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今年もありがとうございました
実家でゆっくりしておりますが、明日からお正月の準備を手伝うので
今年最後の更新になります。

改めまして今年もありがとうございました。
ブログでの出会いをきっかけにかけがえのないご縁を持てた友人も増え
出会いの素晴らしさに感謝しております。

実家で数日のんびりしていて思ったのは普段、自営業でマイペースで
仕事をしているとはいっても無意識に仕事はもとより私生活でも
商売人としての気をまわしているということです。
人にどうやったら自分の気持ちをわかってもらえて、喜んでもらえるか
などは実家に帰ってからも同じように気を使っています。
仕事を通じて私も変わったものだと感慨深いものがあります。

来年は小売の相変わらずの不況やデフレの嵐に加え、牛乳の生産調整も動きも
一部では既に出ており非常に予断を許さない状況が予想されます。
酪農家としてもベーベ工房としても文字通り正念場の年になると今から
覚悟してとにかく着実に毎日を積み重ねるつもりです。

私事になりますが、来年はいよいよ年女で50才も視界に入ることに
なりますが、好奇心を低下させず日々を穏やかに楽しく過ごせればと
考えています。

来年もブログともどもベーベ工房をよろしくお願いいたします。
皆様もお元気で良いお年をお迎えください。

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一豊の妻になろうか?
先日ちらっと書いたのですが、大幅に耐用年数を超えて使っていたバーンクリーナー
(牛の糞をトラックまで流して落下させるベルトコンベアー状の機械)
をとうとう250万円強で買うことになりました。
ここ数年頻繁に故障し修理代も嵩み主人が直す回数も多く体力も使うので
あと20年は酪農をやりたいという主人の意向を尊重し買うことにしました。

但しローンを組むことになるので楽しみにしていた130万円の熟成庫は
延期することになりそうです。でも数年じっと我慢の子(笑)は耐えられそうに
ないのでもしかしたら私の貯金(ОL時代からこつこつと貯金をしているので
ヘソクリとか隠匿財産の類ではないです)を貸すという形で
熟成庫を買うかもしれません。熟成庫があれば白カビチーズもしくは
食べるタイプのチーズを作るのも夢ではないからです。
同じ投資をするなら夢に投資したいと私は思います。

戦国武将の山内一豊は妻の千代の励ましと才覚で、正直だけが取り柄の貧乏な
武士だったのが土佐二四万石の太守に出世しました。
有名なのが彼らが若いころ、名馬を千代が持参金の黄金十両で買い主君の
信長にも大いに認められて一豊の名が全国に轟いたという話です。
戦前は教科書にも載っていたというこの話。戦前はひたすら夫に尽くす
千代の内助の功がほめそやされていましたが大河ドラマの原作にもなった
「功名が辻」で作者の司馬遼太郎さんは、千代は黄金十両という大金を
一豊の人生に投資することで自分も天下取りという夢に参加する喜びが
あったと解釈されています。

  馬は死んでも噂は死なないのである。千代は噂を黄金十両で買った
  と言ってよい。 (功名が辻 より)


バーンクリーナーがないと酪農はできません。でも営業担当としては新製品の
夢を持つことでモチベーションが保てるところがあります。
熟成庫への投資額は主人へ尽くす訳ではなく私の夢への投資です。
私は決して良妻ではありませんので念のため。
こういうこともあるのであるときは貯金をしましょうね。


鎌倉に行ってきました
今日は天気も穏やかだったので息子と母と三人で鎌倉にいってきました。
いつもは群馬で車の生活なので息子にとって公共交通手段を乗り継いでの
小旅行は初めて。
江ノ電から海も見て大喜びでした。

念願の鳩サブレーグッズもたくさん買いましたが今回は息子が疲れても
かわいそうなので直売所(レンバイ)は後日に延期。
でもいつもは群馬に送ってもらっている長谷の乾物屋さんでたくさん
黒豆を買うことができました。家で煮て小田原の蒲鉾などと一緒に
群馬の家族に送ることにしています。

鎌倉はもう10年ぶりくらいでしたが老舗は相変わらずの繁盛で
小町通の定食屋のにぎわいも以前の店のままでとてもうれしく
頼もしく感じました。商売は長く続けることがまず一番大切で
それがどれだけ価値のあることかは十分わかっているつもりです。

鎌倉は日曜日に年末が重なり大賑わいでした。
都心から日帰りできる別世界。雑誌のコピーにあった
通りの古都を親子三代で満喫できた一日となりました。




都会のスーパー
実家のすぐ前に大型のヨーカドーがあるのですが5年ぶりに行って驚いたのが
PB商品が売場を席捲していることでした。
群馬でもベイシアなど安売りで有名な大型スーパーがありますが
セブンアンドアイとは力が違う。だから日用品から食品まで安いと
いってもメーカー品が並ぶので多少は売場に個性があります。
デフレは私が思った以上に加速している。これが5年ぶりに都会のスーパーで
買物をした感想です。

最近はエコニミストにもユニクロなどの名前を挙げつつデフレスパイラルに
警鐘を鳴らす方も多くなりました。私など説明ができる知識もありませんが
明らかに小売の現場は劣化しています。貧乏くさくなったと思う。

子どもの頃お年玉をもらって大型スーパーやデパートに行くことが
大好きでした。おもちゃを買うだけでなく近所の個人商店では
みることのできないお菓子や文房具など見ているだけで自分の
世界が広がるような高揚感を売場から感じました。
これを買ってもらえるように、勉強を頑張ろうと思ったり。

子供を持ってから特に感じるのですが、最近の子供は安定志向というか
夢がないと感じます。子供のときは夢がありそれが現実の自分の才能や
限界を知りながら結局落ち着くところに落ち着くという過程をたどって
いたものですが、最近はまだ小学校の低学年がなりたいものを問われて
「公務員」とか「正社員」だもの。
不況の上にデフレで親の可処分所得が少ないことで、子供にいろいろな
人生があることを見せてやれるチャンスが少なくなるのでしょうか。

デフレのもたらす影響は大人の経済問題だけではないと改めて感じます。
安物は安物でしかない。それが私の持論です。味気ないパッケージの
PBブランドを不健全に利益を削って委託工場に作らせて店に並べるのが
力のある企業だ、という間違った刷り込みを次世代にまで伝えるべきではないと
親の一人として感じています。

私がどんなに辛くても仕事をがんばれるのは「おいしいものを食べたい」
「たまにはプチ贅沢をしたい」の一念です。
それは子供時代に見た豊かな小売の現場の印象によるところも大きく
あれがPBブランドばかりの品揃えなら今の私はありませんでした。

安売りでもせめて子供に夢を与える商品開発を大企業には
お願いできないものでしょうか?


