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バター増産要請
30日の記者会見で若林農水相は大手乳業メーカー4社に対してバターの品薄状態を
解消するために、在庫の放出及びバターの増産の異例の要請をしたと発表。
4社はチーズ加工用牛乳をバターに回し230トンほど増産をするとのこと。

インターネットのニュースで第一報を見ましたが、現在の不健全なバターの流通状態を解消
するためには良かったと思います。
ニュースのコメント欄には「牛を処分させた農林省が身勝手だ」「無計画な政策だ」と
批判のコメントも多数ありました。それも頷けます。

牛から搾乳した生乳は

          ① 飲用乳                  ↑ 価格高
          ②ヨーグルトなどの発酵乳        
          ③バター
          ④チーズ                    ↓ 価格低
  
  というしくみで流通されます。

ただでさえ牛乳が不足している上に、飲用向け生乳をバターに回しすぎると、乳価の
仕組みが崩れて私達酪農家が多大な影響を受けるので大手4社も慎重に割り振ること
になると思います。

これは生産者として私見ですが、今年の酪農への補助金は広報活動にも例年より多く
予算を取ってくれています。これを活用して小さなパンフレットでもバターに添付して
バターができるまでの仕組みなどを消費者向けに解説してくれないかと思います。
牛乳が安定して生産できないとバターができないという当たり前のことを。

5月は輸入の前倒し分もありますし、増産すればとりあえず品薄は解消となると思います。

ただ、私が心配なのはクリスマス用の需要の増える年末です。
夏場がこのところ温暖化の影響で異常な猛暑が続き(去年の群馬は40℃超えもザラ)
乳量が予想以上に落ちます。加えて止まらない飼料高で去年から酪農家の廃業率が
かつてない高さです。飼料が高いからコスト高を恐れてどこの牧場も牛を増やせない状況
で、全体として牛の数は増えていないのです。

バターの安定供給のためのハードルはまだまだ多い気がしています。
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エシレバター
昨日の日記で触れたフランスのエシレバター。
今日はこのバターの話です。この日記はバター不足のカテゴリではなく食の
カテゴリにいれておきます。

フランスのAOC(原産地呼称制度)認定の高級バターであるエシレバター。
1894年以来フランスのエシレ村(人口3000人)でエシレ酪農組合の手で伝統的な製法に
従って作られるバターです。顧客は欧州の王室、フランス大統領府などなど。
日本にも輸入されており高級スーパーなどで入手可能で、食通と言われる人々に
愛用されています。

エシレ=高級品なのですが、酪農家の私がこのバターの存在を尊敬するのは、酪農の
あるべき姿、ひいては農業全般のあるべき姿が体現されており、エシレバターの存在自体に
敬意を表しているからです。

製造者はエシレ酪農協同組合。→いわばJA。私たちの牛乳の出荷先と同じような組合。
地元の約60件の酪農家の牛乳を集荷した牛乳が原料→ これが私たちの仕事です。

ごく普通の組合が、誠実に伝統的な製法で作り上げている製品です。

AOCの認定基準は大変に厳格で
              ① 原産地
              ② その地方に伝わる伝統的製法であること
              ③ 土壌管理
      認定を受けるには非常に厳しい要件があります。

衛生基準は特にEU発足後は近代的な基準になってきていますが、伝統的な製法については
厳格に守られています。つまり莫大な資金を投入してHACCP認定を受ける、ということの
対極にあるものです。(ベーベ工房のような小さな生産者には励みになります)
AOCの目的が原産地と土壌の保護にあり、製品が高く売れることで将来的に農業が
継承されていく仕組みを作ることで「小規模生産者の保護」にあるからです。
根本的に国家レベルで食を文化遺産として次代に繋げていこうと取り組んでいるのです。

エシレの工場も小さな古い建物で年間のバター生産量は1000トン。
写真を見ると私が毎日見慣れている乳牛の搾乳~集乳~工場というプロセスで作られていて
親しみが沸いてきます。

実は5月末に届くようにエシレバターを注文しました。
グルメというよりエシレのスピリットに触れてみたくて。元気をもらいたくて。
酪農家としてバターに限らず素晴らしい乳製品を組合規模で作っていければ.......。
夢みたいですけど。


PS  日本でも佐渡島バターや八丈島バターなど組合の作るおいしいバターがあります。
    佐渡島バターはチーズショップ「フェルミエ」さんでも入手できます。 
   
    

 
バター不足の現状を目にして
本日は、お取引先の高級な食材を揃えているスーパーに出かけました。
担当者にバターのことを伺ったところ、関連会社が何とかフランスの高級バター(1800円!)
をある程度売ってくださったと仰っていました。

このスーパーはバイヤーさんがかなり努力されていて、バター売り場にバター不足の現状の
説明書は貼ってありましたが、ビン入り高級バターはいくつか並んでいました。
但し、私たちが普段おなじみの雪印やよつ葉などの黄色い箱に入った、比較的デイリー価格の
おなじみのバターは1個もなくて、入荷の予定が全く立っていないという事でした。

