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乳製品の魅力の伝え方
先日、発酵バターのことを記事に書きました。
お友達のコメントを読んで気がついたのは、バターも牛乳も売り場でわかりやすく
魅力的な商品説明がまだまだ不足しているということです。

バターについて

例えばバター。普通のバターと違って発酵バターは日本では生産量も少ない上に高価で
高級スーパーや製菓材料専門店にしか置いていない事情もあるのでしょうが
どういう食べ方をすればいいかなどの説明がほとんどなされていません。
(私が発酵バターの使い方を知ったのは料理本からです)

私なりに説明を書いてみると

 普通のバター  →  くせのない安定した風味はお料理にも最適です。
              製菓材料としても量を使うバターケーキや溶かしバターで
              使うなら、手に入りやすい普通のバターで十分。

 発酵バター  →  エシレやイズニーなどのフランス製の高級バターは
             塗るというより乗せるというニュアンスでパンとともに
             その風味を楽しむバター。国産の発酵バターは
             こだわりのパンやケーキに用いられています。
             決して安価ではないので上級者向けのバター。

 というところでしょうか。

同じ乳製品でもナチュラルチーズは専門店やチーズ販売の資格まで設けるほど熱心な
業界の努力があり、売り場の商品説明だけではなく書籍やサイトでも魅力的な説明や
食べ方の提案がなされていて、この20年で売り上げもファンも格段に増えました。

牛乳やバターは乳製品の基本的な製品です。昔からありベーシックな生活必需品
だからこそ、きめ細かく食べ方や特質を伝える売り手の努力を望みたいと思います。

ところで、低脂肪牛乳は肥満やダイエットが気になる方に、という謳い文句を見たことが 
あるのですが逆に脂肪をバターなどで添加した「特濃牛乳」はどんな方をターゲットに
している製品なのでしょうか?飲用に向くのか料理用に向くのか、説明を見たことが
ないので、酪農家にもかかわらず私の知識は皆無です。(汗)

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本棚の料理本
あまりにも本が多くなり、一部は土蔵に収納するため本棚の整理をしました。
料理本の多さに驚きました。料理の本は間違いなく私の一部です。
70冊以上(雑誌は除く)の本で特に私が主婦として愛用して来たものは以下の通り。

 藤野真紀子 「藤野真紀子のお菓子教室」「まず一皿でごはん」
         「語り継ぐお菓子たち」「ずっとうちの味」「ごはんにしましょ」
         「イギリスで夢のようティータイム」
 脇雅世  「うちのファミリーフレンチ」「パリっ子の台所から」
 村上祥子 「毎日がおいしい工夫」「日々これ日本のごはん」
 上野万梨子 「はじめましてフランス料理」「オーブン料理」
 松田美智子「幸せのごはん」
 加藤美由紀 「ほっとするね和風ごはん」「やっぱりうちでごはん」
 ホルトハウス房子 「日本のごはん、私のごはん」
 山本麗子 「101の幸福なレシピ」「101の幸福なお菓子」
 根本きこ 「カフェごはん」
 土井善晴 「土井家の一生もん二品献立」
 堀井和子「日曜日の野菜ごはん」「日曜日の昼ごはん」
 長尾智子「長尾食堂」「アフタヌーンティーのお菓子」
 ナディヌ・ヴォジェル「母から娘へ フランスのレシピ」
 ケンタロウ 「ケンタロウの魚料理」「とびっきりのどんぶり」
 春山みどり「お菓子屋さんで買えないおやつ」
 枝元なほみ「愛の元気食堂」
 有本葉子「お気に入りの米料理」「お気に入りのアジアめん」
 平野レミ「私のとっておき料理」
 松本忠子「お弁当の秘訣」
 向田邦子の料理

12年間主婦をしている中で特に影響を受けた本たちです。
現在流行のブログ本と違いさすがにプロの本です。料理はもちろんスタイリングや
お菓子ではラッピングまで食の全てで影響を受けています。 

慣れない田舎の生活で新米主婦だった私を支えてくれた本たちです。
書き出してみると感無量です.........................。

仕事ブログについて
1月からこのブログではできるだけ仕事のことを書き別のブログで
趣味や普段の生活のことを書いて公私を分けています。
プライベートブログでも書けないことは友人限定公開のミクシィで落書き。(笑)

あくまで個人的な意見ですが私は仕事ブログで私生活のことを書くときは
仕事のイメージダウンになることは絶対に書かない方が良いと思います

最近は農業や食の分野に異業種からの参入もふえました。
そういう方々のブログなどを読むと本業のノリが忘れられないのか
「こういう人間が農業や食に携わっているのか」といささかひいてしまう
ようなことを無防備に書かれている方もおられるのが気になります。
度の過ぎた家族の悪口や愚痴はもちろんですが、化粧品やファッション関係の
仕事なら気にならないことでも、私たちのような農業や食の生産者や食の
仕事のプロなら、イメージダウンになってしまうこともあるように思います。

例を挙げると、度の過ぎた贅沢な趣味(フェラーリを買ったとか)やいかにも
業界人的なパーティに頻繁に出席しているとか、自分の写真を公開している
女性で食の世界には不似合いなネイルアートの長い爪など。

農と食の仕事をやって、さらに自分のブランドを持ちそれをごく普通のお客様を
ターゲットに商う仕事を10年以上もしていると、生産者として消費者と生活感覚を
分かち合うことが食の世界ではとても大切だと感じています。
私自身がそのようなスタンスでブログも書いているので、食の仕事に多少でも
プロとして関わっている方が、あまりにも普通の生活とかけ離れた俗に言う
セレブなことを書き連ねていると、「こういう方と仕事をしても合わないだろうな」
感じてしまいます。

仕事ブログは貴重な情報公開の場にもなるし、生産者のイメージを作る場にも
なるので、自分の書きたいことを書きながらも、冷静に書く内容がイメージダウンに
なっていないか見極める目も大切だと思います。特に私生活のことを書くときは
消費者の生活感覚から乖離しない範囲のことをおすすめします。

小さな酪農家である私は、ごく普通の生活を送っています。
考えてみれば子供時代からずっと。親の方針もあり分不相応な贅沢はしたことは
ありません。お金持ちの友人が羨ましいこともありましたがこの仕事をするように
なり慎ましい生活の中で生きていてよかったと思います。

理想は酪農やチーズのことを書きながら読んでくださる方に心のどこかで
「わかるよ」「気持ちに共感できるよ」と思っていただけることです。
某所の用語の「禿同」を感じていただければ最高です。

牛の帝王切開
母牛が順調に回復しているので記事を書く気力が出ました。

おととい、予定日を過ぎた母牛が子宮捻転を起こし近所の酪農家のご家族の
手を借りて、牛を回転させて子宮の位置を戻そうと努力しましたがそれがかなわず
夜9時から深夜12時半まで2人の獣医に来ていただいて帝王切開で子牛を
取り出しました。残念ながらF1の子牛は死亡しましたが、獣医の努力のお陰で
母牛は順調に回復しえさも食べています。

子宮捻転は特に牛に多いといわれる妊娠末期に発生する病気で子宮角に沿って
子宮が捻じれ、子牛も母牛も非常に危険な状態になります。
今までも数年に1頭くらいは発症したのですが、酪農家の仲間の手を借りて牛を
庭に連れ出して牛を地面で一回転させるとなんとか修復して出産に至っていましたが
今回はこの方法でも捻転が直らず帝王切開となりました。

人間の帝王切開(私も帝王切開で出産しました)と違って、牛の帝王切開は数時間
かかる獣医にとっても大変な手術です。体が大きいこともありますが、非常に状態の
悪い状態にのみ行うとこともあるようです。