追記

 今日は以前からお世話になっていた治療院で入念なマッサージを受けました。
 体に板が入っているのではと思うほどガチガチに体が硬くなっていて
 腰痛も当然と言われました。冷え切っていた体がほぐれて久々に汗を
 かきました。体がほぐれて気持ちも軽くなったようです。



里帰りしました
主人が車で実家に送ってくれて無事に到着いたしました。
トンボ帰りで群馬に戻った主人に感謝の一言。

首都高は激混みでした。
カーナビのおかげで車線変更もうまくいきましたが久々の
大都会は勝手が違います。

私は明日はゆっくりして明後日あたりに鎌倉に行く予定です。
息子は夕方に私と一緒に過ごせることがうれしそうです。
当たり前ですが、こうやって普通のお母さんをやる時間はとても
大切ですね。実家のすぐ前にヨーカドーがありますが群馬の
スーパーとは比べ物にならない賑やかさで疲れました。

鎌倉に行ったらたくさん写真をとりたいと思います。
ご報告まで。

年末のご挨拶 & 体験の伝え方
一足早いのですが明日から横浜の実家に帰省するので(PCは持ってゆきますが
更新できるか不明なので)一足早く年末のご挨拶をさせていただきます。

今年もたくさんの方にベーベ工房に対して応援をいただき本当にありがとう
ございました。デフレと不況でまだまだ景気が上昇しませんがそれを
乗り切れるように努力したいと思います。来年早々20年以上使った牛舎の
バーンクリーナーを入れ替えることになり5年のローンを組むことに
なりました。酪農は機械のお金がかかり健全な経営の舵取りが大変です。
楽しくベーベ工房をやるためにも牛を健康に飼い酪農の経営を安定
させるのがまず第一の目標です。

私生活では息子が保育園の年長になるので、そろそろしっかりと読み書きの
基礎と簡単な計算までを見てやろうと思います。
私は来年は年女でもう50才に近くなりますが、大変ですが明らかに20代よりは
自分らしく楽しく生きています。それを作ってくれたのは勉強をさせてくれた
親と教師のお陰です。子供の頃は思いもしませんでしたがしっかりと文章を
書き自分を表現できることはオーバーな言い方ですが人生を開いて
ゆく力を与えてくれます。そのことだけは息子も初めは抵抗するだろうけれど
親としてしっかりと教えてゆくつもりです。

横浜でリフレッシュしてまた新しい楽しいものを心にしっかり
刻んで来年の仕事に備えようと思います。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
お元気で良いお年をお迎えください。


              ベーベ工房  けい

追記

 連載を書きながら時折編集者と打ち合わせています。
 なるべく励みになるような記事を自分の工房を持ちたいと思う酪農家の
 読者に伝えたいと思いながらも、ベーベ工房規模の小さなブランドでも
 誰がやってもできるものでもない、という現実はニュアンスから汲み取って
 いただきたいと願いながら執筆しています。思い出したのが高校の時に
 配られた先輩たちの合格体験記です。私の出身高校は東大どころか東京
 六大学も現役では稀、というレベルの高校でした。現役合格した先輩の
 勉強時間や使った参考書が書かれた体験記を読みながら「これをそっくり
 真似て全員が早稲田に合格するなら苦労しない」と妙に醒めていた
 当時の自分を思いだました。同じものを使って同じ時間をかけても
 結果を出せる人もいれば出せない人もいる。
 すべての体験記はこのようなものなのかもしれません。
 「六大学に行きたい」と言っただけで噴飯ものと言われた高校からでも
 そんな先輩が出て体験記を毎年繋いでくれたから私も女子では初めて
 あの高校から現役で六大学に行けたのだと思います。
 例えが悪いけれど私が連載記事に書く体験がそのような一部の方への
 支えになってくれることを心から願っています。

日本の銘チーズ百選に出品します
来年2月21日に東京で開催される「日本の銘チーズ百選」に出品する予定で
スケジュールを調整中です。

このイベントはチーズプロフェッショナル協会の主催によるもので
3月に第一回を開催したところ非常に高い評価があり来年が二回目です。
特徴として

 ① 試食用は2万円を上限に買い上げ。
   販売もできる

 ② 一般の消費者の入場前に1時間半、小売やレストランのバイヤーなどのみが
   入場できるバイヤーズタイムが設けられている

 ③ 専門スタッフが一般消費者の質問に答えながら場合によっては
   出品者と消費者の仲立ちをしてくれる

といった実際にチーズを売るための取組みを主眼に据えたものとなっています。

レストランでもまだまだチーズが使いこなされていないもどかしさを
感じる現在、チーズに関心のあるバイヤーと名刺交換するだけでも
有意義なので主人は無理でも私は参加する予定です。

チーズプロフェッショナル協会は文字通り日本のナチュラルチーズを牽引
して来られた方々が運営する非常に権威のある団体です。
日本のチーズの抱える問題点も熟知する協会の運営するイベントは
非常に行政の評価も高く、何よりツボを押さえたノウハウはとても
信頼でき心強いものがあります。

来年がチーズにとって飛躍の年になれるように頑張りますよ。絵文字名を入力してください

お客を呼べる......
いよいよあさってから里帰りです。心は既に横浜だったりします。

息子は先日二回目の新型インフルエンザのワクチン接種を済ませましたが
横浜でも今年は残念ですがあまり混む観光名所には連れまわさないで
おく予定です。でも26日か27日に行きたいのが鎌倉です。
江ノ電や野菜の直売所の他にどうしても行きたいのが鎌倉の駅前にある
豊島屋本店。あの鳩サブレーの本店です。

鳩サブレーは私も息子も大好きなお菓子ですが今回のお目当ては
本店でしか変えないオリジナルグッズです。

豊島屋コレクション

どれも可愛くて文房具も多く実用的なところもすごい。
こういう可愛いグッズがあると仕事で疲れてもなごみます。

        「お客を呼べる」

というテーマは観光だけでなくスーパーも街のレストランも共通の
大きな課題です。自治体でキャラクターグッズを売込むのもその一環でしょう。

私が鳩サブレーのグッズに心惹かれるのは、いかにも客寄せにわざわざ作った
キャラクターではなく、本来の商品である鳩サブレーや鳩のマークを用いた
しかも実際に使えるグッズに仕立てているからだと思います。
これなら鎌倉を訪れる修学旅行生にも受けるでしょう。
私はいくつか買って仲の良いお友達にもプレゼントする予定です。
私はこの年になっても可愛い文房具に弱いんです。

この豊島屋のグッズを知ったのは雑誌の「オズマガジン」の
鎌倉特集です。グッズほしさもあっって鎌倉に出向くのですから
可愛い鳩のキャラクターは立派に鎌倉に貢献していますね。

連載二回目のテーマ
そろそろ現代農業」の連載の二回目の記事の下書きにかかります。
編集者の意向も汲みながらこの回で書きたいのは

  小さな農家なら誰しもが抱えるコストの問題その他
  

というテーマ。

私たちのような規模のブランドは人生のオプションつまりある意味でのお楽しみ
でないと続かないので、売上の実績や見通しもないまま多額の借金をしたり
過大なコストをかけると借金を返すためのブランドという笑えない事態に
陥るので、私たちが現在も抱えている問題を例に出しながら書きたい思います。

