままですが、狂言は中学生の時に
鑑賞して以来大好きで、万作の会にも入っておりもちろんご子息の
野村萬斎さんの大ファンでもあります。(流派は違いますが茂山千作師の
おおらかで豪快な芸もこよなく愛しています)

狂言は一言で言えば日本の古典喜劇です。コメディと言い換えても。
万作さんはHPでこのように狂言を紹介しておられます。

>内容も現実に根ざしたものが多く、筋も単純。
登場人物も二、三人だけのものが多く、能と違って歴史上の人物もほとんど登場しません。
おろかな大名、たくましい家来、ものほしげな僧、わわしい妻、こけおどしの山伏
愛しげな鬼、はては猿、狐、狸、蚊の精までが登場し、日常的な事柄のうちに
庶民の誰もが持っている生活感情の機微を洗練された笑いに表現しています。

能楽の大成者・世阿弥は、品のいい笑いを生み出す「幽玄の上階のをかし」であれと
言っています。この狂言の笑いこそ真に人間らしい感情の表出であり、健康で大らかな
人間への賛歌であると言えるでしょう。

     (野村万作公式HPより)


芸格という言葉があります。技術的な力量はもちろんですが
立ち姿だけで魅了するたたずまいや古典を演じても自然ににじみ出る
個性や観る者を心地よく包み込むゆとり。私は芸格とはそのような
ものだと解釈しています。

芸格を感じるのは狂言や歌舞伎などの古典芸能だけではありません。
60才を過ぎて奇跡のような「瀕死の白鳥」を1986年に東京で舞ったボリショイの
不世出の舞姫プリセツカヤや80代後半で幽玄の境地すら感じさせた20世紀を
代表するピアニストのクラウディオ・アラウの弾く「皇帝」など
長い年月を才能だけでなく気の遠くなるような精進で作り上げた芸術家の
至芸はたとえ年齢からくる技術的な衰えがあっても一生忘れられない感動を
多くの観客の心に残しています。

万作さんの釣狐はあるいは今回が最後になるかもしれません。
会場に行けないのが残念ですが、面も装束もない素のままの狐は
芸の集大成だけでなく、狂言の道をひたむきに極められた人間と
しての野村万作という一人の芸術家のたたずまいで観る人に
世阿弥の言うところの法悦の世界を見せてくれるものと想像しています。


犬の里親
三連休の世間ですが今日もヨーグルトの製造で忙しいです。
今日はちょっとペットの話を。

今日の朝日新聞で群馬県の保健所が持ち込まれた犬の引き取り期間を4日から
14日に延長し、すべての犬の写真をHPで公開したところ迷い犬が
飼い主の下に戻る率が急上昇し、成犬も含め里親が見つかって引き取られる
犬が大幅に増えたそうです。

犬の里親といえば4年前に我が家の愛犬ミミが出産した3頭の子犬を
牛の診療でいつもお世話になっている獣医さんの斡旋で里親に
引き取っていただいた思い出があります。

ミミの妊娠は望まない妊娠でした。当時この付近を野良犬化した
オス犬が(保健所にも多くの人が連絡したけれどなかなか捕獲
できなかったのです)徘徊しておりその犬の子供を出産したのです。
獣医さんに相談したところ、里親を紹介するNPOのイベントが一ヵ月後に
あるので、それまでミミに頑張って育ててもらえば紹介するということに。

1ヵ月後獣医さんが3匹の子犬をイベントに連れて行ったところ
すでに子犬求めて多くの方が並んでいて3匹ともあっという間に
里親が決まりその後も大切に飼われているようです。

ところで、愛犬のミミですが2004年に愛犬の太郎が老衰で死亡した時に
主人の同級生の犬が産んだ子犬をもらいました。それがミミです。
メスということもあるのですが、太郎に比べて能天気ですが可愛い奴です。
生前の義父が時々ミミに「太郎の方が賢かった」と言っていましたが
ミミは愛すべき犬です。

ミミ

撫でてやるとこんなポーズも見せてくれます。

猫は残念ながら保健所でもほぼ全頭が殺処分になるそうです。
不幸なペットを増やさないためにも不妊手術はしっかりと。ですよね。

良い牛乳とは?
先日この日記で書いた取引先(大手オーガニック宅配の会社です)
の製品紹介の横に書いた「遺伝子組換え非分別飼料使用」の
表示の件で改めて理想の牛乳と現実のギャップを思いました。

この会社も理想はオーガニック牛乳や乳製品なのでしょう。
でも現実はオーガニック牛乳のための酪農家はほとんどおらず
実際に出ているオーガニック牛乳はタカナシ乳業のものと
明治乳業が北海道限定で出しているもののみ。
(HPを見たらオーガニック牛乳がなかったのですが明治はまだ
 販売しているのでしょうか?)

