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営業をするために必要なこと ①
最近、営業をするときの資料としてこのブログの記事を印刷して
添付することもあり、仕事で感じたことを文章化したり仕事の
プロセスを画像つきで記しておくことの大切さを感じています。

第三回目の専門誌の連載のテーマは私の担当である営業についてです。
二回に分けて書くことになりますが、私は営業の成果をあげてゆくためには
おいしくて安全な製品を作ることが前提ですが、自分の製品の長所と短所も
含めた個性や特徴をしっかりと把握して、それをわかりやすく文書化する
スキルがとても大切だと考えています。


例としてベーベ工房の製品(ヨーグルトとチーズ)の個性を列挙してみます。

特徴

 ① ヨーグルトはドリンクタイプだがノンホモで低温殺菌という製法を取り
   ソフトヨーグルトに近い固さである。脱脂粉乳や添加物を一切用いず
   砂糖も国産の甜菜糖を飼養している。

 ② チーズはモッツァレラ、リコッタ共にイタリアの伝統な製法で全ての
   過程で手作りである。リコッタチーズは生クリームを添加せず
   牛乳を加えることでさっぱりと消化の良い、カロリー控えめ仕様である。

 ③ 自給飼料から栽培する酪農家が自家産の牛乳から作った完全フェルミエ製の
   製品である。 
   
この商品特性(個性)は画像やもしマスコミ掲載の記事があればそれを
添付した上で、製造プロセスや原材料の仕様書をつけてわかりやすい
資料を作成します。

製品の長所と短所は次の通り

長所
  
 ① 酪農家が牧場敷地内で製造するためトレーサビリティが明確である。

 ② 製造~店舗納入までを手がけているので責任の所在が明確である。 

 ③ 一切の食品添加物を使わないため安全性は十分である。

短所

 ① 製造がそれぞれ週に一日なので大量生産ができず注文してすぐ手に入らない。

 ② 脱脂粉乳で成分を調整しないため季節ごとに微妙に味が違い、消費者に
   説明が必要である。

このような前提条件は営業先にまずきちんと提示することが必要です。
先方は味が気に入った場合、この条件を元に見積書を求めて双方の
話し合いの上でロットや納品日が決まってゆきます。

営業は屋台の呼び込みではないので、雰囲気やムードで決まるわけでは
ありません。誰が読んでも客観的に分析されわかりやすい、そして誠実な
情報開示された資料に程よい熱意を感じさせる資料が不可欠です。
順次この資料のことを書いてゆきたいと思います。

但し、営業の成否を決めるのは70%は味と製品自体の魅力です。
残り30%、フィギュアスケートの採点でいうところの加点要素が
添付資料であることを明記しておきます。

                               
 
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子供と仕事
2月21日(日)に東京で開催される日本の銘チーズ百選に出品
することにしました。当日、私が会場に行き販売も少ししてきます。

日本の銘チーズ百選

当日は、日帰りしなければならないのでラストの数時間は事務局に
お手伝いをお願いすることにしています。
先日、担当者から電話があり「終わったあと生産者の懇親会があるので
何とか一泊できないか」とお誘いいただきましたが、残念ながら
お断りさせていただきました。理由は息子です。

息子は5才で保育園の年中さん。春からは年長になります。
息子は忙しい時は義母にみてもらいますが、眠る時に私が
いないとダメなのです。親ばかですがわりと利発でしっかりしていますが
べったりくっついてくるわけではないけれど寝る前に一緒に本を読み
一緒の空間に私がいなければダメ。
特に21日は次の日は保育園なので、私がいなければ絶対ダメ。(笑)
自慢にもなりませんが、2004年に出産以来、息子は一晩も私と離れたことは
ありません。

働く女性がが赤ちゃんを預けて海外出張に行くことも珍しくない時代だし
組合でも赤ちゃんや子供を置いて団体旅行に行く方の方がむしろ普通です。
そんな中、息子のために日帰り出張ばかりしている自分が情けなくなる
こともありますが、ママにべったりも男の子だしあと6~7年でしょう。
それを思うと現在を大事にしようかな、とため息まじりに思います。
(21日の懇親会はきっと貴重な情報も出ることと思われ、残念です)

それでもインターネットで情報収集できる時代に仕事をしていて
本当によかったです。子供を置いての出張、と言う意味では子供が
元気でみてくれる人がいる場合むしろ赤ちゃんの方が楽なようです。
5才くらいの方がダメみたいです。有名な外国のバレリーナで来日公演に
シッターとうちの息子くらいのお子さんを連れてきた方がいましたが
きっと今の私と同じ悩みの中で踊っていたんだろうなあと思っています。

包帯
ちょっと痛々しい写真なのですが
生後20日の子牛の包帯姿です。


包帯

気がつかないうちに前足が細菌感染してしまった
ようで、昨日膿が出たときは驚きました。
すぐに獣医に診療していただき消毒をして
抗生物質の軟膏を入れ、包帯を巻いて処置しました。
カラー包帯を巻いた姿は競走馬のバンテージのようです。

幸い、熱もなく食欲も旺盛でミルクも催促して
たくさん飲みます。細菌が繁殖しやすい夏でなかったのが
不幸中の幸いでした。

牛の健康管理は気を使いますがときどき思いもかけぬ
怪我や病気も発生します。酪農にはこれが満点というものは
ないのかもしれません。

一日も早く直りますように。

人としてのあり方
先日の記事でお取引先のひとつが、3月で閉店することになったと書きました。
店長にお電話をしたところ、業績不振というよりこのお店のオーナー
(他業種の社長でこのスーパーは所有する唯一のスーパー)が店長がご高齢に
なり体調が以前のようでないため閉店することにした、と事情をご説明
下さいました。店長は手書きでオーダーを下さったり選び抜いた良品を
店に置いたり素晴らしいお人柄をいつも尊敬しておりました。

その店長が、2月分の注文のFAXにこう書いて下さいました。

 「こんなに良い商品があると、取引のある問屋に話しておきました。
  そのうちに連絡が行くかもしれません」


私も主人もこのFAXを読み感謝の念と感激で涙が出そうになりました。
商売や利益を越えた人としての素晴らしさ。商売は最終的には人との
関係だという格言はこういうことなのだろうと頭が下がる思いでした。
オーナーもこの店長だからこその店だと判断されての閉鎖なのでしょう。
ベーベ工房をやる以上これからも苦しいことはたくさんあると思います。
でも、このような素晴らしい人となりに触れることができたことを
これからも心の支えにできるだろうと思いました。

私たちが将来、やるだけのことをやって仕事をやめる日が来たら
この店長のような心遣いをできるような人間でありたい。
心からそのように思います。

酪農があればこそ、です。
本体の入れ替えは来月ですが、今日はバーンクリーナーのチェーンの
取替えに業者の技術者が3人来てくれています。

バーンクリーナーは牛の排泄物をスイッチ一つでダンプまで移動
させるベルトコンベアー状の機械で各農家ごとの仕様になるので
かなり高額になります。うちは主人が修理をしながら耐用年数の倍の
30年近く使ってきましたが、あまりにも修理代もかさむので5年ローンで
購入しました。ローンは確かに痛いですがこれがなければ酪農ができず
仕方がありません。

酪農は動物相手の休みのない仕事で、機械にかかる費用も高く
大変な職業ですが、酪農をやっているからベーベ工房ができるのです。
専業のチーズ職人で有名な方もおられますが手作りのチーズで大金を
得ることはまだまだ難しく、牛乳も他の牧場から購入するのでコスト面でも
チーズを作ることの重圧も大変だと思います。

