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新しい春
今年の春は義父が逝去して代替わりをしたのを始め親しい方々が
新しい人生に踏み出される方がいつになく多い年になりました。
同居している甥っ子は中学生になり、公私共にお世話になっている方は
鮮やかな転進をされ、昨日はずっと私の担当だった仲の良い美容師さんが
結婚されご主人の故国へ旅立たれると葉書を下さいました。

私と息子の今年の春は劇的な変化はありませんが、酪農とベーベ工房を
変わらずつつがなく続けていられることに心から感謝しています。

私の生活は転勤もなく肩書きが変わることもなく多分一生変わることの
少ない環境だと思いますが、経済環境が大きく変わり百貨店ですら
閉店が相次ぐ現在、大きな変化がなくベーベ工房の商いを続けて
行くことには実は大きな努力をしています。

 牛を健康に飼養すること
 365日検査に合格する牛乳を出荷すること
 既存のお取引先を大切にしながら、新規の営業も成功させる
 稀にですが発生するちょっとした行き違いなどに誠実に対応する

ということが現在の生活を変わらず続けて行くためには
欠かせない条件です。私にはさらに家を守ってゆくための主婦としての
責任も増えました。そんな中で、レシピカードを新たに作成したり
自分の心を伝える文章をブログで書いたり小さなチャレンジをしながら
感性を豊かに発展させることを心がける毎日です。

最近は、家族が元気に一日を終えるととても幸せな気持ちになります。
私の人生はきっと守備が8割攻めが2割に今後なってゆくと思いますが
そんな中で、小さなサプライズを与えてゆければと考えています。

今日は年度末。明日から新しい人生を踏み出される方々の
健康とご活躍と今後も変わらぬご厚情を心より願っております。

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インフォメーション
先日、商談に来ていただいた高速道路のSAへヨーグルトを出すお話ですが
31日に正式に契約の運びとなりました。

4月上旬からまず地元の駒寄の上りSAでヨーグルトの販売が始ります。
どうぞよろしくお願い致します。


同じ関越道でもSAやPAごとに管理会社が違います。

今回は完全買取の上にマージン率もスーパー並に設定いただきました
ことを心から感謝しています。
全面的に販売をバックアップくださるそうです。
ご期待に沿えるように頑張りたいと思います。


無事でなければ名馬になれない
昨日、点滴まで受けた胃腸風邪。
今日になってようやくおかゆを食べられるようになりました。

最近、夜更かしが続くと肌が荒れたり頭がぼんやりしたり
少々の無理がきいた20~30代と体が変わったと痛感します。

誰にとっても健康は一番大切ですが、特に自営業は体調管理が
収入や信用に直結するので健康でいることが一番の仕事です。
今日も午前中はまだフラフラしていたものの仕事のメールを
書き伝票を書きと無理をしても仕事をしていました。
今年は異常気象の影響か、寒暖の差が激しく体調管理が
例年以上に難しいと感じます。

「無事是名馬」という格言がありますが本当にその通り。
いかに能力ややる気があっても健康でなければ何もできません。
無事でなければ名馬になれない。痛いほど感した週末でした。

皆様も年度替りで慌しい季節、くれぐれもご自愛くださいね。


点滴
日曜日の午前中から胃腸風邪で脱水になりそうなので
緊急外来で点滴を受けてきました。

葬式からの疲れもあると思いますが、今年は例年になく
気温差が激しく体調管理が大変です。
皆様もどうぞご自愛くださいね。
ショパンコンクール
今年の秋、五年に一回開催されるショパンコンクールが
ワルシャワで開催されます。
特に今年はショパンの生誕200年でもありより華やかな
コンクールになりそうです。

ショパンコンクールは数多いピアノコンクールの中でも
最高峰に位置づけられており、優勝者や上位入賞者には
プロとしての活躍が約束されています。
過去の優勝者はポリーニ、アルゲリッチ、ツィメルマン
ダン・タイ・ソン、ブーニンなどきら星のごとくの顔ぶれです。
現在は審査員もつとめる中村紘子さんは4位入賞をされています。

先回の2005年の優勝者は地元ポーランドのラファウ・ブレハッチ。
地元出身者の優勝は1975年のツィメルマン以来の快挙で
しかもマズルカ賞ヤコンチェルト賞等も総なめの完全優勝でした。

質素なアップライトピアノで練習を重ねた彼のショパンは
技術以上にショパンの芸術に求められる美質に溢れた
もので本選のピアノ協奏曲第一番はどちらかといえばこの
曲のファンではない私ですら夢中になって聴き入るほどの
名演だったと思います。





ショパンコンクールの本選はピアノ協奏曲によって
審査されます。オーケストラとの競演は初めてという
出場者も多く栄光を目の前に緊張の極みであることが想像できます。
ショパンの協奏曲は一番二番ともオーケストラの前奏が10分ほどの
非常に長いもので若いピアニストにとって弾き出すまでは
恐怖に近い緊張があることと思います。
(この点チャイコフスキーの方がメンタル的には楽とも聞きます)

オーケストラの団員はどの出場者が優勝するか想像がつくようで
やはり演奏の気合の入り方が違うそうです。
ブレハッチの場合地元出身でもありオーケストラもさぞや
熱が入ったことでしょう。

ブーニンの時もそうでしたが圧倒的な演奏で優勝する
出場者の時は、三楽章の最後のピアノのパートを
弾き終えると聴衆のブラヴォーの歓声と拍手で
最後のオーケストラの音が掻き消えるようになります。
私はショパンコンクールのこの瞬間を観ることが何より大好きです。



抱き合せ販売
ラー油ブームだそうで桃屋とS&Bも参入し
一大ブームになっています。
ラー油ブームの火付け役は何といっても石垣島ラー油。(通称石ラー)
手作りの少量生産ということもあり地元でも入手困難な幻のラー油です。