有機JASで認定されるオーガニック牛乳の要件は次の通り。

飼料は有機飼料
・放牧など牛にストレスを与えない飼育方法
・病気治療を除いた抗生物質を使わない
・遺伝仕組み換え飼料を与えない

有機牛乳は農薬や科学肥料を2年以上使わずに育てた餌が必要。


放牧を条件とする限りオーガニック牛乳は国内では
広がらないと思います。

何より価格。1000ccパックで400円~500円。
酪農の本場のフランスでも高価格のためオーガニック
牛乳は伸び悩んでいます。
まして日本のように200円の牛乳でも高いと言われ
安価な成分調整乳が売れている国ではオーガニック牛乳が
今後伸びるとは思えません。

売れないとわかっているものをコストや手間をかける
生産者は酪農家ならずともほとんどいないと思います。
理想の生産物はあっても、その価格が高ければ売れない現実があります。

私はオーガニック牛乳が理想というスタンスよりむしろ
牛乳そのものの細菌数や乳成分などの質や牛がどれだけ健康か
ということに現状では評価の基準を置くべきだと思います。

イタリア映画の巨匠フェリーニは「やりたいことをやりながら商業ベースに
乗せるのがプロ」という至言を残しました。
牛乳も同じで、健康に牛を飼い常識的な価格で売れる良質な牛乳を
安定して買っていただくこと。この基準で消費者に長く支持される
牛乳が一番良い牛乳だと思っています。

オーガニックだから高い牛乳でも売れる。それは幻想です。
食の安全や安心の理想を謳っても売れなければ何もなりません。
心では理想を描きつつ、相対的に安全と安心。
自分のできる範囲で良い牛乳を生産すれば十分だと私は思うのですが。



脱ゆとりのランドセル
私生活ブログとだぶるところもありますが少しばかりこの話題を。

来年小学校に入る息子のランドセルはまだ買っていませんが
あれこれチェックはしています。最近は一年中CMもやっているし。
2011年度からの脱ゆとり教育を受けてランドセルが重量はほぼ
同じながらどこのメーカーのものも大型化するようです。
教科によっては現在の25%分も教科書が厚くなるのでその
対策だそうです。

私はまだ子供が学齢に達していないので詳しくありませんが
ゆとり教育は弊害も大きかったと思います。
私たちが子供時代の詰め込み教育や受験戦争の弊害を軌道修正
するためのゆとり教育だったと思いますが、基礎学力の低下は
大学教育のレベルの低下やひいては社会人としてどう?と
いうところまで影響したと個人的には感じています。

同居している義理の甥っ子(彼の名誉のために書いておくと
勉強もスポーツも抜群のハンサムな中学生です)が小学校低学年の
時の教科書を見たことがありますが薄くディズニーのイラスト入りで
これで知的好奇心を持てというのが無理と思えるものでした。

40代も後半になって思うのは、社会に出たら競争に巻込まれますし
良い仕事をするために、自分なりの言葉で伝えるための最低限の教養は
生きるための条件として必須だと言うことです。

恥ずかしながら、私が大学に行った理由は「親も大学を出て親が
行けと言ったから」という極めて受身なものでした。
初めて勉強をして読書をしてきて良かったと心から思えたのは
皮肉なことに今の仕事をしてからです。

明治時代の日本が一応近代国家の体を成すことができたのは
一にかかって教育に力を注いだからとも言われています。
それがいつからなんだろう?受験や勉強の弊害ばかりが言われるように
なったのは。どこの学校を出たという以上に、自分で考え悩み、必要な
ことは資料や恩師を探し、教えを受けそれを自分の中で消化できるように
努力をする。これこそが生きる力だと思います。

息子はちょうど脱ゆとり教育の一期生となります。
一人っ子の彼がこの家を(職業は問いません)継ぎ素敵な
女性に選ばれて素晴らしい友人を持って生きてゆくには
知的好奇心を勉強を通じて育んで生きる力をつけてやることも親の務めだと
考えているこの頃です。

熱くなってしまい申訳ありません。 


PS

知的好奇心を育てるには教師に恵まれることが第一ですが
私の母が言うように「良い子になるためのものばかりでなく
大人の読む本や音楽が雑多に回りにあることも大切」と思います。
12歳の時こっそり親の本棚から拝借して読んだクリムトや
歌麿の画集の強烈なエロスは今も鮮烈な思い出です。
あれが私の大人への一歩だったのかもしれません。



ブラウンスイスのこと
昨日、同じ組合の酪農家の奥様が思いがけずお越しくださいました。
その牧場で数頭飼っているブラウンスイスが増えたので次にメスが
生まれたら、できれば買ってくれれば嬉しいとお話をいただきました。

