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おいしさの根底にあるものは
昨日、無事に若い牛の初めてのお産が済んだと書きました。
ところが数時間後、母牛は元気ですが産まれた子牛(肉牛との間のF1)が
死亡するという本当に悲しいことが起きてしまいました。原因は思っていた以上に
お産の時に羊水を飲み込んでいて肺が機能しなかったこと。
お産の後は子牛を逆さにして羊水を吐かせるのですが、それでもわからなかったのです。
ショックでしたがすぐに斃獣処理の業者にきてもらい引渡しをしました。

酪農を10年もやっていればこのように目の前で牛が死んで、引渡しまでの始末をする
という一番辛い仕事したことがないという人は皆無に近いでしょう。
まこやんやファームデザインズの社長さんもそんな切なくて辛い現実に向き合った
ことがあると拝察しています。酪農に限らず養豚や養鶏農家の方も同じように
辛い現実に向きあうことはおありでしょう。私はこのブログでベーベ工房のチーズや
ヨーグルトのことあるいは食のことを綴っています。読者の中には私たちの仕事に
対し「陽」のイメージを持って下さっておられる方も多いかと思います。
でも現実はもちろん稀にですが目の前で牛が死んだり、血まみれの手術や難産の
壮絶な光景が繰り広げられることもあります。

私たちのように牛を飼養する酪農家がその牛乳でチーズなどを作る
フェルミエ農家も各地に誕生しました。もちろん製品は安全でおいしく衛生的
で各人のセンスあふれるものがお店に並びお客さまの手元に届くわけですが
そのおいしさの根底には時に目を背けたくなるような辛い現実が横たわって
いることも心の片隅においていただければ幸いです。そして生産者である
私たち自身も。こうやっていわば「負」の部分を書いていると「顔の見える製品」
というのも壮絶なものだな、と感じます。

本当はこのブログも酪農家の製品のイメージに水を指すことを書いてはあるいは
いけないのかもしれません。でも先日アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の
関係者の真摯な言葉を聞くと牛の死を恥じることはないと初めて思えたのです。
センスもおいしさも安全性もそんな乗り越えるべき感情の上にある。
それこそが本当の誇るべきフェルミエ農家の食なのだと感じています。
本木雅弘さんに、心からの感謝を捧げます。
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食の権威
今年の秋は2年に1回のALLJAPANチーズコンテストが東京で開催されます。
多分ベーベ工房も参加すると思います。
2005年の秋にはリコッタチーズが最高賞の金賞までほんのわずかの差の
優秀賞をいただきました。関係者の努力でこのコンテストで入賞することで
ブランド力がついたと実感するほど権威のあるコンテストになりつつあります。

ところで映画の世界ならアカデミー賞、ピアノの世界ならショパンコンクール
というような権威が食の世界にも存在します。
身近な例なら有名なシェフの店で使われること、有名人の愛用の品として
お取り寄せに紹介されること。手の届かない世界ですが皇室や各国の
王室の御用達の品はやはり権威のあるものとして高い評価を受けています。

食の世界でも一番評論家などの権威が幅を利かせているのは個人的には
ワインの世界だと思います。楽天市場のワインショップなどで大きく

      ロバート・パーカー氏が高評価!

などの文字がワインの紹介文に添えられているのをご覧になった方も
多いのではないでしょうか。ロバート・パーカー氏はアメリカ人ですが
ワインの世界では彼の評価が価格にも影響を及ぼしていると聞きます。
彼については「飲んだこともないものに高得点をつけた」「買収された」
などの噂も聞きますがそれでも国際的なワイン評論家として活躍しています。
私は個人的には田崎真也さんの方が良心的だと思いますが、それほどまだ
知識もないのでパーカー氏の評価も参考にしています。

パーカー氏にかかればフランスの誇るボルドーの格付けも以下のようになります。
確かに1855年に認定された等級がそのまま現代に通じるとも限りませんが
規格外、という評価はやっぱり屈辱でしょう。

ボルドーワインの格付け

食は権威ではなく実際の味や食感で決めるべきだと誰しもが思います。
でも食の仕事をしていると、有名人の推薦文や権威あるコンクールの入賞歴
有名な評論家による高評価など権威が何よりもまかり通る世界だと感じます。
それを肯定するか否定するかはその人次第ですが、私はある程度肯定しています。
ただ、チーズコンテストで審査員に媚を売るような製品を作ることはゴメンですが。
権威主義と折り合いをつけながら自分の味を守ること。これがプロの仕事です。

夢をかたちに
さまざまな意見があるのは承知ですが男性にとって一番幸福なことは
自分の夢を仕事で実現し、その仕事が社会や人に喜んでもらえてそんな自分を
心から理解して応援してくれる家族や周囲に恵まれることだと思います。
夫を見ていると酪農にベーベ工房、飼料を作る畑や堆肥の管理と本当に気の毒に
なるほどの多忙な日々ですが、彼は自分の夢だったことを多くのお客様や友人、
そして家族に評価されて幸せでしょう。

私も日々が慌しくすぎてゆき本当に忙しい日々ですが、夫がベーベ工房を始めて
その裏方の仕事、営業や企画やデザインなどの仕事をすることになり大変でしたが
とても幸せです。私の場合夢を実現したというより自分を表現する場を持てた
という意味で。好きな食のことをプロの生産者の立場で書いたりデザインしたりできるとは
結婚した頃は夢にも思いませんでした。

今だから言えますが、結婚して2年くらいはまだベーベ工房も閑だったこともあり
私は毎日凝った料理を三食作り、ケーキなどを毎日焼いていました。
都会のOLから田舎の酪農家に嫁ぎ、慣れない仕事に慣れない土地。
自分の立つべきポジションも分からず、表現したい何かはあっても表現する
術ももたずいつも心は飢えたような状態で。料理を作ることで発散していました。

今も彼女の料理本を時々手に取るのですが、そんな私の憧れで遠い目標だったのが
主婦のカリスマといわれた料理研究家の藤野真紀子さん(現衆院議員)でした。
現在は議員という立場もあり料理研究家としての活動はセーブされていますが
その当時の藤野さんの人気は絶大でした。夏期講習のため東京のお教室に行き
お菓子を習い本にサインまでしていただきました。彼女の教室には私と同じように
藤野さんに憧れ、自分のキッチンから食を通じて自分の夢を実現して何かを表現
したいという女性の熱気が溢れていました。

あれから10年。酪農は相変わらず苦しい状況で世界的な恐慌の中
ベーベ工房をきちんと経営することにも大変な重圧も感じています。
でも、10年前にキッチンに立ちながら「いつか食の世界でプロとして自分を
表現したい」と焦がれるような思いで過ごしていた頃に比べて遙かに幸せです。
(議員として応援するという意味ではないのですが)藤野さんという憧れの
存在があったことに今さらながら感謝しています。

夢を形にしたのはまぎれもなく夫の努力と才能です。私はそのサポート役で
おこぼれにあずかっているに過ぎない存在ですがそれでも自分で考え
判断して食の仕事ができることにたまらなく幸せを感じることがあるのです。
確定申告
昨日から本格的に確定申告の準備を始めました。
毎年のことですが、細かな作業が多くかなり手間をとられます。
特に酪農部門は一般の方からは想像がつかない会計処理があります。
例えば乳牛は

