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体調不良の原因
タイトルの通りなんですが。(汗)
ただの夏バテではありませんでした。
昨夜から眼が腫れて痛くて、でも今日は行きつけの
眼科は手術日で外来は休み。というわけで前橋まで行きました。
先週からのものもらい(麦粒腫)の悪化かと思ったら

  霧粒腫 (さんりゅうしゅ)

だそうです。何かの拍子に瞼の中の皮脂腺が詰まって小さな
塊ができたところに炎症が起きているそうで、やさしい女医さんは
見るなり「これは痛いよね」の一言。
切開は腫れが引くまで「血の海になるので」(先生談)できないそう。
残念。(マゾか?)で、とりあえず痛み止めと抗生物質が出ました。

過労に梅雨時独特の気候が重なると本当に体を壊しますね。
というわけで今日はゆっくりします。
申訳ありませんが、家族など火急の電話以外は携帯は出られませんので
よろしくご了承ください。

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ネットオークションの高額販売
ここ数年ネットオークションなどで人気商品に法外な価格を
つけて売ったりまたその目的のために人気商品を仕入れる
人間が後を絶たず、初期からの常識あるファンの眉をひそめさせています。

ヤフーオークション(ヤフオク)などで特に高額販売の飲食物で
有名なものを列挙してみます。

  石垣島ラー油 (最近のラー油ブームで桃屋のラー油なども)
  十四代 (山形の高木酒造の地酒)
  森伊蔵 (鹿児島の芋焼酎)

最近はこのように元々はひっそりと愛されていた商品が何かの
拍子に有名になると転売目的のために入手してネットオークション
などで法外な価格で売りつけることでさらに人気を煽り、品薄状態に
してさらに価格が釣りあがるという一種異常な状態を目にします。
(森伊蔵は一升瓶2000円前後のものがヤフオクでは30000円以上)

友人でもある辺銀さんの石垣島ラー油は少量生産もあり新規の
客は8ヶ月待ち!そんな背景もあり入手した心ない人間が法外な価格で
ヤフオクなどに出品する例が後を絶ちません。

森伊蔵は会社で15日に電話申込みの抽選をして(当選率0.2%)
一応直売をしていますがそれでもネットでの高額な転売が後を
たちません。

高木酒造の十四代は直販をしないのでより不透明な印象です。
販売特約店が一般向けに抽選販売をしたり、不人気銘柄酒
との抱き合せ販売を強要したり。十四代を法外な価格で転売する
ための購買者も多数存在します。

どうして買えない?十四代

十四代は地元の山形での販売特約店が一軒で地元軽視だと
見識ある好酒家に蔵元としての姿勢に疑問を呈されたり
度の過ぎた希少物扱いは却って製造者のイメージを損なっています。

需要 > 供給 だと価格が上がるのが経済原則ですが
それでもこれらの人気商品のヤフオクなどでの価格は常軌を
逸していると思います。800円のラー油が5000円、2000円~3000円代の
地酒が30000円以上。(抱合せだともっと高い)
いくら人気でも価値のある骨董品ではなく現在も製造中の食べ物飲み物でしょう。

何より私が嫌悪感を持つのは、人気商品にハイエナのように群がり
それで暴利を貪ろうとする人間の存在です。
そしてこういう品のない人々が価格だけ釣り上げてまさにバブルで
物の価値を作ろうとする厚顔無恥なやり方。
精魂込めて作った製品が認められた途端に文字通り肉食獣の
ような人間たちに利用され食い散らかされる状況はどうみても異常です。

私も時々ヤフオクでイギリス製の石けんなど国内で入手できないものを
買っていますが、化粧品などでこのような本来の価値を遥かに越えた
悪質な価格になっているものはありません。
日本人はいつからこんなに食べ物(酒類も含めて)に異常な価値観を
持つようになったのか。

私は上記の十四代に関するサイトの筆者も書いているように
食べ物は良くも悪くも本来の販売価格の価値のものでそれ以上の
ものではないと思っています。ましてそれを高額で転売して不当に儲ける
手段のものではありません。一見ファンを名乗ってのこれらの行為は
逆に商品や作り手の価値を落とすことでしかありません。

行列を作って手に入れることや、不当に高い価格をつけることを
良い製品ともてはやす風潮をどうにかしない限り私はこの国の
偽装表示や食にまつわる不正はなくならないと思っています。

優れた製品は良い作り手と良い買い手があってこそのものです。
高額オークション対策は場合によっては法的規制も必要ですが
作り手自身の毅然とした態度も大切だと思うのですが。
書いているうちに熱くなってしまい申訳ありません。

1993年に逝去された作家の森遥子さん(1941年生まれ)がバブル期に
若い女性向けに「食べもので並ぶことは戦時中の配給品でもあるまいし
レディのすることではない」と書いておられたことが心に残っています。
昭和一ケタ生れの母も同じことを言っていました。
若いときにちゃんとした大人に接することもまともな買い手を
育てることになるのかもしれません。




体調不良
このところの湿気と気温ばかり高い天気のせいで体調不良です。
でも仕事は休めず....。(号泣)
もともと頑強ではない私にとって梅雨時は鬼門なのですが
今年は特に天候不順がストレートに体を直撃です。

忙しいですがなるべくゆるゆると過して夜のパラグアイ戦に
備えたいと思います。 
皆様もどうぞご自愛くださいね。




 
最後まで愛情をかけることの尊さ
私にとっても書くことが本当に辛いのですが......。
宮崎の西都市の川越さん(奥さまのHNがウロンコロンさんです)ご夫妻が
愛情込めて育ててこられた牛たちはワクチン接種を受けて29日に殺処分される
ことになりました。ご主人の伸一さんと奥さまのブログをずっと読ませて
いただいていますが、自分たちと重なる部分が多いだけ自分のことのように
辛いです。

ご主人がブログに書かれた次の一文は牛飼いとしてよくわかります。

>
お別れの時は、地元の牛関係さんたちが牛つなぎと補てい、積み込み、
運搬の手伝いにきてくださるのですが、以前から生産者には大事な牛達を
乱暴に扱うと噂になってる方がいます。その方と、以前、俺にとってとっても
傷つくことをされた方を我が家の搬出作業からはずしてもらうように
対策本部へお願いの電話をしました。
その2方や協力されてる方は、早く終息させるためにお忙しい中頑張って
らっしゃるんですけど、俺にとってはごめんなさい、もやもやな悪い空気で
家族同然の牛たちとお別れしたくないから。
これで2人の方と疎遠になります、けどこれだけは譲れませんでした。
牛たちとあと2晩しかいられない


まぢめに牛飼い、たまにはバイク乗り(ご主人のブログ)


2003年に産後の経過が悪くベーベが予後不良になった時
もうほとんど意識のないベーベが生きたまま引きずられてトラックに
乗せられることが耐えられなくて、いつもお世話になっている獣医に
お願いして牛舎内で安楽死させてもらったことがあります。
今でも悲しい思い出ですが、これ以上苦しめたくないという私の
気持ちを理解してくれた獣医には今も感謝しています。
すべての牛を殺処分される川越さんご夫妻の悲しみに引きくらべるのは
おこがましいけれど、あの時のことを思い出しました。

川越さんご夫妻は、殺処分とわかっていても下痢の続く子牛の
治療を獣医に依頼し(獣医も人の心のわかる方だと思います。)
愛情込めて牛たちの世話をしてこられました。
寄せられた多くのコメントにあるようにご夫妻のもとに
生まれて牛たちは幸せだったと心から思います。

ご夫妻は牧場の再建を強く希望されています。
再び元気な牛の声が牧場に戻る日を祈らずにはいられません。
菅首相は「最小不幸の社会を作りたい」と所信を述べましたが
その言葉通り、こんなに牛にひたむきな愛情を誇りを持って
かけてきた若い畜産農家たちが必ず再建できるような政策に
真剣に取組んで欲しいと切に願います。