ブラウンスイス

次のメスの子牛がいつ誕生するかは、神様のみぞ知ることなので
時期は未定ですが、とりあえずお願いしました。
一つだけ出した条件は生後2ヶ月くらいの可愛いうちに欲しいということ。(笑)

実はここの酪農家が3年前に栃木からブラウンスイスを導入する
時にお話をいただいたのですが、栃木の牧場が提示した牛の
状態に対して価格が高すぎて断念した経緯があります。

ブラウンスイスは上記のサイトの説明にあるように
乳肉兼用のうすい褐色の牛で、チーズ作りに適した牛乳を
出すので日本でもいくつかの牧場で飼われており群馬でも
数頭ですが飼養されています。

但し、専門家に聴くとジャージー牛より大きい上に繁殖が
難しく何故かオスを生む確率が高いということです。
ホルスタインでもオスが生まれるとちょっとがっかりするのですが
ジャージーやブラウンスイスのオスの子牛になると
辛うじて引き取ってくれる牧場はありますが価格は無料。

主人は以前からブラウンスイスを数頭飼いたいという夢を
持っているので、時期は未定ですが子牛が来るのを楽しみにしています。

ところで、ブラウンスイスを飼養している牧場のサイトを
見るとブラウンスイスの素晴らしさを熱心に伝えてくれるのですが
みなさん、オスの子牛が生まれたらどうやっておられるのか知りたいところです。

人間と違い、ジャージーやブラウンスイスも含めて乳牛の世界では
誕生が喜ばれるのはメスの子牛のみ。仕方がないとはいえちょっと
牛に気の毒な気がします。

理想の危機管理
工房にエアコンも無事に入りだいぶ暑さも落ち着いたので
10月に入ったら環境微生物検査を行う予定です。

昨日書いたチーズの指定保存温度の変更のための検査も含め
私が、大企業とは比べるべくもありませんが自分なりの危機管理
システムを作りたいと努力している理由はただひとつ。


   クレームや品質管理について問い合わせがあった場合
   私ではなくても科学的データの裏づけを持った説明ができる
   体制を作ること。

これにつきます。

今後、私が長期で入院したり(縁起でもないけれど)そんな
事態にならなければ私の書斎兼仕事部屋に他人が入って
仕事をすることはないと思いますが、一言でいえば工房内の
衛生管理~ヨーグルトやチーズの細菌検査のデータをファイル
して置いて、万が一のクレームや時々いただく製品についての
問合せに迅速かつ冷静に丁寧に対応可能な資料をまとめて
おきたいと考えています。

クレームや込み入った質問も財産という言葉があります。
最近ようやくその意味が理解できるようになりました。
どれだけきちんと作っても、その製品ならではの一種の
弱点や欠点もあります。実際のお客様の声から初めてわかる
ことも多く、真摯に小手先ではなく改善を図ってゆくことが
小さくても自分で築いたブランドを続かせることになるのです。

一般の方はもう忘れた方が多いと思いますが2000年の雪印の
食中毒事件で初動の対応の稚拙から、雪印ブランドの牛乳が
姿を消した(現在はメグミルクとなっています)衝撃は反面教師として
今でも強く心に残っています。

危機管理システム作りは誠実や正直という主観的な美徳ではなく
純粋に客観的なデータと正確な知識を持って築きたいと思います。
勉強することが山のようにありますが、未知への挑戦が楽しみでもある日々です。


 
息子の誕生日でした
昨日は忙しい一日でした。
ヨーグルトの出荷に息子の誕生日の準備。
午後からは民主党の代表選も気になりとにかく慌しい日でした。

保育園に行く前に息子が作って欲しいと念を押したのが
鶏のからあげときゅうりのたくさん入ったマカロニサラダ。
誕生日なのにお恥ずかしいばかりの定番メニュー。(汗)
でも息子に言わせるとママのからあげが一番なのだそう。

お昼から下味をつけて準備し、仕事に戻り夕方はテレビで
ニュースを見ながらキッチンでからあげとサラダを作って
牛舎に行き......。さすがに疲れ切って早々に眠ってしまいました。
息子の誕生日は毎年、本当に忙しい日になります。

息子を出産したのは結婚8年目。あきらめていたところに
奇跡的に授かりました。子供は神様からの授かりものとつくづく感じます。
高齢出産の上に初めての育児は予想以上に大変で、子育てが楽しいと思うように
なったのはここ3年くらいです。最近は一人前の会話で私もたじたじとなっています。

来年はいよいよ小学生。就学前検診やら何やらで急にお入学モードになって
いて私の方がなかなかついてゆけません。東京の私立小学校にお受験させる
お母さんは本当に凄いなと思います。