私はいくつか店頭に並んでいた高級バターを目の当たりにして
マスコミが連日報道する「バター不足」とは何なのだろう?と考えてしまいました。

10年ほど前から有名な料理家やシェフがフランスのエシレや日本ならカルピスが製造する
発酵バターを自分のご贔屓として雑誌などで紹介していました。
それらのバターは食にこだわりを持つ比較的裕福な主婦たちに支持されてきました。
もちろん去年あたりからカルピスバターは品切れ状態ですし、フランスのバターもそれほど
多くは輸入できていません。

でもそのような「こだわりの高級バター」は業務用にはとても手が出ませんし、平均的な
家庭で朝からたっぷりとパンに塗れるほどデイリーな価格ではありません。
ごく普通の、いつもならどんな田舎の小さなスーパーでも当たり前のように手に入る
あの黄色い箱のバター。誰しもが抵抗なく買える価格のバター。
それが手に入らないことこそが問題なのだと、目の当たりにしました。

今回のバター騒動で痛切に感じたのはもちろん酪農と食糧の自給の根本的な問題ですが、
その根本的なことをきちんと機能させないままに、やたらとグルメだのこだわりだのと
言ってきたある意味で根を地面に張らないまま肥大して飽食と揶揄されるようになった
日本の食文化の貧しさです。

  
言葉が伝える力
チーズのミニレシピカードの印刷見本が出来上がってきました。
オールカラーの仕上がりに感動しています。

現在、モッツァレラチーズよリコッタチーズの簡単な説明文に取り組んでいる最中です。
去年製作したパンフレットよりかなり小型サイズなので、少ない字数でかつユーモアもまじえた
ニュアンスでチーズの知識を伝えるのに苦戦しています。

言葉が伝える力を少ない字数で発揮させること........。これは大変ですね。

この仕事をやっている以上、これからもPOPやパンフレットの説明文と向き合う
ことになると思います。
願わくば自分が蓄えた知識や感性を、短い言葉で、でもきらめくようなそして
人を微笑ますような表現が出来るように日々精進したいと願っています。


保育園の遠足
今日は保育園に通う息子の親子遠足でした。
3才7ヶ月の息子は保育園3年目。今年は初めての遠足の参加でした。
観光バスに乗っての遠足は母の私にとっても高校生の時以来。
昨夜はから揚げを作ったり忘れ物チェックをしたり何だか緊張してしまいました。

今日の群馬は雨も上がり絶好の遠足日和。同じバスの席の近くが同じクラスのお友達
だったこともありおやつの交換をしたり、お友達と乗り物に乗ったり大満足な息子でした。
そういう息子を見て成長に安心しました。

また、なかなか普段はお子さんのお名前を聞くことは多くても、送迎の時に顔を合わせる事の
少ないクラスメートのお母さんたちとも交流をすることができとても心温まる一日となりました。

高齢出産で息子を産んだ私が20~30代のお母さんたちとうまく交われるかちょっと心配
でしたが、全くの杞憂でした。子供同士の交流はは親の年令差など吹き飛ばしてくれました。

普段、もちろん母で主婦なのでその方面にも忙殺されているるものの、酪農とベーベ工房の
仕事に追われとかく「働く母」として頭でっかちになりがちな日々を送っている私にとって
本当にリラックスできた「母の一日」となりました。

私はごく普通の世界に生きる酪農家の主婦です。
なので、最近ベストセラー連発の女性公認会計士のように三度の結婚、三人のお子さん
という華麗な経歴をお持ちの方が「主婦業と仕事の両立」とセミナーなどで声高に言われる
ことにはちょっと距離感を感じています。

母で主婦であることはあまり他人さまにマニュアルを語るように伝えることでもないと思っています。
息子だけでなく遠足で嬉しそうなお友達とそのお母さんたちを見て、市井の普通の母である
ことに言いようのない幸福感を感じました。それがあれば十分幸福です。

ブログをやっていてよかった!
本日、私のブログのアクセス履歴から気が付いたのですが、
カテゴリ「バター不足」の記事が、翻訳され「Global Voices Online」という全世界から
社会問題に関心のある方々が読まれるサイトに掲載されました。

日本人女性の翻訳家の手によもので私の文章をセンテンスごとに区切って記事をのせ
その下にとても正確な英語で対訳がのっています。

私はこのブログで能天気な趣味のことも多々書いていますが、このバターのことだけは
酪農家として責任を持ち、たとえ拙い文章だとしてもバター不足の背景をきちんと見てくださる
方に伝えたいと言う強い意思で2本の記事を書きました。

バターが牛乳からできること。自然の摂理に逆らうことはできないこと。
それをわかっていただけたならこれに勝る喜びはありません。

いたずらや嫌がらせコメントもなく遠くフィンランドからも読んでいただいて本当に光栄です。

ブログをやってよかったです。これからも酪農とベーベ工房を頑張ります。
ベーベの曾孫誕生!
ベーベ工房の「ベーベ」は我家の牛の名前です。
初代のベーベは私が嫁いで初めて生まれた子牛でした。
2頭の後継牛を残してくれましたが、2003年夏に難産が元で亡くなりました。

2代目ベーベは現在の3代目を残して、不受胎が続き市場に出ました。
だから初代ベーベの直系の牛は2006年産まれの3代目だけなのです。

その3代目が昨日、無事に初めてのお産を終えました。初代の曾孫にあたります。
初産なので難産を避けるため小さく生まれる肉牛をつけたのでF1と言われるメスの子牛は
すぐ他の牧場に移動しました。
でもとにかく母子共に元気でお産を終えたことに感謝しています。