最後の瞬間まで精一杯の愛情を牛に注いだ方が再チャレンジ
できないようならば、そんな国は国家とは言えないとちょっと
過激ですが私は思います。

もうすぐ出産
2008年8月生れのジャージー牛「ちろり」は来月
初めての子供を出産予定です。
これは去年の子供時代の小さなちろり。

ちろり


ジャージー牛はホルスタインよりずっと小柄で原種に近く
早熟です。だから順調に育てば生後2年足らずで母になります。

ジャージーがどのくらい小柄かといえばホルスタインの
生後1年くらいの育成牛より小さいといえばおわかりでしょうか。
でも濃いミルクを出してくれて、ホルスタインより病気にも
強く頼りがいのあるパートナーです。

2003年に主人の大学の後輩に初代のキャサリンを
譲ってもらってから7年がたちました。
ちろりはキャサリンのひ孫にあたります。
7年で4代........。2004年生れの息子は来年ようやく小学生。
ジャージーを見ていると時の流れの早さにちょっとびっくり。

ともあれ無事の出産を願うばかりです。
できればメスを。頼むよちろり....。

ところで賭博問題に揺れる角界ですが、大嶽親方(元貴闘力)と
大関琴光喜の厳罰は避けられない模様です。
親方になる資格があったのに角界に残らなかった舞の海秀平さんや
元藤ノ川の服部祐児さん、KONISHIKI(小錦)について何で?
と思っていましたが、今回の賭博の件でなんとなくわかったように
思います。名解説で人気の舞の海さんは社会科教師の免許を持ち
服部さんは筑波の大学院を引退後卒業して現在はアマチュアの指導をする
准教授。明晰な頭脳で有名なKONISHIKIはいまやタレントとして
成功し教育テレビの「日本語であそぼのレギュラーで息子のアイドル
コニタンです。知的な彼らには相撲界の現状は耐えられなかったんだろうな。





バッハ フーガト短調(小フーガ) 
幼稚園から高校までピアノを習っていて、平均律や対位法などの
楽典も一応勉強しました。頭では理解していてもフーガをわかりやすく
説明しろと言われてもできなくてずっともどかしい思いをしていました。
最近、車の中で小フーガを聴いた息子が「ママ、この曲同じ旋律が
4個聞こえるけど手は2つなのにどうして?」としつこく聞いてくるので
説明をすることに。息子もピアノは習っているけれど5才児相手の説明は大変!

フーガト短調(小フーガ)は小規模だけれど実に数学的な建築美にあふれた
バッハの代表作の一つです。




小フーガは4個のメロディー(ソプラノ アルト テノール バス)の
組合せによるフーガつまり4声のフーガです。

最初に5小節までがソプラノによる主題。
6小節目から次に音階をずらしてアルトが主題を弾き
その時にソプラノは対旋律という別のメロディーを奏でます。
最初の主題がさらにテノール次にバスと引き継がれ4声全部に
出そろったところで短い間奏部を経て、主題と対旋律をさまざまに
組合わせて発展させてゆき(展開部)最後にバスが主題を奏して終わります。

息子にはさらにわかりやすくソプラノ~バスをABCDとした上で
そこに仲の良いお友達の名前を書き、Aちゃんが最初に歌ったら
次はBちゃんが....と説明したところおおよそは理解できたようでした。

バッハは早く両親を失い音楽家の長兄に育てられたこともあり
大学へは進まず教会の付属の音楽学校で一般教養も学びました。
兄は弟の非凡な音楽の才能に気付いていて、むしろそれだからこそ
ラテン語や文学や数学などの一般教養を音楽以上にしっかり学ぶことに
心を砕いたそうです。それもあるのかバッハの音楽は非常に数学的かつ
論理的な美しさを感じます。この小フーガは特に。
数学はまるきり才能のない私ですが、ずっと昔から頭がまとまらない時は
気がつけば小フーガを聴いています。

私にとっては長年の懸案事項だったフーガの説明。
何とか息子が納得してくれて大仕事を成遂げた気分です。


予約生産にした理由
関越道の駒寄SAでのヨーグルトの売上がPRに力を
入れてくださっていることもあり予想以上に好調で寄せられる
オーダー数すべてにお応えできないちょっと心苦しい状況です。

ベーベ工房はヨーグルトもチーズも予約生産を取らせていただいて
います。月に2回お取引のスーパーは予め月末に次の月のオーダーを
FAXで下さることになっており、その他一定数を毎週納品するお店
隔週でお送りする個人客などほぼ全量予約での生産です。

この形態はごく自然にベーベ工房を始めた当初から取っています。
直売をしないのでいつも在庫を抱える必要がないことと
売り切れない量を作って牛乳を無駄にしないために土曜日までに
次の週の発注をしていただくシステムをとっていますが
この方法にして本当に良かったと思います。

営業は大変ですが、それでもレストランや直営ショップの運営よりは
精神的には楽です。「お客を待つ」という状態は私の手に負える
ものではないので、営業する時は酪農の傍らの製造なので
週1回の予約生産しかできないことをきちんと説明をしてご理解を
いただけるように努力しています。

現在、お陰さまでたくさんのオーダーをいただき何とか経営を安定
させることができたのは取引先の理解があってのことですが
計算できない商売は自分に向いていないと自身の性格を見極めた
ことも功を奏したと思っています。私は始めた年の秋に畜産フェスティバル
で売って知人がお情けで買ってくれただけという玉砕をして以来
一度も自分が店頭に立っての販売はしていません。カラオケですら苦手な
私は元気なノリの求められる売り子はとても無理。その代わり計算できる
システムを築くこと(この部分では真剣に仕事をします)や計算できる
前提があれば生き生きと努力はできます。
自分のできることとできないことを見極めて商売をして本当によかったです。

ところで商売に対する自分の性格をどこで見極めるか?なのですが
意外と子供時代にはその片鱗が誰しのぞかせることがあると思います。
例えば囲碁や将棋トランプや花札などのゲームへの感性。社会に出てからは
どういう貯蓄をするか、普段の生活をする時に守りのタイプか攻めのタイプかなど。
私は子供時代から七並べをすると自分でゲームが作れず、貯蓄は元金保証ものしか
やったことがありません。週一回の予約生産は冒険心のない商売ですが
せいぜいお取寄せや本やCDで道楽をしたい私には十分な利益だと思っています。


今は防疫 > 観光 でしょう
東国原知事が数日前、次のようにブログに書いておられました。

>「宮崎に遊びに行っていいのですか?」とか「観光に行っていいのですか?」
というような素朴かつ基本的な質問がかなり多く寄せられている。ちょっと驚く。
 宮崎は、県外から一体どう思われているのだろう? 

 答えは、「全然問題無いです」。ただ、悪戯に発生・畜産農家やその周辺等に
近付いたりはしないで下さい。また、県内の道路や施設で行われている消毒等には
ご協力をお願い致します。危機管理意識の醸成や口蹄疫による市民生活への
影響や口蹄疫に対する正確な知識・意識等を持って頂くために
今の宮崎の現状を体感・体験して頂くことも重要かも知れない。



こちらは6月10日に牛を殺処分された川南町の酪農家ムッチーさんの
今日の日記です。


>今、苦しいのは、畜産農家だけでは、ありません
もちろん、私も承知してます
観光業、運送業、各商店、など、色んな方々も苦しんでます
一般の方々も、普段の生活にも支障が出ております
でも、でも、このまま、観光客を受け入れてたら、
今まで、必死に、口蹄疫を広げないために
自分の子供同然の可愛い、牛さん、豚さんを天国に
見送ってこられた方々の農家の努力が無駄になりそうです
ど~~~か、ど~~~か、
皆さん、今しばらく、踏ん張ってもらえませんか
もう少し、我慢していただけませんか
先が、少し見えてきてますが、でも、ここで、安心して
皆さんの気持ちが緩んでしまったら、もう、取り返しのつかない
もっと、悲惨な地獄を迎えなくてはならない気もします・・・


