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牛を飼いながら作ること
今週発売の「週刊新潮」に大きく掲載されていたタレントが手がける牧場&製品のこと。
名前を出して記事にはあるのですがブログでは名前は出しません。
(夕張に生キャラメルの工場建設予定といえば誰かおわかりかと思います)

牛を飼いながら製品を作ることは本当に大変です。
大規模に作るとしたら全く部門を分けて酪農と製造を分離しなければ絶対に不可能です。
ベーベ工房もお客様の求める数に応じられなかったり待っていただくことがよくあります。

この週刊誌の記事を書いた記者はわりと食のことをご存知のようで何箇所か
「他所からの供給品」という言葉がありました。週刊誌に書かれている牧場に
牛は観光牧場程度しかいないのは周知の事実です。記事によると牛乳もメーカーから
購入し、ホエー豚もチーズも全て他所で他人が製造・生産してその牧場のブランド名で
売っているものだと。だからあれだけ大量生産ができるのだと。
関係者は私が実際にお会いした方もおられて全て実名で証言。
多分本当のことなのでしょう。こんなに地元で一種のスキャンダルが出てくる
背景にはこの社長自身が酪農家が作る製品のあるべき姿とでもいう美学がないまま
お金と自己顕示欲が肥大してしまったことがあると考えています。

表示に関する法規制がどうなっているか調べるつもりですが、私は大手メーカーの
ものも含めて乳製品(キャラメルやアイスなども)には牛乳の生産者(組合や地域など)
を明示すべきだと思います。もちろん委託して作っている場合は製造者の名前と
住所も。消費者側にしても「牧場の手作りって言っているけど本当かな」と漠然とした
疑いを持たずに食べられるほうが安心だと思うのですが。

この週刊誌の記事の中に北海道大学の農学部大学院教授の言葉がありましたので
引用させていただきます。

 「生産から加工販売まで行う場合、需要に応えようとしすぎると原料を外から
  買ってきて、単なる加工業、製造業になってしまう可能性がある。」

まさしく正鵠を得た言葉です。酪農家が牛を飼い自分の手で作る製品は
本来小規模で、あまり儲からない仕組みになっているのかもしれません。
私は酪農家ブランドでビジネスをして億単位の年収をあげたいという方を
否定はしませんが、せめてどこの牛乳を使いどこで製造しているかだけは
消費者のためにもきちんと表示していただくことを強く願っています。  

余談ですが、私はベーベ工房の仕事をしている間はこの社長が言われるように
サクセスとかビジネスとか生々しくお金を連想する言葉を使いたくありません。
そしてもうひとつブランドと言ったときに言葉だけが独り歩きしないように
それも頭に入れておきたいと考えています。
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プロフィール

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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