ラー油

私はこんなブームになる以前の2000年以来のファンで
辺銀ご夫妻ともお会いしたことはありませんが電話で何回も
お話したこともあり、当初からのお得意さんということで
比較的注文すると早めに送っていただいています。
まとめて買ってちょっとしてプレゼントにも利用しています。

ところで、私のブログの友人が先日石垣島に家族旅行して
石ラーを買おうとしたところ

石ラー2本+辺銀愛理さんのエッセイ(マガジンハウス刊)+辺銀食堂オリジナル手ぬぐい

のセットが4500円として販売されラー油だけは買えない抱き合せ販売のため
石ラーの購入をあきらめたそうです。4500円じゃ高いよなあ....。

辺銀ご夫妻は非常に謙虚でお金儲けに走る人間ではありません。
奥さまの愛理さんはエッセイで「最近はオークションや抱き合わせで法外な
値段をラー油につけられて困惑している」とも書いておられました。

入手困難な人気商品には石ラーに限らずそれで儲けようとする
ハイエナのような人間が群がることも確かです。
また生産者自身が抱き合せ販売もすることも。(花〇牧場が
自分の店で豚丼を食べた人にしか生キャラメルを売らない時期がありました)
気をつけなければならないのは、生産者の目の届かないところでこういう
抱き合せ販売をされた場合、商品イメージが下がる上にあずかりしらないのに
生産者自身が批判されることもあることです。

抱き合せ販売はゲームソフトの販売を巡り公正取引委員会の
排除命令が下ったこともあり、独占禁止法に抵触することもあるので
行う場合には慎重な配慮が必要です。

初期からのファンの一人として石ラーがこれからも健全に愛される
ことを願ってやみません。



誰かを心にかけること
今日の午前中は高速道路のPAの納品のための商談でした。
担当者にはわざわざ東京の本社からお越し頂き心から御礼申し上げます。

結果は、ほぼ決定です。
これからロット数や伝票のことなどを決めて早ければGW前にも
実際に納品が始まることなります。

ところで、連載を書いていたりこうやって営業のことを書いていると
いかにも仕事バリバリの女性経営者というイメージを持たれる方も
いらっしゃると思いますが、私の仕事はあくまで個人規模のもので
これ以上外向きに頑張りましょう!という気持ちはありません。
守りに入るということではなく、自分の性格を180度変えての商売は
しないという意味です。

笑われるかもしれませんが、私はもともと主婦願望の強い人間で
異業種間パーティーで人脈を作るために夜遅くまで家を空けたり
ブログにやたらとアグレッシヴなことや女子力!などの威勢の良い
ことを書くことは今までもこれからも一切やるつもりはありません。

食の仕事は株取引の仕事と違い一言で言うと

  誰かのことを心にかける

非常に私的で繊細な心遣いが必要とされる仕事です。
私生活で家族や周りの方に普段からちょっとした心遣いを
する気持ちが仕事にも直結するように思います。

私はもともとちょっとしたおいしいものを差し上げることが
好きな上にOL生活で鍛えられ、さらに結婚してからは
田舎の大家族の中で誰かのことを心にかけるということが
ごく普通に日常の生活になっています。
ちょっとえらそうに聞こえたら恐縮ですが、ベーベ工房の仕事が
軌道に乗りさまざまなお店やお客様と向き合うことになっても
さほど気持の上で無理をすることがなかったのは幸せなことでした。

私の「うまいものファイル」にはたくさんのしおりやメモ書きが
挟んでありますが、頭の中にも親しい方が何が好きか(コーヒー党か
紅茶党かお酒が強いか甘いものが好きかなど)はほとんど
インプットされています。私の仕事は多分その楽しみの延長です。

誰かのことを心にかける楽しさをこれから先ばーさんに
なっても(笑)これだけは大切にしょうと思うのです。


一次検査で擬陽性と言われたら
熱しやすく冷めやすい日本人(特にマスコミ)によるものか
耳標などで世界屈指のトレーサビリティが確立したからか
最近は牛のBSE(狂牛病)について以前ほど騒がれなくなりました。
(とはいっても21ヶ月未満の牛も含め全頭検査は継続していますが)

とはいっても風評被害は以前ほどないにせよ老齢牛を市場に出した日は
2日後くらいまでは、BSE検査の結果が気にならないわけではありません。
BSE感染牛というのは異常プリオンが体内に蓄積された牛のことで
異常プリオンの有無を調べる検査は一次検査、二次検査とあります。

BSEの検査方法

一次検査のエライザ法で陽性又は擬陽性になると二次検査のウエスタンブロット法
という異常プリオンのみを検出する精密検査に出されここで陰性なら
肉も安全なものとして市場に出ることになります。

エライザ法もかなり精度の高い検査法ですが、異常ではなくとも
分解されていないプリオン他のタンパク質に試薬が反応して陰性レベルを
上回る反応が出て擬陽性として二次検査に回ることが時にあります。
(そのときは農家に二次検査に回る旨の連絡がある)

実は私たちも2003年7月に擬陽性の経験があります。
擬陽性といっても小数点以下のレベルのオーバーでしたが
連絡のまずさや三連休が入ったことで思わぬパニックとなりました。
「二次検査に回った」と言わずに「おたくの牛はBSEだったんさね」と
担当職員が連絡してきたことで獣医も含め大パニックに。
幸い当時の家畜保健所の担当者が休日返上で数値のレベルを示しながら
説明してくれて擬陽性だと励ましてくれて、何とか精神的に耐えられたけれど
4日後にすべての検査でシロだと結果が出たときは安堵で寝込んだほどでした。
(食事が3食満足にできないという経験はこの時だけです)
安心したら、最初の連絡方法に猛烈に腹が立って県の担当に連絡マニュアルを
作るようにお願いというより厳命しました。

2001年のBSE感染牛の報道のまずさで畜産農家で自殺に追い込まれた
方もおられます。それだけに現在はあの時ほどではなくともBSE検査に
関しては牛を飼う農家なら誰しもがナーバスになるのが現実です。

