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まこちゃんの近況
まこやんの牧場に去年9月にお嫁に出した子牛のまこちゃんの近況を
まこやんがブログにアップしてくれました。
まこちゃんは順調に成長しもう種付けも済ませ来年6月末に出産予定だそうです。

D-1ブログ

まこちゃんが生まれた去年の夏はメスのホルスタインの当たり年で牛舎に
置ききれないこともあり、まこやんにお願いして買っていただきました。
この牛は関東チャンオン牛の系統で母牛も乳量も出ているし何よりまこちゃんも
生まれたときから健康で体格も良くどこに出しても恥ずかしくない牛でした。
生後1ヶ月私がペットのように可愛がったこともあり、とても人なつこい牛でした。
まこやんの牧場でも大切にしていただけて本当に嬉しいです。

数年前子牛を県内の大きな牧場に譲ったのですが、バイトが子牛の世話をする
その牧場ですぐに子牛が死亡するという悲しい出来事があり、日頃から牛に
愛情をかけて人柄も信頼できるまこやんにお願いしましたが大正解でした。

最近は耳標で検索すれば譲った牛のデータもわかりますがこうやって
愛情のこもった記事で現在の様子が分かる喜びは格別です。
元気にお産をして牛乳をたくさん出してまこやんに恩返しをして欲しいです。

まこやん、本当にありがとう。これからもよろしくお願いします!にこにこ・・・


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作る意欲がなくなる怖さ
昨日のテレビで激安PB商品(スーパーなどの名前を冠した安売り商品)の
負のスパイラルについて興味深い報道がありました。

先日↓のエントリーで行過ぎた安売りは製造者のモチベーションを失わせるのではないか
と書いたのですが本当にそうでした。

なのに〇〇という心理

テレビでは創業が嘉永年間(ペリーの黒船が来た頃)という中堅のソース会社の
社長や営業マンの姿を追いつつ、いかに安売りPB商品が製造者の健全な成長を
阻むかわかりやすく報道していました。

このソース会社の特徴は幅広い商品の数。同じソースでも外食チェーン用、家庭用
それだけでなく個々の得意先のニーズに合わせて微妙にスパイスや塩分を配合し
きめ細かな製品作りと営業を誇りとしていました。
ところが数年前大手スーパーに持ちかけられとにかく安いソースをPB商品として
製造することに。なかなかの人物である社長は節操を曲げることに悩みつつも
大口の注文が来るPB用ソースを数年間作りました。ところがPB商品の注文だけが
増え続けあっという間に製造ラインがPB用だけで占拠されることに。他の商品は
ラインが一杯で作れなくなったストレスを会社全体が抱えてしまいます。

この会社は現在はきっぱりとPB商品の製造を止め、元通り営業マンが顧客の
元を回りニーズに応じたソースを作る商売に戻しました。
やめるきっかけはPB商品を売っているスーパーから要求されるマージンが
どんどん増えて年間850万円に膨れたから。会計士とも相談の上このままでは
経営が行き詰まると社長が決断しました。スーパーも「作っていただいている」
ではなく「売ってやっている」という意識だったのでしょう。

安売りが行き過ぎるとデフレなど経済状況を悪化させますがその前段階で
製造者の作る喜びを奪い、消費者のモノを見る目の成長を阻みます。
このソース会社は一時的に売上げが減っても現場での活気が戻ったように
見えました。ソース作りならたとえ製品開発に苦労しても原料の野菜やスパイスを
選ぶ喜び、配合をする時のワクワク感。そんな喜びが会社を成長させるのだと思います。

もし私たちが大手のスーパーのPBのヨーグルトを作るとしたら?
コスト削減のために脱脂粉乳やブドウ糖液を使って作れと言われたら?
たくさん売ってやるからその分マージンという袖の下を要求されたら?

年間売り上げをある程度保証されたら一瞬心が動きそうだけれど
やっぱりできないと思います。オリジナルの作り方だから辛くても
主人は頑張っていると思うし、過大なマージンをえらそうに要求されたら
私が癇癪を起こすこと必至なので。 



今年のクリスマスシール
毎年12月はチーズのシールをクリスマス仕様のものにしていますが
リニューアルしたクリスマス用シールが先ほどできあがってきました。

クリスマスシール

一見「間違い探し」のように似ているように見えますが右側の派手な方が
モッツァレラ用です。

フレッシュチーズを手軽にクリスマスメニューに使っていただけたらという思いを
込めて毎年12月はクリスマス用のシールにしています。

こういうことをしてすぐ販促に役立つかどうかは正直なところわかりません。
私がクリスマスシーズンの華やいだ売場が好きなのでやり始めたお道楽です。絵文字名を入力してください
数年前からやっていますが幸い可愛いと何人もの方に言っていただけて
とても光栄に思います。来週分のチーズから3回はこのシールになります。
どうぞよろしくお願いいたします。

連載記事を書くに当たって
農業専門誌に来年4~5回でベーベ工房にまつわる話題での連載をご依頼いただきました。
編集者との昨日の打合わせを経て具体的な方向性を検討中です。
それを踏まえて原稿を書くに当たっての備忘録をときどき書きたいと思います。

私が家族経営で自分の製品の製造~販売をしてブランドに育てることについて経験から感じることは

  ① 本業の農業(うちなら酪農)を大切に加工はお楽しみ、人生のオプション
     くらいの気持ちで始めること
  ② ミもフタもないけれど成功する確率は低いと思っていた方が賢明である

  ③ 特に家族だけで製造~販売をするもっといえば独身の若い農家の男性が
    思っているなら、自分の夢に共感してくれてかつ営業や企画まで
    まかせられそうな女性と結婚することも大切な戦略です。
    私は地主農家の妻で1児の母ですが仕事に関しては良き妻というより
    名将と呼ばれたいと思ってきました。

  ④ 小さな農家が本業に加えて加工をやりそれが軌道に乗るとほとんど
     遊ぶ時間はなくなります。作ること売ることお客様に向き合うことを
     365日考えてその中で自己実現をしてゆく喜びを感じられなければ
     やっていても不幸なだけ。

  ⑤ 食べること、それにまつわること全てに好奇心を持ちとにかく
     食に関することが大好きなこと。スタートさせる以前からこの
     一種の才能がないと辛いことがあったとき乗り切れない。

