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食と少子化問題
少子化担当大臣という役職まである現代の日本。
行政の取り組みも盛んですが、プライバシーに直結する問題でもあり目に見える
効果は出ていません。

食の世界は実は少子化問題と直結しています。
例えば牛乳。学校給食の牛乳は子供の数が減ったことが直撃。消費量の伸び悩みの
大きな要因の一つです。牛乳に限らず給食の食材全般に影響が出ていることは間違い
ないと思います。少子化だけではなく一人暮らしも増えていて「孤食」も食に大きく影響しています。
冬の家庭料理の定番、鍋物などはかなり野菜を消費できますが家族の人数が減り
一人ごはんが増えればこちらにも影響は大です。

少子化は対策をとっても昔のように子供が5人、夫婦によっては10人という子沢山家庭は
実質不可能です。何故なら子育てにかかるコストも価値観も昔とは違うからです。
せいぜい子供2人、多くて3人という現実的なシュミレーションの中で農や食の問題に
取り組むのが現実的だと思います。少数精鋭的な考えのもとに単価が高くても子や孫の
代まで安心な農薬や環境に配慮した作物を作るとか、単価は多少高くなっても高温殺菌
の牛乳ではなくお腹にやさしく牛乳嫌いの子供でも飲みやすいといわれる低温殺菌牛乳を
給食で提供するとか。
数より質という価値観の転換が食の世界にも求められていると思います

ところでこの少子化の問題が出てくると必ず人によっては公の席での講演会などで
発言されるのが「もっと若い人は子供を産みなさい」という発言です。
奇しくも私は立場の違う方ですが数人、食にも少子化が影響しているという話の流れの
中で「2人以上子供を産まないと人口減に役に立たない」「自分は2人以上いるから責任を
果たした」という発言を聴衆に向かって壇上から話した男性の講演会に立ち会いました。
60才前後でご自分が何の苦労もなく複数のお子様に恵まれた彼らには、不妊治療などの
イメージがわかず悪意ではないと思いますが、ちょっと公ではNGな発言だと思います。
柳沢元厚労相があの手の発言で批判されたことは記憶に新しいでしょう。

私自身一人息子を結婚7年目に高齢出産しており次は難しいです。そしてあの発言を
会場で聴いた人の中には不妊治療中の方、子供を持つことを諦めたり持たない人生を選択
された方がおられても不思議ではありません。一人っ子なんて今やザラですし。
食の現場を憂えるお気持ちは有難いのですが、せめて「安心して子育てできる社会にすべき」
くらいの発言にしていただきたいと思っています。

話が脱線しましたが、限られた人口の中で農家の所得や土地を守ってゆくこと。
そのためにも「金持ちでなければ安全でおいしい国産品を食べられない」という格差を
まずなんとかしなければと思います。
私自身、左でも右でもありませんが少子化が問題になると最後は社会政策や経済政策の
在り方にかかってしまうのだと書きながらしみじみと考えています。

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マリア・カラスの「トスカ」
あらゆるジャンルの音楽家の中で私にとってのディーヴァ(女神)はマリア・カラスただ一人。
マリア・カラス(1932~1977年)は20世紀最高のソプラノといわれる伝説的な歌手です。
彼女の役柄に深く切り込んだドラマティックな表現はオペラの概念を大きく変え
現代に至るまでオペラ界に大きな影響を与えています。

「トスカ」は最大の当たり役で録音でも舞台でも最も彼女が多く演じた役柄の一つです。
ここで歌われる「歌に生き、愛に生き」は2幕で我が身の不運を嘆くトスカが祈りそして
歌う作品の最大の見せ場です。

私がマリア・カラスのこのアリアを初めて聞いたのは16才の時。オペラフリークだった父が
FMから録音したテープでした。これは面白い構成で同じ「歌に生き、愛に生き」を
歴史的なソプラノ歌手3人によって聞き比べるという番組でした。一人は失念しましたが、
最初に演奏されたのが美声で名高いスペインの名花カバリエ。美しく伸びのあるソプラノ
はまさに理想のトスカ。そして3人目がマリア・カラス。彼女の歌を初めて聴いたときの気持ちは
今に至るも言い表せないようなものでした。カバリエと正反対な美声とは言い難いアルトの
ように低い声。地から湧き上がってくるような熱っぽい表現。これまでのソプラノの概念を
根底から覆すような個性。16才当時の私は圧倒的にカバリエのファンでした。

それから10年経って一通り演劇やバレエも観るようになって久々に聞いたマリア・カラスの
トスカ。歌がこんなにも人間の心を揺さぶるものだと初めて思い知ったような衝撃でした。
そして憑かれたように聴いた彼女の椿姫やカルメン。
やはりマリア・カラスのソプラノは異形のディーヴァでした。
私は彼女の虜になってしまい、多くの本やCDをコレクションしています。

ギリシャ系らしい彫の深いオペラ歌手になるために生まれてきたようなあでやかな美貌。
彼女の舞台写真を見たことで、俳優や歌手を志した若者も多いと聞きます。
坂東玉三郎さんが「心乱すソプラノ」と評された表現が彼女の存在の全てを表現しています。



この画像は1965年とありますから彼女のオペラ歌手としての最後の年のもの。
いくつかある「トスカ」の録音では1953年のものが全盛期の彼女の魅力を伝え最高とされます。
私が初めて聴いた彼女のトスカがその1953年版。幸せなことでした。

マリア・カラスの全盛時代はわずか10年ほどでした。声の酷使、ダイエットが声を蝕み
さらにオナシスの愛人になった彼女は舞台よりも一人の女としての人生を選びました。
ジャクリーン・ケネディと結婚したオナシスに棄てられた彼女がパリで孤独な死を迎えた
のは1977年。55年の文字通り歌に生き、恋に生きた人生でした。
新聞は不世出の名花の死を大きく伝え「最後は椿姫のように」と見出しにはありました。
あの時のテープは結婚の時にも大切に持ってきて現在の家で保管しています。
20年前に亡くなった父の手書きのラベルを貼ったテープは、今は息子も弾くピアノと共に
私が受け継いだ唯一の父の芸術的な遺産となっています。

マリア・カラスのことは私の表現力では当分書けないと思っていましたが
ブログのお友達の日記にイタリアでの心の底から感動したという演奏会の記事があり
その感激が私にまで伝播して、イタリアの劇場が頭に浮かび一気に書きました。
フレンチトースト
パンプディングといわれるものも含めてフレンチトーストが大好き。
パンを卵と牛乳と砂糖(ガムシロップ)を混ぜ合わせた液に浸してからフライパンなどで
焼いたもの。(個人的にバニラの香りをつけたものが好みです)

フレンチトーストに限らず、卵、牛乳、砂糖、小麦粉(パン)というどこの家庭のキッチンにも
常備している材料で作れる軽食が昔から大好き。
ホットケーキ、トーナツ、蒸しパン、フレンチトーストetc
凝ったお菓子を作った時期もあったけれど、結局一番食べてほっとなごむのがこれらのメニュー。
小さい頃から母に作ってもらって味も香りもDNAレベルで記憶しているせいかな。
最近「子供はお母さんと一緒にホットケーキを作ると情緒が安定する」という記事を見ましたが
とてもよくわかります。あの卵と牛乳の香りは心まで満たされます。

フレンチトーストの最高峰といえばホテル・オークラのフレンチトースト。
ホテル・オークラの誇るロングセラーで外国の元首も絶賛したそうです。
定番メニューで国賓まで感激させる味。心から尊敬します。

ホテルオークラ フレンチトースト

独身時代、会社がすぐ近くだったのでごくたまに、早朝にホテル・オークラのレストランに寄って
フレンチ・トーストとコーヒーでひと時の贅沢を味わってから出社したのも懐かしい思い出です。
同じように自分へのご褒美ブレックファーストの同僚と顔を合わせることもありました。
「ハレ」の朝食にできるフレンチトースト。
ロングセラーになるものを作り続けたいと願う私にとって、今も昔も究極の憧れです。

一蓮托生な関係
先日、ミシュランの三ツ星店「石かわ」が大阪の会社に委託して製造していた瓶入りの
黒豆からセレウス菌が検出されたとして回収。
店主は言い訳をすることなく深々と頭を下げてお詫び。好感が持てました。
この黒豆は「石かわ」の名で大阪の工場が委託製造をしていたもの。
今後の契約を打ち切るそうですが、三ツ星の名に傷がついたことは確かでしょう。

私はどうも委託製造されたものが苦手です。品質や信頼に問題がなくても感覚的に。
食べ物ではないのですが、北海道のお土産で「北海道のラベンダーソープ」を頂いて
製造所を見れば大阪の会社でしかもラベンダーは香料だけという表示を見てがっかり
したことがあります。その経験があるせいかブランド名こそ手作り感があっても
製造委託先が大きな工場の製品にはあまり愛着がわきません。

食品偽装が報道された時に「委託先の工場がやった」と釈明する企業がありました。
確かに委託製造は生産量を増やすにはよいかもしれませんが、自分の手を離れたら
やはり信頼や信用の上ではリスクを負うと考えた方が賢明です。
(食の仕事をしていると製造のことでは、他人を信用しすぎることは危険です。悲しいけど。)

6ヶ月待ちといわれるほど大人気の石垣島ラー油も提携を申し出る企業のお誘いを全て
お断りして、以前からの手作りを続けておられます。
ベーベ工房もかつて2回ほど委託製造のお話を頂きましたがお断りしました。
自分達の手を離れることによって責任をお客様に持てなくなることはすべきではないと
考えたからです。夫と私がやっているからこそのベーベ工房なのです。