主人は淡々と頑張っていますが酪農と製造、飼料作物の栽培の三足のわらじは
本当に重労働です。でもチーズ専業にはするつもりはありません。

主人の出身大学のOBで九州でご夫婦でヨーグルトを作っておられた方は
経営難で10年ほど前とある外食産業の子会社となり製造していましたが
親会社の都合で子会社は解散。親会社はこのご夫婦とは関係なくヨーグルトを
今も作っているようですが、無念だっただろうと思います。
やはり酪農家が小規模でも自分のブランドを維持できるのは本業ともいえる
酪農があればこそ、です。休みはないし組合のしがらみもある。
でも酪農があればこそ、自分に合った規模で製品を作って売れるのです。
そして、自分の牧場の牛乳を使っての製品だから 辛くても
営業を頑張ることができるのです。

オペラ座バレリーナのエコ・シックなパリ
穏やかな文章を書きたいので久々に読書のことを。
この本は2009年11月に朝日新聞社出版から刊行された本で
著者はパリ・オペラ座の現役バレリーナのミテキ・クドー
(工藤美笛)です。バレエファンならご存知と思いますが彼女は
オペラ座を代表するエトワール(プリマバレリーナ)ノエラ・ポントワ
と日本人振付家の工藤大弐の一人娘で、偉大な母の娘として10代から
日本でも人気のダンサーでした。1990年代には資生堂のCMにも登場しました。

ミテキ

1970年生れの彼女は現在40才。オペラ座の定年まであと2年となりました。

ミテキは地位としては上から三番目のスジェ。フランスの伝説的なエトワールだった
母の地位には上がれませんでしたが、同僚のダンサーの夫と二人の子供に恵まれ
とても充実した豊かな人生を送っていると自身がこの本の中で述べています。

現在はパリ・オペラ座でもママさんバレリーナはいますがミテキが
若い頃は現役を引退してから出産する方が多く、二人の子供を持ちながら
ダンサーを続ける例は少なかったそうです。

ミテキは黒髪の美しい女性ですが、エトワールのぎらぎらしたカリスマ性は
なく、だからエトワールにはなれなかったのでしょう。でもこの本からは
自分の幸せを努力をしながら築き上げた一人の女性の
豊かな人生観が伝わってとても爽やかな読後感が残ります。
ミテキは休日にはよく料理をするそうで、有機野菜の市場のこと
も美しい写真で紹介されています。

日本ではこの数年勝間和代さんが立て続けに本を出し
若い女性にはカツマーなる信者も出て、とにかくバリバリに
頑張ることを幸せだと刷り込むような風潮がありました。
(香山リカさんが反論していますが)
私は申訳ないけれど勝間さんが生理的に苦手です。
二度も離婚したことをどうしてあんなに自慢できるのか
とても不思議です。

ミテキは淡々と生きているように見えますが、パリ・オペラ座は
世界最高のバレエ団。そこのダンサーになるだけでもエリートで
大変な努力と才能が求められます、彼女の仕事と家庭を両立した
キャリア末期の幸せな笑顔を見ているとこちらまで励まされます。

私が劇場通いを始めた頃、ミテキの母ポントワは現役でフランスらしい
優雅な舞台を観ることができました。あの頃まだバレエ学校の生徒だった
可憐なミテキが私と同じ40代とは。月日の流れをしみじみと感じています。

JR東日本が紀ノ国屋を買収
昨夜、インターネットのニュースでJR東日本が紀ノ国屋の全株式を買収し
4月から完全に傘下に入れるという一報を知った時は仰天しました。

紀ノ国屋買収のニュース

東京の青山に本社を持つ紀ノ国屋は高級スーパーの代名詞。
レジの導入もチーズの空輸もすべて紀ノ国屋が発祥で
私たちのお取引先のスーパーも紀ノ国屋の薫陶の元に
「安全とおいしさ」をモットーに成長した会社が多生産者に
とっても遠い目標となるカリスマ的な存在です。

報道によると「駅ナカ」など鉄道事業以外の収益を伸ばしたい
JR側の意向によるも買収だそうです。何といっても紀ノ国屋の
ブランド力は食の世界では偉大でしたから。

但し、遠くから見るだけでしたが憧れつつもこの10年の
紀ノ国屋は微妙に、組織の硬直化と時代から微妙に遅れている
印象をを感じました。
例を挙げると

 ① 商談は決められた日に上京してやらねばならない

 ② 紀ノ国屋のパンは取引先でもみかけたが、ショートニング
   などを使った普通のもので最近の天然酵母パンなどの
   健康志向からは流行の遅れ

 ③ 青山本店はレジが二階にあり不便だったしバリアフリーの
   時代についていっていない印象

 ④ 商品が高級だけれど個性がもうひとつ

特に①。地方の小規模な生産者でも個性ある野菜や加工品を
作っているところは多いですが、上京しての商談が難しいことも
あり、バイヤーがどんどん地方に出向くフットワークの良さが
魅力委ある売場に欠かせません。この点紀ノ国屋や同じように
以前に買収になった成城石井や明治屋もいささか殿様商売を
感じました。

昨日尊敬するバイヤーにこのニュースのことでメールをしたところ
「驚いたけれど大手流通による買収でなくてよかった」と
返事があり、なるほどと思いました。セブンアンドアイによる
買収なら紀ノ国屋の看板は残っても食文化が植民地化されるでしょうから。

駅ナカがブレイクするずっと以前からJR東日本の品揃えは魅力的な
ものがありました。英国の石鹸クラブツリー&イブリンも出会いは
東京駅の駅ナカでしたから。紀ノ国屋の文化を守りながら良い
合併だったと思われるような結果になるよう祈念しています。





ときには情 > コスト 
先日、念願の地デジ対応のテレビとDVD機器を買いました。
取付料金込みで9万円ちょっと。思ったより安く購入できました。
だいぶ扱いにも慣れて美しい画面楽しんでおります。

今回購入したのはヤマダデンキではなく地元の電気店です。
昔から家ぐるみでおつきあいのあるお店で、ベーベ工房の電気工事も
牛舎の工事も高い天井の蛍光灯の取替えもずっとお願いしてきました。
とても誠実なご家族です。去年、修理に来てくれたとき地デジの話を
したところ、とても丁寧に教えてくれて普段の感謝も込めてこの店での
購入を決めました。(ヤマダデンキと思ったより差もなかったです)

商売をしていると取引先やお客様の支えや応援があればこそと
いつも感じます。不況の時は尚更。私達のような小規模経営者は
ただコストだけを優先させれたちまちなくなってしまうでしょう。
それだけに私自身も時には多少の違いならコストや便利さよりも情を
優先した品選びをしています。今回のテレビもそうですがギフトを
取引先にオーダーすることもあります。

先日のテレビで家電激戦地の池袋で少しでも安く買うために
店をハシゴするファミリーの様子が特集されていました。
もちろんハシゴは当然のことで私も時にはやりますが
商売をしている以上、少しでも安いものをと血眼になっている
だけでは何か大事なものを失うような気がします。

商売はコストだけでは成り立たない。
まったく商売に素人だった私が商売をすることで得た価値観です。


企業秘密 (続編)
もうずっと以前に企業秘密というエントリーで↓の記事を書きました。
お取引先やお客様に対しては製造工程や原材料に関しての情報は
できるかぎり公開したいと思う気持ちは今も変わりがありません。