  ⑥ 商売はよいものを作るベストを尽くした上で出会いや縁、そこからの
    人脈や友情という「運」が不可欠であること。   
    努力をしただけでは結果が出ないところが商売の怖さで醍醐味。

  ⑦ 読み書きの正確な技術と表現力、そして教養は不可欠である。

  ⑧ 最終的には努力に見合った利益をあげることが目標ですが
    儲かりそうだからやる、ではなく本当に作ることが好きという純粋さが
    なければ本業の農業に加えての過酷な生活とスランプに
    耐えられないと思います。
 

あまりシビアすぎることは書かないつもりですが、厳しい道であることも確かです。
でも作ることも売ることも自己表現の場でもあるという人生の喜びがあります。

私がこの仕事をやって辛いことは多いけれど何より嬉しいのは努力したからこそ
出会えた素晴らしい方々の存在です。慎ましく正しく。忙しくてめったに遠くに
出かけられもしませんがそれなりに豊穣な自分の世界を築くことができた。
それこそが11年の奮闘で得た宝物だと思っています。


 
     
腰痛発症.....
今日は専門誌の女性編集者が連載の打ち合わせのために来てくださいました。
遠いところをありがとうございました。充実した素敵な時間でした。
聡明で素敵な彼女はさすがに専門誌の編集者だけあって的確な質問をされて
改めてベーベ工房や酪農のことを考える契機になりました。
さらにメール等で打ちあわせて良いものを書ければと思います。

ところで、肩こり歴は30年以上の私ですが、坐骨神経痛が腰に来てしまい
昨日から腰痛です。しばらく整体に通うつもりです。
冷えやストレスや過労が原因のようですが、腰痛は初めてで加齢現象という
シビアな現実に直面しちょっとどんよりしてしまいます。

少し疲れが蓄積していますので明日はブログの更新をお休みします。
寒さが本格的になります。みなさまもご自愛くださいね。

酔っ払いチーズのその後
9月末に試作品としてカマンベールを作りそれをワインの絞りかすに漬け込みました。

酔っ払いチーズ

冷蔵庫の中で熟成させときどき主人が様子を覗いていましたが、先日たむちん
(料理人の友人です。主人は彼をこう呼んでいます)がお越しくださった
ときに2ヶ月熟成させたものをお分けしました。

チーズ

これが2ヶ月熟成のチーズです。ブドウの表皮をはがして食べますがブドウにも
程よく白カビがついていました。

主人は去年の試作品に比べて格段に味が良くちょうどブリヤンサヴァラン
(フランスの有名な白カビチーズ )のような風味だと商品化への手ごたえを
感じているようでご機嫌でした。

我が家には昔主人が作った地下室があります。ここを改良すればチーズの
熟成室にも使えそうで最近主人はときどき地下室にもぐりこんでいます。
日々多忙すぎて夢を育てる余裕が最近の主人にはなかったのですが
この酔っ払いチーズが手ごたえのある出来栄えでほっとしました。

一年に一回しか製造できないチーズですが今年の試作品を何人かの方に
試食していただいて今後の予定を決めたいと考えています。

書けば海路の日和あり?
もうすぐブログを始めて2年になります。

昨日のエントリーにも書いたようにブログを書くことでかけがえのない友人に
会うことができました。料理人の友たむちんも(主人は彼をこう呼んでいます)
酪農家のまこやん → 削蹄師のRIckyの親友コンビ。実際には会っていない
けれど日々の気持ちをお互いに共感しているママ友のお友達。
趣味ブログでは脚本家や会社員をしながらミュージシャンをやっているパパさん。
みんな書くことに心を込めたからこそ出会えた友人です。

もともと知人にすすめられて何となく始めたブログでしたが、思わぬ反響があったり
友人ができるにつれ生来の書くこと好きが再び目覚めました。
先日は、農業専門誌に連載の依頼をいただくという幸運にも恵まれました。

酪農家(というか農家全般)は日々の仕事や生活が忙しく華やかなパーティや
飲み会に行くことも少なく小さな世界に生きています。
私はもともとの人見知りもあり、パーティに行くとどっと疲れます。
そんな私でも書くことに心を込めることで2年前では想像もつかなかった
友人や価値観に触れることができました。但し真剣に書くことで無意識に
物事を突き詰めて考えるようになり今までは見えなかったことを感じてしまう
苦しさも経験することにはなりました。

それでも私にとって書くことは自分の一部です。ことわざをもじって

   「書けば海路の日和あり」

と思っています。





 趣味ブログで1970年代ロックの伝説的グループCSN&Yの「キャリー・オン」
 のことを書いたところ素敵なコメントをいただきました。
 この嬉しさがブログの醍醐味なのでしょう。

感激の再会
もうすぐ日本に本帰国予定のトスカーナ在住の料理人の友人が一時帰国中で
忙しいスケジュールの合間に群馬に来てくれて嬉しい再会となりました。
駅に迎えに行きその足で県庁の31Fのレストランに行き二人でたくさんの話を
しました。短い滞在時間でしたが本当に嬉しい再会でした。

彼とはブログを通じて知り合い、料理人の真摯な農業や食材への姿勢を
彼を通じて教えていただいています。ブログを書いていなければこんな
素晴らしい料理人と出会えなかったと思うと感慨深いものがあります。

彼はいよいよ日本で夢の実現に向けて一歩を踏み出します。
素敵なご家族も友人も持っている彼ですが、私も友人として
できる限りのことはしてあげたいと思います。
日本で彼の料理が食べられる日が楽しみです。 
毎日ささやかな世界で生きる私ですがブログを書いて本当によかったです。
書くことで生まれる出会いも幸せもあるのですね。

これからも仲良くしてください。
主人ともども心から応援していますよ。

ポリシーのある経営
久々にこの味を食べたくなったこととパッケージの研究のために神戸の
弓削牧場の生チーズ「フロマージュフレ」をお取寄せしました。
弓削牧場は観光牧場の草分けで堅実ながら神戸らしいハイカラな経営をされています。

弓削牧場のチーズ

フロマージュフレ

パッケージのイラストは三人のお子様たちでこのチーズを作った時の年齢だそうです。
現在は三人とも立派に成人され弓削牧場で働いておられるそうで、いかにこの
フロマージュフレがロングセラーで弓削さんご夫妻が大切に育ててこられたかが偲ばれます。
ご自分の原点はこのチーズ、とおっしゃる姿勢が弓削牧場の魅力だし酪農を原点にした
事業の展開がこの牧場への信頼を勝ち得ているのだと思います。