自分が酪農家だから言うのではありませんがまだ口蹄疫が
終息していない現在、ムッチーさんの意見が正しいと思います。

私は東国原知事を嫌いではないしよく頑張っておられると思います。
でも、感染が一気に拡大したGW前にはまだ観光に未練を残していて
結果的にGW過ぎからは手のつけられない惨状を招いたと思います。
感染畜の処分が終わりほっとするのはわかるけど、ちょっと落ち着いたら
またぞろ観光に未練たらたらの印象です。ムッチーさんの言われるように
また感染が広がったら壊滅的になるのに......。

近年は国を挙げての観光立国化。群馬も来年7月~9月にJR東日本と
県がタイアップした大規模な観光キャンペーンであるディステネーション
キャンペーンが行われ県には専門の部署も設けられています。
観光がもたらすさまざまな経済効果や人的影響を否定するつもりは
ありません。でも口蹄疫や去年のように新型インフルエンザが蔓延した
パンデミック状態だとしたら何が何でも血道をぶちあげてまで
行うべきものとは思えないのですが。

観光が盛んになれば思わぬ病気が持ち込まれるリスクもあります。
観光大国を目指すなら観光のもたらす光と影の部分にもしっかり
目をこらして対策を立てるべきだと思います。

防疫と基幹産業の保護は国の最重要政策です。
観光業界には申訳ないけれど現在の宮崎の状況では
「欲しがりません、おさまるまでは」が最優先でしょう。
観光客ウェルカムを知事が煽ってどうするんだとちょっとあきれています。

食べることでは裸の王様になりたくない
銀座の老舗イタリアンに伺った時に料理長に銀座は都会なので
ナチュラルチーズの使用量が多いのか聞いてみたところ
「あまりにも匂いのきついチーズは特に会食やパーティでは
敬遠されるので特に希望がない限りあまりにも個性的なチーズを
お出しすることはない」ととても印象的な答えをいただきました。
本当の食通ほど正直に嫌いなものや苦手なものを伝えられるのかも。

最近はチーズ専門店ではフランスやイタリアから相当な種類の
チーズが輸入され国内でもチーズ愛好家たちに普及していますが
ごく一般的な消費者にはまだまだ認知されずフランスと同じようには
いかないようです。理由の一つが日本人には強烈すぎる匂いのチーズが
多いことだと思います。テーブルに置いただけで部屋中がチーズの匂いで
蔓延するほど強烈なものもありますから。

チーズ職人の妻なのに本音を書いてしまいますが、どうしても苦手なチーズは
無理に知識を習得したり食べる必要はないと思っています。
本場のチーズを知らない奴と軽蔑されるのではないかと悩む必要はありません。
どうしても嫌いな食べ物は立派な講釈を受けても苦手なのが人間の本能です。
恥を忍んで書きますと、私はきちんと味付けされた家庭料理の和食があれば
365日幸せに過せる良く言えばトラデショナルな味覚の持ち主です。
だから苦手なものを列挙すると

 ① バルサミコ酢やヴィンコットのイタリア系調味料

 ② 肉の消化を助けるそうですがパイナップルの入った酢豚

 ③ 居酒屋などで出た鶏の唐揚げに勝手にレモンをかけられると
   ひそかに怒りがわきます。

 ④ 最近は減ったけれど中身がレアのハンバーグ
   (90年代に会社の同僚にバカにされたけど焼いてもらいました)

 ⑤ 昭和の人間なのでマヨネーズで味付けしたおにぎり
   (ポテトチップスもプレーンかのり塩のみ)

私も十分すぎるほどトラディショナルですが、劇作家の野田秀樹さんも
パイナップル入りの酢豚を罵倒し、スマップの慎吾くんは勝手に唐揚げに
レモン果汁をかける奴は許せねえ!とテレビで言っていたので案外
こういう人間は多いのかもしれませんね。

食べることは本能だし健康にも直結するので食べるものくらい
楽しく自分に正直に楽しみたいと思っています。
ことにグルメブーム以降、本場ものとか行列ができる店のもの
を嫌いと言ったらおいしいものを知らないと軽蔑されるから
無理にでもおいしいと思わなければいけないと若い頃は無理をすることも
ありましたが、40代も後半になるとふてぶてしくなったのか古いと言われようが
オバサンと軽蔑されようが本当に自分がおいしいと幸せに感じるものだけを
食べるようにしています。

食べることくらい裸の王様の物語のような強迫観念から開放されたいもの。
おいしそうに幸せそうに食べることは見ていて優雅なものすら感じます。
フランスの哲学者アランの言葉に「優雅とは本能の自然な発露をいう」
という至言がありますが、食べることはまさに本能。それだけに明るい
表情を保つためにも大切にしたいものだと思っています。


風評被害のこと
明日はブログを多忙のためお休みします。
風評被害について疑問に思うことを少し。

BSE発生時の時と違い風評被害は悪いことだという社会的認識が
浸透したせいか、宮崎の農畜産物についてにあからさまに不安を
ネットなどであおるような書き込みやブログはほとんど見当たりません。
でも実は流通などでは微妙に宮崎からの荷物が減っていると
送っていただいた地元新聞に特集がされていました。

未だに感染経路が解明されず空気感染の可能性も否定できない
現在、宮崎からの荷物や人の動きが微妙に影響を受けることを
風評被害をまきちらすと一方的に批判することはできないと思います。

逆に、疑問すら表に出しにくい雰囲気は本当の意味の正しい情報を
伝わりにくくして本当に風評被害を引き起こしてしまうジレンマを感じます。

東国原知事は先日のブログでこう書いておられます。

> 宮崎県人や宮崎ナンバーの車は徹底的に消毒しているし
口蹄疫対策への意識・知識が高いので、他県の方々より
逆に安全・安心だと思うのだが・・・・・・・・

お気持ちはよくわかりますが感染経路や原因がわからない
現在、安全・安心と断言するのは知事として疑問です。

批判を覚悟で書きますが、お中元のシーズンを迎えて私だって
宮崎マンゴーが欲しいです。安心して購入するために宅配のトラックは
感染区域でどのようなルートで荷物を集荷しているのか、また
荷物の外箱に対する消毒などはしているのか?
私はずっとこのことを知りたいと思っています。

根拠もないのに不安をあおるような書き込みは絶対に許されません。
でも、安全性に対する疑問などがネットなどに真剣な気持ちで
書き込まれた時は叩くのではなく、正しい知識のある方が答えて欲しい。
正しい情報交換ができてこそ風評被害が防止できるのです。
表に出せない雰囲気が広がって逆に学校裏サイトのように
陰湿な形で風評被害が広がることだけは健全な食の流通のために
避けて欲しいと願っています。

風を感じて
仕事とは関係がない話なのですが
アエラで読んだ宮沢りえさんのインタビューに感動したので少し。

ここ数年、好きな女優は?と聞かれると
迷わず宮沢りえさん!と答えています。
たおやかな美貌もですが、彼女の演技からは感受性の
豊かさがまっすぐにこちらに向ってくる魅力を感じます。

日本アカデミー主演女優賞を受賞した「たそがれ清兵衛」や
お茶のCMの美しい着物姿も大好きですがことに2002年の
テレビドラマ向田邦子シリーズの最終回で小林薫さん扮する義兄に
ひそやかなだけど熱い想いを寄せる次女の役は強い印象を残しました。

りえさんは舞台稽古中に受けたインタビューで競争ではなく
予想もつかないことにも純粋に応じられるように、風を感じながら
生きていたいと語っていました。

風を感じて。素敵な言葉ですね。
りえさんの演技が理屈ではなく観る人の心を共振させる
理由が少しだけわかったように思います。

私も、理論や利益を越えてささやな日々から何かを
感じて、自分の目で見て心で感動してそんな気持ちを
仕事でも私生活でも託せる日々を送りたいなと思います。

今日は風が爽やかな陽気です。
風に吹かれながらりえさんの言葉を思い浮かべています。

つまらない独り言を失礼いたしました。

オーガニック市場の成熟
註: この記事で私の言うオーガニックとは厳密な意味での有機農法という
   意味ではなく、もっと広義に自然と共存する小さな農家の生産という
   意味であることをご承知おき下さい。