ところで早くも公文式の塾に行かせたりブログなどを読むと
幼児教室にたくさん通わせているご家庭もあり田舎にいる私は
びっくりするのですが、息子の教育で一つだけ考えていることがあります。
ご存知のように酪農家は夕方の仕事がありしかも家事もあり
いくつも塾や習い事の送迎はできません。そこで群馬大学の学生課で
バイトなどの斡旋をしているので、週2日ほど家庭教師を学生さんに
お願いするつもりです。特に絶対に私が教えられない算数。
(私の数学の能力のなさは自他共に認めるレベルです)
たとえ万が一酪農をやるということになっても、できれば大学にゆき
ある程度の教養はつけて欲しいと自分の経験上からも願っています。

息子は最近は結構字も上手に書き、クラスに好きな女の子がいて
大きくなったら「動物のお医者さん」になって好きな〇〇ちゃんと
結婚して、と妄想たくましく話してくれて笑えます。
親ばかですが仕事も趣味も大事ですが一番大事で愛しいのは息子です。

親ばか日記を失礼しました。




指定保存温度変更の検査覚書
仕事のメモです。

木曜日に検査機関にモッツァレラとリコッタ両方のチーズが
保存温度を 5℃ → 10℃に変更して賞味期限内に
有害な菌などの発生がないか検査をします。

モッツァレラが10日、リコッタが7日の賞味期限という前提です。

担当によると

  5℃  → 10℃の指定温度変更は何もモラル上も
  品質管理上も問題がないとのことです。

無事にクリアできることを祈ります。



 
千人の忠実なファン
リコッタチーズを毎週提供させていただいている
伊勢崎のイタリアンレストラン「CALMA]さんですが
7月のオープン以来順調に人気を集めているようです。

何故1回しかまだ行っていないのに順調だと想像できるか?というと
かなりの頻度で何人もの方が「伊勢崎 CALMA」で検索して
私の ↓ の記事にアクセスされるからです。

伊勢崎のCALMAへ

高木シェフの自宅兼用の瀟洒なレストランはセンスがあるのに
アットホームで本を片手に何度でも行きたい雰囲気のお店です。
ぐるなびでもあったように、高木シェフの塩の使い方のセンスは
絶品で季節の野菜を使ったペペロンチーノは忘れられないおいしさです。
他の県内の有名なイタリアンに行った時、あの絶品パスタとティラミスを
思い出して切なくなったほどでした。

ところで私もこうやって利害関係を超えてこの小さなレストランの魅力を
伝えるべく記事を書いているのですが、こういう熱烈なファンの行動は
芸術家や小さな生産者や店が生計をたててゆくには大きなメディアに
単発で紹介される以上に大きな力を発揮するそうです。

いわゆる「口コミ」ですがこれについてアメリカのジャーナリスト
KEVIN KELLY が1000 true fans、日本語にすると千人の忠実なファンという
タイトルで優れた分析をしていますので一部を紹介したいと思います。

芸術家、音楽家、写真家、工芸家、俳優、アニメ作家、デザイナー、ビデオ作家
著述家などのような創作者、すなわち芸術作品を創作する人は誰でも
生計を立てるためには「千人の忠実なファン」を集めれば良い。


「忠実なファン」とは、あなたが創作したものを
何でもかんでも購入する人のことである。あなたが歌うのを見るために200マイルの
道のりを自動車で走ってくる。あなたの作品の「超豪華 再発売 高画質版ボックスセット」を
買ってくれる。すでにその低画質版を持っているのに。あなたの名前をグーグルアラートに
セットしている。あなたの絶版作品が出てくるイーベイのページをブックマークしている。
あなたのコンサートの初日に来る。あなたにサインを求める。
Tシャツやマグや帽子を買う。次の作品が発売されるのを待ちきれない。
そういう人たちが忠実なファンである。


(七左衛門のメモ帳より)

千人の忠実なファンを獲得するにはできるだけ彼らと直接に関わる機会も
必要だと筆者は述べていますが、考えてみれば大企業ではなく個人業者
(芸術家も含め)は安心して食べてゆけて、創作意欲を掻き立ててくれる
ファンによる応援と時には愛情のこもった批判があれば十分に何かを
社会に発信できるのだと思います。

不思議なもので、多くの人はまだメジャーになっていないけれど自分に
とってはかけがえのない美やおいしいもの、優れたサービスに出会うと感動を
誰かに伝えたくなる衝動がわいてきます。
お気に入りのものをギフトで送ったり、ブログで紹介したりこういう
熱烈なファンが千人いれば十分にプロとしてやってゆけるという
理性的だけど楽天的なマーケッティング論は素直に素敵だと思います。

千人の本当のファンがいてくれれば十分に幸せ。
そう考えると小さな農家やお店の人生も捨てたものではないと元気が出るのです。



グルダの「皇帝」
懸案事項も先方との話し合いが上手くゆき解決です。

元気を出したい時の音楽といえば若いときは何といっても
クィーンの「We will rock you」でしたが最近はもっぱら
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」です。
私の場合、さらに条件があってフリードリヒ・グルダの弾く皇帝!