我家は他の牧場から牛を導入せず、代々子牛から育てています。
血が繋がってゆく喜び。今回の3代目ベーベのお産で改めて感じました。

気が早いけれど、来年は元気に4代目ベーベの♀が生まれれば嬉しいな。(笑)
命の重さに思いを馳せて
ちょっとしたことがきっかけでバッシングやブログ炎上、そういうことが珍しくない昨今、
書くか書くまいか非常に迷いましたが、書く事としました。

すでに報道されているように光市母子殺害事件の差戻し審で広島高裁は犯人の元少年に
死刑の判決を下しました。

少し前にメディアで遺族の本村洋さんの「私も人に死を求めたという十字架を背負って生きて
ゆかなければならない」という言葉を読み、改めて命の重さ、帰らぬ本村さんのかけがえの
ない家族のことを思い、この事件のことを考えていました。

10時少し過ぎニュースで「主文は後回し」という速報を目にして、何故だかわかりませんが、
私はしばらく涙が止まりませんでした。
少なくとも裁判の判決を聞いて泣いたのは初めてです。

差戻審理で元少年の弁護団は「殺意はなく偶発的なもの」と荒唐無稽ともいえる理論を
延々と展開しました。その内容を報道で聞くと関係のない他人の私でさえ、聞くに堪えない
遺族を、そして亡くなった弥生さんと夕夏ちゃんを冒涜するような気がしました。
弁護士が時によってはある意味では詭弁を弄しクロをシロと言いくるめるような、仕事だと
いうことは聞き及んでいましたが、知る限りこの弁護団の荒唐無稽な陳述ほど
「人として言っていいことと悪いことがある」と心の底から感じたことはなかったのです。

死刑制度の是非、少年犯罪、といった専門的なことはそれぞれに価値観もあることで
酪農家の一主婦である私は述べません。

一人の妻としてまた親として、ごく普通の春の日、会社から帰宅して押入れと天袋から
愛する妻子の変わり果てた遺体を見つけなければいけなかった本村さんの心中を思うと
胸が詰まります。
あの事件のあった1999年4月14日。私はなかなか子供に恵まれず不妊治療を開始した
日でした。それだけに一人の子供の親となった現在、11ヶ月という可愛い盛りで命を
奪われた夕夏ちゃんの無念さが身に沁みます。

酪農という命と向き合う仕事をしていると多分普通の会社にお勤めの方よりひとつの命の
誕生や死に向き合うことが多いと思います。
そういう環境に生きるものとしてもあまりにもこの事件は心に重いです。
ボレロ
牛との別れが切ないので勢いでもうひとつバカ日記を。

題名の「ボレロ」。
あの名曲ラヴェルのボレロです。
ひとつのメロディーがどんどん音響を大きくしながら繰り返していく名曲です。

モールス・ベジャールのバレエは映画にもなったのでご存知の方も多いと思います。
(未だに今は亡きジョルジュ・ドンが目に浮かびます)
1980年代にはホンダの「プレリュード」のCMで一気に知名度を上げました。

コンサートで、バレエでCMで人々を魅了し続ける魔術的な曲。

でも実を言うと私がこの曲を知ったのは高校生の時に見た「10(テン)}というアメリカ映画
でです。グラマー女優ボー・デレクを有名にしたラブ・コメディです。
ここでのボレロの使われ方はというと.。
ヒロイン(ボー・デレク)が男性とベッドの中で.............。(爆)の時に必ずBGMにかける曲が
このボレロだったのです。なんだかな名曲との出会いですね。
18禁な話題でごめんなさい。


保育園のお迎えの帰りの車でボレロをかけていたら3歳7ヶ月の息子に
「ママ、僕ボレロきらい。だって飽きるんだもん」と言われました。
はい、ごもっともです。3歳のお子様にはね。


別れ
この2ヶ月ほどの間に4頭の牛が乳牛としての役目を終えて市場に出ました。
悲しいけれど肉になるということです。

我家は31頭の牛を搾乳しています。(後の約15頭はまだお産前の若い牛です)
そのスペースしかないため、若い牛がお産を迎えると必然的に年を取った牛や、病気の
頻度の高い牛、受胎の悪い牛が役目を終えて市場に出ます。

ここに嫁いで11年になりますが、私は未だにトラックに乗り込む牛を見送るのは辛いです。
時々、お腹に子牛を宿した状態で条件の折り合った他の牧場に移転する牛の見送りを
する時はむしろ安堵感を感じます。

娘牛や孫牛がいる系統だとまだ心が救われます。
感傷的、と言われるのは承知ですが、別れの朝は牛舎に行く足が重くなります。
多分一生100%「経済動物だから当然」と割り切れることはないように思います。
日本テレビ上重聡アナウンサー
私は密かに彼のファンです。(笑)
先日、「NEWS ZERO」でスポーツ以外のニュースを報道する彼を見て感慨深いものが
ありました。