信頼が揺らがない委託製造があるとすれば、提携先のことを自分のことと同じくらい
きちんと消費者に説明できる場合だけだと思います。例えば古くから同じ信条でやっている
親戚や古くからの親友など。委託先はお互いの存在が利益を享受するだけでなく
人として誇りに思えるような存在のところだけにすべきだと私は考えています。
そう、一蓮托生という関係でしょうか。
クロード・ルルーシュ「男と女」
クロード・ルルーシュ監督のフランス映画「男と女」。あの♪ダバダバダ....の物憂い
ボサノバ調のテーマ音楽で有名な作品。私は音楽は昔から知っていたものの
全編を通して鑑賞したのはほんの数年前です。NHK教育テレビで。
(13才時TV放映されたのですが内容が大人すぎるという事で親からダメ出し)




内容は予想を遥かに上回る素晴らしい作品でした。主演のアヌーク・エーメと
ジャン=ルイ・トランティニャンの絶妙な男女の機微に通じた演技が圧巻でした。。
何より驚いたのはこの作品を製作した時、監督のルルーシュが弱冠29才という事実。
29才ってこんなに大人だったっけ?ルルーシュの大人ぶりは以下のような設定に
十二分に発揮されていると思います。

①若い男女の恋物語ではなく、お互いに配偶者を亡くしたいわば「人生のワンラウンド」を
 終わった、それもお互い子連れの男女の恋物語であること

②不倫ではなく大手を振って恋をできるのに、お互いが恋しくてたまらないのに
 どこか前の配偶者の面影がちらついて 恋愛に没頭できない、というリアルな役柄 

という物語を脚本まで書いたのが29才!

映画は回想シーンが白黒画面で挿入されてとてもモダンな画像です。
何でもまだ駆け出しの監督だったルルーシュにはスポンサーが付かず、経費を迎えるため
白黒画面を使ったとか。凄いセンス。お金がなくてルルーシュが脚本・監督の他に制作
までやったこの作品の評価は1966年のアカデミー外国映画賞とカンヌ映画祭のグランプリ。

この映画を見終わった時、頭に浮かんだのはフランスの教育(特にリセとよばれる
日本でいう高校)のレベルの高さ。夭折した作家のラディゲ、コクトー、サガン。
さすがに早熟の天才を生み出すお国柄です。

この物語では主人公の男女の年齢の設定は30才を少し過ぎたくらい。
当時は現在より早婚でしょうが、寄宿舎に入っている小学生の子供の年令を考えれば
現代風に考えると40代前半、という感覚が私の中にはあります。40代の方がこの映画の
「たそがれた子連れの中年男女の恋」にぴったりのような気がします。
息子を保育園に迎えに行って車の中からお迎えのパパたちを見ていたら、何故かこの映画を
思い出しました。この映画のストーリーを現代に置き換えたら、保育園のお迎えで顔を
合わせるようになるうちに、心を通わせるようになった孤独なパパとママの恋物語
という設定かな。

ところで先日友人に「現代は大人の精神年齢が実年令×0.7」とを語ったのですが
この映画に関しては逆に「実年令×1.4」くらいの設定が一番しっくり来るような
気がします。ルルーシュが29才×1.4=約41才、とすれば納得です。
手の届くコストでのデザインとイラストのために
前日の記事の続編です。県のセミナーで講師をつとめられた日経デザインの記者丸尾氏も
農業関係者を前に若干申し訳なさそうに言いにくそうに言われたデザイン料などパッケージ
にかかる費用の高いこと。いわゆるプロとして事務所を持たれているデザイナーに依頼すると
かなりのコストがかかります。あの金額で怖気づく農家がいても無理はありません。

それでも自分で納得するセンスとデザインのパッケージやシールやパンフレットを作りたい。
そしてできる限り身の丈にあったコストでおさめたい、という方の参考になればと思い
以下の記事を書きたいと思います。(ベーベ工房のツールは写真ではなくイラストなので
イラストを使用する場合についてとなります)

① デザインやブランドロゴ(名称)の基本は自分自身で決めること
 
  これは絶対に自分の手でやるべきです。自分のブランドは自分の分身です。
  
② イラストレーターやパッケージデザイナーが必要ならブログやHPなどで捜してみる

  何回も書いているようにベーベ工房のかけがえのないイラストレーターのナカシさんとの
  出会いも彼女のブログを偶然見つけたことがご縁です。
  「イラストレーター ブログ」で検索するとこのカテゴリで沢山のイラストレーター(及び志望者)
  のブログが見つかります。自分のイメージのイラストの方にはとりあえずコメントやある場合は
  メールフォームからコンタクトを取り、人柄や現在の仕事などが信用できる方ならば
  イラストの依頼をすることもお勧めです。いわゆる有名な方だととにかく高いし、小さな
  生産者の仕事はうけてもらえない可能性があります。
  まだ可能性を秘めていても世に出ていない新人は、イラストやデザインの仕事の依頼を
  心から喜んでくださることが多く、手の出る範囲のギャラでも良い仕事をして下さる方に
  出会える可能性が大きいです。(もちろん最初はメールのやりとりで判断)  
  感性と常識が合い、忌憚なく意見や提案を交換できる方であるということが前提ですが。
友人などでデザインやイラストに長けている人がいれば依頼するのも一手です。

③ 仕事を離れてもパッケージやしおりの類に関心を向け、たまには美術書や美術館で
  感性をブラッシュアップさせる。

  これは自分のブランドを持ちたい方にはやっていただきたいことです。
  ファイルにコレクションしていた趣味がまさかこんなに仕事で役に立つとは思いませんでした。
  これが嫌いなことだったらとても苦痛だったでしょう。
  また将来的にデザインやイラストを手直しするときのためにも、社会のニーズを知り
  自分の好きなデザインや絵画(イラスト)に関する美意識は養っておいて損はないです。  
 
上記の三点あたりを押さえておけば身の丈にあったコストで自分と製品を表現できる
パッケージやしおりを作れる可能性は高いです。
また、ベーベ工房が依頼している印刷会社は営業担当も嘱託のデザイナーも良心的で
こちらが元になるイラストやイメージを用意していれば、別料金を要求することなくラフデザインや
修正に応じてくださいます。また紙についても印刷会社は情報をお持ちなので意見を
交換しながら作ることができます。ただあくまでもイメージなどは自分が主体であるべきです。
また、商品説明などはたとえ拙くても自分の手で書くことをお薦めします。
文章は書いていれば上達してゆきますから。大丈夫。

ささやかな経験で偉そうに書いて申し訳ありません。
製品そのものが勝負の食ですが、より楽しくわかりやすくお客様に提供するために見た目も
大切な要素です。コストが心配、と考えておられる方に何かが伝われば嬉しいです。
目からウロコ
行ってまいりました。県が主催する農産物販売戦略セミナーの丸尾氏のパッケージデザインに
関するセミナー。

見た目も大事

パッケージやしおりに関してはほとんどマニアというか趣味ともいえる私とって、楽しみな
セミナーでしたが予想以上に有意義な講演でした。
例えば、特に食に関しては整いすぎたデザインよりも手書きの文字風ないささか「ヘタウマ」な
デザインの方が心に訴える傾向があるとか、ネーミングに関してのデータなどはこれから
ブランドを立ち上げる方には特に興味深かったと思います。

私が特に目からウロコ、で驚いたのは色使いのこと。
最近は男性客をターゲットにしたシックな黒に赤をあしらった(何だかカルメンを連想させる
色使いですね)箱に入ったデザートが人気で、それに倣うメーカーも多いようですが
ここに落とし穴がひとつ。

これには本当に驚いたのですが、特に赤は色覚異常を持つ方が見ると他の色に見えたり
文字が読み取れなかったりするリスクがあるということです。
アレルギー表示や生産者名などの大切な情報は赤をベースにした表示をしない方が
無難です。実は先日、赤をベースのシールを考えましたが諸事情により青ベースのものに
変えたばかりの私には余計にリアルに感じました。

デザインの一般的料金についてもレクチャーがありましたが、農業関係者を前に丸尾氏が
気遣いをされるほどやはり高額です。ロゴからやれば75万円とか。
聞きながら改めてナカシさんと印刷会社に感謝しました。
そして「お金がないならセンスで補え」というわけのわからないモットー(笑)のもとに
自分でロゴも文章もやってきて本当によかったと思いました。

それにしてもこれだけのセミナーが無料なんて本当に有難く嬉しく思いました。
関係者の皆様に心より御礼申し上げます。この経験を新しいパンフレットに生かせるように
頑張ります。

この記事は次のエントリーに続きます。
スカルラッティ「ソナタハ長調作品159」
バロック時代に活躍した(バッハやヘンデルと同年の生まれです)ナポリ出身の作曲家
ドメニコ・スカルラッティ(1685~1757年)。
彼の作品はほとんどがチェンバロのソナタで占められていてその数は555曲にものぼります。
その理由はスカルラッティのキャリアにあります。彼は1721年からポルトガル王室に仕え
マリア・バルバラ王女の音楽教師を務めました。そして王女が1729年にスペイン国王に
嫁ぎスペイン王妃となったためスカルラッティも王女と共にスペインに移住。
1757年に亡くなるまでマリア・バルバラ王妃に仕えスペインで生涯を閉じました。

555曲のチェンバロソナタの大多数はマリア・バルバラのために作曲されたものです。
彼女は決して美人とはいえませんでしたが(かのオーストリア女帝、アリア・テレジアの
従姉妹にあたります)非常に音楽的な才能を持った女性でスカルラッティとの師弟関係は
彼の死まで続くこととなりました。

