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食と少子化問題
少子化担当大臣という役職まである現代の日本。
行政の取り組みも盛んですが、プライバシーに直結する問題でもあり目に見える
効果は出ていません。

食の世界は実は少子化問題と直結しています。
例えば牛乳。学校給食の牛乳は子供の数が減ったことが直撃。消費量の伸び悩みの
大きな要因の一つです。牛乳に限らず給食の食材全般に影響が出ていることは間違い
ないと思います。少子化だけではなく一人暮らしも増えていて「孤食」も食に大きく影響しています。
冬の家庭料理の定番、鍋物などはかなり野菜を消費できますが家族の人数が減り
一人ごはんが増えればこちらにも影響は大です。

少子化は対策をとっても昔のように子供が5人、夫婦によっては10人という子沢山家庭は
実質不可能です。何故なら子育てにかかるコストも価値観も昔とは違うからです。
せいぜい子供2人、多くて3人という現実的なシュミレーションの中で農や食の問題に
取り組むのが現実的だと思います。少数精鋭的な考えのもとに単価が高くても子や孫の
代まで安心な農薬や環境に配慮した作物を作るとか、単価は多少高くなっても高温殺菌
の牛乳ではなくお腹にやさしく牛乳嫌いの子供でも飲みやすいといわれる低温殺菌牛乳を
給食で提供するとか。
数より質という価値観の転換が食の世界にも求められていると思います

ところでこの少子化の問題が出てくると必ず人によっては公の席での講演会などで
発言されるのが「もっと若い人は子供を産みなさい」という発言です。
奇しくも私は立場の違う方ですが数人、食にも少子化が影響しているという話の流れの
中で「2人以上子供を産まないと人口減に役に立たない」「自分は2人以上いるから責任を
果たした」という発言を聴衆に向かって壇上から話した男性の講演会に立ち会いました。
60才前後でご自分が何の苦労もなく複数のお子様に恵まれた彼らには、不妊治療などの
イメージがわかず悪意ではないと思いますが、ちょっと公ではNGな発言だと思います。
柳沢元厚労相があの手の発言で批判されたことは記憶に新しいでしょう。

私自身一人息子を結婚7年目に高齢出産しており次は難しいです。そしてあの発言を
会場で聴いた人の中には不妊治療中の方、子供を持つことを諦めたり持たない人生を選択
された方がおられても不思議ではありません。一人っ子なんて今やザラですし。
食の現場を憂えるお気持ちは有難いのですが、せめて「安心して子育てできる社会にすべき」
くらいの発言にしていただきたいと思っています。

話が脱線しましたが、限られた人口の中で農家の所得や土地を守ってゆくこと。
そのためにも「金持ちでなければ安全でおいしい国産品を食べられない」という格差を
まずなんとかしなければと思います。
私自身、左でも右でもありませんが少子化が問題になると最後は社会政策や経済政策の
在り方にかかってしまうのだと書きながらしみじみと考えています。

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マリア・カラスの「トスカ」
あらゆるジャンルの音楽家の中で私にとってのディーヴァ(女神)はマリア・カラスただ一人。
マリア・カラス(1932~1977年)は20世紀最高のソプラノといわれる伝説的な歌手です。
彼女の役柄に深く切り込んだドラマティックな表現はオペラの概念を大きく変え
現代に至るまでオペラ界に大きな影響を与えています。

「トスカ」は最大の当たり役で録音でも舞台でも最も彼女が多く演じた役柄の一つです。
ここで歌われる「歌に生き、愛に生き」は2幕で我が身の不運を嘆くトスカが祈りそして
歌う作品の最大の見せ場です。

私がマリア・カラスのこのアリアを初めて聞いたのは16才の時。オペラフリークだった父が
FMから録音したテープでした。これは面白い構成で同じ「歌に生き、愛に生き」を
歴史的なソプラノ歌手3人によって聞き比べるという番組でした。一人は失念しましたが、
最初に演奏されたのが美声で名高いスペインの名花カバリエ。美しく伸びのあるソプラノ
はまさに理想のトスカ。そして3人目がマリア・カラス。彼女の歌を初めて聴いたときの気持ちは
今に至るも言い表せないようなものでした。カバリエと正反対な美声とは言い難いアルトの
ように低い声。地から湧き上がってくるような熱っぽい表現。これまでのソプラノの概念を
根底から覆すような個性。16才当時の私は圧倒的にカバリエのファンでした。

それから10年経って一通り演劇やバレエも観るようになって久々に聞いたマリア・カラスの
トスカ。歌がこんなにも人間の心を揺さぶるものだと初めて思い知ったような衝撃でした。
そして憑かれたように聴いた彼女の椿姫やカルメン。
やはりマリア・カラスのソプラノは異形のディーヴァでした。
私は彼女の虜になってしまい、多くの本やCDをコレクションしています。

ギリシャ系らしい彫の深いオペラ歌手になるために生まれてきたようなあでやかな美貌。
彼女の舞台写真を見たことで、俳優や歌手を志した若者も多いと聞きます。
坂東玉三郎さんが「心乱すソプラノ」と評された表現が彼女の存在の全てを表現しています。



この画像は1965年とありますから彼女のオペラ歌手としての最後の年のもの。
いくつかある「トスカ」の録音では1953年のものが全盛期の彼女の魅力を伝え最高とされます。
私が初めて聴いた彼女のトスカがその1953年版。幸せなことでした。

マリア・カラスの全盛時代はわずか10年ほどでした。声の酷使、ダイエットが声を蝕み
さらにオナシスの愛人になった彼女は舞台よりも一人の女としての人生を選びました。
ジャクリーン・ケネディと結婚したオナシスに棄てられた彼女がパリで孤独な死を迎えた
のは1977年。55年の文字通り歌に生き、恋に生きた人生でした。
新聞は不世出の名花の死を大きく伝え「最後は椿姫のように」と見出しにはありました。
あの時のテープは結婚の時にも大切に持ってきて現在の家で保管しています。
20年前に亡くなった父の手書きのラベルを貼ったテープは、今は息子も弾くピアノと共に
私が受け継いだ唯一の父の芸術的な遺産となっています。

マリア・カラスのことは私の表現力では当分書けないと思っていましたが
ブログのお友達の日記にイタリアでの心の底から感動したという演奏会の記事があり
その感激が私にまで伝播して、イタリアの劇場が頭に浮かび一気に書きました。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

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