 ① メスの子牛がうまれたときは収入として処理
 ② 子牛を生む以前の若い牛(育成牛)には育成費用という費用発生の処理を
    一頭づつ書き出す。
 ③ 子牛を出産し牛乳を出すようになった牛(成牛)は一頭ずつ減価償却

これらは会計ソフトを使っても入力に非常に手間がかかります。
組合から届く費用明細の処理も膨大な時間を要します。(泣)
また我が家は製造部門があるので通帳を片手に細かな仕訳にもかなりの
労力を裂く事になります。私は通常の入出金を全て通帳経由で行いますが
これは申告の時に備えてのものです。また証拠帳票として紛失のリスクを
避けるためということも考慮しています。私は結婚前は企業で財務の仕事を
していました。そんな経験は今は役に立ってはいないのですが一応の
決算書類を作成はできます。

私は男女雇用均等法が施行される一年前の入社組です。
入社の時に総合職というコースはなく一般職での入社でした。何年か経ち
いわゆる総合職への道が開かれましたがその条件の一つに
(強制ではないものの)日商簿記1級を取得するという条件がありました。
結局3級からスタートし、二度目の受験で1級を取得するまで2年半会社から
帰ると勉強した時期がありました。法学部出身の私は初めは貸方と借方
の意味すら理解できず一番苦労した試験は実は簿記3級でした。(笑)

現在は毎日数字を眺める仕事ではないのですが、申告の季節はほとんど
毎日会計ソフト相手に悪戦苦闘する日々となります。
この季節だけは何故だか昔のOLの気分になるのが不思議です。
 
共進会のこと
春と秋に行われる牛の共進会。(いわば体型コンテスト)今年も春の共進会の
案内が届きました。が、不参加予定です。とても残念なのですが。

ここ5年ほど残念ながら共進会には参加していません。
理由はただ一つ。酪農とベーベ工房の仕事が手一杯でとても共進会に手が回らない
という理由です。共進会に牛を出すときは人間のコンテスト並(笑)に準備が必要です。

    毛刈り 
    シャンプー
    綺麗に歩く練習

これらの作業に丸一日をとられてしまい、ヨーグルトとチーズの製造で目一杯の現状では
とても参加が無理なのです。残念ですが仕方がありません。
主人は独身の頃はそれは共進会に熱心で、全国大会にも出場し関東チャンピオンも
三頭出しています。(この一頭の子孫がまこやんの牧場に行った牛)
主人は私と違ってやる以上は極めたいと思う性格です。中途半端な準備しかできない
ならと共進会は当分お休みだそうです。

共進会でチャンピオンになっても競馬でダービーや天皇賞に勝つほどのニュースにも
お金にもなりません。ひたすら目標は体型がよくかつ乳量の出る健康な牛を
作るためです。そのこともあるので参加はしないものの会場には行って審査の
様子は見るようにしています。また会場では多くの酪農家仲間にも会えるので
それも楽しみなことです。

チーズとヨーグルトを作ることで得たものはたくさんあります。その反面断念する
こともあります。共進会の断念は恥じることはないと思いつつ棚に並んだ
トロフィーをみるたびにほんの少しの寂しさを感じています。
ロングセラーのおいしさ
私が一番愛して憧れて大切なものとしている味はロングセラーとして
何十年と変わらぬ味で消費者の心を捉え続けている味です。
特に仕事のためというわけでもないのですが私は味覚が古典的なのか最近の
爆発的ヒットの味より昔から世代を超えて愛されてきた老舗の味が大好きで
自分が食べるだけでなく手土産やギフトにもよく利用しています。
ざっとあげると
   
       文明堂新宿店のカステラ
       銀座の木村屋総本店の桜あんぱん
       長崎の福砂屋のカステラ
       京都の下河原阿月の三笠山
       小倉屋山本のえびすめ昆布
       小川軒のレーズンウィッチ
       千疋屋の季節の果物
       銀座和光のチョコレートケーキ 
       フォートナム&メイソンの紅茶HMB
       フランスの1855年認定のグランクリュ級のワイン

ご高齢の方にもすぐイメージできるラインナップに我ながらびっくり。(笑)
このくらいのロングセラーもの逸品ともなれば小手先の宣伝に左右されることなく
包装紙を見れば味も香りも多くの人にイメージされて、贈ることで贈られる人が
自分を誇らしく思って下さったり目先の話題性とは次元の違う重みに圧倒されます。

これらの逸品の作り手である老舗が百年一日で同じ仕事をしているかといえば
決してそうではありません。どの老舗もインタビュー記事を読むと「変えないで
時代と共に変えて伝統の味を伝える」と仰っています。材料を吟味して
技術を職人達に伝え、古きものに新しい命を吹き込んでゆくこと。そうやって
伝統の味が今も多くの人に愛されていることにはただただ圧倒されています。 

私はレトロな人間でグルメチャンピオンにもランキングにも興味がありません。
真においしいものとして後世に伝わるには作り手の努力と良心、顧客の
愛情、そしてゆったりとした長い時間が何より大切だと信じています。

もうひとつの小さいけれど素晴らしい逸品をご紹介しましょう。

レデンプトリスチン修道院のクッキー

鎌倉のレデンプトリスチン修道院のシスターたちのハンドメイドのクッキーです。
鎌倉のユニオンなのでも手に入れることができます。
横浜出身の私が密かに誇りに思う逸品です。
牛乳値上げについて
先日、牛乳の販売を統括する関東乳販連からの配布物にこうありました。
趣旨はこのようなものです。

 去年秋からの世界的な恐慌の中、値下げする食品も多い中牛乳は3月から
 値上げされる。消費の減退を招かないように各酪農家においても牛乳消費の
 ために繋がるようなことをして消費者の理解を求めるようにして欲しい。

去年は異常な飼料の高騰や原油高を受けて廃業や倒産する酪農家が
相次ぎました。夏場を堺に一時は牛乳不足も深刻化しました。生産者団体の
熱意ある交渉が実る形で10月下旬に今年3月期からの飲用乳の10円の値上
が決まりましたが、値上げの時期がずれ込んだことで12月までに廃業を
決めた酪農家も多いという事実は見過ごせません。 11月以降飼料価格の
値下がりや原油価格の値下がりこそあっても累積した経営赤字や機械等は
値上がりしているので経営状況はすぐに好転していないのが現状です。

酪農家の経営は堆肥処理施設の建設が法律で義務化され補助金も少しは
出ましたが、そのために(うちもですが)借金をしてまだ完済していない農家も
多いのです。何よりここ20年以来乳価は下がる一方でスーパーでは
牛乳の廉価販売は日常化して、酪農家の労働やコストに見合った乳価
とは言い難い状態が慢性的な酪農家の経営を圧迫していました。
また、酪農で使う機械の購入や修理代はかなり高額なのですがそれらが
値上げされた上、酪農家の戸数が減ったため高額な機械を買う時の個人
負担額が増えて我が家でも見過ごせない金額になっています。

こんな消費者に言い訳めいたことを書いていることが不況の中本当に
心苦しいのですが、安全でおいしい牛乳の生産のためには経営の安定が
不可欠です。我々もコストの削減を含め経営の無駄をなくすため努力を
続けますので、牛乳の3月からの価格改定にご理解を賜りたく心よりの
お願いを申しあげます。