もうあれから10年経ったんだなあ........。と。

ご存知の方も多いと思いますが、上重アナは元PL学園のエース。
あの松阪大輔投手と夏の甲子園の準々決勝の延長17回の伝説の死闘を戦った上重投手です。

あの伝説の試合のことはよく覚えています。横浜出身の私は春夏連覇のかかった松阪投手の
横浜高校を応援していました。試合は予想を超えた点の取り合いで延長へ。
そこで夫とホームセンターに買い物に行き、帰宅してテレビをつけたらもう正午に近いのにまだ
試合は続いていました。
そして......。延長17回表、上重投手のストレートは横浜の常盤選手によってスタンドへ。
9対7。横浜が勝利をもぎとりました。

試合後、上重投手はじめPL学園の選手には笑顔がありました。
後にNHKのドキュメンタリーのインタビューに答え上重投手は「幸せだった」と語っています。
文武両立の秀才とは聞いていましたが、高校生と思えぬ語彙力、表現力に驚きました。

立教大学でも完全試合を達成するなどエースとして活躍しましたが、肘を痛めてプロは断念。
日本テレビで上重アナウンサーとして活躍しています。
さすがにガタイの良さは元PL学園の大エース。(笑)
スポーツだけでなく報道番組も担当するようになった彼を今後も応援したいと思います。

あれから10年......。松阪投手はレッドソックスのエースで2児の父。

感慨深いです。あの伝説の延長17回の死闘の熱さは今も私の心に刻まれています。

  


PB商品について考えること
PB(プライベートブランド)商品の売上が好調だと先日の朝日新聞の一面に出ていました。
PB商品とはスーパーなどの小売業者が独自に企画開発して、メーカーに製造させ
小売業者の名前をブランド名にした商品のことです。
イオングループの「トップバリュ」セブン&アイのセブンプレミアムなどの商品が有名です。
宣伝費広告費が不要なため割安で、値上げラッシュのメーカー品が苦戦する中ここ2~3
ヶ月急に売上が伸びています。私も洗剤など一部製品は購入しています。

PB商品はある意味ではベーベ工房のような小さな生産者の「作り手の顔の見える製品」の
対極にある製品です。製造者は小さく印刷してありますが、あくまでも主役は販売者の
名前です。
朝日の記事は比較的良くできたもので、PB商品は価格のこともあって今後伸びるであろうが
「食の安全」「消費者のニーズ」というものを今後どうするかが課題だと極めて的確な表現が
されていました。

メーカー側はPB商品が売り場を席捲することに危機感を募らせています。
メーカーというには程遠い規模ですが私も多少は危機感は感じます。

ただPB商品にもまだ歴史が浅いこともあって改善余地や弱点は多々見られるように思います。
  ① パッケージのデザインが画一的で暖かみやセンスを感じない
  ② 特に牛乳やパンなどの生鮮食品に関しては作り手がだれかもう少し大きく表示すべき
  などなど。

実は、私は以前から、イオンのようなメガストアだととても量的に供給は不可能ですが
「ベーベ工房」「農家製」の文字が消費者に一目でわかる大きさで表示され、かつ今まで
通りに製造できる条件下ならば信頼に足る(これは結婚相手を選ぶくらいの信頼)小売業者
とならばベーベ工房の製品を遠い将来的には、一部PB製品として出すことに決して否定的
ではありません。
何故なら、ビンの仕入れ、配送量などある程度の規模の小売業者が介入すればコスト削減
がかなり可能だからです。
原油高が続く以上今後経費は上がるでしょう。それを思うと一部をPBにということは決して
「楽をしたいがゆえに魂を売った」とは言えないと信じています。

正直言ってこの記事を読んだ時は決して明るい気持ちにはなりませんでした。
でも自分が前からかすかに考えていたPBのことを前倒しに、かつある程度の具体的な
イメージで考える良い機会になったと思います。

万が一遠い将来、ベーベ工房の製品が一部PB製品になった時は

「金に惹かれて成金の旦那を持った」(下品な表現でごめんなさい)
ではなく以前ブログに書いたルネサンスの才女イザベッラ・デステのように
「ベーベ工房はブランドを守るために頑張ってベストの選択をした」
とお客様に思っていただけるような生き様とプロセスを取れるように努力したいと
思っています。
向田邦子さんを思って....
テレビからかつて向田邦子のドラマで使われたテーマ音楽(小林亜星作曲)が流れていたので
画面をみるとソフトバンクの携帯のCMでした。

向田邦子が亡くなって早や27年。その後も久世光彦演出で作られていたドラマももう6年ほど
前に終了しました。(久世氏も2006年に死去)
あのテーマ音楽に乗せて形を1回毎に変えて、禁じられた恋、秘めた恋、戦時中の恋人の
悲劇.......。

出演俳優は大体レギュラーで、田中裕子、小林薫、岸恵子、清水美砂、田畑智子あたり。
それにゲストのような形で戸田菜穂、宮沢りえなどがドラマを彩りました。
あのシリーズは原作は正確に言えば彼女の小説ではなく、時に短編から着想を
得たほぼ久世氏のオリジナルでした。
それでも「向田邦子」の世界を醸し出していたのは、ドラマの背景の雰囲気や小道具
だったと思います。