フリードリヒ・グルダ(1930~2000年)はウィーン音楽院で学んだ
正統派のピアニストですがジャズも一流でとにかく洒脱なピアニストでした。
荘重な「皇帝」を重苦しくなく弾いて感動させられるのは彼だけと思ってます。

グルダは10代の頃のマルタ・アルゲリッチの師匠でもありました。
天才少女だった彼女はグルダとおしゃべりばかりしていたそうですが
受けた影響は大きかったに違いありません。

今日は仕事が一段落したら、明日の息子の誕生日の準備です。

「窯変 源氏物語」
秋は読書の季節です。
実を言うと私はそれほど多くの本を読んできたわけではありません。
本当に気に入った本を何年にもわたって読み続ける読書です。
平安文学は枕草子と源氏物語そして古今和歌集が好きです。

源氏物語は現役の作家だけでも田辺聖子、瀬戸内寂聴
の二大女流の全訳がありどちらも私の愛読書です。
それにも増して90年代初めから現在に至るまでずっと
読み続けて飽きないのが橋本治さんの

「窯変 源氏物語」(文庫版全14冊)です。

橋本源氏の特徴は光源氏の語り(源氏の死後の
宇治十帖などは紫式部の語りという設定)によって
物語が展開される、男の視点による源氏物語ということです。

全14冊の中でも特に好きなのが第8巻。(ぼろぼろになり最近また買いました)
原作でいうと真木柱の巻~若菜上の巻。
特に玉鬘(たまかつら)の結婚がこの巻では非常に
きめ細かな心理描写で描かれています。

橋本治版を読むと源氏物語の中で最も作者の紫式部が
愛情を込めて新しい時代の魅力を持って描いたヒロインが
玉鬘だとわかります。
玉鬘は夕顔の娘で、母の死後乳母たちと九州をさすらって
苦労をしながらも美しく賢く見事に育った娘です。

光源氏と玉鬘の関係を橋本さんは

「夫婦や恋人や親子という関係ではなくとも
 信頼と愛情で結ばれた稀有な関係」

と実に魅力的に描いています。

この巻の中で(原作では若菜上)立派に髭黒の右大将の妻
そして母になった玉鬘が、養親ともいえる源氏のために
40才の賀のお祝いの宴を心を込めて執り行う場面は読むほどに
本当に豊かな男女の関係とは何かを考えさせられる素晴らしい場面です。

原作で紫式部は玉鬘を表現する言葉に

 労あり(才能があり心ばえがゆきとどいている)

 才めく(かどめく。と読みます。きらびやかな才気がある)

と使い、相反する二つの魅力を持った女性として独自の
魅力を与える表現で玉鬘の魅力を描いています。

源氏と玉鬘の関係(亡き母の夕顔は源氏の若い時の恋人でした)は
橋本流に表現すると「二人の間には何も起こらなかったけれどその後も
ずっと心の通う仲の良い関係は続いた」という平安時代には稀有な関係でした。

源氏物語の中では源氏の恋愛相手は藤壺の中宮や紫の上、朧月夜
や六条御息所などで玉鬘はあくまで養女分という存在です。
(中年の源氏はひそかに若い玉鬘に想いをかけているのですが)
でも恋愛ではなくとも強い信頼とやさしい愛情に満ちた二人の
関係を描いたこの第8巻は私にとってベストオヴ恋愛小説なのです。

遺伝子組換え非分別の表示について一言 
大手オーガニック会社の宅配コースでヨーグルトを扱っていただいてもうすぐ
3ヶ月になります。最初のものすごい数の注文が落ち着いてほっとして
いたら半月ほど前からかなり注文数が落ちて不思議に思いました。
何気なく宅配のカタログを見るとベーベ工房のヨーグルトの写真の横に
赤字で「遺伝子組換え非分別飼料使用」とありました。
ノンホモ牛乳で有名な乳業メーカーさんの横にもありました。

この飼料のことは去年社長(日本のオーガニック市場の草分け的な存在)が
お越しになったときもお話をして、ご理解をいただいています。
去年の秋からの直営店での扱いを経て宅配に組み入れていただきましたが
「非遺伝子組換え非分別」の表示は突然8月下旬頃からはじまったようです。

牛乳や乳製品に関しては乳牛の飼料の材料が遺伝子組換え非分別か
どうかを開示する義務はありません。
(おそらくほとんどの酪農家が私たちと同じようは配合飼料を使っていると思います)