スカルラッティのソナタはいかにも宮廷で王妃が弾くにふさわしい、小規模だけれど
端正で優美、そしてイタリア人らしい歌ごころと躍動感にあふれた佳品です。
ポゴレリッチの弾くソナタハ長調作品159番は、別名「狩のソナタ」の名のように角笛を
連想させる主題が印象的な曲で、小規模ながら完全なソナタ形式を持ったスカルラッティの
代表作のひとつです。



私が少女時代にピアノを習っていた頃はバロックといえばバッハとヘンデル。
教師の方針もあったのでしようが、スカルラッティを弾いたことはありません。
1982年に伝説のピアニスト、ホロヴィッツがチャールズ皇太子の前でのコンサートで弾いた
スカルラッティのソナタに心奪われました。
日本でスカルラッティの人気が出たのはあのコンサート以来ではないでしょうか。

現在、スカルラッティの演奏に関して評価が高いピアニストはホロヴィッツと現役ではこの
ポゴレリッチだと思います。ショパンやラヴェルでは個性的なエキセントリックともいえる
表現をするポゴレリッチですが、このスカルラッティでは非常にオーソドックスで端正な
演奏を聴かせてくれます。大柄な彼が弾くと鍵盤が小さく見えて王妃がサロンで弾くために
書かれた曲だということを改めて感じさせてくれます。

マリア・バルバラ王妃はスカルラッティの死の翌年、47才の生涯を閉じました。
彼女の血は絶えましたが、彼女のためのチェンバロ曲と分かちがたい存在の女性として
現在に至るまで語り継がれる王妃となりました。

味に責任を持てる範囲
ベーベ工房で製造用に使っているタンクは最大容量が250リットル。
時々オーダー量のトータルがこの容量に迫ることがあります。その時は非常に申し訳
ないのですが、お客様に事情をお話してお届けを次週までお待ちいただくようにお願い
しています。230リットルを超えると発酵する時間も微妙に違ってくるため、味に責任を
持てる範囲での量を作るという姿勢は守るようにしてきました。
幸いお客様にもその事情をご理解いだだけています。この場を借りて御礼申し上げます。

モッツァレラチーズにも味に責任を持てる限界を設けています。
どんなに多くても1回にできる個数(季節による乳成分の違いにより、歩留まりに変化が
ありますが)を120個以下に留めています。
これ以上になるとお湯を入れてカード(凝乳。牛乳を乳酸菌で発酵させたときにできるいわば
チーズのもとになる部分り)を練る~ちぎって成型、という過程で時間がかかりすぎて、固くて
食感の悪いモッツァレラチーズができるからです。

完全な手作りのヨーグルルトやチーズは牛乳の成分にも左右されますし、厳密に言えば
一回ごとに味が違います。それでもプロとして製造する以上は、技術でカバーして
ほぼ毎回同じレベルの味や食感を保たなければなりません。
その技術を自分でコントロールできる範囲に保つことはお客様に責任を持つことにになり
長く愛される製品として育てていくことになるとベーベ工房では考えています。

10年以上も作っていると「これは出さないほうが良い」と判断したこともありました。
約5年前に、若干ヨーグルトの乳酸菌の構成を変えました。何回も試作したのですが、
実際に200リットル作ってお取引先にお送りしたその夜、残ったサンプルを見るとかなり
分離が進んでいました。味は変わりませんでしたが、次の日すべてのお取引先に連絡して
ヨーグルトを店頭に並べないでよければ従業員で飲んでくれるように頼みました。
一回分はまるまる損を出しましたが、この判断でお店との信頼を崩さなくてすみました。

どんなに安全で生産者の顔の見える製品といっても、お客様が製品を一番判断する基準は
味と食感です。このことはいつも頭において製造しています。
プロとして一定レベルの品質の製品を提供し続けること。
これが最低限の責任で、そして最高の自己表現だと考えています。

B級グルメ
いわゆるB級グルメが好きなのでB級グルメ関係のニュースには関心が大アリ。
個人的にはその地域のレストラン一軒がミシュランに掲載されるより、長年その地域で
家庭に溶け込んで愛されてきた庶民的な料理が全国区になる方が地域活性化の役に立つと
思っているくらいです。

全国区の知名度で町の名前を有名にしたものとして、宇都宮餃子や富士宮焼きそば
ご当地ラーメンの数々などがあります。群馬県でも朝日新聞の地域版などで前橋市の
豚肉料理をご当地グルメにする組合の取り組みなどをたびたび取り上げています。

B級グルメが町おこしになるくらいの全国ブランドになるには条件がいくつかあると思います。
あくまでも私の勝手な分析(笑)による条件は以下の通り。

  ① 焼きそばや餃子、おでんなどもともとが全国区で人気メニューであること
  ② 安くておやつがわりにもなって誰でも食べられる価格であること
  ③ 地域の商工会や業者団体が行政を牽引するくらい熱心で活気があること
  ④ マスコミでほどよくそして見る側の心のツボにはまるPRをしてくれること

地域ブランドとして有名になると、私はいささかミーハーな人間なので、宇都宮餃子とか
富士宮焼きそば限定販売などというPOPをスーパーで見かけるとつい買ってしまいます。
でも確かにこのよう地域ブランドにまでなったB級グルメはおいしいんですよね。
さりげないけど個性があって、品物によっては地元産の農産物を原料に使って。

私がご当地B級グルメや、さらに高尚な理念のもとに地域活性化を成し遂げた大分県の
一村一品運動(1980年~)を知ったのは1990年代の通販大手の「千趣会」のグルメカタログ
でした。ちゃんと一村一品運動の趣旨や、ご当地グルメではその地域の説明がセンス良い
文章と魅力的な商品でされていて、現在の基準でも優れたPRだったと思います。

B-1グランプリなるB級グルメのコンテストも民間主体で行われ、かなりの注目をマスコミや
バイヤーから集めました。グランプリを獲得した富士宮焼きそばは今や全国ブランドに
成長したし、参加した横手焼きそば(私は大ファン)や姫路おでんなどはイオンのスーパー
でも取り扱っています。群馬の太田焼きそばも地元のコンビニの人気メニューです。
ちゃんと利益に結びつき地域の知名度もアップさせて立派なものだと感心しています。
なかなかのもんです。B級パワー。

日本ではまだまだ高級品のイメージのナチュラルチーズ。ベーベ工房のチーズもワインなどの
知識が豊富な高級スーパーで多くお取り扱いしていただいています。
日本で本格的なナチュラルチーズの知識が普及してまだ20年足らず。歴史と文化の
違うフランスやイタリアと肩を並べることは不可能(フランスには「一つの村に一つのチーズ」
という言葉があるほど地域に根ざしたさまざまなチーズがあります)ですが
個人的にはB級グルメと言われるくらい親しみのある存在にナチュラルチーズが成長して
ほしいと願っています。B級グルメと認められることは、その食べ物がしっかりと日本の家庭で
認知されている証拠。ナチュラルチーズが鹿鳴館のイメージから日本のキッチンのイメージに
成長して欲しいと心から願っています。私もそのために微力ながら努力したいと思います。
リコッタチーズのかご
リコッタチーズを作るとき、綿状に凝集した乳清(ホエー)を穴のついた杓子ですくい上げ
一つ一つかごに入れて水を切ります。

ベーベ工房ではステンレス製の小さなざるを使ってリコッタチーズを製造しています。
使い慣れているし、衛生的だし文句はないのですが以前からひそかに憧れて手に入れたいと
思っているのが、リコッタチーズの本場であるナポリやリコッタと同じようなチーズ「ブロッチュ」
を作るコルシカ島で使っている小さなプラスティック製のかご。
ナポリのチーズ職人の製造現場の写真をずっと前に見てから、欲しいと思い続けています。
見た目にもおいしそうな網目がチーズの表面にできるのも魅力です。

ナポリでの基準は知らないのですが、AOC認定チーズでもあるブロッチュはEUの取り決めで
プラスティックのかごを使って製造することが義務付けられています。
でもコルシカの職人に言わせると昔ながらの「い草」製のかごで作ったブロッチュの方が
おいしいのだとか。道具もなかなか奥が深いようです。

チーズ用品を扱っている会社にかごを輸入していただけるか、問い合わせてみようかな......。
新しい筆箱を欲しがる小学生みたいですが。(^^)

言葉を綴るときめき
作詞家の阿木耀子さんがかなり昔ですが、インタビューに答えて

   「直接の体験に基づく歌詞はほとんどない。頭の中でイメージして想像して書く」
と仰っていました。

そして詩や文章を書く時に一番大切にしていることは「ときめく心」だと。
ときめくことで気持ちが高揚して、その過程で良い文章が生まれると。
そして文章を書く時に言葉を選んでいくことはとてもときめいて官能的な仕事だとも。

作詞家として一世を風靡した阿木さんの言葉は、素人のブログを書いているだけの私にも
とても共感を覚えるものでした。
阿木さんと自分をひき比べるのはおこがましいのは十分承知していますが、私もときどき
文章を書きながら、言葉を、表現を、そして(特に趣味のエントリーでは)題材を選ぶ
作業にえもいわれぬ幸福感や、阿木さんの言われるようなときめきを感じています。

ブログを綴りながら気がついたこともありました。子供の頃からあれだけ音楽が好きで
たくさんのクラシックそしてロックを聴いてきたはずなのに、それを自分の言葉で伝えるまでに
心の中で熟成していた曲の驚くほどの少なさです。
また十分すぎるほど感動してきた曲なのに、私の拙い文章ではまだ言葉で表現できずに
書けないでいる曲もあります。例えばフォーレのレクイエムの中の「サンクトゥス」や
ホセ・カレーラスの歌うドン・ホセの「花の歌」(カルメンより)、そして私の永遠のディーヴァ
マリア・カラスの「トスカ」など。CSN&Yの「デジャ・ヴ」も書けないでいるな......。