私は消費者としても取引先としてもポリシーがどうかということを重視しています。
もちろん事業をするときはきちんと利益を上げることが第一ですがあまりにも何を
この人はやりたいのだろうか?と思ってしまうところとは距離を置いています。


半年ほど前のことですが県内に住む方でご子息が東京で飲食業をやっておられる
方がお越しくださいました。「近い将来東京で群馬の野菜や農産物を扱う店を
開くのでベーベ工房の製品も取扱いを考えています」とのことでした。
感じのよい方だったのですが、もうひとつビジネスのイメージがわかなかったので
私からコンタクト取る事もなくそのままの状態になっていました。
先日、ばったり県内での集まりでその方にお会いしたのでHPを見たところ
店は既にオープンされていましたが、あら不思議!「故郷への恩返しのつもりで
東京で群馬の農産物を扱いたい」はずが何故か高知県の野菜や乳製品を扱う
様子がブログに書かれていてびっくりしました。
しかも高知県庁から直々にやなせたかしさんの手になるポスターまで送ってもらって
いるのでこれは高知県を応援する店だなと。こことご縁を持たなかったことは正解でした。

ビジネスは利益を上げるものですがそれはきちんとしたビジョンに沿ってやるべきです。
まして農家が加工を通じてビジネスに参入するならなおさらです。
昨日のインターネットのニュースでは花畑牧場が東京の直営店4店舗を閉めたと
ありました。あそこも何がやりたいのか分からない多角経営になっていましたから。
 
              餅は餅屋

という単純極まりない言葉が私は案外好きです。
事業を展開する過程で、やりたいことがどんどん出てくることもあるでしょう。
でも自分の原点は何?といつも足元を見ることは大切です。
弓削牧場はきっと辛い時も気持ちがはやる時もこのイラストのフロマージュフレを
手に取られてきたのでしょう。その気持がこもったチーズの素晴らしさは私が
ベーベ工房の仕事の経験を積むごとに感じるようになっています。

細い糸を紡ぐこと
昨日、お取引先のスーパーでここ数ヶ月ヨーグルトを買って下さっているという
お客様からお電話があり「本当においしくて」と嬉しいお言葉をいただきました。
思わず話が弾んで私がお礼に自家食用のほうれんそうとゆずをお送りしたいと
申し上げたところ感激して下さいました。ニコ

私は以前からこうやってわざわざ電話や手紙でおいしいと伝えてくださる方に
ささやかでも野菜などをお送りするようにしています。
こんな小さな生産者に手間をかけて気持を伝えて下さるということは何にも
まして感激することでその気持を伝えずにはいられません。
製品を通じて私たちの牧場や価値観などが伝わって喜んでいただければ
生産者冥利につきます。

「生産者の顔の見える関係」というのは紙の上のスローガンとして掲げることではなく
気持ちを込めて、ともすれば切れてしまいそうな細い糸を太くしっかりとした糸に
紡いでゆくことなのではないかと思います。
その気持の込め方にはそれぞれの生産者の個性や感受性が反映され、それこそが
商売の醍醐味なのではないでしょうか。

糸を紡いでゆくためには情報の発信の仕方にも一考が必要です。

先日のフォーラムで供された群馬県産素材による料理のレシピ集が配られました。
ある方がおっしゃっていたのですが「上州牛」「群馬県産豚肉」と書いている
だけでは、使ってみたい聞いてみたいという好奇心がそそられないと。
主人も同じことを言っていましたが品評会で1位を取った方の材料を優先的に
買い上げるなどして「〇〇さんの牛肉」などの表記で具体的な生産者のイメージ
を喚起させることは非常にインパクトがあります。何故なら名前を出された生産者に
限らず人の名前を出すことで、食材としての枝肉としてでなく牛や牧場のイメージが
脳裏に浮かぶからです。(去年のレシピ集にはベーベ工房の名前でチーズを出して
いただきそれを見た プロの料理人が取引先で購入して使って下さっていて感激しました)

小さなベーベ工房ですが11年間真摯に消費者に向き合ってきたからこそ
わかったことがあります。それはどんなに素晴らしい食材でもそこから
見える生産者という「人」を感じることができて初めて食材に対する
信頼が芽生えるのではないかということです。料理人や優れたバイヤー
そして真剣に食のことを考える生活者ならなおさらです。

農家はなかなか休みが取れずたくさんの方と出会う機会には恵まれていません。
それだからこそ私は一期一会の気持ちは大切にしていますし製品にもそれを
込めるようにしています。たったひとつの製品から生じた儚い細い糸に
気持を込めてそれがいつの間にか太い縁になっていたときの嬉しさは
何ものにも替えがたい喜びです。


心に残る会食
温かい思い出に包まれた会食は人生の宝物だと思います。

私にもいくつか忘れられない会食があります。そんな素敵な時間は時がたつほどに
心の宝物になっていてその店の名も店のしつらえも、お料理もご一緒した方との
会話も笑い声もすべてが鮮明に心に残っています。

そんな宝物のような思い出の食事の一つが銀座4丁目出版社の教文館の地下に
あった資生堂パーラーでのランチの思い出です。この店は同じ銀座の資生堂
パーラー本店の改装工事中に数年間だけ代替としてあったもので現在は
もうありません。このときランチをご一緒して下さったのが当時教文館の
社長だった中村義冶氏です。

社長がお亡くなりになった現在だから言えますが、当時教文館で編集をしていた
年上の親友がいたご縁で中村社長には1998年にベーベ工房を始めてまもなく
からお亡くなりになるまでずっとご贔屓にしていただいていました。
中村社長は海軍兵学校で私の父の先輩にあたり戦後東大を卒業された
敬虔なクリスチャンの知識人で出版界の重鎮でもありました。創業まもない
「ぴあ」も中村社長の応援があったからこそ現在があり、若い人を分野を問わず
育てる名人でもありました。ときどき里帰りした時はおいしいデザートを持って
ご挨拶に伺っていたのですが、ある日自社ビルの地下にあった資生堂パーラー
で二人だけでランチをご馳走して下さったのです。