牛のメインの飼料に自家栽培のトウモロコシと牧草を与えていますが
その他に配合飼料やビートパルプやふすまをJAから購入して与えています。
(1)のエントリーで書いたようにずっと配合飼料は特別に非遺伝子組換えの
トウモロコシや大豆を使ってブレンドして与えていましたが2008年に穀物投機
に端を発する異常な価格高騰で輸入先のアメリカでは家畜用の非遺伝子組換えの
穀物の入手が困難になりました。(あっても異常な高価格)
そのため経営上のリスクも考慮の上組合に依頼し現在の非分別の原料を使用した
配合飼料を使用しています。

この件について会社に電話をして飼料について表示義務があると
思った上での表示なのかと聞いたところ「お客さんへのサービスだ」
とのことでした。担当者と週明けの今日表示について協議する予定です。

取引先に飼料の段階からの情報を科学的なデータを元に誠実に開示することは
フェルミエ農家として私の良心をかけて取組んできたことです。
それを結果的には消費者のイメージを悪くして売上減につながる
表示に利用された(会社はそこまでの意図はなかったと思いますが)ことは
今後、正直にすべてのデータを開示することが良いものか考えさせられました。

特に遺伝仕組み換え関係は表示義務についてもまだ発展途上で
それだけに消費者に正しく情報を開示するためには慎重に事例を
考える必要があると思います。


最近のお取寄せ
気がついたらこのごろこちらのブログではおいしいお取寄せや
ギフトのことをずっと書いていませんでした。

最近、自分が年をとったせいかはたまたものぐさになったのか
お取寄せやギフトで選ぶのは、おいしいことは当然ですが

     すぐに食べられるもの

これに尽きます。(とキッパリ)
湯豆腐のだしまでセットされた京都の藤野豆腐や夏には特においしい
ご飯のお供、京都のお茶漬けうなぎ(ほうじ茶とあられもセット)や
柴漬け、そして季節の果物やお見舞いなら長崎の福砂屋のカステラなど。

先日のアンアンはお取寄せ特集でしたが、内容がいまひとつだったので
立読みにしました。若いタレントがお奨めするものがレアすぎるものや
写真では美しいけれど冷凍された状態で届く肉まんやちまきなどが多かったから。
家庭で冷凍したちまきを蒸しても作りたての味は再現できないし
意外と時間がかかるので(まるで旅行に行って家事をするような気がして)
私はギフトや手土産には使いません。

せっかくおいしいギフトが届いたら手間をかけずにすぐに食べられるものが
一番気持ちが伝わるように思います。

最近、おいしいお気に入りを集めたファイルをかなり整理しました。
上記のすぐ食べられるものやおいしいワインをまとめてリストアップ
してあります。お奨めを一つ紹介しますと最近は物産展でも有名ですが
鳥取の吾左衛門寿司は重宝しています。賞味期限は3日ほどなので
ギフトの場合は相手の都合を確認しなければなりませんが
遠くに住む親戚のお祝い事などにはここの鯛寿司などをお送りすると
おいしくてすぐに食べられるので喜んでいただけます。

米吾の里HP

昔、駆け出しの会社員だった頃、上司に頼まれて手土産を
用意するのは私の仕事でした。暑い季節に100%喜ばれたのが
千疋屋の新鮮なフルーツや夏みかんのゼリーでした。
考えてみれば20代の頃から私自身いただいて嬉しかったのは
すぐに食べられるものでした。吾左衛門寿司は当時まだ無名でしたが
後輩が帰省先の鳥取から送ってくれたのが最初の出会いでしたので
私の趣向は20年来あまり変わっていないのかもしれません。




 
チーズの保存温度のこと
来週、検査機関にチーズを提出して8~10℃で品質が保てるか
検査をしてもらうことを予定しています。
10日間の賞味期限をクリアできるようならば、現在ラベルに
5℃前後と表示している保存温度を10℃前後に変更することも検討します。

チーズの保存温度のセオリー(というか理想)は
以下の通りです。

文芸春秋発行の「チーズ図鑑」では以下のようになっています。

 保存で必要なことはチーズを乾燥と窒息から守ること。

  加熱して圧したものは 6~10℃
  フレッシュチーズは 0~4℃
  他の種類は 3~6℃

チーズ専門店ではチーズの種類によって保管庫の温度を変えています。

現実には開閉式の冷蔵ケースで管理できるチーズ専門店以外の
スーパーでは陳列式の冷蔵ケースに並べて販売することが
多いため5度℃前後での管理は実際には難しくなっています。
(開閉式でも取り出しのために開けると7~8℃に庫内温度は上昇するようです)