ポラン広場さんとの大口取引が今週からはじまりました。
緊張感と疲れはありますが、小さな酪農家の事情を温かく理解して
いただいており非常に充実した気持ちで仕事に向っています。

オーガニッック市場は少し前までは、近視眼的なまでの厳しさと
生産者の立場を考慮しないほどの減点主義というイメージ
でしたが、最近は真に高い見識を持つ店や会社ほど杓子定規な定義で
生産者を縛り付けることはせず、個々の生産者が再生可能な生産を
するための事情を考慮した上での取引をする傾向になってきているように思います。

以下の文章は私がポラン広場に営業をした時に添えた配合飼料に関する
説明です。非遺伝子組み換えの配合飼料が2008年の原料の高騰で使用ができなくなった
事情の理解を求めたものです。

              配合飼料について 

私どもの牧場では堆肥を還元した畑で飼料用トウモロコシと牧草を
栽培しております。その他にビートパルプと配合飼料を与えております。
配合飼料は去年上旬までは非遺伝子組み換えトウモロコシと大豆を使った
NON-GMを与えていましたが去年の異常な穀物価格の高騰、何より
飼料用のNON-GMトウモロコシが確保できなくなり、何回も組合の
飼料担当とカロリーや栄養素を計算して別添の現在の配合飼料に変更した
ことをお伝えしたいと思います。

NON-GMの配合飼料は年間で150万円のコスト高となりNON-GMを使ったら
乳価が高くなる措置のない私たちの場合経営に大きな打撃になる可能性があります。
このためるできるかぎり安全性への配慮をしつつ現在の配合飼料にやむを得ず変更せざるを
得なかったことをご理解いただけること何卒ご理解を賜りますようお
願い申し上げます。

ポラン広場だけでなく他の取引先にも飼料の変更の事情を理解いただいた
ことはどれだけ私たちに自信を与えたことか。
現段階で小規模生産者にNON-GM飼料を無理をして求めることより
私たちが堆肥を蒔いた畑で牧草を作ったり、生乳100%で一切の添加物のない
製品を自分の手で作り続けてきたことを評価していただけたことは
今後の仕事の方向性を考える上で大きな励みとなっています。

10年ほど前は有機農産物の認証制度がはじまったこともあり
ゼロリスクを前面に出したオーガニック市場がクローズアップされました。
その後、そんなどこか無理のあるオーガニックのあり方の弊害も指摘され
少しずつ血の通ったオーガニックに市場も成熟してきているように思います。
オーガニック市場を目指す小さな生産者は現段階で100点満点でなくても
大丈夫です。誠実な人間性、真摯な技術に対する向上心。データに表れない
そんな加点要素を評価して取引をしてくれる会社が多くなっていますから。


お茶の話
今日はちょっとおいしいお茶の話を。

私が家で飲むものはほぼ100%日本茶で仕事の時は傍らに
愛用のカップを置いています。

胃腸の弱い私はほうじ茶フリークでいくつかの種類をいつも
常備しています。東京の友人の経営する老舗の葉茶屋さんで
購入するものをメインに京都の柳桜園のほうじ茶や、ちょっと
贅沢をしたい時は金沢の加賀棒茶を取り寄せています。

これは京都の柳桜園のほうじ茶。鳥獣戯画の絵入りで有名です。
お茶筒入りもあり、知人が入院したときにお見舞いに差し上げたら
病室が明るくなると喜んでいただきました。

お茶

暑さが厳しくなり食欲が落ちるといつも欠かせないのが
京都の志ば久さんから取り寄せるすぐきの漬物にほうじ茶をかけて
いただくお茶漬け。血統的には100%関西人の私にとってお茶漬けは
別腹ともいえる存在です。私にとって日本茶、とくにほうじ茶は
これがなくては人生が成立たないかも........。



埋却地の確保について思うこと
宮崎での口蹄疫の蔓延の原因の一つとして埋却地の不足が指摘されています。
これを受けて各都道府県で独自に埋却地の調査と確保に向けての動きが
活発になっていますが、どの地域でも絶対量の不足が指摘されています。
特に牧草地のない養豚農家については深刻で国有地の埋却地としての
転用が求められています。

埋却地としての利用が不可能な場合として近くに水源がある場合や
周囲の理解が得られない場合などがありますが、周囲の理解については
法の手続きに則り行政が主体で取り付けるべきだと思います。
先日の地元新聞にこのような畜産農家の声が掲載されていました。

 「土地があっても近所の目があり埋却できない」

この一文を読んだときは何とも言えない憤りを感じました。
誤解を恐れずに言わせていただくと口蹄疫により殺処分せざるを
得なくなった場合一刻も早い埋却が何としても必要で
絶対に埋却が近所の噂などで左右されることがあってはなりません。
埋却は法に従っての処分となるので農家は近所の噂を気に病んだり
ましてや罪悪感を感じる必要など一切ありません。

先日の都城での発生の時は発生からすべての防疫処置が完了するまでの時間が
47時間という驚くべき早さでした。その後の都城での発生が現在のところ
見られないのは一にかかって素早い埋却処分の効果だと思います。

地主が牛や豚が自分の土地や隣接地に埋められることは土壌汚染の問題も
ありますし、誰にとっても感情レベルで受入れたくない気持ちは当然です。
それでも将来も肉や牛乳を安心して食べるためにはどうしても口蹄疫が発生
した時にスムースに埋却処分ができるようにすることは絶対に必要で
そのための地域住民ひいては消費者教育は今後は大切な課題にするべきでしょう。

冷害で凶作の米農家や、台風で収穫が激減した果樹農家を非難する
地域の住民はいないと思います。口蹄疫に家畜が感染することも
不可抗力な部分があります。地域住民にそのあたりを正しくご理解
いただくと同時に、畜産農家も普段から周囲の土地所有者とできる限り
良好な関係を築くことの大切さを当事者の一人として痛感しています。

参考までに朝日新聞の記事の一部を転載しておきます。

家畜伝染病予防法などでは、埋却地の確保は発生農家の責任で、原則として発生地か
その付近にしなければならない。ウイルスを外部に出さないためだが
今回、宮崎県内では確保が追いつかず、殺処分が滞った。5月28日に成立した
口蹄疫対策特別措置法では、国や自治体も用地の確保に責任を持つことになった。

ドギーバッグのこと
委員を務めさせていただいている群馬県の食品安全県民会議の次回の
会議の案内が届きました。次回の会議のテーマは食品ロスについてと
いうことでドギーバッグについても意見交換する予定だそうです。

ドギーバッグというのはレストランなどで食べ切れなかった食事を
持ち帰るための(元々は多少の恥じらいから犬に食べさせるために持ち帰る
と言ったのが語源)容器のことで、食べ物を無駄にしない、ゴミを減らす
などエコの観点からも最近は国や自治体もドギーバッグの利用を一定の
条件の下に推奨しているようです。

ドギーバッグサービスHP

欧米ではレストランやパーティで残った食事やデザートを持ち帰ることは
昔から一般的でしたが日本では食中毒のリスクから店側が消極的だったり
残飯を持って帰るのはみっともないと思う方もいてドギーバッグは最近まで
普及しませんでしたが。ここ数年ゴミの削減や食糧に対する関心が高まり
お持ち帰りに積極的な店も増えていて、お洒落なドギーバッグも発売されています。
(私も東急ハンズのものを所有)

私は残った食事のお持ち帰り、というささやかなことも理論的に考えるのが
いかにも日本らしいなと微苦笑しながら考えています。
食中毒のリスクも常識があれば自己責任の範囲内のことですし
気楽に楽しみながらやるのが一番だと個人的には思います。

私の周囲ではずっと以前から気軽にお持ち帰りをさせてくれる
お店が多く、私もそれを楽しんできました。
中華街のお気に入りの店ではチャーハンや点心の類は気軽に食べきれなかった
ものをずっと前から持たせてくれたし、有名なホテルでも自己責任の念押しを
されましたがデザートなどはお持ち帰り用に素敵な容器に入れてくれました。
私自身もごくたまに会食などに行って食べきれないものは息子が喜ぶので
持参した小さなクールバッグに入れて持ち帰ることが多いです。