酪農家は農業機械の修理代やバーンクリーナーなどの維持費など出る時はローンを
組んでの潜在的なコスト負担を抱えての産業です。
そのために私たちは充填機やパッキングの機械が高価なため本当は使いたい
パッケージがあるのですが未だに果たせずにいてときどきストレスがたまります。 

今年は頑張ってここまで売上を維持してこういうデザインのパッケージやシールを
作ろう!と思うことが頑張れる原動力にもなっています。
よく主婦向け雑誌にある「節約大作戦」的な記事ではなくコストについて
触れられればと思案中です。

それからコストの部分もそうですが、小さな酪農家は牛の管理でそうそう家を空けたり
夜の食事や飲み会にいくことは不可能です。
やたらといろいろなセミナーやネットワークに出歩かなくても、ほとんど東京などに
出かけられなくても今はインターネットなどで十分情報の収集も発信も可能な
非常に恵まれた時代になりました。東奔西走の女性経営者!などにならなくても
普通の慎ましい主婦の生活をしながらでも十分に農家のブランドはできるのだと
この回では書きたいと思っています。

PS

 先日放映されたNHKの「坂の上の雲」
 戦況不利の中、退却の殿を務める阿部寛さん扮する秋山好古が
 「あしがやらんで誰がやるんじゃい!」と危険な任務を止める部下に
 馬上からタンカを切る場面にはしびれました。
 私も普通の主婦ですがこの気概は持っていたいです。

My Fair ウオッカ
火曜日にヨーグルトを発送すれば今年のベーベ工房の仕事は終わりです。
24日はクリスマスイブ、25日は横浜に里帰りとようやくゆっくりできます。
というわけで仕事からようやく解放されて久々に趣味の話を。

このブログで数回書いたことがありますが、馬券は買いませんが競馬ファンなので
テレビでGIのレースは観ています。
ここ数年私の心を捉えているのが史上最強牝馬のウオッカ。
このブログでも彼女のことをもう三回書いているほどです。
彼女がどのくらい空前の歴史的名牝かということは次の記録が証明しています。

 牝馬によるダービー制覇 ..... 64年ぶりの快挙(父娘制覇は史上初)
 東京競馬場開催の古馬GIレース全制覇 ...... 史上初
 牝馬の七冠馬 ...... 史上初

多分私が生きている間にもうこんな馬に出会うことはないでしょう。
この馬の母系が明治時代に小岩井農場が輸入した純国産血統であることを
自分のことのように誇りに思います。
ウオッカの誕生日は2004年4月。息子と同い年です。

先日勝ったジャパンカップで鼻出血を発症したウオッカは規定により
27日の有馬記念には出走できません。ファン投票三年連続一位なんですが。
来年ドバイでのレースに出て引退。アイルランドで繁殖生活に入るそうです。
とにかく無事にレースを終えて母になって血を繋いでくれること。
願うのはそれだけです。私にとってのベストレースはダービー。




2001年に大好きだったテイエムオペラオー(この馬も七冠馬)が引退してしばらくは
競馬に無気力になりました。ウオッカが引退したら腑抜けになりそうで。
将来ウォツカの仔がダービーに出走したら息子と東京競馬場に行きたいです。
競馬の魅力は血が繋がってゆくこと。ブラッドスポーツならではの醍醐味です。

プロフィールは大切
来年の3月号から「現代農業」でベーベ工房やブランドのことをテーマに
連載を書かせていただくことになりました。
第一回の記事はも完成しましたが冒頭部はベーベ工房と主人及び
書き手である私のプロフィールをわかりやすく書くことから始めました。

私は読書する時、著者のプロフィールは必ず読みます。
生年・経歴・出身地や出身校などは著者の視点の背景を理解するための
大切な条件です。ときどき全くプロフィールどころか著者がどういう立場に
属する人間か触れられておらず思考のプロセスに触れることのできない
作品があることは残念です。

2004年に講談社から出版された野原由香利さんの「牛乳の未来」という
酪農家の間ではわりと有名なノンフィクションがあります。
これは北海道で放牧や加工など個性的な経営をする酪農家の
インタビューを中心をした作品ですが、作者のプロフィールが全く
わからず大作の割には著者自身の価値観がほとんど伝わることがなく
冗長な印象で(はっきり言うと退屈)非常に残念でした。

酪農関係のある程度の量の文章の著者ならば

 ① 自分自身が生産者なのか、ジャーナリストなど言論界の人間なのか
   消費者などの立場の人間か

 ② 現在の牛乳の価格やその決め方について著者自身はどう考えているか

 ③ 放牧や繋ぎ飼いなどそれぞれの飼養管理の方法について公平な
   視点を持っているか

あたりはきちんと分かりやすく伝えるべきです。このあたりの視点が
ぼやけたまま生産者にインタビューをしても読者に酪農の現実は伝わりません。

私は連載記事とこのブログでは私の属性として次のことは明らかにしています。

 ① 生年が1962年。(高度成長期に生まれたバブル世代)
 ② 横浜の非農家出身で大学は農学部ではなく法学部の一般企業のOL出身であること
 ③ 組合に牛乳を出荷する家族経営の小規模な牧場であること
 ④ ベーベ工房は組合方式で補助金をもらって建てたものではなく
   夫婦ふたりで生産から販路の開拓までやっていること

これを伝えないと私や主人の酪農や加工への価値観を伝えることは
難しく読者にも不親切だと私は考えています。

有名な作家でもプロフィールを見ずしては絶対に理解できないのは
例えば次のお二方です。

 塩野七生さん → 1937年生れ。20代でイタリアに渡りイタリア人と
          結婚。(後に離婚)約半世紀イタリア在住。

 吉永みち子さん → 1950年生れ。日本で初めての女性の競馬記者出身。
           ミスターシービーの吉永正人氏と結婚。

特に女性の作家には年齢などを故意に隠す向きのある方もおられますが
それはやめた方がいい。そもそも文章を公開することはある意味では
露出行為そのもので変な羞恥心は逆にカッコ悪いですよ。


今年最後の製造日
今日は今年最後のヨーグルトの製造日です。
(今週はチーズは冬休みをいただきます)
今年もたくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。

今週は25日に1月6日まで5年ぶりに息子と里帰りをするので
木曜日までにやらなければならない仕事が山積しています。
年賀状書きに銀行に行くことに、クリスマスをしてやりさらに
荷造りに.....。しかも保育園でインフルエンザが終結せずこのまま
冬休みなのでうるさい 元気なチビがいるので大忙しです。

実家でもメールやブログをできるようにノートパソコンも用意しました。
さて、怒涛の一週間を元気に乗り切れるように頑張ります。

首相のリーダーシップ
民主党が政権をとってからもうすぐ4ヶ月になります。
私は小泉氏のような強権政治には戻って欲しくないしまだ当初ほどでは
ないけれど民主党政治に期待もしているのでそれを前提に読んで
いただけると幸いです。