言葉を表現を選んで何かを書いてゆくことは、どこか顔が見えなくても誰かに向かって
何かを伝えるべく話しているような気持ちになることもあります。
それが阿木さんのいわれるときめきや官能なのかなとも思います。

若くして大きな文学賞をとったものの次作が続かず苦悩される若手作家も多いと聞きます。
名声と注目、そして出版社を「儲けさす」という重圧の中、書くことのときめきを20代の作家が
見失うのも無理がないと想像します。書きたいことを重圧なく綴れる喜びは素人か、苦しみを
通り越した本当の大作家だけの贅沢なのかもしれません。

それにしても今年63才の阿木さんの変わらぬ瑞々しい美しさ。
同性から見ても時にドキリとするほど艶っぽいのに、大学時代からのお相手、宇崎竜童さん
と人が羨むほどの夫婦仲でスキャンダルひとつなくて。本当に大好き。阿木耀子さん。
彼女が出身校の先輩だということを私はずっと誇りに思っています。

 
お取引先との良い関係のために
お取引先と良い関係を築いてゆくための大切な要素に、ロスを少なくお互いに
利益を挙げられるだけの適度な取り扱い量(ロット)があります。
ロス(売れ残り)が多いとお店に損が出て、ひいては商品イメージも悪くなります。
イメージが悪くなると、よけいに売れなくなるというスパイラルに陥ることになるからです。

大手メーカーと違いベーベ工房は酪農をしながらの製造なので作るのはヨーグルト
チーズ共に各1回づつというペースです。お取引先とも毎週1回のところ
2回のところ、隔週納品のところというお付き合いです。
「無理なく楽しく」をモットーに11年間やってきました。

お取引先との良好な関係のためには、あまりロスという迷惑をおかけしない適度な
ロットが不可欠です。なのでお取引が決まった時点でバイヤーさんとは何度も電話やFAXで
ロットや価格については綿密に打ち合わせるように心がけています。
そしてこちらもなるべく送料などを削減するために、数店舗あるお店の場合一箇所
送りにさせていただいているお取引先も多いです。

ロットについては実際に取引していく上で、細かく数字を調整します。
加糖のヨーグルトより無糖の方が売れるお店、モッツァレラチーズよりリコッタが評判が
高いお店などさまざまです。時々試食用のサンプルやしおりを同封して固定ファンだけでなく
新規のお客様にも製品を知っていただけるように心がけています。

利益率ですが、ロスはどうしても(どんなメーカーでも)多少は出ることを考慮の上での
設定を心がけています。(具体的な数字はお店との関係があるので非公開で)
最初はこの数字が高いと思いましたが、大手メーカーの同種の商品よりは差別化や
こだわりでどうしても高額になるためこの数字をを念等に原価は決めてゆきました。

ベーベ工房は小規模なこともありますが、お取引先からバックマージンや新規開店時の
お手伝いの要請などの無理な要求をされたことがないことは本当に恵まれています。
それだけに普段なかなかお店にご挨拶に行けない中、心をかけていただいている担当者が
売りやすいように不十分ながら心は配るようにしています。
生産者が全ての製品を自社販売する以外は、製品をお客様に届けるためにはスーパー
との共働作業が不可欠です。そういう事情もあり私が仕事に向ける精神的労働のほぼ
80%はいかにお取引先と幸せな関係を築くかに向けられています。
消費不況が毎日報道される中、どこまでできるかは未知数ですがより緻密な仕事を
やらなければと気を引き締めています。

追記 私たちはベーベ工房を立ち上げた時から、自分達の生活や性格を考慮した上で
    自宅での直売よりも良いお取引先とご縁が持てる仕事をすることを心がけました。
    マージンもありますが、素晴らしいセンスの売り場や担当者のことを考えれば
    決して現在の利益率は高くないと考えています。
ミシュラン
11月18日にミシュラン東京版の結果が発表されました。
結果は三つ星が9、ニつ星が36、一つ星が128。
ニューヨークなどを遙かに数の上では凌ぐようで、ミシュランの本部では「東京はパリに並ぶ
食の都になった」と大絶賛。

料理人として自分の店を持てば、ミシュランに掲載されることはきっと目標や夢だろうし、
もし掲載されれば注目を集めて励みになり,本当に名誉なことだと思います。
去年は初めて東京版が出るこことになったという事情があるにせよ、どうも今年は発表にも
去年ほどの熱気や注目度を感じなかったような気がします。話題にはなっても今や
必ずしもミシュラン掲載=権威でもないのかもしれませんが。
先日も去年ニつ星を獲得したホテルのフレンチレスランの牛肉や有機野菜の産地偽装が
発覚したり、ミシュラン(少なくとも東京版の)の権威を揺るがすような事件もありました。

「本家」では食の都になったと絶賛して、星を獲得したお店には今年も行列ができるので
しょうが、日本では今年も数え切れないほどの食品偽装や中国産野菜での健康被害
春先のバター不足、果ては事故米騒動と深刻に食の安全を考えざるを得ない出来事が
相次ぎました。さらに特に上半期の原油の高騰や穀物高騰による漁業や酪農の危機、
安値による野菜農家の離農など食のいわば「土台」というべき問題はかつてない
食糧危機として向き合わざるを得ない社会問題となっています。

ミシュランのニュースを聞いて思い出したのが塩野七生さんの次の一節です。

 中間と下部がダメになったら、いかに上部ががんばろうと何をやろうとダメ、と
 いうことである。(「ローマ人の物語」危機と克服 文庫版21巻より)

上部を星がつくようなお店、中間と下部をごく日常的なスーパーや食品工場や生産者
に置き換えれば、三つ星店が増えても日常的な食の確保や安全が保たれていない
国は食の分野で一流ではないと思います。「食の都」って何だかな......。

今年は世界的に恐慌レベルの不況で、三つ星店どころではないという雰囲気もありますが
去年よりミシュランに対しての日本での感心が薄れた背景のひとつに、日本人の食に
対する意識レベルの成熟もあるような気がします。食べ歩きよりももっと根本的な部分で
農や食を考えるようになった人間も増えたと思います。だからこそ地産地消が各地で
根付いてきたり、多少高くても国産の農産物を買いたいと思う人が増えているのでは?
フランス人の決めるミシュランをある種の資料として、料理のレベルの向上に役立てる
のはそれなりの意味のあることだと思います。でもそれを江戸時代の黒船のごとく敬う必要も
ないといささか私は醒めた目で見ています。

ミシュランのようなガイド本だけでなく、同じフランスならAOC(原産地呼称制度)
についてどなたかまとまった文献を一冊出して下さいませんかね。農産物や産地の
ブランド化、それに伴う農家の収入アップ、そして制度の権威を守るために国の成すべき
責務など日本の農家や行政、ひいては料理人や消費者も考えるべきことが凝縮された
制度がAOCだと思います。この分野での本が出ることはかなり日本の真の食の
レベル向上に役立つと個人的には思うのですが。
山口百恵さん
1980年11月19日。山口百恵さんが三浦友和さんと結婚。
高校生だった私はその前月に結婚のため芸能界を惜しまれつつ引退した百恵さんの
胡蝶蘭を髪にあしらった美しいドレス姿をテレビで目に焼き付けました。

百恵さんは私より少し年上ですが、私たちの世代では今でも伝説のスターです。
僅か8年の芸能生活で歌手としても女優としても頂点を極めて、21才で結婚のため引退。
それからの彼女は全くの家庭人となり、芸能界に戻ることはありませんでした。
実家は歌謡番組を見る家庭ではなかったのですが、それでも私は百恵さんには
どこか心を惹かれるものを感じていました。追っかけをするという惹かれ方ではなく
いつの間にか彼女の歌や演技が心の大切なところで息づいているような。

百恵さんといえば何といっても「横須賀ストーリー」や「プレイバックPART2」など
宇崎竜童&阿木耀子夫妻のコンビによるヒット曲。
当時のまだ10代の百恵さんが印象的な低音でこれらの名曲を歌うことで輝きを与え
不朽の作品としてゆきました。

           馬鹿にしないでよ。そっちのせいよ。 

           勝手にしやがれ。出て行くんだろ。
           これは昨夜(ゆうべ)のあなたのセりフ 
                        (プレイバックPART2より 作詞 阿木耀子)

宇崎さんという最愛の夫を持ちながらも自立した真のフェミニスト、阿木耀子さんの
本当に素敵な詩は当時もその斬新さが話題になりましたが、30年経った今でも
その魅力が少しも色あせていないことに驚きます。
そして当時わずか19才で、この詩にこめられた女心を実にさりげなく表現した百恵さん。

百恵さんが引退して家庭に入ると言った時代は女性の社会進出が本格的になってきて
いた時代でした。スーパースターの専業主婦宣言は社会的な話題となり、彼女を
「女性の時代を逆行させた」と批判した作家もおられました。
私はまだ子供で何もわからなかったけれど、温かい家庭を持ちたいという百恵さんの
強い意志にはどこか共感を感じていました。
結婚後も社会で仕事をする、しないにかかわらず自分の家庭を持ちたいと思った
最初のきっかけは今にして思うと百恵さんの引退だったようにも思います。