企業秘密

但し、同業者にすべての情報を公開できるかとなればこれは別問題で
例えば乳酸菌の種類や購入先、細かな製造プロセス(温度や加熱時間など)
は同業者には申訳ありませんが企業秘密です。
森永や明治のような大企業にとってもこれらは大切な財産にあたり
企業秘密事項だと思います。例えば京都の原了郭という江戸時代からの
七味屋さんでは今でも調合方法は一子相伝、つまり従業員ではなく子供に
しか教えないそうです。そのくらい大切な情報もあるのです。

実は連載記事の打合せの中でこれらのことを書いてほしいと頼まれましたが
それはお断りしました。これら事項は取引先には情報開示する責任が
ありますが不特定多数の読者に気前良く教えることはありません。

出版社側ができるだけ貴重なそこの誌面でしか知りえない情報を
掲載したいという気持ちはわかります。でも作ることがどれだけ大変か
思いをめぐらせていただければ、開示できる情報かどうかはわかると思います。

私のようなちょっと斜に構えた生産者と違い純朴な生産者なら
出版社の「読者が求めている」という言葉のままに貴重な情報を
すべて書いてしまう方もおられるかもしれませんが、やはり
情報の管理は真剣に考えた方が結局は身のためです。
特に具体的な収入金額などは下手に不特定多数に公開すれば
税務署が来る可能性もありますから慎重にして下さい。

繰り返しますが、私たちはお取引先やお客様には生産者の責任と
モラルにおいて、できる限りの製造工程や原材料の情報を誠実に開示
いたしますが、同業者にはまして雑誌などでこれらの情報の開示は
できませんのでご了承下さい。




夫婦二人で経営するということ
連載を書くにあたって、メールや電話で担当者と意見を交わすことがあります。
その過程で、ひとつお願いをしたことがあります。それは


 「夫婦二人でやる、ということは人件費はかからないし、小規模経営でチーズ
  工房をやりたいと思っている人にとってはイメージしやすいし
  ある種の美談になると思っておられるならその考えはリセットして欲しい」

ということです。

ベーベ工房はヨーグルトの発送の日はパートさんに来ていただいていますが
後は夫婦二人だけでやってきました。主人が製造、私が営業・企画・経理その他
すべてです。最近ふと気がついたのですがもし私にまるきり営業などのセンスが
なければ、主人はあるいはお金を出して従業員を雇って経営したのではということです。

確かに夫婦でやれば人件費は節約できるし、すぐに話ができるし何より
他人とは必死さが違うし、イメージも家族経営っぽくて温かみがあってと
メリットもありますが、デメリットも多々あります。例えば

 ① 公私共に一緒といえば聞こえがいいけれど、ある種の倦怠感で滅入ることがある。
   (主人とはお昼は別々に食べています。)

 ② 「家のため」「世間体」と上の世代に言われて重圧を感じる。

 ③ 従業員を雇う方がビジネスとして割り切れて気持ちが楽

ということがあります。

私が苦労している、と言っているわけではありませんが特に酪農はまだまだ
閉鎖的な世界なので夫婦二人で経営をずっとやってゆくためにはビジネス上の
努力の他、ある種の努力とすべての人に適した経営スタイルではない微妙な
ものがあることも確かです。

夫婦での経営に絶対に向かないのは、笑われるかもしれませんが起業前に
一度でも不倫や浮気などでトラブルを起こした夫婦です。
たがが、と思う方もおられるかもしれないれどこういう本能的な
ところでの不信感の上に厳しい仕事での関係は難しいです。
それと、やっと軌道に乗ったのに離婚騒動では信用をなくします。
農業ではないけれどこうやって会社をやめたご家庭をいくつか見ています。

まだ未婚の方にはピンとこないと思いますが、こうやって書いてみると
夫婦で経営することは繊細な要因の上に成り立つ砂上の楼閣のような
気すらしてきます。私たちの場合、倦怠期に入った頃息子が生まれて
くれて何とか....です。(今でも倦怠感はありますが。

主人はメシよりイロよりチーズのことを考えることが好きですし
私も、身近でスキャンダルは好まず好きな音楽や趣味を楽しみたい。
私の場合、二人で築いたものの上に楽しみがたくさんある状態かな。
別に二人とも噴き上げる欲望を懸命にこらえて仕事に没頭している
わけではなく、やっぱり食べることの仕事が好きだから淡々と
夫婦で仕事をしておりますよ。


農業近代化資金
連載記事の中で開業資金として農業近代化資金のことに触れました。
チーズ工房建設のために1000万円を近代化資金として借入れましたが
これについては既に完済しています。

現在近代化資金は数年前に飼料用トウモロコシ刈り入れのための機械を
200万円ほど借りあと2年で返済が終わります。

農業近代化資金

ところで、↑のサイトを読むと条件を満たせば近代化資金を借りられる印象を
持ちますが、ここ数年、農林中金も相当貸し倒れがあったようで融資の条件が
厳しくなり、借入れた後も返済が約定どおりに行われていても、財務状況の
報告など非常に厳しくなりました。

去年あたりからJAから直近の決算書の提出が求められるようになりました。
これはどの農協も同じ事をしていると思います。
私たちは返済の引落しができなかったことは一度もありませんがそれでも
借入後でもこのような状況なので、新規で千万円単位の近代化資金を借りるには
かなり厳しい審査がなされ、場合によっては借りられない人も出ると思われます。

これは想像ですが、JAが窓口になる以上

 ① JAからの購買代金(飼料や資材費など)が何度も口座から
   引き落せなかったり、赤字になるので購買代金の分割払を
   せざるをえない農家

 ② 国民年金や健康保険税その他税金の滞納がある

 ② メインの口座以外に個人名義の通帳がある場合、本業の口座は
   赤字ではなくても個人の通帳の方でカード決済ができなかったり  
   カードなどでトラブルを起こしてしまう

などがあれば審査で落ちる可能性が高くなります。

編集者と打合せながら気がついたのですが、外部の方は「認定農業者なら
チーズの製造をしたいと思って申請したら融資を受けられる」ことを
疑っていないのでは、と気になりましたので記事として書きました。

融資要件が厳しくなっているのはどの業種や金融機関でも同じで
農業も同様です。それだけに加工をやりたいと思うならまず
足元の本業’私たちなら酪農)の経営を安定させておくべきです。
くれぐれも加工をして本業を立て直すなどの一攫千金を
夢見るような皮算用をしないことが肝要です。

チーズ工房の夢も本業の安定がまず第一歩です。
中国人研修生
昨日の報道ステーションは農業分野の中国人研修生についての特集でした。
去年、熊本で22才の中国人研修生に雇主の60代の夫婦が惨殺され
犯人も自殺するという悲惨な事件がおこりました。
この事件の背景を取材しながら、農家が規模を拡大するには後継者がどこも
おらず中国人研修生に頼らざるを得ない現状を放送していました。

趣味やカルチャーでは、農業回帰などと簡単に書いている雑誌も
ありますが、現状はどこも後継者がおらず耕作放棄地がふえている
深刻な状態が進んでいます。そのため経営拡大を図る農家は中国人
研修生を雇用するところもふえました。

昨日の番組で、被害者の遺族が中国人研修生を斡旋する公的機関の担当者と
現状について会談する場面がありましたが、当初は文字通り研修のために
中国から来日する青年が多かったけれど、現在はただお金をもうける出稼ぎ
感覚の青年が多くなっているようでした。