  「恵まれすぎていることもかえって不幸なもの」

と最近の鳩山由紀夫首相を見るたびに思います。これ以上はない華麗な出自。
母方の豊かな経済力。レベル以上の若々しい外見。謙虚で人柄も良い。
なのにリーダーシップのなさを露呈してとうとう支持率50%割れ。

先日の陛下の特例会見を巡っての小沢幹事長と宮内庁長官のバトルは
この国の最高権力者が鳩山首相ではなく小沢さんだとはからずもさらけ出して
しまったと思います。(私は宮内庁長官を一方的に擁護するものでなくこういう
物言いの長官では、皇太子妃も余計にお辛いだろうと勝手に推察しました)

実母からの「子ども手当て」が11億円と揶揄されている献金問題も発端は
あれだけお金持ちの鳩山家の御曹司なら今さら政治献金など必要ないだろうと
ほとんど正規のルートの寄付が集まらなかったということで、まるで
才色兼備の絶世の美女が高嶺の花と思われすぎて結局彼氏がいない的な
持ちすぎる人ゆえの悲運を感じます。

持ち前の人柄の良さと腰の低さが裏目に出て、連立といっても少数政党にすぎない
国民新党の亀井氏と社民党の福島氏のある部分言いなりになって、官僚OBの
起用で国民を失望させ、普天間問題ではオバマ大統領に会談を断られる始末。
私なら言いたい放題の亀井氏は罷免すると思うし、ミニ政党にすぎない社民党より
アメリカとの対話継続を重視しますが、多くの方はどうお思いでしょうか。
こういう人っていますよね。NOと言えずに見識まで問われてしまう方。

自民党政治のときももちろんそうですが、どんなに立派な主義主張を掲げても
予算(お金)がないと政治はできないと政権交代してから改めて感じています。
子ども手当ても暫定税率も税収の落ち込みで公約を守れそうになく。
きちんと「思っていた以上に財政が苦しく、国民のみなさまの生活を守るために
子ども手当てには所得制限を設け、暫定税率は維持しますのでご理解を賜りたく」
と鳩山さんご自身がテレビ会見でもなさった方が良いと思います。
小沢氏のいいなりになってマニフェストを守れなかったでは失笑ものです。

そして農家なら誰しもが注目している戸別補償。
私はこの財政なら無理だととうにあきらめています。
せめて無駄な補助金をカットしてこれ以上の負担が増えなければ上々だと。
でも赤松氏の農水大臣就任には「?」の思いを隠せませんでした。
せめて篠原氏か現在副大臣の山田氏のような農政通がなるものと思っていたもので。
農水相に限って言えば、自民党は今でも嫌いですが石破前大臣が懐かしいと思う
このごろです。来年の農業が穏やかなものでありますように。


モンドールをいただきました
お取引先でもある東京のフェルミエさんから素敵なギフトをいただきました。
今回の主役は今が旬のフランスのチーズ、モンドールです。

モンドール・リエム

モンドールは夏~翌年の3月31日に作られクリスマスの時期から2月くらいまでが
食べごろの「チーズの中の真珠」と呼ばれます。
このチーズの特徴はエピセア(もみの木の一種)の樹皮でチーズを巻いて熟成
させることで、モンドールはエピセアのほのかな香りがします。現在の製造開始日は
フランスの法律で8月15日となっていますが元々は秋になって放牧を終え
家畜小屋で乾乳期の濃いミルクを出すようになった牛の牛乳から小規模に
作るチーズなので、AOC認定のチーズで唯一「干草を食べた牛のミルクから
作る方が青草を食べた牛のミルクから作るものよりおいしい」と言われる
季節の移り変わりを色濃く感じさせるチーズです。

モンドール

これがいただいたモンドール。木の箱に入っています。

最近はエピセアの樹皮を巻く作業も機械で行う工場製のモンドールもフランス国内で
作られていますが、昔ながらの手作りのモンドールを作っているチーズ農家もあります。
それらの写真を見るたびに(モンドールに限らず)農家だからこそできる製造の
素晴らしさに目標と励ましをいただいています。

ブランドは自分を表現すること
マスコミに出れば製品が売れてブランドになるのかというエントリーを
いささかラディカルに書いていて思ったことがあるので少し。

ブランド戦略セミナーなどを小さな農家向けに行政が無料で開いてくださることは
本当にありがたく思います。ただ願わくば視点としては間違ってなくても
講師の所属する会社に依頼したら莫大な費用が発生したり、あたかもセミナーが
企業の宣伝の場になるようなセミナーのあり方はご一考いただきたいと思います。

私たちのように家族経営の農家ブランドがきちんと利益をあげてゆくためには
無駄な費用をかけないことも必須条件です。効果がなくてもその会社に
仕事を頼んだら数十万円の費用がかかるようなハイリスク・ノーリターンな
ことには手を出さないことです。どうして自分たちの手で努力と工夫をすれば
宣伝もデザインもメディア対策だって決してできないものではない、という
スタンスのセミナーが開かれないのかと思います。

私の座右の銘に自分で考えた変なものですが

  「お金がなければ頭とセンスで補え」

というものがあり、私はこれを基本にずっと動いてきました。
今ではすっかりおなじみになったヨーグルトのビンのベーベの牛のイラストも
ビンに書いている文言も、親友でもあるイラストレーターのナカシさんに
イラストをお願いしてのしおりやパンフレットのデザインや文章も全部
自分でやりました。もちろん営業用の詳細な資料も全部自分の手でやりました。
別に自慢でもなく、お金の余裕がなかったからです。でも続けてゆくうちに
イラストのファンができたり喜んで下さったり反響をいただけるようになり
デザインをしたり製品を通じて思いを表現する喜びに目覚めていったのです。

農家が農業の傍らに自分の製品をブランド化してゆくことは本来自分を
表現したいからではないかしらん?義務感で嫌々ながらやってゆくものでは
ないはずです。自分を表現できる貴重なアイテムが私たちで言えばヨーグルトや
チーズなのではないかしらん?そんな風に肩の力を抜いて人生を楽しむ手段に
製品をしていって欲しいと特にこれからブランドを持ちたいと思っている
若い方には40代のおばさんとしては伝えたいと思います。

私はかなり敏感なところがあるので自分の製品に関わってくださる方の
人柄はとても大切に思っています。イラストのナカシさんは思いやりのある
素晴らしく品のよいお嬢さんです。だからこそ彼女にイラストをお願いしています。

農家がブランドを手がけたいなら作るだけではなく、好奇心を欲張りに張ってできる限り
自分の手でやりましょう。人間にはお金がなくてもそれを補うセンスがあるはずです。
少なくとも考えることなく莫大なお金を出して業者に丸投げすることはやめましょうね。