私のドギーバッグ推奨の理由はエコより何より一緒に行けなかった
家族にもおすそ分けしてやりたいという単純なもの。
私自身、役人だった父が(当時は接待が多い時代だった)持たせて
いただく残りもののデザートや加熱した料理の幸せな思い出がたくさん
あります。(40年前には珍しかったマカロンやジビエ料理など)

河野太郎議員のブログに両陛下主催のお茶会で食べ切れなかった
ご馳走を息子さんのためにたくさん持ち帰った話が微笑ましく
書かれていました。

ドギーバックの利用は楽しくおいしくやりたいものですね。
高級店の残り物は子供にとっては新たな食文化への開眼のきっかけにも
なることは私自身が経験済みなので。


取引先の理解 & 生産者の良心
ポラン広場さんとの宅配型の販売(その他系列の小売店での販売も)が
いよいよ来週から始ります。それに加えて関越道の駒寄SA(上り線)での
販売が好調なこともありしばらくヨーグルトの製造~出荷が超多忙になります。

12年目を迎えるベーベ工房の製品がまだまだ成長できていることは
本当に嬉しく光栄なことですが、先日書いたように小さな農家ブランドは
設備上も労働力上も制限がありその範囲でMAXの仕事をこなさなければ
ならず(食品工場での経験者のシルバー世代のパートの募集をするかも)
手放しで浮かれることはできず、安定した製品作りのためにさまざまな
対策を講じており、場合によってはお取引先にご迷惑をおかけしています。

ほとんどすべてのお取引先はベーベ工房の製品が家族経営の酪農家
(それも飼料作物も栽培する)が作るものということにご理解を下さり
多少の納品量の減数などに寛大なお心で対処して下さることを本当に
有難く思っております。ポラン広場のバイヤーも生協型宅配にも
関わらず深い理解を下さり、さすがに日本のオーガニック市場を作り上げた
会社だと感じ入るばかりです。(これを機に私も宅配の会員になりました)

私は小さな伝統的製法を守る生産者が今後もモラルと品性を持った
製品を作り続けるには、取引先の小さな生産者は大量生産ができない
ことへの深い理解と愛情が不可欠だと思っています。
以前問題になった食品偽装の中には取引先の生協から「欠品があれば取引停止」
と通告され、思いあまって国産シジミに外国産のものを混ぜたという
胸が痛む理由によるものもありました。

そして生産者も小さいということに甘えず(時には恐縮しながら)取引先の
理解と応援に応えるべく安定した品質の製品を届ける責任感と
自分の責任が持てる範囲で作るというモラルを持ち続ける意志を大切に
するべきです。

私たちのように製造限界を超える注文を頂いたときに、一部を委託製造に
移行することを考える生産者もいると思います。
委託製造すべてが悪いとは思いませんが、ベーベ工房の製品は他の牧場の
牛乳や脱脂粉乳を使って工場で作ればたとえ同じ名称でも全く違う製品に
なりますし、何よりラベルに表記している「農家製」が嘘になってしまうので
自分の手で作る → 製造量に限界がある ことは守らなければなりません。

超多忙な毎日に、幸せなのに不幸せな気分を感じることもありますが
取引先の温かい理解は何よりの慰めと支えになっています。
自分でいうのもおこがましいのですが、殺到する注文にお金が儲かる
と浮かれないで、むしろベストな状態で生産できるのか悩むだけ
私たちはまともな生産者なのかもしれません。(痛い発言でごめんなさい)

伝票処理も大変ですが時にはリラックスしながら頑張ります。
(たまには好きな音楽をBGMで流し、おいしいコーヒーを飲みながらね

多忙につき
今日は仕事が超多忙につき、ブログをお休みします。

新規の大口取引もはじまり、息子のピアノの発表会も近づき
慌しく朝から走り回っています。

安定したお取引先にも恵まれこうなるのを望んだはずなのに
あまりにも多忙で仕事を楽しむ余裕がなく、幸せなのに
幸せな気持ちになれないちょっと複雑な心境です。

幸せな気持ちで仕事をできるような体制を早く整えたいと思います。

風評被害について思うこと
昨日、宮崎に隣接する大分県の豊後大野市が口蹄疫が発生した宮崎の
町村からの観光客や車両の公共施設の利用制限を発表し批判が殺到しました。

宮崎県民お断りの大分県豊後大野市に苦情殺到

確かに感情を逆撫でするという面では批判は当然だと思います。

但し、口蹄疫はBSEと違い空気感染も感染拡大の原因となるため
私個人は豊後大野市の肩を持つわけでは全くありませんが
かといって全く根拠のない風評被害だとも思えないところにジレンマを
感じています。

風評被害という言葉は一年中、使われない時がないほど一般化した
用語になっていますが、大辞林によると次のような定義になっています。

 「事故や事件の後,根拠のないうわさや憶測等で経済的被害などが起こること」

2001年のBSE発生時の風評被害はまさにこの定義の通りでした。
どれだけ危険部位を除去したと伝えてもビーフコンソメまで販売中止になる
ありさまで(そのくせ牛肉の無料試食には長蛇の列が群馬でもできました)
科学的根拠などは全く考慮されずヒステリックなまでの牛肉忌避が起こり
肉牛農家は大打撃を受けました。

口蹄疫の感染力の強さはBSEの比ではなくまた一頭でも感染畜が出ると
そこの農家の家畜はすべて殺処分される悲劇を引き起こし、しかも人や物が
空気感染の媒体になることで、現段階ではすべての防疫対策を風評被害だと
言い切れないところにこの病気の怖さがあると思います。批判されることを
覚悟で書きますが、私は義捐金などの支援は惜しみませんが、現況では
もし群馬が発生地域からの車両や見学者を喜んで受入れると言えば反対
すると思います。未だに発生が終息せず発生源も感染ルートもわからない
状況では、豊後大野市の決定を100%悪いと批判できる畜産農家は少ないでしょう。

東国原知事はブログで風評被害と戦う覚悟を書かれています。
お気持ちはわかりますが、その前に口蹄疫の発生源や感染ルートを
徹底的に検証して正しく情報開示していただきたいと思います。

BSEの国内発生の原因も代用乳が原因だともささやかれましたが
結局本当は何が発生原因だったのか正式な国の発表もないまま
現在に至っています。風評被害防止は正しい原因の究明と情報開示が
表裏一体となってなされるべきだと思いますが、今回の口蹄疫に
ついてはどういう原因究明がなされるのでしょうか?

ウィキぺディアに掲載されていたイギリス政府のBSE発生時の
風評被害対策を引用します。これが本来あるべき風評被害対策
だと私は思うのですが。

>イギリス政府は、30ヶ月以上の牛をすべて食用から除去するという政策を施行し
370万頭の焼却処分を余儀なくされた。2000年のEUによるBSEのテストキットの
認証を待ち、同月齢以上の検査サンプル数を大幅に増やして行った検査の結果
のべ178,000頭のBSEが発見された。 同時にイギリス政府は、食品安全機関を組織し
正しい知識の発信と生活者の啓蒙、そしてメディアに対しては理性的な報道を要請し続けた。

             (ウィキペディアより引用)


リサイクルへの道
ポラン広場での生協型宅配はいよよ来週からスタートします。
かなりの本数なので準備として次のことに手を付けました

 ① 当然パートさんの仕事も増えるので時給の値上げ

 ② バイヤーの気まぐれでオーダーが左右されているお取引先は
   当面取引をお休みさせてもらう(生産量が追いつかないため)

 ③ ビンをリユースしないとビンの購入費が莫大なものに
   なるためビンのリサイクルのお願い

ちょっと大変だったのが③のビンのリサイクルのルール作りでしたが
担当バイヤーのお心遣いでやれる見込みとなりました。

ビンのリサイクルについては強制ではありませんがなるべくやるように
してきました。いくつかのお取引先ではお客様が軽くビンを洗って店頭に
返却して下さったものをまとめて着払いで送っていただきそれを洗浄&消毒
してリユースしています。