その時の大きなエビフライもタルタルソースもデザートのケーキも全て鮮明に
記憶しています。社長は生涯を通じそれはモテた方で当時はもうご高齢
でしたが長身の美丈夫で若い頃はさぞや、と思わせる方でした。
私がよく読書をしていると娘のように褒めてくださり、司馬遼太郎の本は
面白くて全巻買う人が多くドル箱だと闊達に仰っていたのが忘れられません。
今はもう中村社長もあの場所にあった資生堂パーラーもこの世になくブックオフが
全盛で、それだけに幻のような至福のひと時となりました。

あの時のように豊かで穏やかな至福の会食は、もしかしたらもう出会えないかも
しれないけれど心のどこかで追い求めているように思います。
私が年をとったときに若い方と会食して社長のような思い出を与えられるような
人生を送りたいと憧れています。

あの時のランチを作られたシェフがわかれば私の気持ちを伝えたい。
資生堂パーラーが舞台だったからこその至福の時間でした。と。

手紙

 社長はご多忙な中いつも振込用紙に素晴らしいメッセージを
  書いてくださり今もときどき読み直しています。
  教養も品格も格別なもので私の宝物です。


変化が必要
昨日のフォーラムのパーティで使われたお料理のレシピ集を見ると今回は
ほとんどがJAで扱う群馬県産食材だったと思います。JAはそれだけの
品目を揃えられる力があると実感しました。

最近はJAに加入せず独自の方法で生産~販売をする農家も増えましたが
(私たちも牛乳は組合に出荷しています)JAの扱い量は多く何といっても
力のある生産者団体です。知事の農産物のトップセールスもJAとタイアップ
してのものですし、地域の農業活性化にはJAの力が欠かせません。

私はJAとは上手な関係を築けばよいと思うのでJA批判者ではありません。
それでも群馬県のJAに対して望むことはあります。
それは地産地消や首都圏での群馬の農産物の有利販売と県をあげて取組んで
いる以上、JAも世代交代をし、適材適所の人材を配して「闘う集団」に
変容して欲しいということです。

名前を出さなくても誰のことかわかってしまいますが、書きます。
群馬では地域のJAのトップに連合会がありますがそこのトップは併せて
群馬の乳販連や牛乳普及会のトップも兼任されています。
昨日のフォーラムでも壇上で会長がご挨拶をされましたがこれが長くて。
失礼ながら70才半ばを過ぎられたご高齢を意識せざるを得ませんでした。
去年は飼料や原油価格の高騰で酪農家が値上げを求めて東京でデモを
やったり小売業界や乳業メーカーと必死に交渉をしましたがこの群馬では
高名な老会長が目覚しい働きを見せたとは思えませんでした。

慣例でJAの連合会のトップは何期も各地のJAの組合長をつとめた方が
就任されます。必然的に高齢者が多くなります。
農業には経験も必要なので仕方がありませんが連合会のトップが
全ての関係団体のトップを兼任することに大きな疑問を感じます。

JAも以前のように市場に出荷するだけでなく直売所を運営したり
営業手腕やセンスが問われるようになりました。
本当にブランド化を目指すなら実務のトップは営業手腕のある働き盛りを
据えて経験豊かな高齢者は会長など名誉職になっていただきたい。
JAも生産者として小売業界に一目置かれる行動力のある方が率いる
べきだと思います。行政のサポートがなくても都会に有利販売をできる
だけの闘う集団化して欲しい。そのくらいの覚悟がなければJAは衰退します。
厳しい意見ですが、その方がトップにいる組合の所属員として申し上げたいと
思います。

もうすぐ放送が開始される司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」
日露戦争でロシアを破った近代的な海軍を作ったのは山本権兵衛の
勇気だったと司馬さんは書かれています。名誉職的な考えでトップを
選ぶと国家が滅びることすらある。日本の農業も同じ状況だと
ちょっとラジカルですが私は思います。


ぐんまの食と観光を結ぶフォーラム
昨日群馬県主催の「ぐんまの食と観光を結ぶフォーラム」に行きました。
講演とパネルディスカッションの後は県産食材を使ったパーティで
おいしいお料理を堪能しました。

魂が震えるような出会い、というものはめったにないのですが昨日のフォーラムでは
そんな奇跡のような素晴らしい出会いがありました。5人のパネラーのうちのお一人
だった星野敦子さんとの出会いです。彼女は片品村で農家民宿と農家レストラン
「シャレーみのり」を家族で経営されています。

シャレーみのりHP

大先輩である星野さんと自分を重ねるのはおこがましいのですが
都会から大学を出て働いて群馬の農家の長男に嫁いで夫の夢を一緒に実現
するべく頑張ってきた彼女の発言は心に沁みる感動的なものでした。
壇上の彼女に一目惚れしてしまいパーティ会場で「ひとつひとつの言葉に感動させて
いただきありがとうございました」とお礼を述べ自己紹介させていただいたところ
とても喜んでくださって、立食パーティの大半をご一緒してきたくさんお話を
させていただいた素晴らしい夜となりました。

ブランド云々という前に遠くから知らない土地のそれも古い農家の長男に嫁ぐと
カルチャーショックや生活人としての苦労が相当にあります。
そんな苦労を自分の個性に昇華させながら、仕事を通じて自分の夢を慎ましく
着実に実現させてゆく。それこそが農家のおかみさんのブランドです。
出過ぎるでもなく構えることもなくご主人と片品で夢を実現された星野さんの
お人柄は会ったばかりなのにがっちりと私の心を捉えました。
私もこんな50代になりたいと心から思いました。

昨日は夜の運転で愛車のインサイトで事故を起こしたくなかったので電車で
行きました。帰りの電車がかなり待つので思い切ってタクシーで帰りました。
タクシーの中で考えていたのは素晴らしい出会いと、心から願い続けた
恩師とも思ってきた方との久々の会話。
そんな幸福な余韻に包まれてシートに身を沈ませていました。

素晴らしいフォーラムを開催して下さった主催者に心より御礼申し上げます。

   デザートもおいしかったです。
   夢のような会話に夢中で写真が僅かです。



スクールたまご
11月17~19日の3日間主人の出身高校から一年生の可愛らしいお嬢さんが
インターンシップで研修に来ています。
これは実際の現場を知ることで今後の進路の選択に役立てようという教育の
一貫です。チーズやヨーグルトの製造も見てもらっています。