   家族で囲む卓袱台
   灰のたまった火鉢
   包丁の音の響く朝の台所   などなど......。

そして一度はドラマのタイトル「隣の神様」にもなった街角の小さなお社......。

決して裕福ではなく、むしろつつましい家庭。そして現代のように恋人たちがおおっぴらに
恋を語れない時勢.。そのような世界を舞台に向田邦子のドラマは確かに存在していました。

実際の向田邦子は当時のモダンガール。
お料理もお取り寄せも大好きな素敵な女性でした。
私が結婚後初めて買った料理本は「向田邦子の料理」でした。
お取り寄せも彼女に習ってしおりをスクラップしています。

今も私の中には彼女の世界が確かに息づいています。
テレビから流れた懐かしいテーマ音楽はその心の扉をひそやかに押してくれました。
プロとして働ける喜び
先日の朝日新聞に、司法試験合格者が増えた結果、司法修習を終えても弁護士事務所に
就職できない新人が増えているとありました。
特に大都市の人気事務所は競争率が100倍を超えるそうです。

法学部出身の私にとって、司法試験合格~法曹界は憧れでした。
それが現在、プロとしてのスタートラインにすらたてない司法修習生が増えている現実に
ショックを覚えています。

でも「プロ」というのは「お金を払ってもこの人のサービスを受けたい」と思われる人間です。
どの職業においても。
だから司法試験合格は職に就くための切符でしかなく、後は自分の職能を磨き、人間性も
プロにふさわしく向上させなければならないのは当然なのかもしれません。

ある有名な競馬の調教師が

「ジョッキーは芸者と同じ。馬主さんから依頼がなければレースで馬にのれない。
だから僕は厳しいけれど騎乗技術だけでなく、周囲に愛される人間になれるように弟子を
教育している」とおしゃっていましたが、まさしく至言だと思います。

プロである以上プロである間は、ずっと職業的な技術を向上させ、人間性もそれにふさわしく
成長させなければなりません。

平坦な道ではなかったけれど「ベーベ工房」の製品をプロとして作ってお客様にお届けできる
現在を心から幸せに思います。

平成20年度畜産・酪農緊急対策の概要決定
飼料高騰でかつてない厳しい環境の酪農業界に対し、ようやく本腰を入れた対策の概要が
まとまりました。

大きな柱は

 ① 自給飼料の作付け面積が一定規模以上の農家へは牛1頭あたり16500円を上限と
   する補助金。(我家は×31頭)

 ②乳価の下落を防ぐため加工用原料乳に限度数量を設ける

 ③バター騒動で懲りたのか脱脂粉乳の需要開発と取引推進への補助金投入  
    (詳しくは当ブログの「バター不足」のカテゴリを参照してください)
 
 などとなります。

特に外国からの飼料原料が今後も値上がり必至な状況の中、自給飼料(トウモロコシ
牧草など)の作付けを奨励しており、農家への補助金も例年より手厚くなっていて
ありがたく思います。

税金を苦しい中投入していただく以上、これまで以上に安全でおいしい牛乳やベーベ工房の
製品をお届けできるように努力したいと思います。
同業者には顰蹙でしょうが、これだけ多額の税金を投入していただく以上、せめて今年は
派手な研修会と称する慰安旅行や、度の過ぎるギャンブルなどは慎むべきではないかと
思います。

ところで、この緊急対策は2/21の政策審議会で決定されました。
酪農関連団体が頑張ってくれた成果なのですが、これを一応まとめ上げた政府関係者に
今回ばかりは謝意を表したいです。

個人的に保守政党に入れたことがないのですが、今回の件を見るとやはりまだ農政部門は
民主党より自民党が一枚上手だと思いました。
選挙でどこに入れるかは内緒ですが。(笑)


もうひとつのローマの休日
4月21日は英国のエリザベス女王の82才の誕生日です。
去年の12月で女王はヴィクトリア女王を抜き、歴代最年長の君主となりました。
チャールズ皇太子とダイアナ妃のスキャンダルなど心を痛めることも多く、女王としての
責務の重圧も大変なものでしょうが、私はエリザベス女王は幸せな方だと思います。

なぜなら13才の時にひとめぼれしたという男性が誰あろう、長年のお連れ合いエジンバラ公
でいらっしゃるからです。

女王が光なら影というべき悲劇的な生涯だったのが2002年に亡くなった女王のたった一人の
妹のマーガレット王女です。

マーガレット王女は14才の時から侍従武官のタウンゼント大佐にひたむにな恋をしました。
しかしその恋は王室メンバー全員から反対され、実ることはありませんでした。
何故なら16才年上のハンサムなこの男性は「離婚歴がある」ということで、王女の結婚
相手としてふさわしくないとされたのです。
1955年王女は自らメディアで「タウンゼント大佐との恋を断念する」旨のスピーチをします。

1960年(30才という年令を考えると如何にも当時は行き遅れの感がある)にスノードン伯爵
と結婚し2児をもうけるも夫の女性関係に悩み離婚。自殺未遂騒ぎを起こしたことも。
晩年は卒中から車椅子になり長寿を保った母・エリザベス王太后に先立ち2002年に死去。
不運な生涯を送った悲劇の王女と言われます。

オードリー・ヘップバーンの名作「ローマの休日」はマーガレット王女がモデルと言われて
います。1955年に恋を断念する旨を公にする以前から、マーガレットの秘めた恋は公然の
秘密だったのです。