経験者から一言。もし一次検査陽性という連絡が来た時はあわてず
家畜保健所など行政の担当部署に連絡して(土日でも相談窓口の電話が
ある県が多いので担当に伝えてもらうのがベター)どのくらいの
基準値オーバーだったかなどデータを示してもらうことをお奨めします。
そして担当の獣医などにも連絡して投薬歴などをもらいます。
その上で二次検査の結果を待つのが精神衛生上お奨めです。
一次検査の結果は公表しない県が多いので取引先に言うことはむしろ
混乱の原因になるのでしないように。(隠匿ではありませんので念のため)
不安はあっても冷静に平静に日々を送る事。


食の安全・安心というのは言うのは簡単ですが生産者に
とっては人生がかかっているものです。
それだけにあの時の擬陽性体験は今でも強烈に体が記憶しています。


アウトサイダー
主人は現在組合の役員なので会議に行くと業界の噂話も
聞こえてくるようで私にも話してくれます。

あくまでも噂話なのですが、最近の牛乳が余っている状況もあり
私たちのように組合所属の酪農家ではくアウトサイダーと言われる
酪農家の中には乳価が低迷して組合に復帰したい方もいるとのことです。

アウトサイダーというのは業界用語で、組合(指定生産社団体)に
所属せず、乳業メーカー(明治や森永は指定生産者団体から生乳を
買い取るので、その他の中堅メーカーが多い)と直接取引きする
酪農家のことを指します。アウトサイダーはごく少数です。

乳販連(都道府県ごとの生産者代表から構成)が乳価を決める
組合所属の酪農家と違い、アウトサイダー農家は株式取引の
ように極端な話、日ごとに牛乳を納める先が違うこともある
一匹狼のイメージ。乳価にも市場原理を、という価値観のもとで
アウトサイダーを取りまとめている会社もあります。

アウトサイダーは牛乳が足りない時は高い価格で買い取って
もらえますが余剰乳が出たときは組合の乳価より低いリスクは
あります。何よりのデメリットは補助金がつかないこと。
一昨年の飼料高騰の折には、アウトサイダーにも補助金を
と訴える農家も多かったようです。

組合かアウトかどちらを選ぶかはそれぞれの信念や経営方針も
あるので自由ですが、アウトサイダーになる時にそれまで所属していた
組合や農協ともめることが多いのも現実。
だから、組合に戻りたくても反対されたり肩身が狭かったりするようで
組合を脱退してアウトサイダーになることは慎重にするのが賢明です。

酪農に限らず最近は農協などに所属せず自分で
販売まで手がける農家も増えました。中には組合に
所属することを馬鹿にするようなことをブログなどで
書かれている方もいますがあれは読んで印象が悪いです。
組合所属でもアウトサイダーでも経営が長期に安定すれば
よいことです。ただし組合を飛び出して補助金だけは欲しい
というのはいいとこ取りで許されないのでやはりアウトサイダーに
目先の乳価だけで転身するのは軽々にすべきではないと思っています。

私たちは組合に所属しながら、ベーベ工房の加工分は自家消費として
自己責任で製造~販売を手がけています。
毎日、牛乳の売り先の交渉など私にはとてもとても。
多少の不満はあっても組合所属で少しの冒険をするのが一番です。
画像の進化
料理研究科家の石川みゆきさんにお願いしたチーズを使った
レシピですが、週末にもうレシピと画像を制作して下さったとのこと。
早い!ご多忙なところ本当に感謝申し上げます。


子供でも作れるレシピにする理由

みゆきさんはデジカメ写真もお上手で既に出版された
本の中でもプロのカメラマンレベルの写真を提供されて
いるのですが、今回はレシピとともに写真も撮影して
下さいました。印刷用には画素の関係でデジカメ写真を
CD-ROMに落として送ってくださるそうです。

今回のレシピの写真はみゆきさんの腕前&ご好意による
ものですが、10年前と画像処理の進歩によりレシピ写真が
身近になったことに感慨を覚えています。
(撮影の上手な方は素人でも素晴らしいレシピ写真をブログ
などに掲載されています)
10年前はデジカメも高価で手を出しにくくレシピの写真は
プロのカメラマンに頼まないと広告用に使えませんでした。
カメラマンの費用はちょっと有名な方だと数十万はかかり
私にはとても手が出ないものでした。(しおりにイラストを
使ったのはナカシさんのイラストに惹かれたことと費用面の
事情もあります)

今回は初めて写真を使ったレシピカードを作ることにワクワクしています。

最近は料理本も出版不況があり、素人のブログ本が千円以下で
大手出版社から出版されて有名なカメラマンを使った豪華本を
以前に比べ見かけなくなりました。レシピのレベルは賛否があるでしょうが
手頃な価格で高機能なデジカメの普及はレシピ写真の世界に
革命を起こしたように思っています。



アンリ・ベルグソン「笑い」
久々に読書の話を。

最近、本当に久々にフランスの哲学者アンリ・べルグソンの
名著「笑い」(岩波文庫)を読んでいます。
この作品も笑いを古典喜劇を通じて分析する哲学書なのですが
カントなどのドイツ形而上学的な哲学と違って演劇などを
ひきあいに出しながら、笑いを分析している本作は比較的
読みやすい哲学書だと思います。

笑い


ベルグソン(1859~1941)はフランスの哲学者で教育者です。
流麗な文章による哲学書で1927年にはノーベル文学賞も受賞。
リセの教師を経てコレージュ・ド・フランスという国立の
一種の市民大学で教え(毎回立ち見が出るほどの人気)
正規の大学の教授にはならなかった偉大な哲学者でした。
彼のわかりやすく生き生きした表現はこの経歴によるのかもしれません。

私は法学部でしたが、私の母校は比較的一般教養の語学や
国語そして専門過程でも法哲学などに力を入れていました。
ベルグソンに関心を持つようになったのは、フランス語の授業で
イヨネスコの戯曲「授業」をやったことからモリエールなどの
古典喜劇を語学の若い講師に教えられたことがきっかけです。
それ以来、私の人生の中でユーモアやコメディは欠かせないもの
になっています。ベルグソンの「笑い」を仔細に読むと硬直した
社会へ一矢を報いる手段が笑いということが述べられています。