これを書くと不快に思われる酪農家がおられるかもしれませんが書きます。
他の県では知りませんが、去年の酪農の危機的な状況でも、例年通り秋の
研修旅行という名の慰安旅行を夫婦別に行う組合が回りにはいくつも見られました。
私共は参加しませんでしたが不参加でも数万円は組合の慣習で徴収です。
「これしか楽しみがない」とのことですが大企業でも不況の折には社員旅行を
取りやめるところが多いと聞きます。特に現在はホームレスまで激増する未曾有の
不況の真っ最中です。その中で値上げをして消費者に酪農や牛乳を理解して
頂く為には慎むべきこと削らなければならないこともあると私は思うのですが。

定番商品
ベーベ工房の製品は大手の製品よりは価格が上ですが、それでもいわゆる
おみやげもの価格ではなく日常のデイリーユースの範囲の価格設定にしている
ことは自負しています。私たちはベーベ工房をひとつの信条を持って始めました。
それは

  ヨーグルトは普段の食卓で愛飲できるものとして
  チーズはささやかな「おうちごはんのハレのお友」に

ということでした。ヨーグルトは大手乳業メーカーもたくさんのラインナップをそろえて
市場はもう飽和状態です。ささやかな量とはいえさまざまなメーカーのヨーグルトが
しのぎを削るスーパーに営業をするのですから、イベント価格ではとても扱って
もらえないため様々に工夫をこらしコストを削減してデイリーユースの価格帯に
何とかおさまるように努力を重ねました。以後10年。無理なく隔週納品のお店も
多いのですが定番商品としてお取扱い下さるお店も増えて毎週計画的に
ヨーグルトもチーズも製造できることは本当にありがたく感謝しております。

デイリーユースの製品として育ててゆきたい。この思いは元々の私たちの信条
でもありましたが初期からお世話になっている優れたバイヤーさんの教えでも
ありました。それに加え首都圏に隣接している群馬県という条件もありました。

百貨店の催事で圧倒的な人気を誇るのが北海道の物産展。
次が沖縄や九州など個性ある逸品に加えて遠隔地にあるエリアの製品です。
今や新幹線を使えば通勤エリア内の群馬県。東京で群馬の物産展をやっても
間違いなく北海道展より客足は鈍いでしょう。そのような条件なので県もJAも
群馬の農産物の売りのポイントを「高く売るより新鮮さを保てる距離で安定供給」
に置いているように見受けられます。私たちには小さな顔の見える生産者という
付加価値はあるもののやはり「首都圏から近く生産現場に足を運べる距離」
「製造日に発送すれば翌日の午前中には到着」ということも重要なポイント
として考えています。

デイリーユース価格といっても決して百円均一のような廉価販売ではないし
お取引先のバイヤーさんもお客様の求めやすさとこだわりの差別化製品の
折り合いを巧みにつけた価格で扱って下さることには本当に感謝しています。
もうすぐ満11年目を迎えるベーベ工房。決して面白いほど儲かりますとは
言えませんが(笑)堅実にここまで来ることができました。
あの当時はこちらもビギナーでそこまて深く考えたわけではなかったのですが
ヨーグルトは毎日でも飲める味と価格でを目指してきてよかったと思います。
これからもデイリーユースの定番の味を守って頑張ります。
中川昭一氏の辞任
未曾有の大不況の中、政権の体を為していない麻生内閣。
あまりにも低レベル過ぎて最近は政治のことは書く気がしなかったな。
予算審議を前に中川昭一氏が財務大臣を辞任。あのG7での泥酔記者会見の
醜態を思うと辞任は止むを得なかったでしょう。日本国民として恥ずかしかった。
イタリア在住のお友達方はどう思われたでしょうか?

超タカ派な政治姿勢はノーサンキューですが、中川氏の農政への見識と手
腕はいわゆる族議員の枠を超えた高いものがあると評価していたので
まだ50代の働き盛りで自らの将来を潰すような辞任劇は本当に残念です。
体調がどうであれ自己管理能力の最高に問われる大舞台での醜態だもの。
北海道の農家だけでなく農家全体にとっても痛いです。

私自身は民主党寄りだと思うし超タカ派で保守派の中川氏の政治信条を
評価するものではありません。でも農業や畜産はやはり農林族といわれる
政治家の力によってかなり影響を受けます。だから私は一介の会社員時代と
違って農林族の大物議員の動向には注目するようになりました。
去年の未曾有の酪農危機のための補助金投入も政治によって決まりました。
それだけに中川氏の泥酔辞任は残念です。

それにしても政治の劣化がここまで進んでいることには今さらながら驚きます。
首相の漢字能力が連日ニュースになるなんて........。
小泉氏以降の3人の惨状を見ていると在任当時は不満だらけでしたが
中曽根康弘氏や宮沢喜一氏や竹下登氏あたりが偉人に見えてきます。
今の若い人にとっては竹下さんは「DAIGOのお爺さん」でしょうけど。(笑)

こんな内閣でこんなに不況でも何とか毎日が過ぎてゆく..........。
不思議な国ですね。ニッポンは。
私も風邪薬で眠くなってきたので今日はもう眠ることにします。
仕事の休みのない酪農家は健康管理も大切な仕事なのです。
小岩井の生乳100%ヨーグルト
ベーベ工房のヨーグルトは生乳100%のヨーグルトです。
その大先輩にあたるのが1984年以来のロングセラー、小岩井乳業の生乳100%
ヨーグルト。あの三角の容器をスーパーで見たことや実際に買われた方も多いでしょう。

小岩井の生乳100%ヨーグルト

小岩井さんのこのサイトを見ると、ベーベ工房のヨーグルトも同じような苦労をしながら
開発し、牛乳の成分を四季おりおり注意深く見守りながら作っていることに改めて
感慨を覚えます。特にこのサイトにもあるなめらかさのこだわり、という部分で
容器に充填する前にタンクで発酵させる「前発酵」の部分はベーベ工房の製造方法
そのもので小岩井さんほどの企業でも苦労されるのだと共感しました。

私も時々この小岩井乳業の生乳100%ヨーグルトを買って食べています。
疲れているときは少し砂糖を加えておやつとして。
1984年以来定番となった味。20年以上も一流の地位を保っておられる努力は
同業者として心から尊敬します。

小岩井農場と小岩井乳業は法的には別組織ですが、岩手の小岩井農場は今も
ホルスタインの飼養管理をしていて牛の数は2000頭。
明治時代は小岩井農場は海外から優秀なホルスタインを導入する先駆的な
ブリーダーでもありました。うちの牧場でもその末裔が何頭も活躍しています。
(現在は馬産はしていませんがこのブログでも書いた、牝馬の天皇賞馬の
 ウオッカも小岩井が導入した馬の子孫です)
農場と密接な関係の小岩井乳業さんにはどこか親しみを感じています。

定番の味のヨーグルト。それこそが理想です。毎日飲んでも飽きなくて
体にもやさしく、それでいてオリジナリティのある味。ベーベ工房のヨーグルトは
もうすぐ満11才を迎えます。小岩井さんのような20年もののヨーグルトが当面の目標です。
カフェとお取引決定
先方にご迷惑がかかるといけませんので店名はブログで書けないのですが東京の
人気カフェ(ジャンルは無国籍料理)で材料としてモッツァレラチーズを使って
いただけることが決まりました。1月にお問い合わせのお電話をいただいたので
製品をお送りしたところ社長以下スタッフに好評をいただけたようです。
今まで小さな地元のレストランに少量を提供したことはありますが、有名店にある程度
まとまった量でというお取引は初めてなのでとても光栄です。