私にとって二回目の帝王切開でした。おととしはメスのホルスタインの子牛は助かり
ましたが猛暑の季節だった不運があり母牛は数日後に起立不能になりました。
今回は残念なことに子牛はすでに死亡していましたが、手術後に涼しい気温だった
ことも幸いして母牛は順調に回復しています。改めて獣医に感謝を申し上げます。

酪農は生き物相手だけに時に不測の事態が起こります。
帝王切開は出血量も多く壮絶な光景が繰り広げられます。
それはとても辛いことですが、ベーベ工房をやっていてもやはり原点は牛であり
酪農なのだと感じさせられるできごとです。

この日は夜中まで起きていてさすがに神経が高ぶってなかなか眠ることが
できませんでした。とにかく母牛が助かって良かった。それだけです。



仕事で文章を書くときに
一つ前のエントリーを書いたら備忘録的に書き留めておこうと思いました。
読み流して下さってかまいません。

このブログも仕事関係の記事が多いので、実際に営業や販売促進に使う文書や
しおり等と同じような部分で、一応(笑)自分なりの表現ルールを作っています。
それは

  ① 人の目にふれるものなので読みやすく客観的な内容で書く。

  ② 正しい文法。(敬語の間違いや「ら」抜き言葉はNG)

  ③ 特にブログやしおりなどの文章はリズムが良く響きの美しい
     単語を使うこと。例えば「しゃべる」という単語よりは
     「語る」「話す」「語り合う」の方が美しく聞こえる。
  
  ④ パンフレットやしおりは女性客が関心が高いので
    女性らしい表現を一点入れる。特に形容詞。

  ⑤ できるかぎりコンパクトな字数でポイントを絞って表現。

  ⑥ 好みだが私は!(感嘆詞)多用の騒がしい文章は書きません。

仕事関係の文書はあまり長すぎない方が良いと思います。
特にある目的を持っての会合やパーティーなどの案内は押し付けがましくなく
自分がどうしたいか(EX 観光の誘致など)を書くことも大切。

できあがった文章は何人かに目を通してもらい批評してもらうことも
必要です。私は駆け出しのOLの頃、ビジネス文書を作ると容赦なく
ダメ出しをされ書き直しました。あの頃は辛かったけれど得がたい経験
だったと思います。文章も女性と同じく見られることで美しくなります。

 
群馬の食材をPRする文章
イベント主催者の方より群馬の食材を使ったパ-ティの案内が届きました。
その案内を読みながら自分なら群馬の食材をPRするならどう書くか考えました。
以下は私の作文です。


 東京から日帰り可能な距離ですが、別世界のように
 のどかで風光明媚な群馬は全国有数の農業県。
 おいしい食材の宝庫です。 全国トップクラスの品質を誇る畜産物に
 こんにゃくや下仁田ねぎに代表される 野菜や果物。
 海なし県ではありますがギンヒカリや岩魚などおいしい魚も自慢です。

 そして農産物に負けないほどおいしい食品も目白押し。
 大豆作りから手がける豆腐や牛を飼うところから始めるチーズ。
 小麦の産地の誇りをかけての麺類やこだわりのパン。
 新鮮な地場野菜や果物があればこその、漬物やジャムなどの加工品。
 そして今では東京の学園祭でも人気の焼きまんじゅうやもつ煮など
 地元でもこよなく愛されているB級グルメもスタンバイ。

さらに東京で群馬の食材を使った立食パーティーの案内状を作るなら
私はこう書きます。


 群馬の食材は首都圏にもたくさん入荷して、家庭や外食で供されて
 東京の食を支える貴重な役割を果たしています。
 今日のパーティーはそんな群馬のとびきりの新鮮な食材が主役です。
 普段より少しおめかしして皆様の前に姿を現します。
 丹精込めたおいしいお料理を味わって、楽しく語り合いながら
 群馬を知る方もまだ知らない方も、群馬に思いを馳せて
 いただくことを心から願っています。
 

 そして今宵のおいしい出会いがご縁でみなさまが

 「群馬においしいものを食べに行こう」
 「群馬のおいしいものをお取寄せしてみたい」
 「群馬に行っておいしい食事と温泉を楽しもう」
 「生産地を見る小さな旅に群馬に出かけよう」

 このように思っていただければこれに勝る幸せはありません。
 これからも群馬のおいしい逸品たちをどうぞよろしくお願いいたします。

     以上

 よろしければ、添削をしていただければ幸です。
 
夏を制する者は.......
予備校のキャッチフレーズみたいですが酪農の話です。
まだ5月というのに群馬は30℃を越える日もあります。これで梅雨~真夏の猛暑を
思うといささか気が重い季節になりました。

とにかくここ数年の暑さはハンパじゃなくて、群馬県内では40℃なんていう日もありました。
ホルスタインはもともと寒冷地仕様なので、夏の健康管理は大変に神経を使います。
ましてお産があるとなおさら。あっという間に細菌感染して産褥熱や乳房炎、蹄の病気
など時に命に関わる疾病が発生するので気が抜けません。

牛乳も夏は脂肪分が低くなるので、脱脂粉乳を使わないベーベ工房のヨーグルトは
分離を防ぐために微妙に砂糖を増やしたり製造も大変ですし、脂肪分の低い牛乳での
チーズ作りは歩留まりが悪くコストがかかるし、製造現場は炎熱地獄のような気温だしで
とにかく気力も体力も維持することが大変です。

そして気温が高いため搾乳した牛乳をためておくバルククーラーがオーバーヒート
しないように神経を使い、夏の風物詩のような落雷での停電におびえたりと
とにかく夏は大変の一言です。夏の酪農は全国どこでも酪農家はひとかたならぬ苦労と
努力をして牛乳を生産しています。でも一番大変なのは牛かもしれません。

 「夏を制する者は酪農を制する」。これが偽らざる感想です。
でも、頑張りますよ。


ネットでお買い物
他愛ないお取り寄せのお話です。
数年前までは東京の百貨店や高級スーパーでしか手に入らなかったブランド菓子が
最近はアマゾンやケンコーコムのようなメジャーな通販で簡単に手に入るように
なりました。コアなファンは「価値が下がる」と思われるかもしれませんが群馬の田舎の
住人である私は本当に有難くて時々利用しています。

デメルはウィーンが本店の老舗高級店で、ザッハトルテやチョコレートが有名です。
おいしさと宝石箱のようなパッケージが素晴らしく、私の自分へのご褒美チョコです。
表参道の本店や百貨店のコーナーの美しいディスプレイを見るだけでも幸せ。
アマゾンのネットでも買えるようになりました。(タカシマヤが発送)

デメルのチョコバンブー

そして主人のお気に入りのイギリスのダッチーオリジナルのビスケット。
これはイギリスのチャールズ皇太子の所有するブランドで、皇太子のポリシーである
有機農法で作られた材料で製造されたイギリスらしいビスケットです。
以前、私が高級スーパーで買ったところ主人が大ファンに。これもケンコーコムの通販で
気軽に買えるようになりました。

ダッチーオリジナル


地方と都会の格差はまだまだ大きいけれど、地方にいながらも老舗の本物の
味をj気軽に楽しめることになったのは本当に嬉しいことです。
もしかしたら空前の消費不況のなか、百貨店も店舗だけでは利益が上がらないため
苦肉の策のネット通販かもしれませんが。

そして子供にも時々は本物の味や素晴らしいパッケージを見せてあげたいと思います。
トラディショナルな逸品はやはりそこにあるだけで美しいし感動します。
いずれは東京の本店にも是非連れて行ってやりたいと思います。
これも食育のひとつかな。(私が食べたいので子供をダシにしている感じですが。