百恵さんがスーパースターだった頃、テレビや雑誌で彼女を見ない日はないくらいで
逆に彼女のようなどこか特別なスターの全盛時代を見ているという幸福感を感じなかった
ことは今にして思うととても残念です。宇崎&阿木夫妻の他にも彼女の歌った曲には
「いい日旅立ち」(谷村新司)「秋桜(コスモス)」(さだまさし)などがあり多くの歌手達が
カヴァーしています。それらを聴くたびに、百恵さんの歌を彼女の時代に聞けた
奇跡のような幸せを感じています。

若いママさんに百恵さんの話をしたら「母が大ファンでした」と言われました。
彼女が引退してもう28年が経ったのですね......。

見た目も大事
近く県が主催するセミナー(というか講演会)に行ってくる予定です。
講師は日経デザイン編集者でパッケージなどに造詣の深い丸尾弘志氏。
丸尾氏の記事に以下のような非常に興味深いものがありました。


丸尾氏の記事


人気料理研究家の栗原はるみさんプロデュースのパンナコッタ。
気軽にコンビニやスーパーで買えるのですが、私も以前からシックでそれでいて栗原さんの
温かいお母さんのイメージも加味された素敵なパッケージだと思っていました。
記事にあるように中身が同じでもパッケージのデザインを変えただけで、消費者のリアクション
がこんなに違うものか驚きました。同時に大手メーカーでも会社が大切に扱っている商品
はこうやって定期的にいわばお化粧直しをしてロングセラーとして育ててゆくものだと実感。
非常に勉強になります。

ベーベ工房も酪農家の手作りブランドとしてはパッケージのシールやパンフレットの類には
心をかけてきた方だと思います。
もともと私がこれらのものをコレクションするほど好きだったことに加えて、実際にプロとして
製造~販売することでお店やお客様の感想などから製品自体のおいしさと安全性に加えて
外観、つまり見かけも非常に大切な要素だと実感したからです。
12月はチーズのパッケージに貼るシールをクリスマス用にしていますが、お店の担当者の
何人かに「クリスマスのシール楽しみにしています」と言っていただきとても光栄です。

小さな生産者は予算も少ないので、それほど大規模にパッケージのリニューアルを頻繁に
することは不可能ですが、それでも2~3年に一回は「プチお化粧直し」でお客様の目を
楽しませて差し上げることは大切だと思います。そうすることでこちらの気持ちもリフレッシュ
できますし、お店やお客様に「作り手が製品に愛情をかけている」ことをさりげなく伝える
こともできるのが外観へのこだわりです。

ベーベ工房のイラストを描いてくださるナカシさん。2年前に偶然下のナカシさんの記事を
見つけてお願いしたのがご縁でした。お仕事をご一緒してこちらの意図を十分通わせる
ことができるイラストレーターと出会えたことは本当に幸せでした。二人ともおいしいものが
大好きで彼女とおいしいもの話をすると止まらない!

お取寄せないグルメ「ベーベ工房のヨーグルト」

パッケージやデザインにこだわることは好きでなければ絶対に良いものはできない分野です。
つまりできる人はできるし、できない人はできないとはっきりしている残酷な分野でもあると。
私はこの先ずっとナカシさんと楽しくおいしくこだわってゆきたいと思います。
「見た目も大事よ」と。食の世界も面食いですね。(笑)

ゆったりと
半月ほどなかなか風邪が抜けません。
微熱は下がったけれどもうひとつの体調。

こういうときは事務仕事をしながらもゆったりとしたペースにするようにしています。
お気に入りの加賀棒茶のほうじ茶を飲んで。
好きな音楽を聴きながら。
五嶋みどりの弾くブルッフのヴァイオリン協奏曲。ゆったりと流れてゆくような第3楽章。

お正月もGWもない仕事だけどささやかな贅沢は、体調不良な時に
好きな音楽やお茶を片手に仕事ができるところ。
結婚して農家の先輩に言われた素敵な言葉があります。

「何日休めるではなくて何時間自分のための時間を持てるかと考えて。
 トータルが同じ幸せなら、休みがなくても不幸ではないはずだよ」

この言葉はちょっと休んで考え事をしたい時にいつも思い出す言葉です。
ちょっと体がお疲れモードですが、My Favorite なものたちを傍らに頑張ります。
皆様もお体には気をつけて下さいね。
オリーヴオイルのこと
ブログの大切なお友達、takaさんが働いておられるトスカーナの小さなレストランでは
現在オリーヴの実の収穫~搾油で忙しくしておられます。

「5月のうた」という名のレストラン

一連の作業は全て昔ながらの手作業。
大変な手間と時間がかかるけれど「このオリーヴオイルをレストランでお客様にお出しできる
ことは誇り」とtakaさんがおっしゃることが本当に写真を拝見して納得します。
takaさんはおいしいお料理を作るだけではなく、農業や食材に対して高い見識と
温かい眼差しをもっておられる料理人。私が彼のブログから受けた感動や励ましは
一言では表現できないほどです。

石川みゆきさんの「世界でいちばん贅沢なトスカーナの休日」という本でこの小さなレストラン
のことが紹介されていますが、写真で見るこのお店のお料理は言葉にできないほど
素晴らしくて、一品一品にご主人のマウロ氏やtakaさんの料理や食材に対する真摯な愛情が
写真越しにも伝わってきました。

takaさんがブログの中で私あてのコメントでこのように、オリーヴを栽培し、手作業で収穫し
昔ながらの方法で搾油するオリーヴオイル作りはイタリアでも年々減っていて
年金生活に入った高齢者が趣味と実益を兼ねて、それもコストがかかるため家族だけで
細々とやっていて、将来に少し不安を感じると書いておられた文章からしばらく目を
離せませんでした。そしてスペインの企業による買収も進んでいるとも。
スローフード発祥の地であるイタリアですら昔ながらの小規模な農家の将来が
決して明るくないという現実は、日本で小規模な酪農とベーベ工房を営む私にとって
他人事とは思えませんでした。

日本でもこの10年、イタリアのさまざまなオリーヴオイルが買えるようになりました。
フレスコバルディ侯爵家などの高級なオイルも有名になりました。
でも、今後はブランド名だけではなくなるべく個人で昔ながらの製法を守っておられる
いわば農家ブランドのオリーヴオイルを選んでゆきたいと思います。
同じ生産者としてやはり私は伝統的な製法で手間ひまをかけた製品を、そして生産者を
応援したいから。理屈ではなく感情で。

私がオリーヴオイルを注文するのは横浜の「ルナ・エ・ソーレ」。
社長が生産者を実際に尋ねて買い付けて来られるので信頼をしています。
そのルナ・エ・ソーレのオリーヴオイルですら完全な手作業でのオイルは少ないようです。
そんな中、今回は家族で手作業でオリーヴオイルを作っておられるという
シチリア島の「テヌータ・ドゥカーレ」を申し込みました。
ルナ・エ・ソーレHP

東京にもなかなか出かけられない生活で夢のまた夢ですが、いつかトスカーナに行って
この素晴らしいオリーヴイルを使った「5月のうた」のお料理を食べてみたい。
素晴らしい日記を拝見するたび、心はトスカーナに翔んでいます。


PS takaさん。勝手に記事を引用させていただき申し訳ありません。
   日本では「お洒落な食材」のイメージが強いオリーヴオイルが実はイタリアの
   生産者の愛情と情熱のもとに生産されていることを、ささやかでも伝えたかったのです。
   その気持ちに免じてお許しいただければ幸いです。

桃栗三年、そして地産地消は?
報道ステーションで特集していた三重県の相可高校の生徒達による高校生レストラン。
この高校は調理師免許の取得できる学科があり、生徒達の実習の場でもあるのがこの
レストラン「まごの店」。本格的なメニューを生徒達が作り連日の大盛況です。
食材の生産農家にも活気を与え、地産地消の最も幸福なありかたを見たような思いでした。
地元市役所の課長が地産地消を進めるためにも学校や生徒達をバックアップ。
今では遠方からわざわざ食べにこられるお客様も多いそうです。

「まごの店」HP

地産地消という言葉は80年代から専門的には使われていたようですが、行政が一般消費者
向けのプロジェクトとして本格的に取り組み始めたのはここ5年くらいのように思います。
それに合わせて各地で農産物の地域ブランドという取り組みも盛んになりました。

べーべ工房の製品は県外のお店で多くお取り扱いいただいていることもあり、
地産地消についてはもっぱら消費者の立場で私は考えてきました。
(地元の老舗旅館で食材として4年前から扱っていただいておりますが)
何となく曖昧なイメージしかわかなかった地産地消という言葉が、ようやく地元に根付いて
ささやかでも地域経済の活性化、観光的なPRなどを少しずつでも動かし始めるように
なったと感じるようになったのはここ半年くらいです。それは一時のブームではなく
もっと地面に根をおろした着実なものだと実感しています。

先日の朝日新聞の地域版に伊香保の旅館組合と地元JAの野菜の大口取引が始まって
1年になるとわりと大きなスペースで掲載されました。
中国産野菜への不信、コスト削減ということも追い風になっているようですが
旅館の方が「群馬の地元の素材だという事は観光客に対しての大きなPR要素」
と答えていたのが印象に残りました。地元の素性のわかる食材を使うことで宿泊客の
信頼を得ることができるまでに地元の農産物のレベルが上がっていることが伺え
とても嬉しい気持ちになりました。都心のホテルと違い観光客を地元の安全な食材を使った
地元ならではのメニューでお迎えすることは何よりのおもてなしとなるはずです。

農業人口の多い県では行政が、農家の収入アップを目指して地道に
取り組んできた「地産地消」や「地域ブランド」。
少しずつでも着実に各地で定着してきているように思います。
しかも地域によっては予想を遙かに超えた成果をもたらしている上記の「まごの店」
のようなカリスマ地産地消というべき事例も。

食の安全、フードマイレージetc、地産地消にはいろいろな役割が期待されています。
でも、何より期待されているのは地元の生産者を元気にすることではないかと思います。
「まごの店」を卒業して自分の店を持ったOG達が、「私たちがおいしいものを作ると、
お客様が喜んでくださってそれを農家の方に伝えると心から嬉しそうにして下さる」
と輝くような笑顔で語っていた姿は、本当にこちらまで幸せになる素敵な笑顔でした。
生産者の、料理人の、そして消費者の心を動かしてこその地産地消。
地産地消が何かを動かしてゆく力を発してゆくには、「桃栗3年、柿8年」ではないけれど
関わる人間のじっくりと時を待つおおらかさや、忍耐力が何より必要なのかもしれません。
さてそれには何年?