使うメニューは定番のピザとオリジナルメニュー。
このお店らしいセンスのあるメニューが浮かびました。
私たちのモッツァレラは乳清(ホエー)に入れた状態で販売しているので
市販のミックスピザ用チーズに比べて水分が多目です。だからピザの材料に
するにはプロ用の強い火力のオーブンや窯が必要です。
カフェ用に作り方を変えることはしませんが状態を聞きながら細かくチーズの
水分には気を使ってゆこうと思います。

無国籍料理のカフェはいろいろ本を持っているほど関心が強い分野です。
それだけに身が引き締まる思いと同時にとにかく嬉しいの一言です。
もし、店名などが知りたいという方がおられたらメールフォームから送信して
いただければお答えしようと思います。よろしくお願いいたします。
おいしいものの魔力
              おいしいものが大好き

プロの酪農家&生産者である私が言うとベタな感じで恥ずかしいのですが
11年ベーベ工房をやっていて改めて感じるのがシンプルすぎるこの言葉です。
私はおいしいものを親からも周囲からも与えられる幸せな子供時代を過ごし
OL時代にはおいしいものを探し出す喜びに目覚めそして現在に至っています。
私がベーベ工房の仕事を夫とするようになっても原点はこの気持ちです。

おいしいものは人の気持ちを和ませ、感性に訴える不思議な力があります。
現在の私を作り上げたのは間違いなく「おいしいものが好き」という気持です。
私の酪農とベーベ工房に対する想いを支えるのは安全でおいしい製品を作り
お客さまに喜んでいただきたいという気持ちで、酪農界のため日本の農業の
ためといった壮大な気持ちではありません。自分たちの製品で喜んでいただいた
結果がそうであれば幸せだと思いますが。

子供時代に頂いた当時は珍しかった外国製の美しいチョコレート、新人OL時代に
私が買ってくるおやつやお茶菓子が役員クラスにまで「おいしい」「ハズレがない」
と評判になっていたことの嬉しさ、まだ始めて間もなかったベーベ工房のヨーグルト
やチーズが錚々たるバイヤーや社長といった方々に「これは本物になる」と
励ましていただいた喜び、お客さまがわざわざお電話下さって「おいしい」と
言って下さる時の高揚感にも似た気持ち......。
私はいつもそんなやさしい幸福をどこかで追い求めているように思います。
だから私は売り上げランキングなどに夢中になって食べ物を勝負事の対象のように
扱う取引先はご遠慮申しあげています。

食べることは人間の三大本能のひとつと言われます。だからでしょうか
おいしいものを分かち合うことで生まれる人間同士の暖かな親愛の情は
どんな言葉にも勝ると思うこともあります。
これからも酪農やベーベ工房で苦しいことはまだまだたくさんあるでしょう。
でもそれを乗り越える力はきっと自分の「おいしいものが好き」の原点から
沸いてくるだろうと信じています。その気持ちを胸に私は都会から田舎の
酪農家の妻になり、チーズ屋のおかみさんにまでなったのですから。

恐るべし、おいしいもの魔力。これはかなり強力な魔法使いですよ。(笑)
牛と薬について
昨日、お客様からお電話で一つの質問をいただきました。それは

  「そちらの牛には薬を使っておられますか?」 

というものでしたので具体例を挙げながら、できる限り分かりやすく説明させて
頂きました。この方のご質問はこのブログで取り上げるべきと思いましたので
私たちの牧場の牛についてまとめてみます。


 Q・ 牛に使う薬について
 A・ 一般的にケガや乳房炎また食欲不振などの症状がある時は獣医の
    管理の下、抗生物質も用いることがあります。獣医はこれらの投薬歴を
    記録する義務があります。また抗生物質の残留については非常に厳しい
    規制があり残留抗生物質の反応(組合で検査)がある牛の牛乳の
    出荷は禁止されていますので牛乳に薬が残ることはありません。

 Q・ ホルモン剤について
 A・ 日本では法律によって牛乳の必乳量を増やすためのホルモン剤の投与は
    禁止されています。獣医がホルモン剤を用いるのは例えば次のような
    場合です。

    ① 発情が来ない弱いなどで種付けができない場合に治療として
      排卵を促すホルモン剤を使う時
    ② 種付けをしたものの黄体機能不全などで着床しにくかったり流産の
      怖れがあるとき黄体ホルモンを用いることがある。

    いずれも法で認められた認可薬を獣医がその責任の元に使用しています。

消費者から見れば犬や猫のようなぺットと違い牛の健康管理のイメージが
わかないのは当然だと思います。いずれにしても牛に使う薬は獣医がその
責任の下に認可された薬を用いること、牛乳にも肉にも残留薬がある場合の
出荷規制は大変厳しいものがあることをご理解いただければ幸いです。

あまり専門的なことは却って酪農家以外の読者やお客様を混乱させますので
このあたりに止めたいと思います。

尚、うちの牧場ではホルモン剤を大量に使用する受精卵移植での
繁殖は行っておりません。これについては個々の牧場ごとに方針は
違いますしここではあくまでこちらの牧場の事案を書いているだけで
他の牧場の方針について批判したり言及するものでは
ありませんので、曲解なきようにお願いいたします。
愛情という財産
1998年にベーベ工房を始めて以来私たちはさまざまな方にお世話になってきました。
お取引先でも単なる取引という枠を超えて、親身なアドバイスや励ましそしてPRまで
していただいたお店もたくさんあります。(現在もそうです)
お取引先に限らず有形無形の心に響く応援をいただいている方は多く
それらがあればこそ現在のベーべ工房は存在しています。

この別の言い方をすると「面倒を見る」という損得を超えた愛情や友情そして
義侠心にあふれた行為は、はまだ経験も少なく未熟な若い人を育ててゆく
上で欠かせないものだと思います。特に小さな個人の製品がブランドとして
育ってゆくためには先輩から後輩への愛情に基づいた面倒を見るというケアは
欠かせないものだと思います。

例えば試作中の製品を商品化するための助言、パッケージや顧客管理に
関してのアドバイス、小さな生産者の誰しもが悩む運賃に関しての協力
(例えば少量の間、自分のところの荷物として出してやるなど)
スーパーなど商的慣習の助言など(利益率や特有の用語のこと)
これらの助言や助けがなければ今頃どうなっていたことか。

先日の商談会の出展者には小さな規模の農家の生産者も何人もおられて
控え室で何人かの方が「どうやって運賃を安くするかわからない」
「売り先にどうやって営業してよいか」と口にしておられました。
さすがに既にプロとして自分の生産物を売っておられる方々なので口を挟む
ことはしませんでしたが、求められれば親身に協力したと思います。

そして先日書いた記事の中で、ベーベ工房は早い時期にチーズの第一人者で
いらっしゃる「フェルミエ」の本間社長にショップでヨーグルトを扱っていただく
という幸運に恵まれたことを書きましたが、本間社長やそのご縁で知遇を
得るようになった有名な料理研究家の方々の応援や励ましも私たちの
製品がある程度全国的に名を知っていただくための一歩となりました。
カリスマ的な方々が私心なくただ応援して育ててあげたいというやさしさを
かけて下さる愛情には今でも言葉がないほど感動しています。

ブランドとして育っていくために(1)

ブランドとして育って行くためには本人の才能と努力が何より重要です。
その上での回りの経験に基づいた愛情や励ましは不可欠です。
飛ぶための勇気を与えたり翼を与えるといった役割といえばおわかりでしょうか?