熊本の例では農協が研修生の斡旋をしたようですが、その後のケアなどは
ないようで、この事件以外にも雇用主家族とのトラブルが事件に発展した
例は多くあるようです。数年前群馬でも殺人事件が起こっています。
我が家も人手不足は深刻で研修生が欲しいと切実に思います。
でもやはり酪農やチーズのことを将来真剣にやりたい青年が望ましく
現状では(差別などではありませんので誤解なきようお願いいたします)
中国人研修生を受け入れることには現状では恐怖があります。

ところで、たとえ出稼ぎ感覚の労働者でもお互いのニーズが一致するなら
中国から「研修生」を受入れることは理解できます。
働く、ということは新卒で大企業に就職することも同じような一面があります。
でもどうにも私が抵抗があるのが農家の独身青年のために中国などに花嫁を
求めてのお見合いツァーを農協や農業関係団体が長年行っていることです。
もちろん、幸せな結婚をされて農業を頑張っておられるご夫婦もおられるので
一概に非難はいたしませんが、離婚が多いことも事実です。
外国からの花嫁に子供を産んでもらって、農業を継がせることも立派な
農業政策だと主催者は思っておられるのでしょう。

日本中が少子高齢化で独身者も多く婚活ブームを行政までが後押しして
合コンもお見合いパーティも盛んですが、いわゆるエリートのホワイトカラー
対象に中国に花嫁を求めてのツァーをしかるべき団体が行ったということは
聞いたことがありません。たとえコミュニケーションがとれなくても
労働力になり子供(それもできれば男の子)を産んでくれる結婚なら
農業の継承のために十分、という考え方こそ農家や農業をバカにしているように
思うのですが。(以前、主催者の一人に息子の結婚相手は日本人でできれば
いいところのお嬢さんを望んでいると本音を言われて唖然としました)

見合った所得と誇りが保てる職業にならないかぎり中国人研修生の問題は
ずっとこのままなのでしょう。
レシピの依頼
今までも何回かお取引先用にチーズを使った料理のレシピを
専門家に依頼して作っていただきましたが、数年ぶりとなる今年は
お友達のたむちんに紹介していただいたイタリア料理研究家の
石川みゆきさんにレシピをお願いすることにしました。
昨日、お電話でお願いしたところご多忙なのに快諾していただきました。

イタリア料理教室「トスカーナのテーブル」

みゆきさんはトスカーナ州を中心に何回もイタリアを
訪問されて、イタリアの郷土料理や家庭料理に通暁しておられ
何冊かの本もすでに出版されています。

たった15分でイタリア家庭料理

みゆきさんにもお話しましたが今回のレシピは
モッツァレラとリコッタを各3点ほどで

 ① オリーブオイル以外どこの家庭でも使う材料を使う

 ② 子供でも食べられるように香辛料は使わず
   消化の良いものを1点はレシピが欲しい

ということをお願いしました。

レストラン関係者には恐縮ですが、不況で外食、特に
家族で夕食を外ですることを控えている子供のいる家庭が
ふえています。どこのスーパーでもカレー鍋やトマト鍋のスープや
〆の鍋ラーメンが大人気(我家もやりますよ)ですがその人気を
後押ししているのは子供たちなのだそうです。恐るべし子供パワー!
そのような時代なので今回のレシピでは「子供の喜ぶ簡単な
イタリア料理」を自分なりにお取引先の売場を通じて写真などで
提案したかったのです。私にも5才の息子がいるので是非本格的な
でも子供も喜ぶチーズを使ったイタリア料理を教えていただきたいと思います。

ベーベ工房のチーズはスーパーでのお取扱いが多くなっています。
それだけにカプレーゼだけではない、家族で手軽に召し上がって
いただけるレシピを提供することで自分たちも生産者として
成長したいと願っています。

エコとエゴは違います
ずっと書こうか迷いましたが、リサイクルについて述べさせてください。
不快な表現があれば申訳ありません。

ベーベ工房のヨーグルトのビンはお店によってはお客様から回収して
ある程度たまったところでまとめて着払いで送って下さっています。

私たちのビンは再利用しても不都合がないので、生協などのようにリユース
仕様ではありませんが回収したものについては洗浄&殺菌の上再利用しています。


但し、回収には取扱い店の負担もあるので無理にお店に回収をお願いすることは
なくビンの回収はお客様とお店の判断にお任せしています。


ガラスは古くからある素材でリサイクル方法も確立されていますので
仮に再利用せず、分別してゴミとして出しても環境問題を引き起こす
ことはないと判断しております。


これまでに数回環境やエコに熱心と思われるお客さん(だと思う)にビンのリサイクルを
巡ってクレーマーのような電話をいただきました。お客様にはできるだけ厳しいご意見でも
真摯に受け止めさせていただくようにしておりますが、エコの名の下にエゴを押し付ける
クレーマーまがいの方も時にはいらっしゃることも事実です。先日も久々ですが
このような電話がありちょっとどんよりしました。

例①

電話を下さったのは私の会社員時代の先輩のギフトとしてお送りしたご高齢の
有名な音大の教授でした。電話を取るといきなり「あんたのところのビンには
リサイクルのマークがついていなくてけしからん。あんたは消費者に迷惑を
かける女だ!ビン会社の連絡先を教えろ。自分がリサイクルしろと怒ってやる」
とわめきちらし、さすがに先輩に何とかしてくれとお願いしました。

例②

電話の相手はスーパーで購入したという30代の女性。(名乗らず)
「リサイクルの時代に何で回収しないの?スーパーに回収させるのが
生産者の努めでしょう。それをしないのは怠慢で回収しないスーパーも
意識が低すぎ!」とだんだん興奮状態に。
申訳なかったけれど「それならあなたがスーパーに言ってください」といって
切りました。スーパーにその女性から電話はなかったそうです。


この二つは特に凄い例ですがここまでくるとエコに名を借りて
人に感情をぶつけるクレーマーです。困ったことにビンを使う
他業種の会社にも年に数回このような電話があると聞きました。 
本末転倒な話です。

もう取引をやめたオーガニックショップは回収をしたビンを
大量に着払いで10箱以上突然送ってくださいました。
(送料は8500円)開けてみると全く洗浄せず店内のイートインで
お客さんが飲んだビンをそのまま倉庫に数ヶ月放置しておいたそうで
ビンには大量のカビが発生、うじ虫が大量に入っていたビンもたくさんあり
600本以上のビンで使えるものは一本もなく、ゴミに出す準備で半日かかりました。
悪臭と虫の始末がものすごいことになりました。
さすがに私は怒りが沸き、会社に言って送料は返金していただきました。

エコも環境ももちろん大事です。
でもリサイクルもエコも人を傷つけまして罵倒してやることでは
ないと思います。最近は小さな子供でもスーパーカーよりエコカー
という時代ですっかりエコも定着しました。それだけにエコは
エゴを押し付ける手段ではないとおおらかに環境を考える成熟した
世界になって欲しいと願っています。

私たちも農業者の一人として環境はしっかり守るべく努力したいと思います。
不快な表現があればお詫びいたします。




難産の末......
牛のお産の話ではなく、連載記事の話です。

締切日にあたる昨日の夜、ようやく編集者に原稿をメールで送りました。
多少の修正はあるかもしれませんが概ねOKとのこと。ほっとしました。

今回は途中で実家に里帰りしたこともありましたが文章を書く
リズムがつかめず、大苦戦でした。書きたい内容はわかっているのですが
事例をあげながら起承転結をつけた文章にまとめるのに苦労しました。