スーパーの冷蔵庫が適温に保たれているかチェックする
シートなどが置かれていますがあの温度は多分冷蔵庫の
温度計がつけられた奥の方の温度で一番下段の目立つ場所なら
10℃が保たれていてば上々で5℃は難しいと思います。

実際にスーパーに置いているチーズのラベルを見たところ
モッツァレラなどフレッシュチーズも10℃前後での保存の
指定がなされていました。

保存温度の設定は本当に奥が深いです。
例えば低温殺菌のノンホモ牛乳は10℃前後だと消費期限が
短くなり5℃前後ならかなり品質が安定するようで
指定保存温度8℃という牛乳もあります。

指定保存温度5℃ → 10℃への変更の場合はいわば
保存条件のハードルを下げることになるので客観的なデータを取り
品質が保てることを証明できることが大前提です。

友人のチーズ職人と保存温度のことを話しました。
彼はモッツァレラを10℃前後指定でやっているそうですが
保存温度の設定は取扱い店の冷蔵庫の事情やさらには宅配便の
庫内温度の兼ね合いもあり、生産者にしてみれば生命線ともいえる
奥の深い問題だと意見が一致しました。

ともあれ来週に行う検査の結果を待ちたいと思います。


エコと食の安全の関係
エコ(地球環境の保護やもったいない精神)はそれ自体としては
正しいものであっても時に食の安全と相容れない場面があります。

例えば、7月に参加した食品安全県民会議で議題となった
ドギーバッグ(外食をしたときに食べ残したものを持ち帰る
ための容器)の討議でも食べ物を粗末にしない考えは正しくても
もし食中毒が発生すれば持ち帰らせた店側の責任になるため
エコを優先するか安全を優先するか委員の立場によって意見が
別れることになりました。

昨夜はお取引先のオーガニックショップからメールをいただき
ブログで工房内にエアコンを入れたことを読まれたようで
「自分はエアコンが好きではない。回りに緑を植えていれば
この夏も夜はエアコンなしで過せた」と微妙な表現の指摘を
いただきました。私はすぐに返事を書き商品紹介のお礼と
「エアコンを入れずに扇風機をかけたり窓を開けて作業することは
埃や虫などの混入リスクがあるため安全な製造のためご理解を
いただきたい」と伝えました。

そしてリサイクルびんの回収と再使用の場面でも二つの価値観の
相反を感じます。衛生に支障を来たさない範囲では現在も
回収とリサイクル使用をしていますが、限界量以上の空きビンの
受入れは中止させていただきました。確かにリサイクルは環境や
資源には良いと思います。でも同時に洗浄のための水や洗剤そして
塩素をたくさん使うことになり、何より空きびんから雑菌が持ち込まれる
リスクも高いため悩みましたが受入れを制限することにしました。

法律学的に表現すると利益衡量という思考方法になるのですが
私はたとえ熱心なエコ論者から「もったいない」「もっと自然に」
と言われても、プロの生産者としては食の安全や衛生管理を優先
するつもりです。付け加えますといかに自然や体にやさしい環境で
作ってもカビや大腸菌が発生したりまして食中毒を引き起こせば
取り返しのつかない信用失墜に繋がります。プロの生産者に
求められる安全に作るための基準は漠然とエコだのロハスだの
美しい言葉よりもずっと科学的で緻密で厳しいものだということを
消費者にもご理解いただければと思います。

どこまでの覚悟?
ご本人が読まれたら.....とも思い迷いましたが
今後酪農や乳製品作りを志す方に読んでいただけたらと思い
この記事を書きます。決してそのようなつもりはありませんが
傲慢に思われたらお詫びいたします。

1月ほど前にこのブログを読んでくださった女性から
チーズを作りたいと思い試作しているので東京に行った
帰りに伺って教えていただきたいとメールをいただきました。
お電話でもお話したのですが

 ① まったく農業以外の分野から故郷ではない土地で就農して
   10ヶ月になる。

 ② 初めは普通の農業希望で県庁に研修先の相談に行ったところ
   たまたま酪農家を紹介されて現在ご主人がその牧場に研修を
   兼ねて働きに行っている。

 ③ 奥さまであるその女性は建築関係の一流の資格を持っていて
   今までその分野の仕事をしていた。お子さんはいませんとのこと。

チーズなどを加工してみたいと思うがとりあえずは組合を
作り補助金をもらって作れればとおっしゃっていました。

とても聡明そうな方で好感の持てる方で気楽にやれば?と
申し上げたのですが、あれからご夫婦の置かれた現状を考えると
今後、自分の牧場を持ち一生の仕事として酪農をそして
チーズ製造をされるのかかなり疑問を持ってしまったのです。
まだ1年足らずの酪農経験。しかも県に牧場を紹介されたからという
受身のスタート。しかも後継者として家業を継ぐのではなく全くの転職。