昨日は担任の先生が、様子見がてら学校で実習で飼っている鶏の産みたて
卵を持ってきてくださいました。新鮮な卵は目玉焼きにすると最高でした。
私は普通高校だったので、こうやって学校の中で(授業の一環ですが)食べものを
生産していることが新鮮でスクールブランドが大好きです。


学校


    主人の母校です。そこから酪農学園大学に進みました。


たまご

  先生自ら拾ってくださったという卵。
  予約販売してくださるとのことで今度行ってきます。
  黄身が盛り上がって本当に美味です。

高校生の時にすぐ目標を決めるのは大変だと思いますが、とりあえず勉強をして
進学するのもアリかなと思います。勉強をして損になることはありません。
まず確実に収入を得られる仕事につき好奇心をたくさん持って友人に恵まれれば
人生は楽しく生きられるように思います。実習生のお嬢さんはちょうど私と実母の年齢差。
このくらいの娘がいると楽しいだろうなと昔の母との関係を思い出しています。


なのに 〇〇 という心理
アエラに連載されているローソンの新浪社長のQ&Aコーナーが好きです。
今週は「値下げは嬉しいけれどどうやって価格を決めているのか」という質問でした。
それに対し、新浪さんはローソンは原則的に低価格競争には参加しないと明言。
大切にしているのは数字よりお得感だと答えていました。

彼はいくつか例を挙げ、700~800円相当の栄養バランスも見かけも高いレベルの
お弁当を500円でローソンで売ったところあっという間に100万食が完売したり本格派の
デザートを150円で売ったところこれも大人気で「150円なのに本格的」という声が
多かったそうです。
この記事で大きい活字で出ていたのが

  なのに 〇〇

という表現。これが人の心理をくすぐるサプライズだそうです。

私も買い物好きなので品質と価格に関しての魔術のような心理はよくわかります。

    3000円なのにさすがにDCブランド服 (フリーマーケットで)
    シャネルなのに口紅が3500円で手頃
    有名レストランなのにランチが1500円で良心的

という「当たり」がある反面

    どうみても子供のプールバッグなのに50000円 (シャネルのビニールバッグ)
    どうみても普通の味なのに600円は高すぎ (物産展で買ったプリン)

というこの値段高すぎだろと思ってしまうものもある。懐具合は同じなのに
消費者心理は不思議です。新浪さんは「安かろう悪かろう」にならないように消費者が
賢くなって欲しいと結んでいました。

行過ぎた低価格競争は会社経営上も好ましくないし、どこかモノを考えず言えない
消費者を作り出してしまうと思います。例えばリーバイスの9000円のジーンズ
だったらちょっとほつれがあればきっと店に交換などを言うだろうけど980円なら
「まあ980円だからこんなものさ」と言わない人も多いでしょう。
100円ショップで買ったものがまずくても使い心地が悪くても、100円だからと
心の中で「チッ」と舌打ちして納得してしまう。私にも経験があります。
行過ぎた低価格は「安いから仕方がない」の消費者心理を生み出して
モチベーションの低下や品質を上げようという向上心を失わせるように思います。

期待以上のものを得て喜ばない人間はいません。価格イメージ以上の
味やサービス。新浪さんが率いるローソンだけでなくブランドを今後育てるのは
このサービス精神かもしれません。こんな製品がたくさん置いてある店は
たとえコンビニでも楽しいし安っぽくないだろうなと思います。

ベーベ工房の製品もそんな製品でありたいです。

 酪農家の製品なのにおいしくてオシャレ

気軽に買えて普通が素敵と思っていただけるように頑張りますよ。はぁと

 

うれしいお話
昨日、有名な農業の専門誌(月刊誌で発行部数は約13万部)の女性編集者から
雑誌の連載の依頼という身に余るメールをいただきました。
彼女が私のブログを読んでくださったことがきっかけで、ときどきメールをやりとりする
関係でしたがまさか小さな酪農家の私に連載を依頼してくださるなんて夢にも
思わなかったので、うれしさでぼーっとしてしまいました。しあわせ

家族だけでやっている酪農家が自分のブランドをゼロから立ち上げた過程を
テーマを決めながら連載して欲しいとの過分なお言葉でした。
主人もとても喜んでくれ、書くことが大好きな私は快諾させていただきました。
近いうちに彼女がお越しくださりどういう方向性での連載にするか打合せる予定です。

ところで、書くこと(というか表現するということ全般)はどこか満たされなかったり
外に向って心のうちの何かを伝えたいという小さな衝動があって初めてできる
ものではないかと思います。そして私は以前も書いたことがありますが
フラットな気持ちで書くのではなく、そのテーマごとに心の内で誰かを見据え
何かを伝えたい、わかって欲しい、時には魅了したいという気持ちで書きたいと
心がけてきました。好き勝手に書けるブログと違い、出版者の意向やイメージも
斟酌しながら抑制を利かせながらも目力(めぢから)のある表現で酪農家の
ブランドのことを時にユーモアを交えつつ書ければいいなと思っています。

担当のMさん。本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。

取り急ぎ、ご報告まで。


今後のチーズのこと
先日のナチュラルチーズコンテストの結果ですが、今回は残念ながら第5回に続いての
優秀賞は取れませんでした。事務局に聞いてみたところ一次審査は通過しているよう
なので主人も忙しい中、よく頑張ったとねぎらいました。
今回はとにかくハードタイプや熟成タイプの受賞が多くフレッシュタイプのチーズの
受賞は少なかったようです。コンテストは多分、現在↓で書いたチーズの試作品が
成功したら出品することにします。リコッタは一度は受賞しているので卒業です。

酔っ払いチーズ

モッツァレラとリコッタはこれからもよりおいしいチーズを目指して努力するつもりです。
この二つのチーズはクセがなく、料理向きのチーズなので今後レストランとの
絆も大切にしたいと思います。料理人の友人もまもなくイタリアから帰国する
予定なので、強力なアドバイザーになってくれると思います。

主人はワインの絞りかすに漬けたチーズの他、いくつか熟成タイプのチーズを
試作したいようですが、あまりにクセの強いチーズよりは日本人の嗜好に合った
マイルドな熟成タイプを作りたいようです。
これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。 