お金と数字で測れないもの
食の仕事をやっていて感じることを少し。将来へつなげてゆく仕事にするためにも利益を
継続してあげてゆくことは重要だと認識していますし、そのために私も悩んで苦しんで
あれこれとちっぽけな努力を続けています。その上で、なのですが食を育ててゆくには
お金や数字では測れない目には見えなくても大切なものがあると思います。
私なりにそのような大切なものを挙げてみると(最低限のモラルは前提として当然)

    ① 何より食材や食べることへの興味
    ② (作り手も小売も)ある種の義侠心
    ③ デザインなど美的なことへの関心
    ④ 年齢相応な教養と寛容性
    ⑤ 食を単にビジネスとしてでなく一種の文化だと思う感受性
    
などではないかと自分では思っています。

私がずっとお世話になっているお取引先の社長は「本当に良いものを育ててゆくには
目先の利益だけではなく長期的な視野にたった愛情と忍耐が必要」と
仰っていますが、ベーべ工房に限らず小さな生産者のブランドはこのような生産者への
愛情と義侠心のある小売店やお客様がいるからこそ成長できたと思います。
優れたバイヤーたちに仕入れをするときに重視していることを伺うと異口同音に
前出の社長と同じようなことを口にされます。利益や数字はもちろん第一に大切な
ことなのですが、本当の食のプロになるにはそれらに加えてプラスαの部分が
欠かせないのだと思います。

自分なりのプラスαの部分を何も感じず、表現できない人間が食に携わると
食の世界はたちまち利益だけを追い求める人たちの草刈場になると思います。
まるで株式市場のような競争原理と金の力だけが支配する世界に。
生産者に限らず小売業者も流通業者も料理人も、一流の目を持った人々は
見境のないコストダウンや価格競争をさせたら安く食材を売るだろう、などと考える
人はいないでしょう。お互いの技術や誇りに敬意を払いそれに見合った価値を
認め、お互いが長く仕事を継続できるように心を配ってゆく。
たとえ非効率的なものであったとしてもそれこそが、まともな食や食文化
を支えて将来に繋げてゆくものだと信じています。

私は食の仕事をやる限りはこのような人々と幸せなご縁を築きたい。
望むのはそれだけです。
   
   
発酵バターのこと
バター不足で市場が混乱した去年と違い、バターの供給も今年は安定している
ようで何よりです。ところで、バターには発酵バターと乳酸菌発酵をさせず
牛乳の脂肪分を凝固させた通常のバターがあることをご存知でしょうか?
(さらに加塩と食塩不添加のものに分かれる)

日本では高級品のイメージがある発酵バターですが、もともとは素朴なもので冷蔵庫の
ない時代に、ヨーロッパの農家などで牛乳を汲んでおいたら脂肪が分離して自然に
発酵していたものが美味だったことから料理に使うようになったというものです。
そのような経緯もあり、ヨーロッパでバターといえば発酵バターが主流です。
フランスのエシレやイズニーはその伝統的な製法とおいしさでAOC認定も受け
最高級のバターと世界中で評価されています。

発酵バター

ところで雑誌のパン特集を見ていると、デニュッシュ系のバターや牛乳をふんだんに
使うパンの作り手は自身のHPなどで誇らしげに「どこどこの発酵バター使用」
「低温殺菌牛乳使用」と表示しているところが多く、小麦が主役のパンの製造にも
いかにバターなどの乳製品が大切な存在かよくわかります。

私が10代の頃、横浜の実家の近くに家族経営の小さな洋菓子店がありました。
(現在も健在です)その店は昭和50年代には珍しく本格的なタルトや
ムース菓子などを手作りしていました。ご主人がケーキ用に使う発酵バターを
使って一日に数本だけ焼く食パンをいつも予約していたのですが、そのおいしさは
今でも忘れられないものでした。焼きあがるのが3時くらいなのでいつも学校帰りに
私が受け取って帰るのが日課でした。高校生のときにご主人においしさの秘訣を
聞いたら「ケーキ用の最高級の発酵バターをパンにも使っているから」と
言われました。これが私と発酵バターの記念すべき最初の出会いです。

ミルクマンの絵本
お友達の酪農家D-1のまこやんたちの絵本が完成し、これから出版社に原稿を
贈り製本に入るようです。絵も可愛い!

D-1ブログ

まこやんたちのグループは自前で食育活動の「ミルクマン」の公演をして子供たちに
牛乳の知識を伝える活動を地道に続けています。ミルクマンの活動は下記の
エントリーを読んでいただければ幸いです。

ミルクマンのこと

絵本の制作費に牛乳普及会あたりの補助金がつけば理想ですが、手続きもあるでしょうし
まずは一人でも多くの方に読んで頂ければと思うので、とりあえず10冊を申し込みます。
少しだけど協力できればと思います。
というか、なかなか時間とアイディアがなく私自身が子供への牛乳の食育活動が
できないので、せめてミルクマンの絵本へ気持ちを託したいと思います。

素敵な絵本ができれば良いね。ミルクマン頑張れ!

仕事の進め方について
事情をご存知の方はあるいは?と思われるかもしれませんが気持ちを整理するために
書いているので読み流していただければ幸いです。

食の仕事だけでなく仕事一般に通じることだと思いますが、自分の力量(生産量や技術力)
に見合った健全な利益と成果がでていれば無理に仕事のやり方を変える必要は
ないと思います。私は自分で電話をし、資料を作成しサンプルを先方に送りそれを
元に交渉して取引先を開拓してきました。そして昨日も書いたとおりFAXでの受注
などできる範囲でリスク回避をしながらより良い方法を模索して仕事を進めています。
(なかなか完全にはゆきませんが)

仕事の内容や今後のことで悩んだときや行き詰まった時は、信頼できる方に
相談(ブログの友人もいます)しなるべく選択の幅を示してもらいながら
その時点でベストと思う結論が出るように考えるようにしています。
主人は職人に徹しているので経営上の判断も営業も私がやってきたのですが
とにかく井の中の蛙にならないようには心がけています。

私はベストというのは実はなくてベターがせいぜいなのではと思うことがあります。
仕事の進め方もOne Of Themというスタンスでいくつかの方法や選択肢を
組み合わせながら一番無理なくかつ効果的な方法で進められれば十分です。
その根底になる私の場合なら食や農業への愛情と正確な知識、そして
十分に自分の意思を伝えられる言葉と文章力とセンスは必要条件ですが。

私はコストに見合った効果が上がるか疑問な限りは大手の会社のサイトを使った
電子取引をメインにするつもりはありません。
仕事の進め方を選んでゆくのも経営者の力量です。
コストに疑問を投げかけたところ、私はとある運営会社の担当に大勢の方の前で
「コストに見合った効果をあげている小さな生産者もいる。あなたがコストを
高く感じるのはやる気と能力がないからだ」と言われ唖然としました。

仕事は宗教ではありません。自社のシステムを売り込みたい気持ちはわかりますが
自社のシステムの価値観だけを認めそれに疑問を持ったり、自分には合わないと
他の方法を選んだ人間を「やる気がない」「能力がない」などと公言する人間をこそ
私はひそかに軽蔑します。

繰り返しますが仕事の進め方は千差万別です。それだからこそ仕事はやりがいが
あるのだと思います。そんな価値観を共有できる方と一緒に仕事はしたいと思います。

追伸

  こちらの事情を知らないとはいえ、公衆の面前での「能力がない」「やる気がない」
  発言はさすがの私もいささかPTSD症状を引き起こしています。
アナログな生き方
アナログな、と言われるのは承知ですがベーベ工房の発注はお取引先にメールではなく
FAXでお願いしています。(個人ではたまにメールでもいただきます)