心の機微
今晩は主人が組合の忘年会で伊香保に泊まるのでヘルパーが来てくれています。
今年最後のチーズの出荷を終えてほっと一息です。

この仕事をしているとどうしてもベーベ工房のことや酪農の仕事関係で
知り合う方が多くなりますが、私は最終的には仕事も何も関係なく
「けいさん」という私個人に興味を持って仲良くしていただきたいです。
多分、イラストのナカシさんやまこやんや料理人のお友達も
そうやって接していただいていると思います。何年たっても仕事の話しか
できない方って何だか寂しい気がします。

小さなベーベ工房の仕事を極めようとするほどに私は普通の女性としての
生活や会話をかけがえのない宝物だと思うようになりました。
知る範囲でもやり手の女性経営者、夫も子供もお孫さんも
ついでに公然の愛人までいらっしゃるタフな方もおられますが私は
そろそろ自分の限界も見えてくる年齢となり、派手なスローガンの
目標を立てたりパフォーマンスをするより日々の仕事や子育て
に追われる日々の中で自分なりの表現や仕事の方法を極めてゆきたいと
思っています。そんな日々積み重ねが仕事に反映できれば本望です。
(そんなこともあり↓に書いた派手なコンサルタントが苦手なんだと思う)

来年は私は年女です。寅年でしし座というツワモノです。
(血液型はA型です)
20代~30代と違いこの年齢になるとこれから先はもう若いときほど
いろんな方とは出会うことはないだろうと思います。
それだけに寄せられた愛情(友情や家族愛や人としての好意)は
十分な感謝を持って受け止めたいと思います。心の機微には年を
重ねるごとにデリケートな感性を持った情趣知り(わけしり)で
ありたいと思うこの頃です。


マスコミに出れば売れるのか? ②
先日の記事の続きです。

マスコミに出れば売れるのか?①

私は自身の会社で宣伝広告をすることには何らの違和感を覚えません。
たとえば「お父さん」の犬が活躍するソフトバンクのCMは大好きで
本気でソフトバンクに変えることまで検討したりしています。

私が①のエントリーで厳しいことを書いたのは、「マスコミに取上げられると売れる」
と説くまだ30代のコンサルタントの安易な姿勢です。繰り返しますがメディアに出たからといって
長く経営が安定するほど商売は甘くはないです。
他のHPを見るとこのコンサルタントが企業に出向きメディア向けのPR文章のレクチャーを
して一日で仕上げさせ翌日に彼が選んだプレスリリースに配信する仕事の料金が交通費別で
約32万円!主人に話したら「バカじゃないか」の一言。

私が文章を書くことが好きだからというわけではありませんがメディアに載せてもらう
方策を練るならその前に自分自身の文章などで情報を発信する技術を磨くべきだと思います。
私は営業用の詳細な資料やこのブログをやって感じたのは

 人の心に製品や作り手の個性や魅力を伝える表現にもコツがある

ということです。ブログだってちゃんとやればバカになりませんよ。
それに私はケチコストにうるさいのでもしメディアに載せて
もらいたいなら自分でもう少し品良くやります。

アンアン

これは最近連載が終わりましたが10年近くアンアンに連載された「グルメ」という
巻頭まるまる1ページ2005年に紹介された記事です。
きっかけはこのコーナーを担当しているフードライターの女性が2000年に書いたスローフードの
記事に感激してずっと後になってアンアンの編集部気付でお手紙を出したところ
ご本人が「こんなに嬉しい手紙は初めて」と電話を下さったことがきっかけでまさか
アンアンのこのコーナーに紹介していただくなんて夢にも思いませんでした。
私は商売人失格でも人を目的のために利用することはしたくありません。

本当によい製品は口コミや食べた方が自身のブログで紹介くださったりして
静かにでも確実に魅力が伝播します。大きなメディアに載るのはちょっとした
サプライズかプレゼントくらいに思って地道に営業をすべきだと思います。

私はこのこのように「メディアに載れば話が早い」「東京のテレビ局や有名雑誌社が
取材に来る方法」などの品のない文章を書いてまで商売をしようとは思いません。
年をとってこの仕事をやめるときに「悔いのない表現をしたから楽しい仕事だった」
と良い表情で思いたいと願っています。
メディアに載るかはたまたま、のこと。そのために時間と大金をかけても
ハイリスクノーリターンの可能性すらある、ということは申し上げたいと思います。

6年ぶりの寝坊
昨日は午前中にばたばたと仕事を片付けて食品安全県民会議に出かけました。
最近の腰痛etc...での疲労や無意識にでも緊張したせいか、帰宅してダウン。
気温が寒かったこともあり寒気がして一瞬インフルエンザが頭をよぎりました。
昨日はヘルパーの日だったので息子のことを主人と義母に任せて早々に就寝。

今朝はヘルパーの上に息子の保育園がインフルエンザで閉鎖なのでなんと
6年ぶりに朝8時半までぐっすり寝坊してすっかり元気になりました。
酪農家の仕事で一番辛いのは寝坊ができないこと!
横浜に帰省したらだらしない生活になりそうで今から怖いです。

ところで昨日短時間でしたが友人と楽しくお話をして感じたのは
(友人の素敵なところはエリートなのに私が心から笑えてとにかく
リラックスできる存在であること)
肩書きとか仕事とかではなく、私はいろんな意味で普通のことが
一番幸せなのだなあということ。心から笑えたり冗談を言ったり。
ブログをやってブログのお友達を通じていろんな「普通であることの
幸せ」を知り人生観が変わりました。
私は普通の幸せな生活をしてゆくためにきっとこれからもこの
ちょっと人から見れば変わった仕事を続けてゆくのだと思います。

つまらないつぶやきを失礼しました。
食品安全県民会議でした
16日は第一回の群馬県の食品安全県民会議でした。
会場は審議会室。とても権威のある会議に使われる部屋だそうです。

過去記事

私は消費者部門の委員として公募で選んでいただきました。
今日は自己紹介や県の事業報告でしたがまだ生産者の目線が勝ってしまうので
少しずつ多角な視線も身につけたいと思います。

座長には全委員一致で県の局長が選ばれましたがとても適切な人選だと思います。
県の委員会でやたらと座長をやりたがる大学教授を知っているだけに
この人選でまずほっとしました。局長は獣医のご出身でBSE騒動のときは
検査などでそれこそ食の安全の前線に立たれた方です。
お話したのは初めてでしたが、気さくでユーモアのある方です。

局長の発言の中に「ゼロリスクを過剰に前に出すことはかえってマイナスだと思う」
という非常に共感できるものがありました。どんなに努力しても回避できない食の
事故やリスクもあります。完全を言うあまり生産者が萎縮するのでは食の安全にも
逆効果です。座長でもある局長の考え方がベースの委員会であることはとても
嬉しいことでした。私は消費者であり生産者でもあり流通にも関わっています。
多くの価値観を吸収できることを望んでいます。

