義父の新盆で慌しくしていますが今日はまたホルスタインの
メスが生まれ牛舎がにぎやかになりました。
ベーベ工房も12年目を迎えました。
最近は社会のサイクルが早いこともあり10年以上
同じ商売ができていると感嘆されます。
私は大学卒業後10年OLをやって結婚したのでベーベ工房の
仕事をしている年月の方が長くなりました。
私は決して根性はないし、根気強くもなくむしろ
気まぐれで飽きっぽい性格だと自覚しています。
そんな私が弱音をはきつつも10年以上ひとつの仕事を
継続しているのは自分でも驚きです。

理由はいくつかありますがまず生活の手段だということが
大きいのですが、何と言っても牛の世話を365日やる酪農の
延長にベーベ工房があることが大きいと思います。
結婚当初は土日休みのリズムがに体がなじんでいる状態で週末に
なると疲れでダウンしていましたが最近はよほどのことがない限り
5時に起きて牛舎に行き仕事をしてから家事をしています。
そのリズムの延長に週1回ずつのチーズとヨーグルトの製造が
あることも継続できている大きな要因だと思います。
酪農という現場から仕事をすることは大変ではありますが
思わぬメリットもあることに気がつきました。
それは食のことを話したり書いたときに少なくとも
現場を知らない机上の空論と叩かれたりしないことです。
製品を作っても「儲けたいから作っている」と見られることも
幸いにして皆無です。やはり毎日家畜のの世話をすることは
食の世界では奇麗事ではなく重みのある仕事なのだと思います。
牛の世話は大変ですが、もし他の牧場から牛乳を買って製造だけに
専念していたら?私はとっくにベーベ工房からリタイアしています。

この仕事は決して利益の大きいものではありません。
子牛から育てている可愛い牛の牛乳からと思うからできるのですよ。
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