最近は受発注や連絡の全てをメールなどPC経由ですることを薦める方もいますが
会社がが何台もPCを所有しているような会社と違い個人の生産者の場合発注などを
すべてPCに頼ることはリスクが大きいと思います。先日PCのハードが壊れて
メールのデータが壊れるという大惨状でした。FAXによる受注システムをとっていたので
通常通り業務は行えましたが、メールのみに頼っていたらと思うとぞっとします。
(USBメモリに保存していたとしても保存漏れはありうる事態です)
また群馬は夏になると落雷騒ぎが必ずあり、落雷による停電も数回経験しています。

基本的には間違いを防ぐため、特に初めての方の電話による注文に対しては
FAXでの発注をお願いしていますが、時々ご年配のお客様によってはFAXをお持ちで
ない方もおられるのでその場合は電話でお受けしています。
たまには担当者や個人のお客様と話がはずむこともある電話はビジネスツールと
してまだまだ捨てたものではありません。

これは全くの個人的なつぶやきですが、私たちは小さいながらもプロとしての
意識を持って仕事をしているつもりです。小さな生産者の欲のなさと思いますが
小さいからこそのどこかのどかさやアナログ的なレトロさも美意識のひとつとして
残しておきたいという気持ちもどこかにあります。
全てを無機質に能率や数字だけを一番の価値に置くのもどこか空しい......。
やっぱり牛を飼っていることの影響もあるかな?

お客様で東京から故郷に帰って念願のお店を持たれた方がいます。
私よりお若い方ですが、注文の連絡を手書きの手紙で下さることがあります。
美しい便箋や切手がとても新鮮で手書きの文字が心に響きます。
「私はスローな生き方をしたい」と電話の向こうで毅然と言われた彼女の
すがすがしさを煮詰まったときは思い出すようにしています。
新型インフルエンザの影響
あっという間に国内感染が蔓延期に入った新型インフルエンザ。
基本方針は国が決めるものの、地方自治体の裁量に任される部分が多く
知事や担当者の力量が問われます。

今のところ新型インフルエンザは弱毒性と言われているのですが強毒性に
変異する可能性もあり死亡者も国外では出ているので油断は禁物ですが
疫学的な対策だけでなく、社会が無用に混乱しないようにきちんとした方針を
打出していただきたいです。

既に兵庫や大阪では感染者が出たことで、銀行の窓口が縮小されたり駅の売店が
閉鎖されたり、ホテルもキャンセルが相次いで経済的な打撃が広がりつつあります。
飛沫感染防止ということでコンビニのおでんも発売中止。こうなると試食が売り物の
百貨店の催事などにも影響が出るような予感が.....。

昨日のインターネットのニュースで小さく「買占めなどで社会混乱をきたす恐れが
あるのでむやみに食料の備蓄を推奨しないで欲しい」と農水省の関係者が
話したとありました。韓国ではインフルエンザにキムチが効くと報道されていたり
食の関係もインフルエンザで混乱しないようにしなければ。

私もインフルエンザの国内発生のニュースは数時間おきにチェックしています。
もちろん群馬での発生がないか、家族の健康状態がどうかが気になるからですが
大阪と兵庫には出していないものの関西以西にも取引先があるので
経済的な自粛はどうなのか、スーパーの対応は関西以西はどうなっているのか
固唾を呑んで見守っています。政府広報のCMに麻生首相が出てインフルエンザに
ついて見解を国民に述べるそうですが、経済的な混乱を招かないようなメッセージも
是非欲しいと思っています。

うがい、手洗い、人ごみにはなるべく行かない。きちんと栄養と睡眠をとる。
基本的なことをきちんとやって健康にお互い留意したいですね。

ジャージーの毛変り
去年の8月にバンビのように小さくきゃしゃに生まれたジャージー牛のちろり。
大きな病気をすることもなくすくすく育ったちろりはもうすぐ初めての種付けが
できそうです。現在生後10ヶ月。先日めでたく初めての発情がきました。
もう一回発情がくれば種付予定です。ジャージーはホルスタインより原種に近く
早熟なので生後2年足らずで初産を迎える牛がほとんどです。

ところでホルスタインと違って茶色のジャージーは個体差もありますが月数が
経つと毛の色が濃く変わります。ちろりも生まれてまもなくは金色に近い
淡い色でしたが4月頃から急に茶色っぽく変わり顔立ちも大人びてきました。
ちろりが来年出産すると初代のキャサリンから5代目となります。
元気にその日を迎えられることを心から願っています。

3月に生まれたジャージーのきらりも大分大きくなりました。
小さなツノが見えてきましたがこちらはまだまだ赤ちゃん牛です。
中川秀直氏のmixi日記
自民党の中川秀直元幹事長が国会議員としては初めてmixiで日記を
はじめたそうで、読んでみたかったのでマイミク申請して読んでいます。

中川氏は政界入りする前は日経の新聞記者だったこともあり、超多忙な大物
政治家としては驚くべき筆マメさです。公式HPのブログは毎日更新、さらに
故郷(広島)のおいしいものを紹介するブログも結構マメに更新。
(秘書ブログは別に存在)さらにmixi。私もマメと言われますがケタ違い。
多分、中川氏は書くのも早いし書くことそのものが好きなんだろうと思います。

中川氏の公式HPでは森内閣の時に愛人問題で辞任したときのことも
書いてあり「49才の頃その女性と不適切な関係を持った」こともカミングアウト
されていて微苦笑をしながら読みました。
政治家はイメージを作ることも仕事だし、中川氏くらいの大物ともなればその
方面のアドバイザーもいると思いますが、それを差し引いても彼は文章で
自分のイメージをアップさせることがとても上手い。さすが元新聞記者。

私は自民党よりは民主党支持なので代表選も注目しましたし、隠れ岡田ファン
だともプライベートで書きました。(笑)岡田氏は真面目で論理的で財政にも
明るい素晴らしい政治家だと思いつつ、65才の中川氏より自己演出が
下手だなと少し残念な気がします。だって支持者からのバレンタインのチョコも
送り返したですから。李下に冠を正さず、と言っても程度があるし
このくらいは逆に男の懐の深さの問題だと思うんですが。

結婚前の若い頃と違って40代半ばの妻&母ともなれば、ただ真面目で頭脳明晰
だけでは人間の、特に女性の心はつかめないと男性を見る目も変わった
ように思います。スキャンダルも多々問題になった中川氏をどうよ?と
思わないこともないけど、チョコレートまで送り返す岡田氏よりは地元の
おいしいものまでアメブロにせっせと書いてくれる中川氏の方が農業にも
理解があるのではないかと好意的に見てしまう自分がいます。
(政治家としての信頼度は断然岡田氏に軍配を上げています)

政治家に限らず社会のリーダーはどんどん生の声をブログで書いて欲しい。
魅力的な文章を書く方なら思わぬファンがふえることは保証します。
補助金について
去年は異常な飼料や原油の高騰で酪農家の廃業が相次ぎ、経営難が深刻になる中
緊急対策として酪農家には、国や県から一定の条件の下でいくつかの補助金が
交付されました。私たちも組合所属の酪農家として交付していただき本当に
助かりました。また2003年には堆肥処理施設の整備のために一定割合の補助金を
交付していただきました。

このように酪農に関しては組合を通じて補助金交付を受けていますが、ベーベ工房に
関しては今まで一切の補助金は受けていませんし、今後も受けるつもりはありません。
私は酪農(農業一般として)で国内の食糧を生産することは、一定の公益性のある仕事
だと自負していますが、自分のブランドで加工することは自己責任、つまり好きで
やっていることだと私は線引きをしています。資本主義国家ではそれがルールです。