後輩のために心からの応援や助言をすることで経験者の心にも損得を超えた
幸福感や充実感が生まれます。自分が受けた愛情を今度は後輩たちに伝えて
ゆくこと。先輩達の愛情はブランドとして育ててゆくためには目には見えなくても
実はとても大切な無形文化財(笑)です。
フェルミエ農家の誇り
最近2頭続けてメスの子牛が誕生しました。
また哺乳瓶の出番です。(^^)
ベーベ工房のヨーグルトやチーズがあってもやっぱり基本は酪農です。
飼料を与え、搾乳し子牛を育てて畑の管理もして。
365日その生活は変わりません。

現在は搾乳牛が30頭。育成牛が15頭ほどです。
飼料を作る畑もあるためベーベ工房との両立はかなり大変です。
体力的なこともあるので不況が一段落して5~6年先の売り上げも
読めるまでに安定したら搾乳牛を20頭ほどに減らせればと思います。
もちろん子牛から育てることは続けていきます。

牛の世話があるので思うように動けなかったりするジレンマもあります。
でも私たちはこれからもフェルミエ農家(農家製のチーズなどを自分の牧場で
作る比較的小規模な農家)でありたいと思います。
世界に誇るフランスのAOC認定のチーズも大半は私たちのような田舎に住む
小さな規模のフェルミエ農家が作っています。
だから小さくてもAOC認定チーズの作り手は誇り高いです。
豪華な設備も口の達者な専門の営業マンもいないベーベ工房ですが
フランスのチーズ農家のように誇り高く、だけど素朴に良い製品作れれば嬉しいです。
自分の道を行くこと
先日のもしかしたら転機になるかもしれない、というある乳業メーカーさんとの一部
提携のお話ですが、当面は凍結することになりました。
先方は大先輩。いろいろな意味で販路などお世話になった方が楽なのですが
やはり自分たちが11年間やってきたことをさらに磨きながら自分の道を当面は
大切にしようと思いました。やはりマージンや配送手段や表示方法など条件面
の合意が難しいと判断しました。

どれだけ良い乳製品を作っておられる組合でも(大手に比べたら小規模とはいえ)
私たちに比べれば大規模な生産者です。生産量やコストなどの感覚が微妙に
違うことややはり小さい方が大きい方にともすれば飲み込まれてしまうリスクを
考えました。酪農をやりながら主人が作り私が営業や企画をやってきた文字通りの
「農家製チーズ・ヨーグルト」。自分たちの手でやるからこそ消費者に伝わるもの
このスタイルでしか伝わらないものが確かに存在していると思います。

先方はご自分の魅力のある大規模なお取引先のこともお話して下さいました。
小さなベーベ工房が頼りなげに不憫に思って下さったのかもしれません。
でも、生産量に限界もありますし自分がお取引していただきたいお店には
何年かかっても自分で営業をしたいと思います。蟷螂の斧と笑われるかも
しれませんが。

ブログのお友達からプライベートブログに素敵なコメントを頂きました。
コーヒーにはドーナツのお茶の時間が好きという他愛ない私の記事に
意訳ですが彼女は

 「(失礼ながら)酪農と言えば土や糞尿のイメージでしたがけいさんは
  いろんなおいしいものや優雅なティータイムも知っててイメージが違う」と。

これは本当に嬉しい言葉でした。お互いの世界に共感しあえるブログのお友達の
言葉だからなおさら。たとえ小さな酪農家でも自分に必要な情報を整理し
美しいものやおいしいもの素晴らしい方々に交わる自分なりの努力だけは
してきました。お金もないし肩書きもない私ですがそのことだけは
これからも笑顔と一緒に大切にしたいと思います。

不況の中、私はあるいは茨の道を選んでしまったのかもしれません。
でも夢中で頑張ってきた11年を誇りに自分の選んだ道を行けるだけは
行ってみたいと思います。小さな生産者だから伝わるものがあると
いうことを信じて。ただ作って売るだけではないその中に私自身を
表現できる夢があると信じながら。
ブランドとして育ってゆくために(2)
昨日のブランドに関する私なりの考え方の記事の続きです。
ブランドとして認められるための王道はないけれど、認められるために為すべき
こととして次の要件を書きました。

  ① 当然ですがおいしくて安全で作り手の個性があるもの
  ② ①が一般の消費者が食べておいしいと思うもの
  ③ 取り扱っていただく店や顧客が一流である種のカリスマ性をもつこと
  ④ ③のような店や顧客に可愛がられて大切にされるだけの人間的スキル。

私が特に重視するのが③です。(①と②は当然なので)
いくら高い品質のものを作っても取扱店のレベルは決定的に商品イメージを作ります。
もっとはっきり書くと

   取扱店の評価  =  製品の評価   という面があります。

製品の価値のわかる顧客を抱えた高級スーパーなどに取扱いしていただくためには
製品の品質の他パッケージやデザインなども非常に大切です。
今でこそ農家製でも非常にセンスの良い製品を見かけるようになりましたが98年に
ベーベ工房をスタートさせた当時は農家の加工品は素朴でありさえすれば良いと
いった感のあるセンスの悪いものが多いのが現状でした。
私は紀伊国屋に置いても売り場の雰囲気になじむ外観を目指しました。

扱っていただく店の中でも私は、国産品を大切に考え乳製品にも酪農レベルから
知識がありセンスが良い中にも温かさのある店にこだわりました。
今はほぼ撤退しましたが一時は黒船襲来かと言われたカルフールには
興味がありませんでした。但し同じ酪農家の手による乳製品でもむしろ外資系の
高級スーパーが向いている製品もあると思います。

例えば北海道のしんむら牧場さん。以前からクロテッドクリームやミルクジャムに
定評のある生産者でしたが去年パッケージを一新。
掲載された日経デザインによるとこのデザインのミルクジャムが東京のアメリカ系の
高級スーパー「ディーン&デルーカ」のバイヤーの目に留まり取引することに
なりなかなかの人気商品となったとありました。

北海道しんむら牧場HP

クロテッドクリームやミルクジャムといった外国人に好まれる製品&クールでカッコイイ
ロゴマークはディーン&デルーカの感性にマッチしたのだと納得です。

ブランドという定義はできても形としては想像するしかない無形財産にするためには
生産者個人の努力だけではなく、製品に関わるさまざまな会社や人間の努力や
イメージが大切です。最低限のことですがくれぐれも激安スーパーや商品管理に
関心のない個人スーパーには納品しないことをお勧めします。
そして、個人の生産者の場合喫煙やギャンブルなども製品のイメージにかかわる
こともありますのでご注意を。窮屈な、と思われるかもしれませんがそもそも高い
ブランドイメージになるということはある種の不自由さがつきものなので
ご理解いただけると嬉しいです。
ブランドとして育ってゆくために(1)
2月5日に発表された来年度の県の予算案が新聞紙上にも掲載されました。
苦しい財政状況の中、現在も県が取り組んでいる農産物のブランド化に新たに
追加の予算がついていたのに目を見張りました。
このブログで今までもベーベ工房の製品を通じてブランドのことを書いてきましたが
私自身の考え方の備忘録にするためにもブランドのカテゴリを新しく作りました。