文章を書く楽しみの一つに表現や言葉を選ぶことがありますが、今回の
記事を書くに当たってその楽しみを感じたのは締切日ギリギリの昨日の
午後2時間だけでした。文章のリズムを戻すリハビリ(?)を兼ねて合間に
↓の長いエントリーとプライベートブログに2本記事を書きました。

掲載された時にどのような評価をされるかわかりませんが
今回の苦労した原稿を書いてよかったのは、自分が日々の苦労や心配や
欲求不満はあってもこの13年間自分なりに仕事でベストを尽くして
仕事は自分を表現できる場所だと認識できたことです。

人生観は人それぞれですが、仕事で自分を燃焼できずどこか
空虚な気持ちを抱えて趣味が自分を生かす場だ、などと思い込む
どこか無理をした人生ではなくて幸せだと認識できたことです。

締切日に間に合ってよかったです。




農業は素朴なイメージであるべきか?
連載記事を書くに当たって、文章は私に100%任せていただいて
おりますが、ページで使うイラスト等は編集部で手がけての構成に
なっています。農業専門誌なので洗練された構成よりどちらかといえば
素朴さを前に出したいとのことでした。

今回は私の意見もある程度取り入れて下さった上で編集担当に
構成等はお任せすることにしました。
私を指名してくださったお気持ちをを最優先にすべきですし
私が勝手に書く自費出版ではないからです。

ところで私は広告やデザインにはまったく素人ですが
広告に使うツールによってその商品がなくなってからも
半永久的にその商品が心に残る素晴らしい広告やCMに
強い感動を与えられることがあります。

そんな忘れられないCMに1980年代初めのホンダのプレリュード
のCMがあります。「ラヴェルのボレロを使ったCM」と言えば
思い出だされる方もおられるのではないでしょうか。





20年以上たった今も記憶に残る伝説のCMの素晴らしさは
広告の専門家も↓の記事で絶賛しておられます。
このCMの演奏はどこのオーケストラか問い合わせが殺到し
エド・デ・ワールト指揮のレコードが緊急販売もされたほどでした。

ホンダ プレリュード

専門家も述べるように車のCMに独特のリズムのボレロを被せるアイディアは
画期的に斬新なものだったようで、ボレロがプレリュードという乗用車や
ひいてはホンダのイメージを作ることにも成功したと思います。

ところで、牛乳(というより農業全般)のCMや広告では素朴さ
や大自然、元気、明るいというイメージのみが前面に出されます。
確かに生産現場は質実でおよそ華麗だとかモダンなというイメージに
程遠い世界ですが、消費者の心を捉えて牛乳や農業のイメージを
強烈に刷り込むには時には今までの広告のイメージを覆すような
CMや広告作りも必要だと思います。
ひとりよがりでもなく、ありふれてもなく全く新しい価値観を
作るインパクトのあるものを。農業関係のものは従来どおり素朴で
あかぬけないイメージの中でやるのが無難、という価値観に私は
少しばかり挑みたい気持ちです。最近は選挙もイメージ戦略が
重要視されます。農業の宣伝や情報発信もこの分野に切り込ん
で考えていただきたいと思ってます。

元来、音楽好きなこともあって商品の新しいイメージを
作り出す素晴らしい音楽(特にクラシック)を選び出す製作者は
どのような感受性を持っているのかものすごく興味が沸きます。

動画の貼付けが多く恐縮ですが、ボレロ以上に感性に驚嘆したのが
10年近く前ラジオで放送していたトヨタのレンタカーのCM。
使った音楽はバッハのプレリュードとフーガ、通称「聖アン」。
バッハの作品の中でも私が特に好きな作品でこの曲に乗せたCMが
ラジオから流れた時は感嘆で立ち止まったほどです。
荘厳なオルガン曲をセレクトする感性に脱帽!です。




農業のイメージもこれからは時には美も必要だと思います。
生意気な物言いで申し訳ありません。


されど愛しき日々
連載二回目の原稿はもう少しで完成する予定です。
無理のない借入れと分相応なコストで工房をスタートさせる
方法などを書いています。

原稿を書くにあたって古い資料を整理していたら懐かしいものが
出てきました。ベーベ工房を始めて数年間コピーして使っていた
手書きのチラシです。サイズはB4。(笑)
今になって見ると恥ずかしくなるほど素朴な文章。
でも今の私が見ても稚拙だけれどひたむきさを感じます。
お店もこのチラシを積極的に販促に使ってくれました。


手書きしおり

2006年にイラストレーターのナカシさんに出会いはじめて
きちんとしたパンフレットやしおりを作りました。
デザインと文章は自分でやりました。
印刷が出来上がったときの嬉しさは今も忘れられません。


カード

こうやって昔の販促ツールを見ていると
こんな素朴そのものの酪農家の製品を錚々たる
お店がよく応援してくださったと今さらのように
感謝の気持ちで一杯になります。

小さな酪農家、ましてや若い世代はお金もなく
自分のブランドをやりたくても踏み出す勇気が持てない
方も多いと思いますが、昔の手書きチラシを見て少しでも
励みにしていただければ嬉しいです。

あの頃はまだ群馬の気候にも酪農にも慣れず、ベーベ工房は
海のものとも山のものともつかず、自分の立ち位置も見つからず
無我夢中で過ぎた日々でした。でも今になってこの手書き
の紙をみると、30代だった自分を「結構頑張ったじゃん。私。」
とちょっとだけ褒めてやりたい気持ちです。

月並みな表現ですが、されど愛しき日々。
そんな日々を夢を持って送れたことを幸せに思います。

ヨーグルトのビンの出世(?)については↓のエントリーに
あります。ご参考までに。

ビンの出世
アッパーミドルについて
流通業界の業界用語なのかどうかわかりませんが
安売りなど低価格を前に出すのではなく、比較的贅沢だったり
個性のあるこだわり製品をメインに扱っているスーパーのことを
高級スーパーと呼び、アッパーミドルな顧客をターゲットに
している、という表現をすることがあります。


ベーベ工房の製品はそのようなスーパーに多く扱っていただいて
いるのでアッパーミドルと言われる顧客層には関心があります。
何故ならこのようなお客さんがいてこそ農家のブランドが
育ってゆくからです。

私が何もわからないまま営業をしていた頃はアッパーミドルといえば

 ① 田園調布や白金台、六本木や芦屋などの高級住宅地に住み
 ② 高額な食材を金額を気にせず買い
 ③ 高級車で買い物に行く
 
お客だと思っていました。
でもバブル最盛期はともかく現在は普通の仕事をしている人間には
そんな生活をしている人はほとんどいません。
現にそのような場所にあるスーパーで閉店したところも多くあります。
食にこだわりがあって年収が高くても毎日A5ランクの和牛や
マルゴーなどの高級ワインを買う人間はいないはずです。

私の考えるアッパーミドルとは以下のような顧客です。

 ① 味や品質と価格は比例することを理解している
 ② 自分なりの「おいしい」という基準を持っている
 ③ 食に対しての好奇心が旺盛である

このような顧客をターゲットにしているスーパーは
概して商品説明のPOPも楽しく、店の個性が楽しい
ところが多いように思います。良い品揃えが良いお客を
育てている関係です。

