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思うこといろいろ
民間所有の種牛問題は所有する農家が殺処分を受入れることで
決着されることになりました。新たな発生がなければ口蹄疫の終息に
向けて大きく動き出すこととなります。

yahooニュース

今回の大臣対知事のバトルに発展した騒動を見て感じたのは
何故、法を誠実に執行しようとした行政機関のトップ(大臣)が
ここまで感情レベルで批判されなければいけないのかという疑問です。
内容はさておき、外国からも奇異の目で見られていることと案じます。
行政府が作った法律を行政が執行することは法治国家の基本原則です。

今回、民間所有の種牛の殺処分をJAなどの生産者団体が県に要請したことで
一部の現地の農家のブログのコメント欄は以前からの民主党&大臣批判に
加えて農協(JA)批判もものすごいことになっており唖然としています。

JAのことは以前も書きましたが、私たちも組合員で飼料の購入や
保険等お世話になっています。金融面でも気心が知れているだけ銀行より
ずっと便利な存在です。時々新規就農して新型モデルの農業ビジネスで
成功された方がJA不要論やJAに出荷する生産者を馬鹿にするような
ことを書いていますが、それこそ大きなお世話だしJAを徒に排除する
ことで生産者としての道を狭めることになると懸念しています。
今回の種牛の問題も多くの組合員を抱えるJAが出荷がこれ以上
停滞することは大きな打撃となるため、現行法上では違反状態の
種牛の処分を求めたことは決して間違っていないと思います。

私たちは1998年に「組合に牛乳を出荷する中で自分のブランドで製造する」
という前例のないことを始めましたが、義父の陰に回っての心遣いもあり
JAや出荷先の酪連にも非難されたりまして邪魔をされたことなど
一度もなくむしろ応援すらしてくれたことを今でも感謝しています。
農家でいる以上、私にもお上意識などさらさらないけれど露骨にJAを
敵対視することはやらない方が利口です。純粋にビジネスライクに
付き合ってよいところを利用すればいいかと思います。

それにしても、あの宮崎の農家のブロガーもその応援団と称する
一般の方々も農家として生き残るためには一つの思想や信条に
固執することが素朴で純粋な農家としてあらまほしいと思って
おられるのでしょうか?それとも酪農家でありながら商売も12年
やっている私がしたたかなのでしょうか?

酪農家として商売をしてわかったのは、世の中にはさまざまな
人間や方法があるということです。まして従来どちらかといえば
良く言えば素朴、悪く言えば無知というイメージの酪農家として
仕事を軌道に乗せて家を守ってゆくには柔軟な感受性と全方位型
交渉能力(八方美人というわけではありません)が必須でした。
私はビジネス書一切読みませんが17才のときに初めて読んだ
塩野七生さんの名作「ルネサンスの女たち」のイザベッラ・デステ
(マントヴァ侯爵夫人。優れた政治手腕と高い教養で有名)の
生き方を座右の銘にしています。

 >幸か不幸か、イザベッラはエステ家という中級の貴族の家に生まれ、マントヴァの
 これも中級のゴンザーガ家に嫁いで一生を終える。(略)イザベッラの誇りは
 しかし、彼女を平凡な中級の貴族の女として終わらせることを許さなかった。
 彼女は全てを利用する。政争も芸術も彼女自身も。与えられた自分の
 環境を乗り越えるために。
                 (塩野七生 ルネサンスの女たち より)


農家を取巻く環境は相変わらず厳しいものがあります。
それを乗り越えて安全な生産物を作り、家を守ってゆくには
いろいろな価値観に耳を傾け、尊敬できる方には自分から心を
開いて謙虚に教えを請い、自分なりの価値観や方法論を確立して
ゆくことが不可欠です。いたずらに国粋主義的な政権批判や
感情論だけのJA批判からは何も得られない。
私はこれからも自分なりの価値観を作るために少なくとも
リベラルで柔軟な人間ではありたいと思っています。

まとまらない駄文になってしまい申訳ありません。



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プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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