PS 「まごの店」のスタートは平成14年。もう6年が経過しています
Nature.Seasons.Wine&Food
この記事は独立したスローフードのカテゴリに入れておきます。
タイトルはイタリアのピエモンテ在住の、翻訳家として活躍されるAogyさまのブログです。
題名のようにイタリアのオーガニックワインのことや食文化のことなど、非常に高いレベルの
知識をもとにした読み応えがありかつ美しい写真から、イタリアの食や農業のことを生き生きと
Aogyさまが伝えてくださっています。

Nature,seasons,Wine&Food

そして、何にもましてこのブログをお薦めしたい理由はAogyさまが実際にスローフードの
活動をしている現地の生産者やジャーナリストたちとの関わりや、ご自身の情熱と分析力と
語学力でわかりやすく伝えてくださる、最新のスローフード関連の記事の資料性の高さです。

例えば最新のエントリー11/14の「味の方舟のプロジェクトが前進」という記事では、つい先日
味の方舟(絶滅に瀕している食や種などを守ってゆこうという運動)が選ばれた生産物に
スローフード協会が認定したマークをつけることを決定した、という非常に画期的な
ニュースをまさしく速報で書いておられます。

先日私はスローフード運動にいささか懐疑的であるという記事を書きました。
それに対しコメントで現在の現状を織り交ぜつつ、貴重なコメントをお寄せいただいたのが
Aogyさまでした。それがご縁でお互いにコメントやメールのやりとりをさせていただくように
なったのですが、イタリアでの地産地消の問題、イタリアの農家も実はフランスのAOC制度の
ようなものをイタリアでもやって欲しいと願っている方が多い、という日本にいる限りは
わからなかったであろうイタリアの農業の現在を教えていただきました。

日本では2000年~2002年は雑誌「エスクァイア」が一冊まるまるイタリアのスローフードの
特集を組んだり、雑誌「ソトコト」も一時は編集部内に支部を置くほどのスローフード熱でしたが
最近は未曾有の出版不況もありスローフードを特集することもなくなりました。
また各地の支部もそれぞれの方針があり、私が求める「考えるための資料」という
面で疑問があったのでスローフードも進化しているという生きた情報が入らなくなっていました。
(生産者の私が求めていたのはグルメ情報ではなかったのです。)

マスコミが特集する機会こそ少なくなりましたが、スローフード運動の根底にある考え方は
むしろ地方で実際に農業の現場を知り、考える知性と感性を持つ行政の農政担当者や
JAの幹部によって根付いてきているように思います。(群馬でも先日の地産地消フォーラムの
ゲストは日本にスローフードという言葉を紹介された島村菜津さんでした)
イタリアと日本はそれぞれ事情がありあるいは価値観の相違を感じることもあると思いますが、
作ること、売ること、食文化のこと、など考えるきっかけとしてスローフードはやはり意味が
あるようにAogyさまのブログやコメントから感じ取ることができたのです。

また、今後(私のワガママなコメントでのお願いもあるのですが)Aogyさまはスローフードの
大切な情報をブログで翻訳してお伝えくださるお考えもあるようです。これは嬉しい!
貴重な資料としてこのサイトを紹介させていただきました。
リコッタチーズのほろ苦コラボ
ベーベ工房のリコッタチーズはモッツァレラを作る時にできるホエー(乳清)に牛乳を
加えて作ります。クリームを加えるものよりさっぱりと召し上がっていただけると思います。

レシピカードにもご紹介したように一番お薦めの食べ方はケーキのように切り分けて
お好みのジャムやメープルシロップなどを添えてデザート感覚で召し上がっていただくこと。
イタリアではラザニアなど本格的な料理の材料に使うリコッタチーズですが、初めてリコッタ
チーズを召し上がるお客様に質問された時は、手軽に食べ方をご案内させていただいています。

リコッタはほのかな甘みがありますので、個人的には少しほろ苦いマーマレードやジャム
そしてほんの少しのブラウンシュガー+ココアパウダーなどの「ほろ苦コラボ」が
好みです。お薦めのマーマレード類を書きますと

 フォートナム&メイソンのサー・ナイジェルヴィンテージマーマレード(かなりほろ苦)
 ダッチーオリジナル・クレメンタインマーマレード(チャールズ皇太子の有機ブランド)
愛媛県西予産の国産ネーブルマーマレード
 そしてブログで紹介して下さった方がおられた私の地元産のゆずジャム。   などなど。

それと是非お試しいただきたいのが、カラメルソース。プリンでおなじみのカラメルです。
砂糖と水を同量、小鍋に入れて少し煮詰めて作ります。手早くやらないと飴になるので
ご注意を!いずれにしてもほろ苦いジャムなどを添えることで少し大人っぽいデザートに
なりますのでお薦めレシピとして書きました。

リコッタチーズはお豆腐感覚の新鮮さが命というチーズです。
一番おいしいのは作り立てで湯気が立っているものですが、これは一般には無理ですね。
フランスにはAOC認定を受けた、コルシカ産のブロッチュという山羊の乳で作るリコッタと
同じようなチーズがあります。ナポレオンの母は故郷のコルシカから、息子の出世で
パリに出ましたが、どうしても新鮮なブロッチュが食べたくてパリに山羊を連れてきたと
いわれています。
おいしいものを食べたいと思うこの根性!さすがに皇帝の母上です。
毎週水曜日に作るベーベ工房のリコッタチーズを私は湯気の立っているうちに一口だけ
味見をしています。これってナポレオンの母上並の贅沢?(笑)

ナポリタン
大人気の料理研究家、ケンタロウさんの料理本に次のような一文があり、おかしくておかしくて
文字通り涙が出るほど大笑いしました。

 .......「アルデンテ」なんて言葉はなかった。
 だから当然、今もナポリタンはアルデンテ禁止、表示時間よりも
 30秒から1分くらい長く茹でて、それに適当にオイルかけてほっとくぐらいがちょうどいい。
 だいたいナポリにはケチャップ味のナポリタンなんてないだろうしさ。
 だれが考えたんだろうな。ナポリタン。
                          (ケンタロウんちの食卓 より)

ケンタロウさんは1972年生まれ。70年代生まれでこれだもの。60年代生まれの私やそれ以前
の生まれの世代は10代まではイタリア料理で知っているのはケチャップ味のナポリタンか
ぜいぜいマカロニくらいだったと思います。(給食にはカレー味のスパゲティもあった)
バブル時代以後、一気に本格的なイタリア料理店が増えて、イタリア直輸入の食材も手にする
ことができるようになりましたが、それ以前はイタリア料理=ナポリタンのイメージでした。
土曜日のお昼ごはんに玉ねぎと切ったソーセージをサラダオイルで炒めてケチャップで
味をつけたナポリタンを時々食べていた思い出があります。

軽食も食べられる喫茶店や、学校や保育園の給食の献立にも今でもある「ナポリタン」。
イタリア人や本格的なイタリア料理店のシェフから見ると噴飯ものでもこれはこれで
立派な料理なのでしょう。厳密にはイタリアンというより洋食の範疇でも。

ベーベ工房のチーズはナポリが原産のモッツァレラチーズとリコッタチーズ。
10年前から比較的高級なスーパーにお取り扱いいただいています。
今まで多くの食べ方やレシピの質問を電話でいただきました。
それにお答えする一方、ナカシさんのイラストを使ったカードレシピも5月に作りお店では
時々売り場に置いていただいています。でも考えてみれば日本で本格的なモッツァレラが
普及して20年足らず。まだ黎明期です。お客様がレシピがおわかりにならなくても当たり前。
あせらず、少しずつ楽しく食べ方やレシピをお伝えできればと思います。

ケンタロウさんのこの本は一気に70年代の食卓にタイムスリップさせてくれました。
ケンタロウさんが言われるように「イタリアン」なんていう言葉はなくて「スパゲッティ」。
本当に誰が考えたんだろう。ケチャップ味のナポリタン。(笑)
土曜日の午後のお母さんの味。
        
商品・顧客管理・そして心について(2)
(1)の記事では各論を書きましたので、総論を。
仲良くしていただいているDさまの真摯な質問は、襟を正す意味でも非常に意味の
あるものでした。この生産者団体はきっと安全性にこだわって作り手としてはかなり
レベルが高いと思います。
ただし、販売を専用の人間に担当させず、私たちもそうですが生産者がする時は、販売や
顧客管理に関しては「プロの商売人」になり切る切り替えは必須条件です。
文面を拝読する限り、どうもこの切り替えが上手くいっていなかったのかな、とも感じます。