加工に関して「公益性」を持ち出して補助金を受けなかった理由に自分の好きなように
製造と販売をしたいということがあります。補助金=税金なので法人化しないと
もらえないのが前提ですし、会計報告や監査も厳しいものがあります。
また3人以上で組合を作って補助金をもらった場合今のように好きなところに出すという
ことを自分だけで決定することは難しくなりますし、そうなるとこちらのモチベーションを
保つことにも影響するので、ベーベ工房を補助金を受けずにやったのは正解でした。

私はどちらかというと「民活主義」なので安易に補助金を受けることには疑問を
感じています。新聞などで公益性があるからという触れ込みだから補助金を
つけた事業が、実際は公益性は名目だけで私的事業に流用されていたとか
実際の事業は停止状態なのに補助金が投入されていた、という事例が報告
されることを目にしたことも多く、それだけ納税者を納得させられる事業を発展
させてゆくことは難しいのだと思います。

地域おこしや特産品の普及などの名目の団体でかなりの額の補助金を受けて
いるところをいくつか知っていますが、積極的な活動を何年も続けているところは
本当にやる気のあるところだけ。(農家の女性の加工品の工房などの活躍は
本当に素晴らしいしこういうところにこそ、補助金をつけるべきと思います)
それなりの年収の本業がありその傍らに団体を立ち上げてかなりの補助金を
受けながら、ほとんど目立った普及活動もなくHPの更新も放置状態、という
団体を見ると納税者としてどうしてもシビアに見てしまいます。
これは私の意地が悪いだけなのでしょうか?

自分がブログを書くようになってから、会社や仕事でHPやブログを持つときは
ある程度コンスタントに更新することはプロとして大切だと思うようになりました。
まして補助金交付で作られた団体なら尚更。何をやりたいか何をやっているかを
伝えることは説明責任があると思います。私はとてもそんな重圧には耐えられない。
気楽に書くためにもこれからも完全民活の小さなベーベ工房でいます。

一番近くのお取引先
このブログでは原則的に具体的なお取引先の名前を出していまませんが
唯一の例外でご紹介させてください。地元の農産物直売所にはスタート以来ずっと
置かせていただいていますが、それ以外は地元では置いていませんでした。
が、このたびお取引を始めさせていただいたのがここ。マルフクストアさん。
うちから車で5分足らずのところにあり、数年前から保育園の帰りに私が食料の調達を
しているのもこのお店です。


マルフクストア

地元の方なら毎週木曜日に新聞に折り込まれる店長手書きの広告を楽しみに
されている方も多いでしょう。私もその一人です。
家族経営の小さなお店には定番商品にまじってここでしか手に入らない全国の
逸品が週代わりで並びます。さっき買い物に行ってゲットしたのがこのアンドーナツ。
数年前にマルフクさんで見つけて以来のファン。入荷したときは必ず買います。

山口屋のアンドーナツ

これだけじゃない、若くてハンサムな店長が自分がおいしいと感動して仕入れてくれる
ものは他では入らない逸品揃いです。岐阜の粉山椒や長崎のカステラetc.....。
店長は本当においしいものに対しての好奇心が豊かです。
店長とはしょっちゅうお店でお会いしていいたし、ベーベ工房のヨーグルトもご存知
でしたが1月の商談会にわざわざ来てくださって、正式にお取引を申し出て下さった
ときは本当に嬉しかったです。ちゃんとプロポーズしてくれた、みたいな。

そして今週木曜日に手書き広告でヨーグルトをご紹介いただいたらあっという間に
売り切れでした。本当にありがとうございます。
「今まで遠くでしか買えなかったのに地元で買えて嬉しい」と仰って下さったお客様
もおられたようで二重に嬉しい出来事でした。

マルフクさんは店長がタレから作るホルモンも本当においしいです。
(通販でも買うことができます)私が住んでいるところは本当に小さな町ですが
こんなに素敵なお店がそばにあることが奇跡のように感じます。
地元のお客様に喜んでいただけるように私たちも頑張ります

地元の若い主婦もマルフクさんのことは「珍しいものが手に入る」「おいしいものがある」
と話す方が多いです。小さな町で本当に凄いことと心から思っています。

伝える努力
自分がブログを書いているせいか食に関係する仕事をしている人が

 ① 何を問題として捉えているか
 ② それをどう感じて、場合によっては悩んでいるか
 
を知りたいと思っています。もちろん純粋においしいものの紹介も大歓迎です。

たかが小さなブログでも真面目に書いていると、個人的なものとはいえ人の目に触れる
ものなのでわかりやすく正確に伝えるため自分なりに深く考え、時に資料に当たったり
する習慣がついて格段に食の知識が深まったように思います。

1月の県の商談会に合わせて出展者のHPの一覧表が配布されたのでいくつかを
開いてみたのですが、残念ながら作っただけというものやブログがあっても全く
更新されていないものが多いのはもったいない気がします。
私がブログを書いてみて思ったのは、読み手が(このブログの場合)酪農や
ベーベ工房の製品のことだけではなく、食に関することを生産者としてどう考えているのか
自身の言葉で語ることを期待されているということでした。

バター不足の翻訳記事


これは去年私が書いたバター不足の記事の翻訳ですが、この経験は作り手として
何を伝えるべきか考えるきっかけとなりました。
私は別ブログでは趣味や他愛ないことを書いていますが、こちらでは未熟ながらも
食に関係する人間として読むに耐える内容のものを書くことは心がけています。
家族で温泉にいっただのお祝いをしただのという記事を求めているのは知人だけだ
と思うからです。

ところで、友人の素晴らしいブログを例外とすれば行政や農協関係の方々の
生の感性が伝わるブログなどがないのが残念です。
書くことで本人も格段に表現力はアップするし好奇心も刺激される。
一人で書くのが負担なら交代で書いてでも何かを伝えていただければと思うのですが
ぜいたくな望みでしょうか?
ネジの緩め方
今日はちょっと食の話を離れます。

酪農家は月に1回程度のヘルパーの日があるものの(この日も子牛の世話はします)
基本的には365日年中無休です。しかも私たちにはベーベ工房の仕事もあるので
一年が500日くらいに感じられることもあり精神的な疲労が抜けないこともあります。

身体的には万全ではないものの、それでも私は会社員時代よりは精神的に楽です。
それは上司に気を使わなくてよいし、いつも完璧に化粧をする必要もなく
自分で仕事の配分を決められるからだと思います。その代わりすべてが自己責任
であり自己管理能力によって左右される厳しさがありますが。

私は精神的な疲れを翌日に持ち越さないように夜は必ずネジを緩めます。
ネジを緩めない状態で次の日を迎えることが重なると必ず表情に出ることは
残業の多かったOL時代に経験済みです。あの頃はそのために一人暮らしをして
(実家からは片道1時間半でした)帰りにお気に入りのカフェに入ったり
VHSを借りて帰ったりとにかくネジを緩めることには気を使いました。
現在のネジの緩め方は以下のような他愛ないものです。

 ① その日に食べたい手作りの夕食を食べる
 ② 息子と遊ぶ(最近は鋭いツッコミを入れられて気が張りますが)
 ③ 好きな香りの入浴剤を入れたお風呂に入る
 ④ クラブツリーや俵屋などの香りの良い石けんを使う
 ⑤ 息子が眠った後は猫とじゃれる

眠る前は神経を沈静化しないと翌日に疲れが残ると整体の先生にきいたことが
あります。365日休みがない仕事はいかにネジを緩めることができるか。
それによって人生がまるきり違うので仕事に注ぐ情熱と同じくらい(笑)
リラックスすることにも心を入れています。(入れすぎかも)

だって、暗い表情の人の作った製品じゃ魅力がないでしょう?