話が変わりますが今年の私立大学の受験者数で母校の明治大学が
早稲田を抜いて初の日本一になりました。入試の方法なども
影響していますが、OGとして素直に嬉しいです。
専門科目もある程度の優も取りそれなりに頑張りましたが
今もって心に残っているのは国語でやった森鴎外とフランス語
でやった戯曲です。それだけでも行った甲斐がありました。

笑いがなければ私は農村の生活に潰されていたかもしれません。
謹直だった義父の次の代は真面目さに笑いを加えた家風にしたいと
心から願っています。

PS

 ベルグソンを出すようなお国柄だからこそフランス文化省は
 北野武監督に芸術文化勲章の最高位コマンドールを授与したのでしょう。
 そういえば北野武監督も明大でしたね。 



満員御礼
向こう2ヶ月は落ちつきそうですが今年に入って3月まで
出産ラッシュでした。オスやF1子牛もいましたが
メスのホルスタインが今年に入り5頭も生まれ満員御礼状態です。

子牛

うちでは子牛は以前から脱脂粉乳ではなく牛乳で育てているので
5頭分を朝晩とけっこうな牛乳を自家消費しています。
これ以上生まれると場所がないので他の牧場に売ることも
考えることになりますが、牛乳で育ててくれる牧場が希望です。

近く若い初妊牛が2頭分娩予定なので先週は10年頑張ってくれた
牛を2頭市場に出しました。世代交代を理想的にするには年間に
生まれるメスの子牛の数は7~8頭です。すでに5頭生まれているので
気分的には余裕があります。

今年は異常気象の影響か、毎日の寒暖の差が大きく
生まれてまもない子牛の健康管理に神経を使います。
子牛のミルクはヘルパーの日でも必ず私か主人がやっています。

大変ですが可愛いですよ。子牛は愛情がないと育てられません。
最近は息子がすべて子牛の名前をつけてくれるので助かっています。




惹きつける魅力
仕事をする上で技術的なもの(製品の品質など)が上質で
あることが大前提ですが、製品も作り手も形にならなくとも
人の心を惹きつける魅力があることは大切な要素だと思います。

先日あるコンサルタントのブログを偶然に見つけ読みました。
彼は会社所属の30代で先日、私は参加しませんでしたが
群馬県主催の農家向けのセミナーでメディアに出れば売れるという
スタンスで講演もされています。

私は農産物ブランド化はマスコミにちょっと出たくらいでできるほど
甘くないと思うので彼の講演に興味がわきませんでした。
彼のブログには2月から30近いエントリーで彼の持論であるグレートカンパニー
になるためのメディア戦略が書かれていましたが農家とは金銭感覚が
違いすぎ。
20回テレビで15秒放映するCMに500万円(東京なら2000万)なんて
払う農家がいるのでしょうか?コンサルタントというのはせめてその
業界の金銭感覚はわかった上で講演をして欲しいと思います。

気になったのは毎回びっしりと持論展開しているのに
コメントが一つもついていないこと。
彼の言う「集客が何より大切」ということが本名を出した上での
ブログなのに全く実践されていないことにちょっと失笑気味です。

ブログ上のコメントのやりとりは案外大切なものなのです。
私はもうひとつの私生活ブログをアメブロでやっていて
趣味や家族のことを酪農家ということは書かずにやっていますが
ここでのコメントのやりとりで励まされたり、感じ方に影響を受けています。
ブログといえど初めは未知な同士のやりとりは緊張します。それでもその
記事から垣間見える書き手の人間性や価値観、自分の中のデジャ・ヴ感。
そんなある種の衝動が心を動かすから、未知への不安を乗り越えて
その書き手とある種の関係を結びたいと思う。その手段のひとつが
コメントなのだと思います。

このコンサルタントが真に人を動かすコンサルタントに
なりたいなら会社名をあげず一人の人間としてどれだけ
ささやかでも他人の心をインスパイアする文章を書く訓練を
なさるべきだと思います。そうすれば法外な経費をかけての
広告など非常識なアドバイスをしなくなるのでは。

人を惹きつける表現は容姿と違い一朝一夕に身につくものではありません。
経験、日々の暮らしで何かを感じる感受性、それを伝える表現力。
人の心を魅了する表現と押し付けがましい表現は違うものです。
他者との微妙で最適な距離感を身につけてゆくことは商売をする
ために非常に役に立つと思います。
(私は感情が先走る某つぶやきは利用するつもりはありません。)

インスタント食品を食べる感覚で安易にコンサルタントに
高い料金で助言してもらうより、楽しみながら公開で文章を書く
ことを私はお奨めします。人の心に届く表現が感覚的に
理解できるようになりますので。感受性の鈍い人間は真においしい製品は
作れない。人の心を惹きつける製品も仕事も最後は手がける人間の
感性の問題なのだと私は考えています。

時期も大切
昨日はヨーグルトの件で嬉しい電話をいただきました。
高速道路のPAやSAを管理する本社から群馬~埼玉エリアで
ヨーグルトを販売したいとおっしゃっていただきました。
今週末に担当者がお越しくださることになりました。

実は、去年の1月に開催された県の主催する商談会で
埼玉支社の担当に関心を持っていただき、サンプルや資料は
去年のうちにお送りして支社とはある程度条件についても
話をしていました。支社から本社に強い推薦をして下さったそうです。

週末に高速が安くなったこともあり各地のPAやSAは
週末はどこも大盛況で物販の商品もイートインスペースも
本当にレベルが上がりました。スターバックスが入っているPAも
多いし、お正月に里帰りした時は三芳に横浜の大好きなパン屋
ポンパドゥールまで入っていて驚きでした。

PA及びSAには強い関心があっただけにあちらからお声が
かかるまで待っていて本当に良かったと思います。
私も12年目を迎え少しは「鳴くまで待とう」ができるように
なったのですよ。
正式に契約できるように週末までに最後の詰めを頑張ります。