私は度々書いているように結婚前からお取寄せが大好きでした。
電話のやり取りで(石垣島ラー油のように)親しくなった生産者やお店も沢山あります。
自分が取り寄せて箱を開けるときのワクワク感。おいしかったときの感動。
そして思いもかけぬ「おまけ」やお手紙が入っていたときの嬉しさ。
役人の家に育ってOLはやっても商売には経験のなかった私なので、ベーベ工房の
お客様には自分がお取寄せをして嬉しかったことをして差し上げたいと思いました。
ちょっとした、季節の自家産野菜やチーズに余りが出たときは一つプレゼントに入れたり、
お客様が病気になられた時はお見舞いのお品をお送りしたり、「自分がされて嬉しい、
自分がすることで嬉しい」ことを中心に考えました。
生産者でも自分の製品を買って下さるお客さまには「商売人」になりきったサービスを
と考えて、わからない所はこれも以前記事にした京都の旅館「田舎亭」の女将さんなど
もてなしのプロに電話でいろいろ教えていただきました。

私はわざわざこんな小さなベーベ工房にお電話を下さってご注文下さるお客様には
感謝してもしきれません。バレリーナの森下洋子さんも仰っていましたが歌手の
三波春夫さんの「お客様は神様」という言葉は商売をする以上誰もが大切にすべき
言葉と思います。
お客様にもしトラブルがあれば、わからないことがあればご意向を伺っても良いと
思います。取り寄せた箱を開けるときの喜び。このことを考えればなすべき行動は
経験を積めばわかります。

 
 >商品・顧客管理は、人間ですから、間違いはあります。
 でも、「心」って、本当に必要だと思います。
 消費者が、生産者グループに理解を持つ事が当たり前なように、
 相互、「心を込めて」ということが、大切なんじゃないかなと思います。

Dさまのコメントの一節です。本当に同感です。おいしい食を通じて心も通じ合えて
おいしいものを分かち合う関係をお客さまと築きたい。至らないところだらけですが、
このお言葉を胸にこれからも努力したいと思います。
Dさま、そして皆様、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

商品・顧客管理・そして心について(1)
先日「食の記事を書くに当たって」というエントリーを書きました。
その記事に対するコメントとして、ベーベ工房のお客様でかつブログやお電話を通じて仲良く
していただいているDさまから、詳細かつ生産者として真摯に考えるべきご質問を
頂きましたのでコメントに対する回答も兼ねて記事を書くことにしました。
(詳細は下記の記事及びDさまのコメントをお読みいただければ幸いです。)

食の記事を書くに当たって

Dさまとは電話でつい話が弾んでしまうくらいお心を寄せていただいています。
前提として念頭に入れていただきたいのは、彼女はいわゆるクレーマーとは最も遠いお人柄
で、かつ驚くほど迅速に支払いをして下さる非常に素晴らしいレディです。
ベーベ工房がどのように遠隔地に製品を発送しているかの現状を織り交ぜて書いてゆきます。
長くなるので2回に分けます。

① 支払方法について
  Dさまが野菜等を取り寄ていた生産者グループは不払いの客が増えたので今までの
  きちんと支払っていてくれたお客様にも一方的に代金引換に支払方法を変えたようですが、
  これは今までご贔屓にして下さったお客様にとても失礼だと考えます。
  商売は信頼関係の上にあるもの。それは何より優先すべき事項です。
  既存の顧客で支払いに問題のなかった方には従前の支払方法を変えるべきでは
  ありません。特に代金引換は送料の他に手数料がかかり実質値上げとなるからです。
  
②商品に破損や痛みなどがあった場合
  Dさまの場合、卵が相当数割れていた、野菜の量が明らかにいつもより少ないという
  いわば商品の不備がありました。その対応について生産者団体は文面から拝見すると
  まずお詫びをして、良品を送るという措置を何よりも優先して行うべきでした。
  何故ならお客様は破損などのない完全な状態の商品を受け取る権利があるからです。
   (民法の瑕疵担保責任、債務不履行に関わってきます)
  ベーベ工房もガラスビン入りのヨーグルトのためたまに破損事故が起こります。
  連絡を受けたときは、まずお店にしろ個人のお客様にしろお詫びをします。
  そして破損の本数を確認して、お店なら残りを店頭に出すか、全てを運送会社に
  持ち帰らせるか判断をしていただき、指示に従い代品をお送りするなどの措置を
  すぐに講じています。破損代金は運送会社が補償する取り決めです。
  例え、運送会社の責任であっても生産者としてお客様にすることはお詫びと善後策です。
  私共では特に個人客には代品をお送りする時に、手書きのお詫びのメッセージと
  自家用野菜などを入れさせていただいております。

③これも配送トラブルですが、お客様のご指定の時間に届かないと連絡を受けた時は
 すぐに運送会社に確認をする旨お客様に伝えてお詫び。そして一旦電話を切り運送会社と
 協議。現在の荷物の様子を運送会社と私からお客様にお伝えします。
 そして最終的に無事に到着したと運送会社から連絡が入り次第、お客様にお詫びをします。
 別に私は立派な人間ではありませんが、運送屋の責任云々は舞台裏の話です。
 お客様に対して運送屋の責任だと言うことは絶対にしてはならないと思います。 
     
丑どしの牛
年賀状のことを考えていたら、来年の干支が丑年だということに今頃になって気づきました。
結婚してちょうど干支が一回りしたのだと思うと、よくもったな(爆)としみじみ。
ひとえに牛で鍛えた忍耐力が夫にあるからです。

我が家で最年長の牛は、前回の丑年、つまり1997年の10月に生まれた「サリー」です。
現在11才。まだまだ若々しく元気で先日も種付けをしました。
娘が2頭現役で、孫も1頭は搾っていてもう1頭の孫も数ヶ月すると初めての種付け予定です。
つまり母娘3代で活躍中のファミリーです。
生まれたときからおとなしく手がかからず、病気もせず、受胎も良くと本当に言うことなしの
牛です。乳量はそんなに多いというわけでもないけれどだからこそ体が若くて
丈夫なのかもしれません。毛艶はつやつやで人間ならアンチエイジングの星です。

サリーが生まれた年は私もまだ新婚時代で初々しく。(笑)
ベーベ工房を始めたのが翌年の4月なのでこの牛は本当に長く頑張ってくれて
いるのだなと感慨深いです。来年はサリーにとっても二度目の丑年。
まさしく「年女」。お産を無事に終えて長生きして欲しいと願わずにはいられません。
私たちをずっと支え続けてくれた功労牛ですから。ありがとう。サリー。
農政のひとつのあり方
ときどき読ませていただいている酪農家たちの集うHP(私はメンバーではありませんが)に
以下のような、石破農水大臣及び牛乳関連の農水省の担当者の酪農家向けの書簡が
掲載されていました。このHP運営の熱意のある酪農家の方々から見れば、まだまだ
甘いと言われるかもしれませんが、私は石破大臣や担当の官僚の酪農家の置かれた
現状に真摯に対応しようとする心を感じる文書には素直に感謝の気持ちを表したいと思います。

石破農水大臣及び農水省の対応

この回答書の日付が10月17日。その後程なく来年3月からの飲用乳価格の10円アップが
酪農家や関係団体の必死の訴えと努力が実る形で、何とか実現に至ったのも大臣及び
担当部署のこのように「酪農家の現実を十分認識して対応するように」という強い意志が
多少なりとも、影響したように思えてなりません。
このHPにも大臣の現場重視の姿勢に一定の評価をする表現がありますが、この2年近く
資質に問題のある農水大臣が相次いで、自殺や辞任を繰り返した農林省にやっとまともな見識の
大臣が就任されたと思います。(私は決して自民党支持者ではありませんが)
前任の「やかましい」発言の大臣ならどうだったことか。

実際に農や食の現場で日々を送っていると、よほど補助金や身近な法律などを感じないと
農政、といってもぼんやりとした形でしか実感できないのが現状です。
はっきり目に見える利益がすぐに出なくても、国や地方の農政担当者の目と心がどこに向いて
いるかは非常に実際の仕事にも年単位で考えると影響します。
例えば、群馬県では2001年の12月に国内3頭目のBSE感染牛が出たことで、肉牛や酪農
業界だけでなく一時は野菜までが風評被害で大きな被害を蒙った辛い思い出があります。
国の耳標制度の素早い確立の他に、県では農薬に対するチェック機能を稼動させ、
消費者のモニターを募集して表示の問題にも県をあげて生産者と消費者が一体となった
食の安全を守るシステムを作り上げていきました。
そのような行政の姿勢は例えば私がベーベ工房の製品を県外で営業したり、お客様に
説明する時、安全性の面で自信を持って取り組める後押しをされている心強さを感じます。

具体的な法律や法令、通達などに基いて農政は実施されます。
その法の運用や解釈には担当者の価値観が大きく影響してきます。
そして価値観の背後にあるのは、やはり法を執行する大臣や担当部署のトップの「思い」という
目に見えないものが非常に大きいのでは、とこの回答書を読み考えています。
この回答書は乳価の健全な決定の仕方にもある程度言及して非常に建設的な視点も感じます。
「遺憾に思う」というあいまいな表現がないところもこの回答書は個人的に好感が持てるものです。
たとえ大臣が変わっても、酪農業界への真摯な農政に対する姿勢は引き継いでいって
欲しいと望んでいます。この種の官庁の回答書に勇気をいただいたのは初めてのことです。

夜中のひとりごと
来年のポゴレリッチのコンサートを早々と断念(次の日がヨーグルト発送のため)して
改めて酪農家は牛がいてなかなか家を空けられない仕事と実感しました。
あ、決して人が羨ましいとか、自分が不幸だとかいうわけではないのですよ。
ベーベ工房の仕事が忙しくできるのは本当にお取引先やお客様の支えがあっての
ことですから幸せなことです。