映画のアン王女はきっとその後幸せな結婚をしたと思いますが、マーガレットにとって
夫やその後浮名を流した男性すべてよりも、14才の少女の時から想いを寄せ続けた
タウンゼント大佐が全てだったのでしょう。

実際の「ローマの休日」は悲劇に終わりました。
恋にあまりにも純粋だった王女の悲運な生涯は、何とも切なく胸を打ちます。

フランスの農業政策の底力
 耕地面積が国土の54%
 農業就業人口81万人(専業農家は80%)
 食糧自給率130%

これが農業大国フランスです。農業人口は減っていますが逆に大規模農家が増えています。
バターのことを書いていたら自給率100%以上のフランスの農業政策が気になりました。
雇用創設のために早くから農業と食品業界との橋渡しに補助金を投入。
青年層の農業者への補助金もあります。

フランスの農業政策に心底感心したのは、上記のハード部分の整備のほかに食の安全や
販売政策のいわばソフトの部分にも実に緻密な整備がなされていることです。
ワインやチーズで有名なAOC(原産地呼称証明)制度が始まったのは1919年。
味を重視したラベル・ルージュ(品質証明ラベル)制度が1960年
伝統的な製法を支援するCC(基準一致証明書)制度が1990年。

また1981年には各国にさきがけて有機農法関連の法律が施行。有機農法にとりくむ農家へ
国家が支援をしてきました。これらの法律がフランスの農産物の格を高め農業者の収入
に反映されています。

適用を受ける農家は抜き打ち検査や基準も厳しい代わり、生産者が誇りを持てると
いうシステムが国家レベルで保証されています。
特に格の高いAOCはチーズやワインが地域おこしに一役買っています。

悲しいけれど日本では安全性や製法や味に関して優れた製品を作っても安定した収入を
得るにはほぼ自助努力が必要です。

何もかも補助金=税金を農業に投入しろとは言いません。
でもバターのところで書いたように長期的な展望もなく牛乳が余れば短絡的に牛を処分しろ
などといういきあたりばったりの農政はごめんです。

日本の農業者は農奴ではありません。
また餃子事件の報道の頃は日本の食糧事情を心底恥じました。





バター不足について 追加記事
先日のバター不足についての日記に関心を寄せていただき、あらためてこの問題について
正しい情報が求められていることを実感いたしました。

生産者団体などから重要な情報が入り次第、随時アップしたいと思います。

バター不足の深刻化を受けて、バターの輸入が前倒しされることなりました。
農畜産業振興機構が政府の委託を受けて、まず5月に4000トン、夏にも追加で輸入予定で
バター不足にが少しは緩和される見通しです。

バター不足の大きな要因を追加で書きます。

① EU加盟国(フランスなど)が乳製品の輸出のための補助金が
付かなくなり、従来日本などに輸出されていたバターが国内消費に回されていること、
中国やロシアやインドなどの生活水準が上がり、そちらにバターなどが流れているという
事情も輸入バターの不足に繋がっています。

② 加えて豪州は2年連続の大干ばつ。酪農家の飼料代高騰の大きな原因になっている他
バターなどの輸出量に影響を及ぼしています。

③ 国内事情は前の日記に書いたように牛乳不足でうまくバターなどに牛乳が回りません。
またバターを製造すると脱脂粉乳ができるのですが、脱脂粉乳が売れずまた在庫を抱える
ことになるので、一気にバターの製造量を増やせない事情があります。
例えば缶コーヒーなどでも最近は脱脂粉乳より生乳を加えたものの方が味が良いため、
飲用乳がそちらに回り、生乳不足に拍車をかけています。

とにかく酪農の安定した推移や、乳製品のバランスのよい需給対策を抜本的に国レベルで
考えない限りまたバター不足は繰り返されると懸念しています。
「食糧の自給」問題の一端がこのバター騒動です。

それからひとつ申し上げたいことがあります。
いわゆる生乳は一切輸入が認められておりません。飲用乳が国内産でしかまかなえない
ようになっております。




バター不足について
たびたびTVや新聞で報道されているように、バター不足が深刻です。

既に報道されていますが、原因は主に牛乳不足といわれています。
牛乳の消費がここ数年ずっと伸び悩んでおり、2006年には北海道で牛乳を廃棄する光景が
見られました。そしてかなりの数の牛が殺処分になりました。
それより以前は脱脂粉乳の処分に困り、組合を通じてセメント袋ほどの大きさの袋に入った
脱脂粉乳を酪農家は天引きの形で買わされたり、(現在では信じられないけど)年末には
大量のバターをこれまた天引きで強制的に買わされていました。

牛乳の消費の伸び悩み。この原因はいくつかあります。いろいろな清涼飲料が増えたこと、
少子化で学校での牛乳消費が減っていること、アレルギー、そしてアレルギーでもないのに
病的に牛乳を悪者に仕立てる一部の人々............。ひどいブログだと牛乳をけなしたあげく
酪農家は無くなればよい、と書いているものまでありました。

ことに2005年4月にサンマーク出版から発行された新谷弘実著の「病気にならない生き方」
という本。物凄いヒットでした。
これが酪農家だけでなくまともな学者も怒りだすほどとにかく「牛乳が悪い」という価値観で
書かれていて、ただでさえ消費が伸び悩む牛乳に決定的なダメージを一時は与えました。