早いものでそろそろクリスマスが近づきました。
ベーベ工房では12月のシールは毎年クリスマスバージョンで
ご好評をいただいています。

シール

 今年はリニューアルしました。
 ただいま最後のチェックをしています。

ヨーグルトのこと
お取引先のポラン広場から店舗販売だけでなく生協型のデリバリーでの販売を
ご提示いただいたり、川和ミルクさんを通じでマルシェジャポンで販売できたり
このところヨーグルトが新しい展開もあり好調でとても嬉しいです。

作る主人にしてみればヨーグルトもチーズも全く同じように丹精こめて作って
いると思いますが、営業担当の私は若干ですがヨーグルトの方に神経を
使っています。理由は

 ① 誰もが知っている食品なので大小メーカーを問わず種類が多い
 ② ①に関連して差別化や個性を打ち出すためにいつも考えることが多い
 
というものです。最近はプロバイオティクスなど健康志向を前面に打ち出す
大手メーカーのヨーグルトが多い中、ことさら健康食品のような効能を謳わず
毎日飲んでも飽きない、それでいて心に残るヨーグルトにしたいと思いながら
営業や企画をしています。売り方も隔週納品とか月に一度の納品など存在感に
個性を出すため工夫をするようにしています。

モツツァレラチーズなどはかなり一般的になりましたが、それでもナチュラルチーズ
はまだまだ一般消費者にとっては未知の製品です。チーズを営業する苦労も
ありますが、それ以上に子供でも知っているいわば普通の食品である
ヨーグルトを自分の個性を添えながら売っていくことの難しさと奥深さは
何年やっても感じています。それだけに定番商品としてお店と消費者に
育てていただくことは何より営業担当冥利に尽きます。絵文字名を入力してください

近い将来、熟成庫を買ったら食べるタイプのヨーグルトの試作も始める予定です。
脱脂粉乳やゼラチンを入れると簡単ですが、それらを使わず挑戦します。
可愛いカップを考えることも楽しみです。 

データ

 基本は何といっても安全なこと。毎年一回
 細菌検査と乳酸菌数の検査のデータを検査しています。

 
音楽でわかるメンタル状態
仕事の話ではないので関心のない方はスルーしてください。
最近、ようやくいろいろなことを乗り越えたり結果が出たりで夏とは比較にならない
穏やかな精神状態で過ごしています。ポラン広場さんからは店頭での販売だけでなく
生協型のデリバリーにも乗せたいと嬉しいお話を頂きました。

最近はもっぱら音楽は愛車のインサイトの運転中に聴いているのですが
私の気分を反映して音楽も穏やかで緻密なバッハやスカルラッティなどの
バロックが主流にいつの間にかなっていました。
夏に心がへろへろだったときによく聴いていたラフマニノフのピアノ協奏曲第二番
は現在はあまり聴いていません。(この曲には本当に感謝しています。)
最近はキース・ジャレットの弾くバッハの平均律をもっぱら愛聴しています。



バッハの平均律こそはピアノ音楽の旧約聖書的な存在でさまざまな
ピアニストが名盤を残しています。グールドの名演が有名ですが
私はジャズピアニストのキース・ジャレットのバッハが好きです。
キース・ジャレットはクラシックでも偉大なピアニストでバッハやモーツァルトの
名盤を残しています。彼も6才で公開演奏をした天才少年でした。

これは第1番ハ長調。別名アヴェ・マリアとして有名な曲です。
ハープシコードで弾く版もありますがこの曲はピアノ版が好き。

私はNo music No lifeという人間です。その時に聴いている音楽をみれば
その時のコンディションがだいたいわかるようになっています。
音楽があるから辛いことも乗り切れる。父から伝えられたその楽しみを
息子にも伝えてやりたいと思っています。


結果は週明けに
昨日のチーズコンテストの結果ですが今回はチーズのみの出品で本人は
会場に行っておりませんので、週明けまで分かりません。 
主人は「一次審査で落ちていることは絶対にないと思う」と言っております。

チーズコンテストの事務局はとても正確かつ丁寧な運営をされていて信頼できるの
ですが、できれば次回からは会場に行けなかった出品者にできればその日の
うちに結果を通知していただければと思います。うちのように酪農家の
チーズ職人だと東京に丸一日出るのは大変です。日帰りの難しい遠隔地の
フェルミエ農家ならなおさら.......。

ところで、来週3日間は主人の出身高校の畜産課の1年生が実習に来てくれます。
早めに現場のことや実際の適性を見るために高校が行っているそうです。
今日は息子の七五三。忙しい週末になりそうです。

無塩バターをお願いしました
バター不足から一転してバター余りの今年は年末に酪農家がバターを天引きで
購入させられることは必至の情勢です。主に加塩バターです。

保存期間の長い加塩バターはパンに塗る分にはいいけれど、料理やお菓子作りには
味がくどくなるので向きません。だから大量に購入しても個人に差し上げるだけです。
どうせ買わされるなら、少しでも消費拡大に役に立ちたいので無塩バター(正式には
食塩不使用バターという表示ですが便宜上、無塩バターと記述します)を購入
したいと思い、ダメもとで組合にお願いしたところあっさりとOK。
家庭用サイズ(450g)を30個お願いしました。お世話になっている洋菓子店や
料理研究家の先生にまとまった量をお歳暮に送る予定です。

バターは特に小さな菓子店などではなかなか業務用の価格で入手しにくいと
耳にしたことがあります。乳販連や酪農組合で年末だけでも組合員向けの
価格で無塩バターの購入希望者を募れば反響があるように思うのですが。

需給のバランスが崩れて牛乳やバターが余り、消費拡大という名目で酪農家に
購入を強制するだけでなく、年末だけでも調整分のバターを外に向けて直接
売ってもそれは自助努力で小売に遠慮することはないように思います。
牛乳の需給バランスをしってもらう良い機会になるように私は思いますが
それって乱暴すぎますかね?