アッパーミドルと成金は違います。
私自身も食に関してはアッパーミドルを自負して
いますが、女性誌のVERYあたりでセレブ御用達と
される駐車場に高級外車がずらりと並んだスーパーは
ちょっとご遠慮したいです。



タベモノでサトゴコロ
先日の5年ぶりの里帰りでしたが、ゆっくりできたのに
買い物の度に群馬に戻りたなったのには自分で驚きました。2ch

理由は食べ物。
群馬の方が食べ物がおいしくてバラエティに富んでいるから。
里帰り中に書いた↓のエントリーをどうぞ。

都会のスーパー

13年前に横浜から群馬の田舎に嫁いだときは都会に比べ
小さなスーパーに行くたびにホームシックになっていたのに
今はまるきり反対で。
群馬は豚肉の産地なので、ごく普通の値段で解凍ものではないおいしい
豚肉が食べられるし、野菜も旬のものが溢れています。
実家のすぐ近くのヨーカドーは大型店なのにPB商品ばかりで
単調な品揃え。ハムやソーセージは大好きだったご当地ブランドの
サガミハムや鎌倉ハムの商品も撤退。PBのソーセージはまずくて嫌いと
息子に文句を言われる始末で。
カレーを作ろうと思ったら、中辛以上ばかりで子供向きの甘口や
ちょっと凝ったスパイスは百貨店にいかないと手に入らず、で
ストレスがたまりまくり。

私はそんなに凝ったものは普段食べていません。
息子の朝食のソーセージも伊藤ハムなどごく普通のものだし
カレーだって甘口のハウスやS&Bの普通のものにちょっと
スパイスを加える程度です。
でも、どの商品もある程度の種類がどのスーパーにも
揃っているので選ぶ楽しみがあるのです。
肉も野菜も新鮮だからかなりおいしく作れます。
最近はちょっと凝った食べ物もほとんど通販で買えるようになり
地方にいてもほとんど不自由を感じません。
だから都会の百貨店にも昔ほど憧れなくなりました。

母は「いつまでも実家を恋しがるよりずっと幸せだ」と
言ってくれましたが、私の場合そのほとんどが
群馬の方が食べ物がおいしいという理由です。(汗)

横浜は大都市なので仕方がありませんが「地産地消」
や「地元産」の見慣れた文字もほとんど見かけることは
ありませんでした。群馬に戻って10日。ばたばたと慌しい日常が
はじまりましたが、買い物とキッチンに立つ時間が幸せです。

私の青い鳥は食べ物のおいしいところにいるようです。

マカロニ

 輸入会社を持っている中堅スーパーで買ったイタリア製の
 ミッキーマウスのパスタ。横浜のスーパーで唯一感動したものです。

製品化決定
去年、試作品として赤ワイン用のぶどうのしぼりかすに白カビチーズを
漬け込んで熟成させた酔っ払いチーズですが、試食してくださった方には
おおむね好評で、私の連載の担当編集社の同僚方の「製品化するなら絶対教えて!」
という声援に後押しされたこともあり、この秋に製造したものは少量ですが
製品化することに決定しました。
試食して下さったみなさまに心より御礼申し上げます。


酔っ払いチーズ

チーズ

もうお一人、私たちのチーズの生みの親(とご本人が
言ってくださる)高崎のトミーの社長にご挨拶がてら近く
試食していただき助言をいただきたいと思っています。

ある程度賞味期限の長い熟成タイプのチーズがあることは
商売を離れても何だか気持ちが豊かになりますね。
これから準備も進めたいと思います。

ブドウは地元の榛東村のワイン用のものですし胸を張って
群馬のチーズと言えるものです。ささやかな夢はバレンタインの
時期に群馬のお酒とコラボで限定販売することかな。

ところで、全く別の話題ですが昨夜の石川議員の逮捕は
民主党に投票した者として衝撃がなかったと言えば嘘になります。
石川議員は議員とは言っても実際は今も小沢幹事長の秘書のような
存在です。今朝の新聞には異例ともいえる逮捕の裏には
石川議員が自殺の恐れがあるという特捜部の懸念があったとありました。

36才の彼は早稲田の学生の時から書生として住み込み
就職もせずひたすら小沢さんに仕えてきました。
石川議員にとって小沢氏は、父であり恩師であり
神様以上の存在なのでしょう。
「小沢先生に迷惑をかけることを話してしまった」と
泣いていたと言う記事に胸が詰まりました。
たとえ悪いとわかっていても、拒否できない苦しさ。
これを経験したことのない大人は少数でしょう。
私も会社員時代にいくつも経験しました。


この国はどうなって行くのだろう.........。

情報源の探し方
↓のエントリーにも関係することですが、ベーベ工房のお取引先は
先方からお声をかけていただいたところ以外は、私が情報を集めて
それを元に営業をさせていただいたお店です。
情報源としては

 ① 友人などから行きつけのスーパーのことを教えてもらう

 ② 雑誌や専門誌からの情報

 ③ スーパーマーケットやオーガニックショップのことを
   まとめたサイトやブログ

③について。
私には既にいくつかこの上なく有用かつ貴重な情報源となっている
ブログやサイトがあります。実際の店の写真や「どういう部分でこの店は
差別されているか」を置いている商品をあげながらきめ細かく分析して
いる流通のプロが趣味で書いておられるブログは本当に勉強になります。

有用な情報源を探し当てて活用するためには前提として
次のことが必要になります。

 ① 自分の製品を客観的に評価する眼
   (味やデザイン、価格、希少性など)

 ② 普段使っているスーパーのいくつかを
   買い物ついでに観察して、商品と常連客を
   観察する眼

これらを自分なりに考えることで自分の製品はどのような
店に置けばいいかが徐々にわかってきます。
またいくつかのスーパーをよく観察することで自分の製品の
未熟な点や改善ポイントも見えてきます。

私が営業をやっていて一番苦しいのが実はこの情報源を
分析して次の営業を考える時です。2ch
この時はBGMもかけずお茶も飲まず真剣です。

情報を収集することも使いこなすこともある程度の経験が
必要です。ひとつ例を書きますとスーパーの立地条件は大都市は
最寄の駅やバスの便が大切ですが、群馬のように車が生活手段の
地方では最寄り駅より駐車場の広さや、幹線道路の混雑などが
大切になります。そして口コミなどの評判も重要ファクターです。

サイト運営者によってはメールでの質問を受けて下さる
方もおられます。この場合以前書いたようにくれぐれも礼を
尽くして貴重な助言をいただくという姿勢をお忘れなきように。

頑張ろうと思う
お取引先のスーパーが3月に閉店するというお知らせが届きました。
本業の不動産業のみに専念されるとありました。
熱心な店長以下スタッフが頑張っておられただけに残念ですし
ショックがないと言えば嘘になります。

リーマンショックは一昨年の秋でしたが、不況に加えてデフレの嵐。
食品も味や安全性より低価格というコンセプトのPB商品が
売場を席巻しています。その中で安全でおいしく個性のある製品を
扱う店は常連客がいても大変なことだと拝察しています。

今回の閉店のお知らせなどのようなことは今後も覚悟はしています。
減った売上分は何とか取り戻すべく営業もしなければなりません。
いくつか営業したいお店はすでにピックアップしています。
また、是非ご縁を持ちたいルートもあり、もう少し先にお願い
する予定でしたが前倒しして近いうちにきちんとお願いをする
ことにしました。