PS

仕事では才能や努力の他に、時の運やそれに乗る度胸も必要だと思います。
クロマグロ禁輸がワシントン条約締約国会議の委員会で予想外に
否決されほっとしました。地道にリビアを中心にアフリカ諸国と
2月から交渉を続けた農水省の審議官のすご腕の根回しと
急遽現地入りして一気に採決に持って行かせた赤松大臣もあっぱれでした。
私はPAの仕事は支社との感触も良かったしいずれはと密かに
期待していました。一年待って本当によかったです。




相性について
大人社会のタテマエは

  「仕事の人間関係に自分の好悪を持ち込むものではない」

ということになっていますが、職場の人間関係が原因で心を病む方も
多いので仕事といえど相性の良さは大切なものだと思います。

仕事上の人間会計は世間話をする友人と違うということも事実
ですが、私の場合特に相性の良さが仕事をする上で大切な要素になっています。
例えば条件やデザインのような感覚的なものでもお互いの気持ちが
通じていれば、できるだけ相手の立場も考えながら率直に意見交換が
でき結果として完成度の高い仕事ができます。特に自営業者は意見交換
から貴重な人脈を築くこともできるので相性の良さは必須条件です。

ここからはいささか毒吐きで恐縮ですがたとえ有名な
お店や経営者でもこのような言動でお取引きをやめたこともありますが
後悔はしていません。

 ① 何ヶ月も支払いをしてくれない (県内の有名イタリアン)

 ② アポをとっての商談なのに他の同業者を同席させる (県内の某レストラン)

 ③ ②の行動に加え私の出産年齢を聞き「私の方がマシ」と放言。 (某女将)

我慢が足りないのかもしれませんが仕事は楽しくが
モットーなのでご勘弁を。

農家でこれから自分のブランドを持ち商売をしようと思っている方に
老婆心ながら一言。小さな農家は営業も経理も全てやらねばならず
忙しい上に職住一緒で仕事のマイナス感情を私生活に持ち込むことは
人生そのものに暗い影を落とします。それだけに条件や相手の知名度では
なく、一緒に成長できて時には悩みを打ち明けられるくらいの相性の
良い相手と仕事をすべきです。それと同時に自分から挨拶をして心を
開くことも忘れずに。

笑顔とおいしいものがあれば人生は開ける。
一昨日の料理研究家の石川みゆきさんとの邂逅で改めて実感しました。




オーナーシェフからの贈り物
先日、群馬食彩フェアの食材として銀座の老舗レストラン、イタリー亭に
ベーベ工房のモッツァレラとリコッタチーズを使っていただきました。

インフォメーション

これだけでも十分に嬉しく光栄でしたが、何とオーナーシェフが自ら
作って下さったリコッタのチーズケーキをプレゼントしていただきました。
昨日、留守電に丁重な伝言をいただいたときも嬉しかったのですが
実際に届いたら嬉しくてボー。


チーズケーキ


   イタリー亭のマークの入ったシール


チーズケーキ2

  タルト生地にリコッタのチーズケーキ。
  レーズンがアクセント。

味はやさしい甘さで本当においしい!幸せ....。


お忙しいところ、オーナーシェフが生産者にケーキを焼いて
送ってくださるなんて稀有なことだと思います。
さすがに銀座の老舗。やさしさも品格も別格です。

  「おいしいものを作りたいならそれにふさわしい思いやりや礼儀を」

という言葉は私の好きな料理研究家の言葉ですが
イタリー亭の品格ある伝統に頭が下がる思いです。

本当にありがとうございました。
これからもご期待に沿える製品を作って参ります。


 
   
レシピの打合せ
今日は料理研究家の石川みゆきさんがスタッフさんと
来て下さいました。リコッタの製造を興味深々で見学され
お願いしているレシピの打合せをしました。

公式HP

公式HPにあるようにみゆきさんの新刊がもううすぐ発売され、三越でのトークショー
など4月が多忙になるため、今週末にお送りするチーズで子供でも作れる
可愛らしいチーズを使ったレシピを作ってくださることになりました。
スタッフお二人も料理に通じた素敵な方々で安心して写真までをお任せ
することができとても嬉しく思います。

遠いところをお越しいただき本当にありがとうございました。

みゆきさんとのご縁は料理人の友人であるたむちんからのご縁です。
たむちんは彼が2008年に私のブログにコメントを下さったことが
ご縁です。ブログも思いを込めて書いていると素敵な縁もできるのです。



プラスαの魅力を持ったブランドに育てるために
このタイトル、実は現代農業の三回目の連載のタイトルです。
昨日、校正用の原稿が来ましたが、このタイトルが見事に変えられて
「こだわりスーパーと直接取引をするために」というなんとも即物的な
タイトルになっていたので、これだけはオリジナルにしてくれとお願い
しました。

この回では、自分の利益を確保しつつ小売価格をできるだけ
迎える為の方法を詳説しているのですが、私の場合たまたま高級スーパーに
納品する方法を取っているだけで、直売をメインでやりたい方は
その方法で利益を上げれば良いと思います。だからあまりにも
限定的なタイトルで原稿に手を加えられると困惑します。

私は良質な製品が長く続いていくためには販売方法を問わず

  「厳選した素材のおいしい製品を手に取れる価格で」

ということが必須条件と思っています。


そのためにやっていることを三回目では書いています。

実はこのモットーは私のオリジナルではなく
新宿中村屋の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻の
モットーです。私が商売をする上でずっと憧れてきたのが
このご夫妻。相馬黒光夫人はただのパン屋のおかみさんではなく
当時の女学校の最高峰であるフェリスと明治女学校出身で
若い芸術家の支援者としても後世に名を残した名実業家でした。



自分の仕事をしてゆくために
義父の葬儀が終わって一週間がたちましたが、初七日があり
今も一日何人かの方がお線香をあげに来てくださいます。
お客様への応対は親戚やご近所の方が、あれこれとして下さるので
本当に助かっていて、心から感謝しています。