バターが届いたらマドレーヌを焼くつもりです。
マドレーヌはバターを溶かしバターにして使います。
けっこうな量を使うので普段は大量には焼けませんので。えー


下積みの経験も必要です
私は、都会から酪農家に嫁いだ元OLなので農家とはいえ商売をする以上
昔から人に頭を下げることは当然と思っていますが、農家の方にはなかなか
人に頭を下げるのが苦手だとかプライドが許さない、と思ってしまう方も
多いと聞いたことがあります。でも、自分のブランドの製品をプロの作り手として
軌道に乗せる頃には自然に、頭を下げられるようになっていることが多いので
あまり難しく考えなくても良いと思います。

えらそうに人生訓めいたことを書くつもりはありませんが、それでも人に頭を下げ
謙虚に気を使うことが卑屈にならずにプロとしてできるようになるにはそれなりの
経験も必要だと思います。下積みの経験も必要です。
私の場合は大学卒業後のOL経験で、お茶くみにコピー取りお茶菓子の買い物
などみっちりと経験しました。私の買うおやつやお客様へのおみやげが上司の
間でも評判になり、その嬉しさが現在に大きく役に立っています。

最近は、下積みは絶対にやりませんとかいきなり起業したいと言われる若い方も
いるようですが、それでも年長者に気を使ったり礼を尽くしたりという若い頃は
無意味だと思ってしまう経験もした方が40代以降絶対に役に立つと思います。
若い頃からエリートということで年齢以上のポストにおられた方をそばでお見かけ
しましたが、下積みをあまり経験されていないせいか改まった席で頭を下げる
その方が、なんだか貧相な印象で痛々しい気持ちになったことがあります。
40代以降、たとえ頭を下げても凛としてカッコイイ印象を与えるためにも
若い頃の下積み経験は買ってでもした方がいいと思います。

ブランドを作ってゆくにはもちろん製品自体の魅力が必要です。
誇りを持って作り、プライドを捨てずに販路に乗せることがブランド作りの
基本ですが、その基本にあるのは卑屈にならずに人に頭を下げお礼を述べたり
時にはお詫びをしたり、礼を尽くすことだと思います。
頭を下げることは決して自分を安売りすることではありません。
自分も楽しみながら時にはしたたかに。そんなヤンチャな気持ちでベーベ工房を
やる間はプロの商売人になりきろうと思っています。 


いろいろ
今週はいつにもまして忙しい!忙しい

大きな商談に、コンテストがあるのでチーズを二回作りとこれだけでも相当ですが
息子の七五三のお祝いを今週末にするのでその準備に追われたりと時間が
いくらあっても足りない慌しさです。汗

昨日は雨の中Rickyが削蹄に来てくれました。今回で二回目。
丁寧な仕事に感謝しています。削蹄が終わったと思ったら夕方の搾乳中に牛がお産。
オスだったのでちょっと残念でしたが母子共に元気で何よりでした。

今週特に忙しい理由は息子が保育園を休んでいるから。
元気で熱もないのですが、風邪気味でインフルエンザが流行っているので
用心に休ませています。同居している小六の従兄弟のお兄ちゃんは元気ですが
学級閉鎖でお休みで息子と遊んでくれるので助かっています。
風邪気味で用心に休ませている子は他にもいるようです。この地域の
インフルエンザは警報値を大きく上回っているのです。

そして忙しい最大の理由は週末に息子の七五三のお祝いがあるから。ニコ
親戚を数名呼んでのささやかな家での昼食会ですがそれでも準備するものも多く
お持たせのお菓子を注文したり、お料理を予約したり忙しく走り回っています。
つい昨日まで赤ちゃんだった息子も5才になりました。
今週は母ちゃん業がメインの一週間になりそうです。



出品用チーズ
11月13日に東京で開催される第7回ALL JAPANチーズコンテストに出品する
チーズを昨日製造しました。審査用と試食用に各2キロづつの出品です。

主人に悔いのない製造をしてもらうため、昨日は夕方だけヘルパーに
来てもらいチーズ作りに専念できるようにしました。
幸いここ1週間ほど急に寒くなり牛乳の脂肪分が高くなったため
満足のゆくチーズ作りができたようで何よりでした。

審査は厳正に行われますが微妙な審査員の好みもあるのでどの程度の
評価をいただけるかは人事を尽くして天命を待つという心境ですが
2007年の前回よりずっと満足のゆくチーズであることは確かなようです。

出品用チーズ

    発送スタンバイ状態のチーズ
    どうぞ作り手の気持ちが伝わりますように

手書きの発注書
消費不況が言われて久しいですが、安全でおいしい製品にこだわった
スーパーはPOPなどを通じて消費者に何故その商品がお薦めかなど
バイヤーや担当が強い意志で取組んでいるお店が多いです。
ベーベ工房の製品を扱って下さるお店はそんなお店ばかり。
心より感謝申し上げます。

最近お取引を始めた神奈川県内のスーパーはベテランの店長が売れ行きの
やお客様の反響を丁寧に綴った手書きのFAXでオーダーを下さいます。

発注書

手書きの温かさと店長の熱意が本当に嬉しくて、すぐに私も手書きでお礼と提案を
書いてFAXでお送りしました。やはり手書きは伝わる情熱が違います。
千趣会でかつて購入した可愛らしいFAXシートがたくさんあります。
私もできるだけ手書きでできるものはやってみよう。

どんなに時代が進んでも作ることも売ることも最後は心を伝えること。
店長の手書きFAXはそんな基本中の基本を思い出させてくれました。ニコ

今日は
記事の更新をお休みします。
幸い軽症でしたが昨日息子が風邪をひき、インフルエンザか?と
少し慌てました。消化のよい食事を作り、伝票を書き、息子の体調に気を使い
で疲れたら、坐骨神経痛が出てしまい自分でマッサージをしてようやく起動です。

というわけで今日はゆっくり過ごします。
インフルエンザも各地で警報レベルの流行です。
みなさまもくれぐれもご自愛ください。


チョコレートの話
今年も季節限定のフェアトレードのチョコレートを何枚も購入しました。
ピープルツリーのチョコレートです。

ピープルツリーHP

フェアトレードの製品は後進国の材料を買い叩くのではなく生活が成り立つように
正当な価格で買い取って加工し、販売するというシステムで流通されます。
その理念と製品自体のおいしさと魅力で私が愛用しているものです。

チョコ

難しいことはさておき、小さな家族経営のスイスの工場で作られるチョコはパッケージも
可愛くて本当に魅力的な製品です。ことにこの牛の絵のミルクチョコは私の定番。
このチョコは家で食べるだけでなくバッグに入れておいてちょっとしたプレゼントに
一枚差し上げると、ほとんどの方が驚かれそして喜んでくださいます。