恥ずかしながら現在の私の生活圏は(ごくまれに商談で上京する以外は)せいぜい前橋市
までのささやかな範囲です。買い物は洋服と本は通販ばかり。
そんな日々、1月からブログを始めて、本当に思いもしなかった素晴らしい方々と出会うことが
できて心の中の行動半径が一気に広がりました。
小さな生活圏でちまちまと生活している酪農家の主婦にとって本当に宝物のような出会いです。
ブログを書いて気づいたのは今までは夫やたまに友人に話したり手紙で伝えていた
自分の中の独り言を形にできるようになった幸せです。そういうスタンスなので
ブログランキングなどには参加していませんし、今後も予定はありません。
マイナーな個人ブログと言っても公開している以上、正確な知識や情報の上に
書かなければならないので、仕事関係のエントリーはきちんと資料には当たって正確に
書くように務めています。

そしてバレエや音楽や読書の趣味の記事は、ブログを書くことによって自分が温めてきた
思いを文章に託すことができたのだという、ささやかな達成感もあります。
多分私が40代となり曲がりなりにも、感動したことを自分の言葉に置き換えることができる
年令に達したことも関係してると思います。
実はラベック姉妹に魅了されたのは23才の時。当時の彼がマスコミ関係者で私に
書くことを度々薦めてくれたのですが、彼女達のことを書こうとしても想いばかりが胸に
溢れて一行も書けなかったというほろ苦い思い出があります。
それが、ブログのお友達のさまざまな素敵な文章に触発されたからか一気に書けました。
そしてピアノを弾いていた少女時代から好きだったドビュッシーの「月の光」を
いつか書きたいと思っていたら、イタリア在住のお友達へのお礼を書きながら
自分でも驚くほど自然にこの曲に触れていて、書くことの幸福感を感じたこともありました。
そして私の文章に多大な影響を与えてくれた心やさしい素敵な女性のブログ......。
家にこもりきりの酪農家をこんなに豊かに触発して下さる方々と、出会うことができた
幸せをしみじみと感じています。

なにぶん狭い世界に生きている人間のブログなので、時に読み難い記事もあると思いますが、
皆様との出会いを糧に、文章を綴る幸せを大切にしてゆきたいと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。改めてブログを通じて出会えた方々に感謝を込めて。
ささやかな日々の中でも私に喜びをくれる音楽や読書、さらにスポーツなどを与えてくれた
両親や教師、そして友人たちに心から感謝の言葉を述べたいと思います。
リスト 「メフィストワルツ第一番」
尊敬するブログのお友達、よし子さまのHPで知った来年1月19日にサントリーホールで
一回だけ行われるポゴレリッチのピアノコンサート。
よし子さまもびっくりの突然の来日決定。私も口がきけないくらい驚きました。
が、やっぱり仕事が山積で東京まで行けそうにありません。(涙)
しかも、演目が彼の演奏で聴きたいものばかりで........。
そのうちの一曲がこのリストの「メフィストワルツ第一番」。
別名を「村の居酒屋の踊り」というこの曲は、高い技術だけでなくレーナウの詩にリストが
インスパイアされて作曲した物語性のある、非常にドラマティックなリストの代表作です。

悪魔のメフィストと連れ立って村の居酒屋に入ったファウストが、メフィストの弾く
魅惑的なヴァイオリンの音色に憑かれたようになり、年も忘れて黒髪の美女に魅了されて
恋に落ちてゆくという物語が表現されています。
今は亡き最愛の妻であり師であったアリス・ケジェラジェ女史と17才で運命の恋に落ちた
ポゴレリッチの弾くメフィストワルツを想像するだけでドキドキします。



これは20世紀の伝説のピアニスト、ウラディーミル・ホロヴィッツの弾くメフィストワルツです。
悪魔的な和音から始まる導入部が魅惑的です。
この曲を聴く度に思い出すのは1990年のチャイコフスキー・コンクール。(諏訪内晶子さんが
ヴァイオリン部門で優勝した時です)ピアノ部門の最終予選の課題曲がこの曲でした。
出場者も疲労のピークに達したところでの、この超絶技巧のメフィストワルツ。
解説の中村紘子さんが「男の戦い」と評したように、優れた技巧の男性ピアニストたちの
さながらマッチョな戦いのようなメフィストワルツ合戦が圧倒的な迫力でした。
(優勝はロシアのベレゾフスキー)

それにしてもポゴレリッチのメフィストワルツ.......(涙)。せめてNHKが放映してくれればと
願わずにはいられません。限りなく可能性はゼロですが。未練がましいけれど。
ふわふわモッツァレラ
この言葉は、愛知県のカフェ「EDDI CAFE」さんのブログにあったとびきり素敵な表現です。
ご迷惑になるといけないので直リンクは控えさせていただきましたが、おいしいモッツァレラの
ことを「ふわふわ」と表現されていて、これが理想のモッツァレラチーズなのだなあと実感しました。

EDDI CAFEさんの記事

銀座の人気のイタリア料理店「ラ・ベットラ」でEDDI CAFEさんが召し上がったカプレーゼに
ついて美しい写真と共に書いておられた記事の一節にこの表現がありました。
ベットラの落合努シェフは日本のイタリアンでもカリスマシェフとして有名で、ランチの予約も
朝早くから並ばなければなりません。
ここで使っておられるのが、私たちチーズ職人の憧れである岡山の吉田牧場さんの
モッツァレラチーズなのです。写真ではチーズを薄くスライスするのではなく、無造作に手で
ちぎってトマトとバジルとオリーヴオイルとさっくりと合わせたカプレーゼに。

ラ・ベットラ 公式HP

ラ・ベットラのセンスもですが、さすがに吉田さんのチーズだなあとしばしため息でした。
(元々人気の吉田牧場のチーズはテレビで特集が放映されてからほとんど新規の入手は
 不可能なのが現状です。念のため)

中身がじわっとジューシーで外側が適度に弾力があるのが理想のモッツァレラです。
この「ふわふわ」という表現はまさしくおいしいモッツァレラを表現するドンピシャ!な表現。
作り手である夫に伝えてあげよう。一段とステップアップできる言葉になればいいな。

追伸 EDDI CAFEさんからお許しを頂きましたので直リンクをさせていただきました。
    ありがとうございました。

低価格帯
銀座店に続いて8日に原宿店がオープンして大盛況のH&M。
世界的な不況の中、各国で売れ挙げの伸ばしているスウェーデンの衣料品メーカーです。
成長の秘訣をについてH&Mの担当者は

         優れた品質
         デザイン  
         低価格    の3つが揃えばいかなる状況下でも成長できると語っています。

この考えは食品を作る私にもとても理解でき励みになる言葉です。但しH&Mの責任者の
言うところの「低価格」がどのくらいの価格を指すかについては、価値観が分かれると思いますが。

H&Mの豪華なHPを見ると人気商品の価格がわかりますが、パーティドレスらしきミニの
ワンピースが6千円代、おそらくカシミア入りであろうマフラーが約1万円。とつつましい
酪農家から見ると結構なお値段。
仕事柄普段カジュアルなものしか着ない(4才の息子もいるし)私からすれば、ユニクロや
ベルメゾン(千趣会)の通販といった、自分の御用達メーカーの方が千円~3千円台で
ちょっとお洒落なカジュアルがネットで買えて自分的には軍配を上げてしまうな。
H&MのHPが凝りすぎて、商品検索を詳しくしていないのもあるのですが。
H&Mに押されがちな百貨店の側の「地域や顧客に合わせた個性的な店作り」という言葉が
実現されれば、日本のメーカーも十分戦えると思います。
ほとんどの主婦が運転する群馬ではどうみてもユニクロが優勢だと思うのですが。

「低価格帝」というのは実に含みのある言葉だと思います。その商品の価格に対しいかに
購入した人間が満足できるか。食品なら味だけでなく、目や心まで満足させられるか。
「この価格なら納得」と思っていただければそれは低価格だと思います。
私もベーベ工房を始めてからずっとこのことを考えています。
野菜なら、中国産の野菜とブログのお友達の耕作人さんのように、農薬も肥料も
使わない安全な野菜を作る方の価格の基準は違うことは消費者も理解できると思います。
そして脱脂粉乳100%の製品と私達のように牛から育てて生乳100%かつ添加物ゼロの
乳製品の「低価格帯」の基準が違うことも。

H&Mの責任者の言われる「企画から生産、販売まで一貫して手がけることで新味のある
製品が投入できる」というご意見には全く同感です。及ばずながら私達夫婦もそれで
頑張ってきましたから。ベーベの牛のイラストロゴは自分で書き、パンフレットの類は
リンク先「お取寄せないグルメ」のナカシさんにイラストを書いていただき、自分で文章と
デザインを手がけ(かなりご好評をいただいたことは光栄の至りです)、できる限り楽しみ
ながらコスト削減をはかってきました。これをすべて大手の広告会社に頼んだら天文学的な
コストがかかったでしょう。(ナカシさんの友情があればこそです。感謝致します)

ナカシさんのブログ「お取寄せないグルメ」

現状ではこれ以上の値上げはどの業界も不可能です。
いかに自前でセンスよく楽しみながら新味のある製品をデザインともども送り出せるか。
「低価格帯」といっても決して貧乏くさくなくお客様にご理解いただける価格に見合った
製品を出せるか、私にとっても正念場です。
近く新しいヨーグルトの製造プロセスつきのミニパンフレットを作る予定です。
ナカシさんとのコラボで。不況に負けないように頑張りますね。
プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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