今日は年末なので会議に先立って友人のいるフロアに行き年末のご挨拶をしてきました。
突然の訪問だったのに喜んでくださって楽しい会話で迎えて下さって本当に嬉しかったです。
普通の会話をいつもの笑顔で楽しくできる友人の存在に癒されました。

委嘱状

  委員の委嘱状です。責任に気持ちが引き締まります。
  基礎から勉強するつもりで頑張ります。




マスコミに出れば売れるのか? ①
最近コンサルタントによってはマスコミで大きく取り上げてもらうように
自身の製品をマスコミに売り込むことも戦略だとセミナーなどで農家にも
啓蒙している方もおられます。

生意気かもしれませんがマスコミを使った販売戦略について一言。

私たちのように直売をしない生産者とすべてを直売する生産者ではスタンスも
違いますが、私は大きなメディアやマスコミに取り上げられれば爆発的に
売れてしかも10年先までご安泰かと言えば絶対にNOだと思います。
まして「マスコミに取り上げてもらうための方法」を実践するなど
やめた方が利口です。そんなことに血道を上げると品性が下がります。

ベーベ工房は初期から比較的マスコミに取上げていただきました。
こちらから売込んだことは一度もなく懇ろにしていただいてる料理研究家や
たまたまマスコミの方がベーベ工房の製品を買って下さって是非紹介
させて欲しいと電話を下さったりしたものです。
(大人気の石垣島ラー油の辺銀ご夫妻もマスコミに売込んだことはないそうです)
クロワッサン、アンアン、地方版ですが朝日と日経新聞、サライ、レタスクラブ
それなりに大きなページを割いていただき反響もありましたし今も
おつきあいが続いているお客さまもいます。去年FM群馬が放送して
下さったときは知らない間に大きな反響もあったそうです。
運が良かったといえばそうですが、その運を縁に変えるために私も
努力を惜しまなかったとそれだけは自負しています。

マスコミに取上げられると言ってもふたつのパターンがあります。

 ① せいぜい撮影用の製品を送るだけ(マガジンハウスは費用も持ってくださいました)
   で掲載料は無料でお取寄せ特集など取上げられる。
 ② 協力費という名目で数万~数十万円のお金を取り実質は広告として出すもの
   (このブログを読んでこの手の営業の電話もいただきますがお断りしています)

おそらくマスコミによる販売戦略を説く方はかつてのどっちの料理ショーやはなまるカフェの
おめざのコーナーやNHKのプロフェッショナルに取上げられると違う!とおっしゃりたいのかも
しれません。電話が鳴り止まない、製造が追いつかない、そういう反響を言うことで
バラ色の夢をみる生産者がいても不思議ではありません。でももういう番組に出たから10年先まで
売れ続けるかといえばまずそれはないです。特に雑誌は少々有名なものでもそれほどの
反響はないと思っていた方が賢明です。商品の営業もPRも必要なことで私もいつも念頭に
ありますが、それと安易にマスコミに出れば売れると思うことは別次元のことです。
(既に実績のある人気製品が取上げられることはまた別の問題です)

先ほど書いた有名な料理研究家の先生とは個人的に心をかけていただいており
私からPRなどをお願いしたことは一切ありません。このように有名な方の
元にはマスコミに紹介してもらったり、愛用品として宣伝してもらうため
自社製品を送る企業も多いようですが、私はこうやって人を露骨に利用する
やり方を続けると確実に品性が下がりひいては製品にも悪影響を及ぼすと懸念しています。

PRをすることとマスコミに取上げてもらうことは違うと私は思います。
長くなるので②に続きます。

長く続く店を見極めたい
ベーベ工房の製品は直売方式ではなく、食の安全とおいしさにこだわった
スーパーやオーガニックスーパーに納品して扱っていただいています。
そのため置いていただくお店を選ぶこととには非常に神経を使ってきました。

特にどこを見るかというと

  ① 一過性のブームに乗った店舗ではないか
  ② 経営者のポリシーがしっかりしたものか
  ③ 無理に店舗を増やす拡大路線を取っていないか
  ④ 過剰にマスコミがほめそやす記事を出していないか

などを実際に行ったりHPなどで判断しています。
特に③の店舗拡大ですが、会社の財務諸表を見なくても漠然とでも
その会社の経営規模や売上げからあまりにも地価や家賃の高い地域へ
出店している(予定も含め)場合は、現在の経済情勢では取引を
考え直すようにしています。私は会社員時代に財務畑にいたこともあり
かなり慎重な性格で「何億円融資してもらったから有望な会社」とは
思っていません。逆に返済が焦げ付いたらどうなるかと心配します。

長く続く店かどうかを見極めないと最悪は倒産されて代金回収ができませんし
そこまでいかなくても売上げが伸びなかったり、関係がぎくしゃくして
こちらの方針を変更せざるをえなくなります。私たちが経験した一例を書きます。

もう10年近く前に業界では有名なオーガニックスーパーと
取引していました。始めた当初は有名なオーガニック宅配会社の直営
でしたが途中でその業界では有名な超個性的な社長の会社に移譲されました。
本社事務所はどうみてもアパートレベルの部屋なのにアエラや朝日新聞にまで
「右肩上がりの成長の会社」と出ていました。そのうちに港区の森ビル系列の
豪華なビルにまで出店しましたが注文数は一向にふえないまま。
いろいろなトラブルが起るようになり取引を2年でやめました。
どうみても疑問があったのでこの会社を絶賛した記事を書いた朝日新聞に
質問したところ記者が「仰るように私どももある意味で嘘の資料を
見せられていたと思います」と取材ミスを認めておられました。
この事件以来、私はまるで提灯記事のように褒めている記事よりも
自分のカンと自分なりに蓄えたデータで長く続く店を見極めるようにしています。

長く続く店の特徴は(取引先に限らず)

 ① 社長以下スタッフがやる気があり、経理がきっちりしている
 ② レストランなどではノウガキより居心地が良く日本人の味覚に
   合った料理を供してくれる
 ③ 代々家族で経営が受け継がれている
 ④ 一言では言えませんが社長などのブログや言動が
   やたら騒々しくないこと。

長く続くためには自然体でいられることも大切です。
私にとって大切な分野の仕事のことで、つい長くなって申し訳ありません。
 

年末いろいろ
息子の通う保育園がクラスは新型ンフルエンザで今日から希望保育、つまり実質的な
学級閉鎖となりました。今日はヨーグルトの発送、明日は県庁で食品安全県民会議の
初会合で忙しいのですが義父母の協力をお願いしながら乗り切りたいと思います。
元気すぎるほどのヤンチャ坊主をみながらの仕事は大変ですが。
来週25日からはいよいよ5年ぶりの里帰り。気持ちを入れて頑張ります。