営業担当はきっとどの業界でも私と同じ気持ちで頑張っているでしょう。
私も家族を守るために頑張ります。
今年一年はスカーレット・オハラになりきる強い気持ちで。

  「神様、私は二度と飢えません」

あの有名な台詞が頭の中をリフレインしています。


マルチプロセスタンク
現在、連載の二回目の原稿と格闘しています。
テーマは「お金がなければセンスを使おう」。

小さな農家が本業の他に小規模でも加工場を持ち製造~販売を
するとき立ちふさがるのがお金の問題です。
過大に借金をせず利益をあげてゆくには工夫とセンスが不可欠です。

設備のことを書きながら気付いたのは何とか現在のベーベ工房が
あるのは、主人が専門のメーカーに頼んで技術者と何回も打ち合わせて
作ったマルチプロセスタンクの存在のお陰だということです。

タンク

マルチプロセスタンクの名前の通り、この250リットルの小さなタンクは
牛乳を加熱殺菌し、冷却し、発酵させるという八面六臂の活躍を
してくれる頼もしい存在です。ボイラー込みで350万円。
チーズバットだけで200万近いことを考えるとよく技術の方と
こんなタンクを作ったと主人の思いの強さに驚嘆しています。
(主人は寡黙ですが、多分頭は私より良いと思う)

工房を作って実際に製造~販売をしてゆく過程では後から
考えると天王山と思えるヤマ場があります。
マルチプロセスタンクは文字通りその天王山だったようです。


ツキイチ・ツキニ
ベーベ工房の製品は毎週納品させていただいているお店もありますが
多くは隔週(大体月二回)や月に一回というお互いに負担の少ない
ぺースでお取引させていただいています。

安全性にこだわった比較的高級なスーパーが主な取引なのですが
これらのスーパーでもベースはナショナルブランド(一般的な
メーカー品のこと)で、その中に店の個性を出せる地域色豊かな
商品が配置されているのがスーパーの売場です。
例えば乳製品を例にとると、レギュラーとして毎日納品されるのは
メグミルクや明治などの大手の製品。そして月に何回かのいわば
ゲストとして私たちのような個人や地方の乳業メーカーの
製品が並ぶことになります。

毎日納品されるナショナルブランドの営業担当は乳製品であれパンであれ
シェア競争があるので本当に大変だと思います。
その点、確かに営業は大変ですがベーベ工房のような週に一回の
製造でしかも本業ともいえる酪農があるブランドは店との
相性を確かめながら営業ができる楽しみがあります。
私のことを営業がうまいとおっしゃって下さる方も
おられますが私はとても大手の営業はできません。
売上が大きい分重圧が凄いですから。

農家が自分のブランドを立ち上げると必ず「営業が大変」という
声を耳にします。確かに営業は大変です。特に現在の不況下では。
でも「本職」の農業がしっかりしているならまず肩の力を
抜いて、ツキイチ、ツキニで置いていただければ十分、と
いう気楽な気持ちで営業をすることをお奨めします。

理想はお店にとってもお客様にとっても自分にとっても
製品が「お楽しみ」の存在になることです。
その製品が月に何回か売場にあることで売場にきらりと
個性を添える楽しみは、小さなブランドをやるからこその
楽しみです。大手のナショナルブランドと競争するような
ことだけはやめましょう。イソップ童話のカエルのようになりますので。




ミスをしたときの対処法
仕事をしていればどんなに注意していてもミスが出ることがあります。
ミスをしたときの対処法で信頼が一瞬で崩れることもあれば
災い転じて福となる場合もあります。

とある旅館のHPの掲示板に宿泊客からの厳しい指摘がありました。

 客 「2ヶ月も前にHPから予約したのに前日になって予約が取れていない
    と電話があり隣接する系列の旅館に泊まるように言われた。
    そこの旅館では税金は現金で払うように言われて不愉快で  
    もう二度とここには泊まらない」

若主人 「担当の入力ミスで申訳ない。税金を現金払いも従業員の説明不足で
     お詫びしたい。」

というやりとりでした。この旅館の対応のまずさは

 ① 明らかな予約受付ミスで系列の旅館に泊まっていただくなら
   全額無料にして誠意を謝罪の気持ちを伝えるべきだった。

 ② 従業員の責任にするのではなく経営者の自分が至らない
   と対外的にはお詫びすべきである。

 ③ お客様が滞在中出向いて直接お詫びすべきだった。

と私は思います。このお客さんがこの旅館だけでなく群馬に対して
幻滅されていないか気になりました。

私はチーズが若干でも固いと常連のお客様から1件でも電話があれば
すぐに取扱いの店のバイヤーに報告しその回のチーズは無料にさせて
いただきます。商売でミスをした場合正規の対価は取れないものと
思います。

この旅館は少しの間だけお付き合いがありましたが現在は事情が
あって中止しました。とても熱意のある若手のオーナーですが
微妙なところで価値観の相違が大きかったのです。
熱意のある若手の経営者だけにむしろ「普通の人」の感覚で
頑張っていただきたいと僭越ながら思いました。

私もミスをしたときに本当の評価をされると心得て今年も
努力したいと思います。




 
ショッピングカート機能
お知らせです。

のんびりとやるので、三月位までかかると思いますが
このブログにリンクさせる形でショッピングカート、つまり
お買い物機能をつける予定です。


このブログを書いているFC2では無料でカート機能を使えるサービスが
あります。有料にするともっと利便性が高いようですが実際に無料版を
使っておられる老舗の味噌屋さんによると、無料版でも十分だということ
でした。

カートをつけてもしゃかりきにネットショップをやるわけでは
ありませんが、二年間ブログをやるうちにカート機能があれば
いいのに、とたくさんの方に言っていただきました。
カード決済もないし本当にシンプルなものになりますが
自分で画像を貼りぼちぼちとやってゆくことにしました。

ここでの価格は実際のお取引先価格より若干安くなりますが
恐縮ながら送料は別途になりますので、お店の方が安くなります。
そのあたりをご理解いただければ幸いです。

ところで、FC2の無料サービス始めわずかな価格でショッピング
カート機能を簡単に作れるサービスが増えて本当に助かります。
ほんの数年前は自分のファイルをコピーさせるだけでかなり
高額な料金を請求するHP制作会社がたくさんありましたが
隔世の感があります。たかがブログサービスといってもこういう
サービスは小さなブランドを育てるために大きな役割を果たして
くれて心から感謝します。


教養こそ人生を開くもの
今日の朝日新聞の文芸論に作家の佐藤優さん(元外交官)が友情について
とても心の琴線に触れる一文を書いておられました。

佐藤優さんと言えば「外務省のラスプーチン」と異名をとったロシア通の
外交官でしたが2002年に鈴木宗男議員に連座する形で逮捕そして拘留。
去年最高裁で有罪が確定したため外務省を失職。現在は作家であり
大学で教鞭をとっておられます。

私は彼が起訴休職中に出版してベストセラーになった「国家の罠」以来
大ファンで彼の書くものや発言にはずっと注目しています。
佐藤さんの素晴らしさは何といってもずば抜けた教養の深さでしょう。
ただ知識があるだけでなく感受性も分析力も文章力も同世代とは思えない。
彼は同志社の神学部の大学院卒でいわゆるノンキャリアの外務省職員
でしたが、ずばぬけた語学力とロシア人脈、情報分析力で首相のロシア
政策にも大きな影響があったと言われています。

佐藤さんの逮捕は自身が述べるようにいささか「国策逮捕」だったと
私も思います。だからこそ起訴休職中でも錚々たる出版社や新聞が
彼に書く場所を提供したのだと思うし、佐藤さんも圧倒的に内容の
濃い書物を世に出して期待に応えています。