ブランドは誰が作るのか
県内で有名な出版とマーケッティング事業を手がける女性社長が自身のブログで
興味深いブランドに関するエントリーを書いておられました。
社長とは県の会議でご一緒させていただいたこともありますが、消費者の目
ということに関して一流のプロフェッショナルと定評のある方です。

パリッシュ社長のブログ

  
ブログではブランドの価値を作るのは発信する製作者側ではなく、受け手である
消費者だとありました。彼女の仕事は消費者の側に立ったものなのでその考え方も
正しいと思いつつ作り手側の人間である私の考え方をまとめてみようと思います。

私はブランドを作るのは作り手3割消費者7割くらいだと自分では考えています。
ブランドを作ることは両者の共同作業という面があるように思います。
私は作り手側の人間なので若干作り手の比率が高いかな。

彼女のブログに素晴らしい表現がありましたので上記のサイトから
引用させていただきます。

 > もちろん作り手の思いがなくては始まりませんが、それを“価値”とか“魅力”に
「変換」あるいは「進化」させていくためには、それなりのプロセスが重要だしその
“プロセスが戦略”なのです。

>思いをカタチにするには、自分の経験・体験から生まれたニーズを具体的に商品に
落とすことで買い手である消費者に共感をもってもらうことです。
安易なコピーやキャラクターでは消費者を動かせません。


この一文に関しては私も全く同感で、思いを「変換」「進化」させていくために私も
時に投げ出したくなりながらも11年間ベーベ工房と格闘しています。
例えば、材料のこと。季節によって乳脂肪分が変わる牛乳100%で製品を作ることは
難しくリスクもありますがそれでも生乳100%にこだわる理由、そしてパンフレットに
至るまで自分で手がける理由などは折にふれて発信してきました。
また、安全な製品をデイリーユースしていただきたいと思う気持ちは定番商品として
扱っていただける価格にすることに込めてきました。

酪農家の手による製品、というのは比較的消費者に伝わりやすいキャラクターで
あったことは幸運でした。でもそれに安住することなく安定した品質の製品を
作るべく主人は不断の努力をしてきているし、特に食の安全が問題になっている現在
私も取引先にはすべての資料を公開し、ささやかな存在ですがブログも
ただ出来事を日記として書くのではなく、それをどう考え、どのようなプロセスで
悩み、感じたかを、できる限り一般の方にもわかりやすく伝える努力は続けています。

出来上がった製品はそれ自体は雄弁に語るものではありません。
でも見る人が見れば材料や製造者名そして住所の表示だけでも伝わるものは
あります。製品に思いを込める強い意志が消費者の心を捉えて動かすことも
ある。こういう嬉しい経験は私にもありますしそれが究極で作り手と消費者の
幸福なありかたと思います。そのような中でブランドというものを育んで
いけるように努力したいと思います。

久々に消費者サイトの目線の優れたブランドの記事を読みました。
心から感謝申し上げます。



チープでリッチ
ごくたまにお友達からセンスがいい、とお褒めの言葉をいただくと面映いのですが
やっぱり素直に嬉しいです。生活の励みにもなります。

私のギフトの話やプライベートブログでの話題から、私がとてもセンスよく高級な品々に
囲まれた生活を送っていると思われている方が万が一おられるとしたら
それは全くの誤解です。(笑)普段着はユニクロやベルメゾンだし。スーパーで
生鮮品が値引きになっていれば嬉々として買うし、仕事柄家族で旅行なんて
夢だし13年目にようやく車を買い換えたりとごく質素に暮らしています。
セレブな奥さまが多く乗っている女性誌のような生活とは一生無縁でしょう。

私が楽しみながらお金を使うのは本やCD、そして本当に好きなものです。
例えば石けんやオリーブオイル、ごくたまに買う化粧品や手土産を兼ねた
ちょっとした食品の類でしょうか。これとても確かに品質は一流ですがお値段は
それほど高くはありません。思い切って書いてしまうと

  京都の名旅館・俵屋のオリジナル石けん......1365円(6個入り)

  クラブツリー&イブリンの石けん.....980円

  愛用のアフタヌーンティーの茶碗....1260円
  
  この冬に何人かに差し上げた牛のラベルのチョコレート....290円

  ちょこっとプレゼントに使うこともある石垣島ラー油.....850円

書きながら素晴らしい品質なのに良心的な価格に感謝しています。
ここに挙げたものでまがいものは一つもありません。一流のものばかりです。

搾乳頭数30頭の牧場とベーベ工房では決して贅沢はできませんが小さいながらも
自分のブランドを持って製品を作って社会と関わっているのでプライドとまでは
いいませんが、限られた私自身のお金の中でセンス良く楽しく生活を楽しむ
ことは心がけてきました。そのくらいの気持ちのゆとりがないと休みのない
酪農家の生活は暗黒になってしまいます。そして私自身がささやかな日々の
喜びを感じながら仕事をしたい。それだけを心がけています。

このブログの中で何回か度の過ぎた安売りに疑問を書いてきました。
水より安い牛乳なんて絶対におかしいしゴメンです。
度の過ぎた安売りを強制されることはこちらの人生まで安売りすること。
そのことにだけはプライドと矜持を持っています。
不思議なものでそのプライドを作り上げていったものは毎日の仕事
と、こうやってお金をかけなくても生活を楽しもうという一種の執念だったと
このごろしみじみと感じています。

私の人生に喜びをもたらしてくれるものにこれからも
たくさん出会いたいと思います。私が褒めていただけるとしたらそれは
センスではなく、チープでリッチなものを探し当てる執念かもしれません。

それでも進歩したと思うこと
前日の日記にスーパーがセーフティネットを強化せざるを得ないほどまだまだ偽装など
食の不祥事が後を絶たないと書きました。もちろんそれはまぎれもない事実ですが
それでも以前に比べ食のモラルも材料の安全性も格段に進歩したと思います。

例を挙げれば、BSE発生に端を発するトレーサビリティの整備、地産地消の広がりに
よる近くで生産者がわかる農産物への支持、スーパーなどによる生産者の仕様書の
提出の義務付け、材料の生産国の明示、そして疑問があれば店や製造者に問い合わせる
積極性を持った消費者が増えたことetc.....。
そしてこれについては改めて記事を書く予定ですが、安いことが良いこと、という
激安店のポリシーに疑問を持つ小売業者や消費者が増えたこと。

私たち40代の人間は、現在30代以下の人では考えられないような添加物だらけで
生産者もいいかげんなものを、特に食べて育った世代です。
例えば1969年に発がん性や催奇形性が問題になり使用が全面禁止された甘味料の
チクロ。あの頃の子供の駄菓子などの甘みはほとんど安価なチクロやサッカリンで
つけられていました。100%砂糖を使ったお菓子はきちんとした高級菓子や
母親の手作りでしか食べられないものでした。チクロが禁止されて数年間は
お菓子の袋に「全糖」、つまり甘味料が砂糖を100%使ったものであるという表示が
されていました。多分この言葉は30代の方は知らないと思います。(笑)

そして80年代頃までは、実態を反映しないネーミングのものが雰囲気だけで
売れるという風潮がまかり通っていました。
例えば当時大手安売りスーパーで売られていた「中野さんちの牛乳」。
けっこう人気で私もネーミングにひかれて買っていましたが、後にこのネーミングは
酪農のイメージを喚起するためのもので本当に中野さんという酪農家の牛乳
ではないと知りがっかりしました。現在なら個人の名前の牛乳を出すなら
パッケージに生産者の写真や住所くらいださないと商品化は不可能ですし
消費者も疑問なら製造所に問い合わせるでしょう。