師走はいつも忙しいのですが今年は里帰りの準備もあり文字通り飛ぶように
日が過ぎてゆきます。たくさんのオーダーをいただけることは本当にありがたく
光栄なことです。商売をしている方はきっと誰しもが思うのでしょうが
12月は「今年も無事に終えることができた」という安堵感と同時に
「来年も同じように仕事ができるのか」と一抹の不安が交錯する月です。
特に不況と社会全体がデフレで苦しむ現在は尚のこと。

連載にも書いたのですが、ベーベ工房による売上げは牛乳の出荷による売上げの
25~30%を占めるようになりました。夫婦二人で(ヨーグルトの発送はパートさん
2人をお願いしていますが)この規模をやってゆくのは大変ですがやりがいも
あります。(特に近年は経営の実質的な司令塔は私です)

毎日ひたすら忙しく過ぎてゆきますが、主人は少ない余暇で新しいチーズを
研究し私は書くことを楽しみそれなりに自分らしい生きかたをできている
日々は幸せなのかなあと思う年の瀬です。

今年もあと少し。健康に留意して頑張りましょう。

カルタ

保育園が休みで出番がふえそうなNHKの「にほんごであそぼ」
 のカルタ。古典文学の一節も出てきて大人も楽しめます。
 息子は札を取るのが早い!親ばか&教育ママもやってます。  

自爆事故(泣)
自爆事故を起こしてしまいました。

私に怪我はなく、車も走行に影響はなくバンパー部分の交換で済む
軽症ですが、自宅敷地内でインサイトを接触させてしまい......。(号泣)
やっぱり疲労困憊しているのだと痛感してちょっと落ち込みました。
事故って後になってどっと疲れが出ますよね。

車は幸い自損事故対象の保険に入っているしホンダが代車を17日から数日の
修理の間無料で貸して下さるそうですし(スペシャルサンクス!)
何もかも恵まれていますがやっぱり疲れてるんだなあ......。

腰痛が完治せず微妙にハンドル操作が狂っていたのかもしれません。
皆さんも慌しい年末、くれぐれも事故や病気に気をつけてくださいね。
というわけで明日はブログ更新をお休みします。


バターの使い途
先日組合に注文していたバターが届きました。

無塩バター

この時期恒例の強制購入なのですがお歳暮や物々交換用に大目に頼みましたので
これも強制購入の他の組合が作るゴーダチーズはカンベンしてもらいました。
だってうちはチーズ屋なんだもん。

バターは普段うちの製品を買ってくださっている方に「欲しい?」と
聞いてみるとみなさんYES!と即答。やっぱりバターは人気があります。
無塩バターは450gを30個と大量購入なので10個は10年来お世話になっている
有名な料理研究家の先生と物々交換することに。先生お手製のジャムなどと
交換予定です。ファンにとっては垂涎ものでしょうね。

酪農家に強制購入させる目的の一つに乳製品の周囲へのPRというものが
あります。私はお歳暮代わりなのですがバターが予想外の人気で
とても嬉しいです。マーガリンよりずっと自然でおいしいものね。

私はこういう消費拡大運動も自分が楽しくできなければ苦手です。
有塩バターのパッケージは多分店頭には出ないレアもので
可愛いです。どうせなら楽しく喜んでいただきたいですよね。


バター

  冷蔵庫にごっそりあるバター。

お知らせ & もういくつ寝ると
今年もあと20日あまり。一年が経つのは本当に早いものです。
ところでお知らせです。今年のヨーグルトとチーズの製造ですが

  チーズの製造は12月16日が最終  → 18日到着
  
  ヨーグルトの製造は12月20日が最終  → 23日到着 


  新年はヨーグルトは1月10日、チーズは1月13日の製造開始

以上の通りとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

そして12月25日に息子と二人で4年7ヶ月ぶりに横浜に里帰りして
実家でお正月を過ごす予定です。前回の里帰り時は8ヶ月の赤ちゃんだった
息子も5才3ヶ月。もう手紙も書き毎日達者なおしゃべりで私を凹ましています。

息子は幸い新型インフルエンザのワクチン接種を済ませてからの
里帰りですが、横浜でもあまりにみ人込みは避けようと思います。
それでも行きたいのは鎌倉。江ノ電で息子に海を見せてやり
鎌倉駅前の農産物直売所(レンバイ)で野菜を買いついでに
西口でおいしいコロッケを買い、長谷で家で煮る黒豆を買い
と結局実家でも、食べ物三昧になりそうです。

鎌倉のレンバイ

今年もあと少し。元気に頑張りましょう。

自分のものは自分で売ろう
「自分でやりなさい!」と毎日5才の息子に言っていることみたいですが。かお

経済産業省の肝いりの事業に農家の生産物の販路を広げるための人材
「地域プロデューサー」の育成があるようです。県内でも参加している企業が
東京の有名ホテルにキャベツの売込みに行ったそうです。(結果は不明)

農家が自分のブランドを持ったり生産物に付加価値をつけて売ろうとしても
営業の仕方が分からない、ノウハウがないということはそれこそ耳に
タコができるほどさんざん聞かされてきました。
だからこそ私のような小さな酪農家の妻に原稿の依頼を下さるのかもしれませんが。

私は地域プロデューサーに参加している方や企業には申し訳ありませんが
自分の生産物は農家自身の才覚で販路を拡げるべきだと思っています。
感情論は別として理由は以下の通りです。

 ① 売込みのために会社に依頼すれば当然マージンが発生し
   付加価値をつけるといっても法外な高価格な売価をつけられない
   以上生産者がマージン分を被ることになり手取りが減る

 ② 最近は料理人やスーパーのバイヤーも生産物に対して非常に
   高いレベルの質問をしてくることが多く実際に作っている
   者でないと商談がスムースに進まない

 ③ 生産者自身が発信しないと消費者の心に届かない微妙な
   ものがたくさんある

特に①のマージンは売価や農家の収入に直結するので大きな問題です。
小売の利益を考えかつ生産者も労力と品質に見合った収入を得ること。
特にデフレ時代の現在はこれ以外のマージンは考えるべきでしょう。

ベーベ工房も地域プロデューサーではないけれど「販売を手がけさせて欲しい」
という売込み(何か変な表現ですが)をいただいたことがあります。
信頼できるバイヤーや取引先に相談したところ全員が「苦しくてもあなたの手を
離れたらいくらご主人が作ってもイメージが下がる」と助言を下さいました。
いかに小売側が、多少不慣れでも生産者自身の営業やプロデュース力を求めて
いるか目の当たりにして、勇気をいただきました。

営業は確かに勇気もいるし思い通りにならないこともあります。
それでも自分のブランドを持ちたい、有利販売をしたいと思う方は
自分で販路を拡げることまでも念頭に入れてブランドを立ち上げて欲しいと思います。
自分の生産物への愛情と誇りがきっと勇気を与えてくれると思います。