私の経験から言うとブランドは最初から狙ってできるものではないと思います。
高い技術と志を持ち、日々の小さな努力を積み重ねさらに運にも恵まれて
3年、5年、10年と月日を重ねて振り返ったらある程度のブランドになっていたという
ある意味では形の見えないとてもはかないものだと思っています。
だからといってブランドとして認知されるための傾向と対策や近道
(下世話な表現で申し訳ないです)がないかといえばあると思います。

条件として私が考えるのは次の4つです。

  ① 当然ですがおいしくて安全で作り手の個性があるもの
  ② ①が一般の消費者が食べておいしいと思うもの
  ③ 取り扱っていただく店や顧客が一流である種のカリスマ性をもつこと
  ④ ③のような店や顧客に可愛がられて大切にされるだけの人間的スキル。
     教養やセンスそしてユーモアや友情はここに全てを投入すべき。

ベーベ工房のヨーグルトやチーズはまだまだ一流と自分で胸を張れない発展途上の
ものですがお取引先や顧客のレベルをみると1.5流にはなっていると思います。
自分でいうのも変ですが、二流三流ではないと自負しています。

ベーベ工房の今までの歩みを履歴書風にまとめてみました。
   (ロゴマークやビンのデザインは私が手がけた現在のもの)  

1998年春  ベーベ工房のスタート。当時はヨーグルトのみ。近所の直売所と友人の
        注文で作る規模。
1998年秋  畜産フェステイバルで売るも価格高めな製品は友人が買ってくれただけ。
        この時点で東京に出さなければ趣味で終わると判断。
1999年春  5月に勇気を持って青山が本拠の人気オーガニックショップに電話。
        バイヤーと上京して商談。このバイヤーが素晴らしく900ccサイズのみだった
        ヨーグルトを飲みきりの180ccサイズにしたら扱うと約束をくれる。
        ビン会社とオリジナルのビンを作り7月からは店頭で販売。
        夏に県内髄一のこだわりを持つ高級スーパーと取引開始。
        社長に励まされモッツァレラを製品化。タウン誌の広告のおかげで数ヶ月
        異常な人気状態で県内にベーベ工房の名が知られるようになる。
       
1999年秋  ここが今になって思うとターニングポイント。千葉の安全な美食に定評がある
        8店舗を構える高級スーパーと大口取引決定。  
        ここのバイヤーにお願いし現在の宅配業者と割引運賃で契約。 
        チーズコンテストでアドバイスを下さり以前から存じていた人気チーズ会社
        フェルミエの本間社長にお礼のつもりでヨーグルトをお送りしたところ
        お取扱下さることに。(この2つの会社とは今もお取引させていただいています)
        フェルミエのご縁で有名料理研究家の知遇も得るように。

2000年   GAIAさんなど東京のオーガニックショップとご縁を持つように。
2001年秋 BSE(狂牛病)騒動。幸い多くの励ましをいただき感涙に。
       より緻密な資料作りと情報提供に努力を傾けるようになる。

2002年(~2005年) 本間社長の推薦でフェルミエの会報誌に毎月エッセイを
             書かせていただくように。趣味の音楽の話などにお手紙も
             いただき元々好きな書くことの幸福を噛みしめる。

2003年 キャリアもない私が県の販売戦略会議の委員に推薦される。
      初めて販売することの意味を考えるようになり、遙か先輩の名門旅館の
      女将やこの分野のエキスパートと尊敬する県の幹部の薫陶を今に至るまで  
      受けるようになる。
2004年 新春早々結婚8年目に奇跡の妊娠。9月の出産まで体を優先。元気な男児出産。
     事務仕事などに専念。11月から営業の仕事をして産後欝で苦しむ。

2005年~2007年 取引先で倒産したところもあるが営業も続けているので
           概ね平穏に。2005年。リコッタチーズがオールジャパンで
           あわや金賞の優等賞に。 2006年あちらからお声をかけて
           いただき老舗百貨店との取引開始。

2008年 原油高と飼料の異常な高騰で苦しむも何とか凌ぎきる。
      1月からこのブログ開始。4月にバター不足の記事が翻訳されこの頃から
     リピーター読者が多くなる。ブログを通じてかけがえのない友人に恵まれ  
     仕事をする上での励みになる日々。

2009年 早々の県主催の商談会で今後に繋がる方々と出会い現在商談中。

書いてゆくとつくづく私たちは出会いに恵まれたと思います。
わずか2年目で青山に出せるなんてあのバイヤーがいなければ不可能。
フェルミエさんとご縁がもてるなんて夢でしかなかったのですから。
取引先だけでなく行政やブログの友人方もこれ以上望めないほど
の方々に出会えて本当に幸せです。
司馬遼太郎さんが「名将は幸運。悲運の名将はありえない」と言った様に
運と出会いは恐ろしいばかりの力を発揮します。
私たちの努力だけではここまで来ることはできませんでした。改めて御礼申しあげます。

長くなったので続きはまた後日。   

東京牛乳が羨ましい
協同牛乳が2006年から発売している「東京牛乳」。
多摩地区の酪農家限定の牛乳で下記のHPにあるように地産地消の牛乳版です。
発売時から1リットル200円以上の価格ながら、顔の見える地元の牛乳ということで
東京では根強い支持があるようで同じ酪農家として嬉しく思います。

東京牛乳

ところで群馬の牛乳について。群馬県は全国4位の牛乳の生産地です。
にもかかわらず残念ながら地元で牛乳の地産地消が根付いているとは言えません。
それどころか地元が本社のコンビニでは160円前後の廉価販売で牛乳に関しては
地元の牛乳を大切に扱うどころか反対に地元だから安くて良いという
考え方で(価格面でそのような印象です)大手乳業メーカーのものより
遙かに安く売られています。

私の尊敬する県内の低温殺菌牛乳の先駆者的な組合の牛乳も私の地元では
どこにも置いていません。低温殺菌牛乳は一般の牛乳より価格が高めだからです。
その組合も主要な売り先は東京の高級スーパーや会員制の宅配業者だそうです。
かくいう私たちも安いものしか売れない群馬だけではとても生業としてやれないと
思ったので数件の農や食に高い見識のあるスーパーや百貨店以外ほとんどが
首都圏や他府県にベーベ工房の製品を出荷しています。
都会で実績を積んだという多少の誇りがなければ先日の商談会に出展する
勇気はとても持てなかったと思います。

群馬は物価が安いそうです。東京からのバイヤーは地元のコンビニがセブンイレブン
より遙かに安いことに驚きますし、目の前がヨーカドーという家に住む横浜の
実母が群馬に来るとベイシアなどの価格の安さに驚嘆しています。
ヤマダ電機にベイシアという二大安売り量販店の力の強さは県民の意識にも
微妙に影響しているように思います。

先日の日経新聞に「群馬の地域ブランド力は全国最下位」という結果が出ました。
でも「横浜に戻るとヨーカドーやヨドバシカメラが高く感じる」と私の母にまで言われる
安売り天国の群馬なら仕方ないと思います。何度もこのブログで書いていますが
私は度の過ぎた安売りは生産者だけでなく消費者からもプライドを奪うものだと
考えています。野菜や加工品は行政やそれに賛同するお店の努力でかなり
価格も大切にされてきていますが牛乳は相変わらずの状態です。