あの頃までは、どこか消費者も「嘘っぽいのはわかるけどこんなもの」と
よく言えば寛大、悪く言えば意識が低くそんな生ぬるさがある程度の偽装でも
なあなあで通ってきていたのかなと思います。

まだまだ食の安全もモラルもゆるい面がありますがそれでも以前に比べると
雲泥の差があります。後はもう法律規制というより作り手の資質によるものかも
しれません。そんな高い意識を持った生産者を育ててゆくには生産物に見合った
価格をつけることも大切だと思います。これについてはまた後日書きたいと思います。

仕事のちょっとしたお知らせ
ベーベ工房のチーズを手にとって下さった方ならお分かりだと思いますが
近く(サイズさえあえば)モッツァレラチーズの容器を透明なものに変更する予定です。
リコッタチーズと同じ容器にする予定です。その方が見栄えがすると判断したからです。

そしてもうひとつ。備忘録代わりのことを書きます。
最近は小さな製造者も加入されている方も多いと思いますが、お取引先から通知が来て
そこにはこう記されていました。

 「今後は取引条件の一つにPL保険の加入ということを加える意向である」

ベーベ工房はずっと1年更新で(社)日本食品衛生協会の「食品営業賠償共済」
に加入しています。これは万が一の食中毒に備えての保険で弁護士や訴訟費用まで
カバーされますが掛金も安く非常に良心的です。

取引先の通知には相変わらず食の不祥事が多いとありました。
現在は新型インフルエンザに報道の大半が割かれていますが新聞を仔細に見ると
相変わらずの生産地偽装などの不祥事が後を絶ちません。
スーパーも生産者のモラルをできるだけ把握しておきたいのでしょう。
応援するワケ
先日、まこやんのお友達の削蹄師Rickyがお越し下さいました。
この度削蹄師として独立した彼に、秋に何頭かの削蹄をお願いしました。
礼儀正しく誠実そうな好男子です。

大友削蹄研究所

同級生で親友のまこやんからもRickyへの応援に対しお礼のメールを戴きました。
持つべきものは友人ですね。

ところで私は自分と仲の良い年下の友人たちが、念願かなって独立した時は
できる限り応援するようにしています。というか自然に体が動いています。
それには、自分なりの条件があって自分の仕事や興味のある分野で
かつ友人たちと心が繋がっているということが前提です。
そして自分の言葉や行動に責任を持てる範囲でということになりますが。
Rickyの場合は私も仲の良いまこやんの親友ということが大きなポイントでしたし
スポット的な削蹄をお願いしたいという実際的な理由もありました。

独立して店や会社を持った時は誰しも喜びと同じくらい不安を抱えていると思います。
売り上げはどうか、お客様はついてくれるのか、来年どうなっているかなど。
ベーベ工房が1998年にスタートしたときも友人のご紹介で出版業界の重鎮など
錚々たる方々に長い間ご贔屓にしていただきました。
それらの方々から受けたやさしさや教えは今の私のバックボーンになっています。
初期からそれなりに成果を挙げることは何より自信になります。
もっというと初期にうまく軌道に乗れるかがその後の運命を分けると思います。
そんな経験をしているので私は特に初期の応援はできるだけするようにしています。

ビジネスはともすればお金だけのシビアな世界ですが、それだけにただ「好き」とか
「可愛い奴」と感情で動く面も持たないと人間として寂しいようにも思います。
ベーベ工房は本当にいろいろな年上の方から過分なほどの応援を頂いたからこそ
現在があります。それに対する恩義は下の世代に向けてあげたいと思っています。

Rickyの他にも独立を目指して努力している友人がいます。
彼がお店を持つ日が今から待ち遠しいです。
開店祝いのお花は贈りませんが、ある程度のお祝いを贈りますので私好みの
リモージュ焼きの「My Dish」をセレクトして下されば嬉しいです。(^^)

ハズレないギフト
ベーベ工房のパンフレットなどのイラストレーター兼お友達のナカシさんに
ささやかなものをお送りしたところご自身のブログでとてもうれしい言葉をいただきました。

 「(けいさんからいただくものは)美味しくてハズレがない」

過分なお言葉を本当にありがとうございます。

人には取り柄があるもので、20代の駆け出しのOLの頃から私が買ってくるお茶菓子や
大切なお客様へのお土産は「ハズレがない」と上司に褒めていただいていました。
人は褒められれば自然とその特技を伸ばしたくなるもので、私にとっておいしいものを
選ぶことは人生の大きな楽しみの一つになっています。
ハズレないための秘訣を何人かの方に聞かれたこともありましたので、自分のメモ代わりと
してもちょっと書きたいと思います。

私がまず相手のことで考慮するのは以下のことです。

 ① 好み。特に苦手なもの
 ② 家族構成
 ③ 季節感
 ④ 心理的負担にならない価格のもの
 ⑤ できればちょっとスペシャル感のあるもの

大体、親しい方なら会話の端々でわかります。甘いものが苦手だとか食事制限が
あるとか、辛いものが苦手だとか、コーヒーより紅茶党とか。特に苦手なものは
しっかりインプットしておくと選ぶのが楽です。その上で大体私が一度は食べたことが
ありおいしいと思ったものから選んでいます。

それから最近はわざわざ手間をかけて調理するものよりすぐに飲食できるものが
百貨店でも人気のようです。そのことも念頭に入れています。
それから特にご家族にご高齢の方がいらっしゃる場合は固いものは避けています。
それから、ギフトシーズンは混むので早めに発注し、確実にご在宅される時間を
指定するということは心がけています。(特に生鮮品)

喜んでいただくものを贈るのは特に難しいことではありません。
わからないときや迷ったときは電話でお店の方にアドバイスを受けながら
選ぶのも楽しみのひとつです。相手に負担を感じさせない程度に「選ぶ手間を
かけた」と思っていただけるものなら十分だと思います。

NGだと思うことをひとつだけ。これは手土産のことですが相手の近くのコンビニ
などに置いてあるいかにも簡単なお菓子の詰め合わせ等は避けたほうが無難です。
少し手間をかけてくれた、と思わせて差し上げるのも味のうちだと思います。

究極のセレクトですが、ごく親しいお友達には迷ったときは「これとこれが候補だけど
どっちが欲しい?」とストレートに聞きます。これは関係の親疎によりますが
間違いなくハズレがないです。迷ったら最後の手段としてお勧めです。

口コミの威力
前日のエントリーを書きながら、風評被害だけでなく食べ物の人気や売り上げが
いかにマスコミやメディアによって左右されるか改めて感じていました。
最近は雑誌の売り上げが激減したため、テレビの力が増大し特に人気タレントが
出演する番組や、お取り寄せコーナーなどで紹介されると数日は電話が鳴りっぱなし
だということもよく聞く話です。

ベーベ工房のヨーグルトやチーズもアンアンやクロワッサンなどで大きく紹介
していただいたことがあります。確かに雑誌の発売後しばらくは多くの注文を
頂きましたし、掲載されたことをお取引先も喜んで下さいましたがやはり
一過性のブームだということは感じざるを得ませんでした。

あるいはベーベ工房の製品だけなのかもしれませんが、私が一番自分たちの
製品のPRで継続的な力があるのはやはり口コミだと実感します。
特に

 ① お客様ご自身が店頭で購入し「おいしい」とわざわざご連絡を下さる。

 ② すでにご愛用していただいているお客さまがギフトやお土産でベーベ工房の
    製品をお友達に差し上げて、そのお友達から「おいしかった」とオーダーいただく。

 ③ ①や②いずれかの方法で私たちの製品を食べた方がブログや投稿サイトに
   写真入りで好意的な感想を書いて下さる。

という「広告」がきっかけのお客さは比較的長くご愛顧いただくことが多く
本当に心強く心から感謝しています。

うがった見方かもしれませんが、これらの方々はメディアに左右されることなく
きっかけは偶然にしろ私たちの製品を口にされ、自分の味覚でおいしいと
感じてくださりわざわざその感想を伝えて下さる積極性や勇気をお持ちの方です。
きっとこういう方々はマスコミの報道を鵜呑みにして風評被害を拡大させるような
人間性ではないのだと推察しています。