ポラン広場は扱い量が多いので、出入りの運送業者に専用コンテナを購入の上
お客さんから戻ったビンをコンテナに入れて届けてもらう方法をとることに
しました。(群馬にも宅配ステーションがあるのでついでに会員になり
注文した商品と一緒にビンを届けてもらうことに。その方が運賃が安いので

リサイクル&リユースは当たり前のことですが実際にやるとなれば
お客さんと取引先の理解が不可欠です。自治体の方法によりリサイクルすれば
環境的には問題はありませんが、使い捨てリサイクルは懐にやさしくない。(笑)
ビンの購入は数十万単位のお金がかかるので、できるだけ安いコストでの経営の
ためにポラン広場さんには絶対にリサイクルして欲しいとお願いをしました。
理解ある担当者に心から感謝申し上げます。

私にとってのリサイクルは環境にやさしくに加えて経営にやさしくがモットー。
リサイクルへの道は少々大変でしたが、取引前に概要が決まりほっとしています。

ところで参議院選挙の投票日が7月11日に決定です。
通常ならそれでいいよ、なんですが........

宮崎では未だに新たな地域で口蹄疫が発生し
未だにワクチン接種した家畜の処分もままならず
都城での発生を受けて鹿児島も大分も厳戒態勢なんですが。
選挙カーや運動員は立入り禁止区域でもOKなんでしょうか?


リスクが大きすぎる中で選挙どうするの?

セミナー嫌いの理由
先日発売になった「現代農業」に私の連載の最終回が掲載されて
いるのですが、そこで私はセミナーやコンサルタントに依存しすぎない
ことも小さな生産者が自分のブランドを立ち上げて成長させるために
大切なことだと書きました。最近は農産物のブランド化や高付加価値化を
テーマにした有料のセミナーが盛んですがセミナー依存症になると
そのための経費がかかり本末転倒になる懸念があるからです。

私は自他共に認めるセミナー嫌いです。
小学生の頃一回だけ塾の夏期講習に行き効率よい勉強の方法を
仕込む方法にどうにも違和感を感じて以来、塾や予備校に
行ったことはありません。多分私は考えるプロセスを試行錯誤して
自分の方法を作り上げることが好きなのだと思います。

誤解のないように私は決して人の意見や価値観を受入れない人間ではなく
むしろ、「!」という感情を持てばその人間の
影響を強く受ける方だと思います。私にそのような強い印象を与えてくれる方々に
共通しているのは、経験と洞察に裏打ちされた広い視野を持ち、完璧を求めすぎないゆとりと
ユーモアがあるということ。そして決して自分の価値観を押し付けないことでしょうか。
私はそのような方々が発するさりげない一言に表れる価値観にに「!」を感じ
自分なりに考えたり調べたりしながら自分の価値観に同化させることで自分なりの
視点や方法論を確立してきていると思います。(難しい表現で申訳ありません)

自分のブランドを持つということは自分の価値観をそこに投影することです。
それだけに本当に上質な人間から影響を受けながら自分なりの視点や美意識を
確立させるプライドを持つべきではないかと漠然とですが考えています。
私の幸運はそのような上質な人間に仕事上で巡り合えたことです。
取引先のバイヤーや社長、行政の担当者、プライベートでも親しい何人かの友人。
私は「学ぶ&感化される」というより「薫陶を受ける」レベルでその人を
好きでなければ影響を受けないとことん情趣 > 理論 人間なのかもしれません。
そんな出会いがこれからもあることを心から願っています。

PS

昨日横浜の女子高校で授業中に起こった殺人未遂事件。
今朝の新聞で報道された女性の校長の写真を見て思わず声をあげました。
私の高校時代の英語の担当教諭だったのです。私はこの先生が大好きで
三年時には受験用の英文解釈をマンツーマンで職員室で教えていただきました。
先生は「とにかく読書&国語力をつけることが英文解釈には大切」ということを
折に触れて教えてくれた恩人ともいえる名教師でした。
当分、マスコミに追いかけられるであろう先生を思うと辛いです。
 
夢物語かもしれないけれど
2008年9月に生後2ヶ月でお友達のまこやんの牧場(埼玉)に
お嫁入りした子牛(当時)のまこちゃん。当時の記事は ↓ 

D-1ブログ

まこちゃんはまこやん牧場で大切にされて先日めでたく初子を
出産したそうです。F1のオスで良く乳も出ているようで本当によかった。
まこやんに購買価格7万円を損をさせないでほっとしています。

めったに他の牧場にホルスタインのメスの子牛を譲ることは
ありませんがこの年はメスが多く生まれて牛舎に置ききれないことも
あり、まこやんにお願いして引き取っていただいたのです。
(この牛は関東チャンピオンの子孫で生まれたときから良い牛だった)
気心のしれた酪農家同士ではこのような牛を譲ったり譲ってもらったりは
さほど珍しいことではありません。

ところで、宮崎で家畜が大量に処分されています。
再開するにあたっての大きな問題の一つが家畜の導入です。
資金も膨大なものだし数を揃えることも大変だと思われます。
和牛は宮崎産の子牛を導入しなければどうにもなりませんが
乳牛の導入にあたっては多分北海道のブリーダーを手がける
牧場からも導入することになるかと思われます。
(群馬でも補助金が出て北海道から良質優牝を導入する事業があります)
その時に売り手市場で価格が高騰しないような良心的な売買になることを
望みますが、宮崎の酪農再建策の一つとして優秀なメスを安く譲渡してもよいと
いう全国の酪農家から国が一旦買い上げる形を取り希望する酪農家に安く配布する
という事業ができないものかなどと夢のようなことを考えたりしています。

畜産は事業開始にあたっての資金が莫大なものになり
それが再建を難しくする要因の一つになっています。
義捐金や支援物資の募集も大切ですが、再建にあたりできるだけ
農家の負担を軽くした家畜の導入が支援策として重要だと思うのは
私だけでしょうか?

夢物語かもしれませんが、運賃だけ補助金などで負担していただければ
喜んで数頭ですがホルスタインのメスを宮崎のために供出させていただきます。
血統書、毎月の検定成績、そしてもちろん予防接種歴などを記した
健康手帳を添えて。一酪農家の私が思っても単なる妄想で終わりそうですが。

まこやんの牧場に限らず、数年に一回メスの子牛を譲った時は
良い血統で母牛も乳量の出る系統のものだけを選んでお嫁入りさせました。
お嫁入り先の牧場で活躍して後継牛を残して喜んでいただけることは
酪農家として何ものにもかえがたい喜びです。

つまらない夢物語を失礼致しました。
経済動物そして家族の一員
ここ一ヶ月読むのが日課になっている川南町の酪農家ムッチーさんの
39頭の牛たちは10日に旅立ちました。
ムッチーさんは抱えきれないほどの花束を愛牛たちに捧げたそうです。
(ムッチーさんの牧場は私たちとほぼ同規模なので胸を衝れます)

ところでムッチーさんや同じ川南の獣医さんのブログにこのような
コメントがありました。(原文を私の表現で書き変えました)


>食肉用として育てている方が、家畜の死を辛いと嘆いている姿に、感覚的に
はお金の問題でしょとうとしか思えなくてぴんときません。


うーん、どうなんだろう。畜産農家の中にはこうやって割り切った
経営哲学をお持ちの方もいるでしょう。
でも、食肉として一つの生命を全うさせた結果の死と突然の命令で
それこそ生まれたばかりの子牛(子豚)まで生命を奪うことは
全く受け止め方が違うと思います。

ムッチーさんやウロンコロンさんのブログに私が感情移入するのは
この規模の家族経営の牧場では、家畜はもちろん経済動物なのだけど
子供の時から手塩にかけて性格もお互いに熟知した準家族とも
いえる存在だということが理屈ではなく理解できるから。