東京牛乳が羨ましい。情けないけれど酪農家として本音です。
全国に誇る組合産の低温殺菌の牛乳が地元でなかなか手に入らない現状が
私はとても寂しいです。
もしかして大勝負?
まだ未決定事項の上に、相手のあることなので詳しいことは書けませんが
ベーベ工房のヨーグルトとコラボを組めたら、というご提案を尊敬する
乳業メーカーさんからいただきました。
それもよくある委託製造ではなくベーベ工房のヨーグルトとして。
私はこのメーカーの酪農や牛乳の考え方に共感してずっと尊敬してきましたので
ご提案は本当に光栄で嬉しいことでした。大手企業同士でもお互いの弱点を
カバーしながらより良いものを作るための提携はあることです。
私は先方のご提案をそのように受け止めました。

お互いの存在はずっと知っていたもののこの会社との久々の出会いの場は
1月29日の商談会の会場でした。私たちが出展することを知ってお越しいただいたと
お聞きして本当に嬉しかったです。

小さなベーベ工房にとってはもしかしたら今後の方針にも大きな影響を
与える大勝負になる仕事になるかもしれません。
そうすることができるように、冷静沈着に客観性のある数字も用意して来週からの
具体的なお話に備えたいと思います。

端から見たら別世界の大企業同士の提携ももしかしたらほんのちょっとした会話や
当事者の相性が発端だったりするのかもしれませんね。
いずれにしても相思相愛になれるように頑張りたいと思います。
流通業者について
先日の商談会で何人かの問屋・流通業者と言われる会社の方々がベーベ工房に
関心を寄せてくださり、お話をしたり名刺交換をさせていただきました。

中には県内では有名な問屋もおられてこちらもあちらの業務内容が伺えて
近くアプローチしたいと思った会社もありましたが、残念ながら名刺だけでは
その会社の食材に対するスタンスや得意分野(野菜に強いとか冷蔵に強いなど)
もわからない会社が多かったのが残念です。
ブログにコメントを下さる耕作人さんが中間業者(流通業者)について興味深い
記事を書いておられました。

中間業者さん

耕作人さんはきっと素晴らしい流通業者さんを実際にご存知だと思うのですが
(野菜なら東京の大佑など力のある流通業者が有名)私はそこまで流通業者に
詳しくありません。できれば流通業者さんからは名刺だけでなく、主な取引先や
実績のある食品の分野などを記載した会社案内などをいただけると嬉しいです。

不況で流通業者のマージンを価格転嫁できない現状では、私たちはなるべく
お店との直取引で行きたいと思います。
耕作人さんが書かれているように有力なお取引先をどんどん紹介して下さる
業者さんならともかく口座管理と冷蔵管理だけならマージン分のメリットが
どうかな、と若干シビアに見ている自分がいます。

先日名刺交換した流通業者の中には本業が全く食と関係のない会社の方も
おられました。どの程度のキャリアかは不明ですが食の流通がそんなに簡単に
事業化できるのか少し疑問を持ちました。儲かる分野なのでしょうか?(笑)
私は少なくとも食に対する見識だけは流通業者に求めたいと思います。
優雅な野心
ブログを始めた頃書いた、ルネサンスのヒロインと讃えられたイザベッラ・デステのこと。
(一年前の文章は我ながら拙くて訂正加筆しました)

イザベッラ・デステ

私は17才以来、政治的な手腕が抜群でありながら優雅な彼女が大好きです。
彼女の生き方を塩野七生さんはこのように記しています。

 幸か不幸か、イザベッラはエステ家という中級の貴族の家に生まれ、マントヴァの
 これも中級のゴンザーガ家に嫁いで一生を終える。(略)イザベッラの誇りは
 しかし、彼女を平凡な中級の貴族の女として終わらせることを許さなかった。
 彼女は全てを利用する。政争も芸術も彼女自身も。与えられた自分の
 環境を乗り越えるために。
                 (塩野七生 ルネサンスの女たち より)

私は酪農家でベーベ工房のおかみさんという小さな存在です。
息子を大学まで進ませて老後も安心して暮らせれば十分で、経済的には
それ以上の野心を持ちようもないし持つつもりもありません。
唯一の願いは食の仕事や趣味通じて私が蓄えた感性が他者の心に届いて
たとえ小さくても自分しか作れない空間を作ること。

特に古い農村だと未だに男尊女卑的な空気がなきにしもあらずです。
何もしなければ私が私らしくいることも息苦しかったと思います。
幸い夫がベーベ工房を始めてくれてその仕事をすることで私の世界は
(たとえ思うように外に出られなくても)大きく広がりかけがえのない
方々と出会うこともできました。

私はベーベ工房の仕事を通じ専門的な知識を始めギフトやお取り寄せ
果てはデザインのことも楽しみながら自分なりに学んできました。
半分は単なる趣味でやっていることですが、それがベーベ工房をこの先
守って成長させる花となって開くことは心のどこかで願っています。
ともすれば衰退産業と言われる酪農家でもそれを乗り越える私なりの
個性や生き方をできれば、と思いながら日々を送っています。

イザベッラ・デステのように優雅な野心と後に言われれば女性として本望です。
            
ファームデザインズさんからのメッセージ
先日の催事についてのエントリーにとても丁寧なコメントをファームデザインズの
社長さんからいただきました。コメント欄でお返事するのが筋ですが
酪農家としてまたファンの多いスウィーツの作り手としてとても貴重なご意見を
頂きましたので抜粋しながらご紹介と私のお返事を書きたいと思います。

催事について

社長、初めまして。心のこもったコメントありがとうございました。
上記のような理由で記事として引用させていただきました。

ファームデザインズHP

>ファームデザインズという名前からして「会社」が一つの牧場から牛乳を仕入れて
製品化している、と思われるかも知れませんが、純然たる「一つの牧場」が牧場
レストラン、スイーツ製作をこなしています。

本当に敬服します。今週号のアンアンにも牛サブレが出ていました。

>そのレストランで一生懸命手作りしていたデザートがたまたま百貨店の人が旅行に
来たときに見つけられ、引っ張られたのが最初。最初は量産をどうしていいのかも
わからず、わやくちゃになりながらも何とかこなしたという程度です。
しかし、大きな壁にぶつかりながらもいろいろと工夫を凝らしていくうちに
何とかなっていくもの。壁を越えてしまえば「ああ、こういうことだったのね」
とわかり次の次元へ。そうして大きくしてきました。料理もスイーツの最終決定も
パッケージデザインも全て自分でやっています。たんなる「家族牧場」ですよ(^^;)

主人は社長のことを存じ上げています。私もデザインまで(お金もないし)やってきましたが
家族でやることって大変ですが一番消費者に伝わりますよね。
安全面でも、酪農の情報も。


>牧場も一時期は80頭搾乳、12000kgまでやりましたが、今のこの世界情勢が
見えていたので4年前から徐々に「放牧」中心の飼い方へシフト。
高泌乳牛群をそのまま放牧へ切り替えるため、慎重に4年かけました。
全く事故なしで今は5000kgくらい、穀物は1日3kgくらいしかやってません(笑)
そのぶん、こうして自分でいろんな製品にして高付加価値をつけています。

我が家は土地が狭いので放牧は無理ですが、いずれはもっと加工の比率を増やして
目指せ20頭!です。放牧主体への移行のお話など後輩のまこやんたちには
本当に参考になると思います。貴重な御教示に感謝申しあげます。

>昔はよく有機農法で作っても誰も買ってくれない、世間は見る目がないというような
事を聞きましたが、ちょっとした工夫を加えることで販売者と消費者のニーズをとらえ
売上を伸ばしているところも今では多く見られます。そういったところに気づくためにも
まずは販売の最前線へ躍り出ることも大切なのではないでしょうか。