酪農は正直言ってとても大変な仕事です。
休みはなく利益を上げるには飼養技術と牛への愛情
そして体力と根性も必要です。しかも牛の導入や機械には
莫大なお金が必要です。最近見かける後継者のない牧場で
研修を受け居抜きで譲り受けるなどしなければまだ40そこそこの
全く農業経験のない夫婦が簡単に経営することは難しいと思います。

まして加工となると酪農が安定してから手をだすことで
何となくやってみたいというなら体験牧場で十分です。
名の通った牧場ならこういう方に教えてくれることはないでしょう。
申し訳ないけれどいつまで酪農をやるかが見えてこないのですから。
私も、既に牧場を経営し一生の仕事として酪農や加工をする
覚悟のある方にならば本気で助言しますが.....。

あるいは、ブログを読まれて都会の会社員から転身して私が趣味も楽しそうに
やっている印象があったのかもしれませんが、田舎の地主農家の長男に嫁ぎしがらみも
たくさんあってその中で自分なりの人生を生きたいとあがいてきたのが
私の今までの生活です。根性はあるとは思いませんが逃げ出す(つまり離婚や
実家への入りびたり)女性がいてもおかしくない環境です。
そこに何となく勤務で酪農をやっている方が来られても何を助言すれば
良いのかわかりません。

何度も書きましたが農業も酪農もプロとしてやるには非常に厳しい仕事です。
好き、と才能がなければ絶対に割に合う仕事ではありません。
知識を出し惜しみするわけでは決してありませんが、ブログを読んで
教えてくださいとメールする前にもう一度どこまでの覚悟がおありか
真摯に考えていただけませんか?

傲慢に感じられたとしたらお詫びいたします。

PS

酪農とベーベ工房の両立はやりがいもある代り逃げ出したくなる
ほど大変です。それだけに私は誰にでもできるからやりなさい
とはとても言えません。また主人の作る才能はありますが私の
場合多分に運に恵まれた部分が多いので助言するほどのものが
あるかどうか自分でも自信がないことをご理解下されば幸いです。


 
一回で元を取った?
トウモロコシの刈取りをする予定が台風の影響で大雨ですが
やるべき仕事がたまっているので今日はそれをやる予定です。

昨日はエアコンを入れた部屋でヨーグルトの充填と発送準備でしたが
本当にはかどりました!
体力的にも楽で集中力もキープできてパートさん二人も喜んでくれました。

除湿もできるのでガラスびんの外側の結露もなく
衛生管理の面からも安心して出荷できました。
製造上のリスクもかなり軽減できると思います。

オーバーではなく1回で元を取った気分です。
モチベーションを保つためにも入れて本当によかったです。

今週のチーズはお休みします
タイトル通りなのですが、飼料用のトウモロコシの刈取りのため
申訳ありませんが今週のチーズの製造はお休みさせていただきます。

8月下旬~9月中旬のうち1週間は毎年トウモロコシの
刈取り~貯蔵があり1年間の中でも一番多忙な季節を迎えます。
そのため年によってはこの週はヨーグルトだけの製造で
チーズの製造を1週休ませていただく年もあります。

安全でおいしい製品は自分の責任を持てる範囲で製造すること
というセオリーは経験を積むほどに大切なことだと実感しています。
それと同時に、責任を持てる範囲の見極めにはある程度の年月や
時には失敗という経験も必要なことだと感じています。

責任を持てる製造には何より心身ともに健康で集中力を
保てるコンディションが必要です。要注意のサインを列挙してみますと

 ① 明らかに製造限界を超えた受注をうまく割振れないとき。
   「できません」と正直に現状を伝える勇気は必要です。

 ② 私たちのように牛の飼養や畑の管理をしている場合
   製造加工以上にそちらの仕事が目一杯の状態のとき。

 ③ 受注をたくさんいただいて幸福な状態のはずなのに
   膨大な量に圧倒されて仕事への情熱が低下しているとき。

このような時は思い切って取引先にお願いして一回だけでも
製造を休んでコンディションを戻すことも良いと思います。

欠品は確かに迷惑をかけるネガティブな事態です。
でも責任や能力を超えて無理に製造をして不良品を
作ればお客様にもっと迷惑をかけることになりますし
何より信頼を失うことにも繋がります。

今年は9月に入っても連日の猛暑で心身ともに私たちも疲れています。
この状態でトウモロコシを刈った上にチーズ作りはとても無理。
急なお休み決定でしたがお取引先も理解して下さったのでほっとしています。

来週からはまたおいしいチーズを作れるように頑張りますので
どうぞよろしくお願いいたします。



プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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