現代農業の連載の題名が「マダムのチーズ工房開業指南」なのですが
つくづく田舎の農家の妻が自分の仕事に集中して取組んでゆくのは
チーズの商売のという前に大変だったと我ながら感じます。

あるいは顰蹙を買うかもしれませんが、義家族や親戚やご近所とは
私のできる範囲で自分なりにベストを尽くして、できることはして
お付き合いをしていますが、それ以上の自分のキャパを越えたことは
せず自分の仕事や自分の家族、そして自分の世界を大切にしています。
義父母の元には友人や親戚が来て下さることも結婚当初から
多く、最初はごあいさつにお茶出しも全てやっていましたが
田舎の老人の世間話につきあう時間が増えるにつれ、読書量も減り
著しく知的レベルが低下した時期がありました。
ストレスがたまり、そんな自分が嫌いになった時期もありました。
以来、老人の世間話には同席は基本的にしていません。

私のように代々の農家に都会から嫁ぐと慣習の違いや親戚や
近所や組合との付き合い、さらに神社やお寺との付合いにと
仕事以上に神経を使うことがたくさんあります。
慣れないうちは、すべてに気を使いほめられたいと
気負いがちになりますが、どうやっても陰口は言われるので
無理せずできる範囲にとどめておくのが身のためです。
(私はクリスチャンなのでお寺とのお付合いは主人に任せています)

都会の核家族の共働き夫婦と違い、農家の妻は自分らしく
仕事をするまでが大変ですが、私は自分らしく生きるために
時には回りと衝突しても仕事で結果を出すように努力して本当に
よかったと思います。

新婚の頃、愛読書だった橋本治さんの「源氏物語」を
見た方が「変わった嫁だ」と言われたそうです。
私は今でも農家の妻としては十分に変人ですが変人で
いられる図太さがあるから、ベーベ工房ができたと自負しています。

仕事の結果は自分の生き方を支えてくれます。
そのためにも若い方には、悔いのない生き方をして欲しいと願っています。





商魂について
義父の逝去から1週間がたちました。
だいぶ落ち着いてきましたが、驚くのはダイレクトメールが
毎日山のように届くこと。石材屋、法事用の料理屋や会館、仕出屋。
新聞のお悔やみ欄には自宅住所が掲載されるので喪主の主人宛に届きます。
横浜は大都市なのでお悔やみ欄は新聞にはないので、22年前に父が
亡くなったときはこんなダイレクトメールは来なかったので驚いています。
これらの業者にとってはお悔やみ欄は商売用の貴重なデータベースなのでしょう。

         「商魂たくましい」  

という言葉があります。がめついとかしたたかなどのいささかマイナスな
イメージのある言葉ですが、商売をしていると嫌でも「商魂」というものに
向き合うことになります。はっきり書くとこの商魂をどのように表現
するかで仕事人としての品格が決定されると思います。

かくいう私も、スーパーに行けばここにベーベ工房の製品を置けるか
とイメージしますし、きれいなしおりやパンフレットを見れば
ファイルして仕事の参考にしたり普通の主婦よりは商魂のカタマリ。

商魂は自分のエゴと金銭欲を露骨に出すと人間関係が壊れたり
企業イメージ損なうので注意が必要です。
でも仕事のためにきちんと礼儀をわきまえた上なら
お願いをしたり正面から頭を下げることは恥じることではないと
割り切って考える度胸も必要だと思います。
必要以上にへりくだって利益はどうでもいい、と言うのも
どこか貧相で印象が悪くなるので注意が必要です。

代々商売をしている家に生まれた方にはため息がでるほど
商魂の表現の仕方の達人もいらっしゃいます。
笑顔、言葉の表現、お辞儀の仕方などどれをとっても
愛想が良くそれでいて卑屈さがない。
私は役人の娘で商売人の血は一滴も流れていないので
このあたりの表現の加減がわかるようになるまで10年以上かかりました。

吉行淳之介さんがエッセイの中で銀座のホステスとスマートに
遊んで際どいジョークでもセクハラと言われず逆に魅力にさせるには
10年の年季がいると書かれていましたが、ときどきこの一節が浮かんで
私の努力目標になっています。

週末いろいろ
先週は義父の葬儀のためごく少量のチーズの製造はしたものの
基本的にはベーベ工房の仕事はお休みさせていただきました。
一週休むと伝票書きのリズムが狂いにちょっと手間取っています。

葬儀と確定申告を無事終えてぼんやりしています。
ほっとしたら重症ではないけれど家族全員で風邪をひいてしまいました。
来週はまた仕事で忙しくなります。休みの間もお店に予約をいただいたとのこと
とても嬉しく励みになります。

明日はホワイトデーというわけでもありませんが
一足早く料理人の友人から素敵なギフトをいただきました。

ホワイトデー

京都の楽天堂の有機栽培の豆とスパイスのセット。
レシピもついています。
イタリア在住が長くハーブにも造詣の深い彼らしいセレクトに
朝からニッコリです。
心のこもった贈り物を本当にありがとうございました。

40代の年女の私ですが嬉しいものですね。
安全性証明と付加価値
このブログのメールフォームからときどき食関係の営業メールを
いただきますが、最近、独自に安全性や表示について審査することで
その会社のサイトで付加価値商品として紹介~WEB販売を手がけるという
会社から丁重なメールをいただきました。せっかくだったのですが
会社を立ち上げたばかりで権威性が疑問なので今まで通りの方法で
自分の手でやることにしました。

ベーベ工房の製品の安全性証明は次のような根拠で行っています。

 ① 組合作成の乳質検査表 (細菌数・体細胞数・乳脂肪分など)

 ② 配合飼料などの成分分析表 (飼料会社作成)