さすがに生産団体は根拠もなく牛乳を害毒のようにを書かれた新谷氏に公開質問状を出し
ました。これを新谷氏は無視。(最低だな)
そしておととしくらいから夫の母校の酪農学園の教授を中心に牛乳を正しく理解していただく
ための講演会を各地で開き、一時の「新谷マンセー」は落ち着いてきました。

2006年に牛を大量処分したツケは確実に消費者を直撃しました。
そのひとつがバター不足です。
子牛が一人前になって牛乳を出せるようになるには最低でも2年以上かかります。
自然の摂理に逆らうことはできないのです。


乳製品は化学製品ではありません。健全に牛を飼う構造が機能しないと今後もバター不足の
ようなことは頻発します。
消費者の皆様のご理解を心よりお願い申し上げます。
「100までは生きたくないわ。お品がないもの」
いきなりお叱りを受けそうな題名ですが、これはフランスが誇る大女優、
フランソワーズ・ロゼー(1891~1974)が82才の人生の幕を閉じる直前に、見守る人々に
言ったという言葉です。

ロゼーは舞台と映画の両方で喜劇から悲劇まで名演技を見せた大女優です。
大ぶりで華やかな美貌は「これぞ女優!」と声をかけたくなる美貌です。
(イメージとしては鳳蘭や麻実れいをフランス風にしたような感じ)

全盛期が第二次大戦中ということもあり、私は彼女の映画は1935年製作の名作
「女だけの都」しか観た事がありません。
この作品は彼女の夫、ジャック・フェデー監督で彼女は美貌で度胸のある町長婦人を
演じこれまた名優の誉れ高い生臭坊主役のルイ・ジューヴェと丁々発止のコメディを見せて
くれます。白黒のバリバリに悪い画質からも彼女のあでやかな魅力は伝わってきます。

ロゼは伯爵の娘に生まれ、正式に演技を学びました。ジャック・フェデー監督と結婚し
3人の息子を出産。戦時中はナチから逃れスイスに亡命。
そこで演技を教えたりしますが、亡命先で夫は死去。
息子たちを育てながら戦後もフランスの演劇界に大きな足跡を残した素晴らしい女優です。
その彼女が死ぬ時に言ったのが

  「100までは生きたくないわ。お品がないもの」

という言葉。きっと死の床でも人生を悔いなく
生きてあのあでやかな微笑を浮かべて言ったのではないかと想像します。


後期老人医療で日本を支えてくれてきた世代の老人たちが本当に辛い生活を強いられて
いるのをみると辛くなります。

ロゼのようなユーモアある言葉を残せるような老後を保障してあげるのが国家の役目だと
私は切に感じています。


天井桟敷の人々
北京五輪の聖火リレーを巡る騒動で、パリ市長が「我々は人権を大事に思う」という発言を
しているのを聞き、さすがにラ・マルセイエーズの国だわ、と感慨深いものがありました。

今朝、牛舎で仕事をしていたら、ふとフランスの名画「天井桟敷の人々」を思い出しました。
これは映画史に残る名作です。
凄いのは第二次大戦中、ドイツ軍に占領されたパリで作られた映画ということです。
物語は共に役者のバチストとガランスの恋を中心にそれを取り巻く人々の人間模様を壮大に
描いています。

有名な映画評論家が「ナチス・ドイツの占領下でレジスタンス映画でなく、恋愛ものを
作ったことがフランス人の権利と芸術に対するプライド」と述べていましたが、まさに
正鵠をえた指摘だと思います。

中国のチベットへの扱いは文化まで中国化することに、私はとても疑問を感じます。
あのヒトラー占領下であれだけの映画を作ったお国柄のフランス人が現在の
中国をどう思うかは明白です。

「天井桟敷の人々」はかの泉谷しげるさんが「オレの中でナンバーワンの映画」と言って
おられました。

ラストシーン。妻子を持つバチストの前から身を引き雑踏に消えてゆくガランス。
バチストの彼女の名を呼び続ける叫びが人々の喧騒に飲み込まれていく場面は
何度観ても感動します。あれが占領下のフランスのカッコよさでしょうか。

あえて過剰な言葉は使いません
ベーベ工房の製品は自家産の牛乳を使い、一切の添加物を用いないでハンドメイドで作って
おります。ある意味でとても単純な製法だと思います。

去年の春、ベーベ工房が10年目を迎えるとができた時、中嶋クミさんに素敵なイラストを
書いていただき、初めて商品案内のささやかなしおりを作りました。
イラストが雄弁に語ってくれる素晴らしいものだったおかげもありますが、製品の説明以外で
私が言葉で表現したのは、

 「すべては牛への愛情から」という文句とそれに続くわずかな字数の説明だけでした。

他の牧場のこの種のパンフレットに比べて字数は圧倒的に少ないと思います。

私は、あえて製品に過剰な修飾詞はつけないようにずっと心がけてきました。
ですからベーベ工房の製品をご案内するときに、あえて

          こだわり
          ロハス
          自然の
          環境
 という肩に力の入る言葉は意識して使わないようにしています。

理由は、食べ物は手にとって下さった方がまず「おいしい」と思って下さることが第一だと
私が信じているからです。言葉はあくまで形容詞でしかありません。
もちろんお取扱店には詳細な資料や牛乳の成分のデータは提供しておりますが、それ以上の
主観が入る上記の形容詞は、作り手の思い込みが先立って逆に正しい情報の妨げになると
考えているからです。