本当に同感です。販売方法については本当に食の価値をわかって下さる
高級なスーパーや百貨店とのお取引や自分のアンテナを張ることで11年頑張って
います。営業は全て私がやってきましたが、催事については体力的な面や
嗜好があり今後出す予定はありません。これについては「好きな作家は誰?」
的な人生観と好みの問題と捉えて下されば幸いです。

>全国を回っているのはうちの娘と従業員が一人、それでも足らないときは私が自ら
販売しにいったりしていますが、酪農家と言えばなかなか旅には出られないので
大変ですがそれがかなり楽しかったりもします。その間牧場は?レストランは?と
思われるかも知れませんが、そういったことのために従業員を育ててきましたし
牧場も放牧に切り替えて「半分居眠りしていてもこなせる牧場」づくりに邁進して参りました(笑)

企業として運営できるシステムを作られた才能を心から尊敬します。
きっと社長のこの言葉で自分にもできるかも、と夢を持った加工を志す若い酪農家も
多いのではないでしょうか。

>しかし、その若く独身の関係者の言葉には怒りマークがつきますね。
そんなところはでなくて良いと思います(笑) でなくてもこちらは別に困るわけではない
とはっきり態度に示してやっておけばいいではないですか。
そんな条件では出られるところも限られますし、いつも同じ顔ぶればかりの
つまらない催事になっていきます。そのうち向こうも勉強しますから。

社長にそう言っていただけて感激です。催事にも担当によっていろいろあるのですね。
弾力性のある対応は面白い催事のために必要ですものね。 

>採算? う~~~ん、1週間で200万円くらい売り上げないと、あいませんね。(笑)
 でも、目の前でお客様の反応を見られる喜びは、少々儲からなくても行く価値は
ありますかね。仕事をする喜びにつながりますから。ちなみに東京に専属のスタッフは
置いていません(笑)うちのスタッフはケーキを作る人も料理を作る人も
牧場仕事を体験させています。「乳搾りができないやつはファームデザインズの
スタッフたり得ない!」のが信条です(笑)

お客様に喜んでいただけて人との繋がりができることが私も最大の幸せです。
お互いに加工をしていたから社長ともこうやって出会えたと思います。
時々、ベーベ工房をしていなかったら自分の人生は寂しかっただろうと思います。

最後に。是非来てくださいね。ス○ラン百貨店。すっとんで行きます。(笑)
サブレを下さればお手伝いもしますので。(爆)
勝手に引用させていただきごめんなさい。
社長の強いお気持ちが皆に伝わることを願っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
商談会・その後
1月29日に行われた商談会。

商談会

たくさんの会社の方にブースに足をお運びいただき名刺をいただきました。
今週はそのご縁を実らせるために忙しくしています。
お電話を差し上げて詳しい資料をお送りしたり、サンプルを持って実際にお伺いしたり
外出することも多い日々です。忙しくても充実した日々です。
電話を差し上げると先日の商談会での出会いを覚えていて下さる方が多く
実際の仕事の話もとても暖かく聞いてくださる会社の方ばかりで地元の
ご縁のありがたさを感じています。

お電話でお話して驚くのは「地元のものを使いたい」という意識の高さです。
特に旅館などでは地元の食材でお客様をおもてなしするという強い意志を
お持ちのところが多く、地産地消というものはこのようなものなのだと
教えられ圧倒される思いです。会場でのブースで名刺を交換を実際のご縁に
発展させ血の通ったものにしてゆくには自分の言葉が何より大切です。
私は率直にそことご縁が持ちたいと申しあげることにしています。

1998年にベーベ工房を始めて以来すべての営業は私が担当してきました。
当初から詳細なデータや製造方法などできる限り詳しい資料と文面で
お取引先に製品のことや私たちの信条を伝えるように心がけてきましたが
去年からブログを始めて、より深く資料に当たったりひとつのこと、例えば
地産地消や情報開示などのことも考える習慣がつきました。
お取引先に伝える言葉にも自分の意思を乗せるスキルが格段にアップ
したことに自分で驚いています。

私は長い間、地元を相手に商売をすることに苦手意識がありました。
群馬に嫁いで二度目の丑年。ようやく群馬の土地柄も個性も理解しつつ
あります。今まではどこか地元に気後れしていた自分がいました。
そこに住んでいながら、手の内に入れられずもどかしかった日々。
こんなに集中的に地元のお取引先に向き合う日が来るとは予想も
しませんでした。12年の歳月と回りの方の励ましと少しずつ積み重ねた
努力で私なりの新しい一歩を踏み出すことができたのです。

友情にまで高められるご縁に育てられるように頑張りたいと思います。
牛柄タオル
先日の商談会で活躍してくれたのがアフタヌーンティの牛柄の手ぬぐい。
会場の白いビニールクロスに広げただけでテーブルが華やいで私たちらしさを表現。

アフタヌーンティ牛柄手ぬぐい

まさかこんな大切な場面で活躍するとは思わず、牛柄が可愛いので購入したのですが
会場で何人かの方に「あつらえたのですか?」「素敵ですね」と声をかけていただきました。
ベーベ工房のヨーグルトとチーズを褒めていただくのと同じくらい嬉しかったです。

今年は丑年。今年限定であろう干支にちなんだ素敵な雑貨を少しづつ
コレクションしています。
そのひとつが↓。福井県の奥井海生堂の牛柄タオル。ガーゼ生地の日本的で
可愛らしいコロンとした形の牛が印象的です。

牛柄タオル

可愛らしい牛の雑貨は意外と少ないのです。楽しみながらアンテナを張ってコレクション
するつもりです。もし素敵なグッズがあったら是非教えてくださいね。(^^)
変える事と変わる事
先日の商談会の何より大きな収穫は今まで漠然と考えていたけれど縁がないと
思っていたお取引先とも上手くいけばご縁が持てそうな手ごたえがあったことです。
商談会に参加した大きな理由の一つは、これからベーベ工房が変わってゆくための
手がかりが掴めればいいいなと思っていたことがあります。

去年秋からの戦後最大級の不況で、ベーベ工房も今後の販売などの計画を
ある程度修正しなくてはならなくなりました。当分東京の百貨店のギフトの計画は
封印することにしました。百貨店の業績のかつてない悪化が百貨店のカリスマ性に
陰りをもたらしたと判断したからです。
そして消費不況の影響かお取引先でも大手のスーパーの完全な子会社となった
ところも出ました。こちらには連絡がなかったのですが今までの担当だったバイヤー
もいなくなりお店の雰囲気も変わったようで今後のお取引の中止も検討しています。
こういう時期なので、商談会で新たな切り口が見えたことは幸いです。

10年以上も商売をしていると流されるのではなく、自分の手で「変える」ことが
時に必要だと感じます。些細なことではデザインのことなど、大きなことでは
どことお取引するかなど。その流れる見極めて時に自分たちも変わること
それがマンネリ化を防ぎ仕事に新しい感性を与えてくれるように思います。

作ることに関しては牛を飼い今までどおり手作りで作ることは変えません。
でもお取引先に関しては今までのお取引先を大切にしつつ、新たな分野の
お取引先とのコラボが実現できるように現在資料を作っています。
必ず実現できるように頑張りたいと思います。

プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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