個人経営の牧場はうちもそうですが職住一体なので
牛や豚の声を聞きながら生活するわけでそうなると
理屈では経済動物とわかっていても感情ではある意味で
ペットに対するような感情が家畜に対して沸いてくるわけで。
またそういう感情移入がある程度できないと畜産はできない
ように思います。

私は一部の菜食主義者のように動物がかわいそうだから
自分は肉は食べない、だから畜産は悪い仕事だという短絡的な
発想には嫌悪感を感じます。愛情を込めて育てて使命をまっとうさせて
やることがどういうことなのかは当事者でなければわからないかも
しれませんが。

人間は理論は正しくても感情レベルで納得できないと
どんなに立派な意見でも受入れることは不可能です。
お金の問題だろうというご意見は理論的には間違ってはいない
のかもしれませんが、牛を処分せざるを得なかったムッチーさんや
獣医さんのブログのコメントに書くことでもないと思うのですが
そのあたりを一般の方はどうお感じになるのでしょうか。



小さな生産者が「売れている」とき
ヨーグルトの大口のお取引が6月下旬からはじまります。
本当にありがたく光栄なお話で心より御礼申し上げます。

ところで生産能力の限られた小さな生産者は「売れる」状況の
時にも生産能力を守り安定した品質の製品を提供するために
守らなければならない一線があり、お取引先にそこを理解して
いただくための努力も大切な仕事の一つです。

大手企業なら生産量を増やすことは簡単ですが小さな特に
手作りの製品はたくさんの注文に嬉しい悲鳴をあげつつも
簡単に生産量を増やせないジレンマを抱えることもあります。
そういう時は心で泣いて状況ですが安定した
取引のために私は次のことを理解していただくことにしています。

 ① 酪農家が作る製品なのでヨーグルト、チーズとも週に
   一回しか生産ができないこと

 ② ヨーグルトはタンクの容量が250リッターがMAXで
   安定したおいしさのためには230リッターが限界であること

 ③ 製造日の関係上納品日の前週土曜日までに発注をいただきたいこと

大企業のように②が軽々とクリアできればどんなに物心ともに
幸せかと思いますが、その後の取引を安定してスムースなものに
するために担当バイヤーにご理解いただくことに心血を注いできました。

「売れている」というと生産者に100%イニチアチヴがある状況を
想像する方も多いでしょうが、私たちのような家内工業レベルの生産者には
決してそうではありません。取引先にある種の不便を甘受していただきながら
こちらも利益を上げてゆくためのキーワードは一にかかってこれです。

 「ご不便をおかけしますが、良い製品を出すために努力します」

話題がそれますが、源氏物語の後半に「竹河」という巻があります。
内容は本編でのヒロインの一人玉鬘(たまかつら)が未亡人になっての奮闘記。
政界実力者の夫の死後、娘をお妃に上げるために玉鬘はさまざまな方面に
頭を下げ自分の家の立場の理解を求め奔走する日々を送ります。
自分の家を守り凋落させないための努力は優雅な王朝時代も同じだなと
竹河の巻を読むたびに何だか勇気を与えられます。

お友達でもある辺銀さんの石垣島ラー油は8ヶ月待ちでも個人客は待って
くれるようですが、プロ同士の取引はスムース&スピードが基本。
小さな工房を続けてゆくための奮闘はこの先もずっと続きます。

 
多忙な週末
今日は朝からこの夏一番の猛暑です。

大型のヨーグルトのお取引が正式に決定しました。
酪農家の小さな生産者に温かいご理解をいただけるバイヤーに
心から感謝申し上げます。喜んでいただけるように頑張りたいと思います。

今日はいつもの伝票作成業務に加え、もうすぐ削蹄にお友達でも
あるRickyが埼玉からやって来てくれます。
彼は口蹄疫発生後いち早く消毒を実施しておりそんな意識の
高さも信頼できる削蹄師です。
いつも以上の多忙な週末になりそうなので夜にでもゆっくり
記事を書きたいと思いますのでよろしくお願いします。

土曜日の午後は息子のピアノのレッスンです。
来月には発表会があるのでこちら方も忙しく......。
体が3個欲しいっ!

情報の共有化
昨日の都城での発生の後さらに延岡と宮崎市でも
口蹄疫が発症。素早い処分でこれ以上の拡大を防止できるように
祈るばかりです。

都城での発生を受け鹿児島では宮崎との県境を一部の
幹線道路を除き通行止めにするようです。
都城市も鹿児島県もエリアでの発生についての行動指針が
できていたのでしょうが迅速で的確な行動には頭が下がります。

私宛てに地元の正確な情報とデータを送ってくださる方の存在は
大きく、私はその貴重な情報を4月の時点から熱心に口蹄疫の
対策に取組んで下さっている群馬の県議会議員に情報を
提供して、群馬県の口蹄疫対策に役立てていただいています。

今回の宮崎の口蹄疫の拡大は特別措置法を要するほど
想定外の規模で現在も想定外の出来事が相次いでいます。
他県でも口蹄疫対策を対岸の火事ではなく本格的取組み
始めたところが多くなりそのためにも正確かつ迅速な
情報収集とその共有化が必要です。また畜産農家は行政の
指示を待つだけでなく、自分でも正しい情報を把握して
とにかく口蹄疫を発生させないことに当分は全力を尽くすべきと
考えています。私が役立てているサイトをご紹介します。

宮崎の地方新聞宮崎日日新聞の口蹄疫特集のサイトです。

宮崎日日新聞 激震口蹄疫

ところで、昨日民主党とメディアを批判するサイトの方から
コメントを頂きましたが削除させていただきました。
私は不毛な政権批判をするつもりは毛頭なくそのような
偏った情報を流すことは却って有害だと思います。
必要な情報は冷静で正しい疫学的情報です。
また口蹄疫対策は主義主張や政党を超えて国が一丸となって
行うべきだと考えておりますのでご理解ください。


都城での口蹄疫発生
昨夜、都城で口蹄疫感染疑いの牛が出たと発表になりました。
10日未明の遺伝子検査で陽性と確認され既に200頭の殺処分がなされました。
一刻も早い処分でせ感染拡大を全力で阻止するとの大臣の談話がありました。

都城は川南町の倍以上の規模の畜産都市に加え鹿児島とも隣接する
いわば宮崎の本丸ともいえる地域。
ずっと貴重な情報を下さっている方にも縁の深い市でもあり
畜産への打撃を考えるとショックで言葉がない状態です。

川南の悲劇の教訓を踏まえ今回は、遺伝子検査の結果を待たず写真での
判定のみで感染疑い畜と同居畜の処分は既になされました。
えびの市で素早い埋却が功を奏したことを教訓に手早い処分はなされて
いるように思います。これが功を奏することを祈るしかありません。

いわば飛び火感染ともいえる都城での発生でこれはもう
宮崎だけの問題ではないと衝撃を受けているのはどの県の
畜産農家も同じです。一刻も早い感染ルートの解明が必要で
周辺道路だけでなく空港や人の動きも徹底的に調べるべきでしょう。
(オーストラリアでは口蹄疫の発生後の日本からの入国者を
 徹底的に税関で検査しているそうです)

感染ルートが解明されていない現在、観光だけでなく商用での
牧場訪問も自粛すべきです。先日配信されたチーズ会社のメルマガで
社長がチーズを生産している牧場の訪問記が記されていました。
私もこの一ヶ月以上の口蹄疫感染への緊張感で神経が過敏になっているのか
大好きで尊敬もしているこの社長ののどかな日記にイラッとしています。

今回の素早い処分で都城の感染がこれ以上拡大しませんように。



12年目の思い
6月下旬からオーガニック宅配の老舗ポラン広場で
いよいよヨーグルトの生協型宅配がはじまります。
ポラン広場では、直営店舗での実績を見て宅配型に「昇格」
させるようなので本当に嬉しく思っています。