私は上記の理由で、過剰に牛乳や乳製品の摂取を薦めませんし、自然食が良い、とも
私生活で言うことはありません。

お客様が個々に持っておられる健康や食に対する考えの中で、無理のない気持ちで私たちの
製品を手にとって下さり、もしおいしい、とお気に召していただければ十分だと思います。
これからもずっとそのスタンスでいたいと願っています。


追記
 結婚する少し前、ブーニンのコンサートに行きました。イタリアの小規模な管弦楽団と競演
 したバッハの演目は、「華やかだけれど過剰でない」素晴らしい演奏でした。
 あの時の美学は無意識に現在の私に多大な影響を与えてくれています。 


「彼は天才よ!」というブランド
時々YOU TUBEの動画を覗くのが好きです。
先日、1980年のショパンコンクールの「伝説のスキャンダル」として有名なイーヴォ・ポゴレリチ
(旧ユーゴ出身)のコンクールでのいくつかの演奏を観る事ができて感動しました。

ピアノ音楽のファンなら誰でも知っている「事件」なのですが、簡単に説明すると1980年の
ショパン・コンクールで個性の際立つ演奏をしたポゴレリチを巡り、まず第一次予選通過に
不満を唱え審査員の一人が辞任。さらに三次予選終了後、彼は落選し本選に進めません
でした。その結果に不満を唱え審査員を辞任したのが、現代最高の女流ピアニストとして
有名なマルタ・アルゲリッチ。ワルシャワを去るとき彼女は有名な言葉を残しました。

 「彼は天才よ。」と。


ポゴレリチは天は二物を与えたとしか言いようのない超美形。
まるでロックミュージシャンのような服装でコンクールに臨み、観衆の支持は絶大で
予選なのに4回もカーテンコール!
本選が終わった次の日のワルシャワでの落選記念コンサート(?)は立ち見まで出る程。


もちろん才能に加えてバロック~現代まで非常に高い芸術性を持ったピアニストに成長した
ポゴレリチですが、アルゲリッチというカリスマ的なピアニストの「彼は天才よ」の一言は
コンクール優勝という栄光の肩書きよりも世界切符としては有力で、コンクール翌年、
満員のカーネギー・ホールでデビューリサイタル。クラシック音楽の権威グラモフォンと独占
契約という破格のデビューを飾っています。そして現在はもう巨匠の域に若くして到達。

私は彼のCDをいくつか持っています。ショパンよりむしろ端正なスカルラッティなどのバロック
ものが愛蔵版です。

商売をするようになってコンクールの伝説を聞くと、スターとして売り出すには権威よりも
カリスマ的な理解者とその言葉の方がずっとブランド力があるのだと唸りました。
しかも現在は年相応に多少太りましたが、20代~30代の彼は俳優も顔色なしの超イケメン。
現代のクラシックもDVDで聴く時代にふさわしいスターになる要素を全て兼ね備えていること
に、マーケッティング的にも興味を持っています。

追記
 私も20代から彼のファンです。彼ののレコードを部屋に飾っておりました。(笑)
 本当に麗しい美男でしたから。(笑)
モッツァレラチーズとの戦いは続きます
以前の日記で「モッツァレラチーズ」は何年作っても奥が深く、非常に難しい、と書きました。

食感の「固すぎず、かつ柔らかくなりすぎず」という基本に改めて立ち返り、技術のひとつ
ひとつを細かくチェックしています。
製造過程で使う食塩の微妙な濃度、加えるタイミング、使っている自然塩の種類のチェックetc....

季節ごと、いえ製造ごとに微妙に変化する牛乳の成分、気温。
お金をいただいているプロである以上、ご満足いただけるチーズを作れるように必死です。
モッツァレラチーズは本当に奥の深い高い技術のチーズだと思います。

作ることに必死な主人。私もできる限り良いチーズレシピブックができるように頑張っています。
昨日はとても良い打ち合わせができました。

これからもより安全でおいしく、かつお客様の心も暖かくできるようなチーズを作るべく
頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。



プロフィール

けい

Author:けい
①群馬県でホルスタイン50頭、ジャージー牛5頭を飼養する家族経営の酪農家マダムです。

②1998年からベーベ工房というブランドでヨーグルトとモッツァレラチーズ及びリコッタチーズをハンドメイドで製造しています。安全でおいしい製品を誠実に作ることを信条としています。

③土作り、飼料作り~製品作りまで一貫して製造しています。

ベーベ工房も13周年を迎える事ができました。牛のこと、チーズのことなど日々のささやかな出来事を綴っていきたいと思っています。

ブログのスタンスですが、酪農とチーズのこと以外の、管理人の
趣味のことも書いてあります。なお記事の無断転載やコピーなどは
ご遠慮くださいますようお願い致します。

製品に関するお問い合わせは以下のアドレスにお願いします。

ベーベ工房のアドレス

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