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スローフードについて考えたこと
日本でスローフードという言葉が注目されたのは、2000年。
私にとっては雑誌「エスクァイア」でイタリアの農業の素晴らしい記事とフードライターの
藤田さんの日本の食の危機を論ずる秀逸な記事が掲載され、それらに感動したことが
スローフードとの出会いでした。「エスクァイア」のスローフードの記事は当時の私の心の
支えともなって一時はスローフード協会の会員だったほどでした。
ところが、今でも「エスクァイア」は時々手に取って読み返すほどなのに現在は会も脱退し
批判とまではいかないまでもスローフード運動に少し懐疑的になっています。

スローフード協会は味や食文化の画一化に危機感を感じた有志によって1986年に
イタリアで設立されたNPOです。現在では日本など50カ国以上に8万人ほどの会員がいると
いわれます。会の趣旨は大きく3つあります。

 ① 消えつつある郷土料理や質の高い食品を守る
 ② 質の高い素材を提供する小さな生産者を守る
 ③ 子供を含めた生活者全体への味の教育

これらの趣旨を見る限りとても正論で会の趣旨に素直に肯首できます。
それなのに、最近は私の周りでスローフード運動にも造詣の深い方々が異口同音に
「一部のお金がある人のグルメサロン化している」「生産現場を理解していない」
といった懐疑的な声を口にされます。そして私自身も。
私も実は時々自分の中のスローフード運動への懐疑感の理由が掴めず、もどかしい思いでした。
その「もどかしさ」の理由が、ブログの大切な友人が書かれていた文章を読むことでようやく理解
できたような気がしました。(その方の考え方と私の考えはもしかしたら異なっているかもしれませんが)特にスローフード運動の大事な柱でありながら、生産者として私が疑問と違和感を感じて
しまうのが「味の箱舟」プロジェクト。以下のサイトを参照して下されば幸いです。
      
味の箱舟HP

「味の箱舟」は一般の消費者からすると違和感はないかもしでません。
でもどうにも私が疑問なのは、上記のサイトの最後に出てくる「商業的ロゴはつけない」
「認定されてもスローフードのマークはつけない」という付帯条件です。
確かに絶滅の危機のある食材や食文化を守ることには意義があると思います。
でも、それを生産者が商業ベースに乗せることをどこか拒むような雰囲気を「味の箱舟」運動に
感じてしまうのは私が生産者だからでしょうか。逆にフランスの権威あるAOC認定物は農産物の
品質を高く評価して生産者の利益を増やすための制度です。私は「味の箱舟」よりずっとAOC
制度の方が無理なく心に納まります。

私は農も食もそれが正当な対価と評価で市場に流通し、生産者が夢を持って再生産することが
できなければその国の農も食も崩壊すると思います。それができなければ食を応援する
プロジェクトの意義はなくなるとさえ考えています。
また、すべて昔の製法のものが美味でも健康に良いとも限らないと思っています。
小さな生産者が伝統的な製法の食を商業ベースに乗せることは、決して食文化の堕落でも
ないしモラルが低下することでもないと考えています。爆発的ヒットではなくても、消費者に
信頼されおいしいと感じていただけるものを提供するのが生産者の務めでしょう。

私は食糧危機が現実化して一概に遺伝子組み換え(GM)作物を悪者扱いにできなく
なっていて、不況もあり農村の荒廃化が進む健在、スローフード運動ももう少し
「農業は生業として成り立たないと続かない」という現実を直視していただきたいと思います。
せっかくの素晴らしい志で設立された団体が「お金持ちのグルメ会」と(一部かもしれませんが)
揶揄されていることに真摯に耳を傾けていただきたいと願っています。
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クリスマスのシール
ベーベ工房のチーズのパッケージに貼るシールは12月に入るとクリスマスまで普段の
シールと違ったクリスマスバージョンのものに変わります。去年はデザイナーさんが
ベーベのイラストにサンタの帽子を被せてくれたイラストで、可愛いとご好評をいただきました。

今年は少し悩みが。来週中には発注をしますが、今年からラベルのシールを大きくして
イラストのシールに製造者名も原材料も全て記入するようにしました。
なのであまり嫌味にならない程度に、いつものベージュが基調の牛の絵をクリスマスだけ
微妙な色調の赤色ベースにして、横に小さくひいらぎのシールでも張ろうかと思案中です。
お客様にも売り場担当者にも、心地よく受け止めていただけるクリスマスバージョンの
シールにできるようあと3日考えてみたいと思っています。

チーズは味や食感が全てで、外見のパッケージがそれを超える存在だとは思っていません。
でもどこかでおいしさ、安全と共に「楽しさ」というものを私なりにささやかにでも
お客様にお伝えしたい。そのような気持ちでパッケージやしおりについて心を向けています。
デザインを変えるときは、印刷会社から見本が出来上がった段階で、お取引先の
社長やバイヤーにデザインを見ていただき、ご意見を伺いながら最終決定をしています。
自己満足でパッケージに入れ込むことは時に商品の陳列棚の雰囲気を乱すからです。

私のパッケージ好きの原点は小学生の時にピアノ教師にいただいた外国製のチョコ。
今では珍しくありませんが24ピースに分かれたチョコレートが「白雪姫」の物語に
なっているものでした。しばらく食べずに枕元に置いて寝たほど大切な存在でした。
クリスマスのチーズ用のシールを考える季節になると、毎年あのチョコレートの幸せな
思い出がが記憶の彼方から蘇ってきます。
プロフィール

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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