11年ベーベ工房をやってきてようやく「口コミは最強の広告」「地元で愛されるものは
レベルが高い」と食に詳しい方々が異口同音におっしゃっていたことが理解できる
ようになりました。メディアで大きく取り上げられるから、人気タレントが推薦していた
から、ではなく自分の味覚や食を選ぶ目を信用するお客様に愛される製品。
そんな製品を作ってゆくには、作り手自身が自分を信じて作る勇気と味覚が
何より必要だと感じていて、自分たちにひそかに励ましを送っています。

ところで私も一度いただいて本当においしくて感激したのがこれです。

土佐キムチ

高知県で家族4人で手作りされているキムチです。
検索すると地元のファンの多いこと。お皿を持って買いに行かれる方も
多いようです。私は偶然いただいてそのおいしさに驚きましたが
こういう製品はついこうやって紹介したくなります。
下さった方も口コミで知ったそうで、今は私がこうやって微々たるもの
ですが紹介記事を書いています。口コミもなかなかの力ですね。
風評被害の防止
未だに感染の拡大が収まらない新型インフルエンザ。
当初は「豚インフルエンザ」の呼称でしたが、警戒水準がフェーズ5へ引き上げられた
4月30日からは新型インフルエンザ(インフルエンザA型 H1N1型)と呼称が変わりました。
この呼称変更には養豚業界や豚肉を風評被害から守るという目的もあるとも聞きますが
豚に止まらず人同士の感染がここまで拡大している以上、豚の病気だというイメージを
与える豚インフルエンザより新型インフルエンザの方が実態を正しく反映した名称でしょう。

ところで、2001年のBSE(狂牛病)発生時の異常な風評被害の教訓なのか農水省や
都道府県は比較的早くから豚肉の安全性を科学的データを示しながら説明しています。

養豚業界への風評被害防止策

ところで、私がこのエントリーを書くきっかけになったのはとある女性アルファブロガーの
記事がきっかけでした。彼女は政治や社会に対して鋭い記事を自身のブログに
書いている有名なブロガーなのですが、アメリカ嫌いと私から見ると食に対する
専門的な知識の不足から今回の豚インフルエンザの呼称変更も、かつての
狂牛病のBSEへの呼称変更も「自国の利益を守りたいアメリカの言いなり」
体質が原因だとあるエントリーで繰り返し述べていました。
私は2001年のBSE騒動で苦労した酪農家として、正しい呼称でマスコミ報道をして
一般生活者に正しい知識を伝えてゆくことは「事実を正確に伝える」ことで
アメリカに迎合することと全く別次元の問題だと思っています。

例えばBSEという用語。これは牛海綿状脳症を示す英語の

 Bovine Spongiform Encephalopathy 

の頭文字をとったものでこの病気の症状を的確に表しています。
狂牛病」(Mad Cow Disease)より遥かに正確に事実を伝える単語だと
思います。ウィキペディアで2001年の日本でのBSE騒動に関して非常に
興味深い一文がありましたので引用させていただきます。

記事ではBSEが風評被害など社会問題化したのはマスコミが一般生活者に迎合した
報道をしたことが原因だとした上で

 「原因と対策」による食の安全管理より「感情と対応」による安心対策が優先
 することになり生活者の食に対する自己啓発は停滞し....

と非常に鋭い分析をしています。

今回の新型インフルエンザは豚肉の風評被害以前に自分への感染が不安な状況
ですしBSEの時のような過剰な報道はされないと思いますが、それでも
朝日新聞に大きく大手牛丼チェーンの豚丼がメキシコ産豚肉を使用しているので
当面自粛すると掲載されていました。消費者行政担当大臣はこの会社を
「風評被害の原因になる」と批判していますが、こういうことを大きく新聞に載せる
メディアの体質も問われるように思います。

農業生産者や流通業者に都合の良い情報だけを報道するという大本営発表は
決してあってはなりません。しかし安全性が科学的に実証されたことについては
いたずらに自粛などの報道は控えるべきだと私は思います。
近代の戦争は情報の戦争ともいわれますが正しい食の危機管理もまさしく
戦争なのだと新型インフルエンザの報道を読みながら考えています。

夏の牛乳になりました
4月の後半からまだ肌寒い日もありますが、初夏のような陽気の日も増えて
牛の体も「夏仕様」に変わってきたようです。
つまり乳脂肪分が低く薄い味の夏の牛乳を出すようになったのです。
月に3回データが届く組合の検査結果の数字を見るまでもなく同じ量の牛乳から
できるチーズの数が少ない(歩留まりが悪い)のですぐわかります。
注文になるべく対応できるように寒い時期よりも多目の牛乳をバルクから取って
チーズを作りたいと思います。

最近は牛乳のパックにグラフで一年を通しての乳脂肪分の平均値を表示しているので
一般の消費者も牛乳の成分が季節によって変わることが一目でわかるようなり
牛乳の知識の普及に一役買ってくれています。
ベーベ工房を始めて間もない頃はお客様に時々質問の電話をいただき説明を
していたので随分変わったと実感しています。

野菜や果物(最近はハウス栽培も多く季節感が薄れたと言われますが)と違い
牛乳は一目で季節がわかるわけではありませんが、味やそしてチーズを作る
主人の手から季節の移ろいは確かに伝わっています。

東京の老舗の葉茶屋の若奥様のお友達からメールをいただきました。
そこには

「GWの頃は新茶の季節で仕入れなどでお茶屋は忙しくしています」

と記されていてまぶしい若葉が目に浮びました。
食べ物を通じて四季を感じて味わうことは生命力を感じ、だけどとても繊細な
喜びを感じさせてくれることを実感させてくれたお友達の一文でした。

インサイト契約しました
酪農とも食とも関係ないのですがGWということでご容赦ください。(何でだ?)

現在の愛車ブルーバードが13年目になり12月に車検があるので新車を買うことを
検討しておりましたが本日めでたく

     ホンダのインサイトを契約しました。

現在国会審議中ですが

    ① 13年経過の車を所有していて
    ② エコカーを新車購入

の条件を満たす人は今年度限り25万の補助金が出ます。
そしてハイブリット車の特典の重量税と取得税は免除です。

本当はプリウスも候補でしたが価格面と運転のしやすさでインサイトに決定。
まさか本日契約までいくとは思いませんでしたが、担当者の丁寧な説明と
試乗した乗り心地などで契約まで行きました。ほっとしました。
例の補助金との兼ね合いで納車は9月頃になると思いますが今からとても楽しみです。

息子は2月にインサイトに試乗して以来ほぼ毎日保育園の送迎の度に

 「ママ、まだインサイト買わないの?」 
 「本当にインサイト買うの?」

を連呼していたのでようやく約束を果たせて一安心です。

インサイトはAT限定免許の私が主に乗ることになります。保育園の送迎、買い物
チーズやヨーグルトの納品などあらゆる面の足となります。
CDもカーナビも搭載なのがとても嬉しいです。

それにしてもインサイトの人気の原因の一つに価格がありますが確かに
コストパフォーマンス度が高いです。恐るべし、価格効果ですね。

追伸 帰ってからカレンダーを見たら5月2日は大安でした。ラッキー!


プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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