 ③ ヨーグルトの材料の甜菜糖の成分仕様書

 ④ ヨーグルトの乳酸菌数の他ヨーグルト及びチーズの
   大腸菌数など有害な細菌数の有無のデータ

 ⑤ 製品の賞味期限の根拠を示す細菌数のデータ

などを独自に作りお取引先には提示しています。
特に④と⑤は年に一度検査に出してデータを取得しています。
分析をして下さるのがここ。

株式会社 食環境衛生研究所

前橋にある食品分析の専門会社で社長(獣医)は主人の
高校の同級生で全国的にもこの分野では高い評価の会社です。

安全性の証明と付加価値はまた別次元の問題だと思います。
安全性はどのようなレベルの製品でも当然求められる最低限の
前提条件ですが、付加価値は味や品質の他に主観や嗜好など
データ化できない要素で構成されていると思うからです。

フィギュアスケート流に表現すると安全性証明が技術点なら
付加価値要素は芸術的印象点。ここでレベル4を取るために私は
日々感性を蓄えるべく努力しているように思います。

子供でも作れるレシピにする理由
先日↓に書いたレシピカードの作成ですが来週、レシピを
作ってくださる料理研究家の石川みゆきさんがお越し下さいます。

レシピのポストカード

今回のチーズを使ったレシピを小学校高学年程度の子供でも
作れる簡単なものにした理由は、手軽にチーズを家で楽しんで
いただきたいという思いを込めてのものです。

モッツァレラもリコッタもそのものを食べるよりも
料理やデザートに使うことでその個性が引き立つチーズです。
本場のイタリアではそれは多種多様なレシピがありますが
日本ではプロのシェフといえど残念ながらそこまでは.....。

最近は料理本も「簡単」「手軽」「ワンプレート」が
全盛ですし(包丁のない家庭も多いと聞きます)それでいて
不況で外食を控える分、子供が喜ぶ手軽だけれど栄養バランスの
良いちょっと目新しいメニューが人気でスーパーの商品にも
影響を与えています。(カレー鍋やトマト鍋がこの典型)

以前は私も本場のレシピを!と肩に力が入っていた時期も
ありますが、最近は子育てで忙しく自身が簡単にオーブンや
フライパン一つでOKの夕食を作っています。

今回作るレシピカードにはそんな私の成長も
感じ取っていただければ幸いです。




こいのぼりのブラウニー
義父の私への最後の言葉はおいしいものが大好きな私にはとても
嬉しいものとなりました。そこでおいしいもののご紹介を。

先日、商談のために状況した際に友人と吉祥寺でランチをご一緒
しましたが、そのとき吉祥寺の街角で自転車の移動販売で
売っていたのがこいのぼりのブラウニー。

こいのぼり HP

その時はその後にメインの商談があり買えませんでしたが
先日、お世話になった方にお送りするためお取寄せをして
自分用もちゃんと購入しました。

ブラウニー1

 シンプルで可愛いスタンプが押された箱。

ブラウニー2

 一つづつハトロン紙に包んであります。
 まるでトトロの贈り物のよう。 

ブラウニー3

 味も極上です。くるみと麻の実がアクセント。

このブラウニーは吉祥寺では名物のようです。
自転車での移動販売なんていかにも吉祥寺。
たまには東京に出るべきですね。チャーミングでおいしいものに出会うために。




明日から仕事に戻ります
6日の義父の逝去で慌しくしておりましたが
明日からほぼ完全に仕事に戻ります。
今週のヨーグルトの製造はお休みさせていただきました。
先日このブログでもお伝えした銀座のイタリー亭での3/12~3/16の
群馬の食材を使ったフェア用のチーズを明日製造いたします。

義父は家で家族に看取られて79才で逝去しました。
そのときはまさか最後になるとは思いませんでしたが
私への最後の言葉は「いつもおいしいものをありがとうな」
というものでした。息子と孫息子二人に看取られて幸せな
一生だったと家族は受け止めています。

今後は名実共に主人と私の代になります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
お知らせ
義父が3月6日逝去いたしました。
家族に看取られての最期でした。
火曜日までブログ更新をお休みいたします。

よろしくお願いいたします。
利益のための安全性ではないけれど
オリンピックのフィギュアスケートで論争になった
男子なら四回転、女子なら三回転半の高い技術への加点の問題。
(ルール改正で女子の三回転半の基礎点があがるそうです)
高い技術にはそれにふさわしい評価をという声が上がるのは当然です。

ふさわしい評価をというのは食の世界でも同じです。
最近の牛肉の価格や売上に対しては特にそれを感じます。
2005年8月に国は(アメリカの圧力があったにせよ)BSE検査は
21ヶ月齢以上の牛だけでそれ以下の牛はしなくても安全性に問題は
ないとして、2008年7月を持って都道府県への補助金も廃止しました。
それでも現在も都道府県が負担することで全頭検査は継続しています。

ここまで安全性に配慮された国産牛肉ですが、一昨年のリーマンショック
以降特に販売不振に苦しみ肥育農家の廃業も増えています。
先日の食品安全県民会議で、私はBSEの全頭検査のことを質問
したのですがスーパーの役員の委員がはからずも

「高価な国産和牛は全然売れない。交雑種の苦戦。ホルスタインか
 輸入の安い牛肉しか買ってもらえない」

と仰っていました。確かに国産和牛はおいしいけれど高い。
だから不況の現在売れないこともわかりますが、牛肉の購入に
どれだけ安全性が考慮されているのが疑問です。

耳標の管理、飼料の安全性への配慮、自治体が税金を投入
しての全頭検査とそこまで安全管理を徹底して子牛から手塩にかけて
育成しても和牛が売れず市場価格も超のつく低迷価格です。
スーパーで半額処分の国産牛肉をせめてもの思いでときどき買っています。

安全なものを!と消費者は声高に要求します。
(県のアンケートでも全頭検査は当然というのが大多数)
確かに売るために安全性を重視するわけではないというのが正論です。
でも、ふさわしい評価も生産者のモチベーションのためには絶対に
必要だと思います。半額処分の現場を見たら私が肥育農家なら
ちょっと投げやりになってしまうかもしれません。