佐藤さんを拝見して思うのは、教養は肩書きや境遇を越えて
人生を切り開いていく最強の手段だということ。
彼はノンキャリの公務員の時に既に東大の教養学部の講師をしていたり
それなりに評価されていましたが、ただ肩書きや地位だけのエリートだったら
今頃は、退職金もなくせいぜい悲劇の外交官と言われる程度で、40代で
隠遁生活は必至だったと思います。まだ30代だった彼を懐刀にした宗男議員の
眼力は大したものだと感嘆しています。

世間は厳しい面もあるけれど、コネや血縁ではなく自身の努力で這い上がって
行く人間には応援してくれる優しい面もあります。
私は佐藤さんが圧倒的な教養で、刑事被告人というレッテルもはねのけて
外務省時代よりふさわしい評価をされているのをみるにつけ人生は
捨てたものではないと何だか痛快で嬉しくなるのです。そして裁判の重圧から
開放された佐藤さんの表現がやさしさまでも感じるようになったことも
同世代としてとても嬉しく思っています。


PS

 外務省のお家騒動の時は鈴木宗男議員をマスコミは悪と欲の権化のように
 連日報道しました。毀誉褒貶もあるし強引な手法はどうかと思いますが
 その後社会問題になったIT長者や日雇派遣で巨万の富を築いた経営者
 よりは義侠心もあるだけ私は宗男議員を評価しています。

ラッキー!
主人はモッツァレラの作り方をほんの少し変えるそうで
40リッター用の鍋を中古の業務用厨房用品の店に行ってきたところ
前日入ったばかりという中古のジャストの鍋が買えました。

鍋

その他店には熟成庫に使えそうな冷蔵庫が格安で
在庫があったそうで私もすぐにOKを出しました。
新品の5分の1の価格です。
最近は外食産業の閉店が多く(悲しいことですが)ワイン用貯蔵庫まで
格安で出ていたそうです。自慢ではありませんが私たちは最初から
こまめにチェックしてなるべく中古の道具をそろえてきました。
業務用の厨房用品は非常に高価なのです。

バーンクリーナーを買うことになって熟成庫は
今年はあきらめるつもりでしたが本当にラッキー!
とても気持ちが楽になりました。

ラッキーといえば新年早々メスのホルスタインが生れました。
母子共に元気です。忙しいけれど嬉しいです。

子牛1

   子牛1号

子牛2

   子牛2号

GIVE and TAKE
ちょっとシビアなことを書きますので不快になられたら
ご容赦ください。

このブログにはメールフォームがあり質問やご意見、また
お友達からのメッセージ等気軽に書き込んでいただいています。
できる限り対応させていただいておりますが、一つだけ私の考えを
述べさせて下さい。

先日書いた県内で直売所等を経営する会社のスタッフからのチーズ工房立ち上げ
までのアドバイスや助言のお願いを始め、マスコミその他世間で知られた会社の
方からチーズや酪農のことのかなり込み入った質問をメールで頂いたことが
何回かありました。最後に会社の住所と電話番号、ご本人の携帯番号も書いてあり
メールでは書ききれない質問なので電話をかけることになります。
質問を下さるのは結構だし、できるだけお答えするようにしていますが
かなり専門的な質問はこちらも調べる手間がかかります。
その上でちょっと考えて頂きたいのは

 ① このブログは半分は私の趣味で書いているものです。
   でも努力をしてきたから書ける内容も多いので
   気軽にメールフォームを開けて「できれば自分は手間をかけず
   タダで専門知識や情報を電話一本、メール一通で教えてもらう」

   的なマナーはご一考いただきたいと思います。


 ② ①に関連しますが、チーズ工房を作りたいテレビ番組の資料にしたい
   ということで込み入った質問をされるなら、このブログを見つけたのは
   担当スタッフだとしてもきちんと上司に報告して上司の方から
   「こういう趣旨のことでご協力をお願いしたい」と軽くでも挨拶が
   あるのは相手が誰であれ社会人のマナーだと思います。


 ③ チーズ工房の立ち上げまして牛乳のプラントを作るには
   さまざまな法律や規則が複雑に絡み膨大な資料が必要です。
   それは担当の保健所や役所の担当と根気良く取組むべきで
   他人のブログから気楽にメールを送ってできればタダで
   教えてくれ、という類のことではないと思います。
   このプロセスは楽してスルーしたいなら事業計画を
   進める資格はないと思います。


批判を受けるかもしれませんが、私的な友情と違い仕事では、ましてや
全く面識のない方とは私はボランティア的なお付き合いは致しかねます。
ギブアンドテイクと言ってはあまりにストレートかもしれませんが
たとえきっかけはブログでも(私のブログに限らず)他人が努力して
習得した知識や方法を教えてもらうには最初はメールでも構いませんが
住所を聞いてきちんと手紙やそれが多くの時間を要するものなら
ささやかでも手土産程度のものを送るなりして、会社として礼を尽くす
べきだと思います。


私はプライベートでもタダで相手を利用することは絶対にしたくないです。
きちんと相応の礼を尽くしてこそ、相手から得た知識は初めて命を持つと
考えております。厳しいことを書いて申し訳ありません。

生産調整
私の所属する組合は生産量が減り、生産調整にかからなかったのですが
12月28日から1月3日の7日間、牛乳の余剰対策として多くの酪農家
が各農家の牛乳生産量の7%程度の出荷の自制を強制されました。
まこやんの牧場も出荷制限だったようです。群馬でも大規模な牧場は
一日100キロ(価格にして9万円)もの生産調整がかかったそうです。

生産調整


D-1ブログ

冬季で牛乳の消費が落ちる上、冬休みで学校給食もない正月はもともと
余剰乳が出やすいのですが、7日間もの生産調整がかかったことは私の
知る範囲では初めてでした。
原因のひとつに私は明らかに脱脂粉乳やホエー粉主体の安価な低脂肪乳に
押されて生乳100%の普通の牛乳の生産量が減っていることもあると思います。

横浜の大型スーパーでは群馬以上に低脂肪乳が売場を席捲しており
パッケージを良く確認して普通の牛乳を買っていました。
(中には赤文字で生乳100%と表示している牛乳までありました)
成分や栄養よりとにかく見かけの価格の安い商品を求める小売大手の
要請に応える形で乳業メーカーも低脂肪乳を作るのでしょうが
これ以上生産調整を繰返さないためにも一度は生産者の代表と乳業メーカー
(小売側の代表も加わればベター)が話し合いの場を作り、今後の製造について
きちんと意見交換することが必要な段階だと思います。

今回の生産調整は数年前に北海道で行われた牛乳の廃棄が行われた場合
消費者の不信を招くので、子牛に飲ませるなどで自家消費して欲しいと
プリントに添えられていました。消費者の信頼というなら安いからと
いうだけで低脂肪乳を主体に作って売るのではなく、まず基本の
成分無調整牛乳を売る努力をするべきではないかと。

生産者と乳業メーカーと小売は本来は対等な立場のはず。
乳価を値上げしても生産調整が頻発すれば何もなりません。
もう一度牛乳を生産することの基本に立ち返らないと
また酪農家の廃業が増えることを懸念しています。

このような逆境の中変わらずベーベ工房の製品をご愛顧頂いている
お取引先とお客様には改めて御礼申し上げたいと思います。


プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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