ポラン広場HP

本音を書くとここ数ヶ月私の気持ちはチーズ以上にヨーグルトを
これからも大切に育てたいと思う気持ちが強くなっています。
お客様の「おいしい」という応援や取引先の熱意もそんな気持ちの
支えになっています。

同じ乳製品でもチーズとヨーグルトは立ち位置が正反対です。
チーズがグルメ志向高級志向なのに対しヨーグルトは健康なデイリー製品。
何よりヨーグルトは小さな子供や病人など弱者にもやさしい
生きることに直結した乳製品でもあります。私も息子を持ち
以前よりヨーグルトに気持ちが傾いています。

ここ数年国産のナチュラルチーズも格段に種類が増えて酪農を
やめてまでチーズ専業になる方も出ています。関連団体も後押しに
熱心でとても喜ばしいことですし、私も主人のチーズをこれまで
同様に営業面でサポートしてゆきたいと考えています。

ただ本音を書くと

 ① ほんのひとかけらで数千円というチーズの高額さ。
 ② チーズ愛好家には首を傾げたくなるほどのグルメ志向の方もいる。
 ③ チーズ職人の中にはチーズに情熱をかけるあまりいささか偏狭な人間もいる。

ことにチーズ職人ではない私は時々ついてゆけないものを感じます。

職業人としてはともかく、個人的には私はこよなく美しいもの
おいしいもの、楽しいものを愛するエピキュリアンです。
それだけに、本場に負けまいと思う気持ちはどの作り手も素晴らしいと
心から賞賛しますが、暑苦しいほどのこだわりや根性を前に出されすぎると
引いてしまうところもあり、でちょっと複雑な気持ちです。

主人にはまず酪農家であることを大切に一般の方にも
カサ高くないチーズを作り続けて欲しいというのが本音です。
まとまらない文章でごめんなさい。
    

PS
 チーズのレシピカードの作成ですが
 文章も完成していますが口蹄疫への懸念がどこか
 重く心にかかっているため(はっきり書くと不安がある)
 ある程度のコストが見込まれるこの仕事はもう少し先に
 とりかかることとしましたのでご理解いただきたく思います。

  
イギリスの口蹄疫対策
昨日のNHKの「クローズアップ現代」は口蹄疫特集でした。
非常に密度の濃い内容でしたが、殊にイギリスでの口蹄疫対策を
わかりやすく解説しており国を挙げての危機管理の必要性を痛感しました。

イギリスでは2001年に初動対策の遅れから600万頭以上の家畜が処分され
経済的にも壊滅的な打撃を蒙りました。その経験を生かし国家に一元化した
危機管理システムを作り上げ2007年に発生した時は最小の被害に食い止めています。

イギリスの口蹄疫対策の特徴は私なりの解釈ですが

 ① 口蹄疫は当該農家や地域の問題ではなくすべての国民を対象にした
   国家の一大事であるという認識の徹底

 ② 対策は首相以下国家が一元集約的に行う
   具体的には発生農家は直接DEFRA(環境食糧農村地域省)に連絡。
   陽性ならすぐに首相をトップに据えた対策本部を設置してイギリス全土の  
   家畜の移動を制限。

 ③ 口蹄疫の感染力の早さは一刻一秒を争うという危機意識の共有
   (簡易検査キットの使用など)

ということにあるように思います。

危機管理システムは口蹄疫に限らず担当者の主観や恣意に左右されない
一元的かつ合理的なシステムを構築することにその目的があると私は
常に思っているのですがイギリスの口蹄疫対策はそのお手本のような事例です。

2007年の発生時にはこのシステムが功を奏し最小の被害で終息。
農家が通報してから感染確定~殺処分まで丸1日というスピードには驚嘆しました。
そして殺処分を受ける農家(対象区域内の家畜は感染していなくても処分)への
手厚い補償も法律で定められていることも大きな効果を発揮させています。

宮崎での今回の拡大は初動の遅れと埋却が進まないことが大きな原因ですが
県と国の間で一種の責任のなすりあいが目に付きました。
イギリスでも2001年の発生時は国と地方の食い違いが大きな被害をもたらした
原因でその反省の元にシステムが構築されています。

アジアでの口蹄疫発生は年々多くなり、日本でもいつ発生してもおかしく
ない状況です。宮崎の悲劇を教訓にイギリス的な責任の所在を一元化する
危機管理システムと補償制度作りに一刻も早く着手して欲しいと強く望みます。

イギリスといえばのどかな田園地帯に牛や羊などの家畜が放牧されている
風景がイメージされます。おそらく一般国民にとっても家畜の危機は自分たちの
生活の危機そのものだという意識なのだと想像します。
DEFRA(環境食糧農村地域省)という管轄機関の名称にもそれは表れています。
口蹄疫は発生は地域や畜産農家だけの問題ではなくテロのように自分たちの国家の
一大事なのだと国を挙げての意識改革が何より急務なのかもしれません。

 
エース生き延びた!
6月6日、宮崎県が経過観察を続けていたエース級種牛5頭について
抗体検査でも陰性が確認され国も延命を容認する見通しとなりました。

種牛5頭延命へ

本当によかった!毎日陰性かどうかドキドキしながら無事を祈っていました。
飼育係や獣医の方々もほっとされたと思います。
現場の方々、そして5頭の頑張り何より東国原知事の勇気があればこその
今日の結果だったと思います。この記事のタイトルは今日の朝日新聞のもの。
きっと記者も祈るような思いで無事を願っていたんだろうな。

口蹄疫はまだ終息せず、ワクチン接種後の殺処分を待つ農家でも
新しい命の誕生が続いています。ウロンコロンさんやムッチーさんの
ブログであどけない子牛の写真を見るたびに切なくなる。

口蹄疫はまだ終息せず、ワクチン接種後の殺処分を待つ農家の方々の
日記を拝読して涙が出ることも。生まれたばかりの子牛まで......。
新内閣になり(さすがに)農水大臣は交代するようですが
とにかく真摯に向き合って終息させていただきたい。

新内閣といえば今日から菅直人首相がいよいよ登場です。
「真打ち登場」と書いていた方もいてなるほどと思います。
というか、菅さんでダメなら民主党政権は永遠にだめだと思う。
市民運動家出身の首相は史上初で薬害エイズ事件の実績もあり
頭の回転の速さも、年越し派遣村のときに見せた義侠心も
現在では卓越した政治家だと思います。

菅直人さんの初当選は私が高校生だった1980年。
私の父はキャリアの役人で政治家を見る目は肥えていましたが
まだ無名の新人だった菅氏のことを「華があってあれは首相の器だ」
と言っており今さらながらその慧眼に驚いています。

菅首相は農政通とはいえないけれど少なくとも種牛の価値を
わかる感性を持ってすべての農業政策に取組んでいただきたい
と願います。
自分のブランドについて改めて思うこと
自分への軽いエール!な記事なのですが
改めて小さなベーベ工房のブランドをこれからも大事に育てて
ゆくために

 ① 何といっても代々の系統を守りながら牛を大切に健康に飼うこと

 ② 乳質と製品そのものの衛生と法令順守という基本部分を大切にすること
   個性やセンスはその上に立ったものということを肝に銘じること

 ③ やたらなグルメ嗜好の方よりごく普通の感覚の消費者に小さな
   サプライズを感じつつ愛される製品を適正価格で提供すること

 ④ 生産者である私たち自身が良い意味で普通に健全な食に対する
   意識と好奇心を持ち続けること

ということを大切に守ってゆきたいと思います。

これも改めてなのですが、ベーベ工房は三代目の酪農家で組合に牛乳を出荷する
ごく普通の酪農家が自分の敷地内の小さな工房で作るささやかなブランドです。
堆肥を還元した畑で牧草とトウモロコシを作り子牛から牛を育てて
主人が製品を作り、母ちゃんの私が営業~デザインまで手がける家内工業の
小さなブランドを手がけて12年になります。

天候不順で遅れに遅れた牧草の刈取りもようやく終わりました。
ある意味で平凡であることを恐れず気負わずできる限り長くベーベ工房を
続けられるように頑張りたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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