私は営業力がある、と言っていただくこともありますが、営業の経験はなく
酪農と子育てで夜の会合や飲み会に行くことはほぼ皆無で、いわゆる起業セミナー
などに参加したこともない普通の人間です。容姿だって十人並みだし。(笑)
そんな私でもやってこられたのはきちんとした製品を扱う商人ほど生産者
自身の生の声を求めているという無言の応援とささやかなプライドです。

ちょっとえらそうに書いてしまい申し訳ありません。


  
連載記事とブログ記事
連載記事の第一回めの原稿は編集者の助言と励ましをいただきながら
ほぼ完成し最終チェックに入りました。

連載記事とブログの文章は文章を綴ることは同じですが心構えは
全く違います。連載記事は原稿料をいただいて雑誌の紙面を借りて
自分の考え方を展開してゆくものなので自分の表現の他、出版社の
求めるものを忖度して書く責任があります。これに対してブログは
間違った情報や偏りすぎた価値観、読み手を不快にさせないことさえ
守れば後は少々はねっかえりな文章でもOKだろうと気楽に書いて
います。というか今回連載記事を書かせていただき、「ブログは
ラクだな」と改めて感じました。落書き帳みたいなものだし。

最初に原稿を書きはじめた時は表現や言い回しに気を使う余裕がなく
こういう内容で書き進めていいものか思案しながらおっかなびっくりで
PCに向っていました。その段階で一度編集者に未完の原稿を読んでいただき
OKが出てからはかなり楽しんで書いています。

私が文章を書く時に一番楽しいのが言葉や表現をあれこれ考えながら
推敲するプロセスです。ブログを書く時もそれだけは気を使っていて
字数によるリズムや響き、それらを念頭に単語や形容詞を選ぶことを
楽しんでいます。連載記事もようやくそのリズムがつかめてきています。

文章は書く人間の人柄や状態が出ます。
私は綺麗でもたださらさらと流れる文書より一点だけでも
書き手の体温や情熱(パッション)を感じる文章が好き。
そんな文章を書きたいといつも心のどこかで憧れているので
文章を書くようになり心の感度が明らかにアップしているようです。
主人いわくPCに向いながら表現を選んでいる時の私の表情は
幸せそうでカッコよくみえるんだそうな。(笑)


裂けるチーズ
商品化の予定は現在のところありませんが、モッツァレラの残りで作る
いわば裏メニューのチーズがこれです。

まかない

ビニールに入った状態なのでたくあんみたいですがチーズです。
モッツァレラを細くのばしてビニールに入れて冷蔵しておくだけです。
賞味期限は14日ほどですがちょうど裂けるチーズのようでおいしいです。
お取引先にオマケで差し上げたところ「おいしい!新商品ですか?」
とお問い合わせいただきました。息子も大好きなチーズです。

主人はときどき気晴らしに新しいチーズの準備を兼ねて実験を
しているようです。チーズを作るのは何といっても微生物の働きで
偶然の要素から思いもかけないチーズができることもあります。

先日の酔っ払いチーズは上手にできたので親しい方に
おすそわけしております。まいうー

ネガティヴ感情との付き合い方
担当の編集者にお送りした連載1回目の原稿はほぼ合格点をいただきましたが
強いて言えば、一つくらい生々しい少し毒のあるエピソードが欲しいとのこと。
私としても良い子の文章過ぎると思ったので、予想された感想です。

酪農の上に夫婦だけで加工~販売をやっていると正直疲れることもあります。
ネガティヴ感情の具体例(なんだそれ)を挙げると

 ① 特に不況の現在取引先に迷惑をかけていないか不安
 ② いつも売上げを落とせない重圧がある
 ③ 週末にオーダーをまとめ伝票を書くので息子に十分に接しているか気になる
 ④ 実家が横浜で遠く4年以上帰れない状況が続いている
   (12/25から息子と久々に医者の奨めもあり10日ほど里帰りします)
 ⑤ 食の安全ということやきちんとしたものを出荷する、という重圧が365日
 
二足のわらじ、それも妻の私が営業も企画も経理も全部やるということは
やはりときには精神的に疲れて「内づら」が悪くなり夫に愚痴を言うことに。(汗)
それでも上記のネガティヴ感情は10年以上もやれば付き合い方も会得してくるし
大企業の経営者も同じだろうと思うとある程度割り切っています。

一番微妙な気持ちは職人肌の主人を支えて頑張り続けたことでただでさえ甘えることが
器用にできなかったのにますますそれができなくなりストレスを貯めた事。
特にここ2年ほどプレ更年期の症状に一時的でしたが腸の病気が再燃して
心身共に参ってしまったことがありました。(今年の夏)
信頼できる心療内科の医者と何度も話すという治療を受け友人に支えてもらい
ようやく元どおりになりつつあります。一時の私のようにならないためにも
家族以外に何でも相談できる(でも感情のゴミ箱にはしないように)人間を
持つことは非常に大切だと思います。酪農家はなかなか出かけられないし
メールでも電話でも話せる相手は大事にして下さい。

ごく最近、私はメールを書きながら赤面しつつある方に甘ったれてささやかな
お願い事をしてしまいました。(ごめんなさい)
清水の舞台からの心境でしたが素直になれてとても気持ちが楽になりました。

ネガティヴ感情は溜め込まないように。
これと上手く付き合うことも大切なブランド戦略です。
ビンの出世
編集者からチェック待ちですが、専門誌の連載の1回目の原稿はほぼ完成しました。
12月21日が締め切りなので早いでしょ? 

連載の2回目では無理をせずできるだけコストを抑えながら軌道に乗せる
までを実例を交えて書く予定です。私はいわゆる開業資金については流す程度に
触れるつもりです。何故なら住居兼で建てるか製造場所のみを建てるか
個人によって大きく事情が異なるからです。

次回で書きたいのは主に容器や小さな生産者が誰でも悩むロットのことなどです。
私たちもヨーグルトのビンやチーズのパッキングの機械、業務用の冷蔵庫など
少しづつ満足の行くものを手に入れてきたのです。
最初から膨大な出費で凝った入れ物や製造機械を購入するともし軌道にのらないと
借金だけが残ることになります。このあたりを詳しく書いている方があまり
いないのですが、実はとても重要な部分なので分かりやすく書いてゆくつもりです。

ベーベ工房で一番劇的に進歩したのがヨーグルトのビン。
すぐ下の写真は始めたばかりの頃。直売所に出すだけだったので
毎週作るのはせいぜい20本。(笑)ビンにシールを貼り付けキャップの
部分の紙も自分たちで切りゴムで止めていました。

昔のビン

1999年に東京の高級スーパーと取引をするようになり180ccの小ビンを作りビンも
オリジナルのものを作りシールキャップにしました。初めて印刷されたビンを見たときは
自分が一人前になったようでものすごく嬉しかったです。


ビン1

こうやってビンの出世(!)を改めて見るとなんだかしみじみします。
ビンの紙を夜なべして切っていた頃はまだ結婚1年の頃でした。
私にもそんな新婚の頃があったのねえと思うのでした。


プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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