世界一と言われる安全な国産牛肉の生産のためにも利益が
上がるための対策は不可欠です。安全な食を作ることは
ボランティアではなく生活がかかった仕事なのです。




連載で伝えたいこと
先日、現代農業を読まれたという趣味でチーズ作りをしている方が
突然お越しになりびっくりしました。
使っている乳酸菌を教えて欲しいとのことでしたがそれはお断りしました。
その他にも取引先を教えて欲しいというニュアンスの電話も数件あり
ちょっと微妙な気持ちになりました。

私はこの連載を通じて、開業のノウハウや具体的なチーズの製造方法
そして営業方法を指南するという気持ちはありません。
酪農をやりながらチーズなどを作りたいという若い方々に
無理をせず、ビッグマウスも叩かずマイペースで本当にチーズを
作りたいならこういう一つの例もあるよ、ということを読み取って
いただければ十分だと思っています。

そしてもし連載を読んで下さるならノウハウよりも主人や私が酪農家の
ブランドというある種のベンチャーをやっているけれど、殊更に
自分を大きく見せたいとかまして日本の農業を変えたいとか
えらそうな女性起業家論など無縁に、自分たちの本当に好きなこと
や趣味をベーベ工房にリンクさせて淡々と生きていることを感じ取って
いただければ幸です。

私はごく普通の妻で母ですが、酪農とベーベ工房を13年間努力してきて
30代よりも40代後半になった現在の方がずっと幸せです。
義両親の介護なども抱える日々ですが、13年間頑張ってそれなりの
結果を出せたことで自分の立位置もわかってきたし何よりも自分の
言葉や表現を持てるようになりました。特に農村は嫌な言い方ですが
嫁というものに人と違った個性を認めたがらない風潮があるのですが
(バレエで言えばすっと群舞を一糸乱れず踊ることを命じられるような)
結果(はっきり言うと収入)を出すことで自分の好きなことを貫く
強さも身につけました。

酪農家は休みもない地道な仕事ですしチーズ工房も同じく。
それだけにその努力の上に成立った個性や人間性は掛け値なしに
他人に信頼もされます。最近は仕事で他の分野で夢を持って頑張る
若い方々とおつきあいする機会が増えました。彼らを励まし
励まされという素敵な関係を感じるたびに13年間酪農とベーベ工房を
頑張っている自分を幸せに思います。

連載を通じて伝えたいことはもしかしたらたったひとつ
40代以降を楽しく心豊かに生きることは農業でも可能だということ
なのかもしれません。思いっきり自惚れて書きますが全く未知の
酪農の世界で苦労はしましたが、20代から知的な関心レベルが下がって
いないことと表情に苦労が出ていないことが唯一の自慢です。

インフォメーション
読者の皆様にお知らせです。
群馬県では県産の農畜産物の販売の促進のため東京の約30の
和洋中のレストランや料亭が参加して

 3/12~3/16の間の3日間以上の日程で

群馬県産の材料を使った特別メニューなどを提供するフェアを行います。

ベーベ工房のモッツァレラチーズとリコッタチーズは
銀座の老舗イタリアン「イタリー亭」にてこの期間お料理に使って
いただくこととなりました。


イタリー亭HP

先日料理長にご挨拶に伺いました。
50年以上の歴史を持つイタリアンですが、真摯で誠実な料理長と
店長にお会いできて本当に嬉しかったです。

16日の会員制のディナーは既に満席のようですが
12日以降でしたら、もしベーベ工房のチーズを使ったメニューを
オーダーくだされば料理長が対応して下さると思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。


アマデウス
今年のアカデミー賞のノミネーションが発表
されました。アバターが9部門にわたりノミネート。

アカデミー作品賞の中でも私のベスト1が1984年度の受賞作
「アマデウス」
有名なモーツァルトとサリエリの物語です。

サリエリを演じてオスカーを受賞した
F.マーリー・エイブラハムのの演技は神がかり的な名演で
嫉妬という感情をこれ以上はない表現で演じています。

全編すべてが名場面ですが殊に好きなのがこの場面。
浪費が激しく生活の苦しいモーツァルトの妻コンスタンツェは
夫に無断で楽譜を皇女の家庭教師に推薦してもらうためサリエリに
見せようと彼のところを訪れます。




オリジナルというのに一点の書き直しもない楽譜。

 「これがオリジナルですか?」

とサリエリはうめくようにつぶやきます。

ここに流れる曲はスタッフそれぞれが好きな曲を
選んだそうで、流麗な調べと驚愕したサリエリの
表情の対比が秀逸です。

塩野七生さんもこの映画が大好きだそうで
サリエリの悲劇を、天才の才能だけはわかる
秀才の悲劇とおっしゃっています。
そしてモーツァルトのことをこれほどまでに
神に愛された才能の持ち主は早死にしようが
遺骨が行方不明になろうが幸福だと。私も同感です。

アマデウスはピーター・シェファー原作の戯曲も
持っています。翻訳は俳優の江守徹さん。

アマデスス

このエントリーは昨日趣味ブログでささっと
書いたものですが、お友達がたくさんのコメントを
下さいました。私より10才ほど若い世代もそれぞれが
好きな場面を語ってくれて嬉しいびっくりでした。

この映画は歴代アカデミー作品賞受賞作を
松竹梅に分けるとしたら間違いなく松。
初公開から27年たっても心を掴む理由を自分なりに分析しました。

 ① モーツァルトという最も典雅で愛される音楽家がテーマ
 
 ② 主役二人の俳優の神がかり的名演技

 ③ 時代考証の確かさ

 ④ サリエリを通じ嫉妬や妬みという人間なら誰でも持つ
   感情を描ききったこと

アマデウスは現在映画館で上映してもヒットすると思います。
アメリカだろうがインドだろうが中国だろうがきっと。
たまにはこんな自己流分析もいいものです。
台詞ではモーツァルトの作品について「ビューティフル」
ではなく「チャーミング」と表現されますが絶妙ですね。

英語オンチな私ですがこの場面のサリエリの台詞は英語で
そらんじていますよ。


プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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