プライベートブログでこのチョコをプチプレゼントに使うと書いたところお友達から
「可愛い!」「さすが!」とたくさん褒めていただき嬉しかったです。
チョコをバッグに忍ばせている人なんてあんまりいないしね。

私は、こういう可愛い&おいしい&珍しいものを自分でも食べることが好きだし
ちょっとしたプレゼントに差し上げるのも大好き。
喜んで下さる笑顔はこちらも幸せになるから。
私の仕事へのモチベーションはおいしいという言葉に支えられていると思います。

もちろんプロとしての仕事にはきちんとした理論も数字も必要で私も真面目に
取組んでいますし、ある程度の教養も頭の回転の速さも必須だと思います。
でもそれ以上に必要で自分の支えになってくれるのは、おいしいものが好きで
回りの人にもおいしい幸せをおすそわけしたいと思うエンンターティメント精神。

食の仕事は知性40%感性60%が成分です。(あくまで私流ね)絵文字名を入力してください


やっとスタートラインに
来週、群馬の有名なレストランチェーンに定期的なお取引のお願いに
うかがう事になりました。数年前からパーティの時にはモッツァレラチーズを
ご注文いただいていましたが、担当のシェフにも定期的なお取引ができれば
とお話したところ本部にお伝えくださいました。本当にありがとうございます。
条件面などクリアすべきことはたくさんありますが悔いのない商談に
できるように努力したいと思います。

私にとってはこの商談の場に立つまでは長い道のりでした。
この会社は県内に数店有名なレストランを運営しその他に結婚式場や
ケータリングも手がける県内でも屈指の会社です。
県庁の31階の素晴らしい景観のレストランと言えば群馬の方はおわかりですね。
(私もあの店のカレーが大好きです。先日の県人会のお料理も素晴らしかった!)

ようやく商談の場に立つ勇気が持てたのは、ここ数年パーティなどでお使いいただき
ある程度の評価をいただけたのではいかと推察できたことと、料理人の友人を
通じて食材と料理そして料理人のかかわりについて自分の中で曖昧だったものが
しっかりと形ができたことを実感するようになったからです。
生産者の気持ちを込めた安全な食材が、確かな腕と感性を持つ料理人の手によって
1+1が10にもなるということが、自分の実感として理解できるようになりました。
動機付けを自分の言葉で伝えられない状態で商談に臨むことはできなかったのです。

チーズは特に料理人の手によってしか生れない魅力があります。
ここのシェフになら安心してチーズを託したい。そして新たなチーズの魅力を
伝えていただきたい。この言葉に込めた思いをしっかりと伝えられますように。

ワクチン不足
新型インフルエンザが流行する中、季節性インフルエンザのワクチン接種もワクチン不足で
深刻です。理由は、新型用のワクチン製造のため供給量が減ったことと、接種希望者の
大幅な増加です。

私と息子は先日接種を済ませました。(息子は二回接種なので予約済み)
10月中旬にかかりつけ医院に予約をする時に主人に声をかけたところ
「12月にするから予約はまだいいから」と言われたのでしませんでした。
そうしたら、どこでももう予約は受け付けずの惨状で。
一家の大黒柱に倒れられてはと思い管内の医院にかけまくり奇跡的に
一人分のワクチンがあり明日主人は接種できることになりました。
本当にあせりましたがよかった。家族の健康を守るために必死な日々です。

新型のインフルエンザワクチンも自治体によってまちまちです。
横浜の薬剤師の妹はもうすぐ接種できるそうですが、私の住む地域では医療従事者
にすらいきわたっていないそうです。5才の息子は12月上旬に受けられると県のHP
にありますが管内では仮予約すらできない状態です。県に相談したところとりあえず
医師会にはたらきかけてくれるようです。
前橋に何回かかかった医院があるので聞いてみたところ、仮予約を受け付けて
くれました。それでも確定ではないのですが......。

健康な子供の罹患の多い新型インフルエンザ。小児科学会は緊急に国に子供の
接種を前倒しするように要望書を提出。自治体によっては11月から受けられる
ようにしたところもあるようです。とにかく行政は正確な情報を出して欲しい。
国民の命を守るのは国の第一の責任だと思います。本音を言えば子供手当てより
ワクチンの一日も早い接種を望みます。

一日も早くインフルエンザが終結しますように........。



何県人?
先日行ったとあるパーティというのは、群馬に住む広島にゆかりのある方々の集う
広島県人会です。私は父方の系統が生粋の広島県人でそのご縁で参加させて
いただきました。とても楽しいひとときでしたが、私はもうすっかり群馬県人に
なったのだなと改めて実感した時間でもありました。

主人のように生まれ育った家を継ぎ仕事も継いだ人間にはわからないと
思いますが私はときどき「自分は何県人なのだろう?」と思うことがありました。
血統的には広島と岡山なのですが住んだことがないので影響はほとんどゼロ。
小学校から結婚まで過ごした横浜は今でも大好きだし、大きな影響を受けています。
じゃあ、結婚して住んでいる群馬はどうなのかと言われれば「?」だったのです。
ベーベ工房の仕事をしながらもどこか群馬県人になりきれない自分がいました。

私が群馬に郷土愛めいたものを感じるようになったのは息子を通じてです。
息子は2才の頃から群馬名物の焼きまんじゅうが大好き。
おいしそうに食べる息子を見て「やっぱり群馬の血筋の子だなあ」と感心
したのが転機になったように思います。それからかなり自分の意識が変わりました。

ローマ帝国の昔から民族の融和策の一番の道は結婚だったそうです。
ハプスブルグ家の婚姻政策もそうだし、大名家の婚姻も同じく。
異郷からの嫁もそこで子供を産めば嫁いだ土地の人間になってくれる。
ある意味ではもっとも原始的で確実な路線に乗せられたようです。嬉

最近は結婚しても旧姓のまま仕事を続ける女性が増えました。私も結婚当初
何故か依怙地に友人への署名には「KEI」と書き苗字はなるべく書かない時期が
あったのですが、ベーベ工房が軌道に乗るにつれいやでも苗字と群馬県を
何度も口にする機会がふえて、これも私の群馬県人化の要因となりました。

12月に半月ほど約5年ぶりに横浜に里帰り予定です。
ママが育った街は息子の目にどのように映るのでしょうか?

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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